ThinkficのCEO、グレッグさんとこれまで侃々諤々の議論を重ねてきました。最初は何の気なしに「Zapierとの連携ができたら嬉しいな!」と機能追加のお願いしたら、早速グレッグさんから返信がありました。その5日後には Integrate with Zapier というタイトルの公式ブログが更新されました。そう、たった5日で東洋の1ユーザーの意見を大胆にも取り入れてくれたのです。それからというもの、ことあるごとにスタッフやグレッグさんに連絡をしては、日本人好みの(石崎好みの)機能をどんどん追加してもらいました。とはいえ、マニアックな機能ではありません。売上に直結する機能の中でも特に優先順位の高いものをお願いしています。例えば、円決済の導入や、Thank you pageでのアップセル、プロダクトローンチに使えるDrip機能とメール通知など。この記事では、基本的な使い方から新しく追加された機能の使い方までを解説してあります。
アーカイブ 8月 2017
石崎式!MailChimpの使い方
情報が古くなりましたので、新しく書き直しました。⇨「MailChimpの使い方」
MailChimp(メールチンプ)をはじめて使うあなたはきっと「どこから始めればいいの?」と思っているはず。このページではMailChimpの基本的な操作方法をステップバイステップで解説していきます。MailChimpの知識を身につけることで、MailChimpで何ができて何ができないかがわかるようになります。さあ、レッツゴー!
1. はじめに
1-1. なぜメールマガジンを発行するのか?
メールマガジンを発行する理由は、2つあります。まず1つ目は、ブログやSNSに比べて読まれる傾向にあるからです。そのため、同じ文章でセールスしてもメルマガ経由の売り上げとブログ経由の売り上げには大きな差が出るわけです。
2つ目は、収益が安定するからです。例えば、YouTubeがなくなると、YouTuberの収益は不安定になりますが、YouTubeをリスト集めに使っている人にとってはほとんど影響がありません。広告収入に依存するビジネスモデルではないからですね。
1-2. なぜMailChimpを使うのか?
日本にもメルマガ配信サービスはありますが、それらに比べてMailChimpは使いやすいです。HTMLメールのデザインも直感的で、簡単にプロフェッショナルなメールを作ることができます。リスト管理、グループ管理、マーケティングオートメーションの実装も非常に容易です。例えば、WordPressやZapier、Teachable、Thinkific、HubSpot、Marketing Freeなどの英語圏のマーケティングサービスとワンクリックで連携することができます。
1-3. MailChimpのアカウントを作る方法
では、アカウントを作成していきましょう。「Email」にはメールアドレス、「Username」はMailChimpで使う名前を入力します。「Password」は色々制約があります。
- One lowercase character(1つの小文字)
- One uppercase character(1つの大文字)
- One number(1つの数字)
- One special character(1つの記号)
- 8 characters minimum(最低8文字)
パスワードは、これら全部の条件を満たさないとアカウントを作ることはできません。全て入力できたら、「Get Started!」をクリックします。そしたら、確認メールが届きますので、メールにある「Activate Account」をクリックしましょう。すると、ブラウザに遷移して、詳しい個人情報を入力していきます。手順は以下の通りです。
- 「I’m Not A Robot」をクリック(ロボットではないことを確認するため)
- 「First name(名前)」と「Last name(苗字)」を入力
- 「What’s the name of your business?」に屋号を入力
- 「What’s your website?」にウェブサイトのリンクを入力
- 「Address line 1(Street address or post office box)」に市区町村以下のアドレス、「City」に市区町村名、「State/Province/Region」に都道府県名、「Zip/Postal code」に郵便番号、「Country」に国名を入力
- 「Does your business sell anything online?」でYesかNoを選択(オンラインストアを持っていればYes、持っていなければNoを選択)
- 「Connect social media」で、(持っていれば)FacebookやTwitterのアカウントを追加する
- MailChimpから使い方などの情報メールを受け取りたい場合は「Want to kickstart your MailChimp skills?」でチェックを入れる
1-4. MailChimpのアカウントの情報・名前を変更する方法
個人情報を変更したい場合は、アイコンのドロップダウンメニューから「Profile」を選択します。
1-5. MailChimpでユーザーを追加する方法
MailChimpは他の人に権限を渡すことができます。アイコンのドロップダウンメニューから「Account」を選択します。そして「Setting」、「User」、「Invite A User」の順に選択していきます。「Email address」の欄に権限を付与する人のメールアドレスを入力し、「User type」で権限を選択します。「A message from you(optional)」では権限を付与する相手に送信するメールのメッセージを入力することができます。これは任意ですので、入力してもしなくてもどちらでも構いません。
1-6. MailChimpのList(リスト)とGroup(グループ)の違い
MailChimpは従量制でリストの人数に応じて、料金が変わってきます。「List」を2つ作ってしまうと、AとBのリストに同じ人がいたとすると、2人分にカウントされてしまうので、その分料金が高くなってしまいます。一方、「Group」で管理すると、1人が2つのグループに属していても、1人とカウントされるので料金が高くなる子ことはありません。
また、リストを複数作成してしまうと、一斉キャンペーンをする場合、それぞれのリストに対してメールを送信しなくてはいけません。でも、「Group」で管理すると、同時にメールを送ることができます。このように、「Group」で管理していく方が色々とメリットがあるので、基本的に「Group」で管理していくことをお勧めします。
1-7. MailChimpで新しくリストを作る方法
実際にリストを作成していきます。「List name」はリストの名前です。この名前は、お客さんに見えるので適切な名前にしておきましょう。「Default From email address」は、送信するメールアドレスです。つまり、ビジネスで使うメールアドレスを入力します。「Default From name」は送信者の名前です。あなたの名前、もしくは屋号の名前を入力します。「Remind people how they signed up to your list」ですが、これはお客さんがどのようにリストに入ったのかを伝える文章です。お客さんによっては、「どこでメールアドレスを登録したっけ?」と思っているかもしれませんので、「〇〇サイトのオプトインから登録してくれた人に対してお送りしています。」みたいな文章を入力しておきましょう。
最後に、「Notifications」ですが、これはお客さんに対して送られるものではなくて、あなたに対して送る通知です。「Daily summary」はその日のメルマガ購読/解除情報のまとめが送られてきます。真ん中の「One-by-one」はリストを獲得した毎、一番下の「One-by-one」は解除された毎にメールで通知がなされます。最初のうちは、「Daily summary」がお勧めです。
1-8. MailChimpのGeneral FormsとEmbeded Formsの違い
「Lists」から「Signup forms」を選択すると、4つの選択肢が用意されています。その内「General forms」は、一旦別のページに飛んで、そのページで個人情報を入力してもらうパターンです。「Embedded forms」は、コードをサイトに埋め込んで、埋め込んだページで個人情報を入力してもらうパターンになります。「General forms」の方は、面倒な作業がある分、リストの質は高くなります。
1-9. MailChimpのGeneral Formsでオプトインページを作る方法
「General forms」の場合は、上のようにリンクが発行されます。このリンクをクリックしてもらって、遷移する先のアドレスでサインアップしてもらうわけですね。
「Build it」では、フォームをカスタマイズすることができます。いろんな情報を追加すると、お客さんの手間が増えるので、コンバージョン率は低くなってしまうんですけど、リストの質は高くなります。「Add a field」にいろんな情報がありますので、必要なものをクリックして、追加していきましょう。「Field label」で記入してもらう情報のタイトルを変更することができます。「Required field」にチェックを入れると、記入を必須にすることができます。
「Design it」では、背景色や文字の色を変更することができます。
1-10. MailChimpのフォームに必須のマークつける方法
何も設定をしないと、記入する情報が必須かどうか表示されませんので、それを設定する必要があります。「Design it」、「Forms」、「Required」の順で選択します。そこでは「Visibility」のデフォルトが「Hide」になっているので、これを「Show」に変更します。すると、記入が必須になっているものにはマークがつくようになります。
1-11. MailChimpのCampaigns(キャンペーン)とは?
Campaigns(キャンペーン)はメールを発行することだと思って頂ければと思います。MailChimpでは、ステップメールはもちろん、特定の日にメールを送るように設定したり、HTMLメルマガも発行することができます。他には、特定のリンクをクリックした人に対して、特定のメールを送信するという機能もあります。
1-12. MailChimpでメールを送信する方法
メールはリストに対して送っていきます。1つのリストでも、商品を購入した人に対しては、例えば「コンテンツを追加したので確認してください。」というメールを送ることができますし、商品をまだ購入してくれない人に対しては商品のセールスメールを送信することができます。
1-13. なぜメールの件名を13字以内にするのか?
「Campaigns」から「Create campaign」で、「Create an email」を選択するとメールを作成することができます。すると、選択肢が4つ出てきます。「Regular」と「Automated」、「Plain-text」、「A/B Test」です。「Regular」は単発のメールで、「Automated」はステップメール、「Plain-text」はテキストメール、「A/B Test」は成約率をテストするメールです。用途に応じて使い分けてください。
「Campaign Name」を入力して「Begin」をクリックすると、どのリストに対してメールを送信するか聞かれる画面に遷移しますので、ドロップダウンメニューから選択します。
次に、メールの詳細を詳しく記入していきます。
- Email subject(メールの件名)
メールの件名は、13文字以内にしましょう。Yahooニュースを見ていただくとわかりますが、どれも件名が13文字以内になっています。これは、最適化された結果です。アクセスが増えるように試行錯誤した結果、13文字以内が一番クリックされやすくなっているので、その文字数になっています。なので、メールの件名もYahooニュース同様、13文字以内に収めるようにしましょう。
- Preview text
パソコンでメールを見るときに、件名の隣に出てくる文章になります。
- From name(送信者の名前)
メールを送信する際の送信者の名前、もしくは屋号を入力します。
- From email address(送信元のEメールアドレス)
メールを送信する際に使用するメールアドレスを入力します。
その他、「Tracking」、「Social media」、「More options」の欄があります。「Tracking」では、「Track opens(開封率)」、「Track clicks(クリック率)」にチェックを入れておきましょう。「Social media」では、TwitterとFacebookの連携をすることができます。「More options」では、ビデオをメールに挿入する場合にチェックを入れておきます。
1-14. MailChimpのヘッダーにロゴを挿入する方法
1-13でメールの設定が完了しましたら、次はデザインテンプレートを選択します。お好きなものを選択してください。ちなみに、作成したメールをテンプレートとして保存しておくこともできます。
デザインを編集する場合は、クリックしてから編集していきます。最初に、ロゴを変更していきます。ロゴのセクションをクリックして、「Replace」を選択します。まだ、ロゴをアップロードしていない場合は、アップロードしておいてください。使いたいものを選択して、「Insert」を選択すると元々あったものと入れ替わります。
1-15. MailChimpのオンライン写真編集ツールの使い方
「Replace」で画像を選択して、「View Details」で「Edit Image」を選択すると画像を編集することができます。Adobe Creative Cloudと連携していて、オンライン上で編集作業を行うことができます。
1-16. MailChimpのデザイン – 背景の色を変える方法
各セクションでは、背景画像を変更することができます。特に、ロゴを入れたセクションでは背景をブランドカラーに変更しておくことをお勧めします。変更の仕方は、セクションの上にカーソルを持っていきます。すると、「Color」と「Image」がでてきますので、それをクリックして変更します。
1-17. MailChimpのデザイン – テキストの使い方
MailChimpの「Text」は、WordPressやSquarespaceのサイトみたいに使えます。文字をボールドしたり、色を変更したりできます。
1-18. MailChimpのデザイン – テキストや写真にリンクを挿入する方法
リンクは上の画像のオレンジで囲まれたボタンを選択して、「Web address(URL)」の部分にリンクを挿入します。最後に「Insert」をクリックするとリンクが選択した文字に埋め込まれます。
1-19. MailChimpのデザイン – Boxted Text ボックステキストの使い方
通常の「Text」は白背景なんですけど、「Boxed Text」は黒背景になっているので、オファーなど、目立たせたい場合に使用しましょう。
1-20. MailChimpのデザイン – 購入ボタンをメールに追加する
購入ボタンは「Button」で作成できます。文言を適切なものに変更し、セールスページのリンクを挿入します。
1-21. MailChimpのデザイン – 署名(発行者)の作り方
「Image + Caption」で写真と文章をセットで挿入することができます。デフォルトでは、写真が上、文章が下になっているのでですが、「Settings」の「Caption position」で文章の位置を変更することができます。さらには、文章の幅も変更することができます。例えば「Two-thirds」にすると、3分の2の幅になります。
1-22. MailChimpのデザイン – フッターの設定方法と発行者住所の記載
フッターには、メールアドレスの変更リンク、メルマガの解除リンク等を挿入します。デフォルトで設定されているんですけど、英語表記になっているので変更する必要があります。「update your preferences」はメールアドレスの変更、「unsubscribe from this list」はメルマガ解除になります。クリックすると、「Web address」の欄にマージタグ(置換文字)が挿入されているので、まずそれをコピーします。そして、英語の表記を日本語に直し、その上でコピーしたマージタグを挿入していきます。
1-23. MailChimpのプレビュー機能と自分宛メールの送信
メールが作成できたら、プレビューしたり、自分宛に作成したメールを送信してみてください。「Preview and Text」の「Enter preview mode」を選択すると、プレビューでメールを確認できます。「Send a test email」を選択すると、テストメールを送信することができます。
1-24. MailChimpのスケジュール配信と即時配信
メールの「Design」の次は、「Confirm」の画面に移動します。確認画面ですね。ここでは、下にある「Schedule」をクリックして、メールを配信する日時を設定することができます。
「Delivery time」を選択して自分で日時を決めることもできますし、「Let MailChimp optimize send time for maximum engagement」を選択して、MailChimpの方で、一番成約率が高いであろう時にメールを送信してもらうこともできます。
信じられない話かもしれませんが、僕のMailChimpの1リストあたりの単価は1万円を超えます。2017年の4月に新しく mailing list を作成し、8月の終盤にはそのリストから合計160万円以上の売上がありました。このリストにはちょうど160人の読者がいました。つまり単純計算、1リスト=1万円となります。この結果は、全てMailChimpによってもたらされたと言っても過言ではありません。なぜ世界中でMailChimpが最も愛用されているメール配信システムかを詳細に解説してゆきます。
2. ステップメールの作り方
3. サンキューページのカスタマイズ方法
4. テンプレートの作り方、呼び出し方
5. メールのデザイン方法
6. マーケティングオートメーション
7. ステップメールのシナリオ分岐機能
僕は、Deadline Funnelという締め切りを作るマーケティングツールを使用しているんですけど、そこのオーナーの方からハンドパンのデジタルコンテンツを販売しているDavidさんの紹介をしてもらいました。Davidさんは、サイトでオプトインしてもらうと、ハンドパンの初級者・中級者・上級者か尋ねるメールが送信されるように設定しています。そうすることで、初級者には初級者用のステップメール、中級者には中級者用のステップメール、上級者には上級者用のステップメールが流れるようになります。今回は、その条件分岐をMailChimpを使って行なっていきます。
7-1. MailChimpでリスト(List)を作成する
先に「Campaigns」でキャンペーンを作成しても、「Lists」でリストを作成してもどちらでもOKなんですけど、今回はリストをまず作成していきます。今回は、相撲の横綱を育てるデジタルコンテンツを販売すると仮定して、やっていきます。初級者用・中級者用・上級者用の3つのステップメールは用意しなくてはいけないんですけど、リストは1つで管理することができます。
ダッシュボードから「Lists」を選択し、右上に「Create List」があるので、このボタンをクリックします。「Tags might work better than a new list.」の画面に遷移しますが、ここでは「Create List」を選択します。次の画面では、以下の情報を記入していきましょう。
- List name:リスト名
- Default From email address:送信者のEメールアドレス
- Default From name:送信者名
- Remind people how they signed up to your list:お客さんがどのようにあなたのリストにサインアップしたか
- From Settings:Enable double opt-inにチェック
- Notification:チェックを入れても入れなくてもOK
「Remind people how they signed up to your list」のところでは、僕は「ブログからダブルオプトインしてくれた方のみにメールを送信しています。」というように記載しています。「Notification」には、3種類あります。1つ目は「Daily summary」で、購読もしくは購読解除の情報を1日に1回まとめて通知してくれます。2つ目の「One-by-one」に関しては、購読があるたびに通知が届きます。3つ目の「One-by-one」に関しては、購読解除があるたびに通知が送信されます。このうち、どれかにチェックを入れても良いですし、入れなくてもOKです。
7-2. MailChimpの上級な使い方(返信を促す)
最近アメリカでは、リストに入ってくれたお客さんに対して返信を促す文言を入れるのが主流になってきています。こうすることで、お客さんを自分のビジネスにのめり込ませることができるようになります。なので、メール内で返信を促す文章を入れてみてください。
7-3. MailChimpでステップメール(Automated)を作る
次にステップメールを作成していきます。まず「Campaigns」で「Create Campaign」をクリックします。すると、ポップアップが表示されます。作成するキャンペーンはどれか聞かれる画面になりますので、ここで「Email」を選択します。次は、どのメールを作成するか聞かれます。今回は、ステップメールを作成していくので、「Automated」を選択します。
サインアップした後に、お客さんを条件によって分岐するメールを1通送るので、トリガーは「Subscriber Activity」の「Welcome new subscribers」を選択します。最後に「Campaign Name」にキャンペーンの名前を入力します。この名前は、自分にしか見えないので、管理しやすい名前を入力しておきましょう。最後に、「Select a list」のドロップダウンメニューから7-1で作成したリストを選択します。
7-4. MailChimpでメールを作成&デザインする方法
7-3で作成したステップメールをデザインしていきます。3つのリンクを埋め込んで、そのリンクをトリガーにして、条件分岐するメールですね。まずは、7-3の流れで「Design Email」をクリックします。
すると、上の画面に遷移しますので、以下の情報を記入しておきましょう。
- Name your email:メールの名前
- Email subject:メールの件名
- Preview text:プレビューテキスト(インボックスで表示される文章)
- From name:送信者の名前
- From email address:送信者のEメールアドレス
これらが入力できましたら、「Next」をクリックします。
次の画面では、メールのテンプレートを選択します。好きなものを選んでください。
そしてメールのコンテンツを編集していきます。後ほど、上の「ここ」という部分にリンクを埋め込んでお客さんを分岐していくわけですね。
7-5. 属性に応じた複数のステップメールを用意する
次に、初級・中級・上級のメールを作成していきます。手順は、7-3とほぼ同じです。メールの種類は「Automated」を選びますが、トリガーがありませんので、「Custom」をクリックします。「Campagn Name」に適切な名前(今回は「初級」)を入力し、「Select a list」では適切なリストを選択します。
次の画面で「Trigger」の行の右に「Edit」がありますので、これをクリックします。そして「Change trigger」、「Campaign activity」、「Specific link in campaign clicked」の順で選択します。こうすることで、リンクをトリガーにして条件分岐することができます。すると、画面が遷移します。そこでは、「Settings」のドロップダウンから先ほど7-4で作成したメールを選択します。そして、右にある欄に、「初級」のURLを入力します。そしたら、メールをデザインしていきます。ここでは省略しますね。あと、中級・上級と同じ作業を繰り返します。
7-6. WordPressでMailChimpの登録完了のサンキューページを作る
次は、初級・中級・上級のサンキューページをブログで作成していきます。これを作成することで、リンクを埋め込むことができるようになり、条件分岐ができるわけですね。WordPressの「新規投稿」から上のような記事を作成します。これを初級版・中級版・上級版と繰り返します。
7-7. MailChimpでお客さんの興味関心に合わせたステップメールを送る(条件分岐)
7-6で記事を作成し、サインアップ直後に送信するメールに埋め込むリンクが出来上がりましたので、それを挿入していきます。「Design Email」でコンテンツを編集していきます。リンクを埋め込む文章を選択して、リンクのマークを選択します。するとポップアップが表示されますので、ここで「Web address(URL)」の欄にリンクを埋め込んでいきます。
7-8. 超上級なMailChimpの使い方!特定のリンククリックで別々のステップメールを送る方法
そしたら、初級・中級・上級のステップメールのトリガーを設定していきます。3つのうちのどのステップメールを選択しても良いんですけど、選択したら、「Trigger」で「Edit」をクリックします。次の画面で「Change trigger」、「Campaign activity」、「Specific link in campaign clicked」の順でクリックしていきます。そしたら、画面が遷移しますので、遷移先の「Settings」ではドロップダウンからオプトイン直後に送信するメールを選択します。そして、横にある空欄にリンクを入力し、「Update Trigger」をクリックします。ここまでできたら、右下の「Next」をクリックして、「Start workflow」をクリックしましょう。
7-9. MailChimpの新機能!ランディングページの使い方&作り方
ここまでで、メールの作成は完了です。あとは、登録フォームを作成して、しっかり挙動するかテストしてみましょう。一般的な名前とEメールアドレスを入力してもらうだけの登録フォームを作成しても良いんですけど、今回はランディングページを作成していきますね。いつも通り、「Campaign」で「Create campaign」をクリックします。
上の画面に遷移したら、「Landing Page」を選択します。
「Landing Page Name」にLPの名前(管理しやすいもの)を入力し、「Select a list」で今回作成したリストを選択します。そして、「Begin」をクリックしましょう。
そしたら、上のような感じでLPのコンテンツを編集し、終わったら「Save and continue」をクリックします。
次の画面では、LPの設定を行います。「Page Title」では、ページに表示される名前を入力します。次の「URL」についてですが、自分のサイトのドメインを使用することをお勧めします。今回は簡略化のために、MailChimp側のURLを使用しています。MailChimp側のURLを使う場合は、ドロップダウンから好きなものを選択し、その後ろの空欄に個別の文字列を記入します。(ここで設定したURLはテストの際に使うのでコピーしておきましょう。) そして、「Save」しておきましょう。他に設定する箇所はありませんので、右上の「Publish」をクリックして完了です。
7-10. MailChimpのLP機能を試してみよう
LPが完了したら、実際にテストしてみましょう。LPの設定の時に、コピーしておいた上記のURLをブラウザで入力して、実際にメールアドレスを記入してメールが届くか確認してみてください。
7-11. MailChimpのトリガーを変更する方法
今回、メールを作成する段階で、トリガーを登録から1日後に設定してしまってましたが、登録直後に送信されるように設定する必要があります。その変更方法は、「Trigger」の「Edit」で、「Delay」を「Immediately」に変更しましょう。
7-12. MailChimpの挙動を確認する(テスト)
今回テストしてみたところ、上のようなメールが届きました。「中級の方はここをクリック」をクリックすると、しっかり中級用のサンキューページに遷移し、そのあと中級のステップメールにアドレスが登録されるか確認してみます。
今回は上の中級用のサンキューページに遷移したのを確認しました。あとは、メールの確認ですね。
7-13. 大成功!MailChimpで条件分岐を実装する方法
MailChimpに戻り、今回クリックしたURLのステップメールを選択します。(例えば、中級のリンクをクリックしたら、中級のステップメールをクリックする。) そして、「Queue」をクリックして、自分がLPで登録したメールアドレスが登録されていれば大成功です。
7-14. 僕のMailChimpに関するスキルは日本一です。笑
そして、上のようなメールも届きました。中級のリンクをクリックして、しっかり中級のメールが届いているので、テスト完了です。
7-15. MailChimpから腐ったリストを自動解除する方法
年間、30%のリストは腐っていきます。しかも、MailChimpは従量課金制なので、リストの数が多いほど課金額も大きくなります。なので、腐ったリストを持っていても無駄にお金を払って行くことになるので、どんどん捨てていきましょう。
まず1つ目に大事なのは、各メールで、ボトム(上のスクショのオレンジの部分)に購読解除のマージタグ(*|UNSUB|*)を埋め込んでおきましょう。また、日本語に変更しておくことも忘れないでください。
2つ目にやることは、一連のステップメールを読んでもらっても、商品を購入してくれなかったお客さんを購読解除します。まず、ステップメールがすでに動いている場合は「Pause & Edit」をクリックしてステップメールを一旦「Pause」しておきましょう。そして、「Post-send action: None」で「Edit」をクリックします。そのあとは、以下の手順で設定を変更します。
- 「Choose post-sending list action」にチェックを入れる
- 「Update Merge Field」のドロップダウンメニューで「Delete from List」か「Unsubscribe from List」を選択
「Delete from List」、「Unsubscribe from List」いずれを選択しても、MailChimpの利用料金を減らすことができます。でも、「Delete from List」は完全にお客さんの情報を削除し、「Unsubscribe from List」はお客さんの情報を残しておいて、そのステップメールから削除するということになります。「Delete from List」をしてしまうと、同じスパマーが再度登録してきた際に、またメールを送信することになってしまいます。それに対して「Unsubscribe from List」だと、そのスパマーにメールを送らないという設定ができるので、僕は「Unsubscribe from List」をお勧めします。その設定が終わったら、右上にある「Update Action」をクリックします。それで、一連の設定は完了です。
MailChimpに関するコース
MailChimpのステップメール機能 Automation(オートメーション)の使い方と設定方法
僕は2014年ごろから、米国圏でビジネスを始める際にMailChimpを使いだしました。頻繁にアップデートされるので、昔と今では外観がガラリと変わっています。それでも昔から共通している「使いやすい」「直感的」「クール」という点。どんどん使いやすくなっているし、年々その直感的な度合いは強まっており、前よりもかっこよくまるでWebデザインのようなHTMLメールを送ることができるようになりました。さすがです、米国圏のWebサービス。
日本のメルマガ配信システム VS 米国のメルマガ配信システム
初めてステップメールを作ったのは2010年ごろでしょうか。ピーアールジャパンさんのNEO(今のVPS-NEO)を使って作りました。今でもVPS-NEOは使い続けているし、2万人弱のメルマガ読者がいるので、簡単に処分しようにもできない。VPS-NEOには申し訳ないけど、今後Web上でビジネスをしていくなら、特にWordPress、Drip、Zapier、ThriveCartなど英語ベースのWebサービスとシームレスに接続したいなら、全てのメルマガ発行者はMailChimpに以降すべきだと言い切ることができます。かく言う僕自身も少しずつメルマガのリストをVPS-NEOからMailChimpへと移し始めています。その移行作業の中で「これは解説したら、喜ばれるかも」と思いスクリーンキャストで撮影しました。今回はその撮影した動画を元に、MailChimpの使い方についてお伝えしていこうと思います。
#01_あれ?MailChimpのステップメール機能(Automation)が消えた?
これまでMailChimpのトップページにあるグローバルメニューには”Automation”の文字列がありました。それが2017年の夏に消えました。とうとうステップメール機能が消えたかと思った方も多いことでしょう。僕は一人で絶望しました。でもその絶望も、ただの取り越し苦労だとわかったのです。ステップメール機能は生きていました。MailChimpはメールを送る全般のことをCampaign(キャンペーン)と呼びます。
そのキャンペーンの中にオートメーションが取り込まれたんです。ですから今後ステップメールを作ろうと思ったら、まずは”Create Campaing”から始める必要があるんですね。
#02_無料オファーでリストを獲得しMailChimpで見込み客を教育する
僕がこういう記事を書くときは、基本的にいつもデモンストレーションベースです。記事を書くために何かをやるということは一切なくて、本当に仕事上やらなきゃいけないタスクがあり、それをこなしている作業内容をそのまま記事にしているだけです。つまりこれは僕が今から本当に運用するステップメールです。だからリアルです。僕自身が生計を立てるために本気で作るステップメールなので、気合のノリが違います。まあいいや、そんなことは。
デモンストレーションで使う題材について
- 誰に?…Udemyに関するブログの記事を読んでくれた人に
- どこで?…Udemyに関するブログ記事の直下のバナー広告で
- 何を?…Udemyに関する無料コースを
- どうする?…オファーしてメールアドレスを取得する
- どうする?…そのメールアドレスにUdemyに関する情報を提供してゆく
今回の題材は「Udemy」です。Udemyは知識や技術をインターネットを介して販売したい人のためのマーケットプレイスです。そのUdemyに興味のあるお客さんにUdemyに関する情報の発信をして生きます。
Udemyに関するブログ記事直下に表示するバナー広告
Udemyに関する無料コースをThinkificでオファーする
#03_MailChimpのGroupが更新された時に送信されるAutomationを作成する
まずオートメーションの選び方です。ステップメール機能ですね。
- 右上のCreate Campaign
- 左下のCreate an Email
- Automated
次にステップメールのフォーマットを選びます。ぶっちゃけどれを選んでも後で変更できるんですけど、もちろん最初から適切なものを選んだ方が効率的です。僕は「たった一人で実装するマーケティングオートメーション」の仕組み作りをクライアントさんに提供しています。僕たちのやることはコンテンツを作ることだけでいいと思っているので、究極の目的は、メーカーに徹すること。逆にいうとそれ以外の部分、例えば見込み客の教育、セールス、リピーター作りなどは全て自動化してしまえばいいと思っています。もちろん見込み客の「興味属性」もMailChimpの方でしっかりと管理します。これまでただ単にメールマガジンを発行していた人にとっては少し難しいと感じられるかもしれません。僕の場合は、メールマガジンを発行するだけでなく、お客さんを興味属性に応じてグルーピングしてゆき彼らに対して適切な情報の発信や適切な商品のセールスを仕掛けます。そのグルーピング作業を実現してくれるのが、MailChimpのGroup(グループ)なんです。今回は、そのGroup(グループ)が更新された時にのみ発動するステップメールを作っていきます。
- Subscriber Activity
- Respond to subscriber updates
#04_MailChimpで見込み客(リード)の興味属性 Group を作る
先ほど選択した”Respond to subscriber updates”を使うには、MailChimpのLists(リスト)でグループを作る必要があります。まずはそのプロセスから説明します。まずはグローバルナビゲーションメニューにある”Lists”を選択してください。もしまだリストを作っていなかったらリストを作るところから始めてください。
僕はもうすでにリストを用意してあるので、グループを設定したいリストをクリックして選択します。
- リストを作ってなければ先にリストを作る
- グループを設定したいリストを選択する
- Manage contacts > Groups
- 右側にある”Create Groups”
次です。メルマガ登録の画面(オプトインページ)でどのようにしてグループを分けるか聞かれています。
- As checkboxes:チェックボックスで
- As radio buttons:ラジオボタンで
- As a dropdown:ドロップダウンメニューで
- Don’t show these groups on my signup form:表示しない(これを選択)
お客さんには選ばせません。というよりそもそもオプトインページを用意しません。お客さんが選ぶチャンスを持たないのです。ThinkificやTeachableで無料コースを受講してくれた人にのみメールマガジンを発行してゆくので、見込み客が受講したコースをベースにしてこちらが(Zapierが)自動的にグループを振り分けていきます。
MailChimpでグループを作る
さてグループを作っていきましょう。見込み客というグループカテゴリを作り、その中に「Udemy」と「WordPress」というグループ名を作ります。で、Saveします。”Done For Now”をクリックしてグループを完成させます。よしグループができた。じゃあ早速メールチンプのキャンペーンに戻りましょうか。
#05_MailChimpで新しいCampaignを作成する -Respond to subscriber updates
キャンペーンの作り方。もう一度復習です。
- グローバルナビゲーションメニューの“Campaign”
- “Create Campaign”
- “Create an Email”
- “Automated”
- “Subscriber Activity”
- “Respond to subscriber updates”
この”Subscriber Activity”にある”Welcome new subscribers”と”Respond to subscriber updates”の違いについて。
- Welcome new subscribers:読者が新しくリストに入った時にステップメールが流れる
- Respond to subscriber updates:読者のグループが更新された時にステップメールが流れる
初めてリストに入る時にグループ情報が更新されれば、仮に読者が新しくリストに入った場合でも”Respond to subscriber updates”でステップメールが流れ始めます。今回は”Respond to subscriber updates”を選びます。
キャンペーンの名前をつけてリストを選択する
“Campaign Name”ですが、これはお客さんに見えます。サインアップフォームにでかでかと表示されます。もちろんサインアップフォームのデザインも編集できるんですけど、いずれにせよ適切な名前をつけておいた方がいいです。僕の場合はサインアップフォームを用意しないので、管理しやすいように説明的な名前をつけます。いつもはグループ名をそのままつけるようにしています。今回は「見込み客 Udemy」としておきました。さらに下のドロップダウンメニューから適切なリストを選びます。僕は Haamalu Online School Students という、Thinkificでコースを受講してくれた人を格納するリストを選択しました。
#06_MailChimpのTrigger(トリガー)を設定する
まずはトリガーを設定します。引き金ですね。何を引き金にしてこのステップメールを発動させるのか?ということです。今回はグループの更新をトリガーとするんでしたね。先ほども言いましたが、新しくリストに入った人でもグループが更新されれば”Respond to subscriber updates”を引き金にしたステップメールは動き出します。第1通目のトリガーを設定しましょう。”Edit trigger”をクリックします。
まずはDelayの設定から。ディレイは遅延のことです。トリガーが引かれてからどのくらいのラグをもたせてメールを配信するか聞いているわけですね。
- immediately:すぐに(これを選択)
- hour(s):時
- day(s):日
- week(s):週
今回はグループに追加された直後にメールを送信したいので”immediately”を選択します。
次に”Settings”の設定です。ここではグループ情報を選びます。先ほど”Lists”で作ったグループ名を選択します。「見込み客 Udemy」ですね。右上の”Update Trigger”をクリックして設定完了。
ここで大事なことを一つ。今はそれほど重要ではありませんが、これから長いことMailChimpを使っていく中で一回は必ずハマる問題です。その問題に先回りして解決しておきましょう。それはメールは順番通りにしか送られないということです。当たり前じゃんと思うかもしれません。でもこれは大事な原則です。例えば今、2つのメールが見えていますね。WelcomeとLearn moreです。例えばこのWelcomeを受け取らずにLearn moreだけを受け取るような設定はできないんです。MailChimpでマーケティングオートメーションを実装する際に、多機能が面白くて色々と試してみたいことが出てくるはずです。僕はたくさん出てきました。「Segmentをいくつかに分けて、こことここをスキップして、このメールを届かせることによって、1つのオートメーションで顧客と見込み客の2グループに一括でメールを送信する」とか考えるんです。結果からいうと、オートメーションはいくつも作ることになりました。1つのオートメーションを複雑に使うよりも、様々なオートメーションを用意して場合分けしながら使って行った方がいいという結論です。実際にサポートと連絡を取りながら「それが本来の使い方だよ」と念押しもされました。サポートが「メールはスキップさせることはできない」と言ってくれるまで、見事にハマっていたんです。これ覚えておいてくださいね。
#07_MailChimpで件名、送信者、送信アドレスを設定する
ではメールをデザインしていきましょう。右側にある”Design Email”をクリックします。
次にEmail informationを記入してゆきます。
- Name your email:自分だけが見える管理上のメールの名前(例:コンプリートバンドル 3ヶ月 100円オファー)
- Email subject:件名(例:Udemy講師の必須スキルを100円で)
- Preview text:件名の後に表示される文章(例:オンラインコース全部、見放題で100円のキャンペーンを実施中)
- From name:送信者名(例:石崎力也 Udemy)
- From email address:送信アドレス(例:mail@haamalu.co.jp)
Frome nameでは個人名をお勧めします。屋号もokですが、僕は屋号のメールは基本的に開きません。例えば「楽天市場」とか「アメブロ」なんて屋号を使ったメールは確実に開きません。現代人は忙しいので。個人名であれば「お、俺に直接あてたメッセージかな?」と思って開いてしまいます。特に件名が魅力的な場合は。From email address(送信アドレス)ですが、gmailとかyahooのフリーメールだと、もうそれだけでスパム判定されるんじゃないかな。少なくとも開封されません。素人っぽいし。独自ドメインは年間1000円ほどだし、月々500円を払えばGoogle Appsで(今はG Suiteに変わりました)独自ドメインでのメール配信ができます。さておき。全部を記入したら右下の”Next”をクリックします。
#08_MailChimp – テンプレートからメールをデザインする
僕はすでにたんまりとテンプレートを用意してあるんだけど、今回は説明の便宜上また一からテンプレートを作ってみようと思います。まずはフォーマットを選びましょう。”Layouts”から作ってもいいし、”Themes”から作ってもいいです。Themesには僕のお気に入りが3つあります。
- New Collection
- Cutout
- Ticket
どれもシンプルで使いやすいです。今回はTicketを選びます。あれ一から作り直すって話だったんだけど。まあいいや。
#09_MailChimpのメール・デザイン – ヘッダーとロゴを挿入する
左側がプレビュー画面。左側のプレビュー画面で編集したい場所をクリックすると、右側がダイナミックに動き編集画面が現れます。ここで1つメモ。
- 左側:プレビュー画面
- 右側:編集画面
ということで基本的な編集の流れはこうです。
- 左側をクリック
- 右側で編集する
- 1に戻る
右側に表示されているのはブロックです。パーツですね。これを左側にドラッグ&ドロップするとプレビュー画面に挿入されます。で、右側で編集するという流れ。つまり新しいブロックを追加する場合はこう。
- 右側からブロックを選ぶ
- 左側にドラッグ&ドロップする
- 右側で編集する
- 1に戻る
まず左側でロゴをクリックします。右側がダイナミックに動く。デフォルトでロゴが入っているんですけど、それを自分のロゴと置換します。”Replace”をクリック。
画像を管理する画面が現れました。ご自身のロゴをアップロードしてください。アップロードが終わったら、挿入したいロゴ、画像やイラストを選択して右上の”Insert”をクリック。挿入完了。左側のプレビュー画面でロゴが更新されたことを確認します。
このテーマのトップに限らず、ほとんどのテーマのトップには”View this email in your browser”(メールをブラウザで確認する)とあります。あんまり日本人には馴染みのない行動ですね。メールをWebブラウザで確認するなんて。ということで、ここはオファーに変えていきます。
こんな風に。「Udemy講師として必要なスキルを、ぜんぶ学習できて月々100円」
#10_MailChimpのメール・デザイン – Thinkificの割引クーポンを挿入する
これはThinkificユーザーやオンラインコースを販売している人にのみ関係のある内容です。先ほど「Udemy講師として必要なスキルを、ぜんぶ学習できて月々100円」という文言をトップに追加しました。ここに割引クーポン適用済みのURLを差し込んでいきます。また別の箇所でボタンでも同じオファーを挿入していきます。
Thinkificでクーポンを発行してゆきます。左サイドメニューの”Coupons”を選びます。”Create Coupon”でクーポンを作ります。
- ¥ か %:1000円OFFなら¥、10%OFFなら%
- 適用する商品を選ぶ(例:コンプリートバンドル Complete Bundle)
- for first X payments:最初の何ヶ月分に割引を適用するのか(例:for first 3 payments)
- Code:クーポンコード(例:SIGNUPMAIL)
- Quantity:発行枚数(例:9999枚)
- Coupon Name:決済画面でお客さんが目にするクーポンの名前(例:期間限定&数量限定100円キャンペーン)
- Expires At:クーポンの有効期限(例:2071-01-10)
最後に”Save Coupon”を選択。Chromeのシークレットモードを開きます。Shift+Command+Nで開きます。さあ挿入してゆきましょう。
Thinkific – クーポンをURLを埋め込む
Thinkificは(TeachableもUdemyもKajabiもできます)URLにクーポンを埋め込むことができます。コースURLの後に ?coupon=クーポンコード です。先ほど発行したコードがsignupmailなので、正式なURLはこうなります。 ドメイン名/bundles/complete?coupon=signupmail
MailChimpでリンクを挿入する方法
いま作ったクーポン込みのURLをリンクとして挿入していきます。
- 左側のプレビュー画面からリンクを挿入したいパーツを選ぶ
- 右側の編集画面でテキストを選択する
- リンクのアイコンをクリック
- Web addressにURLを挿入する
- Insert
MailChimpのボタンにURLを挿入する方法
同様にボタンにもリンクを挿入してゆきます。
- 左側のプレビュー画面からボタンを選択する
- 右側の編集画面を開く
- Button text:ボタンに表示する文章(例:100円で試してみる)
- Web address(URL):リンク
- save & Close
MailChimpでボタンの色を変える方法
ブランドカラーを統一しておくと、ビジネスに一貫性がでます。うちの場合は#ff9900のオレンジ色がブランドカラーです。
- ボタンをクリック
- Style
- Backgroundでカラーを選ぶ
- Save & Close
#11_MailChimpのメール・デザイン – テキストを挿入する
もう編集方法には慣れたかもしれませんね。基本的なプロセスはいつも同じ「左→右→編集」です。
フォントサイズを変更する方法
変更したいテキストをハイライトして”Size”でフォントサイズを選択します。
テキストに背景色を追加する
背景色を追加したい文章をハイライトして、背景色のボタンをクリックしカラーを選択します。
#12_MailChimpのメール・デザイン – 特定電子メール法に従い発行者情報を記載する
特定電子メール法についてはこちら(正式名称:特定電子メールの送信の適正化等に関する法律)。実際に摘発があるので、いくら副業バレたくないサラリーマンが顔出し不要のビジネスをしていたとしても、コンプライアンスを遵守していないメールを送ればアウトです。そういう送信者のメールはどんどん届かなくなっている傾向にあるようです。米国の個人プレーヤーをみてください。ちゃんとみんな電話番号、本名、本店所在地を記載しています。
テーマを選ぶとデフォルトで発行者情報の部分を挿入されています。英語なので日本語に変えていきましょう。
- Our mailing address is:発行者情報
- Want to change how you receive these emails:メルマガの受信設定を変更したいですか
- update your preferences:メールアドレスの変更はこちら(*|UPDATE_PROFILE|*をリンクに挿入する)
- unsubscribe from this list:メールマガジンの購読を停止する(*|UNSUB|*をリンクに挿入する)
MailChimpのMerge Tagについて
マージタグは置換文字のことです。例えば*|UNSUB|*を挿入すれば、メルマガ解除リンクになります。他にも色々あるのでMailChimpの本家サイトでMerge Tagを勉強してみてくださいね。
MailChimpに連絡先を記載する
連絡先のメールアドレスを用意しておくといいですね。ほとんどの人は商用利用しているでしょうから。問い合わせをするような見込み客です。かなり”見込み”が高いと言えるでしょう。これはあくまでも感覚値ですが、メールを返信する際に商品をセールスするとだいたい半分くらいの人が商品を購入してくれます。セールスの動線になるので忘れずに記載しておきましょう。僕の場合は(support@haamalu.co.jp)を記載しておきます。
MailChimpでプレビューをする
置換文字がどのように表示されるか確認したい場合はプレビューをしましょう。
- Preview and Text
- Enter preview mode
さあこれで第1通目のメールは完成です。右下のSave and Continueをクリックします。
#13_商品を魅力的にするにはオファーを強くする(ジムコブス 99通りのオファー)
ステップメールを書くときに「何を書いたらいいかわからない」と悩む人がいます。ぶっちゃけ何を書いてもいい。何を書くかよりも、どうやってお客さんにコンタクトするか?の機会の創出について頭を悩ました方がいいです。僕らがそもそもなぜメールを開かないかと言えば、心の底では「は、なんでメールしてきたの?」と思うからです。どうせ商品を売りたいだけでしょと思われてはいけないのです。だから世の中の販売者は年中行事に乗っかって、クリスマスセール、サマーセールやお正月セールをやるわけです。
オファーを強くする
さらに僕たちが考えるべきことは「オファーを強くすること」です。これが一番大事です。強力なオファーはイレジスティブルオファー(irresistible:断れない)と呼ばれます。例えば有名なのはベガスワールドホテルのオーナー、ボブステューパックが考えたオファーです。
「今すぐカジノにご参加下さい。一人198ドル。二人で396ドル。刺激いっぱいのラスベガスでも有名なストリップ地区のホテルのデラックスなミニスイートルームをご用意します。一流のエンターテイナーが出演するショーのチケット付き。お部屋にはよく冷えたシャンパン、ギャンブル中でも、スロットマシーンの最中でも、ラウンジでも、どこでもお好きなものが飲み放題。ギャンブル用に1000ドル分のチップをプレゼント。商品はもちろん全てあなたのもの。さらにボーナスとしてカラーテレビ、ビデオデッキ、ダイヤモンドの指輪のうち少なくとも1つが必ず当たります。もちろんこの信じられないオファーを誰にでもしているわけではありません。このパッケージは10組限定ですから、早い者勝ちです。今すぐご予約ください」
僕はいつも商品を作りセールスレターを書くときにこのオファーを10回ほど声に出して読みます。で、このレベルのオファーをしなきゃモノは売れないぞ!と自分自身に言い聞かせてコピーを書き始めます。そう、僕らマーケターの仕事は魅力的なオファーを作ることです。
なぜUdemyではコースが売れるのか?
マーケットプレイスでも一人勝ちしているUdemyでは、なぜコースがどんどん売れるのでしょうか?それはオファーが強いからです。例えばこのコースは僕がベンチマークしているBen TristemさんのUnity開発に関するコースです。18万人が購入しています。無料で受講している人を割り引いて考えたとしても1コースで数千万円の売上でしょう。なぜこれが強力なのか。
- 通常価格$195のコースが$10で販売されている
- 残り2日限定
- 45.5時間の講義
- 30日返金保証付き
もうセールスレターなんて読まなくても買っちゃいますよね。これがオファーの威力です。オファーさえ強ければ、そもそもステップメールなんかでお客さんを教育する必要はないんです。だから繰り返しますが、僕たちマーケターのやることはオファーを強くすることなのです。僕がマーケターとしてスキルアップしてきた歴史は、それはそのまま世の中の様々なオファーを網羅してきた歴史でもあるのです。オファーを強くする能力があれば、コピーライティングのスキルもいらない、集客のスキルもいらない、なんならコンテンツ制作のスキルすらも不要です(それだと詐欺ですが)。
ステップメールの文章を考える前にオファーを強くする
ステップメールの勉強をする前に、オファーの勉強をしましょう。面白いことに日本郵政が「ジムコブス99通りのオファー」を用意しています。オファーを参考にして、僕たちにDMを送れということですね。これすごい参考になります。あなたのオファーは断れないような強力なオファーになっていますか?
#14_MailChimpでデザインのテンプレートを作る方法
2通目ですね。2通目のトリガーは「前回のメールから24時間後」に設定します。1 day after subscribers are sent previous email です。48時間後(2日後)にする場合は”Edit trigger”で 2 day(s)に設定してください。覚えていますか?Delay(遅延)は immediately、hour(s)、day(s)、week(s)があるんでしたね。
第2通目をデザインする
ここから流れは同じです。メールをデザインしていきましょう。まずはEmail Informationを埋めてゆきます。
テンプレートからメールを作成する方法
今からテンプレートを作ります。僕の場合はすでに別のテンプレートを用意してあるので、それを呼び出します。今回初めてテンプレートを作るという方は、Layouts > Basic > Simple Text を選んでください。
署名の下に Boxed Textを挿入する(追伸部分)
今つくっているテンプレートはソフトセル(インダイレクトセル)専用のものです。ソフトセルは、ソフトに追伸でセールスをするからそう言われます。毎回ハードにセールスしてたらお客さんは離れてしまうので。Boxed Text を挿入して文章を差し込みます。僕の場合はこうしました。
「今月のキャンペーンはこちら → 100円お試し企画」
さらにこの追伸部分にURLを挿入します。
再びThinkificでクーポンを発行して、割引コードを埋め込んだ状態のURLを作ってください。そのURLをリンク挿入します。
署名を作る
あなたの個性を出すために、他のメルマガ送信者と差別化するために、魅力的な署名(signiture)を作りましょう。シグニチャーには”Image + Caption”のブロックを使います。右側から探してください。さらにSettingsで設定を変更します。
- Settings
- Caption position > Right
- Right Caption width > Two-thirds
写真を追加していきましょう。あなたの顔写真(GIFアニメーションでもOK)を挿入します。
で、プロフィールを追加して完成。一言二言の文章を入れて、名前、肩書きを書きます。僕はこんな風にしました。
誰もがハイパーボヘミアンになれるわけではありません。週に4時間だけ働いて年収500万円を維持するにはそれなりの努力とスキルが必要です。
石崎力也|Haamalu合同会社、マーケター、TOEIC講師
なんかふざけた文章とふざけた写真でしょ。これが僕のキャラクターなので仕方ありません。お許しください。
テンプレートを作成する
毎回毎回、この署名と追伸部分のソフトセルを作るのは面倒ですからテンプレート化してしまいます。右上の”Save as Template”をクリックして、テンプレートの名前を記入にして”Save”です。以前作ったテンプレートを上書きしたければ”Overwriter”を選んでください。今回は別名保存をしたいので”Save”します。
#15_MailChimpのHTMLメールをデザインする(2通目を完成させる)
2通目はeBookの受け取りを確認するメールです。いきなりセールスメールを送ると「なんじゃこいつは」となるんで、eBookの受け取り方について書いたメールを送ります。色々と選択肢を残しておいた方が、お客さんのアクション率は高まります。今回はThinkificからダウンロードする方法と、Google Driveからダウンロードする方法の2つを用意しておきます。
ThinkificでPDFをダウンロードする方法のインストラクション
- Curriculum
- Preview Course
- As a Student
- PDFのあるレクチャーをクリック
- URLをコピーする
- MailChimpでリンク挿入する
Google DriveでPDFをダウンロードする方法のインストラクション
ファイルをアップロードして共有リンクを貼りましょう。僕は同期フォルダにeBookを置いてあるので、Finderから操作ができます。
- eBook(PDF)を右クリック
- Googleドライブを使用して共有
- URLをコピーする
- MailChimpでリンク挿入する
最終的にはこんな文章になりました。
#16_MailChimpにGIFアニメーションを追加しテンプレートを上書き保存する方法
Google Driveでダウンロードする方法が少しわかりにくいので、ScreenFlowでGIFアニメーションを作りインストラクションを出します。GIFアニメーションの作り方は「ScreenFlow animated gif」で検索してみてください。色々なハウツーが見れるはずです。
作ったのはこれです。メールにGIFアニメを差し込むのでデータが大きすぎると表示スピードが落ちます。メーラーによっては受け付けてくれない可能性もあるでしょう。だから使う色の数を減らしてフレーム数を最低限の5にしました。
先ほどのGIFアニメーションをダウンロードリンクの下に挿入します。Imageのブロックを左にドラッグ&ドロップして、GIFアニメーションをアップロードし挿入します。
こんな感じでGIFアニメーションを挿入しました。ダウンロードリンクの下、署名の上に設置しました。これで「eBookのダウンロード方法がわかりません」というメールをもらうことは少なくなるでしょう。このeBookのダウンロード方法に関するメールは今回だけでなく未来にも使う機会がありそうなので、”Save as Template”でテンプレートにしておきましょう。これでメールは完成。右下の”Save and Continue”をクリックしておしまい。2通目は完成です。
#17_MailChimpのデザインで写真を編集し挿入する方法
さて3通目を作りましょう。”Add Email”でメールを追加します。
1通目と2通目と同様にメールの情報を設定してゆきます。今回はインカムリポート(Udemyの売上報告書)をお客さんに見せます。それをステップメールのコンテンツとして用意するわけですね。
今回はセーブしたテンプレートからメールを作ります。”Saved templates”からテンプレートを選択します。先ほど作った2通目のテンプレートを使いましょう。
今回はブログの内容を再利用します。まずは大胆に過去記事をコピーしMailChimpのテキスト部分にペーストしてみます。驚くことにちゃんと貼り付けられています。難点は写真が大きすぎることでしょうか。PCで見ればなんとかなるかもしれませんが、スマフォで見れば大きく崩れるというか文字が小さくて読みにくくなるでしょう。ということで写真の大きさを調節していきます。
メールのテスト配信をする方法
まずは一度、自分のメールアドレスにテストメールを送信してみます。”Preview and Text” > “Send a test email” > メールアドレスを記入します。確認してみましょう。やっぱり写真が大きすぎますね。
写真の大きさを修正しましょう。”View Details” > “Edit Image” > ”Resize” > “Width”(幅)を600pxまで落とします。”Apply” > “Save”の順で完了。これでオッケー。”Insert”をクリックしましょう。写真が挿入されたかどうか確認してください。なぜ600pxか?そのくらいだったらスマフォに収まるからです。400pxでもいいです。800pxだとスマフォによっては横幅がはみ出ちゃう可能性があります。同様のプロセスを他の写真でも行います。はい、これで3通目も完成。
#18_ブログ記事をMailChimpのステップメールに再利用する
4通目、5通目を作ります。3通目と手順が全く同じなので詳しくは解説しません。
- Add Email
- Design Email
- Email Informationを記入する
- 右下のNext
- Saved templatesからテンプレートを選ぶ
- ブログから記事をコピー&ペーストする
- 写真が大きすぎるので幅を600pxまで縮小する
- Link to URLにブログ記事のURLを入れる
完成したら Save & continue で保存します。
#19_ステップメールの書き方 – お役立ちリンク集と予告を掲載する
ステップメールの目的は商品の販売です。とはいえ、今回の販売する商品はたかだか100円です。正確には月額100円のオファーなので、自分で言うのもなんですが十分に強力なオファーになっています。だからそもそもお客さんの教育はそれほど重要ではないんです。ということで、7通目にセールスをします。高額商品を販売するのであればもっとじっくりお客さんを教育しなきゃいけないので、自然とステップメールは長くなります。僕が過去に販売した商品の中には、フロントエンドで100,900円をチャージするものがあります(実は今でも販売している)。その商品を販売するためにステップメールは45通組んであります。つまり45日後にようやくセールスが入るわけですね。
売上を伸ばすコツ – 販売開始前に必ず予告・告知をする
セールスをする前には必ず予告・告知をしましょう。明日(あるいはX日後)に商品を販売しますのでお楽しみに!という文章です。これがあるとお客さんの期待度が高まり、セールスの初動売上が伸びます。ただ予告だけのメールは、お客さんにとってはそれほど魅力的なメールではないので、お役立ちリンク集を掲載しておきます。お客さんに「このメールは面白かった」「このメールは読んで良かった」とか「メールをまた読みたい」と思ってもらうことが重要です。
今回は「ベンチマークすべき3人の米国講師」としてUdemyのトップクリエイターを3人紹介しました。彼らのUdemyプロフィールページへとリンクを出します。
僕も定期的にUdemyの情報をアップデートしているので、リンクを貼っておきます。「売上報告書」「ブログ記事」「まとめ記事」「石崎のUdemyアカウント」の4つを用意しておきました。
最後に予告をします。明日で最後だよ!という告知です。さらりと100円キャンペーンのオファーメールも明日が最後であることを伝えました。で、明日、商品を販売したり或いは商品の販売を締め切ったりすると売上が伸びます。Save and Continue を忘れずに。
#20_MailChimp – ステップメールの最終日にセールスをする
これまでと同じ手順でメールを作成します。Email informationを記入します。件名で今日が最後であることを伝えましょう。
どのデザイン・テンプレートを使えばいいか迷うところですが、ここで全く新しいものを使ってしまうと統一感が出ないので、第1通目で使ったメールデザインを再利用します。一旦戻って、第1通目のメールを Save as Template でテンプレート化します。
Thinkificでクーポンを作成します。どこから売れたかをしっかりと計測するためにクーポンコードは変えておくといいです。僕が使うのは次の3つ。
- immediately(登録直後のオファーで使用するクーポン)
- softsell(追伸部分のオファーで使用するクーポン)
- hardsell(最終日に使用するクーポン)
文章はこんな感じです。「最後」であることを強調しておきました。これで完成!Save and Continue でメールを保存します。最後に、このオートメーションキャンペーンを Start Workflowでアクティベートしておいてください。このプロセスを経ないと、ステップメールは機能しませんので。猿のガッツポーズみたいな画面が現れたら本当の本当の完成です。おめでとう!
編集後記
ThinkificもMailChimpもユーザーインターフェースが英語です。でも慣れれば、そんなもんだと思います。全ての機能を使うわけじゃないし、覚える部分もわずかです。僕なんかはもっぱらオートメーション機能を使ってばっかりだけど、MailChimpに付属しているFacebook Adsに関してはちんぷんかんぷんです。そんなもんです。マーケターとして、商品のセラーとして、何を実現したいかを明確にし、実現させるためにはどこを使えばいいかをしっかり把握する。もしかしたらマニアックな使い方をしているように思うかもしれませんが、僕はいつもワンパターンの繰り返しです。同じことを何度も何度も繰り返すため、作業がどんどんと効率化され、狭い範囲ではありますが深遠な知識とスキルが手に入ります。
オンラインスクール運営に関するお役立ちサイト
まず、オンラインスクールは2つに分かれます。マーケットプレイスとセルフホスティング。マーケットプレイスとセルフホスティングの違いは、集客をするかしないかです。
- マーケットプレイス:集客をする、手数料をとる
- セルフホスティング:集客をしない、手数料をとらない
Amazonも楽天もマーケットプレイスです。人の集まる場所にストアを出したいと思う人は、例え安くないコミッションを払ってでもAmazonや楽天を使います。一方、自分たちで集客できると思う人は自前でECサイトを作り(EC-Cubeとか)商品を販売します。
マーケットプレイス
集客力のない人や、これからビジネスを始める人はマーケットプレイスの参入をお勧めします。やっぱりビジネスで一番難しいのは人を集めることです。脱サラして起業を考えている人が一番恐れるのは「人が集まるか?」ということです。逆にいうと人さえ集まれば(集客に成功すれば)ビジネスの成功は確定したようなものです。仮に商品を持っていなければ、あなたはリテイラーやアフィリエイターになって他人の作った商品を紹介すればいい。商品を持っていれば、あなたはセラーです。販売者としてどんどんお客さんに商品を売りましょう。
オンラインコースを販売できるマーケットプレイス
UdemyとSkillShareが抜けています。特にUdemyは大成功しています。それ以外のマーケットプレイスは、大して集客力がありません。例えばUdemyで月収200万円を稼ぐ講師が、同じコースを別のマーケットプレイスに置いたとしたら、だいたいこんな感じになります。
- Udemy:200万円
- SkillShare:50万円
- Ofcourse:10万円
- Amazing:10万円
- SkillSuccess:10万円
- stacksocial:10万円
- digitalchalk:10万円
実際こういうインカムリポートを見たことがあります。常にウォッチしているUdemyのトップ講師も同じような収益構造を持っています。他にもこんなプラットフォームがあります。
#29 先生が稼げる時代!Udemy以外のプラットフォーム10選
Udemyでベンチマークすべき米国講師
- ロブさん:https://www.udemy.com/user/robpercival/
- ベンさん:https://www.udemy.com/user/bentristem/
- フィルさん:https://www.udemy.com/user/philipebiner2/
挙げればきりがないし、僕の好みもあるので、とりあえずこの3人を上げておきます。いずれも100万円以上を稼ぐ講師です。
Kickstarterを使ったプロモーション
先ほど挙げたベンさん。ベンさんはKickstarterを使ったプロモーションを仕掛けます。先にKickstarterで500万円〜1000万円を資金調達をした上で、十分なファンドとパブリシティを獲得したあとに、60時間を超える巨大コースを作りUdemyで一斉に売り出します。これまでベンさんが仕掛けたKickstarterのプロモーションは以下のとおり。
- https://www.kickstarter.com/projects/bentristem/your-ideal-rpg-make-a-complete-role-playing-game-i?ref=discovery
- https://www.kickstarter.com/projects/bentristem/complete-unity-3d-developer-course?ref=discovery
- https://www.kickstarter.com/projects/bentristem/learn-to-make-video-games-unreal-developer-course?ref=discovery
- https://www.kickstarter.com/projects/bentristem/how-to-create-3d-assets-using-blender-online-cours?ref=discovery
これまで4回プロモーションしているんですけど、4回とも目標資金を達成しています。そのいずれもがUdemyでベストセラーになっています。
マーケットプレイスで売れる商品を調べる方法
ここにまとめてあります。
2017年に追加された(いつまで公開されるかわからない)Udemy Insightがすごい便利です。ここに英単語でキーワードを突っ込んだら、売れ筋がわかります。
例えば”WordPress”と突っ込んで見ました。中央値は$26。稼げていないコースは月に3000円も稼げていないけど、収益トップのコースは1ヶ月に100万円近くを売り上げています。たった1つのコースで年収1200万円なんて、すげえな。夢のある世界です。
Udemyに関するノウハウはこちら
正直、僕は米国トップ講師に比べたら二流、三流です。日本国内での位置付けはわかりません。とりあえず受講生の数だけなら、たぶん5本の指に入るのかな。売上も月々$3000(30万円強)ほどです。きっと戯言に聞こえるでしょう。でもまだ本気を出していません。本業があるので、Udemyに割く時間はほとんどないのです。それでも片手間で、1年で1万人の受講生を集め月々30万円を稼ぐビジネスモデルを作りました。ここにはボーナスレクチャーから流れてくるコンサルティングの収益や、セルフホスティングで販売している上位商品の売上はもちろん含まれていません。月々30万円を稼ぐノウハウでいいなら、ここに全部詰め込みました。
http://rikiyaishizaki.com/udemy/how-to-earn-as-udemy-instructor
セルフホスティング
セルフホスティングで有名なのは次の3つです。
一応、僕自身もちょうど3つのビジネスモデルを持っていたので、それぞれのビジネスにつき別々のシステムをあてています。何より、お客さんに「このオンラインスクールいいですよ」と教える立場なので、3つともウォッチしている次第でもあります。TeachableやThinkificは似たり寄ったり。Teachableはニューヨーク・ベースの企業。Thinkificはバンクーバー・ベースの企業。最近TeachableがThank you pageでのワンクリック・アップセル・オファーを導入したので、その分だけ少しリードしているかなって感じ。
ロビー活動の勧め(欲しい機能があれば言ってみよう)
これまで東洋の1ユーザーとして、果敢なロビー活動を繰り返し、いろんな機能を追加してもらいました。例えば「Zapierとの連携をしてはいかがですか?ライバルのTeachableはもうすでに導入していますよ」と、うざい言い方をしたら数時間後、ThinkificのCEOから直接連絡が来ました。
CEOのGregに対して1000くらいは欲しいとレスポンスしたところ、その5日後のことです。Thinkificから全ユーザーに機能追加のメールが流れました。なんと僕がお願いしてたZapierとの連携についてでした。ぶっちゃけ話、Teachableの方が使いやすいし売上に貢献する機能も多い。だけどこの一件だけでなく、なんどもThinkificは僕の要望を聞いてくれたので、もう今は応援者みたいな立場になっている。だからやめられないんだな。
ThinkificとTeachableに必須のMailChimp
ThinkificやTeachableには、カゴ落ちしたユーザーを拾う機能もないしバックエンド商品を売るためのフォローもありません。だから自分たちで顧客リストを構築してメールアドレスで通知する必要があります。 通知というか「買ってくれ」とお願いをします。まあマーケティングの世界では「セールスっぽくないセールスが最高のセールス」と言われているので敢えて無関心を装うのが常ですけど。「別に君が買わなくても、僕はリッチだし、どうでもいいことなんだよ」と言うんだけど、内心は(買ってくれー)と祈っているわけです。
マーケティング・オートメーションを実装したければZapier
MAを実装するなら、顧客属性を細かく分ける必要があります。ベストなお客さんにベストなタイミングでベストなオファーをする。それがMAの基本であるなら、何が「ベスト」かを自分で定義してしまって、あとは全て自動化する必要があります。ちなみにマーケティング・オートメーションには必須のアイディアであるマーケティング・ファネルの管理を楽にするためにDripを使うのがオススメです。
異色のオンラインスクール:Kajabi
どう異色か。Kajabi = MailChimp + Thinkific/Teachable みたいなイメージ。メール配信機能もセットになっているんです。みなさんご存知のジェフウォーカーやフランクカーンがこのKajabiを使ってプロモーションを仕掛けていません。そう、日本でも一時期流行ったプロダクトローンチ。流行ったと言う過去形で話すのはもったいないくらい成果の出るプロモーションなんだけど、自我の弱い日本人からすると「心理誘導された」という気分になるそうです。なんじゃそりゃ・・・。僕はいまだにKajabiでも、その他のサービスでもプロダクトローンチをガンガン仕掛けているし、お客さんのプロダクトローンチも手伝っています。ThinkificやTeachableに比べて基本料金が高いけど、まあMailChimpの機能が備わっていることやプロダクトローンチの実装の簡単さを考えれば、相応の値段だと思います。
Thinkificの使い方:オンラインコースを販売する方法
Thinkific英語圏で人気のThinkific。あなたの知識や技術をデジタルコンテンツに変換し、インターネットを介して販売したければ是非とも使い方を覚えておきましょう。
#01_Thinkificの価格別プランの違い(講師はビジネスプラン)
まずは僕の使っているThinkificのスペックから。僕はBusinessプランを使っています。月額$99ですね。年額払いだと$79/月になるそうです。ちょっとだけプランを確認して行きましょう。starterプランを使えば0円から始められます。でも10%の手数料が取られるのと、有料プランにある便利な機能のほとんどが使えません。例えばessentialプランではDrip機能が使えます。このDrip機能があればジェフウォーカーやフランクカーンのプロモーション(プロダクトローンチ)が使えるようになります。他にもいろいろ違いがあります。
無料プランにある機能
- 無料プランにある:アップセル
- 無料プランにある:Stripe決済
- 無料プランにある:無制限にコースを作れる
無料プランにない機能
- 無料プランにない:アフィリエイト機能
- 無料プランにない:独自ドメインでの運用
- 無料プランにない:Zapierとの連携
- 無料プランにない:複数の先生と一緒に運営(ジョイントベンチャー)
- 無料プランにない:決済手数料0円
#02_Thinkificにアップロードする動画レクチャーを用意する
今回は題材として「WordPressブログの更新通知をMailChimpのメールで送信する方法」というコースを使っていきます。お手元にコースがないとこの記事を読んでもあまり意味はないと思いますので、まずは動画レクチャーの作成から始めてください。Thinkificは意外とSEOに強いので、キーワードリッチ(検索されるキーワードを埋め込む)なコースタイトルにしておくとGoogle経由で見込み客の獲得ができます。ちなみに各コースに連番(#01_ #02_)を振っておくと管理が楽になります。
#03_Thinkificで新規コースを作る(コースとバンドルの違い)
まず”My Courses”にいきます。次に”Courses”と”Bundles”がありますね。違いは次の通り。
- Course:1つのコース
- Bundle:複数のコースを1つにまとめたもの(コースセットとかバンドルとか呼ばれます)
今回は”Courses”を選びます。次に”Create course”でコースを作成します。コースタイトルを記入して”Create course”をクリック。
ThinkificだけじゃなくUdemyにもコースをアップロードするなら、繰り返しになりますがキーワードリッチにしておいてください。Udemyはすごい検索エンジンに強いです。僕が無料コースでいくつかのコースをアップロードしているのも、検索エンジン経由でのアクセスを見込んでいるからです。
#04_Thinkificでセールスページのテーマを選択する
タブを確認してください。”Create course”をクリックした直後は”Landing Page”にいるはずです。じゃあこのままテーマを設定してゆきます。”Page Theme”ですね。好きなテーマを選んで”Activete”をクリック。今回は”Ice Cream”というテーマを使っていきます。
#05_ThinkificでBanner Image(バナー)を挿入する
次はBannerですね。Banner size guidelinesがあるので確認してみましょう。ちなみにBannerっていうのは、セールスページのトップに入ってくる部分のことです。
挿入してみたらすぐにわかります。ガイドラインには次のような指示があります。
テーマによってバナーの解像度が変わってくるようです。正直、ここら辺はユーザービリティが悪いなと。だっていちいちテーマを変えるごとに写真の解像度を変えなきゃいけないんだから。この点、最初からカスタム写真を豊富に準備しているTeachableは優秀です。今回、僕はIce Creamを選んだので、1596px * 869pxのバナーを用意する必要がありますね。無料コースを作るのでそこまでLPにはこだわらなくていいと思うんだけど、一応練習のためにやっておきますね。Uploadをクリックして写真を選びましょう。
左サイドメニューにあるBanner Overlayは暗さの調節です。画像が明るくて文字が白色だったら読みにくいので写真に暗さを出すわけですね。数字を小さくすると後ろの画像は明るくなって文字が読みにくくなります。今回は30に設定してSaveします。
#06_ThinkificでDescription(コースの詳細)を書く
次。Course Descriptionです。コースの簡単な説明ですね。これはセールスレターのトップ下に入ってくる文言になります。お客さんを教育するメインの部分です。コピーライティングの勉強をされている方は、このDescription部分を使ってお客さんを説得していくことになります。今回は無料コースなので、そもそも説得という作業は不要です。0円でオファーするのでお客さんにはほとんどリスクがありません。本音を言うと0円のオファーですら説得が必要な見込み客は、本当の意味での見込み客ではありません。そう言う疑い深い人は顧客になることはないので。話がそれました。無料コースなので短いDescriptionを用意しておきました。
#07_ThinkificのInstructor(インストラクター)について
インストラクターは予め用意しておく必要があります。
インストラクターの作り方は、いったんダッシュボードに戻って、左サイドメニューにある People > Instructors をクリックし、Create New Instructor を選びます。このインストラクターは、毎回作る必要がないので一回書いてしまえば後は挿入するだけです。楽チンですね。
#08_Thinkificで動画コンテンツをアップロードする
次はCurriculum(カリキュラム)ですね。トップメニュー(トップ左側のタブ)を確認してください。
- Curriculum:1個1個のコンテンツをアップロードする
- Bulk Importer:複数のコンテンツ一括でアップロードする
僕はもっぱらBulk Importerを使います。ちなみにUdemyやTeachableと比べて、Thinkificのアップロードは非効率です。Google Driveから直接的に取り込むことはできるんですけど、それをいちいち手動でコースに追加していかなきゃいけない。コース数が少なければ問題はないんだけど、僕のようにデジタルコンテンツで生計を立てている人はコース数が膨大になりますので、そんなちまちまとレクチャーをアップロードしていては埒が明かないのです・・・とぶつくさ文句を言っても仕方ないので、アップロードしていきましょう。一番面倒なパターンから紹介しましょう。まずはAdd Chapterでチャプターを追加します。これはUdemyやTeachableのセクションにあたるものです。書籍でいうなら章にあたるものですね。
アップロード作業の流れはこうなります。
- Add Chapter
- Chapter Titleを記入する(例:イントロダクション)
- Save Changes
- Add Content
- コンテンツの種類を選ぶ(例:Video)
- Titleを記入する(例:フォームやポップアップで取得したリードにブログの更新通知をメールする方法)
- 下にスクロールして Click to browse for a video file
- 該当するファイルを選択 > 開く
うわ、ムッチャめんどい。レクチャー数が100とか超えたらどうすんの。大変だわ。実家帰りたくなるわ。ということで Bulk Importer を使うことになります。
#09_Thinkificに動画コンテンツを一括でアップロードする(Bulk Importer)
バルク(一括)でアップロードするのは楽です。具体的にどのように楽なのか。
- コンテンツを追加するたびに Add Content をクリックする必要がない
- 1個1個のレクチャータイトルをつける必要がない
予めファイルに連番を振って名前をつけておけば、それがレクチャータイトルとして自動的に挿入されます。「#01_フォームやポップアップで取得したリードにブログの更新通知をメールする方法.mp4」みたいな感じで。拡張子の.mp4はレクチャータイトルに含まれません。さらにコツがあります。
-
先に Add Chapter でチャプタータイトルをつけてしまう
こうすることでアップロード作業が効率化されます。
#10_ThinkificのReview機能とユーザーレビューの重要性について
トップメニューの Landing Page から Reviews を選びチェックボックスをチェックします。これでレビューを受け付けられるようになります。レビューは重要です。例えば Amazon。全てのページの一番下にテスティモニュアル(ユーザーレビュー)を入れてあります。理由はなぜか?成約率が上がるからです。1秒ごとに約20万円の売上があるAmazonですから、それはもうたくさんのビッグなデータを持っています。僕がここまで書く間に5秒経ちましたから、すでにAmazonは100万円を売り上げました。これだけ決済のある会社ですから、ランディングページを最適化するのは当然です。なんどもA/Bスプリットテストをした結果、今の状態に落ち着いているわけです。そのLPのほとんどを占めているのが、ユーザーレビューなのですから、いかに大事かお分かりいただけるはずです。
どうやってレビューを取るか?
簡単です。チャプター1の早い段階でテキストなどでお願いをしましょう。「レビューをお願いします。5つ星だと嬉しいけど、5つ星じゃない場合でも理由を書いてくれればしっかりと改善するから教えてね!」みたいな感じで。インターネットマーケティングの世界には、お客さんにお願いしたいこと(Call To Action)は文字にしないと伝わらないという原則があります。ちゃんと文字にして伝えましょう。
#11_ThinkificのUpsell(アップセル)とAdditinal Prices(その他の決済方法)について
このアップセル、すっごい重要です。そして、アップセルに関してどれだけ僕はThinkificに不満を持っていることか。このアップセル機能は最悪です。売上にほとんど繋がりません。ただセールスページの一部に意味不明なボタンが表示されるだけ。アップセルが購入されるのは、Thank you page だけです。だから Thank you page でアップセルをしなきゃいけない。その点、Thinkificのライバル企業であるKajabiやTeachableは販売者の心理をよく理解しています。僕たちは「僕たちをリッチにしてくれるWebサービスを選ぶ」のです。不幸中の幸いというか、Thinkificはカスタマーサポートが良いので、僕からの度重なるお願いによって「わかったわ。ディベロッパーチームにその機能の追加をお願いするわ」と引き出すことに成功。ありがとうキャサリン!でも本当の感謝はそれが実装された時です。このThank you pageでのアップセルがあるかどうかで、僕らみたいな小さな会社は売上がガラリと変わります。
Upsell(アップセル)とは
ちなみにアップセルっていうのは、Up(上位商品)をSell(売る)という意味です。マクドナルドに言ってシェイクだけを頼もうとします。仮にシェイクを100円だとしましょう。「シェイクをお願いします」と店員に伝えると、すかさずマニュアル通り彼らはこう言います。「ご一緒にポテト(200円)はいかがですか?」と。この「ご一緒に〜」がアップセルです。もし僕が「じゃあお願いします」と言えば、顧客単価はどのくらい跳ね上がるでしょうか。
- シェイクのみ購入:顧客単価100円
- シェイクとポテトを購入:顧客単価300円
顧客単価は3倍です。やらなきゃ損でしょう。
ちなみに今回は無料コース
僕たちが作っているコースは無料コースなので、合わせ買いしてもらうものはありません。無料コースの目的は、受講してもらう時に見込み客のメールアドレスを取得することにありますから、ここで何かを購買してもらうなどとは考えません。もしアップセルがあるせいで、無料コースの成約率が落ちたら悲しいので。何れにせよThinkificのアップセル機能は、とにかく使えません。Bundleにしたら、そもそも thank you page でのアップセルができなくなるし。いや、もう本当、システム乗り換えようかな。僕はオンラインスクールの構築方法をお客さんたちに教えて生計を立てているので、ちゃんと色んなWebサービスを並行で契約しているんです。Thinkific、Teachable、Coach、Kajabi・・・と。どこも良いところ悪いところがあるんだけど、Thinkificに限って言えばこのアップセル機能は本当に致命的です。
Additional Pricesについて
追加の決済手段です。今回は無料コースなのでfreeを選びます。有料コースの場合は色々と選択肢があります。すごいのは、複数の決済手段から1つをお客さんに選ばせられる点です。例えば10万円の商品を One-time payment(一括決済)で購入してもらうのか、Subscription payment(月額・年額払い)で購入してもらうのか、それともPayment Plan(分割決済)で購入してもらうのか、お客さんは選べるんです。
#12_ThinkificのBasic Settings(基本設定)について
セールスページに関しては、こんな感じで僕は満足です。一旦プレビューしてみましょう。
ランディングページのプレビュー方法
右上に Preview Course がありますね。その中に Landing Page があります。クリックすると編集時点での LPが見れます。
Settingsについて(設定方法)
- Course Name:コースタイトルです。検索可能なキーワードを並べておきましょう。
- Course URL:管理しやすいように英単語で記入します(例:/courses/wordpress-mailchimp)
- Estimated time to complete:コースを完了するまでの時間を記入します(例:0.5 hour)
- Private Course:コースを受講するには管理者の承認が必要です
- Hidden Course:URLを知っている人だけがLPを閲覧できます
- Completion Certificates:修了証書を発行するかどうか(別アプリ Accredible との連携が必要です)
#13_ThinkificのCourse Card(コースカード)をフォトショップで作る
コースはカードは、Thinkificのトップ画面で見れるサムネイルのことです。Suggestted Dimensionsに推奨サイズが記載されています。500*280pxだそうです。
フォトショップで 500 x 280px のサムネイルを作る方法
簡単に作れます。Envato Element でダウンロードしてきた 256 * 256px のHand Drawn(手書き風)イラストをPhotoshopで開きます。
- イメージ > カンバスサイズ
- 幅:500 pixel
- 高さ:280 pixel
- Command + E で png ファイルを書き出す
これを Course Card Image に Upload してゆきます。コースカード(サムネイル)が完成しました。外観はこんな感じです。
#14_Thinkificは意外にSEOに強いのでキーワード設定しておきましょう
もうそろそろで完成です。あとちょい。
Settings > Course Playerについて
Course Playerはお客さんの画面です。受講者がどんな画面であなたのコースを視聴するのかを決められます。と言ってもデザインは現時点では2つしかなくて、BlackかWhiteかです。僕はデフォルトのWhiteを選んでいます。
Settings > Admins & Payeesについて
支払者がpayerなら、受取人はpayeeです。ジョイントベンチャーコースを持っていたり、あるいはコースの開設をするためにプラットフォームとしてあなたのThinkificを貸したりしている場合は、あなた以外のパートナーに対してお金を支払うことが可能です。この点においてThinkificは優れています。Teachableの場合は自動で利益シェアをしてくれるんだけど、コミッションを取ります。仮に$99の上位プランを選んだとしても、利益シェアをする際には数%の手数料を取るんです。Thinkificはそれがありません。手数料は取らないんです(Businessプラン以上)
次に Course Administrators について。これは文字通りコースの管理人です。複数の人でコースを管理している場合は、相手方にコースの管理権限(コースの追加とか削除とか)を渡したかったらここに追加することができます。今回、僕は一人で運用する無料コースなので、両方とも設定はしません。
Settings > SEOについて
Thinkificは思ったよりも検索エンジンに強いです。たまたま検索していたら自分のオンラインコースを発見することがよくあります。もちろん1ページ目には来ないかもしれないけど(完全商用ページなので)2ページ目とか3ページ目とかに来たりするんです。SEOのタイトルと、SEOのディスクリプションを記入しましょう。無理やりキーワードを埋め込むのではなく、お客さんが読んでいてストレスを感じないような自然な文章にしましょう。Course Keywordsは不要です。共通の認識として「Googleはもうキーワードを見ていない」ので。単語ではなく、文章を読めるほどにGoogleのクローラーは進化したってことですね。
#15_ThinkificのPricing(価格設定)について(Subscription、Payment Planとは?)
プライシングについてもう少し解説をします。Thinkificには4つのプランがあります。
Free
これは文字通りフリー。0円です。今回は無料コースを作るのでFreeを選択します。
One-time payment
一括決済のことです。UdemyやInfotopなど、ほとんどの商品は一括決済ですね。コンビニでガリガリ君を購入する場合は60円(値上がりしたっけ?)の One-time payment がなされたということです。そういえば、僕が中学生の時に同級生のテニス部員(加藤くんと服部くん)が「冬が来て、先に学ラン来た方が負けな。負けた方はガリガリ君をおごること」という賭けというか我慢比べをしていました。両者引かずに、11月の寒い季節になっても半袖で登校。12月も半袖。金沢はたくさん雪が降ります。1月も半袖。2月も半袖。いよいよ3月になって、今から春になろうとした時に、加藤くんが「アイス食べたら風邪ひいた」という理由で学ラン登校をしました。いや、違うでしょ。半袖で登校しているから風邪をひいたんでしょ、と思ったのは僕だけではないはず。
Subscription payment
定期購読ですね。会員制ビジネスや士業の顧問契約をしている場合はこのSubscriptionが便利です。
- Month:月額決済
- 3 Months:3ヶ月ごとに1回の決済
- 6 Months:6ヶ月ごとに1回の決済
- Year:年額決済
- Custom:自分で期間を決められる
Payment Plan
これは分割決済です。1万2000円の商品だったら、3000円 * 4回払いというふうに設定ができます。高額商品を販売する時に、One-time paymentに加えてPayment Planも用意しておくと成約率は上がります。
#16_Thinkificでコースを公開する
あとは公開するだけ。Publishボタンをクリックしましょう。これでお客さんの目に触れる場所にコースが表示され検索エンジンにもインデックスされます。さらにあなたのオンラインスクールにも掲載されます。で、公開して確認してみるとコースカードの下に記載されるべき文章が表示されていない。あれ、書いていなかったっけ?ということで、急いで書きます。
- Settings
- Course Card
- 下にスクロールしてCourse Card Textを記入する
- Save
これで完成です。オンラインスクールにも掲載されていますね。
編集後記
Thinkificはコースの提供からクーポンの発行、決済、商品受け渡しまでを網羅したオールインワンツールです。でも逆にいうと、一つのカンパニーが全ての工程を担う必要があるので、彼らの実装しているサービスは一般的で大衆向けのものになってしまいます。そこで、例えば Drip のようにマーケティング・ファネルに特化したWebサービスや、Thrive Cart / SamCart のように決済カートに特化したサービスと連携することで、個性のある(?)販売システムを構築することができます。やっぱり、すべてのニーズに応えるシステムを作るのって難しいですよね。僕だったら、アップセルやワンタイムオファーが大好きで、何度もThinkificやTeachableに導入のお願いをしてきました。Teachableは2017年の8月に導入をしてくれましたが、Thinkificはまだのようです。ThinkificがOTO(one time offer)やthank you pageでのアップセルを導入してくれるかわからないので、自衛手段として他サービスとの連携を常に意識する必要がありそうです。