あなたの知識や技術をインターネットで販売するために、まずはオウンドメディアを構築しましょう。
オウンドメディアは、英字でOwned Mediaと綴ります。所有しているメディアということです。自社で所有しているブログなどがオウンドメディアにあたります。オウンドメディアの他に、Earned Media(アーンドメディア)やPaid Media(ペイドメディア)があります。Earned MediaはFacebookやTwitterなどのSNSを通して信頼や評判をEarn(獲得する)ためのメディアです。Paid Mediaは僕たちが広告枠をお金で購入して情報発信するメディアです。どれがいいというわけではありません。それぞれの売っている商品やプロモーションの方法、あるいは資本やスキルの有無などを勘案して、ベストなメディアを利用してください。僕の場合は、SNSで常時いろんな人とコミュニケーションを取るのが苦手なのでEarned Mediaは却下。Paid Mediaも年々広告費が高騰していることから使っていません。消去法的にオウンドメディアが選ばれています。
ブログやYouTubeのマネタイズ方法はたくさんありますが、コンテンツビジネスに繋げるのが一番儲かります。例えばブログのマネタイズには、アドセンス、アフィリエイト、記事広告が考えられます。でも、リストを取ってあなたのコンテンツを販売した方がもっと稼げるんです。例えばYouTubeのマネタイズには、YouTubeアドセンスによる広告収入や商品レビューや企業案件が考えられます。でも、リストを取ってあなたのコンテンツを販売した方がもっと稼げるんです。
リストは、もともとハウスリストをさしていたようです。DMを送るための住所のことですね。インターネットビジネスの場合、リストはEメールアドレスをさします。LINEやFacebookが登場した当初は、メールマーケティングの終焉などとネット界隈で言われていました。でも商慣習としてEメールでのやり取りがいまだに定着しているおかげで、メールマーケティングは生きています。みんながEメールの使用をやめる日が来るまでは、リスト=Eメールアドレスの定義は更新されてなくてもいいようです。
コンテンツは、それ自体の単語がたくさんの意味を持ちますが、僕の言うコンテンツは情報を載せたもの全てを意味します。情報とは何かを定義しようとするとややこしくなるんですけど、とりあえず、ブログ記事やYouTubeの動画、それにオンラインコースなどをコンテンツの代表としてイメージしていただければと思います。海外ではデジタルコンテンツと言われることもあります。僕らは日々、無料であれ有料であれたくさんのデジタルコンテンツを消費しています。あなたがいま読んでいるこの記事もデジタルコンテンツです。無料のデジタルコンテンツですね。有料のデジタルコンテンツは、例えばAmazonプライム・ビデオやNetflixの映画。松本人志のドキュメンタル、ハンガーゲーム、なんならエドシーランの音楽ですらデジタルコンテンツです。あなたがミュージシャンであれば、楽曲というデジタルコンテンツをCDやiTunesなどのコンテナ(容れ物)に入れて販売していることになります。立派なコンテンツビジネスですね。
Webや情報発信のビジネスモデルは、コンテンツ、コンテナ、コンベアの3つのレイヤーで説明されることがあります。
- コンテンツ(情報の内容)
- コンテナ(情報の容れ物)
- コンベア(情報を運搬する装置)
新聞であれば次のように説明されます。
- コンテンツ(記事)
- コンテナ(紙面)
- コンベア(販売店)
Netflixで配信されている映画であれば次のように説明されます。
- コンテンツ(映画)
- コンテナ(Webサイト・netflix.com)
- コンベア(インターネット)
ブログならこんな感じになるでしょうか。
- コンテンツ(ブログ記事)
- コンテナ(Webサイト・rikiyaishizaki.com)
- コンベア(インターネット)
Udemyなどのデジタルコンテンツのマーケットプレイスでオンラインコースを販売している人のビジネスモデルはこうなります。
- コンテンツ(オンラインコース)
- コンテナ(Webサイト・udemy.com)
- コンベア(インターネット)
漠然と、コンベアを「インターネット」としました。それは検索エンジンかもしれないし、iPhoneのアプリかもしれません。それぞれのコンベアは運搬力が異なります。例えばSEOに強いWebサイトであれば、強力なコンベアで情報を運搬することができるでしょう。一方、開設したばかりのブログであれば、Googleやユーザーから認識されるまで時間がかかりますから、弱いコンベアと言えそうです。