まず僕がお金について知っていることを1つあげてみる。合計で3つしかない。1つはお金って何という観点から。1つはお金を稼ぐという観点から。もう1つはお金を使う(節約する)という観点から。今日は「お金って何」という観点から。
競艇場のゲスト比率→タンを吐くオジさん:タバコを吸うオジさん:カップル:独身=48:32:11:9
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セックス&キャッシュ理論
あとあと紹介するんだけど、僕はヒューマクラウドのセックス&キャッシュ理論の信仰者だ。本当はドラッカーも同じ様なことを言っているし、僕が尊敬する人生の達人たちは皆同じことをいう。ただ説明の便宜上、セックス&キャッシュ理論が一番しっくりくると思うので、そう言っておく。
最近は「お金がなくても生きていける」みたいな本が売れている(気がする)。phaさんの「ニートの生き方」とか、イケダハヤトさんの本とか。あと、お金ってのはダサい時代遅れのツールだってのもYouTube上で岡田さん(「もうデブだと思うなよ」の著者)も言ってた。
phaさん、イケダハヤトさん、岡田サン
たとえば今さらっとあげた三者のphaさん、イケダハヤトさん、岡田さんは「人との面倒臭さを気にしなければお金はいらない」と共通のことを言っている。
シェアハウスは家賃を抑えられる。だけと他人に気遣いしなきゃならないのが面倒くさい。その「面倒くさい」をお金で取り除くと、一人暮らしになる。
本を友人間で貸し借りすれば書籍代を節約できる。だけど人の本だから汚しちゃいけないし面倒くさい。借りたばかりでまだ読んでない本に対して「あの本の感想今度シェアしてね」とか「近々勉強会開こうと思うから来てね」とかも面倒くさい。その「面倒くさい」をお金で取り除くと、新品の本を買う、になる。
下心たっぷりのコミュニケーション
少しマーケティング的な視点に立つと、あれもそうだ、あれ。あのFacebookマーケティングとかTwitterマーケティングとは言われる手法。あの根幹は「潜在顧客と頻繁なコミュニケーションを繰り返すことでラポールを築き、販促に繋げる」ことにある。で、そういった下心たっぷりのコミュニケーションは疲れる。(と思わない?)。
端から見ているとどうみてもシンドイ。少なくとも僕は絶対にやりたくない。コメントが来たら絶対に返さなきゃいけないっていう強迫観念が少しでもあるなら、そんな人生は・・・ま、他人はどうでもいいや。
想像するだけで戦慄とする
別に販促活動でSNSを使っているわけじゃない普通のユーザー達も、やっぱり疲れているような気がする。みんなにいいね押してもらう投稿をして、よくいいねしてくれる友人にはとりあえずこちらからもいいねしておく。あんまり仲良くない人からメンションがあってどうレスポンスすればいいのか分からない・・・みたいなことは日常茶飯事だと思う。それが毎日、毎時間続いているなんて、想像するだけで戦慄とする。
僕らの人生の価値は「いいね」なんかで計られるわけじゃない。僕の友人であり、SNSマーケティングの会社を興しているY君は「1000いいねよりも、1回の気持ちのいいセックス」って言っている。SNSマーケターの、彼が!だよ。
そうそう、結局いいたいことは、「人との面倒臭さ」のコストは思っているより大きいってことなんだ。ブックシェアをして気の合わない人と会話するくらいなら、僕は1500円を払って新品を買う。嫌いな人と部屋をシェアするくらいなら、家賃が高くなっても一人暮らしを選ぶってことだ。
面倒臭さのコスト
もちろん人付き合いの上手な人は、僕ほど人との面倒臭さのコストは大きくないかもしれない。たぶん僕もそれほど人付き合いが苦手な部類だとは思わないんだけど、おそらく僕は究極にまで自由を愛しているから、そういった面倒臭さを一切発生させたくないのだと思う。そうじゃない人は進んでこの人との面倒臭さを受け入れてお金を節約すればいいと思う。
お金ってのは「人との面倒臭さ」を取り除くものなんだよってことが分かると、自分がどれだけお金を稼げばいいのかも分かってくる。僕のように「人との面倒臭さ」を完全にゼロにしたい人は、ある程度稼がなきゃいけない。逆に「人との面倒臭さ」がそれほど苦じゃないよって人は、そんなに働かなくてもいい。極論、毎日Facebookの友人一人一人の家に行き「お金ないから、1日だけご飯奢って下さい。そして泊めて下さい」って言えば、友人の数の日数分だけ働かずして生きていける。
ここまでの話は、ちょっとネガティブに聞こえたかもしれない。じゃあ少しだけポジティブに。たとえば起業して早く事業を軌道に乗せたい時。始めから大きな融資を受けられる人は少ないし、そもそも大きな会社を作る目的がない人は、小さな資本金からスタートする。そうすると、いろんなことを自分でやる必要が出てくる。
たとえばホームページを作る
たとえばホームページを作る。もしお金があれば制作会社に頼んですぐに作ってもらえる。お金がないなら自分で勉強するか、Web周りに強い友人に作ってもらうしかない。HP制作会社にお金を支払うことで、友人に「お願い、Webページを作って」という面倒臭さをスキップできる。(軌道に乗り始めると「そういえば、あの時ホームページ作ってあげたよね」って絶対に言われる)
こういった自分のゴールに突き進む過程で、様々な面倒臭さを取り除いてくれるのもお金だ。面倒臭さはそのまま時間ロスに繋がる。つまりゴールに到達するスピードが落ちてしまう。だからこそ、スタートアップの段階ではある程度のお金が必要なんだ(もちろん規模によることは言うまでもない)。
時給を上げる生き方
さてさて、ここまで長く話してきたけど、たぶんあなたは思った違いない。「でも”お金を稼ぐ”って行為自体が面倒臭くない?」って。鋭い!たしかにそうなんだよね。お金を稼ぐって行為はダルいし面倒くさい。
だからこそ僕は頭をフル回転させて(とはいっても、かなり遅いけどね)、「どうやったお金を稼ぐって行為を面倒臭くないようにできるか?」ってことを考えまくったんだ。で、出た結論はこれ。
時給を上げる。
もうそれしかない。時間アタリの労働生産性をあげて、自分の時給を上げる。たとえば時給1,000円の人は時給1万円の人に比べて10倍も長く働く必要がある。この10倍ってのはかなり大きい。
年間300万円欲しければ、時給1000円の人は3000時間。1日10時間働いて、掛けることの300日。時給1万円の人は、1日1時間働いて、掛けることの300日。あるいは1日10時間働いて、懸けることの30日。余った時間は全部遊んでいればいい。
新鋭王座に行った
ということで、このイグノアな生き方では効率よく時給を上げる方法を次回からお伝えしていくんだけど、まず最初にあなたにやっておいて欲しいことは、いくらの時給が必要かってことだ。
昨日、新鋭王座決定戦を見に行った。選手の中には24歳、25歳ながらも1億円近く稼いでいる人もいた。彼らの時給は1万円どころじゃない。優勝賞金10,000,000円をたったの2分以内で手にする(ちなみに2013年度の優勝選手は篠崎仁志選手25歳だ。しかもイケメン)。
でも2分間で10,000,000円を手にするには、まず競艇選手になるための数々の関門をくぐりぬける必要がある。ヤマト競艇学校にアプライし、入学し、きつい訓練を受けて選手になる。選手になってからも、減量、プロペラ叩き、モーター調整と、本当に努力をしている。
最初の段階でシンドさを覚悟しなきゃならない
そう、時給を上げるってのは最初の段階である程度のシンドさを覚悟しなきゃならない。でもそれは最初だけだ。一端、スキルや知識を身につけて、自分の時給をあげてしまえば、あとはメンテナンスだけで時給は保たれる。
働き方には2つある。
- 時給を上げない生き方
- 時給を上げる生き方
時給を上げない生き方は、さきの競艇選手のように「最初のシンドさ」はゼロだ。だけどもしかしたら人生ずっとシンドイことになるかもしれないし、冒頭の「人との面倒臭さ」は免れない。
僕は18歳の段階で時給を上げる生き方を選んだ
時給を上げる生き方は、最初にシンドいことをする。で、そのシンドさ(努力とかって言う人もいる)を余生で償却していく。僕は18歳の段階で時給を上げる生き方を選んだ。
結論から言うと、イグノアな生き方は時給を上げる生き方しか論じない。そっちの方が楽からだ。さっきシンドさを余生で償却していくっていったけど、ぶっちゃけ過去に自分がどれだけ努力したかってことは全部忘れてしまう。少なくとも僕は全部忘れてしまった。大学生のときに確かに努力はしたけど、それがどれだけツラかったかってことは全然覚えていない。
もちろんネタ的に武勇伝っぽくビビットに語ることはあるけど、語りながらその当時の感情を味わえたり思い出したりすることはまずない。(少なくとも僕の場合は)
シンドさは忘れられる
そう、シンドさって結局忘れてしまうんだよね。確かに時給を上げている最中はシンドイかもしれないけど、それが終わったら、シンドさなんて忘れてしまってる。あとは上がった時給を享受すればいいだけだ。余生ずっと。
ん?なんか「たくさん勉強して、良い大学に行って、大企業に就職して、安定した・・・」にロジックが似てきてないか?
いやそんなことはない。たくさん勉強して、良い大学に言って、大企業に就職して・・・ってのは、別に時給を上げる行為じゃない。最初にどれだけシンドいことしても、あのやり方だったらすぐに時給の上がり方に頭打ちが来る。で、実際にこのレールに乗っている友人を見回したらいい。毎日、泣いているよ。
本当に泣いていた
メタファーじゃなくて本当に、泣いていた。僕の友人(男二人)が、マジで泣いていた。涙を流していた。僕はそれをみて逆にシンドくなった。毎日毎日悩んでいる。
人ごとのようで本当に悪いんだけど、大企業に入っていても、そうじゃない企業に入っていても、結構みんな泣いている。毎日悩んでいるし、河原で自分を慰めたりしている(マジで!)。
うーん、しんどいなぁ。(見ているこっちが)
・・・ってことで、しんどくなってきたので続きは次回。次回は後半部分の「労働」について焦点をあててイグノアな生き方を喋ってみる。もちろんなるべく、人生ずっとシンドくなくていい方法をお伝えしたい。
文責:石崎力也
追伸1:僕は何をイグノア(無視)しているんだろう?働き方?他人の目線?世間の常識?はたまた人そのものをイグノアしているのかな?
追伸2:追々それも明らかにしていくつもりです。その前にジムにいって腹筋割ってくる。
追伸3:僕は毎日、このユルい体を見て泣いている。河原で慰めている(マジで!)