「会社に入ったらスコトーマ(盲点)がこんなにもできてしまうなんて・・・」そうショックを受けていたのは、大学を卒業して2年間サラリーマン人生を送り続けてきた僕の友人。実は幼い頃から彼を知っていて、高校生のときだったか(高校は違うんだけど)「誰かが先に有名になろうぜ。そしたら叙々苑な」なんて冗談(?)を言い合っていた。(ちなみにオフィスから歩いて5分の所に叙々苑がある)
お前はフィンチの嘴人間か!
なぜ彼は高校生のときの誓い(でも結構本気)を忘れてしまったのか。それは会社に入ったからではないかと僕は推測する。というか彼がそう言っていた。基本的に会社ではフラレタ仕事を速くやる人間が評価されるらしい。フラレタ仕事を速くやるのは簡単。それだけを「繰り返し」「延々と」やっていればすぐに速くできるようになる。
『繰り返し』『延々と』やると死ぬ
でもそれは過去の最適化。フィンチの嘴(くちばし)と一緒。エサをとるために穴を何回もついていたら嘴の形が最適化されてきて、気づいたら穴に突っ込み易いような嘴に変化していた。同じ。与えられた仕事を速くやろうと繰り返し延々とやっていたら、気づいたら会社の仕事を速くこなせるような人間に変化していた。そりゃ、回り見えなくなるし、盲点できるし。むしろ盲点を作らなきゃ『繰り返し』『延々』の日常の中にいる自分に気づいて自殺するでしょ。
ちなみに幕張合宿セミナーのネタ探そうと思って14日の寝る前に『完全自殺マニュアル』を読んでいた。結局、一切ネタにならなかったけど。(あ、でも合宿参加者の一人が製薬会社の方で少しだけ盛り上がった。薬物自殺について2秒ほど。)
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薬物自殺は「致死量の把握」がキーらしい
第一章はいきなり「薬物自殺」が来るんだけど(凍死とか焼死も最後の方にある)、その前に「はじめに」の部分で筆者が敢えて強調して繰り返していたのは『繰り返し』『延々と』という言葉だった。今の現状が『繰り返し』『延々と』と続くことでなにも盲点ができる程度で済まないってことがわかる。繰り返し、延々と同じようなことをやっていれば、人は死んでしまうようにプログラミングされているんじゃないのかな。
生きるために会社に就職するのは危ない。好きなことを見つけるために会社に就職するのも意外と危ない。たとえ就職したとしても、会社や業務から『生き甲斐』や『好きなこと』のヒントをもらおうとするのは危ない。そこには『繰り返し』と『延々と』が待っているんだから。
中国人でも生きているあるよ、六本木で!
僕ならちっちゃいプライドなんか捨てて、好きなことが見つかるまでブラブラ・ダラダラすることを選ぶ。六本木のコンビニで普通に中国人が生きているんだから、日本に住んでいる僕たちが生きてゆけない理由なんてない。じゃあ好きなことをしない理由はないじゃない。『繰り返し』『延々と』が存在する世界に足を踏み入れることと、手取り20万円程度もらえることをしっかりと比較考量した上でやらないと、それこそ老衰する直前に人生を振り返って自殺したくなるかもしれない。
・・・そんなことをfmiznとPodcastとりながらはなしていたら、たまたま僕らの言っていることとリンクしている本を今日見つけた。メルマガを編纂したものなので、ものっそ読み易い。すぐにパパパって読むことができる。僕が好きなのは2ちゃんを作ったひろゆき(西村博之)がホリエモンを「努力家」と評する第一章の「特別講義」部分。
起業もするな!就職もするな!貴族をしろ!
知識不足で危ない起業をする80年代以降に生まれた人たちに便乗するよりも、中途半端に就職するよりも、好きなことが見つかるまでダラダラしてみるっても一案だと思う。ホリエモンは「今すぐ起業しろ」の一辺倒だけどね。
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石崎力也(家で「ほろよい」でも飲みながら、YouTube見ながら本を読もうっと・・・)