(ビーチに行きたい!!sex on the beachを飲みたい!)
法学部なのにマーケティング?当時僕はマーケティングを何も知らなかった。この市場の後発組、負け組、弱者。なんでも言ってくれ、ってくらい僕には条件が揃っていなかった。スタートが弱者だから、僕よりも下はいない。スタートの時点で「追う立場」だった。追う立場はいつも気楽だった。最初から負けているから、これ以上負ける心配がない。「負けるのが怖い」と不安になってしまうのは、その人がその市場で残念なことに勝ってしまっているから。勝っている側はいつも不安で仕方ない。
ブラジル戦の日本代表を見て「負けるかどうか不安だ」なんて気分でみていた人はいない。みーんな厳しい戦いにはなるだろうって思ってた。だから負けることに対する不安は一切なかった。逆にブラジルはいつも「勝ち続けなきゃいけない」「負けることは許されない」という不安にかられて試合をしているに違いない。(もちろんそれが彼らのエフィカシーを高く保つ結果になっているんだろうけど)勝っている側はいつも不安で仕方ない。
嬉しいことに僕がTOEIC市場に参入した時には既に英語市場は飽和気味で「負けて当然」の雰囲気がプンプンに漂っていた。実際、ここまで英語市場(7000億円!)が出来上がっても、参入してくる人は少ない、いまだに。どうやったら、あの高い壁を崩すかばかりを考えたら脚が止まってしまう。だからみんなこの業界に参入してこない。
でもね・・・市場とは不思議なもので、ほうっておけば、必ず自滅する組織・企業・販売者がで始める。ただそこで足踏みをしているだけでも優位に立ててしまうこともある。残念ながら、僕にもそのその傾向が漂ってきたようだ。TOEICや英語関係のキーワードでほぼ僕たちのコンテンツが現れるようになってしまった。YouTubeなんかは僕たちの動画がTOEICキーワードで(独占的)ジャックを始めている。動画広告に参入して半年も経たないと言うのに。「TOEIC 単語」「TOEIC 文法」で検索してしまうと、90%が僕たちの動画で占拠されている光景を見るだろう。ああ、ジャックするつもりはなかったのに・・・。
勝ち始めると怖くなってくる。不安になってくる。心配になってくる。「負けたらどうしよう?」なんて無意味な気持ちで心が軋み始める。だから僕は決めた。TOEIC市場とは今月・来月でさようならをする。英断なんてかっこいい言葉を僕にくれても無駄。僕はただのビビリだから。デフォルトが「負け」「弱者」「追う立場」じゃないと、気分が乗ってこない。なかには「どうして軌道に乗り始めたのに、このタイミングでやめるの?」なんて聞いてくる人もいる。
ベイビー、接続詞が違うぜ。「軌道に乗り始めたから、このタイミングでやめる」が正しい。うまくいきだしたら景気から色が失せて、僕の心からモチベーションが消え始める。うまくいきたくないんだ、こんな若くして。なあ、わかるだろ?こんな若くして全てを手に入れたら、明日から何をしろっていうんだい?
(ああ、口調がかっこよすぎてごめんなさい)
日本人がいつも不安なのは、日本が強過ぎるから。今日もコロンビア女性のYoliとずーっと喋っていたけど、日本という国家はあまりにも優秀すぎて、日本人という民族があまりにも高尚すぎる。だからいつも「負ける」不安がある。だからいつも「常識から外れる」不安がある。この「日本人」を保つに疲れる。世界で名だたる主要都市(パリ、ニューヨーク、ロス、ロンドン、香港)を羅列して「それでも日本がダントツに綺麗」そして「日本人ほど他人をリスペクトする民族は見たことがない」と、日本の素晴らしさを褒めちぎるコロンビア人。
Hey、どうやら僕たちは勝ちすぎたようだ。そろそろ負けることを覚えてもいいのではないだろうか?勝ち続けるのは容易ではないし、疲れる。追われる立場はいつも辛い。
僕はドロップアウトした。墜ちた。上昇気流を嫌った。それを選ぶ。
なんでビジネスが心の底から大っ嫌いで僕が信仰するDRMを「諸悪の権化だ」とぶった切るfmiznなんかと儲からない話ばっかりしているか。
F「ねえねえMayaやりたくない?(3Dアニメーション)」
僕「お前、まずAfter Effectsやろ」
F「いやー、三次元の世界に興味持ち始めてんてね」
僕「その前に、YouTubeの集客動画作った?」
F「ううん。やめた。相談したい芸能人ランキングの動画を作りたくなったからさ」
僕「は?TOEICと全く関係ないやん。さては君、(fmizn)馬鹿だな?」
F「それよりさ、麻布十番で面白いバー見つけてんてね、今日いかんけ?」
僕「じゃあお前、おごれや?」
F「いや、下北沢で雑貨買っとったら、金なくなった」
僕「じゃあどうするん?」
F「交際費ってことで♥」
僕「さては君(fmizn)、史上最強のクズでしょ?」
結局、飲み明かし、今酔った勢いでブログを書いている。何を話したか全く覚えていない。ただ一つ、再認識したことがあるよ。
デフォルトが倒産だから、俺たちはこれ以上負けようがない。
今からやる新しい分野への参入も、実際のところ全く知識がない。紀伊国屋書店で10冊くらい本を買って「面白そう!」と(高橋歩さん風に)脳みそスパークが起こったから、ただただそこに参入する。(いや、実は金沢BEANSでも伏線は既に張られていた。あの時、目に留まった本が、今の僕たちを動かしている)
何をいつもそんなに心配しているんだい?六本木ではたくさんの外国人がサンクスとファミマでバイトしながら生きているよ。日本人の僕たち(しかもこの若い世代)が生きていけない理由ないじゃん。失敗しても死ぬことはないんだから、やればいいのに。死なないんだから、もっと心のはじけることやればいいのに。負けたっていいじゃん。まだ20代なんだし。敗者でもいいじゃん。(あ、そういえば今日、歯医者の予約入っていたんだった・・・)。
Linuxを作ったリーナストーパルズさんがこう言っているよ。Just For Fun!(それが僕には楽しかったから)
TPIEの創始者ルータイスさんがこう言っているよ。Shut Up and Run!(黙って走れ)
今からミドルメディアで露出を増やそうとしている石崎さんがこう言っているよ。Ignore me, please.(どうか僕のことを無視して下さい)
ほんの少しだけGoogleからアクセスを引っ張ってこれるだけでいい。それだけで向こう3年間は生きていける。これまで5年間もずっとそうだったんだから。頼むからたくさんの注意を引きませんように。
弱者からスタートしよう。勝ちそうになったらすぐにやめよう。デフォルトは負けから始めよう。札束を燃やそう。20代は捨て。やりたいこと全部やれ。全部の本を読め。池袋のジュンク堂、行ってきます。
石崎力也
追伸1:The ScriptのNothingが好きな理由が分かった気がする。失恋してないのに聞きたい失恋歌No.1。
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=KMihKmoYfe8[/youtube]
追伸2:(って歯医者の予約があるんやった・・・。)