札幌にいる時も金沢にいる時もちっとも海外に行く気力が起きなかったのに、東京に来た途端、発作的に海外行きたい願望が爆発してしまった。六本木であれだけ美脚・ノーブラ・金髪・緑目見たら吐血しそうになるほど胸が苦しくて、頭が爆発するのも無理ないでしょう。
Steve Jobsが好きだって人に理性的に判断している人が多すぎて僕はビックリするし、本当の意味でのStay hungry Stay foolishは非常に難しくて、僕のようなチキン野郎には絶対にできない技であることを理解している人は少ない。
もしドラの岩崎夏海さんと一度懇親会でお会いする機会があったんだけど、全然毒を吐かない人でビックリした。ブログであれだけ小飼弾さんとかチキリンさんを名指しで叩いているのに、講演会でも懇親会でもただただ淡々と話す姿に僕は驚いた。
そんな岩崎さんは市場での優位性を保つためには「ベストセラー作家くらいじゃダメだ」って言ってた。そこには「炎上」が混ざってなきゃダメみたいなことを言ってて(20秒笑って)、21秒後から真剣にリスペクトの対象となってしまった。
実際に燃やしてブログにアクセスを相当集める技を意図的にやっているのかどうか見ている側のこっちには全く分からせないあたりが、ある種鬼のような才能を感じざるを得なくて、僕はそれ以来岩崎さんの本を全部購入し、岩崎さんの頭の中を覗きたい好奇心に毎日駆られている。(留学前に部屋を掃除すると「人間万事塞翁が馬」と書かれたサイン本(もしドラ)なぜか3冊家にあった。なんで?)
たとえば「ベストセラー作家だけど何か聞きたいことある?」みたいなタイトルでブログを書いたら100%叩かれるのを分かってやっているんじゃないかな。でも叩いている人のほとんどは「岩崎はなんて性格の悪い奴だ」みたいな感じで、本気で岩崎さんの虚像を実像と勘違いして、マジでブログを叩きにいっている。(で、アクセスを集めてアフィリエイト報酬で稼ぐ、この構造・・・大胆かつ緻密)
あ、jobsの話から相当飛んでしまった。よくあるパターンや。
とにかく僕みたいなチビリは理性を働かせたら一気にビビって本当の意味でStay hungry, Stay foolishを体現できなくなってしまう。だからわざと理性的に判断するのを放棄している。
そしたらどうなった?6月の頭に海が見たくなった。しかも緑色の。アジアで緑色の海を作れるのは僕の中ではたった一つしかなくて、しかもそこは白浜で、しかもそこは小さな小さな離島で、行くのに一手間かかる場所。でも海が見たかった。だから幕張のセミナーが終わる直前にチケットを取り、15時間喋りまくった後に、デザイナーの前で○毛を全部剃って、風邪を引いて、朝6時に起きて成田に向かった。
海は綺麗で、もう3回も見ているのに、やっぱり今回も息が止まった。苦しくなってこの現実に戻ってきた時には、既に夕ご飯の準備ができていて、ラブラブしながらご飯を食べた。
リッツカールトンの駐車場から白色のマセラティが爆音で走る。アメリカで出会ったスパニッシュ女性のYolima(ジョリマって発音する)とミッドタウンで18ヶ月ぶりに再会して、Yolimaの人生論聞いた。Yolimaは「鳥かごの中にいる鳥は、空を自由に飛んでいる鳥を見て、”彼らは病気だ”と思うの」って。本当は鳥かごの中にいる鳥こそが病的マインドを持っているのに・・・。
この話を聞き終わると、リッツカールトンから白色のマセラティがまた出てきた。全然羨ましくなくなった。病的マインドは自分で、鳥かごの中にいるのは自分だって気づいたから。なんなら自動車の免許すら持っていないことに気づいた。なんなら高校生の時に必殺睡眠ドライブでバイクの免許を剥奪されたことにも気づいた。
そしたらどうなった?鳥かごの外に出たくなった。少し外に出てみると「なんだ、別に好きな時に好きな所行ってもいいじゃん」と思った。僕は30日のうち20日は日本で死ぬほど働いて、10日は海外でアホになるってルールをずっとやって来たけど、それがいつの間にか不文律となって、自分を縛っていた。「別に好きな時に行けばいいじゃん」って思った。
だから衝動的に7/1の海外チケットを買った。大阪の友達に会えると思って、連絡も取らずに成田→関空のチケットも取った。(そしたら、会えないことが判明した!9日に会えるからいいけど・・・。その前に痩せておかんなん)
もう一回、海が見たくなった。Gmailで連絡した。「ちょ、また海見たくなったけど、時間合わせられんけ?」って。まあ日本語じゃないんだけど。そしたら「無理」の一点張りだったけど、いかに海が素晴らしいかをSkypeで「石崎力也の実況中継」風に語ると、彼女は騙されて、ジョンハンコッック銀行に再びvacationの紙を提出した。僕のせいで有給は全て使い果たされておりunpaidの休暇となってしまったらしい。(こんな彼氏は地獄に堕ちろ!パラノーマルアクティビティ6や!)
さて、もう僕のハナシはどうだっていい。ここからは自分自身への会話です。
さてこれからいろいろと新しいことを始めようとするよね。その時に降ってきたインスピレーションなんてのは甚く衝動的で、理性を越えたところに存在していると思う。スタートなんていつもそうじゃん?
で、時間経てば人間のマインドセットは簡単に変わってしまって、次の日起きたら「あれ?昨日のオレのモチベーションどこいったの?」なんてことは多々あると思う。
だからこそ、初動を大切にして、「やりたい!脳みそスパーク!(歩さんAGAIN!)」が実際に起こった瞬間に何か行動に移してしまおう。僕はそうしているよ。
で、一旦やりはじめたら理性的に判断するのはやめる。これは儲かるか?とか、これはビジネス的にどうなんだ?とか。コンプライアンスさえ守れていればスタート時点では上等な理由と思う、脳みそスパークってのは。もちろんこれはビジネスに限らず、「緑色の海を6時間ずっと彼女と見たい!」でもいいと思う。思った瞬間にチケットを取ってしまえ。取れないなら、取れない自分をひどく悔やみ、ちゃんと稼げる男になれ!(と、僕はずっと思い続けた5年間だった)
事業を始めたら成功することしか考えないし、航空券を取ったら海の上で何を食べるか・何を彼女と共有するかだけを考える。失敗したらどうしよう?なんて考えるのは、成田空港に着く前から飛行機が墜落したらどうしようってビビっているのと同じ。(そんなショボイ日本男児この世にいるの?)
実際うまくいくかどうかなんてやってみる前から分かるわけないんだから。で、うまくいかなくても24歳ならやり直せばいいじゃん。借金していない人は、失うものは何もないし、借金をしていたとしても特定調停・自己破産みたいに方法は色々あるし。また復活すればいいじゃん。24歳だから失敗しても基本的にノーダメージだわ、くらいのテンションの方がこの世界では生き易い気がするけど、どう?
どう?
どう?
どう?
ほらね。
石崎力也
追伸1:今回の休暇で今のビジネスがポシャったらどうしようと思うと夜も眠れない。汗
追伸2:リソースが揃うまで待っている?残念ながら死ぬまでリソースが全て揃うことは無い。約束する。
追伸3:サングラスをかけて海を見るんだよ。遠くね。もっと遠く。その3倍遠く。そう、そこ。