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石崎力也のコンサルティング「いしこん」

年収1000万円以上のネットビジネス経営者を対象にデジタルコンテンツの販売方法とマーケティングオートメーションの導入方法に関する情報を発信するブログ。

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石崎力也

10-2 【QUEST、PASONAは死んだ】現代的なセールスレターの書き方【17セクションの穴埋め】

Last updated on 2020年9月2日 By 石崎力也

今日はセールスレターの書き方をレクチャーします。QUESTフォーミュラやPASONAの法則を使っても、セールスレターをかけなかった人向けの講義です。それら古典的なセールスレターの型は、区分があまりにも大きすぎる。例えばQUESTのQはQualifyで、見込み客を絞り込むパートだと説明されますが、いざヘッドラインを書こうとしても第一文目が出てこない。そうですよね?QUESTフォーミュラのQualifyの第一文目はなんだ?という疑問に誰しもが直面しています。だから僕は分割しました。セールスレターを17のセクションに分割しました。

  1. ヘッドライン
  2. フック
  3. 信頼関係の構築
  4. ビッグプロミス
  5. 権威性
  6. ジャーニー
  7. 商品紹介
  8. 得られるもの
  9. リスクリバーサル
  10. ボーナス
  11. 価格
  12. CTA#1
  13. 社会的証明
  14. フューチャーペーシング
  15. CTA#2
  16. 反論処理(Q&A)
  17. CTA#3

この順番で1つ1つのセクションを埋めていけば、自然とセールスレターが完成します。セールスレターの長短は気にしないでください。すべてのセクションをカバーすれば、ちゃんと売れるレターに仕上がります。面白いことに、QUESTフォーミュラやPASONAあるいは新PASONAの法則を教えている人たち(自称、ウェブマーケター)は、その型を使ってセールスレターを書いたことない、というのが現実なんです。彼らのレターを見ても、ちっともそれら雛形を使っている気配がない。そもそも商品が売れている気配すらないのです。少なくとも僕はセールスレターを見ても、彼らの商品が欲しいとは思いませんでした。

セールスストラクチャーは普遍的に使える売り込みの構造

モジュール10のレッスン2へようこそ。前回のレクチャーでは、セールスにおける7つの前提条件についてお話をしましたね。今回は、より説得力のある文章を書くためのアイディアについて紹介をしていきましょう。これらのアイディアは、あなたのオンラインコースが見込み客の抱える大きな問題を解決できるということを示すのに効果的ですし、彼らが望む大きな結果を得ることにもつながるでしょう。

今回は、ユニバーサル・セールス・ストラクチャーについて学んでいきます。これは、販売ページに書くメッセージのように、なにかを売るための文章を書く際に活用できる17ステップの構造となっています。ここで言うところの販売ページは、コンテンツを販売するためのシンプルなWebページであるということに注意してください。セールスレター、セールスページ、販売ページ、ランディングページ、いろんな呼び方がありますので、適宜、ご自身の理解しやすいように読み替えて聞いてください。

まずはバックグラウンドを説明しましょう。このストラクチャーは、僕たちのビジネスモデルにおけるすべてのセールスマテリアルに使用されているものです。そのため、僕たちのコンテンツを支えてきた実績のある17ステップのストラクチャーだと言っても過言ではありません。セールスレターにも、ウェビナーにも、ステップメールにも、この構造が適用されています。

Online Course Creation オプトインページ

オプトインページにもこのストラクチャーが使われているし

オンラインコースを販売するための3つのフレームワーク

セールスレターでもやはりこの構造が使われています。

10 1  セールスの極意 インターネット上で商品をガンガン売る7つの前提条件 ネットビジネスで稼ぐために

セールスに誘導する目的で書かれたブログ記事にも使われているし

Blog course 1600 900

こんな風にニタニタ笑いながら余裕をかましてウェビナーをしているときも、実は時間をかけて作り込んだスクリプトを読み上げているだけなのです。もちろん商品を販売するこのウェビナーの台本は、今から説明するセールスコピーのレクチャーに従って構成されています。ライブのウェビナーだけではありません。エバーグリーンウェビナーを使って商品を販売するときも、やはりスクリプトはこのストラクチャーに従って書かれています。

この構造に従うだけで、初心者の方でもかなり説得力のあるコピーライターになることができます。僕たちが用意したフォーマットにしたがって書けばいいのですから。真面目な話、17ステップのストラクチャーにしたがうことによって、以前目標として掲げた1%のコンバージョン率を達成することはもちろん、それ以上のレートをマークすることも現実的には可能です。

Sales stats CVR

例えば、これは2019年の2月1日から2020年の4月10までのデータです。コンプリートバンドルというサブスクの商品を販売するセールスファネルのデータになります。8128のアクセスがあり、オプトイン率は33.96%です。5700円の商品をオファーするセールスページに452のアクセスがあり、そのうち130の人が購入しました。成約率は48.33%です。さらにOnline School Building という10万円以上の高額商品では、496のアクセスに対し33の成約があります。コンバージョンレートは14.16%です。いずれの数字も、市場の平均値よりも遥かに高いレートをマークしています。

「ユニバーサル・セールス・ストラクチャー」という名前が示す通り、この構造は何にでも使用することができます。たとえば販売ページ以外にも、マーケティングメールやほかのセールスマテリアルで使用することが可能なのです。まるで僕が、ステップメールやブログ、ウェビナーでもこの法則を使っているように。

もしほかのセールスマテリアルにおける例を見たいということであれば、ボーナスコンテンツに含まれる僕たちのローンチ・ケーススタディをご覧ください。そちらには販売ページやセールスビデオなどのコピーライティングを掲載していますが、それらの例はすべてこのレッスンで説明する内容に沿って作成されています。この時点で、テンプレートショーケースからセールス・ストラクチャーのチートシートかセールス用のテンプレートをダウンロードしておくことを強くおすすめします。

セールスは段階的に見込み客を教育するプロセスだから「順番」が超重要

このレッスンではたくさんのことをお話しすることになりますが、何か視覚的に確認できる情報に沿いながら説明を聞いた方がいいでしょう。なぜならユニバーサル・セールス・ストラクチャーにおける情報の流れは、全体を通してとても大切だからです。

まずあなたは、見込み客を教育しましょう。これは、コピーライティング以外の教育プロセスとまったく同じものです。たとえば、本の読み方を学ぶとしましょう。読み方を学ぶときには、具体的にどのような学習プロセスをたどらなければならないでしょうか?

Green eggg

第一に平仮名やカタカナを覚えることになるでしょう。そうすればベースとなる基本的な単語のつづりや発音を覚えることができるようになります。その後、きっと先生が1ページに1文しか載っていないような簡単な絵本を読んでくれるでしょう。すると徐々に簡単な文が読めるようになっていきます。そして次に、自分で文章を書くことを覚え始めるのです。ちなみにうちの息子と娘は、Sam-I-Am で始まる、ドクタースースのGreen Eggs and Hamを寝室で読まないと、寝てくれません。妻は、まだ読み書きができない息子を心配しているようですが、本人が楽しんで本を読んでいるからいいじゃないかと僕は思うんですけどねぇ。

この段階的な学習プロセスは、高校に入って読み書きが流暢にできるようになるまで継続していきます。村上春樹の「1Q84」のような本を手に取ると、表面的な言葉そのものだけでなく、書かれていることの背後に隠れている複雑な考えや意味まで理解することができるようになります。

これは僕たちのセールスマテリアルがどのように機能するか、ということにとても似ています。さすがに見込み客に対して、読み方から教えるということはありません。あなたの商品が彼らにとって最高のソリューションである理由を隅から隅まで彼らに懇切丁寧に教えることになるでしょう。

もし、この手順に従って段階的な学習プロセスがおこなわれなかったらどうなるでしょうか。たとえばあなたが小学4年生のときに、先生がトルストイの「戦争と平和」を題材に教え始めたとしましょう。おそらくあなたはその先生がおかしくなったのでは、と疑うに違いありません。

小学4年生の段階では、この本に使用されている言葉の半分すらも理解できないでしょう。そんな意味不明で難解な文章が約700ページにわたり続くのです。僕たちのほとんどは本を開く前に、諦めてしまうことでしょう。というか、大人であってもほとんどの人が戦争と平和を読むことなんてできません。ちなみにこの小説には559人の登場人物が出てきます。興味がある人は購入して読んでみてください。Kindleでも購入できます。

現実世界のマーケティングにおいても、このように学習プロセスが段階的におこなわれないことによって、多くの人々はあなたのコンテンツの販売ページに行き着く前にギブアップしてしまうのです。あなたが販売しているコンテンツを購入するために十分な理解や信頼がないということです。

学習プロセスが段階的におこなわれなければ、彼らはあなたのマーケティングメールを削除するか、削除しないにしても販売ページのリンクをクリックすることは永久にないでしょう。要するにコンテンツを販売するときには、情報のフローが重要だということです。詳しくは僕たちのOnline Course Creation というフラグシップ商品を購入していただきたいのですが、要するに、何をどの順番で見込み客に消費してもらうのかが成約率を大きく左右するということだけ覚えておいてください。

直感でわかることですが、初対面の人にいきなりセールスページを見せても、その場で買ってくれる人はいないでしょう。セールスページを見せる前に、ウェビナーを見せて商品の魅力を上手に伝えた方がいいですね。可能であれば、ウェビナーを見せる前にステップメールでお客さんと信頼関係を築いておいた方がいいかもしれません。ステップメールを渡す前に、eBookや無料ビデオなどのリードマグネットを渡して見込み客の問題を明確化しておいてなお良いでしょう。

こんな風にお客さんの辿るべきパスというのは、決まっているのです。そのパスを設計するのが、あなたです。

あなたは見込み客たちを旅に連れていくのです。それでは旅に出かけましょう。ほかの物語や旅と同様に、ユニバーサル・セールス・ストラクチャーは「始まり」「中間」「終わり」という3つの主要なフェーズで構成されています。いわゆる物語の三幕構成というものです。

10倍売れるWebコピーライティング ーコンバージョン率平均4 92 を稼ぐランディングページの作り方 | バズ部 |本 | 通販 | Amazon

バズ部が書いた「10倍売れるWebコピーライティング」という書籍にも三幕構成が紹介されています「ヘッドコピー」「ボディコピー」「クロージングコピー」の3つです。これから紹介する僕たちのコピーライティングメソッドと共通する点もありますので、興味のある方は一読されてみるといいかもしれませんね。

各フェーズには、複数のサブセクションがあり、それぞれに取り組む必要のある一連の目標があります。物語を語る上であなたは時系列に沿って話をしなければならないということを忘れないでください。

「はじめに」のフェーズはセクションが1〜6まであり、順番に「ヘッドライン」「フック」「信頼関係の構築」「権威性の確立」「ビッグプロミス」「ジャーニー」という内容で構成されています。中間のフェーズはセクション7〜13までで、まとめのフェーズはセクション14〜17までとなっています。繰り返しになりますが、テンプレートやチートシートがある場合、これらのセクションがどのように組み合わせるのか視覚化するのに役立ちます。

フェーズ#1. はじめに(セクション1〜6)

では、最初に「はじめに」のフェーズを詳しく見ていきましょう。このフェーズにはセクション1から6までが含まれているということを先ほど説明しました。こちらのフェーズでは、モジュール9で扱った3つ目の黄金律「ストーリーテリング」を使って、見込み客の関心を惹きつけ、彼らがどのような価値を得るのか、あるいは販売ページのなかでどのような教訓を得ることができるのかについて簡潔に述べることで、効果的に購買意欲をかき立てましょう。

「はじめに」のフェーズでは、見込み客が「正しい場所にいる」「適切な人から学んでいる」と思ってもらうことが重要です。まずは見込み客からの信頼を確立させます。あなたのこれまでの経験について語りながら、貴重な経験や情報をシェアすることで、見込み客との間に信頼関係を築くことができます。

このフェーズにおける目的・目標について詳しく見ていきましょう。

ゴール#1. 読者の関心を惹きつける

1つ目の目標は、読者の関心を惹きつけることです。ヘッドラインとフックは、どちらも見込み客の関心を集めることを狙いとしています。

見込み客にはできるだけ早い段階でコンテンツに対して興味を持ってもらう必要があります。なぜなら、最初に彼らの興味を惹くことが唯一、コンテンツを最後まで視聴してもらうための手段だからです。仮にあなたがストリートミュージシャンだとしましょう。どれだけあなたの奏でる音楽が素晴らしくても、目の前を通り過ぎる人に立ち止まって聞いてもらわないことには何も始まりません。

セールスも同じです。どれだけあなたの売っている商品が素晴らしくても、彼らステップメールを開封し、セールスページを読み、ウェビナーを再生しないことには何も始まらないのです。日本のネットビジネス起業家はこの点が非常に弱いです。最初のキャッチがあまりにも弱い。運よくクリックしてランディングしてもらったお客さんも、すぐに直帰してしまうようなコンテンツしか用意していない。きっかけはなんでもいいです。「ん?なんだこいつは?何をやっている人なんだ?」と関心を持ってもらうところから全てのセールスはスタートします。

あなたはここまで僕のコンテンツを見ながら「そういうお前だって、大したコンテンツを持っていないじゃないか」と揚げ足を取りたくなるかもしれません。僕はできるだけ高評価のボタンを押して欲しいのですが、僕の話し方にムカついている人は低評価を押すこともあるでしょう。感情がたかぶって、コメントを残す方もいるでしょう。それがポジティブであれネガティブなものであれ。

ただ一つ。あなたはここまで僕のコンテンツを見ている。少なくとも、あなたの関心を今こうやって惹きつけることに成功しているわけです。考えてみればすぐにわかることですが、世の中には、僕のコンテンツよりも劣っているものもあれば、僕のコンテンツよりも優れたものも当然あります。だけど、それらコンテンツを見ることなく、あなたの有限な時間を、今こうやって居心地の悪い椅子の感触をお尻で感じながら、僕のコンテンツに投下している。つまり「あなたの関心を惹きつけている」という一点においては、今この瞬間、僕のコンテンツは他のものよりも少しだけ優位に立っていることになります。

僕が使っている関心を惹きつける方法は至ってシンプルです。関心のABCDです。

関心のABCD

モジュール8で話した「the ABCD’s of Attention」を覚えているでしょうか。

  • Aは「Ask questions(質問する)」、
  • Bは「Give Benefits(利益を与える)」、
  • Cは「Pique Curiosity(好奇心を刺激する)」、
  • Dは「Disrupt Patterns(混乱させる)」というものでした。

この方法を使えば、すぐに見込み客の興味を惹くことができます。これらのセクションは、コンテンツの成功と失敗を二分する重大なパートであるということを覚えておいてください。もしヘッドラインやフックが退屈で、最初の行だけ読んでコンテンツを閉じてしまったとすれば、それはあなたにとって大きな損失となってしまいます。

ゴール#2. クリフハンガーを作る

2つ目の目標は、見込み客があなたのコンテンツ1つ1つの中でどんなことを得るのか、または何を学ぶのかについて簡単に説明し、クリフハンガーを作ることです。Wikipediaによると、クリフハンガーは次のように説明されています。

元々は、1910年代から1920年代に映画館で上映された連続活劇(かつげき)を指す言葉で、その多くが、主人公が崖からぶら下がった絶体絶命のシーンで終わっていたことから、「崖にぶら下がるもの」を意味する「クリフハンガー」と呼ばれるようになった。

「セールスにおける7つの前提条件」でお話しした7つ目の条件では、セールスマテリアルを提示する際に、大きな価値のある情報をシェアするということを挙げました。つまりセールスマテリアルそれ自体が価値のあるものでなければならないということです。

ウェビナーを見た人が「ああ、商品を売り込まれただけだった」と思うようではダメだということです。仮に商品を買わなかったとしても、ウェビナーを見た人が「ああ、良いノウハウを教えてもらったな」と思えるようなセールスマテリアルに仕立てるべきです。

ジェイエイブラハムが参加費72万円のセミナーをアメリカで開催するとき、彼はいつも仮申し込みの段階で、テキストブックを無料で配ってしまいます。セミナーで中で使用する資料や教科書、ワークブックを無料で配るなら、わざわざセミナーに参加する必要はないと考えるかもしれません。もちろんそう考える人は一定数いるでしょう。そう考える人はジェイエイブラハムのセミナーに参加しないし、そもそもジェイエイブラハムのお客さんではないのです。少なくない人が「この教科書に書かれている内容をもっと詳しく知りたい」と思いジェイエイブラハムの高額なセミナーに参加します。

これがまさにクリフハンガーです。映画で言えば主人公が絶体絶命のピンチを迎えるタイミング、漫才の頂上決戦M-1で言えば審査員の投票が終わり後は発表するだけのタイミング。ああ、次はどうなるんだー!!早く教えてくれー!という緊張感と期待感を生み出します。はい、そこでCM。ジェイエイブラハムの教科書を一通り見た人は「ああ、いいノウハウを無料で教えてもらったな」と思うと同時に、次を見たいという気持ちになります。これがまさにジェイの販売戦略なのです。出し惜しみなど一切せずに、どんどん無料で情報を渡す。ジェイの情報を消費すればするほど、僕たちはクリフハンガーの状態になります。

見込み客はじっくりとあなたのセールスレターを読み込みます。見込み客が本当に貴重な教訓を学んだのかどうか、あるいは商品を購入したかどうかに関わらず、彼ら自身が「人生をより良くするために役立つ何か」を教わったような気分で販売ページを立ち去るようにしなければなりません。

ビッグプロミスのセクションでは、その「役立つ何か」がいったいどのようなものなのかを、見込み客に対してはっきりと示す必要があります。

あなたの販売ページには「体重2kgを48時間で落とす方法」が掲載されているのかもしれませんし、彼らがまだ気づいていない「知識という名の金鉱をオンラインコースにするための貴重な戦略」が掲載されているのかもしれません。

いずれにせよこのビッグプロミスのセクションでは、あなたが見込み客に提供する価値をはっきりと書かなければなりません。販売ページでどんなことを学ぶのか、見込み客にはっきりと約束してください。言うまでもなく、学ぶことの内容はあなたが販売しているコンテンツに関連したものです。あなたは有料のコンテンツから、販売ページに掲載するための「価値ある何か」を引っ張り出してください。

ここで重要なことをお教えましょう。相手が何を学ぶのかについて長い文は必要ないということです。通常は1つか2つの文だけでシンプルに伝えるようにしましょう。あなたはまだ完結したレッスンを与えなくてもいいのです。それは購入後にすればよいものです。

なぜ、このようなことをするのでしょうか?結論を言えば、クリフハンガーを作るためです。ビッグプロミスのセクションであなたは彼らに何か大きな価値のある情報を与えるでしょう。しかし、まだその情報は完結していません。このようにクリフハンガーを作ることによって、彼らは販売ページを立ち去る選択肢がなくなり、あなたの有料コンテンツを購入する可能性が高くなります。

見込み客はこのような状況になることで次のように考えるでしょう。「このコンテンツから学べる教訓やコンセプト、秘密や戦略が何かについて知らなければならない」と。しかし、販売ページに書かれている情報だけでは、それらを知ることができず、彼らの購買意欲はどんどん高まっていくのです。まさにクリフハンガー。お客さんは宙ぶらりんの状態。

セールスレターを途中まで読んだ人はすでにあなたの作ったクリフハンガーによって、コンテンツの中身が知りたくて知りたくてたまらない状態になっているに違いありません。1日中、販売ページに掲載されていた内容の続きが知りたくてウズウズしています。あるいは「今すぐ教えてくれ」と思っているかもしれません。

人間は本質的に好奇心がとても強い生き物です。彼らはクリフハンガーによって好奇心が刺激されと居心地が悪くなってしまいます。いったいクリフハンガーの後に何があるのか知りたくて仕方なくなってしまうのです。

これはNetflixが彼らの視聴者を夢中にさせることに成功している理由の1つです。なぜならNetflixのシリーズ物の最後にはいつもクリフハンガーが仕掛けられ視聴者が「次も観たい」と思うような番組構成になっているからです。そして、この構成は何度も何度も繰り返し使われています。

クリフハンガーが仕掛けられているので、Netflixのドラマを見出すといつも気づかぬ間に夜が明けています。そして気づいた頃には午前7時。「おっと、もう仕事に行かなくちゃ」と思って急いで支度をし始めるのです。先日も、僕ら夫婦はNARCOS(ナルコス)を連続で見すぎて夜更かししてしまいました。麻薬戦争を描くナルコスですが、クリフハンガーの技術を用いて構成されているこのドラマは、麻薬以上の中毒性を持っているので手を出さないように気をつけてください。平気で時間が過ぎていきます。おしっこするのを忘れるくらい。

しかし、これは悪いことではありません。むしろこのように強い感情の欲求は、あなたの見込み客に感じさせるべきものなのです。あなたやあなたのコンテンツについて「もっと知りたい」と思わせるような工夫が必要です。

そうは言っても、NetflixのオリジナルドラマやBreaking Bad、Walking Deadように壮大なクリフハンガーを販売ページに仕掛ける必要はありません。しかし、クリフハンガーを仕掛けることで少なくとも見込み客は、ビッグプロミスで感じた「知りたい」という欲求を解消したいと思っていることでしょう。

つまり、販売ページであなたが見込み客に約束したことを実際に教えてくれるコンテンツにアクセスするしかありません。つまりオンラインコースを購入すること。その情報を取得することで、ようやく見込み客は知的欲求を解消することができるのです。重要なのは販売ページの中だけで、見込み客の感じる欲求をすべて解消しないということです。

販売ページでは、できるだけ簡潔に記してください。ここでの目標を改めていうと、見込み客の本能に対して、販売ページの続きを読みたくなることを直接訴えかけるようなクリフハンガーを作るということです。

ゴール#3. 信頼を獲得する

3つ目の目標は、読者が正しい選択をしたことを確信できるようにするということです。今、正しい場所にいることを実感してもらうと言えばいいでしょうか。例えば、大学で心理学の面白そうな授業をとったとします。今日は講義の初日。大講義室に到着して、教授の話を聞きます。教授のやることは、教科書を読み上げるだけ。超つまらない。このとき、あなたは何を思いますか?「失敗したなー。やばい授業をとってしまった」と感じるはずです。逆に教授が面白い心理実験を目の前で実演してくれて、あなたはその教授の話す内容に没頭していたら?あなたは「今、自分は正しい選択をした。正しい場所にいる」と思うでしょう。

信頼関係の構築についてのセクションでは、見込み客が今どんな状況なのか、もしくはその状況になったこれまでの過程をすべてあなたが理解しているということを示す必要があります。そうすることで、読者はあなたのことを信頼し、正しい選択をした、正しい場所にいることをはっきりと確信してくれるでしょう。

モジュール9で、高度なコピーライティングの黄金律についてお話ししました。2つ目の黄金律は、読者に共感するということでしたね。ポイントは、あなたが見込み客のことをすべて理解していると感じさせるということです。そして、信頼関係の構築についてのセクションであなたがすべきことでもあります。

あなたが見込み客のことをすべて理解していると感じさせるためには、彼らが直面している問題を、正真正銘、あなたの個人的な経験や方法などで説明してあげるのが効果的です。そうすることで「共感サイレン」とも呼ばれるものが彼らの心の中に鳴り響くでしょう。このサイレンは、誰かが自分に共鳴するようなことを言うことで響き渡る警報のようなものです。

あなたが社会不安を抱えているとしましょう。そして、こんなストーリーを読みました。「7-Elevenに行ってドリンクを買いたかったのに、レジ係に喋りかけることができず、結局買えなかった」。こんな著者の個人的な経験を読んだらきっと「これは僕が昨日ガソリンスタンドやショッピングモールで感じた同じ悩みだ」とあなたの共感サイレンが鳴ることでしょう。

つまり共感サイレンとは他の人が書いた文章や喋った話が、あなたの人生の中で重大な何かと同じだと感じたときに反応するものなのです。あなたのコンテンツが見込み客の共感サイレンを鳴らすことによって、彼らはメッセージの続きも読みたいと感じるのです。自分の今の状況を理解してくれるコンテンツがあれば、十中八九、彼らはもっとそのコンテンツを読み進めたいと思うものです。

彼らを理解しましょう。あなたが彼らと同じ問題を持っていたことや、そのときにどんな気持ちだったか理解できるということをどのように示すことができますか?また、あなたが誰よりも見込み客のことを理解できるのはどうしてですか?彼らが抱える問題を具体的に説明し、できるだけ分かりやすい方法で話しましょう。

このセクションであなたが話すべき問題は、ビッグプロミスのセクションで述べた内容に直接関係している必要があることを覚えておいてください。たとえばビッグプロミスのセクションで、体重2kgを48時間で落とす方法について話したとしましょう。その場合、ここでは過去のあなたが即効性はあるもののリバウンドするダイエット方法をたくさん試してみたり、1週間後に控えた結婚式に向けてダイエットに本腰を入れないといけなかったり、というときの状況を話すと良いでしょう。

ちなみに僕は最近、YouTubeをやるにあたり、痩せようと決心をして糖質制限を始めました。ちょうど、ビザの申請のためにロッテルダムにいました。 アルバートハインで、日本よりもはるかに安いチーズを買います。さすが酪農の国。ナッツも赤ワインも安かったので買いました。主食の卵を4パック抱え、レジに行きます。日本から持っていったアメックスのカードが使えない。VISAのデビットカードもダメでした。仕方なく、キャッシュで払いました。移民弁護士の事務所と、INDと市役所とアルバートハインをぐるぐる回りながら、2週間は過ぎました。

体重はどんどん落ちていきました。もともと90kgあった体重は85kgになりました。チーズ、ナッツ、赤ワインは、糖質制限をはじめてから、そのおいしさに気づいた食べ物です。糖質制限だから、ご飯やパンなどの糖質の多い炭水化物は取れません。糖質制限をする前は、ご飯やパン、パスタ、ピザを食わない人生なんてありえないと思っていたんですけど、普通にありえました。むしろ開眼。目が開かれた思い。NO炭水化物の縛りをしているおかげで、いろんな食べ物に手を出しその美味しさを発見したのです。チーズ、ナッツ、赤ワインの他に、きのこ、野菜、海藻のおいしさを発見しました。蒸し鶏や卵の入ったサラダも超美味しいし、個人的にはヨーグルトにはまりました。セブンイレブンで売っているチョリソーは、本当にうまいです。糖質制限ダイエットを始めなかったから、今まで通りルーチンのパンとご飯だけを食べる人生で終わっていたでしょう。あえて、炭水化物や糖質を取れないと言う縛りを入れることで、僕の視野は今まで以上に広がりました・・・

みたいな話をするわけです。もしこれがセールスレターなら、太っていたときに感じた苦痛や、周りからの外見への中傷などを丁寧に描写して、デブであることがどれだけ嫌なことなのかを鮮明に記述したことでしょう。まあ、こんな風にあなたが経験したことを詳細に語ることで、見込み客の信頼を獲得できるってことは覚えておいて損はないと思います。

また、基本的に、このセクションで話す問題が、セールスマテリアル自体の中で教えているレッスンに関連したものだということを念頭に置いてください。当然ですが、あなたの売っている商品に全く関係ない問題をぶち上げて、それについての共感物語を展開しても何の意味もありませんから。

ゴール#4. 権威性を確立する

4つ目の目標は、見込み客に対する権威性を確立するということです。権威性を確立するセクションでは、見込み客がなぜあなたを権威のある専門家として信頼すべきなのか、1つか2つの段落を使って話すようにしましょう。

これはモジュール9でお話しした7つの心理トリガーですでに学習したことです。信頼関係の構築セクションで見込み客に説明したのと同じ問題に対し、あなたが個人的にどれだけ苦しまされてきたのかについて説明するだけで十分です。そして、その問題があなたの人生にどのような影響を与えたのか、あるいは、その問題を経験してどのように感じたのかについて、詳しくいくつかの文章で話しましょう。そうすれば、あなたはこのトピックに関して、信頼できることを見込み客に対して示すことができるはずです。

もしあなたの権威性を示すのに有効な受賞歴や肩書き、資格などを持っているのであれば、このセクションでアピールすると良いでしょう。あなたの権威性を示すために、他の分野から何かしらのアピール材料を持ってくることも可能です。ここは既成概念にとらわれずに考えましょう。たとえばソーシャルメディアのエキスパートであることを示すために、YouTubeでの登録者数や動画数をアピールするということもアリです。

僕は頻繁に、売上のスクリーンショット を掲載します。それは、そのスクショが僕の権威性を提示するのに手っ取り早い方法だからです。ClickFunnelsやKajabi、あるいはTeachableやThinkificの使い方を教える人はごまんといるけど、現実は、彼らは実家に寄生しているだけの子供部屋おじさんなのです。世間的には中年に近づきつつある年齢であるにもかかわらず、60近くの母親に料理を作ってもらい、炊事洗濯も全部任せっきり、家賃も電気代もネット代も払わずに、マーケティングもどきを教えているに過ぎません。彼らには実績となるとスクショがありません。だからこそ、そういったブログの後ろに隠れている人には出せない、客観的なデータを僕は意図的に出すようにしています。

中にはひどい人もいて、僕のTeachableの売上のスクショを、あたかも自分の売上であるかのようにセールスレターで使っている人もいました。だから僕は怒り浸透。彼にこう怒鳴ってやりました。「歯磨いて寝ろ。風邪ひくなよ」と。インターネット上にどんなにむかつく人がいても、彼らを追い込んではいけません。彼らを馬鹿にする発言もしてはいけません。理由はありません。インターネットとはそう言う場所だからです。ネットビジネスでうまくいっている人たちは、好戦的になってはいけないのです。それが長く生き残るコツです。

あなたはあなたのやり方で権威性を確立してください。

ゴール#5. 個人的なストーリーを語る

5つ目の目標は、あなたの個人的な旅について話し、信頼性を高めるということです。ここで見込み客との間にさらに深い信頼関係を築いていくことができるでしょう。ジャーニーというセクション名からも分かる通り、ここではあなたの個人的な旅の話をする必要があります。

あなたの旅はどこから始まったのか。その中でどんな問題に直面したのか。そして、最終的にどのようにしてその問題を解決したのかをできるだけ詳しく話しましょう。そうすることであなたと見込み客の間につながりを築くことができます。僕が提供しているコピーライティング のテンプレートでは、ジャーニーセクションを使用するための詳しい手順が紹介されています。その流れを大まかに説明していきましょう。

まず、あなたが行動を起こすきっかけとなった瞬間について話す必要があります。これは、最終的にあなたがコンテンツを作成することになった人生のターニングポイントのことです。驚くような情報を学んだり、どん底に落ちたり、落ちこぼれになったり、ひらめきを得たり、いろいろなきっかけがあったかと思います。そのようなきっかけが生まれた瞬間からあなたのジャーニーは始まるのです。どんなきっかけであれ、見込み客に提供しようとしているコンテンツを作るきっかけとなった何かをここで話しましょう。

その後、より深い内容を語るダイビングというセクションに移ります。ここでは、先ほど見込み客に紹介したきっかけをより深掘りし、そこで学んだ重要な教訓や記憶に残る情報についての話をしましょう。見込み客にとって最も有益なリサーチ結果をいくつか紹介してあげるのです。ここで言う教訓や情報は、ビッグプロミスのセクションで書いた内容に関連性のあるものです。そこからどのようにして学びを得たかを説明し、最終的にあなた自身がおこなった解決策のベータテストを紹介しましょう。

あなたは、その問題を解決しようとした初めての人物ですね?コンテンツにおいてはそうであるべきです。そこで、次に解決に向けて自分なりに計画を立てて実行したときの内容と、そこからあなた自身が学んだことについて説明しましょう。

その後、今のあなたの人生について話をします。自分自身が編み出したソリューションを実行した後、どのようなメリットがありましたか?あなたが経験した変化や問題を解決した後のすばらしい現状について話をしましょう。

そして最後にソリューションを他のユーザーとシェアするにいたった理由について説明します。ここでは「他人のため」というスタンスで考えてみましょう。あなたの解決策を他の人々に共有するのがなぜ重要なのでしょうか。

まずあなたも味わった悩みの解決を見込み客たちに教えるという点が大前提としてあります。繰り返しになりますが、これはあなたがビッグプロミスのセクションで見込み客に宣誓した内容に関係があることのはずです。以前にお話しした相互関係のルールについて思い出してください。何か利益を受け取るには、あなたが先に何かを与えることを恐れてはなりません。

このように「はじめに」のフェーズは全体をストーリー構成で説明するのが最も効果的だと言えます。そうすることで見込み客とのあいだに信頼関係を築き、読んでくれている人を楽しませ、あなたがコンテンツで扱うトピックについて教育することができるからです。さあ、これで最初のフェーズが終わりました。

フェーズ#2. 中間(セクション7〜13)

次に「中間」のフェーズについてのお話をしましょう。セールスマテリアルの中間フェーズにはセクション7から13が含まれています。こちらのフェーズでは、オンラインコースのノウハウの大部分を公開することとなります。

ここまで読み終えた見込み客の多くは、あなたのコンテンツを買わない理由を探しているか、気になっていることがあるので続きを読もうとしているかのどちらかです。しかし、いずれにせよこれ以降のフェーズを読み進めると言うことは、あなたのコンテンツに興味を持っているということでしょう。

中間フェーズでは、あなたの商品自体の紹介と、独自のセールスポイントについての解説をおこないます。まず商品の仕様について、1段階、もしくは2段階の構成でメリットを織り交ぜ、話していきましょう。

ポイントは、彼らが断れないようなオファーをすることです。そうです、イレジスティブルオファーです。商品を購入する際に発生するであろうリスクをできるだけ取り除いてあげることが大切です。また、見込み客を決済ページにアクセスさせる工夫をしましょう。どんどん社会的証明を活用しましょう。それでは、それぞれのセクションで、これらの具体的な方法をお話ししていきます。

ゴール#1. 独自のセールスポイントを紹介する

中間フェーズ1つ目の目標は、商品と独自のセールスポイントを紹介することです。商品紹介セクションでは、見込み客に対してはじめてあなたの商品を紹介することとなります。とは言っても、まだこの時点では商品のスペックについてすべてを話す必要はありません。

まずは他の類似商品との違いについて話していきましょう。なぜ、競合他社のコンテンツよりもあなたのコンテンツの方が優れているのでしょうか?競合他社が提供していない機能を、あなたのコンテンツでは提供しているのですか?このような質問に対する回答は、あなたのコンテンツがなぜ唯一無二なのかを説明するポイントでもあります。これを独自のセールスポイントと呼びます。

あなたの商品は、世界で唯一の「ジャンクフードを食べていい健康とフィットネスプログラム」かもしれませんし、世界初の「高齢者がUberでタクシーを呼べるようにするためのアプリ」かもしれません。いずれにしても、はじめて見込み客に商品を紹介するときには、その商品に沿って独自のセールスポイントをアピールし、強い印象を与えるべきです。

QBハウスが登場したとき、僕はそれなりの強い衝撃を受けました。これまで1000円カットのお店はたくさんあったけれど、時間に訴求しているお店はQBハウスが初めてでした。「10分の身だしなみ」は、金額ではなく、忙しいサラリーマンや時間のない現代人にうまく訴求した、ユニークなセールスポイントと言えます。

ただし、このセクションの長さは合計にしてほんの数行、数センテンスで十分です。独自のセールスポイントは最大3つ程度と考えてください。あなたのコンテンツを競合他社の類似商品から差別化できる最大のセールスポイントを考えましょう。ちなみに女性起業家として有名なMariah Cozは、この独自のセールスポイントを「Strong Points」と呼んでおり、各ウェビナーの登録ページに3つ並べることを奨励しています。

オンライントレーニング登録ページ

例えば、僕がコンプリートバンドルという商品を販売するために用意したウェビナーの登録ページでは3つのセールスポイントあるいはStrong Pointsを紹介しています。

  1. たった1コースで毎月10万円の収入を得る方法
  2. ローンチしてから1ヶ月で$2385を稼いだ実例
  3. LTVがCPAを上回れば万事オッケーという話

具体的で、石崎力也にしか出せないユニークな訴求ポイントを3つピックアップしてあるのがお分かりでしょうか?ここで既視感のあるセールスポイントしか語れない人は、もう一度、商品を作り直したほうがいいです。

ゴール#2. 商品スペックを伝える

2つ目の目標は、商品スペックのメリットを1段階、もしくは2段階で説明することです。商品についてのあらましを紹介した後は、さらに詳しいスペックについて話していくことになります。1つ前のレッスンで「商品がもたらすメリットの3段階」についてお話をしましたが、その1段階目と2段階目がまさにこのセクションでおこなうこととなります。ダイレクト・ベネフィットとエモーショナル・ベネフィットについて語るのです。3段階のメリットを復習しましょう。0段階目が、商品そのものついて語ることです。例えば「これはダイエットクッキーです。1枚1000円です。人工甘味料を使っているので血糖値がゆっくりと上昇します」と言った内容です。多くの人が0段階目だけ、つまり商品そのものについて語るというミスを犯しています。あなたはそこからさらに3つ階層を掘り下げていくことになります。

  1. ダイレクト・ベネフィット:商品そのものではなく、商品から得られる見込み客のメリットについて語る(あなたはダイエットクッキーを食べれば苦労することなく痩せられます)
  2. エモーショナル・ベネフィット:商品からメリットを得たときに感じるであろう感情について語る(女性の前を通り過ぎると「あの人イケメンじゃない?」というささやきが聞こえて誇らしい気分になります)
  3. トランスフォーマティブ・ベネフィット:見込み客の未来がどのように変化するかについて語る(理想の女性と出会い、二人の子供を授かり、幸せで、リラックスした日常を送れます)

ここでもっとも重要なのは、商品スペックのメリットに関して、2つの段階に分けて提供できるようにセクションを構成をすることです。繰り返しになりますが、1つ目の段階ではコンテンツが持つダイレクト・ベネフィットを伝えるようにしましょう。そして2つ目の段階ではエモーショナル・ベネフィットを伝えるようにしましょう。

もしこのセクションについてのさらに詳しいサポートが必要であれば、1つ前の「セールスにおける7つの前提条件」をもう1度チェックしてみてくださいね。またこのセクションでは、商品がもたらすメリットの3段階提示の3段階目を深く掘り下げる必要はありません。なぜなら、中間フェーズ最後のセクションで3段階目が大きく取り上げるからです。そちらでトランスフォーマティブ・ベネフィットについて強い印象を与えることができます。

ゴール#3. イレジスティブルなオファーを作る

中間フェーズ3つ目の目標は、見込み客が断れないようなオファーを出すということです。あなたのコンテンツとそのメリットについて見込み客にしっかりと理解してもらうことができれば、コンテンツの価格について伝える準備は完了です。

価格提示のセクションでは、価格のコントラストと呼ばれる新たな心理トリガーを用いることとなります。価格のコントラストは、商品の持つ価値について十分に説明した後に価格を提示するという手法です。

まずあなたは見込み客が論理的に購入の意思決定をするのではなく、非合理的な理由で商品を購入するという事実を理解しなければなりません。僕たちはたいてい、値段が高いものは良いものだと考えています。価格が高ければ品質がいいはずだ、と勝手に思い込んでしまうのです。

たとえば、僕がガレージセールをしているところにあなたが偶然通りがかり、ちょっとだけ見てみようと思ったとしましょう。そこであなたは、フレーム付きのコインコレクションを見つけ、Googleでそのうちのいくつかを検索してみました。するとそのうちの1つは1864年に製造されたかなりレアな硬貨で、オークション価格は100万円になっていることがわかりました。

早速あなたは僕にこのコインコレクションの値段を尋ねます。すると5万円だと言われました。もちろんすぐに購入しますよね?100万円で売れるコインが入っているコレクションが5万円。こんなチャンスを逃すことはできません。とてもお買い得です。

しかし、一方でこう考えることもできます。実際にコレクションに入っているコインをガソリンスタンドやスーパーで使ったら、それらの総額は300円もしないかもしれません。あなたはそれに対して5万円もの大金を支払っているのです。それはなぜでしょうか?たった1つのコインが、オークションかなり高い値段でやりとりされているということがわかったからです。

1枚の硬貨だけでも100万円の価値があるのです。安い値段でかなり価値のあるものを手に入れたことになりますね。あなたのコンテンツに関しても、基本的に見込み客に同じような気持ちを感じさせる必要があります。見込み客がコンテンツに大きな価値を感じることができれば、価格のオファーを出したとしても「これはお買い得だ」と感じてもらうことができるのです。

価格のコントラストを使って、上手に価格のオファーを出しましょう。ここであなたがするべきことはとても簡単です。まずは商品の価値について話しましょう。たとえば、僕はサブスクの導入を教えるOSB2.0というオンラインコース でこんな風に価格のコントラストを使いました。

あなたは自分のオンラインコースビジネスを立ち上げ、サブスク収入だけで生計を立てることの真の価値とはいったいなんでしょうか。僕のコースで学ぶことができる貴重なスキルは、200万円はする大学の授業でも習うことができません。そんな価値のある情報をわずか199,700円で提供しています。それはかなりお得ですよね?

価格提示のセクションでは、何よりもまず価値について語りましょう。モジュール6でお話しした10倍ルールにしたがえば、この価値は実際の価格よりもかなり高くする必要があります。そして、コンテンツの価値とは対照的に価格を下げ、実際のコストを明らかにしましょう。このようにすれば、見込み客の多くが「これはとんでもなく良い買い物じゃないか」と納得してくれるはずです。

まずは大きな金額で、彼らの心にアンカリングするわけです。例えば、こんな感じに。

僕と一緒にプロダクトローンチに関する商品を作った竹岡さんに法人向けのコンサルティングをお願いすれば1回のセッションで300万円を払わなければいけません。その竹岡さんがバーチャル・コンサルティングを行います。それはオンラインコース で実施されます。まるであなたは竹岡さんから直接コンサルティングを受けているような気分になるでしょう。実際に、このオンラインコースには竹岡さんがコンサルティングで使っているすべてのノウハウが詰め込まれています。いくらで売ればいいと思いますか?もちろん300万円は請求しません。なんと9万9800円です。

最初に300万円という数字がアンカリングされているため、人はその数字を基準に考えるようになります。いきなり9万9800円と言えば「高い!」と感じるかもしれませんが、300万円という金額に比べれば相対的に安く感じられますね。

次にボーナスセクションです。さらに見込み客の納得感を強めていきましょう。ここでは、見込み客に対して無料で提供しているボーナスコンテンツや、実際には有償にも関わらず購入者限定で無料配布するプレゼントについての話をしましょう。僕の場合は、よくUdemyに公開している2万4000円のコースをボーナスとしてつけます。見込み客が検索をすればすぐにボーナスで提供されるコースがUdemyというプラットフォームで実際に2万4000円で販売されているのを確認できます。非売品のものをボーナスとしてつけてもいいし、僕のように実際に値段をつけて販売しておりかつ最高評価のタグがついているコースややベストセラーコースを特典として付けるのもいいでしょう。

繰り返しになりますが、ここで重要なのは見込み客に有利なオファーを出してあげるということです。

ゴール#4. 購入のリスクを取り除く

たとえば商品に満足できなかった場合、何かしらのオファーで保証してあげると、安心して買い物をすることができるようになります。逆に9万円のスーツやドレスをオンラインショップで買うときに、返品不可・交換不可などのポリシーがあると怖くて買えなくなりますよね。自分に合わないものを買ってしまったときに、何も保証するものがなければ、リスクが生じてしまい、見込み客の購買意欲を抑え込んでしまいます。

そこでリスクリバーサルのセクションについて紹介します。このセクションで、商品購入にともなうリスクをできるだけ取り除くために、見込み客になんらかの返金保証を提供してあげる必要があります。

あなたの商品が高価であればあるほど、返品期間を長く用意してあげるべきです。たとえばJumpcutのInfluencer Academy 3.0では、顧客に対して365日の返品期間を設けており、一定の条件を満たしている返品希望に対しては全額返金を約束しています。一定の条件とは、オンラインコースを実際に使用したことを証明するため、レッスンで作成したワークシートを送付してもらうということです。

このような返金保証を用意してあげれば、10万円もする高価なオンラインコースでも、返品保証がないものと比較すると、購入時にためらいづらくなります。見込み客にとっては、うまくいかなければ返金してもらえることが約束されていますから。

ただ365日間というのは、正直なところ期間としては長すぎるのであまりおすすめできません。保証期間の設定には複雑な問題がたくさんあるのです。それに、コンテンツを買ってもらって1年間は収入が確定しないというのもあまり心地良いものではありませんよね。だから、あなたのコースでは30日間から90日間程度の返金保証期間を設けるとよいでしょう。その程度でも十分、見込み客を安心させることができます。

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ちなみに僕が最近購入した$2997のコピーライティング の教材には120日の返金保証が付いていました。30日や90日の返金保証はよく見ますが、120日の返金保証はなかなか見ませんので、逆に印象に残りました。

ゴール#5. 見込み客を決済ページにアクセスさせる

5つ目の目標は、見込み客を決済ページにアクセスさせることです。ここであなたは見込み客に対して、何かしら最初の行動をとるように伝えなければなりません。これを僕たちはCTA #1と呼んでいます。Call To Actionは、見込み客にやってほしいこと、と覚えておいてください。セールスレターの場合はもっぱら、商品を買ってもらうことがCTAとなりますね。

セールスマテリアルを使って彼らに取らせたい行動は、リンクをクリックして決済ページにアクセスさせることです。決済ページはとてもシンプルなページで、見込み客は支払いを済ませ、あなたのオンラインコースに登録することができるようになっています。僕たちは広告効果を測定したい場合はClickFunnelsでレターを書いて、ClickFunnelsで決済を受けています。ビジネスパートナーやジョイントベンチャーパートナーと収益折半する場合は、Teachableで決済を受けています。Teachableには、設定した比率で収益の配分と、PayPalへの払込が自動でなされる機能があるので、非常に重宝しています。

決済ページに遷移し、見込み客が入力フォームに必要情報を入力して支払いをおこない、システムが支払いを確認し、最終的に入金額をあなたの銀行口座に振り込むといったような流れです。最近のウェブサービスはPayPalではなく、後ろでStripeを動かしているケースが多いようです。Stripeでは、銀行口座への入金が自動でなされますし、入金の頻度も設定できます。僕は毎週金曜日に自動入金するように設定してあります。

Subs stripe

こちらはコンプリートバンドルという月額5400円の決済を受けているアカウントのデータです。コンプリートバンドルはローンチしてから5年が経ちます。サブスク収益のいいところは、会員の継続率さえ保てれば、売り上げはどんどん大きくなっていきます。もしあなたがサブスクビジネスに興味がある場合はうちのOSB2.0という商品を購入してみてください。家族を養うのに十分な金額が毎週のように入ってくるようになります。こういったサブスク収入も元を辿れば、やはり決済ページからの購入です。当然ですね。

セールスページでは、すべてのCTAに決済ページへのリンクを掲載する必要があります。なぜならセールスページのCTAは「商品を売る」の1つしかありませんから。

テンプレートショーケースに、使用していただける決済ページのテンプレートがあります。こちらをぜひチェックしてみてください。決済システムとしておすすめなのはStripeです。ボーナスコンテンツのテックトレーニングに、Stripeとウェブサービスを統合する方法が書かれていますので、そちらも確認ください。

アクション・プランで重要なのは、CTAではっきりと行動を促すことです。見込み客は、あなたから何をすべきかについて明確な指示を受け取ることを必要としています。見込み客に、下のボタンをクリックするように文字通り指示しなければ、あるいはリンクを今、クリックするように指示しなければ、ほとんどの人はクリックという行動を起こしません。

もちろんリンクやボタンが表示されていれば、見込み客もその場でクリックすべきだということは分かるでしょう。しかし、あなたからの具体的な指示がなければ、ついクリックせずにそのままにしてしまいます。これは、見込み客が商品を購入する際に見せる非合理的な行動の1つです。CTAではっきりと見込み客に行動を指示できているかどうか、必ずチェックしてください。何をすべきか具体的に伝えるべきです。

また、CTAでは緊急性を暗に伝えられるような表現を意識して盛り込みましょう。これは、モジュール9でお話しした7つの心理トリガーのうちの1つです。緊急性を感じさせるのはとても簡単です。メッセージの中に今すぐ行動すべきだということを示すトリガーワードを含ませたらいいのです。たとえば「今すぐ」や「今日のうちに」といった言葉はとても効果的です。

「今すぐ下のボタンをクリックして受講してください」や「今すぐ購入するには、ここをクリックしてください」などのようなCTAを作りましょう。見込み客にすぐ行動を起こさせるために、分かりやすい指示のメッセージが必要です。

ゴール#6. 社会的証明を活用して見込み客の信頼を得る

6つ目の目標は、社会的証明を活用するということです。モジュール9でも、7つの心理トリガーの中で社会的証明について紹介したことは覚えていただいているでしょう。言うまでもなく、このセクションではセールスマテリアルに社会的証明を用いることが重要です。

見込み客と同じ問題を抱えていた他の受講者が、あなたのコンテンツを使って問題の克服に成功したということを示すだけで構いません。もし見込み客の成功事例やコメントがない場合でも、想像力を働かせて社会的証明をひねり出すことができるはずです。

Quote review

あなたの商品やあなたのアイディアをサポートするような、書籍の文章を引用するのも1つです。「トニーロビンスはこう言っていました」「ラッセルブランソンはこう言っていました」「ニールパテルはこう言っていました」と、彼らのブログや、ポッドキャスト、書籍から引用することで社会的証明の心理トリガーをひき、見込み客の信頼を獲得できます。例えば、僕は海外の成功事例を引いて社会的証明の心理トリガーを使いました。

ズーザンガレットさんは1800人のリストに「犬のしつけ」を教える会員制サイトをオファーしました。61%の人たちが会員になりました(つまり1000人以上が月額課金を払い続けている)。

この文章を読んだ人は「じゃあ私も月額課金のビジネスを構築したい」と思うはずです。

たとえば、あなたのコースがリリースされるということ自体に対する誰かの好意的なコメントはありませんか?Online School Building 2.0 というサブスクの導入方法を教えるオンラインコースは、本格的にローンチする前に、一度プリセルをしました。いわゆる先行販売ですね。モニター価格でOSB2.0に参加してもらい、コンテンツの40%を消費してもらった段階で、レビューをお願いします。

OSB review

まだ40%のノウハウしか消費されていないので、当然ながらすべての人が成果を出しているわけではありません。それでも、OSB2.0がどんな商品であるかを詳細に語ってもらうことはできます。

もともと自分ひとりで1:1のオンラインレッスンをしていましたが、人的リソースが限られてしまい、受講者の人数に限りがあるのが悩みの種でした。

ノウハウも体系化できてきたので、オンラインで会員制サイトを作って、基礎レベルのレッスンを1:1から脱却して、どうしても人の手が必要な細かいサポートだけ1:1でできる体制にシフトしていこうと思っていたところ、OSB2.0にたどり着きました。

OSB2.0に参加された「おうちスタディ」を運営する久松隆一さんからこのようなコメントをいただきました。どうですか?僕自身が「OSB2.0はすごいぜ」というより、僕以外の人に「OSB2.0はすごい」と言ってもらったほうがいいですね。社会的証明が働いて、より効果的にマーケティングを前に進められます。

ほかにも、友人や家族にコンテンツを試してもらって体験談をもらってもいいでしょう。実際にコンテンツがリリースされたら、受講者に推薦状のようなものを書いてもらうこともできます。

とは言っても、あなたのコンテンツに満足してくれた受講者たちは熱烈なコメントをメールで送ってくれることが多いので、そこまでしなくてもいいかもしれませんね。僕がコンテンツをリリースしたときには、週に数回のメールや事務所宛の手紙を受け取ることはよくありましたし、ときには受講者からプレゼントをもらうこともありました。インフルエンザが大流行した年に、ホテルを運営されている方から「業務用のが余っているから」と連絡をいただき、業務用のサージカルマスクと、業務用のアルコール消毒をいただいたこともあります。その年はウィルスが世界中に蔓延していたため、ドラッグストアに行ってもマスクも消毒液も手に入りませんでした。僕は心の底から彼の行為に感謝をしました。

最初の数人がコンテンツをしっかりと使いこなしてくれれば、おそらくあなたは受講者に感想を求めなくても、推薦コメントを受け取ることができるようになるでしょう。

さて、もっとも大きな中間フェーズがここで終わりました。

今から最終段階である「終わり」フェーズに移りましょう。このフェーズはもっとも短いので安心してください。

フェーズ#3. 終わり(セクション13〜17)

ゴール#1. CTAを2つ追加する

まとめフェーズ1つ目の目標は、見込み客に少なくとも2回、決済ページへのアクセスを指示することです。ここでは2回の指示をCTA#2・CTA#3と呼ぶことにしましょう。これらのセクションでは、最初のアクション・プランでおこなったことと全く同じことをします。もう1度、CTAにおけるTo Doリストを見てみましょう。

  • まずは「自分の言葉で指示する」ということです。どんな行動を起こすべきなのか、CTAではっきりと伝えなければなりません。「今すぐ決済ページへのリンクをクリックしてください」といった呼びかけをおこないます。「言わない」は「存在しない」を覚えておいてください。あなたが「今すぐ買ってください」と言わない限りお客さんは「今すぐ」「買おう」としません。
  • また、見込み客が行動を起こすことができるように「24時間以内に」や「先着何名」といった緊急性を感じられるトリガーワードを取り入れるようにしてください。CTAでは緊急性を暗に伝えるためにも、力強いメッセージを記載しましょう。緊急性を伝えるには、時間的な制限と、数量的な制限の2つのやり方があります。両方使うと緊急性はより強くなります。
  • クローズドマーケティングをおこなっている場合には、CTAにカウントダウンタイマーを設置してみてもいいでしょう。このような演出は見込み客に対して、より切迫感を与えることができます。カウントダウンタイマーによる演出では、小さなデジタル時計などを使い、ローンチ終了までの残り日数・時間・分・秒をリアルタイムでカウントダウンしていきます。Deadline Funnelを使っていいし、ClickFunnelsやKajabiにプリインストールされているものを使ってもいいですね。

このシンプルなカウントダウンタイマーは、見込み客の心の中にとても強い印象を残すことになります。

時間が刻々と短くなっていくのを見ると「早く決断しなければ」といった気持ちに迫られます。見込み客に、購入期間がどんどん過ぎ去っていっているという事実を意識させることができるのです。

カウントダウンタイマーをCTAに追加するのは難しいことではありません。ClickFunnelsのようなプラットフォームを使い、とても簡単にページへ設置することができます。また、ボーナスコンテンツのテックトレーニングには、ClickFunnels専用の手順書きがありますので、こちらもぜひチェックしてくださいね。

ゴール#2. すべてに反論処理をする

2つ目の目標は、よくある質問や反論に対して、事前に対処しておくということです。こちらのセクションでは、Q&Aなどを用いて質問や反論などにしっかりと答えていくことが求められます。モジュール9で紹介した高度なコピーライティングの黄金律の1つ目「すべての反論に対処する」で説明した通りのことです。

見込み客があなたのコンテンツを購入せずに販売ページに留まり続けるのは、おそらく疑問に対する答えが販売ページに書かれていないか、コンテンツに対する反論を持っていて「これを買うべきではないのではないか」と迷い続けているからです。このセクションでは、このような質問や反論に答えることで、購入につなげていくことが重要です。反対意見を解消してあげることによって、見込み客を顧客に変えていきましょう。

このセクションでは2つのことをおこなう必要があります。1つ目は見込み客が持つであろう疑問に対して事前に答えるということです。2つ目は見込み客があなたのコンテンツを買わない言い訳にしそうな反対意見を解消してあげるということです。

そうは言っても、Q&Aなんて作ったことがないという方にはどうすればいいのかわからないかもしれません。そこで、見込み客についての知識と理解にもとづき、仮説を作る必要があります。

考えてみてください。見込み客が、あなたのコンテンツを買うのにためらう理由はなんでしょうか?どのようなことが彼らの行動の邪魔になっているのでしょうか?彼らがあなたの販売ページを見て検討していることはどんなことでしょうか?あなたのコンテンツの代わりとなるものはありますか?もしあるとすれば、あなたのコンテンツがそれらに優っていることはなんでしょうか?

どれだけのQ&Aを設置したとしても、商品のローンチをした後、見込み客からの質問や反対意見を受け取ることにはなるでしょう。なかには「返金保証を使えば、無料であなたのコンテンツを視聴できますか?」といったようなバカげた質問が来ることもあります。僕たちも実際にそのような質問を受けたことがありました。しかし、このような質問や反対意見を受け取ることによって、事前に設置しておくべき役立つQ&Aの傾向について理解することができるでしょう。

たとえば、「あなたのコンテンツと同じトピックを扱う商品はほかにどれだけありますか?」という質問や「私は〇〇という国に住んでいるので、決済システムが使えませんでした」という相談、ほかにも「支払いのプロセスでエラーが発生し、決済することができませんでした」という報告などは頻繁に受け取ることになるでしょう。

同じ趣旨の質問や反対意見を何度も受けるということは、セールスマテリアルの中でそれらの声に対処すべきだというとても強い指標となります。実際にコンテンツのローンチをおこなった後、もう1度このセクションに戻り、見込み客から受け取った質問や反対意見に対する答えをQ&A形式で設置するようにしてください。これは、あなたのビジネスを改善するために必要不可欠なプロセスです。

このセクションに関しては、とてもシンプルなQ&Aのリストスタイルで構成することができます。ただ書き方に一貫性を持たせるため、意見などに関しても質問形式で記載するようにしましょう。

たとえば「やる気が出ずに困っています」といった意見がメールで届いた場合、それを「私はやる気が持続しないことが多いのですが、このコンテンツではそんな私でも大丈夫ですか?」といったような質問形式で再構成しましょう。そして、その質問自体がコンテンツを購入しない理由として相応しくないことを、あなたの答えとしてしっかりと書きましょう。

ゴール#3. 見込み客の未来を描く

3つ目の目標は、コンテンツの「3段階目のメリット」について説明するということです。これは、見込み客の未来を描くための最後のセクションです。ここでは見込み客に対して3段階目のメリットを話すことによって、見込み客それぞれが持つドリーム・リールを意識させることができます。3段階目のメリット…それはトランスフォーマティブ・ベネフィットでしたね。エモーショナルなベネフィットを超えて、さらにその先に長く続く未来を丁寧に描写します。

前回のモジュールで、コンテンツから学び、実践したことで、人生がどのように改善されていったか受講者に想像させてほしいということを話しました。このセクションでは、そのコンセプトに従って、次のような言葉で書き始めてみましょう。

「想像してみてください。」「朝起きて、どんな服を着ていても自分の体にマッチするという素晴らしさをイメージしてみましょう。」「スーパーモデルに対しても自信満々に話ができ、相手の電話番号を聞けるような自信があるあなたを思い浮かべてみましょう。」「9時から5時までの退屈なオフィスワークの生活サイクルから抜け出し、好きなように世界を旅して好きなことで生きていく自由を想像してみましょう。」

どんなシナリオであっても、見込み客のドリーム・リールをイメージさせることが重要です。あなたのコンテンツを体験した後に得られるであろう未来の1日を、見込み客に説明してあげましょう。

ドリーム・リールを用いて、最後にインパクトのあるまとめをおこないましょう。ドリームリールをイメージさせるためには、マイク・タイソンが繰り出す強烈なパンチと同等のインパクトを彼らに与えなければなりません。

さて、ここまでユニバーサル・セールス・ストラクチャーの17ステップについてすべて説明をしてきました。僕は今回のレッスンがあなたの商品を変えるためのキラーコンテンツであるということを確信しています。

ここではかなりの量の情報を提供しました。しかし、このトピックについてさらに理解を深めるために役立つリソースがほかにもたくさんあります。テンプレートショーケースに入っているローンチに関するボーナスコンテンツもぜひチェックしてください。ここではセールスとマーケティングに関する実例を紹介しています。

繰り返しになりますが、ユニバーサル・セールス・ストラクチャーについて理解を深めるための情報がボーナスコンテンツにたくさんありますので、ぜひそちらを参照し、実のある知識にしてください。理解が深まったら次のレッスンでお会いしましょう。

10-1 【セールスの極意】インターネット上で商品をガンガン売る7つの前提条件【ネットビジネスで稼ぐために】

Last updated on 2020年9月2日 By 石崎力也

今日は、お客さんに商品を販売する前に知っておくべき7つの前提条件をレクチャーします。これからあなたは商品を販売するための様々なセールスのマテリアルを作っていきます。ウェビナー、ステップメール、セールスレター、ライブストリーミング、決済ページ、オプトインページ。いずれも、最終的な目的は商品を販売することであり、すべてのセールスマテリアルは何かを売るために存在しています。今からお伝えする7つの前提条件を理解した上でこれらセールスマテリアルを作ると、より多くの商品が売れるようになります。前提条件を7つ紹介します。

  • 前提条件#1. 人々は私のプロダクトについて何も知らない
  • 前提条件#2. 1対1で友人と喋っているようにする
  • 前提条件#3. 見込み客の人生を変える商品を販売する
  • 前提条件#4. 見込み客のベネフィットに焦点を合わせる
  • 前提条件#5. セールスは悪いものではない
  • 前提条件#6. 人々は商品を購入する際に論理的にな理由で購入するわけではない
  • 前提条件#7. セールスマテリアルを提示する際に大きな価値のある情報をシェアする

モジュール10にようこそ。さあ、今からこのコース最後の追い込みをしていきましょう。コースがゴールに近づくごとに、スプリットテストやビジネスの自動化、セールスページの作成、ビジネスの構築など、より高度なノウハウをカバーできるレッスンを受けられるので期待しておいてくださいね。

商品を販売するためのマーケティングとステップメール

さて今回のモジュールでは、カバーするすべてのノウハウについてお話をしていくことになります。でも、その前にこれまで勉強してきたことを簡単にまとめていくことにしましょう。

顧客からの信用を獲得する4ステップを覚えているでしょうか。ステップ1. 問題の明確化、ステップ2. 権威性の提示、ステップ3. 商品の紹介、ステップ4. 緊急性の創出でしたね。Eメールマーケティングやコピーライティングがどのように関係しているのかについては、以前にも取り上げたことがありますよね。他にも高度なコピーライティングの黄金律や7つの心理トリガーについて取り上げました。これらはすべて、このモジュールのはじめの2つのレッスンでふたたび取り上げられることになります。

また2種類のプロダクトローンチとして、クローズドマーケティングとオープンマーケティングについて学びました。締め切りを設けて販売期間を限定するのがクローズドマーケティング。365日ずっとカートを開いておいていつでも買える状態にしておくのがオープンマーケティングでしたね。1万円以上の商品を売るのであれば、クローズドマーケティングを採用します。締め切りを設けることで緊急性が発生し、今買う理由ができるからです。逆にいうと締め切りを設けない限り、また今度でいっか、と購入を先延ばしされた結果、ずっと買われないことになります。

とはいえせっかく作った商品の販売期間を限定し、販売停止するのをもったいないと感じる人もいます。そこでオープンマーケティングとクローズドマーケティングの折衷案として、特典削除や割引率の変更などを利用して、暫定的な締め切りを設けるアイディアを紹介しました。Udemyを例に説明します。Udemyは365日いつでもオンラインコースを購入できるオープンマーケティングを採用しています。でも締め切りがないと売上は立ちませんから、ほぼ毎月のようにディスカウントセールスを行います。ここが味噌なんですが、Udemyの割引率は非常に大きいことで有名です。

元値が2万4000円のコースを期間限定で1200円で販売します。割引率は95%です。この機会を逃すまいとプロモーションが終了する前にみんな買います。これがオープンマーケティングを採用しながらもデッドライン効果を働かせる折衷案です。

Eメールマーケティングについても多くのことをお話ししました。ウェルカムシーケンス・Eメール・フレームワークは、5通のコンテンツメールで構成され、見込み客にコンテンツの販売を知らせます。ウェルカムシーケンスはお客さんとの信頼関係を築くために用意されたものであり、その後に送るローンチシーケンスは商品を販売するためのものです。

クローズドマーケティングとオープンマーケティングのどちらにも利用できるプロダクトローンチのEメールシーケンスは、見込み客にコンテンツを販売することを目的とした効果的なメールマーケティングのための7ステップでした。

お客さんにNOを言わせないイレジスティブルオファーを作る方法

このモジュールでは、どんなスタイルのコンテンツであっても資産を形成できる17ステップのユニバーサル・セールス・ストラクチャーについて学んでいきましょう。繰り返しますが、17のセールス・ストラクチャーは、販売ページであれ、セールスビデオであれ、その2つを組み合わせたものであれ、売れるセールスマテリアルの形成を実現してくれるものです。このモジュールを受講すれば、販売ページを作成するために必要なコンテンツをすべて作り終え、セールスファネルを完成させることができるはずです。

セールスマテリアルの語句を復習しておきまししょう。商品を販売するために、見込み客に提示するすべてのコンテンツです。マテリアルは、作品、素材、資料という訳語が当てられています。

また、プロダクトのホスティングについても説明していきましょう。このモジュールの最後にKajabiやClickFunnelsなどのホスティングサービスを用いて高度なビジネス戦略を展開する方法をお教えします。

このレッスンでは、実際にセールスマテリアルを考える前に押さえておくべきセールスにおける7つの前提条件を学んでいきましょう。

これらは、以前のモジュールでお話しした「高度なコピーライティングの黄金律」をベースにして構築されたものですが、ストロングポイントを構築するためにアレンジされています。それでは早速お話をしていきましょう。

セールス・コピーを作成する際には、絶対に達成するべき1つの大きな目標があります。それは「可能な限り最も説得力のある方法でコンテンツについてのセールストークをすることで、商品の販売をおこなう」ということです。もう1度言いましょう。あなたが作成するべきセールス・コピーは、できる限り説得力のある方法で顧客の購入につなげられるためのものであるべきだということです。そうすれば、より多くのコンテンツを売ることができ、より多くの収益をあげることができることは当然です。

セールスマテリアルが魅力的かどうかによって、コンテンツが売れるかどうかは決まります。だから、重要になってくるのはストロング・ポイントに説得力を持たせることです。説得力がなければコンテンツが売り物になることはありません。あなたがオファーをする際に、見込み客があなたのコンテンツを断られないほど魅力的なストロングポイントを提示することが理想的なのです。

セールスマテリアルを提示することで、見込み客に「すごい!これはありえないくらい素晴らしいコンテンツだ!これを買わないなんておかしい!」「買うのを我慢できない!」と思わせたいのです。説得力のあるメッセージを考えれば考えるほど、あなたのコンテンツはよく売れ、コンバージョン率も高まるでしょう。

イレジスティブルオファーという言葉を聞いたことはありますか?イレジスティブルとは、断れないという意味です。売れていない商品は、単刀直入にオファーが弱いのです。断れないようなオファーを作るのが僕たちマーケターの仕事です。断れないオファーなんて作れるのか?はい、作れます。

1万円ください。そしたら10万円あげます。

このオファーを断る人はいません。もちろん何か裏があると勘ぐることもできますが、その売買契約が確実に履行されるという前提であれば、断る理由はありません。ようは、見込み客が支払う金額よりも多くの価値をこちらが提供できれば、相手は断る理由もないので、最終的には成約という結果に繋がります。

僕たちのセールスマテリアルを魅力的にするとは即ちオファーを強力にするということと同じ意味なのです。セールスレターを魅力的にする、ステップメールを作り込む、ウェビナーのスクリプトを洗練させる。これらセールスマテリアルをより説得力のあるものへとすることで、あなたのオファーはより強いものへと変わります。

モジュール8では、最初の目標としてコンバージョン率を1%に設定したことを覚えているでしょうか。セールスマテリアルを考える際、セールスにおける7つの前提条件をしっかりと押さえておくことで、説得力があるオファーメッセージを作ることができるのです。できる限り深く見込み客と関係を構築してから、あなたのコンテンツについてのオファーを出すことができます。ユニバーサル・セールス・ストラクチャーについてのレッスンを学ぶときに、セールスにおける7つの前提条件を参照して、より理解を深めることができます。

それでは、セールスにおける7つの前提条件について詳しく見ていきましょう。

前提条件#1. 人々は私のプロダクトについて何も知らない

1つ目は「人々は私のプロダクトについて何も知らない」ということです。どんなプロダクトを売るときでも、この前提条件を押さえなければなりません。プロダクトについてゼロから100まですべてを説明する必要があります。セールスマテリアルを考える際には、プロダクトについてゼロからでも分かるような説明を意識して考えましょう。

検索エンジンを叩きGoogle広告に出稿されているランディングページを見てよく思うのですが、自己紹介すらないセールスレターがあまりにも多すぎます。見込み客は僕たちのことを全く知らないという前提でマテリアルを作るべきです。仮にステップメールを使って自己紹介をしていたとしても、です。僕たちは見込み客が全てのコンテンツを消費してくれると勘違いする傾向にあります。でも考えてみてください。

僕たち、忙しい現代人が、たった一人の人物やグループが提供するコンテンツを全て追い続けることなんて可能でしょうか?僕はアイリッシュバンドのSnow Patrolというグループが好きです。彼らが作った音楽であれば、何度も丁寧に聞き込みます。部屋を真っ暗にして、音源だけに集中できる環境を作ります。そんなSnow Patrolのリアルなファンの僕でも、彼ら発信する全ての情報を追い続けることはありません。スパイダーマン3のエンディング曲にSnow Patrolの楽曲が選ばれたことを、かなり後になって知りました。

あるいは僕はCasey Neistatの大ファンです。彼がYouTubeに投稿するビデオをほぼ毎日、みています。それでも子供が風邪を引けば病院に連れて行き、優先度の高い仕事を小川さんから振られた時は、数日、時には数週間、Caseyのコンテンツを見ない時もあるくらいです。現代人って忙しいのです。

いわんや、見込み客をや。どこの誰が、僕たちのセールスに関するマテリアルを、一字一句読んでくれるでしょうか。仮に僕たちの大ファンであったとしても、僕らが投稿するYouTubeの動画を全てチェックし、ステップメールを全て読み、セールスレターを印刷してマーカーを引きながら何度も読み込むことなんてありえるでしょうか。ウェビナーも最後まで視聴し、ライブストリームに全て出席する。ありえないです。

覚えておいてください。

見込み客は僕たちのコンテンツを断片的にしか見ていないのです。

もっとわかりやすく言えば、あなたのコンテンツを見ているすべての人が、あなたのバックグラウンドも、あなたのコンテンツも、一切何も知らないし、何の情報も入っていないと考えなければならないということです。誰もがまっさらな状態であなたのプロダクトに出会うことになります。

セールスマテリアルは、あなたのことやあなたのプロダクトについて知っている少数派の人々のために作るものではありません。そんな人は100人いるうちの1人いるかどうかくらいです。何も説明しなくてもすでにあなたのことを知っている人は、すでにあなたの心からのファンです。このようなファンは、あなたがどんなことを言おうとも、あなたがどんなプロダクトを売ろうとも、買ってくれます。セールスマテリアルは、そんなファンたちを説得するためのものではありません。彼らはすでにあなたのプロダクトに対して購買意欲を持っています。

だから、あなたがすべきなのは「あなたのことを知らない人」や「あなたのことを多分知っている人」を説得するということなのです。では、どうすれば購入の説得ができるのか。ゼロから100まですべて説得して、プロダクトの購入を検討してもらうということが必要です。彼らはあなたのことをほとんど知らないからです。難しそうですか?大丈夫です。僕たちが考えたユニバーサル・セールス・ストラクチャーにしたがえば、この前提条件をおさえることができますよ。

前提条件#2. 1対1で友人と喋っているようにする

2つ目の前提条件は「1対1で友人と喋っているようにする」ということです。セールスマテリアルを作成するときには、まさに友人と向かい合って会話をしているような雰囲気をかもし出しましょう。あなたのコンテンツで解決できる問題と同じことで悩んでいる友人を想定してください。

YouTuberのジョーブログがいい例です。「おっすジョーです。めちゃくちゃピンチ!ほんまこれ、冗談抜きでピンチで、、、」という語りかけです。まるで友達と話しているかのような感じ。聞いているこちらも、ジョー君に親しみを感じてしまうから不思議です。

彼らに対してどのようにあなたのソリューションを提示するのか、正確に書き出してください。学問的すぎたり、プロ意識が高すぎるような文章ではいけません。できるだけ、フランクに、軽い感じでアプローチしましょう。

セールスマテリアルを作成するときには、友達と会話をしている時のように、あなたの感情やアイディア、言葉をできるだけ素早く書き留めていきましょう。これは良い文章の流れに入るのにとても役立ちます。また、後から見直して手直しすることもできます。

Transcribe Audio to Text   Transcription Company   Website  Rev

もし文章を書き出すときに気分が乗らなければ、音声を録音してもいいでしょう。録音した音声ファイルは、rev.comのようなサービスを利用することによって、1分100円程度でテキスト化することもできます。それを文章書き出しのスタート地点にすることもできるでしょう。

前提条件#3. 見込み客の人生を変える商品を販売する

3つ目の前提条件は「見込み客の人生を変える商品を販売する」です。僕たちが販売しているのは人生を変えるための重要なものです。だから正直にならなければなりません。僕たちのコンテンツの適切なターゲットユーザーにとって、僕たちが売っているコンテンツは彼らの人生を変えるものなのです。それはあなたのコンテンツでも同じです。

だから、あなた自身やあなたのコンテンツを言い表すとき、臆病になったり、過小評価したりしないでください。自分のことを大事にしてください。自分の商品に自信を持ってください。前回のモジュールでお話した高度なコピーライティングの黄金律の5つ目に「説明するのではなく想像させる」ということを挙げました。あなたの商品を購入することで、お客さんの人生がどのように変わるのか、お客さんの未来がどのように変化するのか、詳細を上手に描写して見込み客がイメージしやすいように手助けしましょう。説明的な言葉を使ってはいけません。

特に初めてコピーライティングの技術を使う際には、できるだけ感情的な言葉を用いるようにしましょう。広辞苑のような辞書をパラパラとめくりながら、あなたの感情を説明できる最も効果的な単語を見つけましょう。

そして、コピーライティングの表現に迷いが生じた場合は、常に過小評価ではなく、過大評価の表現を選んでください。また、これも必要に応じてあとで編集し直すことができます。

前提条件#4. 見込み客のベネフィットに焦点を合わせる

前提条件#3ではコンテンツを「人生を変えるための重要なもの」と表現しました。その延長線上に前提条件#4があります。自分のコンテンツをより強力にオファーするために、自分の商品をより愛する必要があります。愛するという表現に違和感を覚えれば、こう言い換えてください。自分のコンテンツをより強力にオファーするために、自分の商品の魅力を深く理解してください。

何を売るかについて決めることはとても大事なことですが、自分のコンテンツをいかに魅力的に話せるかについて、その方法を熟知することも大事なことです。つまり、見込み客とつながることができるような言葉を使って、商品の重要性について説明する必要があるということです。

So What メソッド

そのために簡単なエクササイズがあります。僕はこのエクササイズのことを「So Whatメソッド」と呼んでいます。これはとても簡単な戦略です。あなたがセールスマテリアルを作るとき、このように自分に問いかけるのです。「だからなに?どうでもいいじゃないか」と。コンテンツの機能、利点、どんなものか。全てに対して「それがなんなの?」と問いかけてみるのです。

僕が大学1年生の時、提携校のネブラスカ州立大学に交換留学生として渡米するために、志望動機書をゼミの先生に見てもらいました。たかだか19歳の人間に説得力のある文章を書けるわけもなく、印刷された志望動機書にはたくさんの赤が入っていました。そこら中に赤色の文字で「So What」「So What」「So What」と書かれていて、正直、僕は落ち込みました。担当教授は、僕により深い思考を促しました。だから何?だから何?だから何?と質問を繰り返すことで、僕の中の奥底に溜まっている本当に気持ちや動機が炙り出されてきました。

同じことをあなたもやってください。

「なぜあなたの見込み客は、あなたのオンラインコースを気にかける必要があるのですか?」この問いかけに対して深く考えていくことによって、あなたは実際になにを販売しているのか、そしてそのオンラインコースが見込み客にとってどんなメリットがあるのかについて、より深く考えることができます。

このエクササイズは、自分が販売しているものが本当に重要であるのかどうかについて、その前提を考える練習として本当に役立ちます。もう1度言いましょう。あなたは、あなた自身に対する最高のチアリーダーになるべきです。So Whatメソッドは、僕たちが言うところの「3段階のメリット」にアプローチするための近道です。

3段階のメリット

3段階のメリットは、商品が見込み客に与える価値の重要度や重大度を3段階でランク付けするためのシステムです。これがコピーライティングのテクニックであることを強調します。商品の機能や見込み客に提供する機能を変えるものではないのです。

あなたがここでおこなうのは、商品がもたらすメリットを書く際に、1つ1つSo Whatメソッドで自分に問いかけることで、すべての事項を掘り下げ、ブラッシュアップするということです。このようにすれば、コンテンツのメリットについて紹介するときにより説得力を持たせることができるだけでなく、最終的により多くの収益を得ることができるのです。

利益を徹底的に追求するのであれば、見込み客があなたのコンテンツから得ることができることを、できるだけ具体的にする必要があります。それが「情報」のような形のない資産を、有形資産に変えることができる方法です。僕は今このMacBook Proを60万円で購入しました。文字通りの有形資産です。さわれますから。でもこのMacBook Proを購入する軍資金は、情報やサービスなどの無形資産を販売することで作りました。原価のかからない無形資産を有形資産に変えることなど容易なのです。

情報がどのように提供されるのかについて、できるだけ正確に示し、顧客のためにどんどん改善していきましょう。これを正しく行えば、コンバージョン率はどんどん高まっていくことは間違いありません。「So Whatメソッド」と3段階のメリットはとても相性が良いので、セットで用いることによってより強力な効果を発揮してくれます。

たとえば、あなたが自己防衛に関するオンラインコースを提供しているとしましょう。護身術のコース。そのオンラインコースは女性向けで、総合格闘技選手が12のレッスンを教えてくれるものです。この時点では、まだ3段階のメリットでいうところの「0段階目」です。なぜならベネフィットが書かれていないからです。

コースレッスンのビデオの数やインストラクターの紹介など、基本的なコンテンツの概要が書かれているだけの状態は0段階目だと考えてください。これを「0段階」と呼んでいるのは、見込み客の実際の生活に直結するメリットがまったくないからです。ただただ、あなたのオンラインコース の概要を記述しているだけ。レクチャーの数、講師の経歴、合計講義時間、値段、返金保証など。これらは全てベネフィットではありません。

では次に同じコンテンツについて「So Whatメソッド」を用いて考えてみましょう。もし12本のビデオコンテンツが含まれている自己防衛のオンラインコースがあったら?プロが教えてくれるなら?それのどこがいいの?と問いかけてみましょう。つまり12本のビデオコンテンツがあったとしても、そこからなにを得られるのか教えてくれないのなら価値にはならないのです。プロの総合格闘技選手からどんなことを教えてもらえるのかについても同様です。

一次利益:ダイレクト・ベネフィット

「So Whatメソッド」を使った際、ほとんどの人はまず一次利益を思いつきます。一次利益は、ダイレクト・ベネフィット(direct benefits)とも呼ばれています。ダイレクト・ベネフィットは、見込み客がコンテンツから得ることができるメリットに直結しています。

あなたの見込み客は、プロの総合格闘技選手からどんなことを教えてもらえますか?力を一点に集中させた攻撃をおこない、自分より2倍以上の大きさの敵をノックダウンできるパンチの技術を手に入れられるかもしれません。あなたの見込み客は、12本のビデオレッスンからどんなことを得られますか?体の大きさや力の強さに関係なく、誰もが脅威的な状況に立ち向かうことができる16種類の自己防衛の手段を手に入れられるかもしれません。

どちらもコンテンツの機能に関連するメリットの例です。インストラクターのこれまでの経歴は単なる概要に過ぎません。一方で、見込み客が得られる「自分より2倍以上の大きさの敵をノックダウンできるパンチの技術」はダイレクト・ベネフィットです。コースに含まれているビデオコンテンツの量やコース全体のボリュームなどは商品の概要に過ぎません。しかし、コースを通して見込み客が得るものや、問題を克服するのに必要なスキルは、ダイレクト・ベネフィットと言えるのです。これこそがセールスです。あなたやあなたの商品について語るのではなく、その商品からえられる見込み客のメリットを語るのです。

ほとんどの商品がこの点を履き違えています。商品がもたらすメリットの3段階のうち0段階目の情報が多すぎるため、ユーザーにダイレクトでそのメリットが伝わることはありません。もしあなたのコンテンツについて、最も重要なダイレクト・ベネフィットだけを取り上げることができれば、競合他社よりも優位なセールスをおこなうことができるはずです。

二次利益:エモーショナル・ベネフィット

3段階のメリットの効果はまだ終わりではありません。次に2段階目のメリットがあります。これはエモーショナル・ベネフィットと呼ばれるものです。この段階では、感情的な言葉を使うことによって、1段階目のダイレクト・ベネフィットがどのように感じられるようになるのかについてお話をしていきたいと思います。

先ほど僕が話していた自己防衛についてのオンラインコースを例にしましょう。このビデオコンテンツでは、16種類の自己防衛の手段について学ぶことができます。この手段によって、誰もが体の大きさや力の強さなどに関係なく、危険な状況に直面したときにそこから逃れることができます。

今回はそのメリットを実際に受け取れることが見込み客にどんな印象を与えるのか、という観点から「So Whatメソッド」を使って考えていきましょう。このような自己防衛の手段が実際に危険な状況から逃れるために役立つと分かったらどんな気持ちになるでしょうか。自分に力を与えてくれるような気がしますよね。自分の身を自分で守ることができる方法を知って、はじめて安全と自信を手に入れられるような気分になります。自己不信や無力感から抜け出すことができます。もう被害者になることはありません。

これは、見込み客にとって大きな影響力を持つコンテンツのメリットです。考えてみてください。もしあなたが常に周囲からの脅威を感じており、「自信を持ちたい」「安心感を持ちたい」「自己不信を克服したい」と考えているのであれば、そのコンテンツはとても魅力的なものでしょう。こんな気持ちをセールスマテリアルに込めることができれば、見込み客の中で、あなたの商品の価値は10倍以上になるでしょう。

感情的な言葉を使うことは、見込み客の心を満たすことができる最高に効果的な方法です。何度も言いますが、エモーショナル・ベネフィットを語るとき、あなたのコンテンツに関して誇張し過ぎた表現や嘘をついてはいけません。これは車や保険のセールスマンの販売トークではないのです。エモーショナル・ベネフィットに重点を置くことで、真実をより魅力的に語ることができるのです。この方法は、1つの商品機能とメリットをより深く、より有意義な形で構成することができるものです。

三次利益:トランスフォーマティブ・メリット

さて、ここまでで3段階のメリットのもっとも深いレベルにまで、セールスマテリアルを掘り下げる準備ができました。3段階目にはトランスフォーマティブ・ベネフィットがあります。「トランスフォーマティブ」には、変革という意味があります。

この段階では、ダイレクト・ベネフィットとエモーショナル・ベネフィットを組み合わせることによって、見込み客の将来につながるようなメリットを伝えましょう。コンテンツを通してより良いスキルやノウハウを身に付けることによって、見込み客の将来がどのように変革するのかイメージさせてあげましょう。当然ながらトランスフォーマティブ・ベネフィットは、あなたのコースで彼らに教えることに直接関係していることです。

しかも嬉しいことに、あなたはすでにトランスフォーマティブ・ベネフィットを用いる方法について知っているのです。モジュール9で「7つの心理トリガー」について学習しましたよね?このトリガーでは、コンテンツを使用した後の人生がどのように変革していくか見込み客にイメージしてもらうために、未来ベースの語りかけをするということをお話ししました。

3段階目のトランスフォーマティブ・ベネフィットを相手にしっかりと伝えるためには、コンテンツのメリットを未来ベースで語りかけてあげる必要があるのです。これはとても簡単なことです。次のように自分に問いかけてみてください。

  • 「コンテンツの内容を身につけ、すべてのメリットを得たあなたの見込み客の将来はどんなものになるのか?」
  • 「どのように人生が良くなっていくのか?」
  • 「私が教えたことを生活のなかで実践することによって、見込み客の1日のシナリオはどんなものになるのか?」

このようなことを考えてみてください。そして何よりも次のことを自分に問いかけるのです。「私は彼らの人生をどのように変えたいと夢見ているだろうか?」と。未来ベースの語りかけを用いて、あなたのコンテンツのトランスフォーマティブ・ベネフィットについて話すとき、僕たちがドリーム・リールと呼んでいるものを活用しましょう。釣竿に取り付けて糸を巻き上げる道具をリールと言いますね。パチンコが好きな人はドラムの表面をイメージするかもしれません。ここでのリールは、映画のフィルムです。

ドリーム・リール

ドリーム・リールについて理解するために、まずはハイライト・リールについて考えてみてください。ハイライト・リールは、これまでの経験の中でもっとも関心を持たせることができる部分のみで作成されたビデオやオーディオクリップのことです。ハイライト・リールの内容は文字通り、すべて過去のことです。過去に起こったシーンを寄せ集めたのがハイライト・リールです。

一方でドリーム・リールはハイライト・リールと似ているのですが、内容がすべて未来のことであるという点で異なります。つまり、ドリーム・リールは、あなたが頭の中でイメージできる一連の想像だということになります。たとえば、次のようなものがドリーム・リールだと言えます。

あなたが自分の力だけで大金持ちになり、新品のフェラーリでドバイの砂漠の中にある道路をドライブしていること。もしくは、まだ送電網すら来ていない孤島に住んでいること。あるいは大勢の人が万雷の拍手を送る中でノーベル平和賞を受賞していること。15年後のクリスマスにあなたの大切な家族が全員健在で、あなたのお父さんのガンも治っていること。

ここまで大袈裟な未来を想像する現代人は少ないかもしれません。僕よりも年齢が上で、毎週のように自己啓発セミナーに参加している人は、こんな風な未来を描くかもしれませんが、ミニマリストな傾向にある僕の世代はもう少しユニークな世界を想像するかもしれません。僕はよく大学生の時にこんな未来を想像していました。

少人数のチームでビジネスを回したい。チームのメンバーはみんな優秀。小金持ちくらいでいい。プライバシーを毀損してまでビジネスはしたくない。働くのは土曜日の午前中だけ。残りの時間は、趣味と家族に使う。冬はコロラドのVailにこもりスキーとスノボをし、夏はハワイでサーフィンをする。3000万円で購入したロッテルダムの中古物件を借り住まいとする。運河のある風景を楽しみながら、毎朝7時に起きて妻とジョギングする。シャワーを浴びて、Brevilleのエスプレッソマシーンで淹れたてのコーヒーをリラックスして飲む。MoMAで少しずつ買い集めた、自分のフィーリングに合う数少ない家具や雑貨に囲まれている。さて今日は何をしようかと、テーブルについて考える。北欧独特の薄い日差しが入る窓に目をやり、ああこんな人生でよかった、こんな人生が欲しかったんだと思う。今週はサブスクリプション から収入が思いの外たくさん入ってきたので、少し贅沢するのもいいかもしれない。インターシティ・ブリュッセルを使って、ベルギーにでも

どんな未来であっても、ドリーム・リールはあなた自身が作るとても強いイメージです。それはまさに「心の窓」と言ってもいいでしょう。心の奥底にある絶対的な欲望をドリーム・リールが映し出すのです。僕たちがこの人生でもっとも望んでいるものを表現しましょう。

おそらくあなたにも、頻繁に頭の中に思い描いてしまう未来予想図があるのではないでしょうか。まさにこれがドリーム・リールと僕たちが呼んでいるものの正体です。基本に立ち返って考えてみましょう。ドリーム・リールとは、自分の夢や願望についての、とても範囲の広いビジョンだと言えます。しかし、人間という生き物はとても複雑かつ多面的な存在ですね。10人いれば10通りのドリーム・リールがあるでしょう。しかも、メインのドリーム・リールに、小さな目標やアイディアで構成されたサブのドリーム・リールを持っていることも多いです。

たとえば、自分の未来予想図について考えてみましょう。テレビで見たような超高層アパートに住んでいる人もいれば、モルディブのビーチに住んでいる人もいるでしょう。ほかにも美しく腹筋が割れた自分を想像する人もいるかもしれません。昔から大ファンだった有名人と結婚している人もいるかもしれませんね。普通は、このようにサブのドリーム・リールをたくさん持っている人が多いため、ドリーム・リールの数も無限大なのです。

それでは、あなたのコンテンツについて考えてみましょう。あなたの見込み客が持っている可能性があるサブのドリーム・リールはどんなものでしょうか?もちろんあなたのコンテンツに関連しているものである必要があります。コンテンツのメリットにもとづき、どんなドリーム・リールを作ることができますか?これはトランスフォーマティブ・ベネフィットを考えるときに活用したい観点ですね。

僕たちが話していた自己防衛に関するオンラインコースを思い出してみてください。最初の方でこんなことを話していましたよね。体の大きさや力の強さに関係なく、誰でも危険な状況に直面したときに、そこから逃れるための16種類の自己防衛の手法を学ぶことができると。自己防衛の方法を知ることによって、見込み客に力を与えることができます。自分の身を守る方法を知ってはじめて、安心感や自信を持つことができるのです。そして、自己不信や無力感から抜け出し、もう被害者になることはありません。

では、トランスフォーマティブ・ベネフィットについても「So Whatメソッド」を適用させて考えてみましょう。なぜ、見込み客は将来のために自己防衛の手段が必要だと感じるのでしょうか。また、自分の身を守ることに関連したサブのドリーム・リールとはいったいなんでしょうか。少し長くなりますが、ここについても例を付け加えてお話ししましょう。

ある夜、暗い路地を1人で歩いているところをイメージしてください。バーで友人と何杯かカクテルを飲んだばかりで、なんとなく誰かにつけられているような気がしています。人の気配がするところをなんとなく見てみると、フードをかぶった体の大きな男が近づいてくることがわかります。明らかにあなたのことを追ってきています。しかし、あなたは冷静なままです。

あなたはその場の状況をすぐさま認識し、その男が仕掛けてくるであろう攻撃に備えます。予想どおり、フードをかぶった体の大きな男は数秒後にあなたを捕らえようとしてきますが、すでにあなたは準備ができています。そして、男が攻撃をしてくる直前に自信満々な表情で振り返り、オンラインコースで習ったとおりに、その腕を捕まえて引っ張りました。

わずか数秒間の間に、あなたはフードをかぶった体の大きな男の腕を封じ込め、彼の首をチョークしました。男が怯んでいる間にその場から離れて、警察を呼ぶことができました。あなたは圧倒的な体格差のある男から襲われたものの、傷1つ負わずに済むことができました。しかし、それだけではありません。オンラインコースでもし自己防衛の方法を習わなかったら、加害者から肉体的・精神的・感情的な苦痛を受けていたでしょう。その3つの苦痛から自分を救い出すことができたのです。

あなたのことを襲った暴漢がもしナイフを持っていたら?もし懐から拳銃を取り出したら?もし、襲われたときに抵抗できず誘拐されたら?ありがたいことに、このような状況に直面することはありませんでした。自己防衛に方法について学んだあなたは自分のことを守ることができ、命を救うことができたのです。

ちなみにここで例に出したサブリールは、空手の稽古中に師範代から聞いたものです。僕は小学5年生の時から糸東流(しとうりゅう)に通い続けています。とはいえ僕は武道のプロフェッショナルではないので、ここまでのお話はあくまで例に過ぎませんし、自己防衛のオンラインコースについてはもっともっと良い例がほかにあるはずです。しかし一方でこれだけは分かってください。自分のコンテンツのメリットが見込み客の生活に大きな影響を与える状況を繰り返し伝えることが重要だということです。

1人で歩いて家に帰ること、外国で突然襲われて人質として捕われること、家に泥棒が侵入されること。すべては想定内の出来事です。自分自身を守る方法について学びたいと考えている人にとって、襲ってきた人を撃退し、自分や家族を守ることができるというのは、強力なドリーム・リールの1つだと言えるでしょう。

この観点からあなたのコンテンツのメリットについて話すことによって、あなたの見込み客に直接話し、彼らがどんな夢を実現することができるのかをイメージさせることができます。ただ、何度も言うように、あなたのコンテンツのメリットについて現実的ではない度が過ぎた誇張表現や、嘘をつくべきではないということは理解してください。それが優れたマーケティングと安っぽいマーケティングの違いです。

そのため、見込み客に対して正直かつ誠実に、そしてコンテンツの情報をできるだけ正しく説得力のある形で構成することをできるだけ意識する必要があります。このルールは、どんなオンラインコースにも通ずるものであり、例外はありません。どんなことを教えるのか、誰をターゲットにするのか、オンラインコースがどんなものであるのかは、正直かつ誠実に伝える必要があります。

ベビー・シャワーご存知ですか?出産前に赤ちゃんを愛情のシャワーで迎えてあげようとするとアメリカ発祥のパーティーのことです。ヘンリー王子と結婚したメーガンマークルのベビーシャワーに、テニスの女王セリーナウィリアムズが参加したことで話題になりました。ちなみにが僕がメーガンマークルを初めて見たのは、SUITS/スーツでした。レイチェル役を演じていましたね。世間の人はどう思うか知りませんが、僕個人的には非常にチャーミングな笑い方をする素敵な女性だなと。

さてさて。コンテンツのトピックに関する多種多様なドリーム・リールを常に意識しましょう。たとえばデコレーション・デザインについてのオンラインコースがあるとしましょう。このトピックから派生させてベビー・シャワーのイベントでデコレーションをDIYで作り、赤ちゃんが生まれたことに対する喜びと誇らしさを表現するというドリーム・リールを簡単に設定できますね。

イベントに参加している人がそっとあなたに近づき「あなたが作った装飾のデザイン、本当に素晴らしいわ」と声をかけてくれるところを想像してみてください。あなたはベビー・シャワーのデコレーションのおかげで、友達から「天才デザイナー」として慕われることでしょう。あなたのデコレーションの写真は、インスタグラムの投稿で有名になり、多くの人にシェアされるでしょう。

その投稿を見た多くの人はあなたのデコレーションに対する才能に驚き、感動します。その上、あなたが数百円から1万円以下でデコレーションを作った工程についてすべて伝えたとしたら、さらに爆発的にシェアが伸びていくでしょう。デコレーション・デザインに関するインラインコースを購入した人が、インスタグラムで超有名なクリエイティブ・デザイナーに変わっていく、そんなドリーム・リールを提示することもできるのです。

すべてのコンテンツに、意味のあるドリーム・リールが存在します。だから、あなたのコンテンツが見込み客にとってどのように見えるのかを深く考える必要があります。そして、正直かつ誠実に、そして嘘をつかず、自分のコンテンツとその重要性を、できる限り影響力のある前向きな見方でアピールすることに力を尽くしてください。これが見込み客とつながるための唯一の方法です。

前提条件#5. セールスは悪いものではない

5つ目の前提条件は「セールスは悪いものではない」ということです。自分自身の価値を過小評価して、自分が助けられる人を助けないことの方が悪いことです。もしあなたが病気にかかっているとしましょう。そして、その病気に効果的な治療法があるとします。

ある日、あなたは自然療法の販売ページにたどり着きます。しかし、難しい言葉ばかりで表現されているため、そのページのメッセージを一切、理解することができませんでした。そのため、あなたは申込ボタンをクリックしませんでした。その自然療法は本当にあなたの病気に効果的であったのに、言葉遣いが難しかっただけで購入に至らなかったのです。

自然療法を売り出している会社がより良い販売ページを作成し、その療法を必要としている人々、つまりその自然療法でしか病気が治せないような人々とつながることは悪いことでしょうか?いいえ、そんなことはないですよね。つまらない販売ページを作ることによって見込み客を遠ざけてしまうことこそ悪いことです。もし販売ページがもっと効果的で説得力のあるものだったら、多くの病気を持っている人々を救うことができたと想像してみてほしいのです。

自然療法といえばガンを治すための「奇跡のビタミン」のような怪しいサプリメントを思い浮かべる人もいるでしょう。しかし、そんなものではありません。これはまったくもって嘘の商品です。

実際に僕が体験したすばらしい自然療法についてお教えしましょう。正確には僕の友人が経験したことです。彼は創業メンバーの一人でした。数年前、彼は強い不安に襲われることが多くなりました。西麻布3丁目に事務所を構えて、1日中仕事をしていた時の話です。二部屋しかないのに、家賃は16万5000円。六本木ヒルズまで徒歩5分、まいばすけっとまで徒歩2分の立地でした。毎日、六本木ヒルズの49階にあるアカデミーヒルズに行き仕事をしていました。

仕事と私生活のストレスで、週に1度は発作による鼻血が出るほど、彼は強い緊張感をいつも持っていたのです。この現象は、医者に診てもらうまでの間、3ヶ月ほど続きました。アカデミーヒルズで気分が悪くなり、彼は外に出ました。タバコを吸っている時に、急激に気分が悪くなったそうです。彼は急いで家に帰り、顔面蒼白の状態でこう言いました。「救急車呼んで!」と。別の創業メンバーは、笑いを堪えながら「自分で救急車呼んでっていう人いなくないですか?」と答えたそうです。今では笑い話となっています。

僕は急いで事務所に戻りました。まだ救急車はきていない。横になっている彼を見て、確かに顔色は悪いはおそらく大丈夫だろうという確信みたいなものがありました。だから冗談で「救急車呼んだら、1回30万円くらいかかるらしいよ」と言うと、彼は「うそ?まじで?」と言いながら体を起こしました。急に体を動かしたせいで、彼はまたフラッとよろけたので、再度、床に横になりました。救急車が来て、呼吸を整えるツールをつけられて、様子を見ること30分。彼は回復しました。一応、彼に病院に行くことを勧めました。

医者に相談するとすぐに精神安定剤を処方されたそうです。別の医者にセカンドオピニオンを求めたところ、今度は抗うつ剤のSSRIを出されました。彼はそれらの薬について情報を集め、強い副作用があることがわかり、服用しないことに決めたのです。その代わり自分で、この強い不安に対処しようと決意したそうです。

当時僕らは、月間100万PVを集める、ブログメディアを運営していました。せっかくだから、彼に起こったことと、その経過をブログに残そうと思い、メンバー全員で色々と調べました。

健康的な食事や適度な運動など、強い不安に効果のありそうな習慣を生活の中に取り入れました。しかし、このような生活を続けてもまだ不安に襲われることが頻繁にあり、発作による鼻血が不規則に出ていたのです。

それから約1年後、彼は親友から瞑想について紹介されました。これがきっかけとなり、彼の人生に変革が起こったのです。毎日、瞑想をするようになってからは、不安に襲われることがなくなりました。よく眠れるようになり、発作による鼻血もなくなったのです。

彼はこう言う例えで説明してくれました。これまでは体に不健康な炭酸飲料ばかり飲んでいたようなものだとすると、瞑想を覚えてからの僕は健康的なグリーンスムージーを飲んでいるようなものだと感じました。それ以来、彼の人生は大きく変わり始めます。

しかし、一方でこんなことも考えていました。「もっと早くに瞑想のメリットを知っていればよかったのに」と。技術的な話で言えば、すでに瞑想については知っていたのです。なぜなら四人兄弟の末っ子の彼には姉がいて、その姉が瞑想を教えるトレーナーの仕事を指定からです。

しかし、瞑想のメリットについてはまったく知りませんでした。誰かがもっと早く僕に「騙されたと思ってやってみて」と言ってくれれば、実際にやっていたことでしょう。この不安に対処するために、1年間という期間を無駄にする必要はなかったのです。

幸いなことに、結果として瞑想に出会い、不安を克服することができました。しかし、もし彼の親友が瞑想について教えてくれなかったとすれば、未だに発作の鼻血に苦しめられていたことでしょう。最終的には副作用があるにもかかわらず抗うつ剤を飲み始めていたかもしれません。だから、見込み客にとって本当に価値があるものなら、セールスは悪ではなく、むしろ良いことなのです。

同じルールがあなたのコンテンツにも適用されます。あなたのコンテンツが病気を治すものではないとしても、見込み客の問題を解決するなど、本当にあなたの解決策を必要としている人に利益をもたらすことができるのです。その解決策が必要な人にとって、あなたのコンテンツは人生を変えるための重要なものなのです。

解決策が必要な人にあなたのコンテンツを売ることはまったくもって悪いことではありません。悪いこととは、あなた自身が自分のコンテンツを過小評価し、販売ページの価値を軽視し、あなたが解決できるはずの問題を抱えた人々がそのまま苦しみ続けることを見て見ぬ振りすることです。セールスは悪ではないということをセールスの前提条件として頭に入れておきましょう。

前提条件#6. 人々は商品を購入する際に論理的な理由で購入するわけではない

6つ目の前提条件は「人々は商品を購入する際に論理的な理由で購入するわけではない」ということです。見込み客としっかりつながるためには、彼らの非合理的な考えを完璧に理解しなければなりません。そういえば自己啓発書をたくさん出版している苫米地英人さんが「経済学は合理的経済人を前提としているけど、必ずしもすべての人が自己利益を合理的に追求しているわけじゃないでしょ」とニコ生で話していたのを思い出しました。

僕はいつも母親と意見が食い違います。僕には小学生になる前に小さな子供が二人います。母親は、孫ができた嬉しさのあまりたくさんの衣類を購入します。先日、16cmの男の子用の靴を西松屋で購入してきました。息子のジャストサイズは15cmでした。母親曰く「子供は早く成長するから、大きめの方がいい」と。

案の定、フィットしない靴を履いていたせいで、こけてアスファルトに転倒した息子。擦り傷ができて、大泣きしていました。果たして、子供は早く成長するからと言う理由で大きめの靴を購入した母親の行為は合理的だったのでしょうか?確かに、15cmと16cmの靴を2つ購入するよりかは、成長することを見越して16cmの靴を1つ購入する方が、支出は減ります。だけど、それが原因で怪我をして、病院に行った場合、医療費というコストがかかります。病院に行くまでの時間的コスト、泣いている子供を見る親の精神的負担、仮に怪我をしなかったとしてもジャストサイズの靴を履かないが故に居心地の悪い生活を送る息子の人生のクオリティなど、僕は諸々のことを勘案して、母親の行動原理が全く合理的でないと思うのです。

安物買いの銭失い、という表現がありますね。値段が安いものは品質が悪いので、修理や買い替えにお金がかかり、結局は高くつくことを言うことわざです。でも、僕は母親を見ていて思うのですが、同じような機能であれば安い方を買った方がいいと考える、その人のメンタリティが銭を失わせているのではないかと思うのです。失うものは銭だけではありません。心理的なコスト、時間的なコスト、も勘案せねばなりません。常に安い方を選ぼうとする人間は果たして、合理的なのでしょうか?僕はそうは思いません。もっともっと感情的に、しかも非合理的に行動していると思うのです。

おそらくコンテンツを売る際に直面する最大のハードルは、人々が購入の意思決定に際して、論理的に考えないということでしょう。わかりやすい例を示しましょう。

なぜChanelのハンドバッグに100万円もの大金を払う人がいるのでしょうか。論理的に考えると「品質が良くフランスで手作りされているから」だということもできますし、「時間経過とともにプレミア価値がつくような資産にもなるから」だと考えることもできます。しかし、結局のところChanelであってもなんであっても、それはただのハンドバッグなのです。ただのハンドバッグなので、フランスの加工場で手作りされるとしても高くて1万円から2万円程度の費用で作ることができるでしょう。

しかし、なぜ人々はChanelにとんでもない額のお金を払ってしまうのでしょうか。これを論理的に説明できますか?いいえ、できませんよね。少なくともChanelのハンドバッグを100万円で買うことに対して論理的に説明することはできないのです。でも、それがダメだと言っているわけではありません。理解してほしいのは、ほとんどの人々が非合理的な買い手であるということなのです。

僕たちは、購入するアイテムに対してどんな感情を覚えるのかにもとづいて買い物をしているのです。そしてChanelのバッグは、女性を最高に喜ばせるために作られたものです。高級感があり、すばらしいデザインで装飾され、リッチな雰囲気を醸し出しています。考えてみてください。Chanelはこうして、20世紀に完璧なイメージを作り上げてきたのです。Chanelというブランドイメージだけで、ただのハンドバッグが100万円に変わります。

彼らが提供しているドリーム・リールはなんでしょうか。それは「人生で最高のブランドアイテムを持っている裕福な人物」であるという姿ですよね。Chanelを取り巻く買い手の感情はまったくもって合理的でも論理的でもありません。もっと感情的なものです。だから、買い手の非合理的な感情を理解する必要があります。オンラインコースを論理的に販売しようとしても、まったくもって売れないのです。

この考え方は、あとで17ステップのユニバーサル・セールス・ストラクチャーについて考える際や、7つの心理トリガーについて復習してさらにいろいろなことを学ぶ際にとても重要なものとなります。

前提条件#7. セールスマテリアルを提示する際に大きな価値のある情報をシェアする

それでは7つ目の前提条件についてお話ししましょう。それは「セールスマテリアルを提示する際に大きな価値のある情報をシェアする」ということです。見込み客がコンテンツを買わないにしても、彼らには人生をより良くするための何かを学んでもらい、販売ページを立ち去ってほしいと思います。

海外では、リードマグネットや無料eBookなどをFreebie(フリービー)と呼びます。僕たちはこのフリービーの段階で、フルスイングする必要があるのです。フリービーを見て見込み客は、僕たちの専門性や実力を判断します。例えば、集客コンテンツとしてYouTubeにビデオをアップロードしているなら、そのビデオで自信なさげに声を震わせているようでは信頼を獲得できないということです。毎日ブログを書くのはいいけれど、書いたブログがちっとも検索エンジンに引っかからない。もちろん儲かっていない。

なのに、Udemyではアフィリエイトやブログ運営について偉そうに何かを語っている。SEOで集客できていない人間がSEOについて語るなんておかしな話です。TOEIC800点程度の人間が英語を教えるのは変だし、実家暮らしの子供部屋おじさんがウェブマーケティングを他人に教えるのは滑稽でしかありません。まずは自分の実績をなんとかしろよ、と見込み客は思っているのです。

初心者のためのウェブマーケティングを教える前に、まずは自分のサイトにアクセスを集めてそれをマネタイズしなさい。そして子供部屋から抜け出し、実家暮らしをやめて、一人暮らしをしなさい。いつまでも父親と母親に心配をかけるんじゃない。早く、独り立ちしてから、人様に何かを語れ。

いいですか。お客さんは馬鹿じゃないんです。あなたの、いちいちの細かい動作をしっかりと見ています。YouTubeに動画をアップロードしていますか?じゃあその動画のクオリティを上げてください。ブログを書いていますか?じゃあ検索結果にあなたのブログ記事をひっかけてください。eBookを作っていますか?じゃああなたが専門家であることを示すために価値のあるeBookを作ってください。

相互利益の法則に従うと、利益を得るためにはまず何かを与えなければなりません。つまり、顧客を獲得するためには、セールスマテリアルを提示する際に多くの価値を与えなければならないのです。価値のあるものをマネタイズ後にすべて詰め込むようなことはしないでください。マネタイズの前に、たくさんの価値を与えなきゃいけません。

例えば、僕たちはエバーグリーンローンチという手法を使って、商品のローンチ前に4本のビデオを提供します。興味のある人はOnline School Building 2.0にオプトインしてみてください。僕はこのビデオを撮影するためだけに8ヶ月も時間を費やしました。僕はこれらのビデオを提供することによって、多くの価値を見込み客に与えました。4本のビデオではサブスクリプション の重要性とそれを支える様々なコンセプトについて話をしています。

もちろんこれらのビデオコンテンツはだいたい3時間くらいなので、有料のオンラインコースに比べて情報量は少ないです。しかし、本当に価値のあるものでした。そのビデオコンテンツにはワークシートまで用意してあり、レッスンによって学んだことを生活の中で実践できるようにしていたのですから。

セールスマテリアルについて考えるときにも同様に、できるだけたくさんの価値を提供すべきです。価値のあるレッスンやコンセプト、アイディアを有料のコースの中から一部無料で提供することをためらわないでください。ここでの秘訣は、あなたのコンテンツが具体的にどんな価値を与えてくれるのかを考えることであり、無料部分が優れていれば優れているほど「有料部分はもっと優れているに違いない」と期待を高めてくれるのです。

たとえば先ほどお話ししたプリローンチのビデオコンテンツでは、今後、経済がどのように変化していくのか、そして近い将来、自動化と新技術によって多くの仕事がなくなるであろう事実について話しました。また、デジタルコンテンツを作ることでこれから起こりうる変化を活用し、単に生き残るというだけでなく、今以上に活躍していくことができるということについて、具体的な方法も含めて示したのです。その具体的な方法とは、サブスクリプション の導入であるということを明確に伝えました。

そこから僕たちは、見込み客が自分自身で作れるデジタルコンテンツのアイディアを考え出すために、彼ら自身の知識を「金鉱」としてシェアする方法を教えました。これはモジュール2で僕たちが深く掘り下げた内容を簡単にまとめたものです。

もし見込み客が僕たちの無料レッスンによってすばらしい商品アイディアを思いつくことができれば、彼らはさらに詳しく商品アイディアを販売にまでもっていくためのスキルやノウハウについて知りたいと思うでしょう。こうなれば彼らは、有料のコンテンツであっても、躊躇なく購入してくれるようになるのです。

彼らは無料コンテンツを通して、僕たちの有料オンラインコースにさらなる期待を持つことになりました。商品アイディアをローンチして運営するまでのレッスンを受けられる、信頼できるコンテンツであるということを理解しました。そして迷わず僕たちのオンラインコースを購入するのです。

僕たちは有料にしてもいいくらいのビデオコンテンツを無料で提供しましたが、それによってより多くの顧客を得ることができたのです。これはとても簡単な仕組みです。だから、あなたの販売ページは、それだけですでに価値のあるものでなければなりません。販売ページで見込み客に提供する無料コンテンツの価値が高ければ高いほど、顧客として獲得できる可能性が高くなっていきます。

セールスページだけではありません。ウェビナーでも、ビデオシリーズでも、ステップメールでも、ライブストリームでも、とにかくたくさんの価値を提供してください。

まとめ:7つの前提条件に従いセールスマテリアルを作る

セールスマテリアルを考える際、ここまで話してきたセールスにおける7つの前提条件を押さえてください。これらの条件をすべて理解してほしいのです。この前提条件はどんなコンテンツであろうと当てはまるものです。例外はありません。

次のレッスンでは、文字通り初心者のあなたがコピーライティングのプロフェッショナルになるまでのユニバーサル・セールス・ストラクチャーについてお話ししていきます。あなたは各ステップにしたがって、実践をしていくだけなので難しくありませんよ。

9-7 【悪用厳禁】7つの心理トリガーで商品をガンガン売る方法【セールスの秘訣】

Last updated on 2020年9月2日 By 石崎力也

今日はセールスの秘密をレクチャーします。率直に言いましょう。7つの心理トリガーを使ってください。あなたが出すセールスレター、ウェビナースクリプト、オプトインページ、ステップメール に今から紹介する7つの心理トリガーを意図的に使ってください。あなたが今日学ぶ心理トリガーは次の7つ。

  1. フューチャーペーシング
  2. 社会的証明
  3. 権威性
  4. 行動の理由を与える
  5. 緊急性
  6. 希少性
  7. 欠点を正直に伝える

広告であれ、誰かからのメールであれ、ブログの記事であれ、何らかのコンテンツを見たときに思わず「そうそう!」とうなずいたことはありますよね?僕もあります。土踏まずの支えがあまりにも強い靴はかえって足を痛めてしまうというブログ記事を読んだとき「その通りだ」と思い、靴を変えようと思ったのです。

見込み客からYESを引き出す具体的な方法

たとえば、あなたはとあるブロガーが公開しているノウハウにも影響を受けたことがあるかもしれません。健康的な生活に関して熱心に研究している彼らのビデオコンテンツを観て「なるほど」と感じ入り、オーガニック食材だけを使った料理レシピを調べたことがある人もいるかもしれません。この「そうそう」や「なるほど」といった感覚は「YESレスポンス」と呼ばれ、とても強力です。これは本能的な感情のリアクションであり、このリアクションを得られるかどうかはすべてあなたのセールス方法にかかっているのです。

YESレスポンスの驚くべきところは、その反応のトリガーを作動させる方法を学ぶことができるということです。つまりYESレスポンスを意図的に相手から引き出す方法があるということです。

しかも、熟練していくことによってますますYESレスポンスを引き出すことができるようになっていきます。今回のレッスンでは「そうそう!」という肯定的な反応を引き出すために使用できるさまざまな説得の心理トリガーについてご紹介していきましょう。まさにこれがマーケティングと呼ばれるものです。

YESレスポンスを引き出すための何百とおりもの異なる方法を、これまで数え切れないほどの専門家が発表してきました。

影響力の武器 第三版   なぜ 人は動かされるのか   ロバート B チャルディーニ  社会行動研究会  本   通販   Amazon

その中で僕が気に入っているのはロバートチャルディーニの『影響力の武器: なぜ、人は動かされるのか』という本です。まだ読んだことがないという人がいれば、ぜひ読んでほしい。世界の見方を180度変えてしまうほど威力のある本です。「マーケティングへの理解を深めるために読むべき一冊は?」と尋ねられると、僕はいつもこの書籍を答えます。反応のトリガーを作動させる方法についてたくさん学ぶことができるので、これまでの固定概念はすべて吹き飛ばされることでしょう。

何年にもわたって、僕たちは肯定的な反応を呼び起こすために有効なトリガーのリストを集めてきました。ここで本当に強調したいのは、これらのトリガーが恐ろしいほどに強力な効果を持っているということです。これこそまさに見込み客へ影響力を与える秘訣です。これらのトリガーを心から理解し、セールスで実践することによって、多くの競合を出し抜くことができるでしょう。

人はあまりにも力を分散させすぎています。きっと心当たりのある方もいるでしょう。アメブロをやれと言われたらアメブロをやり、最近若者が使っているインスタグラムやTwitterもやってみる。旅行に行けば、iPhoneで動画を撮りそれをYouTubeにアップロードする。WordPressでかっこいいサイトを作ってみる。Udemyがいいと聞いたからUdemyにもコースを出し、ClickFunnelsがいいよと勧められてClickFunnelsもやってみる。これだけ頑張っているので、どのオウンドメディアも全く育っていない。これだけ毎日ブログを更新しているのに、アクセス数も大したことない。検索エンジンにも引っかからない。

当たり前です。僕たちは大企業の社長ではないのだから、リソースなんて限られています。使える資源はごくごくわずか。それらリソースを分散させれば、そりゃ成果は出ないでしょう。かくいう僕も、チームのリソースを「集客」だけに投下しています。ブログとYouTubeだけ。僕のやることはもっぱらビデオを作ること。もうUdemyに新コースを出すことはないし、日刊のメルマガも5年以上書いていません。当然ながら新商品のリリースはしないし、ライブのローンチもしない。ただただ見込み客を集めるだけ。見込み客を集めるプロセスで1つのことだけを気にしています。

それが「心理トリガー」です。心理トリガーを上手に使えば、少なくアクセスでも見込み客との関係性を構築し、20万円のデジタルコンテンツが勝手に売れていくのを理解しています。極論、僕らがやっていることといえば、心理トリガーをコンテンツに適用しているだけです。チームのリソース全てを「心理トリガー」に投下しているといえば、言い過ぎでしょうか。そのくらい僕たちは「心理トリガー」に頼りきりのビジネスモデルを運営しています。

僕はこのトリガーの威力を効果的に伝えることはできません。なぜなら、これらのトリガーをどれだけ誇大宣伝したとしても言い表せられないほどに効果があるものだからです。ただ僕を信じて、これらの重要なトリガーを学んでほしいのです。僕たちはこのトリガー・リストのことを「7つの心理トリガー」と呼んでいます。さあ、それではこれら秘密のトリガーについて学んでいくとしましょう。

心理トリガー#1. フューチャーペーシング

1つ目のトリガーは「フューチャーペーシング」です。NLPでもよく使われる手法です。未来の自分にペースを合わせる、そんなイメージでしょうか。

相手の理想の未来を鮮明に言葉で記述する。これはあなたから見込み客へ語りかけることで、彼らの未来がどのようなものになるか見込み客自身にイメージをさせるテクニックです。常にあなたの見込み客が人生に変革を求めているということを忘れないでください。彼らはすばらしい未来を望んでいます。そのため、未来についてあなたが話したり、想像させたりすることによって、未来への憧れをより強めることができるのです。

以下に例を示しましょう。たとえば男性向けに「着こなし」に関するオンラインコースを提供しているとしましょう。そのコースにおいては、こんなを刺激できます。

「想像してみてください。目を覚まし、クローゼットの中から職場で上司として頼り甲斐ある雰囲気を醸し出すためにどんな服を着たらいいか、についてはっきりとイメージができるすばらしい朝を。直感で服装を選んで仕事に行くと、部下や同僚たちはあなたのことを尊敬し、認めてくれるでしょう。毎日、午後2時になったらコーヒーを飲みにいきましょう。するとカフェのバリスタはあなたを見て『そのシャツ、とてもお似合いですね』と声をかけてくるのです。あなたはこんな言葉を聞いたことがありますか?『あなたがカッコ良く見えると、気分も良くなるでしょう』と。あなたが自分に合った着こなしを理解したとき、この言葉を心から理解できるでしょう。」

さあ、あなたがオンラインコースの提供者になったつもりで、まだ見ぬ見込み客に語りかけてみてください。見込み客の頭の中はどんな状態になっているでしょうか。そう、「まさにそれが望みだ」という気持ちになっているはずです。に語りかけるのは信じられないくらい効果的です。

オンラインコースを購入させるときには感情的なレベルで納得させなければいけません。見込み客は12のモジュールからなるビデオコースとボーナスの電子書籍がほしいからあなたのコンテンツを買うわけではないのです。彼らは、あなたが語る「将来の自分」を手に入れるためにコンテンツを購入するのです。覚えていますか?インターネットビジネスの基本は見込み客の悩みを解決することでしたね。

フューチャーペーシングをおこなう際には「イメージしてください」「想像してみましょう」などの言葉からはじめ、それに続いて彼らの感情に響くような言葉や具体的に設定したストーリーを語りかけてあげるのが効果的です。ここでの目標は、あなたのコンテンツによって彼らの人生がどのように変化するか、はっきりとイメージしてもらうことです。

彼らの問題点とに注目してみてください。人々が「ほしい」と言ったものではなく心の奥底で本当に欲しているものに気づかせてあげるのです。この点はどれだけ強調してもしきれません。人々は自分の内なる欲求に気付いていないのです。外見的に可愛くなりたい女子の内なる欲求は、ただ単に略奪された元彼と復縁したいだけ、なんてことはよくあるパターンです。だから復縁系の教材は通年でずーっと売れ続ける隠れベストセラー商品なのです。東京で復縁に関するセミナーを行う講師が、東京ミッドタウンの周りを高級車でぐるぐるやっているのを僕は知っています。

表面的な言葉ではなく、本質的な感情の部分に注意を払ってください。たとえば「着こなし」のオンラインコースに関していえば、見込み客はこういうかもしれません。「良い服が着たい」と。しかし見込み客が本当に望んでいるのは、周囲に尊敬され、認められ、自信を持って魅力的になるという将来の姿です。彼らが現状に不満を抱えているのはどんな問題点があるからなのか。そして彼らの内面的な欲求にはどのようなものがあるのか考えて未来を起点とした語りかけをおこないましょう。

心理トリガー#2. 社会的証明

2つ目のトリガーは「社会的証明」です。影響力の武器で紹介されている心理トリガーの中でも、最もよく知られている引き金かもしれません。

あなたはもうすでに社会的証明の重要性を知っているはずです。ほとんどの人は周囲の人間の行動を見て、何らかの決断をします。大抵の人は、商品をレビューを見て、あなたのコンテンツが素晴らしいものかどうか判断をします。社会的証明を持っていれば、あなたが多くの人々に支持されてしかるべき人間であるということを示すことができるのです。

実際のところ、社会的証明は顧客がいないとしても利用することが可能です。つまり顧客からのレビューがなくても社会的証明が使えるということです。

最近、僕はTeachableを使って、はじめてコンテンツをリリースしている人を見かけました。このコンテンツの紹介ページを見てみると顧客からのコメントはありませんでしたが、その代わり、リリースに際しての喜びの声が掲載されていました。顧客からのレビューがないのは、発売したばかりの商品だからです。

掲載されている喜びの声を見てみるとこんなことが書かれていました。

  • 「このコースがリリースされるのが待ちきれません!」
  • 「とても興奮しています」
  • 「これは本当に素晴らしいコースに間違いありません!」

などといった一般的なものでした。このようなコメントは、たとえばコンテンツを使った成功事例を掲載するほどのインパクトはありませんが、社会的証明のトリガーとしては十分に機能していると言えます。

他の見込み客は、このような喜びの声を見て「こんなに高評価なら自分にとっても素晴らしいものである可能性が高そうだ」と考えるようになるでしょう。すでにあなたの専門分野がどれだけユニークなものであったとしても、社会的証明を用いることによってよりクリエイティブなものにすることができます。

誰もレビューを書いてくれないなら、書籍からの引用を使う手もあります。神田昌典さんはこう言っていました、と引用することで神田さんの権威を借りることができます。もちろん引用する文章はあなたの商品に関連することであるべきです。例えば、こんな感じ。

神田昌典さんはこう言っていました。

独立して成功するための、ひとつの大きな鍵は、事業参入のタイミングである。うまく事業が成長するタイミングで参入すれば、上りエスカレーターに乗り込むようなもので、さほど努力しなくても会社はスムーズに離陸する。しかし下りエスカレーターに乗り込んでしまえば、どんなに懸命に走っても、谷間に落ちていく。

この引用をベースにしてこう付け加えます。

僕がこのオンラインコースで教えようとしている、会員制ビジネス・マスタークラスは、今から成長期を迎える上りのエスカレーターです。

こんな風にしてご自身のビジネスに社会的信用を付与することができます。社会的信用は必ずしも顧客からもらうレビューだけではないことをご理解いただけましたか?

心理トリガー#3. 権威性

3つ目のトリガーは「権威性」です。あなたは信頼することができる専門家としての権威性を見込み客に伝えるべきです。先ほどの社会的証明と、信頼性を伝えるという点では共通しています。しかし、ここではあなたが専門家であるという点にフォーカスを当てましょう。あなたは、見込み客に対して解釈や疑問の余地がほとんどないしっかりとしたコンテンツを作る必要があります。

ここすごい大事です。しっかりとしたコンテンツを作る。

WordPressの専門家がアメブロでブログを書いているのは変です。ウェブマーケターを自称している人が実家暮らしなのもおかしいです。デザインを教える先生のウェブサイトが超絶ださかったり、心理カウンセラーが自殺願望を持っていたらあなたはどう思いますか?

お客さんたちは僕たちが普段から発信しているコンテンツをよく見ています。そのコンテンツが、どのプラットフォームで、どのくらいの頻度で、どのようなクオリティで提供されているかしっかりとチェックしているのです。まさかアメブロで「WordPressの専門家」を自称している女性の自宅に行ってWordPressの使い方を学びたいとは思わないでしょう。彼女の出すコンテンツから、権威性をちっとも感じられないからです。

たとえば、オンラインコースの販売方法を教えるという点に関して僕は信頼できる人物です。なぜなら、ほぼ10年にわたって少なくない額の収益を稼いできた実績があるからです。また、拡散されやすいビデオコンテンツを作ることに関しても僕は信頼されているはずです。なぜならGoogleでちょっと検索するだけでも、僕が作ったUdemyでベストセラーになっているコースを発見できるからです。

僕はこれまでに何度も繰り返しこれらのことをおこなってきているので、信頼できるだけではなく、専門家であるということを証明することが可能です。統計やスクリーンショット、場合によっては実際に収益を上げたコンテンツに関するグラフなどを示すこともできるのです。

Sales stats

このスクリーンショット 1枚で、僕はこれまで何人のお客さんを獲得したことでしょうか。1つのファネルで7000万円以上を販売しています、というフレーズと共にこのスクリーンショット を見せると、仮にそれを見ている人が年商7億のビジネスを回している男性でも「お!こいつの話は聞く価値がありそうだ」と思ってくれるようです。後で聞いたところ、やはりこのスクリーンショット を見て、僕のコンサルティングを申し込んだとマレーシアに住むSさんは言っていました。僕たちはタイのサラシップというレストランでタイ舞踊を見ていました。タイは地理がいいです。マレーシアとかシンガポールに法人を持つ社長とは、タイで会うことが多いです。

話がそれました。

あなた自身が専門家であることを示すことは「私が競合他社よりも優れている理由についてすべてお見せします」と間接的に伝えていることと同じ意味があります。少なくともあなたが見込み客としてターゲットにしている人よりも、あなたの専門分野において優れていれば良いのです。だから、もしあなたが圧倒的な成功事例を持っていなかったとしても大丈夫です。

あなたはここで創造性を発揮することができます。自分自身に問いかけてみてください。

  • 「どんなことが見込み客よりも優れていますか?」
  • 「見込み客と比べて専門家としてふさわしい成果を成し遂げましたか?」
  • 「どれくらいの時間、専門分野に対する研究をおこないましたか?」
  • 「その問題をあなたが解決してからどれくらいの期間が経ちましたか?」

これら質問に対する答えが、あなたのビジネスに権威性を持たせるきっかけとなります。

あなたを専門家としての権威を示すものをしっかりと見込み客に伝えましょう。そうすれば今回があなたにとってはじめてのローンチであるかどうかは問題ではなくなるでしょう。

心理トリガー#4. 行動の理由を与える

4つ目のトリガーは「行動の理由を与える」というものです。見込み客に対して何か行動を起こすように依頼したとしましょう。そこで「なぜその行動を起こすべきなのか」についての理由を与えることで、その人はあなたが指示した行動を実践する可能性がかなり高くなります。

具体的に説明していきましょう。これはロバートチャルディーニの本から引用したものです。彼はある実験をおこないました。

その実験とは図書館のコピー機に出来ている長蛇の列に対して、割り込みを許してくれる人はどれくらいいるのか確かめるというものです。前半の実験で彼は並んでいる人にこう聞いたのです。「すみません、そこに入れてもらってもいいですか?」と。しかし、こう尋ねられらた人は割り込みを許可する理由がなかったため、ほとんどの場合断られてしまったのです。

実験の後半で、彼はこのような頼み方に変えました。「すみません、コピーをたくさんしなければいけないのでよければ入れてもらえませんか?」と。このように尋ねるとほとんどの確率で列に入れてもらうことができたのです。

この実験で分かることは、頼み事に理由を持たせることが行動を起こさせるためにとても効果的だということです。 別に「急いでいる」や「遅刻する」、「最悪の1日だったから」といったような大きな理由があったわけではありません。ただコピーがたくさんあるから、という軽い理由でもいいのです。特に大きな意味がある理由じゃなくてもよく、同情されるような事情がなかったとしても、理由があるというだけで効果があるのです。人々に何か行動を起こす理由を作り、それを理由として与えることが重要です。

あなたがセールスレターを書くにせよ、メルマガを書くにせよ、どんなセールスマテリアルを作るにせよ、オーディエンスにだから?なんで?と言わせてはいけません。理由のない主張は、主張として機能しないからです。

  • この商品は優れています。なんで?
  • 今割引しています。なんで?
  • オンラインでビデオコンテンツを配信します。なんで。

理由はなんでもいいのです。日本ではじめて公開するノウハウだからこの商品は優れています。在庫をはけたいので今割引しています。通勤中にも繰り返し視聴していただきたいので、オンラインでビデオコンテンツを配信します。理由はなんだっていいのです。理由があるという事実が重要なのです。

心理トリガー#5. 緊急性

5つ目のトリガーは「緊急性」です。見込み客に対して、オンラインコース購入の切迫感を与えましょう。人々は緊急性を感じることによって、すぐに行動を起こそうとします。このトリガーは、7つのトリガーの中でも最も影響力があるものの1つであると同時に、最も簡単に実践できるものでもあります。緊急性を感じさせるためには、時間と結びつけることが有効です。たとえばコンテンツの購入期間を限定することで、商品のリリースの中に緊急性を組み込むことができるのです。

たとえば、僕が販売する全てのオンラインコースは登録期間がわずか3〜5日間です。そして、その期間を逃せば、次にいつ販売が再開されるのか分からないように設計していました。もしこのオンラインコースの登録期間に緊急性がなければ、多くの見込み客は「今は別に購入する必要がなさそうだし、また気が向いたときにでも」と考えるだけです。

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ローンチに関するグラフを見てください。ローンチの期間終盤には売上が急上昇していますよね。見込み客は、登録期間が終わるともう購入できるチャンスがないかもしれないという心理に陥り、急いで購入しようとしているのです。もしこのローンチに緊急性がなければ、今すぐに購入する必要も特にないので、きっと終盤に売上が上がることもなかったでしょう。

参考までに、次のことを覚えておいてください。売上が立つタイミングです。

  1. 販売開始直後
  2. 特典の削除 or 割引の終了
  3. 販売終了直前

心理トリガー#6. 希少性

6つ目のトリガーは「希少性」です。希少性は、今すぐ行動する理由を与えるという点で緊急性に似ているところがあります。これは時間ではなく、数量に結びついているトリガーです。見込み客に「取り残される不安(FOMO)」を感じさせる方法でもあります。fear of missing out の略語で、直訳すると「取り残されることへの恐れ」となります。現代のSNS病と言われています。

友人の投稿で、自分の知らないイベントに出席している写真があると、自分だけ行っていない(呼ばれていない)と不安になる、とインターネット上では説明されています。

たとえば僕が以前販売したコンテンツは、登録者を500名に限定していました。「登録者が500人を突破した時点で、登録期間に関係なく締め切ります。」というメッセージを掲載していました。こうすることで見込み客は「あんまり長く待っていると買えなくなってしまうかもしれない」と感じるわけです。

ほかにも最初にコンテンツを購入した人限定でボーナスをプレゼントするという手段もあります。たとえば僕はかつて、オンラインコースを購入した最初の100名にはボーナスコースが、さらに最初の20名には10分間のマンツーマンセッションが無料でついてくるという特典をつけましたことがあります。

ほかには、先行販売の購入者にはプライベートのチャットワークグループとZoomのセッションに招待されるという企画をおこなったことがあります。OSB2.0をプリローンチした時のメールを抜粋して引用します。

OSB2.0はサブスクリプションに特化します。コンプリートバンドルやいしこんがうちの収益柱の双璧をなしているのはご存知と思います。僕が半年間、越後湯沢やコロラドにこもってスキー・スノボに集中できるのも、サブスクのおかげです。

まずは、いしこんのメンバーと、OSB1.0の購入者に先行販売させていただきます。今後コンテンツを追加していきますので、現時点ではまだ60%ほどしか完成していません。

このクーポンを経由されて購入された方はチャットワークのグループに次の90日間ご招待させていただき、集中的にご指導させていただきます。完成して月100万円くらいのサブスクモデルにまで育ったらレビューください。また週1(毎週土曜日)のグループビデオ通話にも12回ご招待させていただきます。

ちなみにこのプロモーションでOSB2.0を購入してくれた女性の方は次のような自己紹介を投稿してくれました。

2 Chatwork   OSB特別優待グループ  1

2年ほど前からUdemyで石崎さんのコンテンツを買って追いかけていました。
どんどんサービスの内容が変化しているので
今回のオファーを逃すともうご指導いただけるチャンスはないと
危機感を持って参加させていただきました。

さあ、ここであなたの創造性を生かして、人々にすぐ行動をしてもらうためにはどんなことができるか考えてみましょう。

緊急性と希少性における目標は、見込み客にFOMO、つまり取り残される不安を感じさせることです。仮想通貨のバブルが起こった時、ほぼ毎日のように値上がりがニュースとなり、億り人がバズワードとなりました。このタイミングで自分も買っておこうと少しでも考えた人はFOMOの人です。自分だけ取り残されるのが嫌だ、このチャンスを逃したくはないという、恐怖に突き動かされて生きています。現代のSNS病という理由がわかりましたか?

欲しいものがあってもなかなかすぐに手に入れられなければ、もっとそれが欲しくなるでしょう。キャンセル待ちの待機リストが欲求を増幅させるのに効果的なのはこれが理由です。

半年前から予約をしなければ入れないレストランのコースや、すでに亡くなってしまったアーティストの作品にはどれだけの希少性があるでしょうか。なかなか、もしくはもう手に入れることができないようなものには、実際以上の価値が生み出されるものです。ここで重要なことは、見込み客がすぐに行動しようと思えるような気持ちを想起させる方法にフォーカスを当てることです。

そういえばうちの弟はABCマートでよく限定バージョンの靴を買います。限定品が欲しがる人間の心理もまた希少性の心理トリガーを利用したマーケティングの一つといえそうです。

心理トリガー#7. 欠点を正直に伝える

最後、7つ目のトリガーは「欠点を正直に伝える」ということです。見込み客があなたの言っていることすべてを信頼するということは、コンテンツ販売において明らかに重要なことです。あなたが素晴らしい実績を持っており素晴らしいコンテンツを作れたとしても、もし見込み客があなたの言っていることを信じてもらえなければ、コンテンツが購入されることはないでしょう。

さて、欠点を正直に伝える方法は2つあります。

欠点を伝える方法#1. 表面的にはネガティブに見える点を伝える

保険のセールスマンを例にとって考えてみましょう。日本は生保レディという、生命保険の見直しを迫ってくる仕事があるほど、女性が保険を売るケースが多いです。そういう意味では、営業マンは必ずしもマン(男性)とは限りません。セールスウーマンの可能性だってあるわけです。ここでは便宜上で、セールスマンという言葉を使わせてください。

ほとんどの人はセールスマンから保険を買うことに抵抗感があります。なぜならセールスマンは自社の利益を重視するばかりで、100%正直なことを言っているかどうか疑わしいからです。「セールスマンは顧客に何かを買わせようとしている」というイメージを持っている人が多いはずです。上司からのプレッシャーがすごいのは分かりますが、それにしても玄関先で粘る保険の営業マンは、本当にうざいです。

もちろん彼らは、その生命保険の魅力的な点を教えてくれるでしょうし、生命保険がいかに素晴らしいかについて力説してくれるでしょう。本当に優れた商品なのかもしれません。しかし、マイナス面については教えてくれません。なぜなら、マイナス面を伝えることは売上に相反する行為だからです。結局、保険セールスマンというのは売上をアップさせて、高い給料をもらいたいだけだと、そんなイメージを持たれてしまっているのです。

保険レディも、カルトの勧誘も、布団の押し売りも、僕たちの家にピンポン押してやってくる人たちは皆、怪しい人であるという印象がある。

これはまさに見込み客には持たれたくないイメージです。では、どうすればあなたが誠実にコンテンツをおすすめしているということを示せるのでしょうか。信頼性を証明するための方法として、「欠陥の自認」と僕らが呼んでいるメソッドをご紹介します。これは、コンテンツのネガティブな面を紹介することを指します。

コンテンツのネガティブな面を語るとき、それに勝るポジティブな面がコンテンツに含まれているということを示すことができます。そして、ほとんどの人がシェアしたがらないコンテンツの欠陥を打ち明けることで、誠実さや正直さを見込み客に伝えることができます。これは、信頼できる理由を示すことになります。

ただし、あなたのコンテンツに重大な欠陥を認めるべきではありませんし、そもそもあなたのコンテンツにそこまで重大な欠陥はありません。もし、隠さなきゃいけないほど大きすぎる問題があなたの商品にあるのであれば、それはリリース前に必ず修正しなければなりません。

認めるべきネガティブな要素にはポイントがあります。それは、表面的にはネガティブに見えても、見方を変えるとポジティブな要素になるものです。たとえばOnline School Building をリリースした際、僕たちのコースをこれまでたくさん購入したにもかかわらず成功しなかった人がいたことについて話をしました。その話とはこんなものでした。

「僕たちのオンラインコースを購入して、すべてを一通り観た後にまったく行動をおこさなかった人がいます。彼らは成功のためのすべての情報を手に入れましたが、その情報を使ってなにかをしようとはしませんでした。結局、このコースは彼らにとって大きなお金の浪費と言えるものでした。」これはかなりひどい話ですよね?

しかし、僕たちはこの話のあとにこんな言葉を付け加えました。「でも、僕たちのオンラインコースで学んできたことを実践した多くの人は、かなり早いスピードで会員制ビジネスを成功させました。そんな成功事例がたくさんあります。」と。このような言葉を付け加えた理由は2つあります。

  • 1つは、オンラインコースを購入して失敗したことの責任が、コンテンツではなく、行動を起こさなかった人にあるということを強調するためでした。
  • もう1つは「コンテンツがすべての人に対して効果的であるわけではないが、あなたには効果的である」ということを示すためでした。

欠点を伝える方法#2. 商品に適していない人をリストアップする

ほかにも欠点を見込み客に示す方法があります。それは、顧客へのアピールを完璧におこない、コンテンツが誰のためのものであり、誰のためのものでないのか、はっきりとさせるということです。海外のウェビナーセールスを見たことはありますか?必ず、This is NOT for you. というスライドが登場します。NOTを大文字でかき、しかも太字下線で強調してあります。このコンテンツは次のような人には向いていません…という意味です。

Online School Building Letter

たとえばOnline School Building は、サブスクを成功させるための行動を起こそうとしない人にはまったく向いていないコンテンツです。また、インフルエンサーになりたくない人にも向いていません。100件のコメントのうち1件の否定的なコメントに腹を立てる人のためのコンテンツでもありません。これらがすべてネガティブな言葉でありながら、ポジティブな方法で構成されているということをご覧に入れましょう。

「100件のコメントのうち1件の否定的なコメントに腹を立てる人のためのコンテンツではない」ということを例にとりましょう。このように書くと、くだらないコメントが寄せられる可能性があることを認める一方で、ほとんどのコメントが好意的なものであるということを暗に伝えることができます。それに加えて、そもそもOnline School Buildingでサブスクを作ることで、たくさん顧客が集まり、100以上のコメントを受け取れる可能性さえも感じさせることができているのです。

以前、僕たちがリリースしたコンテンツでは「オンラインコースを購入すべきでない人の2つの特徴」をテーマにしたメールがありました。その特徴についても紹介しましょう。

  • 1つ目の特徴は「このオンラインコースを購入する経済的な余裕がなければ購入しない方がいい」ということでした。真面目な話、家賃を支払うことすらギリギリの状態なのであれば、10万円のコンテンツを購入すべきではありません。
  • 2つ目の特徴は「速攻で結果を得たい人や、学習と反復のプロセスを実行することができない人は購入すべきない」というものでした。僕たちのオンラインコースは特効薬なんかではありません。だから短期的な効果を期待している人や地道なプロセスを無視する人は、顧客には適していないと言ったのです。

最も強力な心理トリガーは、具体的であること

さて、最後に最も強力な心理トリガーを紹介しましょう。この心理トリガーの強さは、他の7つとは比べ物にならないくらいです。僕が7つの心理トリガーに含めなかったのは、この引き金が別格の強さを誇るからです。日本人は心理誘導に弱いため、この技術を使うと、マーケティングのダークサイドを引き出してしまうほど強力です。つまり、酔いが覚めた後に、なんで買ってしまったんだろうと後悔したり、洗脳が解けた後に返金を求めたりです。

最も強力な心理トリガーは、具体的であるということです。なんだ、そんな当たり前のことかと思ったかもしれません。でも周りのライバルを見回してください。曖昧な言葉を使ってばかりです。

「多くのオンラインコースを販売した」と言うより「過去1年間に1つのセールスファネルで7363万円のオンラインコース売上実績があります」と言った方がはるかにインパクトがあります。聞き手からすると、具体的な方が高い信頼性を感じることができるのです。

具体的であるということに関する心理トリガーは、僕のライバルが気づいてしまったらまずいので、説明はこの程度に留めておきます。

まとめ

さて、ここまで7つのトリガーと1つのおまけトリガーについてお話をしてきました。これらのトリガーについて理解できれば、日常的にこの戦略が用いられていることが目に見えて分かるようになるでしょう。オンラインであれ、現実世界であれ、これまで普通に見えていたやりとりが、とても巧妙に作られたマーケティング戦略であることに見えてくるはずです。

もしうまく仕組まれたマーケティング戦略に気づいたら必ずメモを取っておきましょう。そのメモを見ることで、後からさらに良いアイディアがひらめくかもしれませんし、インスピレーションを生むきっかけになるかもしれません。これら7+1のトリガーを組み込むことでマーケティングの流れを大きく変えることになります。このトリガーはいくら強調してもしすぎることはありません。強力なマーケティングの基盤を作ることは、とても価値のあることです。

今回のレッスンの課題は、以前にお話ししたボーナスレクチャー2つをチェックすることです。この2つのボーナスコースには貴重な情報がたくさん掲載されているので、すべての内容に目を通してください。まずは「石崎式!ローンチ・ケーススタディ」をチェックしましょう。まだ手にしていない方は「石崎式!ローンチ・ケーススタディ」で検索してください。何度も言いますが、こちらでは6000万円の収益をあげたローンチに関して完璧な分析をおこなっています。ここではマーケティング戦略を理解するだけでなく、見込み客を顧客に変えるためにリリースしたすべてのコンテンツを参照することができます。

ローンチ・ケーススタディをチェックし終えたら、次に「石崎式!テンプレートショーケース」というボーナスレクチャーに目を通しましょう。そして空欄に記入するテンプレートを使用して、マーケティングメールを作る準備をしましょう。

もし質問があれば、この動画にコメントを投稿してください。ここにはチームメンバー全員が参加しているのであなたのことをサポートできます。次のモジュールではセールスファネルの設定方法と販売ページの作成方法について学んでいきましょう。それでは、次のモジュールでお会いしましょう。

石崎式!テンプレートショーケース

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