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石崎力也のコンサルティング「いしこん」

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石崎力也

【自動化の奥義】ConvertKitを使ったステップメールの作り方【ウェルカムシーケンスの作り方】

Last updated on 2020年12月23日 By 石崎力也

今回はConvertKitでメールを送信する方法についてレクチャーします。具体的には次の4つを学習します。

  1. まずはメルマガの読者をリストに追加する方法を学びます。
  2. 次にリアルタイムでメールを送信する方法と、予約配信する方法を学習します。
  3. 最後にConvertKit のオートメーション機能、そうですステップメールの送り方について勉強していきましょう。
  4. 応用編として、オプトイン直後に配信するウェルカムシーケンスについてもレクチャーします。

ウェルカムシーケンスは、ステップメールの最初の3通で配信するメールのテンプレートのことです。あなたは見込み客のメールアドレスを収集する準備が整いました。はじめてのメールを見込み客に送信する、が今回の目標です。

さて、今からメールマーケティングのコツやテクニックを活用し、成功を掴み取るための方法をお教えしていきます。このトレーニングでは、ConvertKitを使用して、はじめてメールを送るだけではなく、自動化プロセス(オートメーション)を導入し、あなたがパーソナル・プラットフォームを構築していくことができるようにしていきます。基本的なセットアップをお話をしていきましょう。では、まずはConvertKitではじめてのメールを送る方法について、見ていきます。

ConvertKit にメールアドレスを1つずつ手動で追加する方法

まず、メーリングリストへどうやったら購読者を追加することができるのか、その方法をご紹介します。このアカウントを利用して誰かしらにメールを送るためには、購読者が必要ですね。オプトインフォームがあれば、多くの人は自ら、メーリングリストに参加してくれるでしょう。何もせずともリストが集まる。これは、とてもエキサイティングな体験ですが、実は、あなた自身が購読者を追加することも可能です。

登録者

まずは、“Subscribers”をクリックしてください。ちなみに、すでにメーリングリストを持っている人は、お持ちのメーリングリスト全体をConvertKitにインポートすることもできます。ここでは、購読者を手動で追加していきましょう。

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“Add a subscriber(購読者の追加)”をクリックしましょう。

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そして、まずは自分を追加してみます。まずタグの名前を適当に付けます。僕はdemoというタグを設定しておきます。

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Add a single subscriber をクリックします。1つ1つ手動でメールアドレスを追加するということです。

はじめは、ご自分のメーリングリストに、自身のメールアドレスを追加することをおすすめしています。なぜなら、自分のメーリングリストに登録することによって、ほかの購読者がどんなメールを受け取るのか、何を受け取ることができるのかについて、理解しておく必要があるからです。また、今後の展開や修正点も見えてきますね。だから、メーリングリストに誰かが登録する前に、必ず自分自身がメーリングリストに参加し、メールを受け取ってみましょう。この確認の仕方は、僕のお気に入りです。

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入力フォームから自分のメールアドレスを追加してみましょう。フォームに自分の情報を入力し、“Save”をクリック。これで、メーリングリストに自分を追加できました。「あなたのメーリングリストに参加したい」と言ってくれるお母さんや親しい友人、同僚たちを同じ流れで追加できるようになりました。ほかにも例えば、取引をしたことがあるクライアント用のメーリングリストがあれば、同じように追加することもできます。もちろん事前のオプトイン、つまり許可が必要になります。

先ほどのような“Add a single subscriber(購読者の追加)”からの追加ではなく、前回のトレーニング・レクチャーで作ったオプトインフォームから、自分のメーリングリストに参加できるようにしたいですよね。ただ、なかには、メーリングリストに無条件でお客さんを追加したり、ソーシャルメディアでつながっている人を無理やり参加させたり…そういったことを望まない人もいるでしょう。なぜなら、メーリングリストを講読する人たちは、できるだけ強い意志で参加してくれる人に限定したいからです。

必要であれば練習のために、もう1つメールアドレスを手動で追加してみましょう。こんな風にすれば、購読者のリストが構築され始めますね。

ConvertKit でリストにメールを送信する方法

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リストが構築されたので、リストに対してメールを送ってみましょうか。グローバルメニューのBROADCASTSが見えますか?このブロードキャストという言葉を聞いたことがあるでしょうか。まさに今僕は、メーリングリストにメールを送る方法について話しているわけですが、これをブロードキャストと呼びます。ここをクリックしましょう。

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あなたは、“New Broadcast(作成)”をクリックし、特定の誰かに送るためのメールを書きます。ここが、普通にメールを作成するときとは、異なる部分です。

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ConvertKit で作成したこれらのメールは、メーリングリスト全体に行き渡ることになります。ConvertKitからメールが配信されるのですが、通常のメールと同じようにメールボックスに届きます。これをおこなうには、“New Broadcast”をクリックしましょう。普段Gmailを使ってメールを送信するのと同じ考え方です。

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さて、こちらではブロードキャストの送信元を確認することができます。現在のところ、アカウントのセットアップに使用したメールが送信元になっています。さらに追加したい場合には、”Add a new sending address”をクリックしましょう。ここに入力するのは、メーリングリストの購読者に表示されるメールアドレスとなります。購読者から見ると「ああ、このメールアドレスの人から、メールが配信されているんだな」というように感じます。

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次に見込み客を分類する方法についてです。もし、いくつかのユーザー・グループがあり、特定のメールを特定の人にしか送りたくないという場合には、ここでセットアップが可能となっています。このトレーニング・レクチャーでは、特に設定はしないでおきましょう。現在リストに入っているのは先ほど追加した僕のアドレスだけですが、メーリングリストのメンバー全員にブロードキャスト・メールを送信してみます。特に特定の誰かをフィルターで除外する必要はありませんので、All Subscribers – 全員にメールを送ります。

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“Next step”をクリックしましょう。ここでメールを作成し、全員に送信できます。普段書いているようにタイトルを設定することも可能です。ConvertKitのメール作成機能はとてもシンプルで、僕も気に入っています。その気になれば、いろいろと複雑な設定をすることもできますが、購読者に届くメールは本当に普通のメールそのもので、違和感を覚えさせることはありません。

好きなようにメール・タイトルを決めてください。話が逸れますが、メールのタイトルについては、本当に多くの人が「どんな件名がいいですか?」と聞いてきます。これは、あなたの喋り方や文章の書き方に依ります。自分が書いたメールを見てみてください。友達や家族から届いたメールを見てください。メーリングリストに送るべきメールは、あなたらしく、1人の誰かに送っているかのように書くべきです。

ブロードキャストでは、すぐに送信することができます。英語圏のメールマーケティングツールを初めて使う人は「こんな簡単にメールを送信できるなんて、信じられない」と感じるかもしれません。リアルタイムであなたの身の回りに起こったことを伝えるのに最適の手段だと言えるでしょう。これは単なる例なので、どんどん活用していきましょう。

魅力的なメールの件名を考える方法

先ほど自由にメールの件名を考えてくださいと言いました。これは事実です。だけど次の3つの手順を踏むことで、より反応率の高い件名になります。参考にしてください。

1. 自分のメールボックスを見て、自分が興味を惹かれるタイトルについて研究する

あなたのお客さんはあなたと考え方が似ています。あなたが反応することにお客さんも反応します。そう考えると、過去にあなたが思わず興味惹かれてしまったメールの件名はしっかりと記録しておく必要があります。なぜなら、それがあなたのお客さんの開封率をあげることにつながることです。僕は最近次のような件名のメールをついつい開いてしまいました。

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スポットコンサルをお願いできますでしょうか – 商品やサービスの購入に関する問い合わせです。お金につながることであれば人は優先的に反応してしまう傾向にあるようです。

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(無料プレゼント)コロナを生き抜く武器 – 「無料プレゼント」のキーワードが全てです。読者の得られるベネフィットが明確です。もしリードマグネットを渡す場合があれば、確実にタイトルに含めましょう。

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海外で気づいた実は「不衛生」な日本の姿 – 日本は僕たちのアイデンティティです。パーソナライズされた件名はクリックしちゃいます。「石川県金沢市で生まれた30代に効く胸筋トレーニング 」という件名ならほぼ100%僕は開きます。

2. 直接メールを送ることを想定して、タイトルを考えてみる

メールはたった1人に向けて書く。これはメルマガのルールです。僕はメルマガで「皆さん」という言葉は使いません。置換文字を使ってXXさんとやるか「あなた」のどちらかを使います。それはシンプルに、僕が1人のペルソナを想像しながら、彼だけにメッセージを送っているからです。

僕たちは大衆受けする映画を作っているわけではありません。多くの人が手に取る本を書くわけでもありません。たった1人に向けて文章を書いているのです。この点を忘れずにメルマガを運営するようにしましょう。

仮にペルソナではない人たちが省かれてしまっても問題ありません。もしあなたのペルソナが男性であれば、女性に読まれることを想定したメールは書かなくても良いです。あなたのペルソナが30代であれば、それ以外の年齢層が反応できないような本文でも良いということです。あなたのペルソナが東京・大阪・福岡などの都市圏に住む人であれば、地方に住む人には理解できないマニアックな都会ネタを書いてください。

3. 読んだ人が疑問を持ってしまうようなタイトルを考える

いわゆる「釣り」です。英語ではクリックベイトですね。Yahoo知恵袋には釣り師と呼ばれる人たちがいて、人を釣ることを専門としています。例えば「育児をする気がないから子供を預かってほしい」とか「妻がラブホの前で見知らぬ男性といた」など、ついついクリックしてしまうタイトルで釣り上げます。そんな書き込みに読者は怒り、時にはアドバイスをします。

実は釣り師はそういった書き込みを見て「しめしめ、うまく騙せたぞ」と楽しんでいるのです。実際にそれが釣り師の書いたものかどうかはわかならいので、楽しんでいる人もいる、という方が正しいでしょう。

毎度、釣りタイトルばかりでは、まるで狼少年のように扱われいずれ誰も見向きしなくなります。定期的に「おっ」と続きを読みたくなるタイトルをつけるようにしましょう。

ConvertKit の置換機能を使い読者の名前を入れる方法(PERSONALIZE)

次にメールを作成しましょう。僕がおすすめするのは、あなたの好きなように書くことです。僕は冒頭に、”どうもこんにちは、石崎力也です。”とよく言うので、”どうもこんにちは、石崎力也です。”と書き出します。Macのユーザー辞書で「どうも」と入れれば”どうもこんにちは、石崎力也です。”と表示されます。もしあなたが”こんにちは”とよく言うのであれば、文字通り”こんにちは”と書いていいんですよ。十人十色で、メールを書く方法は全く違うのです。いつも通りのあなたであることが重要です。

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次に、“Personalize”と表示されているリンクをクリックしましょう。そうすると、“Subscriber’s name(購読者の名前)”を選択することができます。

ConvertKitで作成したオプトインフォームにファーストネームとメールを入力すれば、該当箇所に先ほど入力しておいたファーストネームが表示され流ようになります。そのため、僕がこのメールを受け取った場合、“どうもこんにちは、石崎力也です。高橋さんは今日も元気ですか?”と書かれたメールが届くようになります。一方で、山崎さんの方には、“どうもこんにちは、石崎力也です。山崎さんは今日も元気ですか?”と書かれたメールが届きます。このようにファーストネーム欄を人によって変えることができるため、あなた自身が受信者1人1人に話しかけているかのように感じるメールを送ることが可能なのです。とても良い方法ですね。メーリングリストにおいて、パーソナライズされたメールというのは、理想的なものなのです。

ここでは、単純にメールを書くだけにしておきましょう。好きなことを書いて、Next Stepをクリックし、入力フォームを閉じ、送信。それだけ。

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ステップ3のプレビューでどんな風に見えるか確認できます。「これは、自分のメーリングリスト購読者にどう見えるかな?」と興味があるのであれば、このプレビュー画面で確認してください。

次に”Send Broadcast”をクリックして、メーリングリストに登録しているメンバー全員に、このメールを送信しましょう。ConvertKitでは、何人のメンバーにメールを送信するのかを事前に知ることができます。現在は、1名ですね。これで、送信の準備が完了しました。

ConvertKit でメールを予約配信(予約投稿)する方法

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また、“Schedule”と書かれたリンクが見えるでしょう。今はimmediately – 即時配信になっています。これは、僕のお気に入りの機能で、事前にメールを書いておけば、予約した未来の日付で送信することができるものです。もし、メーリングリストへのメール送信をスケジューリングしたいのであれば、こちらで試してみてください。

スケジューリングはとても簡単です。“Schedule”をクリックし、「このメールをこの日のこの時間に送ろう」と決めれば、それで設定は完了。ひとまず、先ほど作成したメールは今すぐに送ってみましょう。”Send Broadcast”をクリックしてください。もしまだプロフィールを完成させていない場合、ここでポップアップが出てきます。

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会社の名前、あなたの名前、メール発行者のビジネス住所。最後にあなたのビジネスジャンルについてドロップダウンから選択します。

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その後に”Send Broadcast”をクリック。これで、メールが送信されました。メーリングリストに自分自身のメールアドレスを登録しておけば、今送られたメールをあなたも受信することができます。

僕は絶対にそうします。なぜなら、見込み客がどんなメールを受信しているのか、自分の目で見てシミュレーションすることができるからです。ボタンをクリックして、購読者全員と本当の意味でのコミュニケーションができているかどうかを実感することほど、売り上げにつながる施策はありません。

ConvertKit でステップメールを送る方法(AUTOMATIONS)

次に、メール・シーケンスの設定について説明していきます。いわゆるステップメールですね。ブロードキャストとシーケンスの違いについて、まずはお話ししますね。ブロードキャストは、”Send”をクリックした瞬間に送信されるメールか、もしくは特定の日時にスケジューリングされたメールの設定方法です。一方、シーケンスは、ユーザーがどのタイミングでメーリングリストに登録したとしても、あらかじめ決めておいた順番で一連のメールを受け取ることができる設定方法です。ステップメールは和製英語なので、今後はメール・シーケンスという言葉を使うようにしましょう。

メール・シーケンスの使い方について、具体的に今からお見せしていきます。

前提として、メールの受信者側から見ると、シーケンスとブロードキャストの違いは分かりません。メールの見た目や感じ方なども、すべて同じです。シーケンスは、設定方法と自動化を利用したメール送信方法が特徴です。イメージしづらいかと思うので、順を追って、設定していきましょう。

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“Automations”をクリックすると、ビジュアル・オートメーション・エディタが表示されます。シーケンスをセットアップする際には、この画面が最適です。“New automation”をクリックしたら、次に、“Create automation”を選択。すでに作成していたフォームで、自動化を始められるようにしましょう。

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Choose a form のドロップダウンをクリックすると、前回のトレーニング・レクチャーで作成したオプトイン・フォームが表示されますね。このフォームを追加しましょう。

これによって、誰かが自分のメーリングリストへオプトインした際、もしくは誰かがフォームにメールアドレスを追加した際に、この自動化が始まります。メーリングリストに登録すると、無料のPDFファイルや電子書籍など、見込み客の抱える問題が解決できる何かしらが自動的に配信されることになります。

次に作成するのは、シーケンス・メールです。このメールを作成しておくと、ユーザーがオプトインに参加した後も、僕たちからのメールを継続的に受信することができるようになります。

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追加のプラスボタンをクリックしましょう。アクションを追加した後、さらにメール・シークエンス – Email Sequence を選択し、新しいシーケンスを作成します。

このドロップダウンでは、シーケンスに名前をつけることができます。ただし、つけた名前は誰にも見られません。あなただけが確認することができます。ここでは、新しいシーケンスの名前を” Demo welcome sequence”としておきましょう。Create sequence をクリックしてこれを追加します。

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さて、このビジュアルオートメーションがどのようなものか、さらに詳しくお話ししていきますね。Eメールのアイコンをクリックすると、右側から編集画面が出てくるので、シーケンスを編集していきましょう。

先ほども言いましたが、シーケンスとは、メールが順番に送信される設定方法のことです。もちろんメール1つだけでもシーケンスを作ることことはできますが、今日は3つのメールを作ってみましょう。

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“Add email”をクリックするだけで追加のメール作成が可能となっています。シーケンスの長さに関係なく、どれくらいの期間、継続して送りたいかによって、メールを作ることができます。デフォルトは、1日ごとに送信される設定となっています。WHEN TO SEND の設定を変えて送信の間隔を調節できます。

このようにシーケンスを設定すれば、今日メーリングリストに登録した人は明日1つ目のメールを受け取り、その次の日に2つ目のメールを受け取り、さらにその次の日に…といった流れが完成します。同じく2週間後にメーリングリストに登録した人も同様に、1日ごとに一連のシーケンス・メールを受け取ることが可能です。まさに、シーケンス・マジックと言っても過言ではありません。シーケンスの設定をしておけば、いつメーリングリストに登録しても、あなたが作った最高のコンテンツを一連の流れで受け取ることができるようになります。

ウェルカムシーケンスの作り方(ステップメールの最初の3通)

シーケンスを利用できるものは、たくさんあります。たとえば、メーリングリストに登録してくれた人を歓迎するために、このシステムを活用できます。ほかにも、セールスファネルとしても利用可能。Eメール・コースにも使えますよ。今日、おすすめしたいのは、メーリングリストをスタートさせた時に、購読者とあなたが互いのことをよく理解できるようにするための方法。これをウェルカムシーケンスと呼んでいます。

では、さっそく例をお見せしましょう。ぜひ、今から紹介する実例を自分のものにしてください。僕たちもよく利用している方法です。

ステップメール1通目:ウェルカムアンケート

ウェルカムシーケンスではじめに送るべきメールは、ウェルカムアンケートです。簡単な方法で、メーリングリストに参加している人たちについて、理解を深めることができます。その方法をお見せしましょう。

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“Draft”に表示されているいろいろな機能を見てみましょう。“Publish”を押すまではメールは送信されないので、安心してください。ウェルカムアンケートのタイトルには、“簡単な質問”とでも書いておきましょうか。メーリングリストに登録してくれたユーザーが無料のコンテンツを受け取った後、こちら側としては、もう少し相手のことを知りたいですよね。

少しだけ、このメールは長くなります。アンケートの核となる部分をお見せしましょう。タグ付け機能を使用して、このプロセスを進めるには、いくつかの方法があります。まずは基本からやりましょうか。アンケートでは「あなたにもっとも近い条件をクリックして選んでください」などといった質問をすることができます。繰り返しますが、メールの書き出しでは「こんにちは!【 ユーザーのファーストネーム 】」といったような感じで、少しだけ導入文を書くことも忘れないでください。ここでお見せしているのは、あくまでメールの中心部分だけですので、今は最低限の部分以外を割愛しています。

質問文を作っていきましょう。「僕はまだ始めたばかりで、ブログはありません」「ブログを持っていますが、知識を増やしたい」「何年もブログを運営しており、プロからのアドバイスを受けたい」など。質問文がなんであれ、メーリングリストのメンバーのことについて理解を深めるのを助けてくれます。そうすれば、あなたは彼らの役に立つメールを書いたり、彼らに関するトピックや分野を学ぶことができますね。

ウェルカムアンケートの質問は2つでもいいですし、5つでも構いません。どんなことが知りたいのかに応じて、必要な質問を記載しましょう。

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さて、この部分が重要事項ですね。文全体をハイライト表示して、リンクをクリックしましょう。「僕はまだ始めたばかりで、ブログはありません」「ブログを持っていますが、知識を増やしたい」と。

この文章全体をリンクし、次にタグ付けをしましょう。このリンクをクリックした人は全員、「初心者」というタグをつけることにします。タグを作成し、挿入。こちらのリンクも利用することができます。URLは、クリックすると指定したURL先にユーザーをアクセスさせることができます。WordPressサイトに特設ページなどを作っておくといいですね。

rikiyaishizaki.com/thankyou というURLのリンクがあります。そして、ユーザーがクリックすることによってパーソナライズされます。

まだWordPressを持っていない方は、新たなページを作成する必要はありません。必要であればあなたは毎回、このウェブサイト(https://app.convertkit.com/preferences-confirmed)を使うことができます。ここにアクセスすれば、どのようにページが表示されているか、確認することができます。「このリンクをクリックしてくれてありがとうございます。僕たちは、より詳しくお客様のことを理解できました。」といったように表示されるはずです。まあ、お客さんのほとんどが英語の苦手な日本人であれば、英語のページに飛ばされて不安に思うかもしれません。そうであればやはりWordPressの固定ページなどで「クリックありがとう」といったサンキューページを用意しておくと良いかもしれませんね。

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さあ、リンクを挿入しましょう。文全体がリンク付けされていますね。このメールを受け取り、実際に該当箇所をクリックした人は、「初心者」カテゴリーに分類されます。そうすれば、先ほど紹介したブロードキャストを送ることもできますし、適さない情報を流さないこともできます。初心者に難しい内容を送るのは酷というもの。初心者にあったシーケンスを流しましょう。

ウェルカムアンケートを送れば、ユーザーは情報を提供してくれるでしょう。あなたは彼らが提供してくれた情報をベースにシナリオを分岐してEメールシーケンスを流します。

この機能を使ってできることは、たくさんあります。重要なのは、あなたの購読者のことを詳しく知ることができるということです。アンケートから得た情報は、その購読者がどういった立場にあるのかを具体的に理解するのに、大いに役立ちます。さて、ここまでは1通目のシーケンス・メールを送る例でした。次に、2番目のシーケンス・メールを作成していきましょう。繰り返しますが、これら一連のメールはあなたにとってもっとも意味のある設定の1つとなります。

ステップメール2通目:独自のストーリー

僕が2通目のシーケンス・メールとしておすすめしたいのは、自分の話をシェアするような内容のものです。つまり、あなた自身の業界での経験や、見込み客と同じ立場にあった頃のエピソードなど。おそらく、見込み客が抱えている問題は、あなたがこれまで乗り越えてきた問題でしょう。そういった関連の話を2通目のシーケンス・メールでしていくことがおすすめです。

このメールでは、あなた自身のこと、そしてあなたが彼らをどうやってサポートできるのかについて、彼らにお知らせしましょう。彼らは自らあなたのメーリングリストに登録したのですから、あなたのことについて知りたがっているのです。だから、あなた自身の情報について、積極的に送ってあげましょう。

ステップメール3通目:アクション・プラン

3つ目のシーケンス・メールは、アクション・プランがおすすめです。購読者は、一連のメールを順番に受け取っているため、すでに無料コンテンツを熟読し、アンケートに答え、あなた自身の話も聞きました。すでに彼らは、あなたがやっていることについて強い関心を持っており、アクションを起こす準備も完了しています。このタイミングで、何かしらのアクション・プランを与えてあげるのが最適でしょう。

アクション・プランはさまざまです。ブログにアクセスして、何か心に残ったことをコメントするように指示してもいいですし、お好きなソーシャルメディアで、あなたのことをフォローするように言ってもいい。もしくは、電話をするように伝えたり、オンラインコース販売の説明を受けてもらったりすることもできます。これは、完全にあなた次第です。

アクション・プランに関しては、特に重要です。あなたがメーリングリストの購読者とより強いつながりを持つためにも、彼らに何かしらのアクション・プランを提案してください。すでにユーザーは準備万端で、あなたの言葉を待っているのです。その気持ちに応えるため、あなたが良いと思うことならなんでも、指示しましょう。

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これで3つのウェルカム・シーケンスができ、公開する準備が整いました。先ほども言いましたが、“Status: draft”と表示されているこの画面で、それぞれの情報を“Active(公開済み)”に変更し、”Save”をクリックしましょう。

保存したら同じ画面に戻り、すべてのメールがActive(公開)されるように設定されているかチェックしましょう。メールを追加して、下書きとして保存し、準備ができたらすぐに公開することもできます。

また、作成したメールはいつでもシーケンスに追加することができます。4通目、5通目とシーケンスを伸ばすこともできます。もちろん、公開した後でも可能です。また、すでに完了したメールを編集することもできます。新たに購読し始めたメンバーには、編集後の新たなバージョンで送信されることになります。

ステップメールの応用編 – ローンチシーケンスの作り方

もし売りたい商品が決まっている場合は、ウェルカムシーケンスの後にローンチシーケンスをつなげましょう。ウェルカムシーケンスは、メルマガの読者を教育するパーツです。ローンチシーケンスは、商品を販売するパーツです。ダイレクトレスポンスマーケティングの三原則である、リストを教育するとリストに販売するの部分だと考えてください。

簡易的なローンチシーケンスは3通で作れます。5万円以下の商品であれば、たった3通のローンチシーケンスでも商品は売れていきます。あなたが5万円以上の商品を売りたいのであれば、7通からなるローンチシーケンスを作りましょう。詳しくは「【7通で商品がガンガン売れる】ステップメールの書き方」で検索してみてください。

9-4【7通で商品がガンガン売れる】ステップメールの書き方

今回は3通の簡易的なローンチシーケンスを紹介します。

1通目:見込み客の抱える問題と解決策

まず「見込み客の抱える問題と解決策」についてお話ししましょう。このメールには2つのポイントがあります。まず見込み客が抱えている問題について話し、その問題が彼らの人生にどのような悪影響を及ぼしているのか説明しましょう。この部分は本当に深く切り込みましょう。なぜなら、この問題を深く掘り下げることで、あなたが彼らをよく理解しているということを示せるからです。

悩みを理解していることを示すだけでは足りません。1つのスパイスを加えてください。

見込み客にアハ体験を与えてあげましょう。アハ体験とは、現状に対して自分とはまったく異なる視点を与えられることによって得られるひらめきです。この体験を見込み客に与えるために、あなたの視点からユニークなアイディアを教えてあげるのです。アハ体験は、問題をあなた独自の方法で解決したことに関連しているはずです。最終的に、あなたがどうやって問題を解決したかについて知るために、見込み客は販売ページにアクセスしたいと感じるでしょう。これに付随し、販売ページに適切な情報が記載されているかどうかについても確認しておいてください。

2通目:オファー内容のリストアップ

2つ目のメールは「オファー内容のリストアップ」です。こちらでは、見込み客が理解しやすいようなリストアップ型のフォーマットでメールを作成します。箇条書きを用いて2つのことをおこないましょう。

まずあなたのコンテンツがカバーしているすべての内容について詳しく説明し、それぞれのベネフィットまでを分かりやすくまとめましょう。 どんな結果が得られるか、なぜあなたのコンテンツに注目するべきなのかについて箇条書きで書き出します。

そして次にあなたのオファーに含まれる内容を見込み客に思い出してもらいましょう。オファーのすべての内容をリストアップしてください。返金保証についてや彼らが購入しようとしている商品に関わる全てについて列挙しましょう。

例えば、あなたの売る商品が12週間のビデオレクチャーなのか、それとも1年間のコンサルティングなのか。ビデオレクチャーの場合、講義数はどのくらいで、合計講義時間はどのくらいでしょうか。さらに価格。返金保証の有無。サポートの有無。ダウンロード商品なのか、ストリーミングなのか。

3通目:ラストコール

最後に3つ目のメール「ラストコール」についてお話ししましょう。これは商品リリースのためのステップメールの中で最後に送るものとなるので、ここで見込み客に「このメールが購入するための最後のチャンスだ」ということを教えてあげる必要があります。彼らに緊急性を感じさせるようにしましょう。

Deadline Funnels を埋め込み、自動で締め切りを管理しましょう。締め切りのないローンチは多くの売り上げを見逃していることになります。締め切りを設けることで、お客さんは今すぐ買う十分な理由が与えられます。逆にいうと、今すぐ買う理由が無ければ100人中99人は買わないということです。

ラストコールは締め切りがあることを強調するために必ず送りましょう。

ConvertKit で作成したオートメーションを有効化する(LIVEにする)

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現在、自動化が一時停止していることが分かりますね。PAUSED(一時停止)の状態になっています。そこで、この機能をオンにしておきましょう。ここをクリックして、自動化を有効化。LIVEになっていることを確認してください。これで、本番でも運用可能となりました。フォームからあなたのメーリングリストに参加したユーザーは、ここをクリックすればいつでも確認できます。フォームから登録した人は、いつでも無料でコンテンツを受け取ることができ、翌日からはウェルカムシーケンスを受信するようになっています。

さあ、これであなたのメールマーケティングが実用的になってきましたね。ただ、まだ表面的な機能しか紹介していません。シーケンスを使えば、ほとんどの作業を自動化しつつも、購読者ごとにパーソナライズしたユーザー・エクスペリエンスを作成することができます。このプロセスについて何か質問がありましたら、ぜひコメントで教えてください。

【ConvertKitの使い方】初期設定の方法【ポップアップ・フォームをWordPressに表示させる】

Last updated on 2020年12月23日 By 石崎力也

今日はConvertKitの使い方についてレクチャーします。具体的には次の5つのことを勉強します。

  1. ConvertKit のアカウントを作成する
  2. 送信元の名前とメールアドレスを設定する
  3. タイムゾーンを設定する
  4. ポップアップフォームをWordPressに埋め込む
  5. ConvertKit のWordPress プラグインを導入する

特に、メールマーケティングのセットアップに重点を置いてお話をします。現段階においてメーリングリストの購読者が1人もいないとしても、問題はありません。こちらで、メールマーケティングのフォームやシーケンス、ブロードキャスト戦略など、メールマーケティングにおけるシステムを完璧に設定していきます。

さて、メールマーケティング・システムを完成させる上で僕たちが最初にやらなければいけないのはなんでしょうか。そう、オールインワンのメールマーケティング・ソフトウェアを入手することですね。

MailChimpとConvertKit の比較

ソフトウェアには、いくつかの選択肢があります。しかし基本的には、MailChimpかConvertKiのいずれかをおすすめします。僕たちはMailChimpとConvertKitの両方を使っています。自分のビジネスではMailChimpを、ジョイントベンチャーのビジネスにはConvertKit を使っています。そうですね、このレクチャーではConvertKitをお勧めすることとしましょう。

なぜなら、このソフトウェアはとても使いやすく、しかも、ほかのオールインワン・ソフトウェアと比べても、安価だからです。その上、プラットフォームのアクセスユーザーが増えれば増えるほど、それに合わせた高度な機能を追加することも可能です。このような理由から、ConvertKitをおすすめする理由はご理解いただけたでしょう。

このレクチャーであなたにConvertKitに関する情報を共有するために、最適な人物がいます。ご紹介しましょう、ConvertKitのエキスパートとして有名なIsa Adney(イサ・アドニー)です。Isa Adney(イサ・アドニー)はライターとしても活躍しています。女性起業家のシンボルと言っても過言ではありません。

僕は彼女が開催するConvertKit に関するウェビナーに何度も参加し、彼女からConvertKit の使い方を学びました。彼女のウェビナーはオンラインコース の制作者に限定した実践的な内容になっています。僕は運よくオンラインコースを飯の種にする人間だったので、まさにど真ん中の顧客。彼女の実用的なノウハウで、かなりお金を稼がせてもらいました。

残念ながら彼女のレクチャーはYouTubeで公開されておらず、ConvertKit のメルマガにオプトインした人だけが視聴できるウェビナーです。安心してください。僕がエッセンスをお伝えします。

今日は、僕がIsa Adney(イサ・アドニー)から学んだ、究極のConvertKit の使い方について解説をしましょう。

ConvertKitについて紹介をしつつ、新規アカウントをセットアップする方法について、説明をします。

ConvertKit(コンバートキット)とは?

まずは少しだけ、ConvertKitという会社について解説をしましょう。

ConvertKit は、ブロガーのためのメールマーケティング・ソフトウェアを提供しており、あなたがその業界内で影響力を伸ばして、オンライン・ビジネスで生計を立てることをサポートしています。面白いのが、ConvertKit の社員はみんな現役のブロガーで構成されています。そのため、ブロガー・ライクなソフトウェア・デザインを作るのが上手なんです。ブログビジネスで儲けている人たちがConvertKit を気に入る理由がなんとなくわかりますね。

ConvertKit でアカウントを作成する方法

それでは、アカウントのセットアップ方法について、順を追ってご説明していきましょう。

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まず、ログイン時に使用するメールアドレスを入力しましょう。これは、必ずしもメーリングリストの送信元となるメールアドレスでなくても構いません。あくまで、ご自身のConvertKitアカウントにログインする際に使用するものとなります。

そのあとパスワードを入力し、最後に請求情報を入力していきましょう。クレジットカード情報をファイルに保存します。初月無料のURLから登録した場合、支払い情報をここで入力していただいても、最初の1ヶ月間はお金がかかりません。ただ、この後のセットアップ・プロセスにおいて、アカウントを立ち上げ、メールを送るなどのことをするために、支払い情報の入力が求められますので、注意してください。

必要な設定自体は、すぐに完了させることができます。これは、とても素晴らしいことですね。実際に手を動かしてもらえればわかりますが、アカウントのセットアップ作業を開始したら、今からお見せする工程すべてをすぐに終えることができるでしょう。だから、入力フォームにある基本情報をすべて記入していきましょう。

次に、オプトインフォームをセットアップして、WordPressで作成したWebサイトに適用する方法を見ていきましょう。

特定電子メール法に則りビジネス住所を掲載する

始めにすることは、あなたの住所を入力するということです。自宅の住所でなくてもいいです。特定電子メール法に則ってあなたのビジネスアドレスを入力してください。Account Settings の中にある Email Settings を確認してください。

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オフィスがないという方や、自宅住所を登録することでプライバシーが気になるという方は、レンタルオフィスの住所を使ってください。ここで入力する住所は、送信されるメールの下部に表示されることになっているからです。そのため、自宅住所の入力は推奨されていません。ただ、将来的に僕書箱を用意するつもりであるなど、特別な事情があるのであれば、自宅住所でも構いません。ただ、メールの下部に表示される適切な住所を用意するまでは、メーリングリストにメールを送らないほうがいいということは、覚えておいてください。

ConvertKit で送信元の名前とメールアドレスを設定する方法

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次にデフォルト・アカウントに使用するメールを指定しましょう。これも、後から変更可能です。FROM NAME はあなたの名前に書き換えておいてください。僕の場合は RIKIYA ISHIZAKI に設定しました。ここで設定した名前が、Gmailの送信者名の場所に表示されます。メールの開封率にダイレクトに影響する場所です。

次にメールの承認作業を行いましょう。すでに自動送信されたメールが受信箱に入っているはずです。ボタンをクリックする、アカウントを承認できるようになっています。クリック後にSTATUSがCONFIRMEDになれば、これで承認が完了したということです。

さて、ここまでで基本的な設定は終わりましたが、ここからは、いくつか追加のセットアップについて話をしていきますね。まずは、オプトインフォームを作成して、Webサイトに配置する方法を見ていきましょう。オプトインフォームの設定をする前に、“Account settings”の項目について説明をします。

スタート段階において、もっとも大切なポイントを紹介します。

プロフィールのメールアドレスと送信元のメールアドレスの違い

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プロフィールにアクセスしましょう。ここでは、アカウントを作成したときに入力したメールアドレスが表示されます。このページから、そのメールアドレスを変更することもできますし、そのままにしておくことも可能です。先ほども言いましたが、このメールアドレスはあなた自身のアカウントに紐づいているものであり、メーリングリストの送信元となるものではないということに注意してください。

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メーリングリストの送信元となるメールアドレスは、先ほど“Email”タブから設定したものです。デフォルト設定は、ConvertKitに登録した際のEメールアドレスになっています。現在、僕の“Send from(送信元)”メールアドレスは、アカウントを作成する際に入力したメールアドレスですね。

これでも特に問題がないということでしたら、そのままにしておいて構いません。ただ、メーリングリストに個人的なメールアドレスを知らせたくないという場合もあるでしょう。その場合は、自分のドメインにあるメールアドレスを使用することを強く推奨します。例えば僕らのビジネスでは、support@morefree.me、support@fastlaunch.info、support@haamalu.co.jp などが送信元のメールとして設定してあります。

もちろんGmailのメールアドレスを設定することもできますが、その場合にはカスタム設定が必要となることに注意してください。また、複数のメールアドレスを、こちらで登録しておくこともできます。

もし、いろいろなビジネスやJVをされているということであれば、それらを別々に設定へ追加することが可能です。ここで、1つ追加してみましょう。とても簡単です。僕が普段、メール・サービス・プロバイダからメールを送る際に、いつも使っているものを追加します。

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Addをクリックして追加しましょう。きっとステータスがPENDING – 保留中になっていますね。Gmailにアクセスして認証しなければなりません。これで完了です。

ConvertKit でタイムゾーンを設定する方法

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さて、次にタイムゾーンを選びましょう。メーリングリストにメールを送る際、特定の時間に自動で送信されるようにスケジュールを設定することがありますよね。実際、どの地点を基準にタイムゾーンを設定するか分かっているのでしたら、ここで設定しておくことをおすすめします。日本に住んでいるなら、TOKYO TIME あるいは OSAKA TIME を設定します。メールの開封率が高いのは通学通勤中の時間帯と言われています。つまり午前8時前後と午後5時前後。僕たちはいつも午後6時ごろにメールを送るようにしています。

ConvertKit でポップアップ・フォームを作成する方法

さあ、次にオプトインフォームを作りましょう。オプトインフォームを作ることで、メールアドレスを収集することができます。具体的なやり方を今からお見せしますね。

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トップメニューの“Landing Page & Forms” タブに移動し、“Create New” をクリックしましょう。このフォームを使えば、メールマーケティング・プラットフォームにユーザーを呼び込んで、メーリングリストを使って、1度にメールを送信できるようになります。しかも設定次第では、まさに1対1で喋っているかのようなメールを作ることも可能です。

ここでは、いろいろなオプションを選ぶことができます。Landing Page – ランディングページかForm – フォームを選びましょう。ランディングページを選択すれば、1ページだけのWebサイトのようなものが作れます。フォームは、自分のブログやWebサイトに表示できる形式のものです。今回は、フォームを選んでみます。

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フォームも、いくつかの種類から好きに決めることができます。今回はポップアップ形式のModalを選ぶことにします。

ちなみに今作っているのは、ユーザーがあなたのメーリングリストに登録するためのオプトインフォームです。理想を言えば、メールアドレスを教えてもらう代わりに、何かしらを無料で提供したいですね。リードマグネットの提供です。そうすれば、メーリングリストを効果的に増やすことができますから。可能であれば、見込み客の抱える問題を解決できるような、何か有益なコンテンツを考えてみてください。たとえば、無料のeBook、電子書籍やオンラインコース、Eメール・コースなどがあればいいですね。

ConvertKit でフォームをデザインする方法

今回は、無料の電子書籍を設定しますが、実際にオプトインフォームを設定する際には、いろいろなコンテンツを試してみてください。フォーマットよりも重要なのは、「ユーザーの問題を解決し、すぐに成功をもたらすためには、何をすればいいのか」という観点です。たとえば、先ほど電子書籍を設定しましたが、膨大な量のものでなくても構わないのです。コンテンツのボリュームは重要ではなく、見込み客の持っている問題や不満を解決することが大切なので、簡潔に読める短い電子書籍でも構わないわけです。実際にHubSpotのeBookはどれもコンパクトなものばかりです。ページ数は多くありませんが、お客さんの悩みをドンピシャで解決するeBookばかりです。彼らはeBookをリードマグネットとして配ることで、たくさんの見込み客リストを集め、ニューヨーク証券取引所へ上場するまでになりました。

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さて、デザインはPineを選びます。左側に電子書籍のモックアップを表示できそうですね。

さて、オプトインフォームの名前を設定しましょう。“eBookのプレゼント”とします。この名前については、後ほどWordPressで作成したWebサイトに表示するときに説明を加えます。画像を追加したいということであれば、この段階で追加しておきましょう。その方法についても、今から説明しますのでご心配なく。

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画像のプレースメントをクリックしてください。Unsplash でebook と検索します。Unsplash は無料のストックフォトサイトです。安心して商用利用できます。たくさんの無料の画像が表示されますね。どの画像でも構いませんので、お好きに選んでください。

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左側に画像が挿入されました。もういい感じの雰囲気が出ていますね。

もしオプトインフォームでメールアドレスを登録してくれた人に何かしらのコンテンツをプレゼントするのであれば、ここでそのコンテンツに関する画像を追加することがおすすめです。どんなものがもらえるのか、視覚的に理解することができます。オプトイン率も伸びます。ここで、画像のサイズを変更したり、テキストを追加したりすることもできます。オプトインフォームの名前だけを表示させたいのであれば、テキストの修正や変更も可能です。

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ちなみに、メールアドレスの入力部分を編集したり、ボタンを編集したりすることもできます。このボタンを編集することを強くおすすめします。見る人が、オプトインフォームに登録に登録することのメリットを感じられるようにしましょう。たとえば僕の電子書籍は、メーリングリストの登録者を獲得するのに役立つものであると感じてもらいたいので、このボタンに「たくさんの登録者を獲得する」や「無料の電子書籍を今すぐ入手してください」といった文言を記載しましょう。そうですね、今回は「eBookを無料でGETする」にします。

ボタンの文言は、見る人の行動意欲をかき立てるために重要な要素です。オプトインフォームにおける文字を、あなた自身の言葉で記すことによって、本当にパワフルなものになります。なので、型にはまらず、自分自身の気持ちを伝えられるように、自由に描いてください。ここで、テキストを編集することができます。ぜひ、自分自身の言葉を使って書いてくださいね。

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オプトインフォームの設定では、色調を変えることも可能です。こちらをクリックすると、テキストの色が変更できるようになっています。アクセントカラーも変えられますし、バーを操作すれば、グラデーションを作ることもできるようになっています。もちろん、ボタンの色も設定可能。あなたの好きなようにアレンジしてください。すでにブランド・カラーが決まっているのであれば、16進数のカラー・コードで指定することもできます。カラー・コードを指定すれば、あなたのブランドやWebサイトの色合いとまったく同じものを作り上げられます。僕たちのブランドカラーはオレンジ色なので、16進数のカラー・コード#f5784f を選択します。

ここまでできたら、“Save (保存)”をクリックします。

ConvertKit にリードマグネットを設定する方法

次に、オプトインフォームに電子書籍などのリードマグネットをアップロードする方法について見ていきましょう。これを使えば、無料の電子書籍やチェックリストなど、見込み客に無料で提供することができます。実は、メルマガの読者がメーリングリストにサインアップすれば、自動的にダウンロードができてしまいます。どのように設定したのか、説明しますね。

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まずは画面右のEメールのアイコンタブに移動します。“Incentive email”の表示を確認します。おそらく、あなたも誰かしらのメーリングリストに登録した際に、見たことがあるメールが表示されているのではないでしょうか。このメールでは、受信者の登録を確認しています。そして確認が完了すると、無料でコンテンツが手に入るような仕組みになっています。

もしかすると、別のWebサイトにある無料のトレーニング・ビデオを、メールアドレスの引き換えとして提供している方もいるかもしれませんね。そのURLをここに入力すれば、ボタンをクリックしたときに、そのURLへアクセスできるようになります。

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もしくは、“Download”をクリックして、無料の電子書籍やチェックリストなど、無料で提供しているものをPDFファイルとしてアップロードすることもできます。その場合は、“Upload file”をクリックするだけです。

それでは、僕が使うeBookをアップロードしてみましょう。これでアップロードが終わり、セーブすれば完了です。オプトインフォームを設置し、誰かしらが名前とメールアドレスを入力すれば…そのメールアドレス宛にメールが届きます。メールには、自動的にボタンが付けられています。これで、ユーザーがコンテンツを無料で手に入れ、問題を解決したり、トピックに関する特典を獲得したりできるようになりました。

提供するリードマグネットのアイディアがない方へのヒント – おすすめの5つ

メルマガを購読しようとしている人が、スムーズにオプトインできるようにするためにも、魅力的なリードマグネットを作りましょう。先ほど、無料の電子書籍やKindleを配ればいいと言いましたが、他にどんなアイディアがあるでしょうか。ここでは5つのリードマグネットの種類について説明します。

これはrikiyaishizaki.comが実際に配っているリードマグネットです。かつオプトイン率が高まるものを5つだけ厳選してお伝えします。

  1. 短めの電子書籍
  2. 8通のEメールコース
  3. テックトレーニング
  4. 有益な情報のリスト
  5. 特定の問題を解決するためのワークブック

1. 短めの電子書籍

短めの電子書籍は、海外ではeBookと呼ばれています。HubSpotが日本の上陸する前に、どんどんリストを集めていたので、どうやっているんだろうと覗いてみたら、なんのことはない、ただただeBookを配りまくっていただけでした。

日本のブロガーで、リードマグネットとしてeBookを用意している場合、どんな入口に対しても全く同じ1つの巨大なeBookを配るパターンが多いです。例えば「Google タグマネジャー」に関する記事でも「クロスドメインの設定」に関する記事でも「Google Analytics の使い方に関する電子書籍をあげます」とやるパターンが本当に多い。

もっとオプトイン率を上げたければ「Google タグマネジャー」に関する記事では「Google タグマネジャー・完全ガイド」を配り、「クロスドメインの設定」に関する記事では「クロスドメインの設定・応用篇」などを配った方が数字は改善されるでしょう。

2. 8通のEメールコース

Eメールコースは、海外の定番です。一昔前、Maria Cozが8通のEメールコースへのオプトインをブログの目立つ場所に設置していました。そのEメールコースが、これまでみたどのステップメールよりも優れていました。こんなの読んだら、そりゃ商品を買うよなと思ってしまうほどのクオリティ。案の定、僕も商品を買ってしまいました。

Eメールコースは、有料商品のプレビューではありません。有料商品を超えるクオリティで作り込む必要があります。何通送るかはあなた次第ですが、海外ではMaria Coz を始め、オプトインモンスターを作った サイードバルヒなどが8通のステップメールを作っています。

8通に書く内容はなんでもいいです。コンテンツや順番などを気にせず、自由に好きなことを書いてください。あなたの持てる全てを8通に集約するのであれば、何を書きますか?メールの内容が優れていれば、追伸でソフトに商品をセールスするだけでもどんどんと売れていきます。

3. テックトレーニング

テックトレーニングはScreenFlowの使い方や、MailChimpの使い方などを、画面共有で説明します。もちろん録画で結構です。このようなツールの操作方法は、ブログに馴染みません。テキストと写真で説明されるよりも、ビデオでみた方がはるかに分かりやすい。

僕がこれまでに作ったテックトレーニングのリードマグネットをいくつか紹介しましょう。「SUMO.meのポップアップを表示させる方法」「Squarespaceの操作方法・完全ガイド」「ClickFunnelsでエバーグリーン ローンチを実装する方法」「映像クオリティが上がるBロールのアイディア11個」「Canvaを使ってeBookを作る方法」などです。

4. 有益な情報のリスト

常に情報を内側から出す必要はありません。僕もコピーライティングのノウハウを教えようと思ったら教えられるけど、世の中には優れたコピーの情報を提供しているブログがたくさんあります。バズ部の「コピーライティング初級講座」に掲載されている10の記事は本当に素晴らしいので、何度も読み返したいほどです。自分の内側からここまでのものが出せるかは疑問です。多分無理でしょう。

そうであれば、外側の情報をリストアップしましょう。あなたのメルマガ読者が気にいるであろう情報を10個リストアップしてください。「フーディの僕が教える沖縄県の美味しいバーガーショップ10選」「オウンドメディアをうまく集客に使っている10のサイト」「iPhoneの使い方がよくわかる10の記事」など。

5. 特定の問題を解決するためのワークブック

1〜4のリードマグネットはいずれも情報が一方向にしか流れません。私が→あなたに教えてあげる、という方向だけ。ワークブックは双方向性です。読み手が何らかのアクションを起こす必要があります。穴埋めをするために記述をしたり、実際に手を動かして何かを作ったりと、ワークブックにはたくさんのワークが用意されています。

特定の問題を解決するという意味ではワークブックも電子書籍も考え方は同じです。だけど、あまりにも多くの人がeBookを発行しすぎたせいで、eBook疲れみたいなものが出てきた。そこで登場したのがワークブックなのです。与える情報を限りなく抑えつつ、実際に読み手に行動を起こしてもらうことで、小さな問題を解決してもらいます。

僕たちも最近はワークブックをリードマグネットに設置しています。オプトイン率が他の4つに比べて少しだけ良いので。

ConvertKit のフォームをWordPressに埋め込む方法

さて話を戻しましょう。あなたはすでに優れたリードマグネットを持っています。

では、WordPressで作成したWebサイトで、どうやってこのオプトインフォームを設置すればいいのか、今から説明していきましょう。とても簡単なので、心配はいりません。技術的な知識がなくても、コピー&ペーストで簡単にできてしまうので、僕も気に入っています。

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“Embed(埋め込み)”タブに移動しましょう。それでは、WordPressで作ったWebサイトにオプトインフォームを埋め込む方法をお見せします。僕たちはModalタイプのフォームを選んだので、ポップアップで表示された成功ですね。

ますは、このJavaScriptのスクリプトをコピーしましょう。難しいコードが並んでいますが、この意味を理解できなくても、まったく問題ありません。知っておかないといけないのは、このコードをコピーする必要があるということだけです。次に、WordPressアカウント内に、コピーしたJavaScriptのコードをペーストしましょう。このコードは、先ほどあなたが作ったオプトインフォームそのものです。これをサイドバーに表示するには、どうすればいいのでしょうか。

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これが、現在の状態ですね。

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WordPressのバックエンドにアクセスし、サイドバーにウィジェットとして、オプトインフォームを追加します。”外観”に移動し、”ウィジェット”をクリック。そこに、テキスト・ウィジェットを追加しましょう。下にスクロールし、”テキスト”タブをクリックします。ブログ記事にポップアップで表示させることになっていましたね。“Add widget(ウィジェットへの追加)”をクリックしましょう。

そうすると、ページが移動しました。なお、あなたが今、”Text”タブにいるということが、とても重要なことです。必ず”Text”タブをクリックしてください。次に、先ほどコピーしたJavaScriptのコードをペーストし、”Save”をクリックしましょう。

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これで、オプトインフォームがポップアップで表示されましたね。ConvertKit で設定を変更すれば、ポップアップでなく、サイドバーや記事中にフォームを挿入することも可能です。ウィジェットのタブを移動すれば、このオプトインフォームの表示場所を変更することもできます。覚えておいてください。

フォームの露出を最小限にしたいのであれば、Webサイトのフッターに移動させることも可能です。必要に応じて場所を変えましょう。変更の際は、更新することをお忘れなく。また、サイドバーに合わせて、アレンジすることもできます。見た目を確認しながら調節してみましょう。Webサイトのサイドバーに表示させるようにすれば、いつでもオプトインフォームが見えるため、便利ですね。

WordPressのプラグインを使ってConvertKit のフォームを表示する方法

WordPress用のプラブインも用意されています。このプラグインを使えば、Webサイト内でオプトインフォームをポップアップさせることが可能となります。また、自分が書いたすべてのブログ記事の一番最後にフォームを表示させることもできます。その方法を、次に説明しましょう。

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”Plugins”に移動して、ConvertKitプラグインをダウンロードしましょう。このプラグインを取得すると、フォームを1つずつ追加しなくても、すべてのページで簡単にいろいろなフォームを使えるようになります。

ConvertKitプラグインを検索してみてください。”ConvertKit”と入力するだけで、検索候補に表示されますね。次に“Install now – インストール”をクリックし、インストールが完了したら、”Activate – 有効化”をクリックしましょう。WordPressとConvertKitを相互連携するために、コピー&ペーストの作業をもう一度おこないます。

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これがAPIキーです。設定画面の下の方に表示されていますね。このAPIキーというのは、ソフトウェア同士が連携するためのものです。

WordPressとConvertKitアカウントを接続しましょう。ConvertKitアカウントの設定画面にアクセスすると、APIキーが見つかるはずです。

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“Account info”の下に表示されているAPIキーをコピーして、APIキーを要求しているフォーム部分にペーストしましょう。次にAPI シークレット・キーが必要になります。これは、外部に見せてはいけないパスワードのようなものです。“Show”というリンクをクリックすれば、このAPI シークレット・キーが表示されます。そして、この鍵をコピーして、指定場所にペーストしましょう。

これで、WordPressとConvertKitが相互に連携できるようになりました。そして、実際に僕たちが作成したフォームが本格的に利用可能となりました。

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”Save Changes”をクリックすると、デフォルトのフォームを選択するオプションが表示されます。

このフォームを、すべてのブログ記事の最後に表示されるように設定しましょう。ここをクリックすると、作成したフォームが表示されます。僕は先ほど”eBookのプレゼント”というフォームタイトルを設定しましたので、ドロップダウンには”eBookのプレゼント”が表示されるはずです。複数のフォームを作成した場合には、すべてのフォームがこのドロップダウンに表示されるので、必要に応じて使い分けることもできます。

ここをクリックし、“Save changes(変更の保存)”を押しましょう。これで、すべてのブログ記事の下にオプトインフォームが出てくるようになりました。

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これで全ての記事の直下にオプトインフォームが表示されます。また、ブログ記事を新しく作成すると、オプトインフォームが自動で表示されます。

どうでしょうか、参考になりましたでしょうか。ConvertKitのアカウントを設定したら、メーリングリスト作成を作成することができますが、その前にConvertKitが提供している高度な機能をいくつか紹介しておきましょう。次回のビデオを楽しみにしていてください。

最後に、2つの注意点をお伝えします。あなたが見込み客にメールを送る際、この2つに意識を向けると、メルマガの運営が楽になります。1つ目は、日常的な会話で使っている言葉遣いを意識し、あなたらしさを表現すること。2つ目は、2段階でメールを書くことです。まずは1人に対してメールを書きましょう。その後、編集時に全体に送るイメージで見直してみましょう。そうすることで、バランスの取れた誰にでも読みやすいメールが完成します。

【メルマガの始め方】最初の読者100人を集める確実な方法【初心者が犯す3つのミス】

Last updated on 2020年12月2日 By 石崎力也

今日はメルマガの始め方についてレクチャーします。具体的には次の5つを学びます。

  1. 最初の読者100人を確実に集める方法
  2. 件名「犬」が過去最高の開封率を叩き出した理由
  3. メルマガで重要なのは量か質か
  4. ブログの更新通知をメールで送信する方法
  5. メルマガ初心者が犯す3つのミス

さて。今日僕が紹介する海外のマーケターは、ブロガーのために開発されたメールマーケティングソフトウェア・ConvertKitのCEOであり、創設者でもあるNathan Barry(ネイサン・バリー)です。そうです。メールマガジンにおける世界の大親分です。ちなみにConvertKitは、僕たちがおすすめするソフトウェアのうちの1つでもあります。僕の知り合いでは、デジマチェーンの西さん、トリガーマインドの山田さん、デジタルマーケターの中野琴子さんがConvertKitを使っています。うちのいくつかの事業、例えばmorefree.meやfastlaunch.info、videocreation.cloudでもConvertKitを使っています。

ConvertKit(コンバートキット)のCEOは元々ブロガーだった

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Nathan Barry(ネイサン・バリー)は、ほかのプラットフォーム・ビルダーと同様に、ソフトウェア開発会社を起業する前から、多くの見込み客を抱えるブログの運営やオンラインコースの販売など、コンテンツの作成をおこなってきました。そして、パーソナル・プラットフォーム戦略において、メールマーケティングがどれほど重要であるのかについて示唆に富むアドバイスを提供してくれます。

さっそく、Nathan Barry(ネイサン・バリー)の話から始めましょう。あなたは特に、Nathan Barry(ネイサン・バリー)がブロガーとしてどのようにスタートし、それがどうやってConvertKitに繋がったのかについて、興味があるでしょう。なぜプレーヤーからプラットフォーマーに回ったのか。

彼はもともと、ソフトウェア・デザインの仕事をしていました。特にユーザーエクスペリエンスとインターフェースデザインを担当していました。iPhoneとiPad用のアプリを設計し始めたのです。iPadが発売された、ちょうどその日にiPad用のアプリをリリースしました。これがとてもいい経験になったとポッドキャストで語っています。そのことがきっかけで、少しずつ本を書いたり、ソフトウェアの設計方法を教えたりするようになっていきました。

もともとは、フリーランスのビジネスを作り上げるために、本を書いたり、ソフトウェアの作り方を教えたりし始めました。それで、iPhoneアプリの設計方法に関する本を書こうと思いました。この本はかなり売れました。だから見込み客が一気に増えて、ブログも成功させることができたのです。

すばらしい経験だと思いませんか?。何年か前に、Nathan Barry(ネイサン・バリー)のブログをたまたま見つけたことを覚えています。そのブログのバックグラウンド・デザインなどを今でも説明できますね。だって、そのデザインには、いろいろと印象的なテクニックが反映されていましたから。今は、SUMOやHubSpotを使えば簡単にスライドボックスを出せますが、当時そんな風にオプトインを促していたのはNathan Barryくらいでした。

他にも、ブログにおいて一般的だったコピーライティングのテクニックや、そのほかいろいろなものをたくさん取り入れていたかと思います。Nathan Barry(ネイサン・バリー)のブログにさまざまなデザインが取り入れられており、デジタルマーケター目線で勉強するのはとても楽しかったです。でも、多分、当時においてそこまでデザインをしっかりとしている人はいなかったので、かなり強いトラクション、つまり集客力があったはずです。

今では、優れたデザインのブログが以前よりも増えています。数十万円で優れたデザイナーを雇って設計をしてもらうこともできます。デザイナーにお金を払って見栄えの良いウェブサイトを作る、これは一種の賭けのようなものですが、ブランドに磨きをかけるためには、やはりデザインの面でこだわりを持つ必要があります。

なぜメルマガを使ったセールスが現代でも有効なのか?

ちなみに、メルマガ界の大親分、メールマーケティングはずっと昔から重要だと考えていたのでしょうか?それとも、ブログを始める中で、少しずつ気づいたことでしょうか?

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Nathan Barry(ネイサン・バリー)はこう言います。

初めのうちは、メールマーケティングが重要であるとは考えもしませんでした。初めてアプリ設計のハンドブックをローンチしたときは、MailServのメーリングリストで798人にセールスをしました。このメーリングリストは時間をかけて構築してきたものです。そのほかにも、Twitter、Facebook、Instagramなどを使ってハンドブックの宣伝をしました。これらのソーシャルメディアとメーリングリストで、購入者の比率はきれいに分かれるかと思っていたのですが、ハンドブックを買ってくれた人の多くがメーリングリストの登録者だったのです。

この結果を受けて、まだ5円でGoogleのクリック広告が購入できる時代からオンライン・マーケティングの世界にいる友人と、このことについて話し合いました。

確かに広告は、昔は安かったですよね。今はもうそんな値段では買えはしませんね。今では、クリック1回ごとに400〜500円。いやあ、僕たちもかなりの金額を広告に燃やしてきました。心臓が痛い。まあ、それは良いとして。

Nathan Barry(ネイサン・バリー)は友人と話し合ったんです。「メールマーケティングが、ほかのソーシャルメディアよりもセールス面において効果的だったんだ。」と。だからNathan Barry(ネイサン・バリー)はとにかくこの事実を広めたかった。だって、それまで知らなかったことでしたから。友人はNathan Barry(ネイサン・バリー)を見て言いました。「2001年から知ってるよ。デジタルマーケティングの世界にようこそ。」と。彼の言葉を聞いて、Nathan Barry(ネイサン・バリー)は歓喜しました。

それまで彼は、App Storeでアプリを販売しかしてきませんでした。Appleからは「昨日、アメリカ国内であなたのアプリが100個売れました」という報告がありましたが、実際のところ、購入者はNathan Barry(ネイサン・バリー)の顧客というよりは、Appleの顧客だったのです。だって、誰がダウンロードしてくれたからすら、知らなかったのですから。

そこには、マーケターと顧客の壁のようなものが存在していました。

1度、彼のアプリが80万円分、どこかの学校から購入されたことがありました。でも、これだけ大量に売れたって、Appleが教えてくれるのは「この学校はアメリカに所在地があります」ということくらい。だから常々、アプリの購入者はNathan Barry(ネイサン・バリー)の顧客ではないと感じていました。アプリが売れたところで、購入者はAppleの顧客でしかなくて、その後にAppleが彼にお金をくれたというだけです。

でも、メーリングリストはどうでしょうか。Nathan Barry(ネイサン・バリー)は、ハンドブックを購入してくれたお客さんを全員知っています。だから、お客さんに「商品はどうでしたか?どこか改善すべき点はありますか?」と聞くこともできるんです。これまで顧客との繋がりがなかった彼にとって、これは衝撃的な変化でした。

Facebook を今すぐ削除してメルマガを発行すべき3つの理由

もう少し、この話について詳しく説明します。だって、多くのブロガーが「ソーシャルメディアを使うべきだ」「Instagramのストーリーを流さないといけない」「YouTubeやVimeoで動画を公開しないと」と言われ続けているんですから。だからこそ、なぜメールが重要なのか考えてみたい。パーソナル・プラットフォームを作ろうとしている人にとって、なぜメーリングリストが最優先で焦点を当てるべきものなのでしょうか?

その理由はいくつかあります。

#1. 顧客情報を所有するため

おそらく僕たちにとって、もっとも大きな意味合いは、メーリングリストを自分が所有できるということです。最近、Facebookがアルゴリズムを変更したというニュースを聞いたばかりですね。

たとえば、Facebookで1万人とか、50万人のファンページを作成するとしましょう。たしかに、Facebookですばらしいビジネスを構築することはできますが、突然「リーチを100%から10%に下げる予定ですが、さらに課金すればリーチを上げることができます」と言われたらどうでしょう。見込み客にリーチするためにお金を払わないといけませんよね。結局、ソーシャルメディアは自分でコントロールできるものではないわけです。

#2. いずれ企業のサービスは死ぬため

ほかにも例を挙げて見ましょう。たとえば、mixiにアクセス数の多いブログやコミュニティを構築したとします。でも現時点において、このプラットフォームで大きな成功を掴めている人はほとんどいません。なぜなら両方とも死んだメディアだからです。最近、女性専用の性感マッサージサービスを提供している男性のブログをmixiで発見しましたが、これは稀な例です。普通に検索行動をしていてmixi、FC2やJugem、あるいは忍者ブログなどにぶつかることはありません。アメブロやnoteも一昔前に比べれば、だいぶ見なくなったなという印象です。NAVERまとめもサービス自体を終了しちゃいましたし。

RSS広告についても、FeedBurnerもGoogle Readerもサービスが終了しました。常にこの業界は変化していくのです。

しかし、MailChimpを使っているとしましょう。僕もMailChimpを使っています。何かこのサービスに問題があれば、メーリングリスト自体をダウンロードして、別のプロバイダーに移行すればいいだけです。これなら、さっきまで見てきた例のように「しまった!mixiのコミュニティ・メンバーを他のプラットフォームに誘導させられない」なんてことはありませんよね。

これは重要な問題です。

#3. メールはSNSに比べて読まれるため

じゃあ、パーソナライズの面ではどうでしょうか?多くの人が、毎日数え切れないほどのメールを受信していますよね。どうやったら、パーソナリティがあり、受信箱の中で一際目立つメールにできるでしょうか?

コンテンツには、さまざまな配信方法がありますよね。でも、多くの人にとって、より近しい人からの連絡を優先するということが重要です。例えば、セールスについて考えてみましょう。たとえば、Twitterで、何かしらのコースの宣伝をしようとしているとします。

しかし、このソーシャルメディア上では、多くの人が今起こっていることや政治などについて、不満や意見を言っていますよね。だから、Twitter上で何かしらのビジネス・バリューを提供しようとしても、ほかのツイートやコンテンツによってすぐに流れていってしまいます。

一方で、メールボックスについて考えてみましょう。母親から「お正月、家族で集まる予定です。この時間に来てね。」といったメールがあります。実生活にも関わる連絡ですし、このメールには注目を向けますよね。でも、きっとTwitter上ならスルーしているでしょう。

たとえ、Twitterを1週間放置して未読ツイートが12,000件あったとしても、このようにスルーすることができます。ただ、メールの場合は、何が届いたとしても、既読にしたり、削除したり、アーカイブしたり。何かしらの処理をしなければなりません。だから、このようなアーカイブされるだけのメールよりも、できるだけクオリティの高いコンテンツを仕掛けてあげるということが重要です。

メルマガの開封率は100%「件名」で決まります

当たり前のことですが、開封率は件名に左右されます。読まれないメールは件名が悪いのです。ほとんどのメールは開封すらされない中で、なんとか開封してもらうためにリストマーケターである僕たちは頭を抱えます。

ちなみに、Jumpcutがかつて送ったメールの中で最も開封率の高かった件名は「dog」だと言っていました。僕たちも「犬」を件名にして送ったことがあります。確かに開封率は高かった。なんででしょうか。

ダイレクト出版は「携帯電話」の四文字が過去最高の開封率だったとセミナーで話していました。犬、携帯電話。短い件名の方が反応率はいいかもしれませんね。

1回のローンチで情報商材を5億売ったと言われている村上さんと伊勢さんは「ビクンビクンしちゃいました」の件名で送ったメールの反応が最も高かったと言っていました。

ごめんなさい、話がそれました。メールであれば、その人に合わせてパーソナライズできるというのが便利ですよね。たとえば、初めてメーリングリストに登録してくれた人であれば「こんにちは, 高橋さん!!」というメールの件名で送信することができます。その人の段階に合わせてメールを作成し、編集できるというのが面白いですね。

「こんにちは, 高橋さん!!」という件名なら、パーソナライズされていますよね。初めて送るメールとしてふさわしいと思いませんか?メールを送信する人に合わせて、内容を変えることができるというのが、メールマーケティングのアドバンテージです。

例えば、僕たちはウェビナーに関して4つのメールを用意しています。すべて自動化されており、システムがメルマガ読者の状況を判断してメールを送ってくれます。「ウェビナーを見なかった人にリプレイの視聴を促すメール」「ウェビナーを見たけどピッチを見なかった人にリプレイの視聴を促すメール」「ウェビナーのピッチを見たけど商品を買わなかった人にセールスレターの閲覧を促すメール」「セールスレターを見たけど商品を買わなかった人に商品の購入を促す決済ページのURLを送るメール」・・・。繰り返しますが、これらはすべて予め用意されたメールです。MailChimpやConvertKitを使ってオートメーションに乗せると、ここまで細かくシナリオ分岐が可能なのです。

たとえば、すでに僕の商品を購入してくれている人に「良かったらこの商品を買ってくれない?」といったメールは送りませんよね。メーリングリスト以外のプラットフォームの場合は、このような判断ができません。あなたのFacebookグループに存在している人たちのうち誰が商品の購入者か、誰がウェビナーの視聴者か、誰がメルマガの登録者か一覧で分かりますか?簡単ではないと思います。

そして、より専門性の高い人がやっているのは、メーリングリストの登録者に関する情報に基づき、メールの内容をカスタマイズしているということ。たとえば、登録者全員に最新ブログのアップデート情報を送った上で、まだコースを購入していない人に対しては、「PS.このコンテンツは本当に高橋さんに合ってると思いますよ。メールウィンドウを閉じる前に必ずチェックしてみて。」といったメッセージを付け加えたり。

この例はちょっとしたPSメッセージでしかありませんが、他にもアレンジができます。たとえば、反対にコースをすでに購入している人に対しては「PS.数日前にコースを購入いただき、ありがとうございます。不明な点があったらぜひ知らせてください。これからあなたが掴む成功に、今から僕もワクワクしています!」と付け加えることもできるのです。

セスゴーディンが提唱するパーミションマーケティングを実現するのがメルマガ

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Seth Godinの著書『Permission Marketing』を思い出しました。日本でも谷川漣(タニカワレン)さんがこれを翻訳しています。これは10年以上前に書かれたもので、あなたも知っているかどうかは分かりませんが、彼はパーソナライゼーション、関連性、即時性について、その本の中で語っています。僕が先ほど話したメールマーケティングの応用は、まさにこの3つを体現したものです。

以前に顧客が購入した商品や過去のアクションに基づいて、メーリングリストをアレンジし、その顧客とメールとの関連性を深めていますよね。もちろん、即時性もバッチリ。適切なタイミングで彼らに届けることができます。

これは、すべてのソーシャルメディアや他のプラットフォームで言えることですが、5年以上、僕をフォローしている人であれば、僕が「これをチェックしてみて」と言うだけですぐにチェックしてくれるだけの信頼性を築けているかもしれません。でも、昨日からフォローしてくれた人の場合、チェックしてみてって言ったとしても、行動に繋がるかどうか分かりません。つまり、プラットフォームの多くは、メッセージにアレンジ性がないのです。

Facebookやチャットワーク などに新しく入った人が置いてきぼり。雰囲気に馴染めず最初の投稿や意見ができない…なんていうのはよくあることです。

でも、メールなら1人1人に応じて、一連のメッセージをその段階に合わせて送信することができます。昨日メーリングリストに登録してくれた人に対しては「今から信頼を築きたいと考えています」というメッセージが送れますし、6ヶ月前に登録したユーザーには、その段階に合わせて、何かしらのメッセージを投げかけることができるのです。それに、この方法なら、信頼を築く前にコンテンツを販売しようとするメールを送る心配もないですからね。

この、メルマガの内容をターゲットによって変えることの重要性については、僕たちも身をもって学んできました。今後も別のレクチャーで詳しくお伝えしようと思います。

それでは、次にROI(投資収益性)に関して話をします。オンラインビジネスにおいてNeil Patelはこう言いました、”The Money Is In The List(お金はメーリングリストにあり)”。これはどういう意味なのでしょうか?あなたはこの言葉について賛成ですか?反対ですか?

僕は完全に同意します。

メルマガはネットビジネスの裏技コマンド

僕がメールマーケティングを中心に据えた会社を作ったのは、ROIがあってこそです。オンライン上の見込み客というのは、ビジネスにおけるチートコードのようなものなのです。そのコマンドだけを知っている人だけが優位に立てるゲームの裏技みたいなもんです。

次に作るコンテンツがなんであれ、今のコンテンツとまったく逆の方向性のものであれ、見込み客たちがあなたのストーリーに関心を持って、部分的にでもあなたに共感してくれているのだとすれば、フォローし続けてくれるのですから。

Nathan Barry(ネイサン・バリー)はブログビジネスからソフトウェア製品へと方向性を変えました。プレーヤーからプラットフォーマーへの転身です。でも、オンライン上に見込み客がいたので、ConvertKitをロケットスタートさせることができたのです。当時、彼に1万人のメーリングリストがあったおかげです。

どんなことをするにしても、見込み客を抱えていれば、ローンチを有利にできます。そして、誰が購入してくれたのかもトラックできるのはもちろんのこと、フォロワー1人1人のプロフィールを作ることも可能です。もし、これがメーリングリストではなく、AppleやAmazonだった場合には、顧客について一切知らされることはありません。だからこそ、メーリングリストをおすすめしているのです。

あとは、メーリングリストを使えば、僕の商品を1番買ってくれた人を調べることもできます。誰が僕の1番のファンなのか。これを調べるのが僕は好きです。MailChimpにはそれぞれの見込み客に自動でスターをつける機能があります。開封率の高い人、反応率の高い人、にスコアをつけて合計値に応じて1つ星、2つ星、3つ星とスターをつけて悪いリスト、良いリストに分ける機能があります。もちろん購入者にタグをつけて、スコアリングすることも可能です。スコアリングはマーケティングオートメーションの核となる技術です。

日本で高額な塾や情報商材を販売している人たちはリストの数を競います。それが10万だとか、20万だとか。一度彼らの運営についてアドバイスを請われたのですが、あまりにも杜撰で唖然としました。彼はMailChimp に移行した方がいいですか?と質問をしてきました。

僕は逆に聞き返しました。どこの配信会社を使っているのですか?と。案の定、雑居ビルの一角で開発・保守されているような不安定な会社のサービス名があげられました。

面白そうだから彼のメルマガに登録してみると、早速、自動返信メールがスパム行き。しかもフィッシング詐欺の釣り針マークが付いていました。仮に10万のリストを持っていても、この状況では、開封率は1%以下でしょう。スコアリングされていない、つまり商品を全く必要としない人に対してメールを送るからこんな風にGoogleから詐欺メール扱いされるのです。

そうそう。それで、ファンたちを対面イベントに招待することもできます。メーリングリストで「VIPのあなたは、僕のコンテンツをもっとも楽しんでくれている25人の1人です。あなたには、何かスペシャルサプライズを提供しましょう。」なんて流したら、一気に500万円、1,000万円くらいは売り上げが伸びるかもしれません。そんな経験をしたら、”The Money Is In The List(お金はメーリングリストにあり)”という言葉の意味が分かりますね。

たまに成約率が50%を超えた!なんて嘘のような数字を目にしますが、これは嘘でもなんでもなく、リストをセグメントして反応率の高い人にだけセールスメールを送ればこのくらいの成約率は簡単に出ます。

さあ、そろそろ別の話題に進みましょう。さっき、Nathan Barry(ネイサン・バリー)がConvertKitを始めた時に1万人のメーリングリストを持っていたって言ってましたよね。メーリングリストの規模について、お話をしましょう。

メルマガのリストは量か質か?答え「質です」

多くの人、特に今からパーソナル・プラットフォームを構築しようとしている人は、Nathan Barry(ネイサン・バリー)を見て「私も大規模なメーリングリストを持ってたら成功できるのに」と思っているかもしれません。でも、僕は小規模なメーリングリストで、人々に対してどんなことができるかに注目しているのです。あなたはどう思いますか?オンラインビジネスを収益化させるためには、どれくらいの規模のメーリングリストが必要だと考えますか?

具体的な数字を出して、リストのリアルについてお話ししましょう。

まず何よりも大事なのは、メーリングリストの質を意識することですね。おそらく解約する人も出てくるでしょう。特に、何か競争意識のようなものを持って「ライバルのあいつより大きな数字を作りたい」というモチベーションでリストの登録者を増やした場合、それは顕著かと思います。

増やすだけの目的で作ったメーリングリストは、どうしても質が低くなりますね。確かにメルマガの読者数が大きければ、駆け引きの上で有利に立てることもあります。メルマガの読者数が多ければ出版の話も舞い込んでくるかもしれません。ジョイントベンチャーをするときに収益配分においてリストの大きいあなたが1割多く取る契約になるかもしれません。でも、たぶんそれくらいです。リストの大きさの利点って。

そして、量だけを追い求めたメーリングリストを使って、なんの関連性もないコンテンツを売ろうとしても、良い結果は得られません。

僕の駆け出しの頃の話をしましょう。僕は『TOEIC塾』というオンラインコース を販売していました。これは、初めて作ったデジタルコンテンツです。Neil Patelのような人たちを倣い、発売前にメーリングリストを構築したのです。そして、このようなメッセージを添えました。

「オンラインコース の発売時にお知らせを受け取りたい人は、メーリングリストに登録してください。」

「早期購入をしていただければ、割引が適用されます。」

これは、僕のWebサイト上で伝えたメッセージです。

その後にTOEICの勉強法に関するブログ記事を書いて、最後にこう付け足しました。

「もしこの記事が面白かったのなら、今度発売するオンラインコース に関するメーリングリストに登録してね。」

このローンチ前のメーリングリストには1024人が集まり、最初の24時間で125万円を売り上げました。

この結果に圧倒されました。だって、その時の売り上げ目標は、100万円だったのですから。

ちなみに1024人の登録者のうち、100人強の人が購入してくれました。正確な数字はあとで確認しないと分かりませんが…。ただ、かなりの数だったことは覚えています。

1024人といえば、そんなに大きいメーリングリストじゃない。それなのに120万円以上も収益を集めたんです。

これは価格理論の話になるかもしれませんが、もしこのオンラインコース を900円くらいで販売していたら、この数字を達成することはできなかったでしょう。実際に、僕は自分のオンラインコース を3,900円で販売しました。また、ほかにもオンラインコース にEメールサポートなどを合わせたパッケージを1万円で売り出したのです。

僕の知っている人たちの中には、高価格の商品を小規模メーリングリストに販売して、1回のローンチだけで200万円以上売り上げたという人物もいるくらいです。売れた数は25個でしたが、価格が高いだけに売り上げも大きいのです。関連性の強い、つまり質の高いメーリングリストであれば、規模が小さくても高い収益を得ることは可能だということです。

メルマガのリストを教育するのに必要な期間はどのくらい?

僕がこの小さいリストで大きな収益をあげた話をすると「見込み客と信頼関係を築くのには、時間がかかりましたか?」と聞かれます。つまり、商品をローンチした瞬間に購入ボタンを押してくれるような見込み客との関係を築くのには、どれくらいかかるのでしょうか?あなたはどう思いますか?

おそらくリストを教育するのに、2ヶ月半から3ヶ月はかかります。僕自身、TOEICのオンラインコースを売ったときは、優れたメーリングリストを完璧な手順で作成したというわけではありません。その代わり、僕はメルマガ読者に対して「今、教材のこの部分を作っているよ」「僕はこのオンラインコースを沖縄の本部という場所で作っています」といったようなオリジナリティーを出して、リストに残ってもらうことを意識しました。

たとえば「TOEICのリスニングパートでハイスコアを取る方法」といったような記事をメーリングリストに送る際、一緒にこんなメッセージを送りました。

「やっと『TOEIC塾』の第4章を撮影し終えました。これは内容の一部ですよ。」

完成に至るまでのいろいろな話をするのが大事です。優れた情報を提供できる人はたくさんいるのですが、商品と関係のない話をしたら意味がありません。

だから「良いね。今度、商品を購入するよ」って見込み客から言われたとしても…きっと購入してもらえませんね。あなたがずーっと関連性の低いメルマガを送り続けている限り。

そう、そこにはなんの積み上げもありません。期待もできない。だから、ローンチに関していうのであれば、商品をリリースする前に、購入を決定するために必要なあらゆる情報を提供しないといけないということです。

購入の意思決定をするために必要な情報を渡していれば、リリース前に顧客を獲得できますから。実際、この手法によって「午前9時です。今から『TOEIC塾』をご購入できます。」という最初のメールを送った最初の5分で10人が購入してくれました。

それは、すでに購入することを決めていたからですね。リリースを心待ちにしていた人が10人もいて僕は感動しました。

「今、サーバーがダウンしているからサイトにアクセスできません」ってのは、リストマーケターがよくやるギミックです。実際にロリポップの安いプランで運用していた僕のサーバーは落ちちゃいました。

これは人気のお店が「押さないでください」と言っているような感じですね。まさにAppleの戦略です。iPhoneの発売時によく見る光景です。僕も、iPhoneを他のAppleファンと共に心待ちにして並んでいたわけですから、Appleの戦略をよく理解しています。

新しいiPhoneが1月か2月に発表されて、6月29日に発売されました。その日は友人の誕生日だったので、よく覚えています。だから、iPhoneは友人にとって誕生日プレゼントのようなものでした。発表されてから発売されるまでの期間、僕と友達はiPhoneについていろいろなことを学びました。どんな機能があるのか、どうやったらアプリを作れるのかなどなど。

Appleも初期の頃は、そんな現象はありませんでした。Macworldで開催されたSteve Jobsの商品発表の動画をYouTubeでみたことはありますか?その日に発売された商品の名前はあまり思い出せません。たしかラップトップでした。Steve Jobsは「今日からお買い求めできます」と言いました。その言葉通り、その日に購入することができました。

商品の制作過程をメルマガで報告すると売り上げが伸びる

でも、実際のところ、今のiPhoneのローンチはもっとリードタイムを持たせて、発表から購入までの時間を設定していますね。

Appleの商品でもリードタイムが3週間程度しかないこともありますが、発表からの入手までの時間があれば、それだけ期待を持つことができます。だから、リードタイムの設定は役立ちますね。

これは商品のローンチとは直接関係のないことかもしれませんが、商品に対して発言権があると感じてもらうことも効果的です。メルマガを使えばこれが実現できます。例えば、オンラインコース に関して「見込み客に対していくつかコース画像のアイディアを提示して、投票してもらう」という話を聞いたことがありませんか?。Udemyで活躍する海外のトップ講師はGoogleフォームやTypeformをつかい、受講生にアンケートをとります。ピュアな気持ちで彼らのやっていることを見れば、受講生にアンケートを取ってより良いコースを作ろうとしているのだなと思うけど、販売者目線で見れば、ああ次のローンチの伏線だなと思うわけです。

こうすることによって、見込み客それぞれが、そのオンラインコース を自分の物のように感じてくれる効果があります。だって、発言権があるのですから。

例えば、僕と井上遥介さんは今、YouTubeでビジネスを展開するためのオンラインコース を作っています。まだコンテンツの中身は完成していませんが、アウトラインはすでに出してあります。井上さんはインフルエンサーとして活躍しておられるので、たくさんの登録者を集めて広告収入を伸ばし、高単価の企業案件を獲得する方法を教えてくれます。僕は1本のビデオで100万円以上のコンサルティングを成約する方法について説明します。

僕たちは時間をかけてアイディアを出し合い、その時々の近況を見込み客に伝えてきました。これまで何度か先行販売を実行していますが、販売するたびに多くの方が購入してくれています。

商品のストーリーを追うことに興味を持つ人もいるので、リードタイムを伸ばす手法が見込み客を増やすのに役立ちます。

Nathan Barry(ネイサン・バリー)はConvertKitで“work in public.”というコンセプトをもとに新商品・新機能を開発しています。公の場で働く。透明性のある企業運営を行う。

そのため、InstagramやTwitterで、新しいインターフェースのスケッチをシェアしたり、メーリングリストに送ったりしています。まるで中が見えるガラス張りのオフィスで働いているかのように。

商品開発の舞台裏やプロセスを伝えることが大事です。多くの人は、コンテンツがどのように作られ、どのように機能するのか知りたいと考えていますから。だから、Nathan Barry(ネイサン・バリー)は社内チームで研修旅行をおこなう時なんかも、ラフティングに向かっていることや、チームメンバーでバスケしていることを、ビデオにして公開したりしています。そういった舞台裏を知りたいと思っている人が一定数いるということです。

AppleやAmazonを経由せず、メールを利用して顧客との関係を持つことで、「これが僕たちです」という話ができます。そうすれば、僕たちのコースを受講してくれている人が、コース製作者である僕たちとつながっているような気持ちを持ってくれるはずです。何か失敗したとしても、つながりがあれば、それをカバーすることができます。

自分で言うのもなんですが、顧客と信頼関係を築いているからこそ、分かるようになったことです。おそらくYouTubeで料理番組が人気なのも同じ理由でしょう。料理を食べるのがメインじゃなくて、料理が出来上がるまでのすべてのプロセスを見ることができるから、視聴者がその過程を共有することが可能ですよね。

商品を売る”以外”のメルマガの使い方

さて、ここまで僕たちは、ローンチにおけるメールの使い方などについて話をしてきました。

いったん話の内容を少し変えて、メーリングリストを活用して、販売以外にどんなことができるか少し考えてみませんか?

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僕がよくするのは、どこか別の都市に行ったときに、メールを送ることです。先月、子供たちにシュノーケルのやり方を教えるために沖縄の今帰仁に行きました。いろいろとスケジュールを調整した結果、夕方から予定が空いていることに気づきました。そこで、良い機会なので、沖縄エリアのメーリングリスト登録者35人に連絡をとってみることにしました。うちの顧客でも比較的商品をよく買ってくれている人たちのリストです。

「5時間後に〇〇っていうレストランにいるから、来れる人は来て!うちの家族もいます」

こんな連絡を取り、結果的に2人が集まりました。岐阜県と愛知県に住んでおられる方たちでしたが、たまたま那覇市役所で仕事があったらしく、そのついでにわざわざ名護まで来てくれました。

これが、メールの力です。ほかの配信手段では、こんなことできませんよね。

ほかにも「残念ながら出席はできませんが、すばらしいディナーを」など、素敵なメッセージをたくさんもらいました。

あとは…僕がよくおすすめするのは、できるだけシンプルな内容のメールを送ることですね。

プレーンテキストで、かつ書式設定もそんなにこだわったりはしないものです。

箇条書きや太字、リンクなどを使うくらいでしょうか。メールを送るなら、こんな感じです。

「こんにちは!今、東京にいるのですが、もし時間があれば、今日予定しているミーティングとディナーに参加しませんか?」

このようなメールにすれば、とても個人的なやりとりになりますよね。メーリングリストのメンバーをフィルタリングしているので、大阪にいる読者が「なんで、こんなメールが届くんだ?」ということにもなりません。

ほかには、メールを使ってどんなことができるでしょうか?

ブログの更新通知をメールで通知する方法

たとえば、もしあなたがブロガーなら、新しい記事をメーリングリストで伝えられます。MailChimpにはRSSの通知機能があります。僕たちは週に2回、自動でブログの更新通知を出しています。

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新しくポストしたら、メーリングリストに絶対、送信した方がいいです。Googleのインデックススピードが速くなるので、オーガニックのトラフィックも増えます。

MailChimp もConvertKitも メーリングリストに手動で送ることをいちいち考えなくても、自動的にお知らせメールを送信できます。

Nathan Barry(ネイサン・バリー)たちのチームがConvertKitを設計する際に意識したのは、機械的なお知らせメールにならないようにするということでした。メーリングリストのメンバー1人1人に、パーソナライズなメールを送ることにこだわったのです。

ConvertKitを使えば、自動的にメールの下書きが作られ、こちらに通知が届きます。下書きには、すでに必要なリンクが貼られたディスクリプションなどが記載されています。通知に「下書きが完成されたので、編集するならこのリンクをクリックしてください」といった一文が書かれているので、編集するならそのリンクをクリックします。

次に、メールをパーソナライズするために、いくつか手動で編集をしていきます。たとえば、週末に何をしたかとか。僕はスノボやサーフィンが好きなので、写真付きのブログのリンクを貼って、個人的なお知らせを書いたりします。こうやって、ConvertKitを使うことで、95%を自動化することができます。

これは、とても魅力的な使い方だと思いませんか?

ところで、先ほど、どこかの都市に行ったときに、メーリングリストでお知らせメールを送るという話をしました。これは、講演家でもセミナー講師でもビジネス書の作家さんでも応用できるテクニックです。たとえば、誰でも参加できるようなセミナーがある場合には、その地域の人たちにメーリングリストでお知らせをして、参加してもらえれば、主催者にとってもメリットがあります。

もしセミナーの講演者として活動してみたいと思うのであれば、ぜひ活用してほしいテクニックです。たとえば、講演会の主催者が「あなたとほかの3人で、スピーカーを決めかねているんだけど…」と言ってきたとすれば、「ぜひ、僕を選んでください。チケットを買ってくれそうな親しい友人5,000人にも声をかけられますよ。」とアピールすることもできます。これは、かなり良いセールスポイントですよね。

メーリングリストというのは、ソーシャルメディアのフォロワー以上の資産だと思います。過去、JVの事業を立ち上げたときに、ある企業からの支援を受ける必要がありました。そのときに、僕は企業に対してメーリングリストのメンバー数と、ソーシャルメディアのフォロワー数を提示しましたね。彼らにとって、こういったフォロワー数などは、わかりやすい評価基準ですから。メーリングリストの登録者数によって、サポートしてくれるかしてくれないかが決まることもあります。

僕は、すべてのブロガーに言っておきたいことがあります。少なくとも2年以上ブログを書いてきた人は、3ヶ月前に書いた記事をとても良いものだと思っていますし、誇りにもしています。ただ、もし誰かがあなたのブログを読み始めたとしても、そのような思いは伝わることがないということです。

つまり、何が言いたいかというと、おすすめの記事をアーカイブに登録しておくだけでは不十分だということです。僕なら、お気に入りのブログ記事をメーリングリストのメンバーに自動的に送信できるようにしておきます。いわゆるドリップメールですね。海外でよく使われるマーケティングの1つです。

つまり、メーリングリストが、あなたのブログをサポートしてくれるということですね。たとえば、毎週新しい記事を投稿しているとして、その記事に関するメールを送ります。そのメールの中に新しい記事に関連した過去の記事を、アーカイブから紹介するという感じです。

自動的にアーカイブから記事を引っ張り出して送るなど、1日おきくらいでメールを送るのがいいですね。ただ、あえて「この記事は2012年に書かれたものです」とは言いません。それを言ってしまうと、記事の価値が下がってしまうので。ハブスポットのリスティング広告を見てください。ブログの記事を広告に出向していますが、公開日と更新日は一番下に記述されています。

記事に新鮮さを持たせるために、ブログに日付を書く場合には、一番下がいいですね。僕自身、日付を参考にすることもあるので、記事に日付をつけていますが、目立つところに書いてしまうと、古い情報だと思われてしまいます。

何度も読まれることを想定したエバーグリーンコンテンツであっても、基本的にマーケティングの原則は変わりません。ただ、日付が4年前のものだと、読者から「古い情報かもしれない」と思われ、低く評価される傾向にあります。だから、日付は目立たない方がいい。そうすれば、毎週月曜日に新しい記事を投稿して、木曜日はアーカイブから…なんてことができます。

この戦略はとても気に入っています。

最初のメルマガ読者100人を集める具体的な方法

さて、話題を変えましょう。メーリングリストは、いつから作り始めるべきでしょうか。オンラインビジネスをする立場になると「ソーシャルメディアのフォロワーを増やせ」とか「ブログの読者を増やせ」とか、いろいろなことを言われるじゃないですか。では、メーリングリストを作り出すのは、いつがベストなのでしょう?

もし、僕が駆け出しの頃からやり直すのであれば、ブログを立ち上げる前に作りますね。

ニュースレターのようなものを作るイメージです。

ブログを始めると、「実際に読んでくれる人なんていないかも」なんて憂鬱な気持ちになることが多いです。気合を入れて書いたブログ記事を投稿したとしても、ページビューは、自分のiPhoneのアクセスだけなんてことだってあります。

自分の母親だけ、とかね。

友達に「ブログを始めてみたよ」と言っても、読んでくれるのは1度だけかもしれない。それでは、うまくいきませんよね。だから、ブログを書くにしても、まずはブログから抜け出さないといけません。まずは、トピックを絞るところからです。

僕がブログを始める前は、こんなことを考えていました。「ブログのトピックは、デジタルマーケティングとオートメーション。後、興味があるソフトウェアとテクノロジーについて書こうかな」と。しかし、こんなにトピックが広くては、見込み客を獲得することができません。だから、まずはブログを書く前に、自分の専門トピックを絞っていくことが必要です。

絞り込んだ結果「オンラインコースをエバーグリーンファネルで販売する方法」というトピックになりました。そして、見込み客を集めるために、僕ができるのは、知り合いにあたってみるということだけでした。Twitterには15人くらいしかフォロワーがいなかったから。だから、友達や同僚に「オンラインコース を作ってるの?もっと上手に設計するノウハウは知りたい?」と尋ねました。すると「ええ、もちろん」という返事が返ってきたんです。僕は「いいね。売れるオンラインコース の設計方法に関する情報をメーリングリストに流しているんだけど、良かったら登録してみない?」と聞いて回り、これを何度か繰り返すうちに、ようやく10人くらいのメーリングリストができたのです。これなら記事を書く目的も分かりやすいですよね。メーリングリストを持っていない駆け出しのブロガーは、誰に対して記事を書いているのかも分かりませんし、それは苦痛です。

じゃあ、リストを今すぐ集めよう。でも、リストを集める目的でホームページを立ち上げて、ニュースレターへのサインアップを促すというのはやりすぎでしょうか?

全然そんなことはありません。僕はウェブサイトよりも先にオプトインページを作るべきだと考えています。

Udemyの講師の中にはまだオプトインページすら持っていない人がたくさんいます。彼らがUdemyに参入した初期の段階からオプトインページを持っていれば、今頃、リストビジネスだけで1つの事業が立つほど収益をあげられていたはずです。

メーリングリストの構築に特にやり方に決まりはないです。多くの人は、メーリングリストの登録者を集める方法にこだわりすぎているように思います。「こうやってトラフィックを獲得して…」「ホームページを完璧な設計にすべきで…」と。こんなふうに凝り固まったロジックに縛られなくても、シンプルに友達や同僚に「〇〇についてのニュースレターを始めようと思うから、良かったら登録してくれない?」と言えばいいのです。

手動で1つ1つメールアドレスを追加することで読者100人を集める

極論、別にオプトインの入力フォームを作る必要もありません。「いいね!メーリングリストに追加しておいてよ」と言ってくれる人を周囲から探して、それらを手動で追加しながら100人規模のメーリングリストを作った人もたくさん知っています。

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実はこのノウハウ、Videofruit.comのBryan Harris(ブライアン・ハリス)が起業当時にやったことです。彼のブログ、むちゃくちゃテーマの切り口がいいです。

彼はカンファレンスでオプトインの許可を得た友達を手動でメーリングリストに追加するノウハウを紹介していました。さっき、YouTubeで探しても見つかりませんでした。確かこのカンファレンスの動画、アップロードされていたはずなんですけど。

まあとにかく、このカンファレンスの翌日、オーディエンスの女性が「200人まで登録者を増やしたわ。次はどうすればいいの?」と発表していました。彼は、彼女に対して「いいね。かなりの規模までスケールできると思うよ」と返していました。手動でリストを追加して200人を集めるだけの根性があれば、メーリングリストなんてどれだけでも大きくなっていきます。これまじな話。

ここで少しNathan Barry(ネイサン・バリー)の話に戻りましょう。これまで彼は、ソフトウェア会社・ConvertKitをスケールさせるために、ダイレクト・セールスを活用してきました。これは、周囲の人にアプローチして「あなたはどのプロバイダーを使っていますか?」「何か今のプロバイダーで不満はありますか?」「良ければ、うちのサービスに登録してもらえますか?」と尋ね回るだけです。たくさんのブロガーにダイレクト・セールスをして、まずは10人の消費者、次に25人の消費者とユーザーを増やしてきました。

まずは、とにかく訪ね歩く、ということです。

リアルの世界で挙動不審な人はメルマガの読者を集められない

インターネットビジネスでうまくいっている人は、やっぱりリアルでも強いのです。

例えば、人との関わりがいやで、実家にこもり、やることはただブログの更新とYouTubeの更新だけの人がいるとする。定年を過ぎた両親の年金を搾取するすねかじりのアラサーです。リアルでの振る舞い方を知らない人はコミュニケーション能力のなさがテキストに現れています。読者がブログを見たときに、1カラム・ワイドのブログを非常に読みにくいと感じることでしょう。自分がお気に入りのネオンブルーも多くの人にとっては生理的に受け付けられないカラーかもしれません。Webサイトのトップページに顔写真を載せていますが、まるで地球に慣れていない新しい生物のような表情です。どことなく不安な様子がにじみ出ている。

リアルに弱い人は、その挙動不審な動作がYouTubeの動画にも現れています。顔出しした勇気は認めましょう。だけど、声が震えていますよ。そんな震えた声でボソボソ喋ってもダメだと言うことは、リアルの生活で学ぶしかないのです。あなたの人生の最大のミスは、両親のいる実家に帰ったことです。母親に炊事洗濯をしてもらいながら「自分がウェブの仕組み化が得意です」なんて言うのはやめましょう。あなたのお母さんは、あなたの仕組みの一部として今日も少しだけ使い古された男物の下着を洗濯板で洗ってくれているのです・・・。

うん。洗濯板はこの時代ねえか。・・・まあ多少の脚色はあれど、本当にこういう顛末の人生を送っている人を僕は知っています。

あなたはリアルに強くなってください。仮にYouTubeに登場したとしても、ビシッとレンズを見て自信たっぷりに話せるような人間になってください。ブログの背後に隠れて、犬の散歩をする以外は家に出ないような人間にはならないでください。僕たちが相手にしているのはリストではありません。リストの向こう側にいる人間なのです。

断られたっていいじゃないですか。言うのはタダです。「僕のメルマガに登録してくれない?」って。

そして、見込み客リストにまとめる、と。

Nathan Barry(ネイサン・バリー)はソフトウェア会社でデザイナーとして働いていた頃、同僚に多くのエンジニアがいました。彼らが開発するiPhoneアプリは機能的だったのですが、正直なところ、見た目は良くありませんでした。そこで、彼らに「毎週、『アプリを美しくデザインする方法』というテーマでブログを書いているんだけど、良かったらニュースレターに登録しないかい?」とNathan Barry(ネイサン・バリー)は尋ねました。彼らにとってもありがたい話だったので、このようにニュースレターに登録してもらうのは、特に大変なことではありませんでした。

僕もTOEICの商品を売ると決めたとき、最初にやったのは英語の勉強をしている人たちに登録をお願いすることでした。当時、僕はネブラスカ州立大学の留学を終えて、次のセメスターが始まるまで半年ほどやることがなかったのでアジアを放浪していました。アメリカ留学していてもたいしてスピーキング能力は伸びなかったので、喋る機会を求めてフィリピンのマニラに行きました。フィリピン英会話です。

フィリピン人の先生たちからは「アメリカなまりの英語ですね」と言われました。韓国資本のフィリピン英会話教室で、WCCという病院の3階、4階を使って授業が行われていました。日本人の学生は圧倒的にマイノリティで、ほとんどが韓国人でした。しかもほぼ全員がフィリピン英会話を終えた後に、カナダでワーホリするといっていました。2012年のことです。ちょうど、レアジョブが上場した前後だったと記憶しています。

僕は、日本人の学生一人ひとりに声をかけて、メルマガの登録を促していました。フィリピン人の先生たちも学生たちに対して「Rickyは発音が綺麗だから、彼とつるむようにしたらいいよ」と僕を紹介してくれていたようです。フィリピン英会話をやった人はわかると思いますが、授業の最初で英語名を決めます。僕の場合、それがRickyでした。

ちなみにフィリピン英会話を2ヶ月集中的にやった結果、僕は完璧なフィリピンなまりの英語を話すようになりました。僕は言語的な影響を受けやすいのです。つい最近も「宝島」という沖縄を舞台にしたオーディオブックを聞いていて、自分の日本語がいつの間にか沖縄アクセントになっているのに気づきました。宝島の語り部があまりにも心地いい沖縄弁を話しますから、ついつい沖縄に行きたくなってしまいます。

メルマガの読者に質問をしてブログのネタを外部から集める

もう1つ、メールの魅力を教えましょう。それは、登録者に直接、質問ができることです。たとえば「オンラインコースの作り方を学ぶ上で、何か不満はありませんか?」など。そうすると「カメラ選びの部分が難しくて、正直ついていけません。」とか、いろいろな意見が返ってきます。

登録者が抱えている問題を理解することは、とても大事です。理解せずに、誰に向けて記事を書けばいいのか解らなければ、記事を書くことすら大変になりますから。「カジュアルに書けばいい?それともフォーマルに書いた方がいい?」とか「デスマス調かそれとも断定調か」あるいは「主語は、僕、私?」なんて、論点のズレた部分で迷うことになってしまいます。僕はこれまで何度も繰り返し説明してきました。お客さんの問題を解決している限り、オンラインビジネスは必ず成功すると。デスマス調か断定調か考えている時点でフォーカスが自分に当たっているのでもう、ダメです。

特定の誰かから「今、こんな問題を抱えています」と言ってもらえたら、「これが解決方法ですよ」と教えることができますよね。その人からのメッセージに、直接答えるような形式で記事を書いて、実際に問題を解決できるようにすれば、すばらしいコンテンツになるでしょう。

これはどんなブログでも応用できるいいアドバイスです。僕もオンラインコースを作るときには、誰か特定の人物をイメージしています。ペルソナです。特定の個人に当ててスクリプトを書くことで、一定割合の誰かに届く文章になるというのは、人口統計学的にも、心理学的にも言えることです。

僕は、ウェブデザインとデジタルマーケティングをテーマにした2つ目のコースで、同じようにしました。ターゲットは、義弟のK君でした。彼は、まさにこの業界に足を踏み入れようとしていたので「彼はどんなことを学ぶべきなのか」について徹底的に考えました。そのため彼のように、新しくウェブデザインとデジタルマーケティングを学ぼうとする人にぴったりのコースを作ることができたのです。

オンラインコースのアウトラインを書く過程で、何度も作業が行き詰まることがありました。その度に彼が「これはどう言い表せばいいの?」と聞いてくるシーンをイメージし、頭の中で彼に分かるように説明をしました。

この方法だと、具体的に会話をイメージしながら、分かりやすく文章を書くことができますね。

これは、ライターズ・ブロックのようなスランプを克服するための最善の方法でもあります。

あなたが文章を書けなくなるのは、頭の中から読者が消えたからです。あなたに定期的に質問をくれる人がいる限り、作るコースが出てこないなんてことはないし、書く内容がなくなったなんてことも起こり得ないのです。

オプトイン率を上げるために8通のEメール・コースを制作する

友人や同僚に直接声をかけてメーリングリストをゼロから100人、200人に増やすということは、簡単だということがよく分かりました。これを簡単だと思える、リアルでの強さ、オフラインでの強さを持ち合わせていないとオンラインビジネスでは埋もれます。この点だけ覚えておいてください。考えてもみてください。人気のYouTuberは、ネットの中の人たちですけど、僕たちより何倍も多く外で撮影をし、多くの人たちと触れ合っています。リアルの強度があるの、なんとなくわかります?普通、そういうことは恥ずかしくてできないってことを彼らは強靭なメンタルでやり遂げてしまいます。

繰り返します。あなたが見込み客の問題解決に取り組んでいる限り、ビジネスが失敗するなどあり得ないのです。

では、もしあなたが100人以上の規模にリストをスケールするには、どうすればいいのでしょうか?大規模なメーリングリストを作ろうとするとき、あなたはどのような戦略を用いますか?

僕がよくやるのは、メールを使ったオンラインコースですね。これはオンラインコース と呼んでいますが、ビデオコンテンツではありません。一連のEメールからなら無料コースだと考えてください。Eメール・コースとでも呼びましょうか。ステップメールのフォーマットで、体系的なノウハウを提供するイメージです。

ほとんどのブログは「ニュースレターに登録してください」といったような文言を書いてアピールしているだけですが、これはあまり良い売り込み方だとは言えません。それよりも、登録者が「早く次のメールをくれ」と思うようなメールを送ることが重要です。

「もっとメールが欲しい」「早く助けてくれ」といった感じにするのです。

特定の話題に関するメールのオンラインコースを作るのがおすすめです。たとえば、30日間で8通のメールを送り、この8通のメールにあなたが知っているすべてのことを書くといった感じで。これの利点は、いくつかあります。1つは、コンテンツの量が多くなったとしても、ユーザーが圧倒されないということ。Stu McLarenの言葉を使えば、Overwhelmしないってことです。Overwhelmは、インターネットビジネスの業界が折り返し地点を迎えたときに生み出された言葉です。トッププレーヤーたちが口を揃えて言い出しました。ネットビジネスの敵はOverwhelmだぜって。Eメール・コースなら1通1通がコンパクトなので圧倒されません。

おそらく、そのトピックに関して初心者であるだろう彼らでも、内容を分けることできちんと消化できるようになります。

長いビデオコンテンツを見るより効率的に学習できます。なぜならテキストを読むのに十分な時間を読者は与えられるからです。考えてみてください。30日間で8通のメールです。僕らはもっと短いスパンでメールを送りますが、それでも全てのコンテンツが読まれる傾向にあります。

膨大な量のコンテンツを一気に理解することはできませんが、その代わりに、毎日、もしくは数日おきに、1口サイズの学習をおこなうことができます。英語では、Bite Size です。

もう1つは、メールに重要な価値を持たせることができるということ。学習型のメールコンテンツなら、何度も読み返して、トレーニングすることもできるでしょう。コンテンツをすべてブログに載せた上でパスワードをかけ、メーリングリストを使って販売する人もいますが、その場合、メールにはほとんど価値が生まれません。

さらに重要なのは、美しく合理化されたランディングページを作って「メールのオンラインコースで、こんなことを教えるよ。メールアドレスを入力してね」といったように表示させることができることです。そのあとは、他のWebサイトでゲスト投稿をすることもできます。一時期、ブロガーのイケダハヤトさんもゲスト投稿を募集していましたよね?あなたのブログの記事をうちのブログに掲載しますって。

ゲスト投稿。これは海外でよく使われている戦略ですね。ゲスト投稿して、Authorのページからトラフィックをサイトに戻す方法です。

初めの頃、僕は主に「Twitterでフォローしてください」とか「”rikiyaishizaki.com”でブログを書いているので見にきてください」とか、そういったアクションプランを用いていました。しかし、これでは新しいビューをほとんど獲得することができませんし、中にはニュースレターを講読してくれる人もいますが、そんな人はかなり稀です。

例えば(ネイサン・バリー)は、メールでのオンライン・コースにつながるようなブログ記事を書き始めました。

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”Smashing Magazine”というWebデザインに関するブログがあります。そのブログで、彼は“How to Launch Anything.(ローンチする方法)”というタイトルの記事を書きました。ボリュームは4,500語くらいで、商品のローンチや関連事項について、かなり詳しく説明する記事でした。

そして、記事の最後に「僕はNathan Barry(ネイサン・バリー)です。良ければブログを見にきてください」と書く代わりに、こう書いたのです。「ようやく、ここまで来ましたね。あなたは、ローンチに関する4,500語もの長いブログを読み終えたのです。実は、さらにこの内容について興味がある人向けに、Eメール・コースを作りました。読みたいという人は、ここにアクセスして登録してください。」と。その後、この記事が公開されて3〜4週間程度で、1,000人以上の購読者を獲得することができたそうです。ブログの記事を1本書くだけでリストの数が1000も増えるなんて、おいしいですねえ。

このようなEメールコースを作りリスト集める手法は、さらに特定の商品を販売するためでもいいし、単純にメーリングリストを作成するための戦略として実行してもいいです。

Nathan Barry(ネイサン・バリー)は、たしかに、その後『Authority』という本を書くに至りましたが、ゲスト投稿は単にメーリングリストを作るのが目的でした。メーリングリストを作る上での、1つの実験のようなものだったのです。そもそも、ゲスト投稿の記事で何かを購入させる目的の文言を書いたら…編集チームがそれを取り上げて、すぐさま削除してしまうでしょう。そのような方法で、何かを売ることはできません。

だから、ゲスト投稿では無料で大きな価値を提供することが重要です。読んでみて、誰もが「アクションを起こそう」と思えるような良質な記事であれば、サイトの編集者も「この人の記事は、より目立つところに配置しよう」と考えてくれるでしょう。これは、メーリングリストを作る上で効果的な戦略です。

メルマガの初心者が犯す3つのミス

では反対に、メルマガ配信においてよくある間違いを紹介しましょう。メールやメーリングリスト、もしくは、それらを通じて起こしうる間違い。2つか3つ、お伝えします。

まず技術的なミスは、多くの人がやってしまっているので、ここで話しておかないといけませんね。

ミス#1. Gmailのアドレスを使ってメルマガを配信する

1つ目は、MailChimpやConvertKitのようなツールを使うときに、Gmail、Yahoo!などのドメインやアドレスを使って、メールを送ってしまうということです。

GmailやYahoo!からはメルマガを送れません。具体的にいうと、”support@rikiyaishizaki.com”からメールを送る必要があるということです。もしGmailのアドレスからメールを送信したいのであれば、カスタム設定をしなけれないけません。多くの人が犯しがちな初歩的ミスです。

企業のメールアドレスのドメインがgmailとかyahooはあり得ないでしょう。一気に信頼を失ってしまいます。

ミス#2. メルマガで書く内容が見つからず挫折する

次のよくある間違いは、どんなコンテンツを送るべきか悩みすぎて、結局何もメールを送れないということです。「メーリングリストは作ったのですが、何を送ればいいのか分かりません。」「週に2回ブログを書いているのですが、それについてどうお知らせすればいいのか分かりません。」といったような声をよく耳にします。

彼らの相談に乗ると、自分のブログについていろいろと語った上で、結局「で、メーリングリストに何を送れば?」と右往左往しています。そこで、僕はいつも「あなたがブログに掲載する価値があると思うことを送るといいですよ」とアドバイスします。ブログとメーリングリストを分けて考えないほうがいいと思います。なぜなら、別々のコンテンツを作ろうとしているわけではないのですから。

そうですよね?多くの人は「ブログに投稿したことをメールに書いたら、読者から『それはもう読んだよ』と言われるのでは」と心配しますよね。でも、そんなことはありません。あまり知られていないことですが、僕がUdemyで公開しているコンテンツも、YouTubeで出しているコンテンツも、全部ブログで見れます。テキスト形式で。モダリティを変えて、同じネタを、別のメディアで再利用しています。

ミス#3. ブログが育ってからリストを構築しようとする

そして、1番のミスはと言えば…初めの段階でメーリングリストを増やそうとしなかったことですね。Pat FlynnやNathan Barryのビデオを見ていると、彼らはメーリングリストを作り始めるまでに数年かかったと言います。僕も同じです。だからこそ言えるのは、「もっと早くにメーリングリストを作っておけば」ということです。

ブログを作って間も無く、月に1,000のアクセスがありました。それがとても嬉しかったので、ブログ記事をもっと充実させました。すると、2011年10月に1,000だったのが、翌月には65,000のアクセス数に膨らみました。ここまでアクセスが膨らむと、ようやくブロガーになれたという気持ちになりました。

そして、また翌月。「12月はどうなるかな。もっとアクセス数が伸びているといいけど」と考えていましたが、結果は1,300アクセスだったのです。Google Analyticsで11月を非表示にしたら、何の変化もないブログに見えるでしょう。

最大の問題は何だったか。それは、僕のブログにアクセスして記事を読んでくれた人たちが、そのまま立ち去ってしまったということです。メーリングリストを用意していなかったために、読者に対してコンテンツをプッシュすることができませんでした。この経験を通して、メーリングリストがいかに重要かを学びました。もし「この記事を楽しんでくれたのであれば、メーリングリストに登録してね」というようなメッセージを添えていたら…と今でも思います。本当に大きなチャンスを逃してしまいました。

我が身を振り返ってみても、惜しいことをしたなと…。

まとめ:ビジネスの心臓部を他人に握らせてはいけない

よくあるミスについて、よく分かったと思います。このレクチャーを締めくくるにあたり、メーリングリスト作成やメールの重要性について言い残したことがありますので、お伝えさせていただきます。

一番大事なのは、見込み客とのつながりを構築して、彼らがあなたをフォローし、あなたが彼らにプッシュできるようにすることというです。そして、この一連の関係性を、あなた自身がコントロールできるプラットフォーム上で、おこなえるようにしてください。あなたが継続的に顧客の問題を解決している限り、あなたのビジネスが失敗する理由はどこにもありません。

Facebookは規約を変えようとしています。Twitterは、近々倒産するかもしれません。これまで何度も身売りする話がニュースになりました。Googleで検索してもアメブロやNaverまとめが引っかかることはもうありません。というかNaverはサービスを終了しましたよね。ソーシャルメディアは流行りすたりが激しいのです。だから、見込み客との関係を、あなた自身がコントロールできるようにしなければなりません。そうすれば、あなたの気分次第で別のプラットフォームに移ることができます。プラットフォームのオーナーに従う必要はありません。

さあ、あなたもNathan Barry(ネイサン・バリー)のノウハウが心に染みたはずです。まだメーリングリストを作っていない場合は、今すぐ作りましょう。僕のYouTubeチャンネルにあるテックトレーニングのプレイリストを見ながら、あるいは僕のブログに記載されているステップに沿って作業を進めてください。すぐにメーリングリストが作れるようになっています。何か質問があれば、コメント欄で教えてください。それでは、また会いましょう。

【6つのパーツからなる】ブログ・テンプレートを使って素早く記事を書く方法

Last updated on 2020年12月2日 By 石崎力也

今日は、テンプレートを使いブログ記事の書くプロセスを高速化する方法を説明していきます。石崎式!ブログ・テンプレートと名前をつけました。さっき。レクチャーの後半で実際にこちらのテンプレートを用いて新たなブログ記事を書いていきます。僕のパソコンのスクリーンを共有し、あなたにはスクリーンショットで見てもらうことになります。テンプレートを早速紹介します。ブログは6つのパーツから構成されています。

  1. 魅力的なタイトル
  2. リードパラグラフ
  3. 関連する画像
  4. 個人的な経験
  5. 本文
  6. ディスカッションのための質問

まず、テンプレートを使用する理由についてお話をしましょう。「石崎式!ブログ・テンプレート」について明確に定義しておきます。テンプレートとは、コンテンツの作成中に用いることができる、大まかなアウトラインのことです。コンテンツをより迅速に作成できるだけでなく、作成したコンテンツに、一貫したクオリティを保持させることができます。

ちなみに、このテンプレートは、一般的によく使われている「穴埋め式」のものではありません。たしかに、穴埋め式のテンプレートは、コンテンツ作成に役立つものかもしれませんが、あなた自身の言葉を入れたり、何かを描写したり、ストーリーを追加したり…いろいろなものを制限してしまうというデメリットがあります。そこで、僕たちが使っているブログ・テンプレートやコンポーネントについて紹介します。微調整しながらこれらを使ってもらうことをおすすめします。

6つの部品からなるブログ・テンプレート

テンプレートと言えど、あなたの好きなように変えることができます。ここでのゴールは、自分にあったテンプレートを作ることです。個々人にマッチしたテンプレートを使うことで、あなたの言葉遣いや、コンテンツスタイルにあった記事を作ることができるだけでなく、一貫性のある記事を短時間で作成できるようになるはずです。まずは、ブログ・テンプレートにおける6つのコンポーネントについて、簡単に説明していきます。

コンポーネント1:魅力的なタイトル

タイトルはとても重要です。なぜなら、タイトルは、読者があなたの記事を読むかどうか決めるための最初の判断材料だからです。ほとんどの場合、ソーシャルメディアや検索エンジンでは、あなたのWebサイトを目にする前に、ブログ記事のタイトルを目にします。要約形式のブログ記事の場合、少なくとも、その記事のトピックが何に関するものなのか人々に伝える必要があります。そして、そのタイトルは、人々の興味を惹き、説得力があるものでなければなりません。魅力的なタイトルには、エネルギーがあります。

魅力的なタイトルは、自分で考えなくてもいいです。外部のサービスに評価をもらいましょう。お勧めは、CoSheduleのHeadline Analyzerです。英語しか分析できないので、タイトル案を英語で作ります。高評価を得たタイトル案を日本語に変換するプロセスが必要です。これを面倒と思うかどうかは人それぞれですが、ある程度、英語ができる人は使ってみてください。インプレッションあたりのクリックスルーレートは確実に改善されます。

コンポーネント2:リードパラグラフ

これから記事の中で提供する解決策を、ブログ記事のはじめの2文に少しだけ書きます。しかも、その解決策に人々が興味を持つようにしなければなりません。リードパラグラフで読者に関心を持ってもらわないといけないので、ほかの見出しや段落と比べると、特別な扱いが必要です。

これはYouTuberの井上さんから教えてもらったノウハウです。井上さんにはYouTubeの立ち上げ初期から編集方法やネタの調理方法について手伝ってもらっています。YouTubeのビジネスジャンルでは、10分以上の動画で平均視聴維持率が40%を超えると、優先的にブラウンジングされるようになるそうです。僕の動画は最初の数秒で、離脱率が落ちていたので、ここをテコ入れしようと井上さんからアドバイスをもらいました。井上さんは動画の冒頭で「結論」を入れることで視聴維持率が伸びることを教えてくれました。

視聴者は動画を数秒再生して、その後のコンテンツを継続してみるかみないかを決定します。先に結論を言うことで、続きを見よう思う気持ちを想起させることができます。

コンポーネント3:関連する画像

ブログ記事には、プロの写真家が撮影した写真を掲載することがおすすめです。あなたが記事で扱うトピックに関連する画像を探しましょう。もちろん、自分で撮影した写真でなくても、問題はありません。ストックフォトライブラリを持ったサイトはたくさんありますので、このようなサイトを活用しましょう。ただ、もしあなたがプロの写真家であれば、記事にパーソナルな印象を付与できるので、自分の写真を使うのもいいでしょう。

僕は個人的にカメラが趣味なので、ブログ記事にもビデオのフッテージや、写真などをちょこちょこ入れるようにしています。iPhoneで撮影した画像だとそれほどインパクトは出ませんが、フルサイズのカメラを使うと僕みたいな素人が撮影しても「わっ」と思えるような写真が撮れます。

あなたが記事の中心に据えるトピックに合致し、読者を視覚的に惹きつける画像を探してください。たとえば、家族に関する記事を書いているとしましょう。その場合、家族がそろって食事をしている画像がマッチするかもしれません。もしくは、インタビューでどんなことを喋るべきか、何をすべきかについての記事を書いているとします。2人がミーティングをしているような写真を使うと、まるでインタビューの会話をしているかのようなイメージが持てるでしょう。

コンポーネント4:個人的な経験

ブログ記事には、必ず自分自身の人生や、身近な人の体験など、ストーリーを含めることをおすすめします。そうすることで、あなたが扱っているトピックのバックグラウンドにあるストーリーに人々を引き込むことができます。また、それだけではなく、読者があなたという1人の人間と心理的につながることもできるのです。

この点に関してはどれだけ強調してもしきれません。僕たちのブログをユニークなものにするのは、ノウハウではなく、そのノウハウにまつわる個人的な体験だからです。今やノウハウはコモディティ化しており、書籍でも、メディアでも、ビデオでも、皆が同じことを同じように伝えています。「アフィリエイト」と1つキーワードをとっても、あらゆる人たちがそれぞれの洞察を交えて情報発信をしています。その情報量は、膨大なものです。もしあなたがノウハウだけを提供していたら、確実に情報の海にコンテンツが沈んでしまいます。

あなたはストーリーを通じてコンテンツをユニークなものに保つ必要があります。

人々が、あなたのパーソナル・プラットフォームでブログ記事を読むとき、彼らは決して”New York Times”や”共同通信”を読んでいるわけではありません。彼らは、パーソナル・プラットフォーム・ビルダーとしてのあなたから、直接的に専門知識を得たいと考えているのです。だからこそ、個人的な体験やストーリーを記事に入れて、読者にパーソナルな感覚を与えるべきです。そして、ストーリーからコンテンツのコアな部分にピボットさせましょう。

コンポーネント5:本文

本文では、ブログ記事のトピックに関するハウツーや知っておくべきことの要点を、実際に取り上げていきます。以前も話したように、読み進めやすいコンテンツにすることをおすすめします。例えば、箇条書きの形式で記事を書くのは、いいですね。

箇条書きは、中黒点であれ数字であれ、少しだけ右にインデントされていますよね。あれが文章にリズム感を作ります。ずーっとパラグラフだけで構成された文章は読みにくい。一方で、適宜、箇条書きや写真などを使うことで文章に読みやすさが出てきます。

僕は、機能的に箇条書きを使うこともあれば、一方で文章にリズム感を出すためだけに使うこともあります。読者がパッとコンテンツを見た時に、続きを読みたいと思うようにするために、コンテンツの入れ物、つまりコンテナーにまで意識を注げるようになるとブログのレベルが一段上がります。

トピックを分かりやすく、かつ連続したフォーマットに分解するために、多くの見出しを設定するのが有効です。

コンポーネント6:ディスカッションのための質問

すべてのブログ記事の最後に、読者に回答を求めるような質問を設定しておくことをおすすめします。デジタルマーケティングの世界ではCTA(Call To Action)と呼ばれています。

見込み客に届くコンテンツ全てに必ずCTAを入れるべきと僕は考えています。ある時は「商品を買って」と伝え、ある時は「コメントを残して」と伝える。仮にあなたが見込み客を教育するコンテンツを作っていたとしても、あるいはセールスをする目的でないコンテンツを作っていたとしても、CTAは挿入してください。

4本のビデオを使って高額商品をプロモートするプロダクトローンチフォーミュラでも、各ビデオコンテンツの最後に、コメントを求めます。ビデオの後半で答えやすい質問を投げかけて、コメント欄に記入するように伝えます。実際的には、ここでの質問や回答はそれほど重要なものではありません。CTAを挿入することで、見込み客のエンゲージメントを高めていくのが目的だからです。

CTAを加える。これは、とても大事なことです。なぜなら、ブログというのは、消費されて忘れられていくような一昔前のWebサイトとは違うからです。

近年のインターネットは、コミュニケーションを中心に展開しています。だから、もしブログ記事の最後に質問を書いて、読者にソーシャルメディアやコメント欄でその質問への返事を呼び掛ければ、あなたのWebサイトやソーシャルメディア・プラットフォーム上で、コメント数やエンゲージメント率を高めることができます。そうすれば、さらなる読者とのエンゲージメントが発生し、真のコミュニケーションが生まれていくことになります。

これが、今回使用するブログ・テンプレートのアウトラインです。

テンプレートに沿ったブログの書き方を実演でお見せします

さあ、ここからは実際に僕のスクリーンに画面を切り替え、テンプレートを使用して、WordPressで新しいブログ記事を作っていきましょう。

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記事の新規作成をするには、左上に表示されている”投稿” > “新規追加”をクリックします。

僕はすでに下書きを入れているので、”投稿一覧”から該当記事をクリックします。

すでに必要事項は入力しているので、次に”ブログ 診断”のタイトル案をクリック。これが、今日書くブログ記事です。今から必要になるのは、”ブログ 診断”に関するブログ記事を書くという大まかな内容です。簡単に説明しましょう。

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テンプレートをコピーしました。1) 魅力的なタイトル 2) リードパラグラフ 3) 関連する画像 4) 個人的な経験 5) 本文 6) ディスカッションのための質問

テンプレートにはナンバリングがされていますが、どの順番で書き始めても構いません。すでに本文で書くことが決まっているのであれば、すぐに本文を書き進めて、その後にほかの部分を書いてもいいのです。重要なのは、テンプレートを使うことによって、最終的に出来上がるコンテンツの構造を理解できるということです。

「魅力的なタイトル」の書き方

まずは、魅力的なタイトルについて説明しましょう。まずは、ここから始めましょう。良い見出しができたら、見出し内に本文を書き、タイトルで触れている核心的な問題やトピックに立ち返ることができます。これにより、焦点を当てている事柄をまとめることができます。

”ブログ 診断”のタイトル案からどの程度まで洗練されたタイトルになるかいろいろと試してみましょう。これは、CoScheduleのHeadline Analyzerというツールです。

このツールは本当に素晴らしい。無料で使うことができるのですが、有料のCoScheduleアカウントを持っていれば、CoScheduleをWordPressのプラツインとして導入できます。残念ながら日本語には対応していないので、タイトル案をGoogle翻訳などを使って英語に置き換える必要があります。

僕は英語圏でヒットする可能性のタイトルは、日本語圏でも成功すると考えています。だからCoScheduleを使い続けています。

感情やパワーをもたらすようなバランスの良い言葉を使いたい。かつハッキリとしていて、でも多弁すぎない。このように何種類ものタイトルを試してみるだけなら、無料で使うことができます。もちろん、タイトルの長さが適切かどうか確認して、長すぎないかどうか気をつけてください。

今作っているコンテンツを、ハウツー記事にしようと思います。ここでいくつかのオプションを試してみましょう。

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タイトルを分析するとスコアが出ます。“How to Perform a Blog Audit at the End of Every Year.(毎年度末に”ブログ診断”を実行する方法)”と。タイトルを確認してみます。最初からハイスコアを狙う必要はありませんが、このタイトルのスコアは高いようですね。

もちろんHeadline Analyzerで100点満点を狙うこともできますが、僕の場合は、ごく稀にしか満点にはなりません。このツールを使用して以来、80点以上になったのも数回程度かな。70点以上あれば十分かと思います。数値がグリーンになったらOKです。それ以下の場合は、スコアが低めです。

クリックして、スコアの詳細を見てみましょう。これは、単語のバランスに関する情報ですね。一般的な単語が16%、一般的でない単語が16%、感情的な単語が34%あります。パワーワードはありませんが、構いません。この数値にマウスポインタをかざすと、カテゴリ内の単語が正確に表示されます。

タイトルについて、ここではあまり専門的な話をしないようにしましょう。なぜなら、タイトルがどうあるべきかについては、さまざまな科学と哲学が絡み合っているからです。しかし、このツールを使えば、簡単に難しい理屈をショートカットすることができます。見出し作りの上手いコピーライターになれなかったとしても、Headline Analyzerを使えば、ほかのライターよりも有利なスタートを切ることができ、タイトルに関してはアドバンテージを得ることができます。

下にスクロールすると、単語数や適切な文の長さなどの情報が表示されます。さて、これでブログの見出しが手に入りました。

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WordPressに戻って、Headline Analyzerで作成した見出しをコピー&ペーストしましょう。日本語に直すと「毎年度末に”ブログ診断”を実行する方法」。タイトルが保存されました。これで完了ですね。

「リードパラグラフ」の書き方

先に進み、先頭の段落に移動しましょう。チェックリストを確認しながら、書き進めていきましょう。

先頭の段落で、トピックの紹介をする必要があります。ただ、ここでの目標は下書きを作成することなので、洗練させた文章を作る必要はありません。ただ、なぜトピックの紹介が重要なのかについて説明をしておきましょう。

1つ目の段落で、このように書くとしましょう。

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ほとんどのブロガーは、毎年コンテンツを執筆し、トラフィックやソーシャルメディアのフォロワーなど、虚栄心のシンボルのような指標を見て『今年もいい一年だったな』と思って、去っていきます

このように問題を提示しましょう。多くのブロガーは、自分がどんな結果を得ているのか、本質的なところで理解できていない。ブログを書いて、コメントがいくつあったかなんて、具体的な指標ではありません。彼らは、良い年だったかどうかを判断するためのデータを持っていないのです。これが問題提起です。

これが、現段階における1つ目の段落です。後ほど、修正をしたり、言葉を足すこともできます。

「関連する画像」の探し方

では、次に関連する画像を探しましょう。普段からEnvato Elementoを使用しているので、今回もこちらを使いましょう。トピックに類似したキーワードやタグラインを検索してみます。今回のキーワードは”blog audit(ブログ診断)”ですが、年末にデータを確認する記事なので”data”や”end of year”などのキーワードで検索してみましょう。”data”で検索します。

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さあ、何が表示されましたか?僕がイメージしていたものに近いですが、正確にマッチングしているわけではないですね。

右側の上から2番目。この画像はどうでしょう。携帯電話を持ちながら、Webサイトに関するデータを見ています。まあ、パーフェクトとは言えませんが、今回はあなたに紹介するためのビデオなので、こちらでいいでしょう。また、ブログ内で選ぶ画像にも一貫性がある方がいいですね。スケッチや文字が書かれたものが好きな人もいれば、漫画のようなタッチの画像を選ぶ人もいます。一貫性があれば、どんな画像でも構いません。

僕は、Envato Element に登録しているので、値段を気にせず画像のダウンロードができます。さて、WordPressに戻り、選んだ画像をアップロードしましょう。

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画像を挿入したい場所に「画像」のブロックを追加します。

“アップロード”をクリックしてダウンロードした画像をアップロードします。

その後、ブログ記事のアイキャッチ画像として設定します。右側のアイキャッチ画像を設定をクリックして先ほどアップロードした画像を選択しましょう。

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実際のプロセスでは、画像をフルサイズ版にします。WordPressを使い慣れてくると、このようなテクニックをいくつか駆使できるようになるでしょう。基本的にはフルサイズの画像を使うのがベターです。また、速度を最適化するためのプラグインもありますが、今日のレッスンでは触れません。

さて、これで魅力的なタイトルと、リードパラグラフ、関連の画像を準備できました。

「個人的な経験」の書き方

次は、個人的な経験です。このトピックに関連した話を手短に紹介していきますね。

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「僕はオンラインでブログを書き始めた最初の2年間をよく思い出します。コンテンツを宣伝したり、作成したり、メーリングリストを作成したり。さまざまな方法を模索してきましたが、正直なところ、盲目的に空を飛んでいるかのようなものでした。」

「ある日、誰かにGoogle AnalyticsをWebサイトにインストールすべきだと言われたのでインストールしたのですが、1度も見ることはありませんでした。しかし、その後、ブログのアクセス数を聞かれてパニックになってしまいました。ページビュー、訪問者数、ユニークビジター数?そんなもの知らない、と。」そして、この言葉をイタリックで強調しましょう。「おわかりでしょう。僕は混乱してしまったのです。」

これは、僕の個人的なエピソードを短くまとめたもので、読者とつながるための話です。ここであなたが記すべきなのは、誰かが「僕も同じです」と言ってくれるようなストーリーです。もし、あなたがターゲットとなる見込み客を理解しているのであれば、とても効果的なコンポーネントになります。作り話ではなく、本当にあなたの身に起こった出来事を書きましょう。先ほどの話は、僕のパーソナル・プラットフォーム・ジャーニーで起こったことであり、あなた自身もそのような話を書くべきです。

個人的なエピソードは、ご覧の通り、長々と書く必要はありません。先ほどの僕の例でも、段落1つと短文2つで構成されていることがわかるでしょう。ここまででブログ記事の文字数は、すでに430字になっています。

僕はこのストーリー部分がブログ記事の部分で最も重要だと考えています。繰り返しますが、本文のノウハウは、コモディティです。誰が喋っても、同じ内容になるのです。Google Analyticsの使い方について説明した場合、誰も知らない特別な機能をあなたがブログで教えられる、なんてことはないでしょう。Google Analytics を使っている人なんてごまんといるし、それについて喜んでシェアしている人もやっぱりたくさんいます。

強いて言えば、人よりわかりやすい記事が書ける…程度でしょうか。他の人よりも事例をたくさん挟み、語彙力豊富に文章を綴り、ビジュアル情報を多用する。要は他の人より時間をかけて記事を作ることが唯一の解決策になるわけです。「他の人より時間を投下する」は現代人の解答にはなり得ないと僕は考えています。それは一昔前の、大学の学生団体が作った格安家庭教師ビジネスと同じです。大学生は企業に比べて競争力がないから、価格だけで競合他社に挑みます。もちろんそんなビジネスは長続きせず、創業メンバーの誰かが病気になったタイミングで破綻するモデルです。いわば、もっとお金を稼ぐためにはもっとコンビニバイトにシフトを増やせばいいという安直な発想です。

こういう人はたくさんいます。片田舎の実家に住み、ウェブマーケターを自称しながら、やることはブログとYouTubeを毎日更新するだけ。婚期を逃しいつの間にか子供部屋おじさんになってしまった。インターネットからの収益もUdemyから毎月$100ほどあるだけ。アフィリエイトにも手を出し、ブログも書き、YouTubeもやり、石崎に騙されてオンラインコースを作りteachableで販売してみたけど、全然儲からない。彼らの原因は、労働量でビジネス上の問題を解決しようとしている点です。もっと時間をかける、もっとわかりやすくする、もっと働く。どうせやるなら、もっと確実性の高い、時給制のコンビニバイトの方がはるかにいいと思うのですが、30歳にもなっていまさらバイトなんてできないという変なプライドのせいでそれすらもできない。この落ち目のループに入った人は、40歳、50歳になっても「俺はネットで稼ぐ」と言い続けているでしょう。

ネットビジネスなんて1年やって結果が出なかったら、もう素養がないと思ってやめた方がいいです。プロのサッカー選手になれるかどうかは人生の早い段階で皆が気づくのに、インターネットビジネスの厄介なところはおっさんになっても気づけない点です。親から「就職したら」と言われている人は、十分にフラグが立っていると判断していいでしょう。

繰り返します。僕たちが競合とやり合う時、価格や、労働量で勝負を挑むと確実に死にます。楽に仕事をするためにも、時間を競争力の中心に据えるのはやめましょう。

何をやればいいかって?簡単です。ストーリーを語るのです。

「本文」の書き方

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そして、ここから本文に入ります。「幸いなことに僕は優れた本に出会い、どんな指標に注意を払うべきか、そして、再びデータを測定したときには、どうすればいいのかについて教えてもらいました。」

僕はギークですが、まだわからない人のために説明しておくと、このブログ記事はデータやメトリクス、Google Analyticsに関するトピックを扱っているものです。あなたの中には、このトピックに興味がない人もいるかもしれませんし、関連するテーマの記事を書くこともないかもしれない。それでも構いません。ここで僕が言いたいのは、テンプレートを使用することで、短時間のうちにブログ記事を書くことができる上に、読者に関連するどんなトピックでも扱うことができるということです。

さあ文章を続けましょう。

「このリストは、今年使用している3つのステップのプロセスを示しています。あなたも実践してみましょう。ステップ1:分析」

これを番号付きのリストにするので、最初の部分を太字にして、小さなハイフンを入れましょう。これをフォーマットする方法はたくさんあります。どのようにするかは、個人の好みです。日本語の文法やブログの書き方に関する本があるので、こちらを参考にしてみてもいいでしょう。

ここでは、分析、仮説、最適化という3段階のプロセスがあります。3段階のプロセスは、品詞を揃えましょう。名詞・名詞・動詞だと読者は違和感を感じます。「分析、仮説、最適化する」だと変ですよね?

別に即興でリズミカルなフレーズを言わないといけないというわけではありません。ただ、品詞を揃えることで、コンテンツが少しだけ読みやすくなります。

「ステップ1:分析」これは、リソースがある場合に、書くことができるパートです。「ここをクリックして、レポートテンプレートを使用してください。このテンプレートは、今年の進捗状況を測定するため、Google Analyticsアカウントから必要なデータを取得します。」

それから、仮説のステップに移ります。

「データを取得したら、それをチェックしましょう。結果に満足できますか?昨年と比べて、どのような違いがありますか?来年はどのような成功を期待しますか?その成功を実現するために、Webサイトやマーケティング戦略にどんな変更を加えますか?」

次に、最適化のステップに移行しましょう。僕はいつも、このステップでこう言います。

「仮説段階で戦略を明確にしたら、それを実行しましょう。それぞれの仮説に対してベンチマークを設定し、1年間を通して進捗状況を測定していきましょう。」

これで、魅力的なタイトル、リードパラグラフ、関連の画像、個人的な経験、本文を作成できました。

「ディスカッションのための質問」の書き方

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そして最後に、ディスカッションのための質問を設定しましょう。まずは「質問」と書きましょう。自由な書式設定で構いませんが、今回は、この2文字を太字にしておきます。そして、実際の質問を入力していきましょう。「今年の成果はどうでしたか?また、今後、期待する変化はなんですか?ぜひコメントで教えてください。」これで以上です。

ついに、ブログ記事を書き終えました。ちなみに付け加えて言っておくと、これはブログ記事の下書き版ですので、まだまだ荒削りです。これを公開するのであれば、もっと多くのデータやソースを引用する必要があるでしょう。ほかにも、別の小見出しを使うかもしれません。ただ、このトピックなら1500文字を少し超える程度でもいいでしょう。繰り返しになりますが、Googleなどの検索エンジンが、あなたのオンラインコンテンツを認識するために必要なのは、1500文字強です。だから、必要だと感じない限りは、そんなにたくさんの文量にしなくても構いません。覚えていますか?ブログの文字数は何文字でもいいのです。検索ユーザーの問題をあなたの記事が解決している限り。

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さあ、プレビューでどのように表示されるか確認してみましょう。記事を下書きに保存し、プレビュー画面で見てみます。アイキャッチ画像と共に、ブログ記事が表示されましたね!とてもいい感じです。流れもいいですし、レイアウトもバッチリです。公開する準備もできていますね。

まとめ – クオリティを保つためにテンプレートを使ってブログを書く

これが、実証済みのブログ・テンプレートです。このテンプレートをあなた自身の執筆プロセスに適用すれば、全体的にもっと良くなるはずです。このテンプレートは、僕のブログで提供されているため、各自で試してもらうこともできます。以下のコメント欄で、この執筆プロセスについてどう思うか、意見を聞かせてください。

3-3 【5つのチェックリスト】読みやすいブログ記事の書き方【音読しよう】

Last updated on 2020年11月25日 By 石崎力也

今日は読みやすい文章の書き方についてレクチャーします。このノウハウは新聞のようなオフラインメディアでは使えません。あなたが今から書こうとするブログ記事はオンラインメディアの文章です。オフラインメディアとオンラインメディアの文章は読まれ方が違うことを覚えておいてください。先に結論から言うと、ブログ記事のようなオンラインメディアには決まったフォーマットが存在しており、そのフォーマットにしたがって文章を整えるだけで読みやすくなります。

あなたには、うまく書かれたコンテンツが、オンライン上でどのように見えるのかについて、知ってもらう必要があります。コンテンツを読みやすいものにするためには、いくつか重要なテクニックがあるので、そのテクニックについてお話をしていきます。

文章を音読をして読みやすいコンテンツに置き換える

コンテンツを読みやすくするためのもっとも重要なステップの1つは、コンテンツが実際に正しく書かれているかどうかチェックすることです。ごく一部のライターは、自然に読みやすく、かつ自然な流れで、そして完璧な文法と句読点を含んだ文章を書くことができます。しかし、ほとんどの人にとっては、そうではありません。

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社会派ブロガーのちきりんさんは、こう言います。

もうひとつ気にしているのは、すべらかに発音(発声)できる文章を書くことです。書籍もブログも、最後にはかならず音読し、スラスラ読めるよう“てにをは”や語彙を整えます。

僕たちは誰かのブログを読むときに、頭の中で音読しながらそれを理解しようと努めています。もし書き手の僕たちでさえすらすらと読めない文章であれば、読み手はもっと理解するのに苦しむはずです。そうであればあらかじめ文章を頭の中で黙読、あるいはちきりんさんのように実際に声に出して音読することで、読みやすい文章を綴れるようになります。

これは自分一人で完結できるプロセスです。

しかし、幸いなことに、僕たちには、役立つツールがあります。

僕のブログではさまざまな役立つリソースを紹介していますが、例えば英語圏ではChromeの拡張機能であるGrammarlyがよく使われていますね。無料オプションと有料オプションがあり、WordPressを含むどんなページで書いてもフォローしてくれる上に、言葉遣いを改善するためのヒントやアドバイスをしてくれる機能が備わっています。このように、執筆の流れを改善するのに役立つツールやサービスが、たくさん存在します。残念ながら日本語を校正してくれるサービスはまだ存在していません。デスマス調と断定調の表記の揺れを修正するChromeの拡張機能がありますが、あくまでも個人が開発したアドオンで、Grammarlyほどの豊富な機能はありません。

でも大丈夫。これから編集用のチェックリストを紹介します。このチェックリストを使用することで、ブログコンテンツを公開する前に、コンテンツの形式をダブルチェックし、オンライン上で読みやすいように書かれているか、何か間違っているところはないか、確認することができます。

合格点のブログ記事を書くための5つのチェックリスト

オンラインコンテンツにおける記事の執筆は、ほかのフォーマット(新聞、雑誌、書籍)での執筆とは、大きく異なります。読者を惹きつけ、ついリンクをクリックしてしまうような5つの仕掛けを以下に紹介します。

チェック#1. 問題を解決するのに十分な文字数

ブログ記事の文字数は何文字にすべきか?という議論があります。

本質的な話をすると、文字数は何文字でも良いです。これはお客さんの検索行動を考えればすぐにわかることです。僕たちは何らかの疑問を持って検索をします。検索結果から気になるリンクをクリックし、問題が解決されればサイトを去ります。解決されなければ他のサイトに飛びます。つまりあなたの記事がお客さんの問題を解決している限り、文字数は関係ないのです。

例えば「ClickFunnels 解約」で検索してきた人は、ClickFunnels の解約方法さえわかればそれで満足です。ClickFunnels 解約のトピックで1万文字も不要です。一方で、あなたが今、学習しているこのレクチャーは「読みやすいブログの書き方」です。比較的お客さんの問題が広範囲に及ぶものは自然と説明が長くなる傾向にあります。実際に文字数に直すと7000字ほどになります。

とはいえ、検索エンジンを叩いて上位表示されているものは長文のものが多いです。これは検索者の意図に丁寧に答えようとした結果、自然と文字数は長くなるからです。Googleも情報の網羅性をSEOの評価項目に入れているので、上位表示されているものは長文になる傾向にあります。間違っても、長文だから上位表示されていると考えないようにしてください。

チェック#2. 読者の心に疑問を投げかける印象的なタイトル

どれだけインプレッションがあっても魅力的でないタイトルはクリックされません。これをクリックスルーレートと呼ぶのですが、検索結果に表示された時に競合に打ち勝つタイトルをつけましょう。表示回数を出しているのに、いつまでもクリックされないブログ記事は、Googleの評価を下げます。インプレッションを出せる場所は限られているので、どうせならクリックされるものを優先的に表示した方がいいからです。

僕はいつもたった一人のペルソナを意識してタイトルをつけています。彼ならこのタイトルの記事を絶対にクリックするだろうと見込んで案をいくつか出します。

ブログは常にたった一人のために書かれます。僕たちの知らない「誰か」でもないし、「みなさん」といった集団に書いているわけでもない。僕たちの商品を心から欲しいと考えているたった一人の人間に対してメッセージを送る。それがブログです。

どんなタイトルをつけたら、あなたのペルソナは、リンクをクリックするでしょうか?

チェック#3. アイキャッチ画像の挿入

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僕たちはテキストだけでなく、ビジュアルからも情報を得ています。ブログのトップに挿入する写真は、これから展開されるブログ記事の内容が容易に想起できるものであるべきです。コンテンツと全く無関係の写真を使ってはいけません。

また写真とイラストのテイストを統一しましょう。写真を使うのであれば、記事内、あるいはブログ全体で使う画像は写真に統一しましょう。あなたのお客さんがイラストを好むのであれば、ビジュアルはイラストに統一しましょう。

デザインの基本は統一感です。ページが遷移するごとにネオンブルー、ブラッドオレンジ、ライトイエローなどと色が変わることを想像してみてください。この人はデザインだけでなく、ウェブ周りの素人だと思われてしまいます。

画像も様々なテイストがあります。写真とイラストを統一するだけでなく、フォトグラファーやイラストレーターを統一して雰囲気を常に一定に保つ工夫をしましょう。

僕たちはEnvato ElementやAdobe Stock Photoから有料の画像をダウンロードしています。適宜、必要な箇所にはスクリーンショットを挿入しています。

チェック#4. Webサイト内の重要な関連記事へのハイパーリンク

内部リンクを出しましょう。外部に重要なソースがあれば外部リンクを出してもいいです。ただし外へ発リンクをする際はリンクジュースの概念を理解して慎重にリンクを出しましょう。1つの記事には1杯のジュースが入っており、発リンクをする度にリンク先のコップにジュースを分け与えることとなります。Googleはジュースのたくさん溜まった記事、つまり被リンクの多い記事を評価する傾向にあります。外部リンクを出す場合は信頼できるサイトに絞るのが基本です。

あなたのWebサイトの別の記事に対してジュースを与える分には何の問題もありません。読者はそのリンクをたどり他の記事も読みますから、サイト内の回遊率もあがります。

もちろん全く関係しない記事へむやみやたらとリンクを出すのはダメです。重要であり、かつ関連している場合に限りリンクを出しましょう。内部リンクをたどりクローラーが別の記事にも回るため、検索エンジンへのインデックスが促されます。

チェック#5. 記事を書き終えたら、音読して流れを確認する

はてなブロガー・ちきりんさんのノウハウです。冒頭でも紹介しました。僕たちは頭の中で声に出して文章を読みます。自分で読んでみて、スムーズに読めない部分、スムーズに理解できない部分は、きっと読者も同じことを感じています。

音読して流れを確認するプロセスで、誤字脱字を確認することもできます。それでも誤字脱字は残ってしまうのですが・・・。

大事なポイントは、読者が頭の中でスラスラと読めるかどうかです。あなたが校正プロセスの最終段階に音読をする過程を入れるだけでブログ記事のクオリティはまた一段アップします。

ブログ記事は新聞や雑誌とは全く異なる読み方をされる

たしかに、これらのツールやサービスを使わずに、何かしらのコンテンツを公開した方が手間はかかりません。しかし、オンラインメディアを読む方法と、新聞や本などのオフラインメディアを読む方法はまったくもって異なるということを、あなたは理解しておかなければなりません。もうすでに気づいているかもしれませんが、Webサイトにアクセスして記事を読むときに、多くの人は見出しや小見出しに集中して、テキストに関しては軽く読み流している節があります。僕もそうしますし、おそらくあなたもそうではないでしょうか。

段落、つまりテキストの塊はササッと読み流すだけで、ほとんどの人はじっくりと目を通すことがありません。ブログ記事を書くときに考慮すべき細かな調整事項がたくさんあります。それらの事項をクリアするために、編集用のチェックリストが役立ちます。特に見出しと小見出しについて、精通していない人は、使った方がいいでしょう。

ブログ記事やそのほかのコンテンツを見てみましょう。一般的には、本文、つまりブログ記事の大部分を構成している小さなテキスト群と、大きな見出しが表示されます。たとえば、タイトルはもっとも一般的な見出しです。しかし、あえて言うのであれば、タイトルから書き始める必要はありません。はじめにいくつかのセクションを設定するために、コンテンツ全体に小見出しをつけてもいいのです。その方が、記事を読んでいる人にとって、遥かに魅力的な記事ができることもあるのです。

また、記事の中に画像を入れ込むことを検討してみてもいいでしょう。基本的に、記事のトップに少なくとも画像を1つ掲載することをおすすめします。別にプロに撮影してもらった写真でなくても構いません。もちろん、僕もそんなたいそうな写真を使ってはいません。フリー素材でもいいですし、低料金で使用できるストックフォトサイトもたくさんあります。このようなサイトから、プロの写真を用いることもできるのです。

無料のストックフォトサイトにも、たくさんのリソースが含まれています。ただし、有料のものと比べて、自分がイメージしているものと正確に合致する画像を見つけ出すのが難しいことが多いです。いくつかおすすめのストックフォトサイトを紹介しましょう。これらのサイトには、サブスクリプションタイプのものもありますし、Adobe Stock photosのように、1枚あたりの画像に対して少額を払うタイプのものもあります。

読みやすいブログ記事を作る5つのプラクティス

次に紹介する5つのプラクティスに従うことで、読みやすいオンラインメディアのコンテンツを簡単に作れるようになるはずです。

プラクティス1:記事を短くする

これは、あなたの直感に反するかもしれません。なぜなら、見込み客の問題を解決しようとしており、かつ、あなたがプロフェッショナルであるならば、見込み客が要点を把握できるように、トピックを詳細にカバーしなければならないと考えているからです。しかし、実際のところ、見込み客がコンテンツを完全に理解していなくても構いません。

重要なのは、トピック自体をカバーしながらも、人々の興味を維持するということ。そのために、記事を短くするべきなのです。WordPressやGoogle Docsなどのプラットフォームを使用してコンテンツを書いているのであれば、文字数をカウントするツールがあります。このようなツールを用いて、今自分がどれくらいの文量を書いているのかチェックすることができます。

検索エンジンがあなたのコンテンツを見つけられるように、300語以上の記事を公開することがおすすめです。読者に見つけてもらう前に、まずは検索エンジンに評価してもらう必要があります。ただ、それ以上の基準を設定するかどうかは、あなた次第です。平均的なブログ記事の場合、500〜1,000語。この範囲で記事を書いている人は、おおむねうまくいっています。また、中にはPat Flynnのように、1,500語、2,000語、さらには3,000語ほどの長大な記事を書いている人もいます。

しかし、まだブログを書き始めたばかりだという人は、手短に記事をまとめて「このブログの記事は読む価値がある」と認識してもらうことから始めましょう。

プラクティス2:段落を細かく分ける

これは、オフラインメディアとオンラインメディアの違いの1つでもあります。たとえば、英語の授業で先生から「基本的に1段落は、3〜5つの文で構成されている」と教わったことがあるかもしれません。たしかに、オフラインメディアの多くは、それくらいの基準で段落が成り立っていることが多いですね。一方で、オンラインメディアの段落は、1〜2文で構成されています。

かなり短い文が1つの段落に3つほど入ることもありますが、通常は1つか2つの文です。デスクトップから少し離れてみると、段落が大きなテキストブロックのように見えます。そのため、あまりに大きい段落になってしまうと、敬遠してしまう人も出てくるでしょう。

段落を短くすることで読みやすくなりますし、段落を読み終えるたびに達成感を覚えることもできるのです。

プラクティス3:文章を短くする

段落に含まれる文の数を2つにしたとしても、その文が長すぎては、結局、段落も大きくなってしまいます。考えが完結しているか確認するためにも文を音読しましょう。そして、必要のないことまでダラダラと書いていないか確認する必要があります。これは本当に重要なことです。ブログ記事の執筆が終わったら、公開ボタンを押す前に必ず声に出して読みましょう。そして、読んだ文章が会話のように聞こえることをチェックしてください。

ClickFunnels の創業者・ラッセルブランソンは最近、超優秀なコピーライターを雇ったといっていました。そのコピーライターがあまりにも高い成約率を叩き出すレターを書くので、彼にポイントを聞いたところあまりにシンプルな回答に驚いたそうです。彼はこう言いました。「一文一文を短くすることです」と。

そう言えば東野圭吾の文章も短いですね。特に各章の出だし部分は。一文が短いことで、リズムよく本編に入り込むことができます。例えば流星の絆の冒頭はこうです。

男たちは刑事だった。どちらも名乗らなかった。白髪頭を短く刈った男が功一の正面に座り、背の高い若い男がその隣の席についた。

さて、このレクチャーの冒頭も一文一文が短いことに気づいたでしょうか。

今日は読みやすい文章の書き方についてレクチャーします。このノウハウは新聞のようなオフラインメディアでは使えません。あなたが今から書こうとするブログ記事はオンラインメディアの文章です。

石崎が提供するコンテンツは全て出だしが短いです。東野圭吾の小説に着想を得たノウハウです。

プラクティス4:簡単な言葉を使う

技術的な分野を扱う場合、業界用語や知的な印象を与える言葉にとらわれてしまいがちです。しかし、難しい言葉を使うことで、あなたと見込み客の間に高い壁ができてしまっています。特に、見込み客がその分野に不慣れな場合は、なおさらのことです。

経済学者の立場から分散不均一性のような用語を使う場合があるかもしれません。英語ではheteroscedasticity(ヒトロスケダスティシティ)と発音します。舌を噛みちぎりそうですね。

でも、ハッキリ言うと、コンテンツを読んでいる人々にとって、その言葉が使われる意味は一切ありません。1つのブログ記事を読むためだけに、辞書を引かなければならないという状況は避けないといけません。簡単な言葉を使って、自分のアイディアを説明することに集中しましょう。その方が、より良い記事を書くことができるはずです。

この点において、ちりきんさんの音読ノウハウが役に立ちます。読者は常に頭の中で文章を音に変換して読んでいることを思い出しましょう。あなたが自分の書いた文章を音読してみて、すんなりと意味が入ったこなければ、きっとその単語や言い回しは使うべきではないのです。

プラクティス5:内部リンクを貼る

内部リンクを貼ることには、2つの目的があります。1つは、ちょっとしたマーケティングということです。なぜなら、内部リンクを紹介することで、誰かがある記事を読んだ後に、ほかの記事も見てもらえるからです。そして、もう1つは、単一の記事ですべての解決策や問題を包括的にカバーしなくても良いということです。

ブログを書いているときに「ここから派生する話題について書かれた記事があればいいのだけど」と感じたら、必ずメモしておきましょう。

僕たちはピラーページの作成を推奨しています。ピラーページとは、肉厚のブログ記事のことで、1ページからたくさんの内部リンクが出ている文章の書き方です。「コピーライティング」と検索すれば、バズ部のコピーライティング初級講座が上位に表示されます。文字数はなんと701。他の上位表示されているブログ記事に比べて遥かに文字数が少ない。バズ部の記事が上位表示されているのは、ピラーページのフォーマットで書かれているからです。「売れるコピーライティングを書くための10ステップ」から10本の内部リンクが出ており、それぞれのクラスタページがよく作り込まれています。

もし仮に僕がコピーライティングを学ぼうと思ったら、このバズ部のピラーページをブックマークしておき、何度もそのページをチェックします。実際にそういったユーザーの検索行動はしっかりとGoogleに記録されています。

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あなたがBingやYahooを使って、かつiPhoneのSafariだけで検索行動をしているのでない限り、しっかりとGoogleのサービス(例えば、Analytics、Android、Googleの検索エンジン)を通っているので、彼らは逐一それらを記録しています。それら記録が彼らのより良い検索エンジンを作るのに貢献し、それはつまり皆が何度も訪れるブログ記事を上位表示しておこうというGoogle側の意図に反映されるわけです。

見込み客のために素晴らしいコンテンツを作成し、文章作成プロセスを合理化することができます。このレクチャーで紹介したチェックリストを使えば、すべてのコンテンツが、一貫してオンラインメディア用にフォーマットされたものかどうかをチェックすることができます。忘れずに確認してみてくださいね。また、実際に役立ったヒントがあれば、下記のコメントで共有してください。

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石崎力也のコンサルティング「いしこん」

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