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石崎力也のコンサルティング「いしこん」

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現在の場所:ホーム / アーカイブMarketing Ideas

Marketing Ideas

3-5 マーケティングアイデアを効率的に実行するタスクテンプレートの作り方

Last updated on 2023年1月7日 By 石崎力也

このレクチャーでは、あらゆる規模のマーケティングプロジェクトにおいて、チームコラボレーションに取り組む方法を学びます。10倍のアイデアを実行するためにチームが協力しやすくなるようなワークフローを作成する方法を説明します。

一人でやっていた仕事をチームで行うようになると、 途端に一つ一つのタスクが難しくなったように感じた事はありませんか? それはチームメンバーの間でそれぞれ認識のズレがあるからです。今回はそんな認識のずれを減らしてチームでの作業を進めるためのコツをお伝えします。

繰り返すタスクのためにタスクテンプレートを作成する

チームで作業する上で、まず初めにやるべきことはタスクテンプレートの作成です。タスクテンプレートとは「この種類のテンプレートであれば、こういった作業プロセスで進めていく」という作業の流れを誰にでも分かりやすい形で定型化したものです。

Marketing ideas team

チームでの作業が難しいのはそれぞれの仕事の進め方にバラツキがあったり、 認識のズレがあるからです。 このようなバラツキやズレを無くして平らにすることを平準化と呼びます。チーム作業ではいかにタスクを平準化できるか?ということがポイントになってきます。

平準化を進めるためのアイテムとして、テンプレートを作っていきます。ただしテンプレート作りにもコツが存在します。ただ闇雲にテンプレートを作れば良いわけではありません。そのコツを今から説明します。

タスクテンプレート作りにおいて重要な4つの要素

まず、タスクテンプレートを構成する要素は以下の4つです。これらの4つの要素をいかに上手に設定するか?というのがタスクテンプレート作りの大事な点になります。

要素#1:タスクの名前

各タスクに適切な名前を付けましょう。これはごく当たり前のことでしょう。でもこの「適切な」というのがポイントです。「タスク名くらい、ちゃんと付けてるよ」と思うかもしれません。でも意外と手を抜いている盲点だったりします。

実は、もう一歩踏み込んだ名前を付けると良い場合があります。タスクに「リサーチ」と名付ける代わりに、「競合の投稿記事のランキングトップ10をリサーチ」と名付けるのです。

大体のケースにおいて僕たちは未来の自分を過大評価しています。今の自分が覚えていることを、一か月の自分が覚えていると思い込んでいます。でも僕たちは忘れるんです。それもすごく簡単に。ほとんどの人が複数の仕事を同時に抱えているから無理もありません。

タスク名を「リサーチ」と書いただけでは、何をリサーチするのか?思い出せなくなります。あなたのTodoリストが意味の分からなくなったタスク名で一杯になる前に、誰が見ても客観的に理解できるタスク名を付ける習慣を身に付けてください。

要素#2:完了の明確な定義

次にタスクの完了の基準を定義しましょう。完了したときにどのような状態になっているべきか?各タスクの結果を明確にしましょう。

さきほどの例の「競合記事のランキングトップ10を調査する」というタスクであれば、完了の定義は次のようになります。「各記事を読み、各記事の理解のしやすさ、実用性、価値を判断できるようになる」というのが完了の定義です。これをタスク担当者に伝えてください。

要素#3:目安時間の設定

これは「各タスクにどれくらいの時間をかけるべきか?」ということです。1人1人、タスクに対する時間の掛け方が異なります。10分で終わるはずのタスクに1時間もかけてしまうことがないように、タイムラインを管理するためです。しかし、うまくやれば、現実をよりよく予測することができます。

科学雑誌に掲載されている研究によると、多くの人が「計画の誤謬」と呼ばれる現象の餌食になっていることが指摘されています。これは、人が仕事にかかる時間をすごく過小評価する傾向があるということです。適切な労力を定義することで、プロジェクトを脱線させたり、範囲を拡大させたりする両極端な事態を避けることができます。

要素#4:期限

これはもちろん、プロジェクトマネジメントの基本です。プロジェクト全体の期限から逆算して、各タスクには締め切りが設定されているはずです。期限については、以下でもう少し詳しく説明しますが、何日前までにはこれが終わっていないとダメ。というマイルストーンのような考え方が重要になります。

終わりを思い描くことから始める

スティーブン・コヴィーによる有名なアドバイスに従ってみましょう。”Begin with the end in mind” (終わりを思い描くことから始める)というものです。

7habits

ビジネス書が大好きなら「7つの習慣」の本にあった内容だなと、ニヤリとしてくれるかもしれません。タスクを期限内に終わらせるためには、 実際の期限の日付から逆算する必要があります。そしてテンプレート自体もこの期限から逆算したものを作ります。ちょっと難しいので、実例をお見せします。

例えば、ブログ記事をリリースするとします。そのために必要な作業を書き出していくと次のような順序で並んでいきます。

  • 記事の草案を作成する
  • 記事を仕上げる
  • ブログ画像を挿入する
  • SNS投稿の案を作る
  • SNS投稿の内容を仕上げる
  • SEO最適化をかける
  • レビューして記事を予約する

これに目安時間や期限を付けていくと以下のようになります。タスクの納期は、公開日を基準にして逆算します。

  • 記事の草案を作成する(所要1時間、公開日の11日前)
  • 記事を仕上げる(4時間、9日前)
  • ブログ画像を挿入する(30分、7日前)
  • SNS投稿の案を作る(10分、5日前)
  • SNS投稿の内容を仕上げる(30分、4日前)
  • SEO最適化をかける(30分、4日前)
  • レビューして記事を予約する(1時間、1日前)

毎回このように同じ順序で、同じ期限になります。これをテンプレートとして用意するのです。例えば、「SNS投稿の案を作る工程では10分かけて、このくらいの質のものを作ってください。少なくとも4日前には終わらせてください。」というようにしてチームで共有するのです。

ここでこのようなテンプレートを登録して簡単に使い回すことが出来るツールを紹介します。それがコンテンツカレンダーのツールで有名なCoSchedule(コースケジュール)です。CoScheduleでは、カレンダー上に「どのコンテンツがいつ公開されて、そのためのタスクはどこまで進んでいるか?」という情報を表示することが出来ます。

CoScheduleのTask Template(タスク・テンプレート)という機能を使えば、先程のようなブログ記事のタスクテンプレートを簡単に挿入することが可能です。例えば、5月31日を記事のリリース日としてプロジェクト登録したとします。

Coschedule task template2

そのプロジェクトの中に入ってブログ記事用のTask Templateをセレクトすると、作業すべきタスクのセットをズラッと並べてくれます。また各タスクの期限は、5月31日のリリース日から逆算して自動的に設定されます。例えば、ブログ画像を挿入するタスクはリリース日の7日前なので、5月24日という具合に一発ですべてのタスクに期限が入ります。

このテンプレートの仕組みはすごく便利じゃないですか?それぞれのプロジェクトに対して手作業でタスクを書いていき、それぞれのタスクに1つずつ期限を割り当てるという非効率的なやり方はもう不要です。

このようなタスクテンプレートを用意することで、プロジェクトマネージャーがわざわざ割り当て作業しなくても、コンテンツ担当者自身が自分でタスクをハンドルできるようになります。もちろん、CoScheduleのようなツールがなくても、スプレッドシートや他のタスク管理ソフトを使っても良いでしょう。

まとめ:タスクテンプレートで作業を平準化しチームパフォーマンスを最大化する

今回は、チームで作業する上で欠かせないタスクテンプレートの作り方をお伝えしました。1つのタスクを設定する上で重要な要素は4つです。適切なタスク名、完了の明確な定義、目安時間の設定、期限です。

タスクテンプレートを初めて作る場合、ちょっと面倒な作業に思えるかもしれません。ですが、一度作ってしまった後は効率面で大きな利益をもたらしてくれます。作るのは一度だけ、その後は何度も繰り返し使われていきます。より多くの仕事が時間内に完了し、細部の見落としを減らすことができます。

これで、素晴らしい10倍のアイデアを素早く実行に移すことができるようになりました。さあ、次の10倍プロジェクトの計画を立て、これまで以上に速い成果を手に入れましょう!今回は以上です。また次のレクチャーでお会いしましょう。

3-4 【WordPressからSNSまで一元管理】マーケティングカレンダーで集客アイデアをチームに共有する方法

Last updated on 2022年4月26日 By 石崎力也

今回は、マーケティングのアイデアを実行に移すための方法をお伝えします。このレクチャーでは、10倍成長のアイデアをマーケティングカレンダーにマッピングする方法を学びます。やるべきことを可視化し、あなたが望む結果を導き出す仕事に集中できるようにします。

プロジェクト整理のためのフレームワークを使い、10倍成長をもたらしてくれるような施策を形にしていく方法を学びます。チームで作業を進めていく上で便利なカレンダーへのマッピング方法もカバーします。カレンダーは、10倍のアイデアを実行する原動力となり、それらを確実に実行していく手助けになります。

プロジェクトを効率よく進めるために4つのフェーズに分割する

10倍成長のアイデアを形にしたいからと言って、いきなりタスク単位に分けていくのはオススメできません。完了すべきタスクを洗い出すよりも先に、まずはプロジェクト自体を4つのフェーズに分解することをお勧めします。そうすることで、より高い戦略レベルをもってプロジェクトを進めることが可能になります。4つのフェーズとは次のものです。

  1. Write
  2. Design
  3. Code
  4. Promote

ほとんどのプロジェクトがこの4つのフェーズのいずれかに当てはまると考えています。今後すべてのプロジェクトのこの4つのフェーズに分解する癖をつけてみてください。4つに分けることで、同じ種類の作業をまとめられるだけでなく、全体的な進捗管理もしやすくなります。

Marketing ideas coschedule headline analyzer

例えば、ここでは仮にCoScheduleが提供しているようなヘッドラインアナライザーのような新しい無料ツールをオンラインでローンチすることを目標にしましょう。ヘッドラインアナライザーとは、記事やコンテンツの見出しが魅力的になっているかをチェックしてくれるツールです。

フェーズ#1:Write

まずは、さまざまな形でコンテンツの中身を作ることになります。ヘッドラインアナライザーのツールを作るのであれば、まずはツールの中核になるコンテンツが必要になります。「この見出しの場合は、こういう風に直してください」とか「この内容であれば80%の完成度です」とかいう部分です。

これをコーディングすればツールは動きますが、実際にはツール以外にも作るものはたくさんあります。ツールを宣伝するための使い方の解説記事、ツールを紹介するウェビナー動画などプロモーション用のコンテンツも必要になります。また既存顧客に告知するためのEメールの文章なども必要になるでしょう。

この1つ目のフェーズでツールそのものだけでなく、ツールをローンチする段階で必要になるありとあらゆるコンテンツの中身を作っておきます。その多くがテキストコンテンツになるはずです。なので、このフェーズをWriteと表現しました。この作業は主にライターの請け負うタスクになるはずです。

フェーズ2:Design

次に、デザインです。コンテンツを美しいグラフィックやUIなど、必要なアセットに変換します。デザインは内容によって左右されるため、ライティングに続いてこのフェーズが行われるわけです。

例えば、ブログ記事であれば先ほどのフェーズで作った文章に写真や画像などを入れて、さらに読みやすくしていきます。文字の大きさや装飾などもこの段階で行います。ウェビナーであれば、Canvaなどを使ってキレイなスライド資料に仕上げていきます。

MailChimp edit2

Eメールの場合にも見出しをつけたり、画像を入れたりと装飾をつけると魅力的になります。ConvertKitやMailChimpを使えば、これらを簡単に整えることができます。またメールにボタンなどの要素を埋め込むことも可能です。

ツール自体の外観を使いやすいようにデザインすることも必要です。ツールの場合、実際にはこのデザイン案をコーディング担当者にわたすことで最終的なツールの形に起こしていきます。この作業はデザイナーなどのデザイン知識を持つメンバーに依頼します。

フェーズ3:Code

3つ目は、コーディング作業です。コーディングと言っても必ずしもプログラミングのコードが書ける必要はありません。新しいツール、カスタムランディングページ、メール配信システムなどがきちんと動くように実装するフェーズです。

ブログ記事であれば、WordPressのようなプラットフォーム上で公開のために予約投稿する必要などがあるでしょう。ランディングページを用意した場合は、メールアドレスを入力するときちんと自動でEメールシーケンスが流れるようにしたりと実装作業をします。

Webinar slide design

あらかじめ録画しておくウェビナーを作る場合であれば、ウェビナーの内容をテキストからスライド資料に落とし込んだものを使用し、ウェビナー動画を撮影します。そして、ウェビナー参加者にきちんとウェビナーを配信できるようにプラットフォーム上に載せることが必要になります。

フェーズ4:Promote

4つ目は「ローンチ」です。Promoteつまり、自分たちの作ったツールを公開し、またそれを広く普及させるために宣伝していくフェーズです。ソーシャルメディア、ブログ、Eメールリスト、ゲスト投稿、ポッドキャストなど、多くのチャンネルでこのツールのプロモーションを行うことができるはずです。

ローンチを行うためには、もちろんローンチ日を決める必要があります。公開日ですね。そして、ここまで説明してきたプロジェクトは、すべてこのローンチ日を起点とした長期的なロードマップになることを理解しておいてください。

このようにマーケティングプロジェクトは複雑で、複数の分野を横断しての作業が必要になることがよくあります。ライター、デザイナー、コーダーなど色々な役割のスタッフが絡んできます。そのため誰が何をするのか?というスケジュールをチーム全体で共有することが重要になります。

プロジェクトをカレンダーにマッピングする

さて、タスクを4つのフェーズに分けました。その4つのフェーズそれぞれに関連するタスクを洗い出しておきましょう。タスクの洗い出しが終わったら、それらを見やすくするためにカレンダーに載せていきましょう。カレンダーに載せることで、チーム全体でプロジェクトの日程の認識をすり合わせることが可能になります。

またプロジェクトによっては、これら4つのフェーズが重なり合ったり、時には同時進行することもあることを理解しておいてください。プロジェクト管理においては、1つのタスクの完了を待ってから次のタスクをスタートする、いわゆる「ウォーターフォール型のプロジェクト管理」というものもありますが、必ずしもそうなるわけではありません。

カレンダーを使う場合には、Googleカレンダーを使っても良いですが、よりマーケティングに特化したカレンダーツールがあります。それがCoScheduleです。

Marketing ideas coschedule

CoScheduleは、マーケティングに特化したプロジェクト管理ツールです。彼らのタグラインは「Organize All Of Your Marketing In One Place.」つまりマーケティングに関することをワンストップでやりますよと言っています。ブログ、メール、SNS、ウェビナーがいつ公開されるのか?と言ったことを1つの場所で管理することができます。

Marketing ideas coschedule usecase

例えば、WordPressで記事を予約投稿すると予約投稿を表す「Scheduled」という文字とともに、カレンダー上に記事の情報が出てきます。MailChimpでメール送信したり、YouTubeに動画を投稿したものもすべてカレンダーに自動で載せることが可能です。各コンテンツは、ラベル機能によって色分けすることができるのでひと目で区別できるのも便利です。

プロジェクト開始の日から逆算して、各フェーズで必要なコンテンツをカレンダー上にマッピングしていきます。ここではあくまでコンテンツ単位で載せていってください。コンテンツを作るためのさらに細かいタスクに関してはあとで入れていきます。ここでは「メール1通」や「ブログ記事1本」という単位でコンテンツを置いていきます。

Marketing ideas coschedule tasks

そして、フェーズをロードマップに沿って配置した後、達成すべき個々のタスクに分解していきましょう。各コンテンツの中を開くと、右側にタスクを登録できる場所があります。ここにタスクを登録し、期限や担当者を入力することが可能です。このようにCoScheduleを使うと、マーケティングカレンダーを可視化するだけでなく、タスク管理も一緒にできてしまいます。

4つのフェーズに分けたコンテンツとタスクをすべて、CoScheduleに入れていってください。これでプロジェクト開始の準備が整いました。最初の時点で10倍成長のアイデアだけを厳選しているはずなので、このカレンダーに載っているコンテンツすべてが10倍の成長に寄与してくれるはずです。

まとめ:カレンダーでコンテンツとタスク管理をすべて管理する

今回は、マーケティングプロジェクトを進める上でマーケティングカレンダーを上手に利用する方法をお伝えしました。プロジェクトを管理する上でまずはWrite、Desgin、Code、Promoteの4つのフェーズに分解することが必要になります。これら4つのフェーズに分けることで全体の流れが把握しやすくなります。

またマーケティングカレンダーとして、CoScheduleを使うことでコンテンツの配信日をひと目でわかる形で整理することが可能です。さらにこれをチーム全体で共有することができるのも魅力です。またWordPressやMailChimpなどのプラットフォームとの自動連携で、コンテンツの予約・公開状況も確認することが可能です。またそれぞれのコンテンツにタスクをぶらさげることも可能です。このようにマーケティングカレンダーを使えば、プロジェクトの管理をワンストップで行うことが可能になります。今回は以上です。また次のレクチャーでお会いしましょう。

3-3 【ニッチか?マスか?】コンテンツマーケティングで優れたテーマを選別するための5つの質問

Last updated on 2022年4月24日 By 石崎力也

今回は、コンテンツマーケティングにおけるトピックの選び方をお伝えします。集客コンテンツを作る上で、どんなトピックを選んだら良いかを5つの質問で明確にしていきます。このレクチャーを学べば、集客コンテンツのトピック選びに困ることがなくなるはずです。

マスに向けて広く興味を持たれるコンテンツを出すべきか?それとも自社商品にコンバージョンしやすい少数の人にターゲットを絞るべきか?集客コンテンツを作る上で、必ず誰もがこの悩みに当たります。今回は、そんな悩みを解決するために顧客調査を行う方法を紹介します。

良いアイデアは10倍成長をもたらす

このレクチャーでは10倍のアイデア、つまり最高の結果を生み出すアイデアを定義し、特定する方法を明確にします。ここではアイデアをスコアリングする方法を理解し、アイデアの評価基準をチームに伝達することが重要になります。

まず、チームが直面する可能性のある「曖昧さ」に対処することから始めましょう。優れたコンテンツのアイデアとは何でしょうか?それは10倍の成果を出してくれるものと定義できます。これは「10倍成長か?10%だけの改善か?」というフレームワークに基づいています。

僕たちはたった10%だけ改善してくれるような些末なことに時間を使うべきではありません。これはずっと僕のポリシーとして染み付いてきました。2013年、東京で起業して間もないころ僕は「アップセル」という概念に初めて触れました。アップセルというのは、1つの商品を売ったあとに次の商品をオファーしていく方法です。

Payment ex

当時まだClickFunnelsなんか無くて、ペイメントEXというPaypalをベースとしたシステムを使っていました。それでペイメントEXを使って39800円の商品を売ったあとに、19800円の商品をもう1つオファーしたんです。僕の予想では売上が倍くらいになるかなと思っていたんですが、なんと売上は5倍になりました。

ビジネスの世界では、このようにアイデア1つで何倍にもなってしまうようなことが起こります。マーケターのジェイエイブラムは本の中でこういうものを「exファクター」と表現しました。「指数関数的に」という意味のexponentialのexを取って、exファクターです。

僕はそれ以来、目の前のたった10%を改善してくれるようなどうでもいいアイデアよりも、一撃で10倍の成長をもたらしてくれるようなアイデアを軸にしようと決めています。でもちょっと待ってください。こんな疑問が浮かんできませんか?

“あるアイデアが10倍成長で、10%改善だなんて、試す前にどうやって知ることができるだろう?”

素晴らしい疑問だと思います。もしこの判断を直感のみに頼るとしたら、あなたは困ってしまうはずです。レクチャーの後半で紹介しますが、顧客調査を行うことで明らかにすることができます。

あなたが避けるべき2つのコンテンツトラップ

トラップ#1:トラフィック・トラップ

トラフィック・トラップとは、見込み客が興味関心を示すけれどもうまくコンバージョンにつながらないようなコンテンツを出してしまうことです。極端に言えば、トラフィックの量を集めることばかりを集めようとする発想です。確かにトラフィックがたくさん集まると気持ちが良いです。

自分たちが人気者になったような気分がするし、もしかしたらこれで売上も上がるんじゃないかと錯覚してしまいます。でもよく考えてください。コンテンツマーケティングは、特定のコンテンツに興味がある層を集めて、彼らに対してコンテンツに関係したオファーを投げるものですよね。ですが、コンテンツとオファーの関連性が薄い場合、トラフィックが多くてもなかなか成約につながりません。

OSB PLC 2 0016

例えば、「僕がマレーシアでUber Eatsの配達員をやって100万円稼いだ方法」みたいなコンテンツを公開すると、興味本位でたくさんのトラフィックを集められるかもしれません。

でも、そこで僕が「オンラインコースを作り方を学びませんか?」というオファーを出しても成約につながらないわけです。このトラフィック・トラップの怖い点は、トラフィックの量だけで成功を錯覚してしまうことです。トラフィックが増えることは良い兆候のように見えますが、収益は比例して増加するわけではありません。それこそがトラップと呼ばれる理由です。

トラップ#2:プロモーション・トラップ

プロモーション・トラップは逆に、あなたの商品やオファーばかりに偏ったコンテンツを作ってしまうというものです。さっきのパターンとは逆で、あなたの商品やオファーにコンテンツの中身を寄せすぎてしまいます。つまりあなたの商品に近すぎるトピックです。

例えば「ClickFunnelsを使ってエバーグリーンローンチを実装する方法」のようにニッチすぎて、興味を持つ人が少ないコンテンツを作ってしまうことを指します。コンテンツを作る自分たちがお客さんではなく、自社のプロダクトの価値ばかりに注目してしまうのです。

Markerting ideas seesaw

見込客をコンバージョンすることを意識しすぎた結果、集まるトラフィック量は非常に少なくなります。また視聴者の悩みや問題意識を汲み取ることなく、「うちの商品買ってね」ということだけが伝わってしまいます。とにかくコンバージョンが欲しいという気持ちが全面に出てしまい、見込客に響かないコンテンツになっています。

コンテンツマーケティングでは、見込客にとって価値のあるコンテンツと認識されないと成約につながりません。またトラフィック量も少ないので、必然的にコンバージョンも少なくなります。商品やオファーに偏ったコンテンツは、一見コンバージョン率が上がりそうにも思えますが、このようなデメリットがあるのです。

トラップを抜け出すための5つの質問

ここまで見てきたように、集まるトラフィックの数が多くても商品との関連性が低いとダメです。逆に商品の関連性が高いけど、トラフィックが少ないのもうまくいきません。では、どのようなコンテンツを出すべきなのでしょうか?理想的なのはトラフィックの量と、コンテンツの商品との関連性という2つの要素のバランスが取れるコンテンツです。

Markerting ideas contents core

ベン図を書くとすれば、こうなります。一方にターゲット顧客が気になるトピックの円を描き、他方にあなたのプロダクトが提供する価値の円を描きます。ちょうど2つの要素の交わった場所が理想的なコンテンツです。この場所をコンテンツ・コアと呼びます。あなたが目指すべきコンテンツの中心地です。

ではこのバランスの良いコンテンツ・コアを見つけるためには、どうしたらよいのでしょうか?それはあなたの顧客にリサーチをすることで明らかにすることができます。具体的には、次にあげる5つの質問をしてください。

  1. うちの商品のようなソリューションを探し始めたきっかけは何でしたか?
  2. なぜうちの商品を選んだのですか?
  3. 過去と比べて、あなたにとってうちの商品がもたらしている最も大きな違いは何ですか?
  4. うちの商品を他の人に簡単に説明するとしたら、どんな風になりますか?
  5. うちの商品がもたらす最大のメリットは何でしょうか?

これらの質問を既存の顧客に投げてみてください。顧客にアンケートを取る場合は、Google FormやTypeformなどのアンケート用のプラットフォームが便利です。アンケートを取る場合には、インセンティブとなるように簡単な謝礼を用意しておくと回答率が上がるはずです。

まとめ:5つの質問でコンテンツ・コアを発見する

今回は、優れたコンテンツマーケティングのトピックを選び出す方法をお伝えしました。良いコンテンツとは、ターゲットの興味とプロダクトの価値の交わった場所に存在します。トラフィック量と成約のしやすさのバランスの取れたコンテンツを出すように意識してください。

自社のコンテンツ・コアは何か?そこから外れているコンテンツがある場合は、どう修正していくのか?チームに深く理解させましょう。そして、もしあなたがその方法を100%理解していないなら、今回紹介した5つの質問を使ってコンテンツ・コアを見つけてください。今回は以上です。またすぐお会いしましょう。

3-2 【高速で順位付け】30分のミーティングでマーケティングのアイデアを3段階で優先順位付けする方法

Last updated on 2022年4月18日 By 石崎力也

今回は、マーケティングに関するアイデアに優先順位をつける方法を解説します。ミーティングなどでブレインストーミングを行った際に、最終的にどのアイデアを採用するか迷った経験はありませんか?このレクチャーを見れば、たくさんのアイデアの中から実行すべきアイデアを選ぶ手助けになるはずです。

ミーティングでアイデアは出るけど、どれを実行すれば良いか決まらずに終わってしまう。そんな悩みはありますか?結局次のミーティングで決めましょうと先延ばしになることも多いはずです。アイデアが出てきたその場で、熱量の高いうちにアクションにまで落とし込んでしまうために、アイデアを素早く選ぶ2つの方法を紹介しましょう。

10倍成長のアイデアに目を向ける

まず優先順位をつけるべきアイデアを集めておいてください。チームでブレインストーミングを行い、アイデアを出しておきます。そしてそこで出てきたたくさんのアイデアに優先順位を割り振っていきます。

ではどんなアイデアを優先すべきなのでしょうか?それは、あなたのチームに10倍の成長をもたらしてくれるようなアイデアです。10倍というと大げさに聞こえますが、これは非常に大事な考え方です。アイデアの中には、優れたものと劣っているものが当然存在します。

Marketing ideas 10x vs 10percent

それらを見分ける時に有効なのが、「10倍成長または10%改善」と呼ばれるフレームワークです。10倍成長をもたらしてくれるアイデアなのか?たった10%の改善のためのアイデアなのか?という観点で、優先順位をつけることです。

例えば、ブログ記事の誤字脱字を直すというのは、新しいブログ記事を書く作業に比べるとインパクトが少なく効率の悪いアイデアになります。同じ時間を使っても、そこから得られる結果は全く違います。自分のアイデアが10%の改善をする程度のインパクトの少ないものなのか?または、それより遥かにインパクトの大きいアイデアなのか?そのような視点でアイデアの優先順位を分類するように意識してください。

どんなアイデアを優先すべきかを理解したところで、チームでアイデアの優先順位を決定する2つの方法を紹介しましょう。このプロセスは、30分のチームミーティングで完了します。この作業をチームで行うことで、アイデアの優先順位リストが手に入るだけでなく、アイデアのスケジュール感やアイデアに対するチームのコミットメントも得られます。

アイデアの優先順位を分類する

アイデアを分類するために、あらかじめ出てきたアイデアを付箋に書き込んでおいてください。そして、そのアイデアを壁やホワイトボードを用意してそこに貼っておきます。

Marketing idea board priority

壁やホワイトボードの左側に、すべてのアイデアを配置します。そして右側に1、2、3と書かれた3つの列を作ります。1はまだ実行しなくても良いもの、3はすぐに実行すべきアイデア、2はその中間です。

ここまで用意ができたら、実際にチームでアイデアを1つずつ見ながら優先順位をつけていきます。左側に置いてあるアイデアリストを右側の1から3の欄に分類していきます。チームでこの分類をやっていく2つのアプローチがあります。それぞれ見ていきましょう。

方法1: アイデアを声に出して読む

1つ目の方法は、それぞれのアイデアを声に出して読んでいき、それに対してチームメンバーが声で採点していくものです。もう少し詳しく説明すると次のようになります。

  1. チーム内で一人ずつ、それぞれのアイデアを読んでもらう
  2. 次に各チームメンバーにアイデアを1〜3の点数で評価してもらいます。点数を声に出して話します。
  3. 意見が分かれる場合にはそこで議論を行い、各アイデアをボードの各欄に貼り付ける。

この方法は、コラボレーションに適しています。チーム内で、なぜそのアイデアが良いのか、悪いのかを議論する機会を提供します。

しかしその一方で、集団思考を助長する傾向もあります。他の人が「3」と言うのを聞いて、それに従わざるを得なくなるかもしれません。そのため、各自が自分の答えに正直に答えることを強調することが大切です。この方法には以下の3つのメリットがあります。

アイデアを声に出して読むメリット

  1. メンバー同士のディスカッションを促すことができる
  2. 実際に声に出すことで紙の上よりも有効性を確かめられる
  3. たくさんのアイデア候補を出すことができる

方法2:アイデアを黙って採点する

次に2つ目の方法をみていきましょう。2つ目の方法は、評価を声ではなくチャットなどのテキストメッセージで答える方法です。 アイデア自体を読み上げるということに変わりはありませんが、それぞれのメンバーが答える方法が声ではなくテキストメッセージに変わります。

この方法では、 先ほどとは異なりお互いの回答が見えません。 具体的に手順を紹介すると次のようになります。

  1. 各トピックを読み手が読み上げる。
  2. そして、各チームメンバーがチャットメッセージで読み手にスコアを提出します。Slack、Chatwork、Zoomのチャットでも良いです。この時にお互いの回答が見えないように、個別メッセージで投票します。
  3. そして、読み手はそれぞれの点数を見てボードに配置する。
  4. 満場一致の3点を獲得したすべてのアイデアを記録する。文句なしの「3」は覚えておきたいものです。
  5. 最後に、読み手はチームに3点のリストを提示します。そして、その中からどれが書く価値のあるアイデアなのか、チームで話し合ってください。

この手法の利点は、より正直なフィードバックが得られることです。他の人が言っていることが聞こえないと、人は外からの影響を受けずに、自分が本当に思っている通りに反応する傾向があります。

しかしその分、リアルタイムな共同作業やディスカッションが減ることになります。そのためこの方法はより時間の節約にはなりますが、場合によってはコミュニケーションを増やすことが、ベストなアイデアを選別するために有効な場合もあります。またお互いの評価に引っ張られることも減るので、3をつける優れたアイデアの数も少なくなります。

アイデアを黙って採点するメリット

  1. ディスカッションの時間を削減できる
  2. メンバーの正直なフィードバックを得られる
  3. 優れたアイデアの数は自然と少なく絞られてくる

また各トピックを採点する際には、スピードが求められます。その時のコツは、直感を働かせること。採点時にはあまり多くの時間を使わず、1つのアイデアに長くこだわらないようにしましょう。

結局どちらの方法が良いのでしょうか?

どちらの方法もおすすめではありますが、僕らのコンテンツマーケティングチームは2つ目の「アイデアを黙って採点する」を好んで使っています。高得点を得られるアイデアが少なくなるため、全体として生み出されるアイデアは若干少なくなります。

Marketing idea 10x or not

しかし、少なくなる代わりにこれらのアイデアはより強力なものになる傾向があります。僕らは多くのアイデアを得るよりも、よりシンプルな方を好みます。厳選された少ないアイデアの中から、最良のものだけを実行したいと考えているからです。

もしより多くのアイデアを得ることが重要な場合は、1つ目の方が良いでしょう。これは多数決のようなプロセスで、全員がオーナー意識を持ち、あるプロジェクトが他のプロジェクトより優先される理由を正確に理解し、チーム内での合意を作ることができます。

まとめ:メンバー投票で優先順位の高いアイデアを選び出す

今回は、チームの中から出たマーケティングアイデアを優先順位の高いものと低いものに分類する方法をお伝えしました。アイデアに優先順位をつける際に忘れて欲しくないのは、「これは10%改善ではなく10倍成長のアイデアか?」と常に問いかけることです。

チームメンバーとディスカッションしながらアイデアを選別していくスタイル、そしてディスカッションを減らしてより少ない数のアイデアに絞っていくスタイル。 2つのアイデア選別方法を紹介しました。 これらを実践してブレインストーミングでリストアップしたアイデアの優先順位を決定してください。今回は以上です。また次のレクチャーでお会いしましょう。

3-1 【優先順位を決める1つの質問】10分間のブレーンストーミングで最高のアイデアを見つける方法

Last updated on 2022年4月11日 By 石崎力也

このレッスンでは、チームで共有できる10分間のブレーンストーミングのやり方を学びます。優先順位の高いアイデアを見極める方法をお伝えします。これを見れば、インパクトの少ない雑務と本当に重要なアイデアとの振り分けに迷うこともなくなります。

ビジネスの現場ではよくアイデアの重要度や優先順位が問題になります。日々押し寄せてくるタスクの中で、どのアイデアの実行が本当に大事なのか?それを見極めるための質問を紹介します。時間を無駄にするだけのゴミアイデアから離れて、本当に成果の出る仕事だけに集中してください。

10倍アイデアと10%の改善の違いを理解する

重要なアイデアを選別する前に、まずはアイデアの種類について整理してみたいと思います。これは僕が10年ほどオンラインでビジネスをしてきて、感じてきたことです。それは、アイデアには2種類が存在するということです。

Marketing ideas 10x vs 10percent

それは10倍アイデアと、10%の改善というものです。10倍アイデアとは、ビジネスにおけるある目標値を10倍にまで押し上げてくれる優れたアイデアのことです。このアイデアはビジネスの成果を上げながら、できるだけ多くの人々の役に立ってくれるものです。

10%の改善というのは少数の人々をささやかに助けるだけに留まり、ビジネス上の成果が上がらない、またはインパクトの非常に小さなアイデアのことです。このようなアイデアは、よく僕らの目の前に転がっています。既存の仕事の中に入り込んでいる部分も多いので、注意が必要です。

とはいえ、これを説明しただけでは実際にどんなものが10倍アイデアで、どんなものが10%の改善なのか?イメージしにくいと思います。そこで、実際にどんなものがそれらに該当するのか?僕らのビジネスの場合を例にとってお見せしていきます。

10倍アイデアの実例をお見せします

まず10倍アイデアをお見せする前に、10%の改善の方を見ていきましょう。これらは10倍アイデアと比べて、コストパフォーマンスが非常に悪いアイデアです。10%の改善の例は次のようなものです。

10%の改善の実例

  • すでに公開したコンテンツの細かいスペルミスやタイプミスを修正する
  • そもそもあまり見ることのない数値の集計シートをZapierで実装する
  • 優秀なライターに依頼せず自分自身でブログ記事を書く
  • ABテストをせずに広告クリエイティブを量産する

僕らのカスタマーサポートにはたまにこんなメールが届きます。「サブスクに関するこの記事に誤字脱字があるんだけど、直してもらえませんか?」というものです。確かに誤字脱字は、読むスピードを遅らせる原因になります。

ですが、誤字脱字を直すのは時間が掛かる割にはあまり効率がよくありません。誤字脱字を探すためにはもう一度文章を読み直す必要がありますし、1つ見つけたところで「他にもあるかもしれない」とすべての誤字脱字を直したくなるはずです。

結局1つの記事に15分から30分ほどをかけて5つほどの誤字脱字を直したとしても、それがそのまま10倍の結果につながるか?と聞かれれば、あなただって答えはNOだと理解できるはずです。逆に10倍アイデアの実例は次のようになります。

10倍アイデアの実例

  • 自分がやる必要のない作業をクラウドワーカーに依頼する
  • 新しいファネルを作ってローンチする
  • 既存のオンラインコースをKindleで出版する
  • オファーを送り続けるメールシーケンスを作る
  • ClickFunnelsのワンタイムオファーでアップセルを設置する

僕たちの場合は、自分がやるべきでない仕事を積極的に他の人に振って時間を確保します。その確保した時間で、オファーやセールスといったビジネス上のインパクトの大きな要素に集中しようと考えています。

リソースが潤沢なチームほど罠にハマりやすい

実はメンバーがたくさんいて、リソースが潤沢なチームほどこのインパクトの少ない「10%の改善」ばかりをやってしまう傾向にあります。逆に僕たちはコアとなるチームを大きくせず、常に最低限のリソースに絞ってビジネスをしています。

そのためインパクトの低いアイデアを採用してしまうと、チーム内のリソースをあっという間に使い切ってしまいます。なのでアイデアの選別に関しては、すごく気を使っています。

Tim ferris blog

書籍「週4時間だけ働く」の著者であるティム・フェリスも同じ発想のことを本の中で語っています。「Never automate something that can be eliminated.(捨てられることを自動化するな)」です。僕とビジネスパートナーの小川さんは、ティム・フェリスの熱心なファンなので彼の本から大きな影響を受けています。

ティムが言うのは、意味のないことを自動化するなということです。ティム・フェリスは人やテクノロジーを上手に活用して、自分の実働時間を少なくして週4時間だけ働こうと提唱しています。そう、自動化する前に「それが本当に必要なタスクなのか?」ということを十分に検討しなければいけません。

僕たちは思い込みに頼らず、データを使って、測定可能な成長をもたらすことが証明されているプロジェクトを選びます。小さなチームから最大のアウトプットが得られるよう、賢く時間を使っています。

Zapier weekly summary

僕たちもクラウドワーカーに仕事を外注し、Zapierを使って沢山のタスクを自動化しています。ですが仕事の発注や自動化の前に、一度立ち止まって考える癖をつけています。そんな時に後半で紹介する質問を自分たち自身に投げかけています。

チームの集中力を高めるたった1つの質問

アイデアを出し、どのアイデアを実行に移すかを決めるとき、次の質問を何度もしてください。そしてその質問をクリアしたアイデアだけを実行に移すようにしてください。そうしないと、あなたのチームはいつまでも無意味な長時間労働で苦しみ続けることになります。

質問:「次の【XXの期間】で【指標】を10倍に成長させるためには、どうすればいいのか?」

例えば「今日は学校で何をしたの?」と親が子供に聞いても、「別に何もないよ」という答えしか返ってこないことが多いんです。でも「今日、学校で一番良かったことと悪かったことは何?」と聞けば、結構な確率で答えを引き出すことができます。

このように質問の角度を変えるだけで、以前は得られなかった適切な答えを得られるようになります。ブレインストーミングにも同じような方法が使えます。

僕たちもブレインストーミングの過程で、同じように質問を組み立てる力を活かしているのです。この質問によってチーム全員の集中力が高まり、特定の問題を解決するためのアイデアが生まれるのです。あなたを含むメンバーが、インパクトの小さな雑事に夢中になってしまうのを防いでくれます。

また、この質問がどのように構成されているかに注目してください。この質問によって、あなたは単に響きが良いだけでなく、実行可能性の高い4つの要素に分類されたアイデアを手にすることができます。それらはアイデア、指標、ゴール、タイムラインの4つの要素で構成されています。

  1. アイデア: どうやって成長を実現するのか?
  2. 指標: 収益を伸ばすために具体的にどのような指標にフォーカスするのか?
  3. ゴール: この指標をどこまで伸ばすのか?
  4. タイムライン: 具体的にどのくらいの期間で達成するのか?

Kindle2 rank3

例えば僕たちのように「Kindle書籍を出版することで、オプトインする見込み客を4週間以内に10倍にする」という目標を掲げていたとします。僕らの場合は、このアイデアは次の4つの要素に分解されます。

  • アイデア: Kindle書籍を作る
  • 指標: オプトイン数
  • ゴール: 10倍にする
  • タイムライン: 4週間

では、実際にあなたの現場で実践してみましょう。ブレインストーミングの前に、あなた自身とあなたのチームがこの指針となる質問に答えることに挑戦してみてください。もう一度質問を紹介しておきましょう。

「次の【XXの期間】で【指標】を10倍に成長させるためには、どうすればいいのか?」

さてこの質問を使ってチームで効果的にブレインストーミングをしてみましょう。具体的なやり方は以下の2つのステップを使ってください。

  1. まずチームメンバーに対して先程の質問をし、それに対する答えを10~20分ほど聞いてください。あなたは、あらかじめ彼らのために空白である指標とタイムラインの部分を埋めておきます。この時間内にできる限りたくさんのアイデアを出してもらいます。
  2. チームの各メンバーに、これらのアイデアをミーティングに持ち込んでもらう。全員がユニークなアイデアのリストを持っているはずです。出てきたアイデアの精査して、実際に実行するものを選んでください。

10%の改善アイデアでは、現在の延長にあるものばかりが並んでしまいます。もう少しいうと2倍、3倍くらいでも現状の延長として手が届きそうに感じるはずです。

ですが、逆に10倍アイデアを考え始めた途端、今までと全く別の方法を考える必要が出てきます。10倍というのが圧倒的な数字なので、今までの延長線上にある方法だけでは達成が難しいからです。

チーム全体が10倍アイデアを考えるという方向性に変わったとき、全く新しいアイデアが出てくるはずです。出てきたアイデアを評価する方法については、別のレクチャーで解説します。

まとめ:10倍成長のアイデアだけに集中する

今回は、マーケティングのためのアイデアをブレインストーミングする方法を学びました。10%の改善を目指すようなインパクトの小さなアイデアに固執せず、10倍も成長できるようなアイデアはないか?これを常に問いかけるようにしてください。

リソースが潤沢にあるほど、インパクトの小さなアイデアに惑わされてしまうことが多いことも忘れないでください。チームメンバーそれぞれに10倍アイデアを考えてもらい、それらを持ち寄って磨きをかけてください。今回は以上です。では次回のレクチャーでお会いしましょう。

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石崎力也のコンサルティング「いしこん」

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