あなたは海外移住に興味があるものの、現地の学校やコミュニティでどのような人間関係が待っているのか不安に思っていませんか。「オランダの教育は世界一」といったネットの情報を信じて移住したものの、実際の人間関係や文化の違いに戸惑い、孤立してしまうのではないかと心配しているはずです。せっかく移住したのに、理不尽なトラブルに巻き込まれてストレスを抱えるのは避けたいと願っていることと思います。ここでは僕がオランダで実際に経験した「ちょっと変なオランダ人の親子」とのエピソードと、そこから学んだ海外でのリアルな人間関係の築き方について紹介します。
先日、Instagramで僕が投稿した「ちょっと変なオランダ人の親子」という1分間の短い動画が大きな反響を呼びました。たった1つの動画でフォロワーが1000人も増え、多くのコメントが寄せられるという、僕自身初めての「バズ」を経験しました。この動画の中で語ったのは、長男のクラスメイトを家に招いた時に起きた、日本では考えられないような理不尽なトラブルの話です。ここからは、その動画の内容を振り返りながら、オランダのリアルな教育環境や、海外移住で本当に価値のある友人関係をどうやって作っていくのかについて詳しく解説していきます。
マズいからいらないと拒絶するオランダ人の子供と逆ギレする親
バズった動画の中で紹介したエピソードは、次のような7つの流れでした。まず、長男のオランダ人の友達を我が家に預かった時のことです。夕食の時間になり食事を出したところ、その子から「マズいからいらない」と真っ向から拒絶されました。彼は悪びれる様子もなく、そのままゲームに没頭し続けました。そして翌朝、学校へ子供を送っていった際、その子の父親から呼び止められ「なぜうちの息子が好きなピザを用意しなかったんだ」と逆ギレされるという信じられない展開になったのです。オランダ人の言う「正直さ」が、単なる無神経であることを痛感し、相手への敬意がないその親子を我が家から出禁にしました。

この動画に対して「私だったら日本食は用意しない。その子が食べられそうなものを親に聞いて出す。怒鳴り込むようなことではない」というコメントがありました。事実をお伝えすると、僕はそもそも日本食など用意していません。僕たち家族もオランダで毎日日本食を食べているわけではないからです。さらに、事前にアレルギーや食べられないものがないか、妻がしっかりとWhatsAppで相手の親とやり取りをしていました。その上で食事を用意したにもかかわらず、遊びに来ていた子供はそれを拒否し、ゲームをやりながらピザを食べていたのです。
翌朝、父親から「ゲームの時はゲーム、ご飯を食べる時はご飯を食べるとしっかり躾けなさい」と謎の説教を受けました。確かにその通りかもしれませんが、そもそもその子は僕たちの言うことなど全く聞かず、1日中ゲームに熱中してクリアしてしまうほどの状態でした。ちなみにこの子はオランダ人とインドネシア人のハーフで、お父さんは他のパパ友たちと挨拶も交わさないような少し浮いた存在でした。この経験は、オランダ人全員がそうとは言いませんが、彼らの「率直さ」が時として極端な自己主張や無神経さに繋がるという文化的な側面の1つだと思います。
別のコメントで「外国の食事が口に合わなくても仕方がない。なぜピザを用意しなかったのかと要求されるのは納得いかない」という長文の意見もありました。まさにその通りです。ただ、僕は豚の睾丸のようなゲテモノを出したわけではありません。子供が好きそうなものを事前に確認して用意したのに、このような理不尽な対応を受けたという話です。海外移住をしていると、こうした想定外の理不尽なトラブルに巻き込まれることは日常茶飯事であり、いちいち腹を立てていてもキリがないというのもまた事実です。
オランダの教育が素晴らしいという幻想と教育移住の厳しい現実
オランダの教育に関しては、日本のブログやネットの情報で「オランダの教育は素晴らしい」「世界一子供が幸せな国」とよく言われています。しかし実際に教育移住を果たした日本人の多くが直面するのは、期待していたほど大したことのない教育の現実です。イエナプランなど様々な教育法がもてはやされていますが、移住して1年目は自分たちの生活を回すだけで精一杯であり、子供の教育に全振りすることなど不可能です。言語の壁やお金の問題、そして文化的な違いなど、山積みな問題を解決できず、2年以内に帰国してしまう人が後を絶ちません。

「オランダの教育が大したことない」というのは、実は現地のオランダ人やヨーロッパの人々にとっては周知の事実です。学校は深刻な先生不足に悩まされており、言うことを聞かない子供たちもたくさんいます。世界一幸せな子供たちと言われていますが、大人になってからうつ病を発症する人が多いのも事実です。ネット上の「オランダの学校は最高だ」という情報は、日本にいる日本人だけが信じている幻想に近い部分があります。実際に移住して現実を知り、「これなら日本の教育の方が全然いいじゃないか」と思って帰国する人も多いのです。
もちろん、オランダの学校のすべてが悪いわけではありません。住む場所や学校の環境によって当たり外れが大きく、僕の長男が通っていた学校は非常に素晴らしい環境でした。何が良かったかというと、生徒の半分がオランダ人で、残り半分が多様なバックグラウンドを持つ移民の子供たちだったことです。ハイリスクキルドワーカーとして来ているインド人、裕福なロシア人のブロックチェーンエンジニア、フランスとイタリアのハーフの子など、非常に国際色豊かで質の高いコミュニティが形成されていました。
もし家賃の安さだけで住む場所を決めてしまうと、治安の悪いエリアや環境の良くない学校に通うことになってしまいます。これから移住を考えている方は、デン・ハーグであれば南側の特定のエリアを避けるなど、現地の事情に詳しい日本人のエージェントを利用して、治安が良くきちんとした人々が住んでいるエリアで家を借りることを強くお勧めします。環境選びに投資を惜しまないことが、海外での教育を成功させるための最初の重要なステップになります。
移住して良かったと心から思える一生モノの友人関係の築き方
海外移住において、現地の学校やコミュニティで得られる最高の財産は、子供同士の繋がりから生まれる親同士の深い友情です。明日、僕の家に世界一周をしているアメリカ国籍の家族がバーベキューをしに遊びに来ます。長男と彼らの子供が仲良くなったことがきっかけです。「どうやって世界一周の資金を工面しているのか?」など、彼らの生き方から学べることはたくさんあります。子供が現地のコミュニティで友達を作り、長女が誕生日会に呼ばれること。それは親にとって何よりも嬉しく、誇らしい瞬間です。

僕の長男には、オランダで出会ったハーゲン君というメキシコ人とオーストリア人のハーフの大親友がいます。先日僕たちがポルトガルからモロッコへ旅行に行く前、彼らはわざわざポルトガルまで僕たちに会いに来てくれました。その行動に涙が出そうになるほど感動しました。彼のお父さんはドイツの大学で哲学の終身教授をしており、本当に気配りができて優しく、素晴らしい男性です。彼らのような家族と深い友情を築けただけでも、オランダに5年間滞在した意味は十分にあったと断言できます。
今でも僕たちはWhatsAppのグループで、「今日は柔術の大会で金メダルを取ったよ」「ハーゲンはテニスの試合に出たよ」と日常の些細な出来事を報告し合っています。この繋がりは僕の友人であり、妻の友人であり、そして子供たちの友人でもあります。大人になってから、しかも異国の地でこれほどまでに深い絆で結ばれる友人と出会えたことは、僕の人生においてかけがえのない財産です。理不尽なトラブルもありますが、それを補って余りある素晴らしい出会いが海外には待っているのです。
まとめ オランダでの理不尽なトラブルと海外移住で得る本当の価値
ここまで僕がオランダで経験したちょっと変な親子とのトラブルや、現地の教育の実態、そして本物の友人関係の築き方について解説してきました。最後に要点を4つにまとめました。
- オランダ人の率直さが時として無神経なトラブルを生むが過剰に反応せず割り切ることも必要である。
- ネットの「オランダの教育は素晴らしい」という情報は幻想であり住む環境選びが非常に重要になる。
- 移住初期は生活の基盤作りに追われるため教育に全振りせず現実的な視点を持つことが大切である。
- 理不尽な経験もあるが子供を通じて出会える世界中の家族との深い友情は一生の財産になる。