わくわくしている。僕は今、ものすごく新しい試みにワクワクしている。僕の場合「やる」と言ったことはすぐに実行に移してしまうので、そこらへんの「やる系」男子とはスピード感が違う。ということで、今僕が構想している「やる」予定のことを少し紹介しようと思う。(カタツムリの本気ダッシュくらい早い)
いや、正確には実際にもうやり始めていて、なんならこれを5年間ずっと続けてきて、今、僕とチームメイトは港区で最も高くつく場所にオフィスを借りるという結果を享受している。僕たちは何をやっているか?それは『人間ロングテール戦略』である。
この響き自体がとても新鮮である。何を隠そう石崎力也の造語なんだから新鮮なのは当然。ロングテール戦略という言葉を知らない人のために若干の解説をば。ロングテール戦略というのはワイアード編集長のクリスアンダーソンが提唱した概念で、たとえばAmazon等のネット小売業を営む会社の売上内訳を見てみるとヒット商品の売上の合計値よりも、いわゆる死に筋といわれる商品の売上の合計値のほうが大きく、それを図式化した時に動物の尾(tail)のように見えることからロングテールと名前が付けられた。
このロングテール戦略は『ネットの恩恵』とか『ネット特有の戦略』のようにいつもインターネットという言葉と一緒につかわれ、新しい人間の指向性が生まれた!みたいな捉えられ方をしているけど、実際は違う。ロングテールは環境さえ整えば起こって当然の現象である。ただこれまでは環境が整わなかったから起こらなかっただけ。ただそれだけ。
たとえば僕が「三国競艇場でいつも舟券に絡ませるのは今垣光太郎じゃなくて、表憲一だよね」なんて発言をすれば、熱烈な競艇ファンじゃなきゃ理解できない。もちろん1Q84やMr.Childrenといった超ヒット商品にも興味があるのだけど、それが全てではない。24競艇場の中でも特に三国競艇場を愛し(だって小学校3年生のときから通っていたから)、そこで穴を提供してくれるのは表憲一であるという超ニッチな興味も存在する。それが人間だから。
その超ニッチな興味の寄せ集めが長い長いテールを作る。当然と言えば当然の結果。僕の友人に超イケメンの黒色のストッキング集めがいるけど、僕は彼の指向性が全く理解できないけど、まあそういうこと。学校でわざわざ個性の講義なんてされなくても、普通に生きていれば、ビックリするほど個性的になってしまう。その個性がテールを作る、ただそれだけ。
で、話は長くなったけど、僕たちが今からヤロウとしていることは、人間ロングテール戦略というもの。自分自身の人生を全てコンテンツにしてしまい、構わずブログやYouTubeを通してばんばんアウトプットしてゆけば、いずれ超ニッチな興味を持つ人との接点が生まれるだろうという発想。「今日どこどこにランチに行きました」的な人生の良い部分だけをFacebookに載せるとはワケが違う。僕たちは全部を載せる。
「会った人との会話」
「ビジネス上の戦略」
「Sexについての悩み」
「人生論」
「読んだ本の感想」
「いけ好かないないアイツの話」
などなど。実際僕なんかはかなりセーブしながらも、この5年間自分の学習内容やビジネス上の戦略等々すべてをアップロードしてきた。だから「石崎力也 詐欺」「石崎力也 麻雀」「石崎力也 元彼女」「石崎力也 年収」「石崎力也 TOEIC」「石崎力也 ボクシング」みたいなよくある検索だけじゃなく「たまに死にたくなる時がある 力也」「○々○ 浮気」みたいな超ニッチなキーワード経由で僕にたどり着く人もいる。
僕からするとぶっちゃけきっかけなんて何でもいい。ただただ多くの人と接点を持てればいい。それしか考えていない。だから全部をコンテンツにする。僕の人生を全てコンテンツにしてしまえば、それがロングテールを描き、多くの人と接点が持てる。接点さえ持てれば彼らと一緒にビジネスをすることも可能だし、オフ会を開催することも可能だし、僕が広告する商品を購入してもらうことだってできる。
え?何にワクワクしているかって?それはね・・・。『石崎力也 年収』みたいな無意味な検索をする傍観者の数を減らし、もっともっと日本という市場を活性化させるプレーヤーの数を増やすことにワクワクしている。24歳の新しい生き方を提唱することにワクワクしている。
まずはしがない相方のデザイナーfmiznと一緒に【人間ロングテール戦略】とはいかなるものかをあなたに紹介しようと思う。僕らが体現をする。これまで30%くらいしか見せてこなかった僕らのライフスタイルを、7月以降はほぼ100%全てネット上で公開していこうと思う。
「そんなことすると、プライバシーなんてなくなるんじゃないの?」・・・。大丈夫。そもそも僕らにプライバシーなんてあってないようなものだから。そんなこと恐れていちゃ、ネットで活動なんてできない。いずれ六本木を歩けば「あ!石崎だ」とか「あ!fmiznだ」みたいになってしまって、この場所にはもう住めなくなることを承知の上での活動だから(し、fmiznは既に横浜に引っ越す傾向を黙って立てている(のを僕は知っている))。ちなみに僕はもう札幌には戻れない。北海道大学前のモスバーガーに行くと7割の確率で誰か知り合いに会ってしまうから。日本の狭さなんて結局そんなもん。5年もいれば、絶対に息苦しくなる。
さて、実際に石崎とfmiznがどのように【人間ロングテール戦略】を実践するかを少し紹介しようと思う。
- 1日6冊近く購入している本の書評を全て書く
- 普段から考えていることをKeyNoteで動画にしYouTubeにアップロードする
- Direct Response Marketingを基軸としたビジネス戦略を全て音声で公開
- 1ヶ月に最低1回は行く海外での写真を全てアップ
- fmiznがランチと夜酒を毎日奢ってくれるので、それをアップ
- その時に音声をとって「人生を愚痴る」のでそれをポッドキャスト or ネットラジオにする
- 週に2回ほど参加するセミナーのメモをブログにアップ
- 週に3人ほど会う新しい人(から許可をもらえれば)との会話を収録・アップ
- 僕たちの頭の中、全部あげます
くらいかな・・・。
実際僕らは仕事らしい仕事を3時間もしていない。僕は毎日のように送られてくるASPさんからの案件をさばいて、それを自由に広告する。それで正味3時間ほど。fmiznの方は少し働き方が違うのだけど、彼も週に20時間程度しか働いていない。企業さんから受注したコピー&デザインをAdobe製品を使いながら一気に仕上げてしまう。あとはずっと自分たちのバージョンアップ。本を読んで、Udemyで動画を見ながら勉強し、いろんなセミナーや交流会に顔を出して「こなきゃよかった」とか思いながらも、いくつかの学びをアウトプットする。
はっきり言って、これだけ多感な時期を1日8時間も10時間も仕事に費やすなんてもったいなすぎる。戦争のない国に生まれて、となりにはTSUTAYAがあるのに、好きな映画と好きな本を好きなだけ好きな人と見れないのは、どこかおかしい。それを当たり前のものだと受け入れた瞬間から、死ぬ直前に「もっとはっちゃけときゃよかった」っていうオチに向かって着実に歩みを進めることになる。まずは疑ってみなきゃ。
心の中にある「なんか違うな」ってものに耳を傾け、自分のなりたい姿、なりたい環境を構築してゆかなきゃ。そうしなきゃ、マジでつまらん人生になる。人の名前を検索する暇があるなら、まずは検索される側になれ。プレーヤーとして生きよ。もう傍観者の時代は御仕舞いだ。さあ、やろう。
あんまり大したことない大人の話や先輩の話は聞かない方がいい。どーせ彼らも1日8時間働いて、なんか違うなとか思いながらも下の世代に(てきとーに)アドヴァイスをして、自己正当化しているだけだから。まじで中途半端な人と接するといいことがない。それが標準になった暁には、もう渦中。時既に遅し。まだ抜けられるこの時期にしっかりと人生と向き合おう。一緒に新しい生き方を試してみよう。
石崎力也
追伸:っていうこういうムカつく文章の書き方が既に【人間ロングテール戦略】の一翼を担っている。
追伸2:僕らコンテンツクリエーターが一番恐れるのは「無視されること」だから。