ロングテールという言葉をご存知?ワイアード編集長でありアメリカ屈指のベストセラー作家(日本で言う勝間さんや茂木さんみたいな感じ)のクリスアンダーソンが紹介した言葉。
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ロングテール
Amazonの売上を図表にしたところ、売上の過半数を占めているのはトップセースル商品ではなく、いわゆる死に筋といった誰も見向きもしなくなった商品の集積であり、その絵が動物の長い尾のようだったのでlong tail(長い尾)と名付けられた。
この書籍に感化されて、多くの人たちが(特にエセ起業家が)こぞってWeb上で「ニッチ商品」を売り始めた。結果は・・・失敗だらけ。
そりゃそうだ。Amazonという世界規模のアクセスを集めているECサイトなら、死に筋も売れる(母数が大きくなるので、ニッチ商品を買う人の割合も必然に増える)。でもサイトを作ったばっかりでGoogleにもインデックスされてないような無名がどれだけ死に筋商品を売った所で誰も見向きをしてくれない。
箸にも棒にもかからないクソ
で、実際にhugh macleodという作家がロングテールを皮肉って絵を描いた。本当は「売れ筋と、少しの尾しかない。あとは全部、箸にも棒にも掛からないクソ商品ばかりだ」と。
最高すぎない?(笑)
いや、なんでこの話をしたかと言うと、これって日本のネット上にいる人たちと同じ様相なんだね。テレビは嘘つきを繁殖させ、ネットはペテン師を繁殖させる、とはうまいこといったもので、僕も大学生の時に多くのネットで活動している人たちに騙された。
自分がクソだと思うと泣けてくる
ぶっちゃけ、ネットでうまく見せているような人は、上の絵のように箸にも棒にもかからないクソみたいな人たちばっかりだ。少なくともクソみたいな人たちの割合が高い。(あぁ、耳が痛い。自分がクソだと思うと泣けてくる)
でも最近はこういったネット上のペテン師に騙されないようになってきた。ネットだけじゃなくて、講演活動をしているセミナー講師とかかなりペテン師が多いんだけど、それにも騙されないようになってきた。
なぜって?それは僕には記憶力があるからだ。記憶力があれば、4年前、5年前にネット上のペテン師が言っていたことが、現在、実現されているかどうか確認ができる。
僕はペテンを見抜いている
そう、過去に言っていたことと、現在言っていることに整合性がなければ、そいつらはペテン師だ。僕はそうやってペテン師・嘘つきを見抜いている。
たとえば目標達成系のペテン師・セミナー講師はこう言う。「夢を持ちましょう」「夢に日付を入れましょう」「夢を公言しましょう」。あるいは資産運用系のペテン師・セミナー講師はこう言う。「まずはポートフォリオを分散させましょう」「金とプラチナを同時に買いましょう」「信頼のおける信託にしましょう」と。
で、4年後、5年後、彼らを見てみる。実際に彼らが目標を達成できているか?資産を増やせているか?・・・答えは98%否だ。そいつらは「喋り」がうまいだけで、実際に目標達成や資産運用のプロじゃない。
抽象的な概念を使えば相手を振り回せる
たしかに夢とか人生とか資本といった抽象的な概念をフリ増せば、人はたかってくる。でもそれはただの集客のためのネタに過ぎないことを僕らは忘れちゃいけない。
最近、僕はウソを見抜くスキルがどんどんと向上してきて、わざわざ4年も5年も待たなくてよくなった。だいたい1時間、2時間相手の目を見て、肩の力を抜いて話しを聞いていると「コイツ、話に整合性がない。偽物だな」ってことを見抜けるようになってきた。
Facebookをあたればいい
もし1時間、2時間で見抜けなくても、その人のブログや書籍やFacebookを片っ端からあたっていけばいい。言っていることがブレていたりすると、やはり偽物だと見抜ける。
ようは記憶力だ。普段から記憶力を鍛えておいて、相手の言っていることをある程度頭の中にリテイン(保持)しておく技術を身につけると、簡単に相手のウソ、社会のウソ、メディアのウソを見ぬけるようになってくる。
ビルゲイツの超能力
ビルゲイツは一回会うだけで、相手の名前を一発で覚えてしまう記憶力の持ち主だ。その記憶力をもってして、若い頃、商談相手の話に整合性があるかどうかを確かめながらが本物か偽物かを見極めたという話を聞いたことがある。
もちろん、そこまでの記憶力がなくても大丈夫だ。ある程度、覚えていればいい。
マスゴミとかいってメディアを叩いているB層は、過去も現在も未来もずっと騙され続けるだろう。記憶力がないから、メディアが過去にどんなウソをついてきたか忘れてしまっている。
騙されるのは一回でいい
もちろん一過性のものだと思っているから、たとえ一時的にマスコミを叩いても、結局数ヶ月もすればテレホンショッピングで無料お試しサンプルを購入し、解約をし忘れ月々の課金を知らない所でとられている。そして年次の明細を見て「騙された!」とかまた怒り始めるわけだ。(そしてまた、新聞を読み、それを鵜呑みにする・・・)
記憶力は重要だ。相手の言っていることを一字一句暗記するのではなく、彼のいわんとしているフレームを理解し、記憶にとどめておく。そしてそのフレームにまずい部分がたくさんあれば、いずれ彼がウソをついていたとわかるだろう。
騙されるのは一回でいい。何度も何度も同じ手法に騙されちゃダメだ。
「送料無料」は商品代金に送料分が上乗せされているだけだ。
「敷金礼金ナシ」は鍵交換費と清掃費に上乗せされているだけだ。
「実質0円」は月々の通信費に機種代が上乗せされているだけだ。
「キャッシュバックキャンペーン」は商品価格そのものがつり上げられているから、危ない。
・・・こう言ったウソは世の中に出回っている。出回りすぎている。こちらが知識武装しない限り、一生騙されることになる。今から相手を騙そうとしているのに、こちらが騙されていては仕方がない。
しっかりと彼ら(嘘つき・ペテン師)のフレーム・やり口を記憶しておき、2度と騙されないようにしよう。そして今度はそのペテン師達を利用する側に回るんだ。
大丈夫、やり方は存在するから。それはまた次回。
文責:石崎力也