僕ケッコー頑張っている方の人だと思っていたけど、なんかマダマダだなって思ってきた最近、また。5つの理由と書けば5つくらい大事なことが出てくると思ったけど、現時点で着想ゼロ。さあ着想よ、こい!あい!はい!キタ!!人生頑張った方がいいと思う5つの理由は以下。
- 椅子の上で身体がガタガタ震えて自然と涙が出るから
- 少なくとも日本は頑張った量にほぼ比例して収入が上がるから
- 自分を過小評価するダサい父親になりたくないから
- 人を巻き込むことで大きなことができるから
- Chasing Carsを気持ちよく聞けるから
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1. 椅子の上で身体がガタガタ震えて自然と涙が出るから
僕が尊敬する杉村太郎さんが亡くなった。留学中にスティーブジョブスと杉村太郎さんが亡くなった。二人とも50代での死だった。多大な影響を受けただけに心の一部がどこか欠けた感じがして今でも少し気持ちが悪い。太郎さんは言った。「本気で目標を達成したときは、ワンワンわめいたりして泣いたりはできない。部屋で一人、椅子に座って静かに泣くんだ。喜びに身体全体が震え、頭が真っ白になる。泣くつもりもないのに、勝手に涙がこぼれてくる。それが本気で目標を達成したときだ」
大学生中にいろいろ頑張ったと自分自身で思い込んでいたし、ある程度社会的評価を得られるようなこともチラホラ達成した。だけど太郎さんが言うように、泣いたこともないし、身体が震えたこともない。ETSからの封筒が届き、TOEIC900越えたときは左手に恥ずかしめのガッツポーズをしたけど「当たり前じゃん。楽勝だったし」と思って終了。スカラシップを2つ勝ち取って留学を果たしたときも「オレらしい」って心のそこから思っていた。どれも半年、1年投下して頑張った経験ではあるけれどまったくツラくなかったし、はじめから取れるもんだと確信していたから、全部想定内だった。
なんか最近、あの時ほどの熱さはないなーって自分を叱咤しているんだけど一方で「楽しくやれよ、楽しく」なんてもう一人の自分も言っている。だけど、昨日、スティーブジョブスのiPhone Presentation 2007をYouTubeでみた。7万回再生されているうちの100回は僕。久しぶりに見たけど身震いしたね。「ほんとうに極稀に、世界のあり方を変えてしまうプロダクトが登場するんだ。人生で一度でいいからそういうものに携われただけでも幸運だ。運が良いことにAppleは数回経験している。1つ目はMac。2つ目はiPod。そして今日紹介する3つのデバイス。実は一つのものなんだ。別々じゃない。そうそれがiPhone」
ジョブスがPhone!と叫んだ時に、会場が沸いた。あの「待ってました」という世界の声をジョブスが背負っていると想像しただけで頭が弾けそうになった。僕だったらプレゼンが終わった後に、一人部屋で咽び泣くんじゃないかな。想定外だわ、あのレベルの世界って。ほら、頑張ってみたいと思ってきた。ちょ、オレ頑張るわ。20代であと2回くらい頑張ってみようと思う。どっちか一回でも泣ける経験をしてみたいな。
2. 少なくとも日本は頑張った量にほぼ比例して収入が上がるから
インドに行った時にガイドの人が教えてくれた。「日本はいいよね、頑張ったら上にいけるから。でもインドだったら社会に構造的な問題があるから、どれだけ頑張っても上にいけないんだよね」
上(うえ)って何を指しているのか分からなかったけど、恐らく社会的ステータスのことをさしていたんだと思う。そーなんだ、インドじゃあどれだけ頑張っても生まれた環境によって上にいけない人がたくさんいるんだ。それに比べた”たった”頑張る程度で簡単に上にいけるなら、そりゃ頑張るよね!みたいな感じに言われた。
なるほどね、頑張るってその程度のことなんだね。
3. 自分を過小評価するダサい父親になりたくないから
僕自身は経験したことはないのだけど、想像するに、もしも父親が「おれなんて・・・」みたいな言葉を吐いたら甚くショックを受けるだろうな。じゃあ子どもにそーゆーの見せたくないわ。ただの口だけドリーマーじゃダメだけど、少なくとも『オレには自信があるぜ』って超高いエフィカシーを保っている父親になりたい。
そういうえば競馬好きのじいちゃんはいつも自分を過小評価していたな。「そんなの無理」って何回も聞いたことがある。馬券を買った直後からレースが終わるまでの20分ほどはびっくりするほど自分の能力を過大評価してただけどね。そんなじいちゃんも、まあ悪くはない。いい感じのじいちゃんだったからな。
4. 人を巻き込むことで大きなことができるから
いい意味でも悪い意味でも頑張っている人は人を巻き込んでしまう。頑張っている人に集まるのは頑張っている人だから、個人的なデフォルト能力は高い。そういう人たちがあつまると「ちょ、でかいことヤリタクない?」って空気が勝手に醸成されてしまう。で、やるとうまくいったりうまくいかなかったり。一人で細々とやっていてもできることは限られている。各々の賢いパートを掛け合わせて(補い合って)何か大きなモノがクリエイトされる。一人ならなんとかうまくできるんだけど、複数でやって失敗した経験(途中頓挫)しかないから今回はちゃんと結果出そうと思う。もう天才的な後輩たちが社会人になる頃だしね。ほら、一緒にいるだけでワクワクする人とかいるじゃん。そしたら頑張らないわけにはいかないんだよね。
5. Chasing Carsを気持ちよく聞けるから。
頑張るって言葉は短期的なプロジェクトと親和性のない言葉だと思う。「頑張る」は「長い」という言葉と仲がいいんだ。一ヶ月頑張り続けるっていうのは、頑張るっていうよりも、無理矢理やっているってイメージ。12ヶ月頑張り続けるっていうと、おお、やってんなアイツ、と思ってしまう。僕的定義の「頑張る」は大学生中に2回経験した。どっちも1年以上、たった一つだけに人生を捧げていた期間。そういえば目標を達成した当日、部屋に大の字になって、Snow PatrolのChasing Carsを爆音で聞いていたっけ。なにか達成したときには、いつもいい音楽が流れているんだよね。(まあ意図的に流しているんだけど。)
ほら、5つかけた。
年齢を重ねるにつれて「頑張らなくてもいい方法」とか「抜け道」とか「小細工」って言葉が好きになってくる。もう泥臭くとか努力って言葉を使う機会なんて今後ないんじゃないかって思う日が多々あるし、そう思う日数が最近になって急に増えてきた。それはそれでいいことなのかもしれない。経験を積むことで力の抜き方が分かるようになってきたってことだし。齢を重ねるにつれて頑張ることはできなくなってくる。そういう風に人間できているのかもね。
でもあと2回くらいは頑張ってみたい
頑張らなくてもいいよって言われたら、肩の力が抜けてリラックスできて、とっても嬉しくなる。だけどあと2回くらいは人生で頑張ってみたいや。頑張らなくてもいいよって言われて少しの寂しさを感じられている今のうちに。またあんときみたいに、一つの事以外見えなくなる経験をやってみたい。睡眠不足の自分、かっこいいとか無意味なことを言っていた自分に。今ならいい感じに成果が出そうだわ。レッドブルが飲みたくなってきた。レッドブルと金髪緑目の女性。
石崎力也