#08で市場ニーズ調査が終わり、教えることが決まったはず。え?まだ決まっていない。それじゃあ一緒に考えてみましょう。幾つか質問を投げかけてみますので、それらに答えながら自分の教えられるスキルを考えてみてください。質問は次の4つです。
- あなたが知っていることは何?
- あなたが教えられることは何?
- 人々が学びたいことは何?
- 人々がお金を払いたいことは何?
さて一個ずつ見てゆきましょう。
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あなたが知っていることは何?
コピーライターのヒスイコウタロウさんは、著書の中で「あなたが一番時間を投下したものが、あなたの得意なことです」と言っていました。考えてみると当たり前のことですよね。30年間生きてきた人は、セリエAで活躍する30歳のサッカー選手と同じ時間を生きてきたわけです。「僕は何も成し遂げていないから」とあなたは自分自身を評価するかもしれませんが、30年間生きてきたことには変わりありません。つまりその30年間という長い時間を何か投下してきたわけです。いろんなことに手を出してきた人もいれば、一個のことを継続してきた人もいるでしょう。どちらがいいとか悪いとかそういう話ではありません。とにかくこれまで自分が一番時間を費やしてきたことは何か考えてみてください。それは、きっと他の人が知りたい知識かもしれません。じゃあ二番目に時間を投下したものは?三番目は、四番目は・・・?そう、あなたの知っていることを教えて欲しいのです。
僕の場合はそれなりに「英語の勉強」に時間を投下してきました。これは既にマネタイズ済みです。他にも「マーケティングの勉強」にも時間を投下してきました。やはりこれもマネタイズ済みです。ブログを書くことにもそれなりに時間を費やしたし、世界旅行にも時間を費やしたし、セールスレターを書くことにも時間を費やしました。じゃあ動画編集も、イラストも、ロゴ作成も・・・をいろいろ出てくるぞ。ただロゴ作成は自分の趣味の範囲に止まることだから、まだ人に教えるレベルじゃないな。と言った感じに、ひとりごちながら知っていることをリストアップしてみましょう。
あなたが教えられることは何?
知っていることの中でも「これは人に教えたい」と強烈なパッションを持つものはありますか?ある人は「既に十分な知識があるから、これを教えたい」と思うかもしれないし、ある人は「知識は断片的だけど、人に教えながら自分の知識をアップデートしたい」と思うかもしれません。いずれのモチベーションでもOKです。当然知っていることの数より教えられる数の方が小さくなります。僕はギターのコードを知っているけど、教えるレベルじゃないのでコースを制作できません。そもそもギターを人に教えたいという情熱もありません。OasisのDon’t look back in anger をギターで弾けるようになればそれで満足だからです。
これまで見てきた2つ「あなたが知っていること」と「あなたが教えられること」をコースにするアプローチを、マーケティングではプロダクトアウトと言います。まず自分ありき。いわば職人気質のやり方です。俺がこれを作ったんだからお前がこれを買え!って感じ。もう一方のマーケットインは、次に紹介する2つの方法です。市場ありき。欲しいものだけを作るやり方ですね。
人々が学びたいことは何?
あなたの知っていることや教えたいことがどれだけ素晴らしくても、ニーズがなかったら全く売れません。全く売れなくてもいいよというスタンスであればそれはそれで結構ですが、オンラインで仕事をする以上「お金は要らない」なんてのはちょっと嘘っぽいですね。やはりそれなりの時間を投下するのだから、リターンが欲しいですよね。そこで#08のニーズ調査があるわけです。ニーズが無ければものは売れませんから。
これはあなたの頭をこねくり回して、うーん、とか、むむむ、と悩んだところで出てくるものではありません。人々が学びたいことは、人々が知っています。彼らに学びたいことを聞きましょう。聞く方法はいろいろありません。既存客に質問をしたり、Facebookにアンケートを投稿してみたり、Udemyで売れているコースを確認したり。
人々がお金を払いたいことは何?
市場がどんな商品をお金お投下しているかよく確認してください。ただ単に「学びたい」というモチベーションだけではマネタイズはできません。やはりカテゴリやジャンルごとにお金の落ちやすい市場と落ちにくい市場があります。例えば「英会話 独学」と検索する人と「英会話 おすすめ スクール」と検索する人は、属性が全く違います。独学と検索する人はやはりお金を落としにくいし、逆にスクールと検索する人はお金を落としやすい傾向にあります。独学で完結するようなジャンルは、人々が学びたいと思っているけどもお金を払いたいとは思わないジャンルです。具体例を挙げるとその業界にいる人たちに迷惑がかかるので敢えて言いません。
どうやってお金を払ってもらえるコースを作るのでしょうか?簡単です。Udemyで検索してみてください。前例があり、かつ売れているコースであればチャンスです。人々は今からあなたが参入しようとしているジャンルに対してお金を払いたいと思っている証左であります。Udemyで商品が公開されていない場合、2つの推測が働きます。
- ニーズがないからどの講師も公開しないのではないか
- よしまだ誰も手をつけていないから私が公開しよう
どちらの推測も正しいですが、僕の場合は「ニーズがないから誰も公開していない」と判断する傾向にあるようです。臆病者なので、すでに売れると確信したコースしか作りません。同じUdemy市場(日本&米国両方)ですでにローンチされており、かつたくさんのレビューを集めているものがあれば「よし、これはイケる」と判断します。保守的に、しかし堅固に収益を手にしたい場合、やはり前例の有無を参考にする必要があるでしょう。日米の両方で検索してみて、自分が参入するジャンルのニーズの大きさを調べてみてください。