「人前でお金のことについて話すことはマナーが悪い」というのは、今や常識です。他にも、年齢や貯金額を聞くのも失礼に当たるかと思います。でもブログ上では、そんなマナーみたいなものがあまりないですよね。だから、僕はブログが大好きなんです。あなたの社会的な地位や健康状態、メンタルの状態など、人それそれの条件を気にせず、多くの人の垣根を取り払えるのは最高です。
今回は、ブログの魅力を最大限に発揮して、あなたの年齢でどれくらいの資産を持っているべきなのか、そして今後どれくらいのお金を貯めていくべきなのかについて、赤裸々に語っていきます。
フィリピンのど田舎で出会ったアメリカ人の職業
これはとても興味深いテーマだと思います。多分、そう思ってるのは僕だけじゃないですよね。僕はいつもお金についてかなり注意を払っています。もちろん、お金のために魂を売るほどではないのですが、お金がどのように社会の中で動いているのかを理解するために、いろんな人に「どうやって稼いでいるんですか?」と聞くことがあります。
2017年の夏。僕はフィリピンのカタンドアネスという島にいました。中心街から車で2時間。プラランビーチに到着しました。小さなコテージが海の前に並び、朝起きて朝食を食べてそのままサーフィンに出かける人がほとんどでした。コテージに泊まっているのは、50代から60代のリタイアをした男性ばかり。みんなサーファーです。オーストラリア人がほとんどで下。
そこで30代のアメリカ人と出会いました。ちょうど僕と年齢も近かったし、彼も僕も2歳の子供がいました。フィリピーナと結婚している点も共通していました。お互いの第一印象はきっとこうです。「君はフィリピンの孤島で何をしているのか?」です。
リタイアした人は退職金やら年金がきっとあるのでしょうから、彼らの収入口を推測する必要はありません。
だけど、それがいざ20代、30代となると、なかなかお目にかかれないが故に、彼らがどんな仕事をしているのか気になります。僕はこれまで、家族で定期的に海外をプラプラしてきましたが、ほんのたまに同年齢でプラプラしている独身男性や家族を目にします。彼らとはどこか波長が合うのか、お互いに目を合わせて話す機会が自然と生じます。
アメリカ人の彼。サーフィンは上手くない。今回、初めてサーフィンをしたそうです。僕はもっとサーフィンが下手でした。岩場で足を切って応急処置をしているときに、彼が近くに寄ってきました。
「なにしているの?こんなところで?」きっとそんな会話の切り出しだったと記憶しています。
さて、彼はどんな仕事をしているでしょうか?僕が彼に興味を持ったのは、僕と同じくMacBook Proを叩いていたからです。彼も、まさかプラランビーチでMacBook Proを叩いている奴に会うと思わなかったそうです。
彼は楽曲の制作者でした。Epidemic Sound などに音楽を提供して、そこから収入をえているとのことでした。いくら稼いでいるの?と聞いたら毎月$6000ほどと言ってました。毎月$6000もオンラインから収入あれば、そりゃ1日中フィリピンの孤島でサーフィンしてたって問題ないですね。素敵な働き方だと思います。
職業や年収は違っても皆対価としてお金をもらっている
僕は個人的には、家に引きこもってお金を稼いでいる人とは仲良くなれません。旅行をしたりサーフィンをしたり、家族とスノボをするような人たちと仲良くなりたいと考えています。収入の多寡によらず、仕事以外に楽しみを見出している人とフィーリングがあいます。彼らを旅先で見つけては、ハイネケンやウォッカを飲んで仲良くなり、そっと彼らの飯の種を聞くのが僕のライフワークになっています。
今僕はオランダに住んでいます。妻の従兄弟もオランダに住んでいます。彼らはオランダで生まれオランダで育ったオランダ人です。妻の従兄弟の一人はロッテルダムで建築家をやっています。もう一人の従兄弟は細胞生物学の研究者をしており、普段は病院で医者をしているそうです。その夫は、ユーロポールというEUの警察組織が使うシステムを管理しているITコンサルタントです。普段日本で生活していると、なかなか建築家や細胞生物学の研究者、あるいはITコンサルタントに会う機会はありません。
ITコンサルタントの彼が僕に職業を聞いてきました。僕は「デジタルマーケティングをやっている」と答えると、ああなるほど良い職業だねと返してくれましたが、内心「なんじゃその職業は?」と思ったはずです。
世界にはたくさんの職業が存在します。彼らは細分化された世界で、他の人では満たせない独特な市場のニーズを、彼らのスキルで埋めています。僕もそうだし、きっとあなたもそうです。
面白いことに、職業はたくさんあれど、その対価をみんなお金で受けとっています。その点はどの職業にも共通しています。ある人はたくさん働いてたくさんお金をもらうし、ある人はたくさん働いても少ししかお金をもらえない。ある人は少しだけ働いてたくさんお金をもらっているかもしれません。
街を歩けば、たくさんの人とすれ違います。彼らは社会人で、それぞれのプロフェッショナルを持っています。ある人は移民弁護士、ある人は情報商材を販売する人、ある人はトラムの運転手、ある人はギターの先生、ある人は不動産の管理者。それぞれ収入は異なります。働いている時間も異なります。
共通しているのは生きていくためにお金が必要だということ。安心して生きていくには貯金もあった方がいい。
さて、僕たちはいったい何歳までにどれくらいのお金を貯蓄すべきなのでしょうか?
このブログでは、お金や投資、資産運用などをできるだけ楽しく理解できることを目的とした一種のドキュメンタリーです。20代から50代くらいまで幅広い読者がいますので、僕の純資産などを共有しつつ、ためになる情報を発信していけたら、と思っています。
娯楽的な要素もありますので読むだけでも楽しいと思いますが、経済的なアドバイスが欲しい人にとっては、かなり役に立つ内容になっています。
現在の純資産を計算する
あなたの年齢でどのくらいの貯金をすべきか知るために、現在の純資産を計算する必要があります。
まずは、今持っている全ての資産を合計してください。この資産には、銀行の預金の他に投資口座も含まれますし、NISA、積み立てNISA、確定拠出年金、個人退職口座、貴重品、宝石、車、ゴールド、現金、株の配当金、仮想通貨など、なんでも良いので加えていってください。
次は、負債の合計額を出していきましょう。ここでは、あなたの学生ローンやクレジットカードローン、住宅ローンに自動車ローンなど、あなたが借りている全てのお金を足してください。全ての負債を足し終わった結果に出てきたものが、あなたの負債総額です。
先ほど弾き出した純資産から負債総額を引いてみてください。その結果、プラスになる人もいるでしょうし、マイナスになる人もいるでしょう。
もし純資産がマイナスになったとしても心配しなくて構いません。統計的に言って、20代〜30代前半の人の純資産はマイナスになる可能性があります。なぜなら、それくらいの年代の人たちは、新しく家を建てたり、車を買ったり、家族を作るために借金をしたりする傾向にあるからです。だから、そういったローンを繰り返す結果として、純資産がマイナスになるのはおかしいことではないのです。もし純資産から負債総額を引いたときにマイナスになっても、落ち込む必要はありません。
僕の場合、大学を卒業した直後に600万円の学生ローンがありました。あとは富山県に住むギャンブルの先輩に12万円の借金がありました。三国競艇場ですってしまった金額です。合計で612万円の負債ですね。貯金なんてないから資産額はゼロ。車どころか運転免許証すら持っていない。
学生ローンは日本学生支援機構から、利子が付くタイプの第2種を月額12万円MAXで借りていました。運よく、授業料などは全て免除されていたし、塾講師のバイトもしていたので、12万円は完全に娯楽のためのものでした。主には、60万円を超える怪しい自己啓発セミナーに参加したり、日本経営合理化協会の2万円や3万円の本をバンバン買っていました。フォレスト出版やダイレクト出版から情報商材のオファーがかかれば、全て買っていたような気がします。大学生の時から、インド、アメリカにハマっていて何度も旅行もしました。まあこんなお金の使い方ですから、毎月12万円なんてすぐに消えていきます。
大学を卒業したときは、純資産がマイナスの状態でした。僕の場合は1年浪人しているのと、単位の互換性がない大学(ネブラスカ州立大学とシドニー工科大学)に2年近く留学していたので、卒業時24歳でした。24歳、借金612万円から社会人スタートです。
アメリカ人の純資産総額
ところで、アメリカ人家族の平均的な純資産額について調べてみました。驚くべきことに、2016年において、平均純資産額はなんと、6,921万円という結果になりました。とてもじゃないですが、信じられるものではありませんね。
なぜなら、同年に行われた同テーマのメディア調査では、平均純資産額は970万円だったのですから。前者の調査結果の「6,921万円」とは大きくかけ離れた結果ですよね。一体、なぜでしょうか。その理由は、男女ともに年齢ごちゃ混ぜで調査をしていたからです。だから「平均」といっても大きな違いが生まれるのです。
平均値を正確なデータとして使えるのは、二重指数分布を持つデータのみです。そうです、ラプラス分布です。中央値の方が正確な数値を知ることができるのです。これは誰もが知っていることですよね。だから、今回は中央値を使って資産を見ていきましょう。
日本人の純資産総額
家計調査年報2019年貯蓄・負債の概要からのデータです。20歳、30歳のデータは40歳未満に含まれています。40〜49歳の数値を見てください。貯蓄が1076万円。負債が1124万円。純資産はマイナスです。40歳未満になると、純資産はもっとマイナスです。つまり40歳未満の平均的な日本人は、持っている資産額よりも借金の方が大きいことをデータが示しています。上の折れ線グラフは負債保有世帯の割合です。40〜49歳の負債保有世帯の割合は66.2%を超えていますから半分以上の人が、住宅ローンであったり、車のローンであったりを抱えていることになります。
僕もこのくらいの年齢になると、周りの人たちがお子さんを持ち始めて、さらにマンションや一軒家を買おうか検討を始めます。比較的、高収入の職業についている人はもう家を持っていたりします。もちろんローンなので書類上の所有者は銀行なんですけど。
さて大学を卒業したばかりの僕は612万円の借金を抱えて社会人をスタートさせました。当時の僕は24歳です。僕は就職をせずにすぐに自分で仕事を始めました。大学生の頃から「こんな風に」インターネットを使ってお金を稼いでいたし、ちょうど自分で作ったTOEICの勉強法に関するオンライン講座が売れ始めた頃だったので、何も考えずに西麻布で起業しました。四人ではじめて小さいな会社でした。
起業といえば聞こえはいいけど、ただ小さい合同会社を登記して、初月から社会保険を払えるかどうかわからない状態でした。先に結論を言うと、頑張って働いて、1年目で612万円の借金は全て返済しました。そして結婚して、妻と3年近く世界を放浪して、子供が生まれて、オランダに移住して今に至ります。
僕の場合、25歳の時点で貯蓄が負債を上回りました。自分で仕事をしていたため収入のコントロールが比較的楽だったのと、家や車のような大きな買い物をしなかったからです。となると結論はこうです。
「収入アップする」「高い買い物はしない」
とはいえ僕たちはこれまでAirbnbやBooking.comを使って1000日以上宿泊してきましたし、毎週のように飛行機に乗っていたので、宿泊費や航空券に支払った金額はまあまあ大きいです。何にお金を使うかは人それぞれですが、僕たちは家や車ではなく、旅行というコンテンツにお金を払い続け、自分たちの中に体験とか経験とか記憶とかを溜めていきました。そのせいで、いまだに賃貸ですし、車の免許すら持っていません。
何にお金を使えばいい、何にお金を使うべきではない、といった議論には意味がないと考えています。ある人にとっては割高な買い物でも、ある人にとってはそうではないからです。とりあえず僕たちは、収入アップにつとめて、かつ僕たちが割高だと考えている車や家といった買い物は今のところはしないでおこうと考えてきました。
https://www.stat.go.jp/data/sav/2019np/gaiyou.html
年代別の目標資産額
それでは、いよいよ本題です。何歳までに、いくらの貯金をするべきかについて。目標の貯金額を作るために行うべきことを、僕の例と共に説明していきます。日本では純貯蓄額、つまり資産から負債を引いた純資産のデータが見つからなかったので、今回はアメリカの統計データをもとに作成しました。ちなみにアメリカ人に「いくら持っていることをrichか」調査したところ、最低でも$2.3 million だそうです。おおよそ2億円ないとお金持ちには分類されないとアメリカ人は思っているそうです。
さて、U.S household income と survey of consumer finances のデータを参考にしながら、年齢別の目標資産額を見ていきましょう。計算を簡単にするために$1 = ¥100で平均値と中央値を紹介します。
https://www.deptofnumbers.com/income/us/
https://www.federalreserve.gov/publications/files/scf17.pdf
20歳:確定拠出年金口座を作る
中央値を使うと、20歳での純資産は0万円になります。ジョークではではありませんよ。もし、20歳のあなたが0万円以上の資産を持っているのであれば、平均よりもお金持ちだということです。でも、あなたは、平均的な20歳よりもうまくやりたいですよね。
そこで、今20歳かもしれないあなたに挑戦状です。確定拠出年金・iDecoに加入しましょう。
そういう僕も26歳まで、確定拠出年金の口座は持っていませんでした。もちろん20歳で作りたかったのですが、そんな余裕はなかった。そもそもそんな制度があることすら知りませんでした。ある時、妻に教えてもらい、毎月5万5000円を限度に確定拠出年金の口座へ預けることにしたのです。
僕たちは自分の会社に401Kを導入しました。SBIベネフィットシステムズさんに手伝ってもらい、会社の就業規則を書き直し、色々な審査を経て、なんと僕と妻のたった二人の会社に企業型の確定拠出年金を導入したのです。2015年6月のことです。当時MAXで預けられる金額が一人5万5000円でしたから、妻と合計して11万円を確定拠出年金に積み立て始めました。
もちろん、20歳のあなたがそんな大金を預ける必要はありませんよ。iDecoやNISAのアカウントを作って、あなたに無理がない程度に預け入れるだけで良いのです。そうすれば、あなたが僕の年齢になるまでには、たくさんのお金に増えていることだけは約束できます。
もしお勤めの場合、会社に企業型確定拠出年金があるのであれば、そちらで積み立てを開始することも検討してください。
だから、まずはあなた自身の口座を作ってみてください。
もしくは追加で何かしらの資産運用をしておきたいということであれば、ご自身の使っているサービスやすきな企業の株を買ってみるのはいかがでしょうか。20歳でここまでできたら良しとしましょう。
僕が人生ではじめて買った株はGoProの株でした。いくらで掴んだかは覚えていませんが、少なくとも儲けは出ていません。マイナスでした。10万円とか20万円を突っ込んで、それがほぼ紙切れみたいな金額になったのを覚えています。
30歳:年収1年分の貯蓄をする
次の節目は、もちろん30歳ですね。30歳というと僕の年齢でもあります。先ほどの平均値と比べると、中央値がどれだけ低いか見て見ましょう。30歳の平均純資産額は762万円ですが、この数字は、30歳の中でも裕福な人たちによって歪められていることは明らかです。だから、平均値では正確な値を見出すことはできません。
中央値を見てみましょう。30歳の普通の純資産額は、111万円です。
アメリカの場合「さらに重要なのは、30歳までにヘルス・セービングズ・アカウントを持っている必要があること」と説明されます。お金の利用目的が医療関連に限られるアカウントです。アメリカでは年金に並ぶ鍵になると投信調査コラムにも書いてありました。残念ながら日本の居住者にはあまり関係のない話です。
https://ushealthinsurance4jpn.com/hsa/
https://www.am.mufg.jp/text/oshirase_170814.pdf
もし、あなたの雇用主が申し出た場合には、確定拠出年金の口座も作っておく必要もあります。僕の場合は、自分たちで企業型の確定拠出年金を導入したと先ほどお話ししました。
アメリカにはクレジットスコアという評価基準があります。300〜850点で個人の信用力を格付けするスコアです。評価基準は以下の通りです。
- 760-850点 EXCELLENT
- 725-759点 VERY GOOD
- 660-724点 GOOD
- 560-659点 FAIR
- 280-559点 POOR
日本への導入が噂されるクレジットスコアについて次のような説明がされています。
クレジットカード申込者の審査をするとき、日本の各金融機関は「クレジットヒストリー(クレヒス)」を元にして、利用者の信用情報を調査します。しかし、アメリカでは「クレジットスコア」という“信用偏差値”で評価され、金融の世界だけではなく、就職試験や入居審査にも影響を及ぼします。
https://www.woshiru.com/creditcard/kisochishiki/shinsa/shinyouzyouhoukikan/credit-score.html
あなたが30歳で持っているべきは、700から750くらいの信用偏差値です。VERY GOODのスコアは欲しい。もちろん今持っていなくても大丈夫ですよ。今からでも間に合いますし、別に家を建てる必要も、結婚をする必要もないんですから。
何はともあれ、30歳までに少なくとも年収1年分くらいの貯蓄を作っておく必要があります。年収300万円の人は300万円の貯蓄、年収700万円の人は700万円の貯蓄が必要です。
僕を例に説明しましょう。僕の場合、20代でTOEIC講師の仕事をしている時の年収は500万円でした。つまり、30歳までに、少なくとも500万円分の貯蓄が必要です。この貯蓄を使って、どこかしらに投資をしていくべきなのです。
僕は収入の50%を5年間、証券口座に投資を始めました。つまり、1,250万円を証券口座に投資し続けたことになります。今では、この投資が増えて、2,000万円ほどになっています。貯蓄と投資の複合的な使い方がこれでわかりましたね。
40歳:年収の3倍を貯蓄する
35歳までには年収の2倍を貯蓄と投資に回していかなければなりません。そして40歳までには、年収の3倍を貯蓄し、どこかに投資しましょう。例えば、僕の場合は年収500万円だったので、35歳までに1,000万円、40歳までに2,000万円という目安になります。
もしあなたが40歳になって、仕事や現在の状況、収入に満足がいっていないことに気付いたとしましょう。統計的に見て、転職や大きな昇進など、劇的な変化がない限り、今の収入から増えたとしても、おおむね10万円くらいです。
僕は26歳の時に、今の業界ではこれ以上成長することはできないだろうと気付き、他のことをやってみる必要性を感じました。ちょうど、TOEICを受験する人の数が英検を受験する人の数を上回った頃です。時期的にはTOEIC講師としてもっと儲けられるタイミングだったのかもしれませんが、僕は大して得意でもない英語を教えることに違和感を持っていたし、そもそも顧客の単価が低いことにずっと不満を覚えていました。言ってしまえば、お客さんは就活直前の学生と、昇給したいサラリーマンです。
僕はもっとお金を持っている人たちをターゲットにビジネスをしたいと思っていました。
そこで26歳になったとき、僕は西麻布の事務所を閉じて、方向性を変え、もっと可能性のある新たな業界で成長していこうと決めました。30歳になってもまだ自分の人生に満足できていない場合は、今すぐにでも方向転換をしてください。なぜなら、35歳以降は仕事を辞めるのがかなり難しくなるからです。
50歳:年収の4〜6倍を貯蓄する
50代になったら、年収の4倍から6倍ほどの貯蓄をし、どこかしらに投資をしている状態でなければなりません。例えば、どこかに5,000万円の投資をしたとしましょう。その投資先の成長率が10%だったら?そうなれば、年間で増えていくお金は500万円となります。ただし、5,000万円も投資をできる人なんてほとんどいません。
しかし、50代になるとそういったことも考慮に入れていかなければいけないのです。この年代の純資産中央値は1240万円。平均値は7270万円ですが、これは先ほども言った通り不正確なデータです。中央値の方を参考にしてくださいね。
60歳:年収の8〜10倍を貯蓄する
60歳代までには、年収の8倍から10倍の貯蓄をし、投資をしていなければなりません。5,000万円を投資して、投資先の成長率が4%なら、年間200万円を生み出すことになります。
今のところ、僕は年間70万円程度の成長率となっており、200万円には程遠いのですが、これは順調な進捗だと言えるでしょう。
年収の50%を貯蓄に回すことを目標にする
魔法の数字を教えましょう。年間支出額に25を掛けるだけで、退職後の人生を支えるために、最低4%の成長率が投資先に必要だということが分かるはずです。これが25ルールというものです。一度試してみてください。
例えば、あなたの年間支出額が500万円だとしたら、それに25をかけて1億2500万円を貯める必要があると言うことです。300万円の年間支出であれば、7500万円の貯金が必要ということです。
Say you plan on withdrawing $50,000 from your retirement savings each year. Multiply that $50,000 by 25 to determine how much you’ll need. In this case, it comes out to $1.25 million. If you only expect to withdraw $30,000 a year from your retirement nest egg, you’d need $750,000 in retirement savings.
さらに目標金額に4%をかけてみましょう。1億2500万円に4%かけたら500万円です。7500万円に4%をかけたら300万円です。
4%ルールは次のように説明されています。
「4%ルール」とは、年間支出の25倍の資産を築けば、年利4%の運用益で生活費をまかなえるという考え方だ。年間支出が仮に250万円なら、6,250万円の資産を築いて年利4%で運用すれば、理論上は資産を維持したまま生活できるというわけだ。
今、僕が呼びかけているのは、年収の50%を貯蓄に回すことを目標にすることです。おそらく色々な機関では15%の貯蓄が呼びかけられていますし、それでも良いのですが、せっかく僕のブログを見てもらっているので、是非とも50%を目標にしてください。今年の目標は、50%で行きましょう。
年収500万円以上の仕事に就く
本気で50%の貯蓄を目指す前にやってもらいたいことがあります。それは、少なくとも年収500万円以上の仕事に就くことです。そうでなければ、今回お話ししたことは実現しにくいかもしれません。時給2,500円の仕事を見つけろ、とか、年収5,000万円の高級取りになれと言ってるわけではありません。学位だっていりません。
第一段階として貯金に集中しなくても構いません。最優先事項として、給料の高い仕事に就くことを心がけてください。たとえ、その仕事が嫌なものでも、です。なぜなら、そうやってお金を貯めていくことによって、あなたが本気でやりたくても、隙間時間にしかできなかった仕事、例えば、副業やYouTubeなどを始めるためのモチベーションになるからです。
良いですか。今の嫌な仕事を一生続ける必要はありません。年収500万円の仕事に就くことができたら、そこからは経費を削減することに集中し、余剰金を使って投資をするか、負債の返済に当てましょう。
どうやって投資をすれば良いのかわからない場合は、自分の好きな企業に投資するのも一つかもしれません。来年の目標を立てて、最後までやり通してください。一緒にやりましょう。もし僕らのうち1人が成功したならば、みんな成功です。もし誰か1人でも失敗したら、みんな失敗です。
実は、純資産があるかどうかなんて、そこまで重要なことじゃないです。それよりも、いかに少ないお金で生活し、幸せになるかを学ぶことの方が大事です。これは、人生で習得するべき、非常に重要なスキルのうちの1つだと言えます。
まずは、是非、年収の50%を貯蓄に回すことを目標にして生活してみてください。それではまた会いましょう。