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石崎力也のコンサルティング「いしこん」

年収1000万円以上のネットビジネス経営者を対象にデジタルコンテンツの販売方法とマーケティングオートメーションの導入方法に関する情報を発信するブログ。

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石崎力也

7 days eBook – ビデオ・ホームスタディ講座- 7 days eBook ファネル OTO#1

Last updated on 2021年12月8日 By 石崎力也

ちょっと待って、もう一つ。

カードに課金される可能性があるので、戻るボタンや更新ボタンは押さないでください。

7 days eBook のコースを購入されたあなたに特別なご案内があります。一度限りのオファーです。このページを閉じると二度と同じ値段で買えなくなります。

7 days ebook all mockup

はい!あなたは7 days eBookを購入しました。おめでとうございます。あなたは本当に素晴らしい決断をしました。その理由は以下の通りです。

  • あなたは最初の(あるいは次の)本や電子書籍を1週間以内に完成させて出版したいと思い「7 days eBook – わずか7日間で自分の電子書籍を作り出版する方法」を注文しました。
  • あなたが購入した電子書籍は、僕たちのチームが1週間以内に本や電子書籍を完成させて出版するために使用しているフレームワークの全てです。

でもここであなたに質問があります。

あなたの本作りを次のレベルに引き上げたいと思いませんか?

key jet

正直なことを言うと、あなたはすでにプライベートジェットの鍵を持っています。7 days eBook という、あなたのビジネスを高速で成長させるジェット機の鍵を手に入れました。僕はつい先程、あなたにその鍵を手渡したんです。はい、行ってらっしゃい。

・・・と言われて「おいおいちょっと待って、いきなりは乗りこなせないよ」と思ったかもしれません。そんなあなたのために次のステップを用意しました。

次に僕が提供しようとしているのは、ジェット機を実際に操縦し、成果を最大化するためのスパルタ・トレーニングです。そう、スパルタ。あなたが自信を持って操縦できるようになるまで、厳しくみっちりと教育します。

7 days ebook all mockup  2

紹介します。「7 days eBook – ビデオ・ホームスタディ講座」です。

このステップバイステップのビデオコースでは、1週間以内に自分だけのオリジナルの本や電子書籍を作成して出版するためのフレームワークを、一個一個掘り下げてビデオの講義で教えるものです。

このビデオ・ホームスタディ講座は、あなたが「7 days eBook」のオファーを受諾し購入したからこそ、つまりあなたが行動を起こす人であることを証明したからこそ、こうやって提供できるんです。

「7 days eBook – ビデオ・ホームスタディ講座」では、テキストでは伝えにくい部分をビデオで詳しく説明しています。あなたが驚くようなスピードで僕たちはeBookを作っています。そのフレームワークを1つ1つ詳しく解説しました。それは言ってみれば、あなたが僕の肩越しにディスプレイを見ながら一緒に作業をやっているようなものです。

会社で先輩のモニタを横で見ている感じといえばわかりやすいでしょうか。会社員時代を思い出すと、仕事を覚えていったのって、こうやって先輩や上司のやりとりを横で見て覚えていくことがほとんどだった気がしませんか?

ものすごくリアリティのあるビデオ講義になっていますので、下手に整理された教育コンテンツを見ているよりも、自分なりに模索している人にとってはスッと入るような内容になっています。

実際、このビデオコースのトレーニングはeBookを作るまでのプロセスを1つ1つ丁寧に説明しているので、あなたのチームのメンバーやスタッフ、あるいは他の誰かに渡して、全てをやってもらうこともできます。

本当は、僕があなたに会って一個ずつ説明した方が確実にeBookを作り販売にまでこぎつけられる可能性は高まるでしょう。でも内容があまりにも膨大なので、一人一人に対面で会っていたら僕の時間がなくなります。子育てに忙しいし、テーブルの片付けもしないと妻に怒られます。朝6時に起きてジムに行き筋トレする時間も確保せねばなりませんから。

だから僕は「7 days eBook」にまとめました。時間がたっぷりある方や、あれやこれや試行錯誤しながら一人で作業するのが好きな方にとっては、この上ない教材になっているはずです。でも中にはそれほど時間が確保できないという方もおられるでしょう。きっとあなたも「そんな悠長な時間はない」と思っているはずです。

もうこの際、僕を雇ってください。あなたのおうちに伺います。僕があなたのパソコンを借りて目の前でeBookを作る過程を全てお見せするので、モニタを横で見ながら勉強してください。きっとそれが最速の方法です。

「いやいや、石崎さんがうちに来るわけないじゃん」とあなたは思ったはず。確かに僕はオランダに住んでいるので、あなたのお家に行くには少々時間がかかるかもしれない。

でも方法があるんです。はい、この「7 days eBook – ビデオ・ホームスタディ講座」です。

僕たちがeBookを作り販売するまでの工程を、全て撮影しました。まるであなたは僕たちの肩越しにモニタを見て一緒に作業をしているかのような錯覚を覚えるでしょう。

あなたが僕たちの肩越しにモニタを見て一緒に作業をするこの方法こそが、1週間以内にあなた自身のユニークでオリジナルの本や電子書籍を作成して出版するために、最も早く、最も簡単で、最も直感的な方法です。

もしあなたが「急いで」eBookビジネスを作り上げたいなら、「7 days eBook – ビデオ・ホームスタディ講座」はあなたにぴったりのトレーニングコースになるはずです。

想像してみてください。もしあなたが自分だけのオリジナルの本や電子書籍を1週間以内に作りローンチできるスキル・能力・ノウハウを持っていたとしたら…

あなたのビジネスはどれほど早く前に進むでしょうか?

あなたの個人的な目標にどれだけ早く到達できるでしょうか?

あなたの人生はどれほど良くなるでしょうか?

「7 days eBook – ビデオ・ホームスタディ講座」を購入される方は下のボタンをクリックしてください。このボタンをクリックすると今すぐあなたのカードに9700円が追加でチャージされます。

このビデオ・ホームスタディ講座には30日間の返金保証がついています。あなたはビデオ・ホームスタディ講座を受講することで1週間以内に自分だけの本や電子書籍を作成し出版できるようになることを保証します。何らかの理由で購入した商品に満足できなかった場合は、30日以内にご連絡いただければ、購入金額の100%を返金いたします。

リスクフリーで、今すぐ行動して、何を手に入れるかを考えてみてください。

「7 days eBook – ビデオ・ホームスタディ講座」は、僕がコンサルティングで教え、電子書籍出版の秘密を全て明らかにした集中講義の内容と全く同じです。

この集中講義では、本や電子書籍を作成して出版するまでのプロセスを、ステップバイステップで学ぶことができます。その集中講義は、今ホームスタディ講座としてビデオとなり、あなたが繰り返し何度も何度も視聴できるフォーマットになりました。

あなたは1週間以内に自分のデジタルコンテンツを完成させます。はい、正規の電子書籍を作成し販売できるようになります。今後ネットでサービスやものを売るにしても、あなたが本物の著者であることによって得られる名声・信頼があれば、もっと収益性が高まるはずです。

この商品にはいくつかの特典がついています。

ボーナス#1. コース全体のエグゼクティブ・サマリー

49700円→0円

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このダウンロード可能なPDFを使えば、7 days eBook – ビデオ・ホームスタディ講座のハイライトを簡単に把握することができます。いわば、まとめ本、要約本みたいなものです。忙しい方でも、電車やタクシーの中でiPhoneを見ながら簡単に復習できます。

無駄な情報は一切掲載していませんので、あなたに必要な情報をピンポイントで見つけることができます。このPDFにマーカーなどで印を入れながら作業をすることで、あなたの本や電子書籍・デジタルコンテンツを、想像していたよりも早く完成させることができます。

ボーナス#2. ホームスタディ速習講座

49700円→0円

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この速習講座は、ビデオ・ホームスタディ講座から音声を抜き出したものです。音声ファイルでお渡しします。通学・通勤中に倍速で繰り返し聴くことで、全体像を把握することが可能です。

また復習教材としても利用できます。特に理解しにくいレクチャーがあれば音声だけを聞き流しすることで、スッと内容が理解できることもあります。

速習講座はあなたの集中力を高め、思考を整理し、ライターズブロックを克服して素晴らしいコンテンツをすぐに作るための一助となることでしょう。

実はこの「7 days eBook – ビデオ・ホームスタディ講座」は僕のプライベート・メンバーシップ・サイト(Teachable)で年間9万9700円で購入することができます。このオファーを見逃して、Teachableから通常価格で購入いただくことも可能です。

本プログラムとボーナス2つの合計金額は19万9100円です。後日、僕のメンバーシップ・サイトにランディングして必要な時期に必要な商品をそれぞれ バラバラに購入していただくことも可能です。

でも今は、あなたには1回の支払いでこの講座を購入するチャンスがあります。

7 days ebook all mockup  3

このページからのご購入に限り9700円です。1回払いです。

下のボタンをクリックすると、あなたのカードに9700円がチャージされます。7 days eBook – ビデオ・ホームスタディ講座を必要と思う方だけ下のボタンをクリックして、1分以内に商品を手に入れてください。

この一度限りのオファーは、今ここでしか手に入りません。あなたがこのページを離れると、このオファーは永遠になくなります。このチャンスを逃さないでください。

まるで僕の肩越しにモニタを眺めながらステップバイステップで仕事をするように、この7 days eBook – ビデオ・ホームスタディ講座を視聴しながら作業をすることで、あなたは1週間以内に自分だけのオリジナルの本や電子書籍・デジタルコンテンツを作成し、販売することができます。

今すぐ下のボタンをクリックして7 days eBook – ビデオ・ホームスタディ講座を手に入れてください。1分以内に全ての講座と特典にアクセスできます。楽しみながら学習を再開なさってください。

それでは、また。

【片道519kmほぼオートパイロット】テスラ(モデルS)でディズニーランド・パリまで旅行してきました【年間パスポート発券】

Last updated on 2021年10月5日 By 石崎力也

やっとテスラ乗れました。

オランダに移住してから1年ほどはずっと電車で旅行をしていました。

コロナの影響もあったし、EUの運転免許証を持っていなかったのもあります。

EU運転免許証

ようやくコロナのロックダウンも緩和され、ヨーロッパはコロナ前の日常に戻りつつあります。ロックダウンが緩和され始めたタイミングで、マスクをつけながら自動車教習を受けはじめ、2ヶ月ほどの路上教習でEU運転免許証をゼロから取得しました。

オランダで運転のセオリーテスト(日本でいう筆記?)に合格し、セオリーテストの合格者だけが受けられるプラクティカルテスト(日本でいう実技テスト?)を受けて、ようやくEU免許証を取得しました。プジョーの乗りにくいディーゼルエンジンのマニュアル車で路上教習を繰り返します。頻繁にエンストを起こす車でした。あれよりひどい車ないんじゃないかってくらい乗りにくかった。試験本番は、フォルクス・ワーゲンの新車。ああ、新しい車ってこんなに乗りやすいのね。

日本から持ってきた運転免許証の有効期限が切れてしまったので、 EU免許証に切り替えできなかったという顛末ですが今思えば、ゼロから勉強し直してよかったと思います。あまりにも交通ルールが違うので、日本と同じノリで運転していたら、きっと事故っていたはずです。

UFODRIVE

さて、テスラ。今回、レンタルしたのはテスラのモデルSです。車の後ろには75Dとありました。UFODRIVEという会社からレンタルしました。

僕が兼ねてからテスラに期待していたことはたった1つです。それは「長距離移動が楽か」・・・この一点に着きます。これを知りたいがために今回、オランダのハーグから片道500kmのパリまで試しに移動してみました。僕自身、それほど車の運転を愛しているわけではなく、どちらかという実用的な移動手段としてテスラがいかに有能かが知りたかったのです。

そう、運転よりも移動そのものが好きなのです。ある人は、僕たちを旅行好きと呼ぶかもしれません。子供が小さい時から家族と旅行を重ね、それなりに苦労してきました。もちろんやってよかったと思う方が圧倒的に多かったというか、これまでやってないことで後悔はしてもやったことで後悔はしていないので、今もこうやって旅行を続けています。

いつの間にか僕たちは「楽しそうかどうか」で物事を判断しないようになりました。だって小さい子供3人もいれば何をやってもきっと大変だから、「やる・やらない」の二択があればほぼ確実にやらない方を選ぶことの連続になるはずです。でもそれだと人生薄っぺらくなるとある時に感じたし、そもそも事前に未来の経験の楽しさは評価できないものです。おそらく僕たちは常に未来の経験の価値を常に過小評価している。今回も「片道500kmなんて大変だし、子供もまだ小さいから記憶に残らないし、何より二泊三日で€1500も払うのはもったいない」という思いが頭をよぎりました。実際にそういう会話を妻としました。

そしたら妻が言うんです。楽しそうかどうかじゃないでしょって。「やるかどうかじゃん」って。ほんで、これまでどんな大変なことでもやって後悔したことひとつもなかったじゃんって。そうだ、僕たち家族は何かを決める際に「楽しそうかどうか」を勘案しないんだった・・・。僕たちの目の前には「やる」「やらない」の二択がある。そして僕たちはフランス旅行を「やる」ことにしました。

ちなみにこのテスラの旅行記を書いている現時点で、また今月も片道1200kmの場所にある、Airbnbで見つけた洞窟のお家へと旅行することが決まっています。またこちらも気力があればブログやYouTubeの動画としてアップロードしようと考えています。

前置きが長くなりました。先に結論をいいます。テスラでの長距離移動はそれほど楽ではありませんでした。まず思ったよりも時間がかかりました。

netherland to paris

Appleのマップで確認すると、片道500kmと表示されます。所要時間は5時間14分。もちろんこれはガソリン車が基準になっています。

テスラの場合、充電が必要ですし、ガソリンのようにスタンドに立ち寄って5分やそこらで満タンになるわけでもありません。高速から降りてEVの充電器を探します。ようやく見つけたスーパーチャージャーで高速充電をする。それでも1回40分ほどかかります。

superchager

スーパーチャージャーを使った方は、うんうんと頷いてくれると思うのですが、見知らぬ土地でスーパーチャージャーを探すのってそう簡単ではありません。例えば、フランスとベルギーの国境近くにあるマルク=アン=ハルエルという初めて訪れる場所にスーパーチャージャーがあるよとナビで指示されても、一発でそこに辿り着くことは至難の業です。少なくとも、テスラ初心者、あるいはEUにおける運転初心者の僕には容易なことではありませんでした。

しかも降りる場所を間違えると、50km先でUターンしてくださいとか表示されるので、その時の絶望感は言葉では形容し難いものです。しかも後部座席で8ヶ月の次女がギャン泣きしている。父親の僕も半泣きで運転していました。はぁ、情けない。

子供が学校から帰ってきて、バタバタしていたら午後6時くらいになっていました。午後6時にハーグを出て、ディズニーランド・パリに隣接するホテルに着いたのは午前4時ごろでした。正味10時間ほどを移動にかけたことになります。Mapアプリが提示する所要時間5時間に対し、実際にかかった時間は10時間ほど。およそ2倍です。途中、スーパーチャージャーに3回立ち寄りました。

ベルギーの国境で短い渋滞もありました。スーパーチャージャーを探すのも時間かかったし、高速に乗るまでの間に何度も道を間違えました。EUでの運転に慣れている方であれば、10時間もかからないはずです。実際、僕たちは復路にかけた時間は7時間ほどでした。往路と同じスーパーチャージャーを使ったので場所も知っていましたし、高速に乗る際に道を間違えたりもしませんでした。高速から降りなければ道を間違えることなんてほぼないので、できれば高速道路にもスーパーチャージャーをたくさん設置して欲しいというのが僕の個人的な願いです。

ちなみに高速鉄道を使えば、およそ4時間で目的地に着きます。ちょっとここで、移動手段としてテスラとその代替となる乗り物を比較しようと思います。これは旅程を作る際、僕たちが頭の中でざっくりと試算したことでもあります。

テスラ VS その他の乗り物(電車、飛行機、自転車)

テスラを三日間レンタルするのに、€400かかりました。スーパーチャージャーの代金込みです。思ったより安くないですか?

テスラ vs 自転車

僕自身、あまり大きなものを所有するのが好きじゃないので、テスラを買うという選択肢は今のところありません。月曜日から金曜日までは、自転車かスケボで十分です。学校の送迎はスケボ、サーフィンには自転車を使って移動します。自転車専用道路も整備されているので、片道10kmくらいであればオランダに住んでいる人は自転車を選ぶんじゃないかなぁ。

土日に家族と遠出する時だけ車が必要になります。キャンプに行くとか、湖で水遊びするとか、そういう時だけ。そう考えると、やっぱりレンタルでいいやとなります。だって車を持っていても、月に稼働するのは多くて7日ほどです。これでもかなり多く見積もった数字です。そのために税金払ったり、ガス代払ったり、駐車料や保険料を払うのは、無駄だと思います。

何より最初から車で移動するという選択肢を持っていないおかげで、近場は全て自転車で移動することになるので運動にもなります。午前中スケフェニゲンの海で2時間ほど波に揉まれ、帰途、ハーグの森を自転車で駆け抜ける時、本当に癒されます。自分、すげーラッキーだなって毎度思います。週に3回通るのに、3回とも「すげーラッキーだわ」と思うんです。体を動かした後に森林浴すると、心が整う感じがするんです。

あ、そうそう、テスラの話か。すいません。

テスラは必要な時、借りれば良いって話ですね。9月20日の午後5時に初めてテスラを触り、その1時間後には高速道路でオートパイロットを起動させているんですから、ものすごく直感的です。1時間乗れば、すぐに使いこなせるようになります。テスラを買う前にYouTubeでたくさんテスラの動画をみていることでしょうから、だいたいのことはインプットできているはずです。あまりにも思った通りの挙動だったので、僕も驚きました。チャリに乗るような感じです。変な話ですが、チャリに期待していることと、チャリの実際の挙動ってそこまで乖離がありませんよね。テスラもそんな感じ。

オートパイロットを起動すれば、高速道路はほぼ手放し運転です。ハンドルにそっと手を添えておけばステアリングも勝手にやってくれるし、アクセル・ブレーキの操作もテスラが勝手にやってくれます。道路工事などで車線の数が変更になるとき、テスラはその処理が苦手です。もちろんドライバーは眠っているわけではないので、オートパイロットを解除して自分で処理すれば良いだけの話です。途中、長いトンネルに入る直前にテスラが「ここはオートパイロット無理やから」と言っていましたし、ベルギーに入ると工事か何かで制限速度120km/hに対し電光掲示板で90km/hとディスプレイされていてもテスラはそこを120km/hで駆け抜けようとします。

そういった小さなイベントを除けば、旅路のほとんどをオートパイロットで移動できます。ちなみに120km/hの制限速度に対し電光掲示板で90km/hと表示されているときは、オートパイロットを起動したまま前を90km/hで走っている車の後ろにつければ、テスラも前の車の速度に合わせて走ってくれます。「前の車遅いし、私は120km/hのスピードで走りたいので、左側にウィンカーさえ出しくれたら、ぶち抜いていきますよ」とディスプレイ越しに合図を送ってきますが、それさえ無視していれば問題ありません。そのまま助手席に座る奥様と子育てに関する話を続けてください。日常生活の中でパートナーと横並びになる機会はなかなかありませんよね。案外、横並びだからこそ話せる内容というものもあるのかもしれません。もちろんテスラのクオリティの高いスピーカーで心地のいい音楽を流しながら…(音量上げて車窓のBロール)

テスラ vs 電車

さて、テスラと電車を比較してみましょう。

まず値段。二泊三日であれば、テスラの方が安いです。日割り計算なので、借りる期間が長ければ長いほどレンタルの費用は高くなります。テスラを借りれば概算で1日€120くらいです。

電車であれば、大人片道€150だから、往復でだいたい€300です。うちは子供がまだ小さいので、大人と同じ料金をとられることはありませんが、それでも往復で€1000はみておかないといけません。飛行機だともうちょっと高いでしょうか。

所要時間は電車の方が短い。オランダからパリまでの距離であればテスラの半分くらいの時間でいけます。ただし電車のダイヤグラムに沿って移動しなければいけないので、決まった時間に決まった場所にいなければいけません。

オートパイロットといえど、車の中で本を読むことはできません。オーディオブックは聞けます。僕と妻は音楽に飽きたら、Audibleを聞いていました(クリスティー・シェンのQuit Like a Millionaireを聞いていました)。一方電車であれば、両手は自由です。Kindleで進撃の巨人を読もうが、騎士団長殺しを読もうがあなたの勝手です。もちろん次女が泣き出したら、すぐに抱き上げることができますし、子供を連れてトイレにだっていけます。テスラではベビーシートやチャイルドシードに彼らを固定しておかないといけません。

もしかしたら感染リスクを気にする方もおられるかもしれません。テスラだったら、箱の中に自分たち家族しかいないので安全です。電車だったら、それこそ世界中の人が1つの箱に閉じ込められているので、感染リスクは高まります。ディズニーランド・パリに行く前に、パパ友やママ友と話をしていたら「感染リスク考えて、絶対車の方がいいよ」としきりに勧められましたが、僕はそこまで気にしませんでした。少なくとも感染リスクを気にしたからテスラを選んだわけではありません。

僕が一番気にしたのは、交通事故です。安全面ですね。自分も運転しながら、毎日運転してたらいつか事故起こすだろうなと思っていましたし、妻も同じことを言っていました。高速道路に入れば安全かもしれませんが、高速に入る前、特にフランスに多かったランナバウトは、何度やっても慣れません。オランダでは道を知っているし地名も知っているので、ランナバウトの何番目で出ればいいかだいたい予測がつきますが、見知らぬ土地でナビを確認しながら、後ろの車に突っつかれながら狙った通りの出口で出るのは結構難しいです。えいって勢いで出たら、逆に高速道路に乗っていた・・・みたいなこと何度かありました。それで到着時間が遅れました。

到着時間遅れたら嫌な気分になるし、後ろで次女がギャン泣きしているし、長男がお腹減った、長女がおしっこしたいと同時に言うので、良いメンタルの修行になりました。でもあんなん続けていたら、いつか事故る。どんな道を通るのか、スーパーチャージャーどこにあるのか、その外観はどんなものか、近くに商業施設あるか、そう言ったことはあらかじめ頭に入れておいた方がいいかもしれません。残念ながら、そういった計画のほとんどはその通りに実行されることはないのが旅の常ですが、それでも頭の中で予行練習しておくことに意味はあると思います。

テスラ vs 飛行機

車でギリシャまで

例えばオランダからギリシャに車で行こうと思えば、26時間かかります。2673kmの旅。テスラなら途中、何度か充電しなきゃいけないので、少なく見積もって1.5倍くらいの時間がかかりそうです。さすがに無理。僕は家族を連れてそんな長時間の移動はしたくありません。

でもヨーロッパ人は車での長距離移動に慣れているのか、こういった1日がかりの車旅行も平気でやります。これは僕の身近な知り合いに聞いたヨーロッパ人の長距離車移動の例です。

  • 妻のテニス友達のエレニーはオランダに住むギリシャ人です。2021年の夏休みに中学生の子供一人を連れて家族3人で文字通り1日かけてギリシャまで車で帰ったそうです。
  • 僕の歯の矯正を担当しているシャメインはオランダに住むナイジェリア系のイギリス人です。今でも月に一度はイギリスにいる家族に会うため、9時間かけて実家に帰るそうです。途中、フランスとイギリスを繋ぐ海峡トンネルを使うとのこと。
  • 僕のサーファー仲間のフランクは40歳のオランダ人です。キャンピングカー所有。先週末、友達の家族とキャンピングカーでフランスの南部まで13時間かけて車移動したそうです。友達と運転をかわりながら、交代交代で寝るシフトを組んだとのこと。そのままフランスのビーチで二泊車中泊したそうです。目的はサーフィンとのこと。オランダの波よりフランスの波の方が遥かに良かったと言っていました。

聞いているだけで吐き気します。少なくともテスラSで13時間の車移動は僕には無理です。特に小さい子供がいたら無理。絶対にやりたくありません。途中、事故起こします。

じゃあどうするか。そうです、飛行機です。オランダからギリシャやフランス南部、あるいはイタリア、スペインは、飛行機の距離だと考えています。仮に空港での1時間や2時間の待ち時間を勘案しても、片道26時間に比べればまだマシです。

ギリシャまでの航空券

さっきskyscannerで調べたら、オランダからギリシャまで片道6136円の航空券を見つけました。家族5人なら単純計算、かける5をして30,680円です。直行便で3時間20分。金銭的なコストにおいても、時間的なコストにおいても、疲労というコストにおいても、このくらいの長距離であれば飛行機の方が良い選択肢のような気がします。もちろんドライブそのものが好きな人にとってはこの考え方は適用されないのかもしれませんが。

オートパイロットは高速道路で役に立つ

オランダでは政府の補助金もあるせいか、街を歩いているとそこら中でテスラを見かけます。スキポール空港から出て、テスラのタクシーが列をなしているのをみると近未来を見た気がしました。テスラ3が最も売れているそうですが、街ではSもYもXも、さまざまなカラーバリエーションで走っています。

補助金以外にも、そこら中にある充電ステーションが電気自動車の推進を後押ししていると思います。

チャージングポイント

例えば僕の住むデン・ハーグでは、近くに充電ステーションがなければ、お願いすると無料でステーションを用意してくれます。その証拠に僕の家から歩いて20mの距離に充電ステーションがあります。路上駐車をする要領で、車を道路に沿ってとめてプラグを差し込んで充電スタートです。スーパーチャージャーと同じで、その場で決済をする必要はありません。

さて、そんなたくさん見かけるテスラ。みんなハンドルを握っています。え?テスラといえばオートパイロットじゃないの?と思いませんでしたか?僕は、街中を走るテスラのドライバーがみんな手放しだと思っていました。でも路上駐車をするときも、彼らが何度もハンドルを切る様子を見て、オートパイロットのテクノロジーもまあこんなもんかと考えるようになったんです。

実際に乗ってみて、オートパイロットを使ってみて、その予想は的中。思った通りでした。オートパイロットのテクノロジーは確かにすごいけど、一方で「まあこんなもんか」というのも事実です。街中でオートパイロットを使うのは怖いです。複雑な判断が多すぎるからです。例えば信号。車線変更。後ろから突っ込んでくる車。工事による車線減少と制限速度の一時的な変更。消えかかった白線。人間ならどうってことのない情報でも、テスラは判断を迷います。あのテスラの独特な警告音が鳴り響き、矯正的にオートパイロットが解除されることも多々あります。

欧州に多いランナバウトで、テスラにオートパイロットで任せていたら、確実に事故ります。「tesla roundabout autopilot」でYouTube検索してみてください。たくさん実験動画が出てきます。いずれの動画も前後に車のない状況で実験しているのは、撮影者が「テスラのオートパイロットではランナバウトむり」と知っているからだと思います。前後に車がいると事故るからです。ランナバウトはテスラのオートパイロットの限界を知るわかりやすい例だと考えています。現時点では、少なくとも多くのテスラオーナーは「仮にソフトウェアのアップデートがあってもランナバウトは自分で処理する」と考えるはずです。

参考#1:https://www.youtube.com/watch?v=olHyeMQqQRI

参考#2:https://www.youtube.com/watch?v=YYwKl_KFtt8

じゃあどのタイミングでオートパイロットは機能するのか?高速道路です。信号もなく、車線変更と車間距離を保つだけでなんとかなる高速道路においてテスラのオートパイロットは活躍します。今回のパリ旅行の片道10時間のうちそのほとんどは高速道路での移動でした。フランスの一部の区間を除き高速道路は基本的に無料なので、家を出てすぐに高速に乗り、スーパーチャージャーで充電が必要になるまでずっとハイウェイを走ることになります。僕も、オートパイロットにそれ以上のことは期待していませんでしたし、実際に高速道路でのオートパイロットは快適なものでした。

だって、ステアリング操作もペダル操作も不要なんですよ。もちろんテスラはオートマなので、シフト操作もありません。

制限速度を130km/hに設定してテスラのオートパイロットをフル活用する

ハンドルの横に位置するテスラのディスプレイでメニュー操作をします。オランダとフランスでは夜7時以降は制限速度が130km/hに緩和されます。途中パーキングや充電中にテスラの制限速度を130kmに設定して、高速道路に入れば130km/hぴったりの速度で走ってくれます。

一番右の車線を走っていると、前のトラックに追いつくことがよくありました。テスラのセンサーがトラックを検知して、左にウィンカー出してくれたら車線変更するけど?ってハンドル前方のディスプレイに表示されます。左にウィンカーを出して、それを戻す動作をすると、テスラが前後との車間距離とスピードを計りながら自動で車線変更してくれます。追い抜きが成功したら今度は右側に戻りたいけどウィンカー出してくれん?って同じ場所に表示されるので、その通りにウィンカーを出しそれを戻す動作をすると、自動で一番右側の車線に戻ります。

ベルギー国境の近くのブレダという街にあるスーパーチャージャーで充電している最中に、ベビーカー引いてマクドナルド行きました。これが夕飯。帰ってきたらフル充電されていました。

スーパーチャージャーの場所に関して。行きも帰りも3回ほどスーパーチャージャーによりました。いずれも高速道路から降りてすぐに場所にありました。本当は高速道路のパーキングにスーパーチャージャーあると嬉しいんだけど、高速乗らないローカルの人にとっては「なんで充電するためにわざわざ高速乗らんなダメなん」ということになるので、かなしいかな、スーパーチャージャーは基本的に高速道路を降りた下道のどこかに存在します。近くにレストランやファストフード店がある場合もあれば、ホテルの駐車場を間借りしたような場所にスーパーチャージャーがあることもあります。

僕はてっきりスーパーチャージャーの横には必ず何かものを変えるお店、あるいはレストランらしきものが存在するだろうと思い込んでいましたが、間違いでした。そっけない何もない場所にもスーパーチャージャーはあります。何もないからといって車の中に居続けるのも体に良くないですから、ストレッチをするために車の外に出ると、数匹の猫と野生のうさぎが寄ってきました。フランスのリールという場所にあるスーパーチャージャーです。周りにはホテルしかなかったです。やることなかったからモンスターを胃に流し込んでおきました。

これは僕の失敗談です。帰途、ベルギーの国境を超えてオランダに入ってから130km/hでずっと左側の車線で走っていると、目の前を130kmより速いスピードでパトカーが走り、パトカー後方の窓から何やら僕たちにサインを送っているようでした。妻によると「右に寄れ」とのこと。平日の午前3時ごろ、高速道路を走っている車はほぼ僕たちとトラックだけだったので、車線変更の動作を煩わしく思った僕は、不用意にもずっと真ん中の車線を走っていました。右に寄れというのは、路肩に止まれって意味ではなく、ずっと追越車線にとどまるなということでした。今後は交通ルールを遵守し、追い抜く時だけ追越車線に入るようにします。

でも130km/hで走っていると本当に気持ち良かったです。高速道路に他に車はなかったし、ディスプレイに表示されるマップの経路に沿って黙々としかし着実に進むのは、楽しい経験でした。本音を言えば、次女が寝ている間にできるだけ早く目的地にまで近づきたかったのです。

これを言ってしまえばテスラファンを怒らせてしまうかもしれませんが、後ろで赤ちゃんが大声で泣いていてそれに対処できない状況が30分も続けばオートパイロットであろうがなかろうが関係ないです。まだまだ僕は元気なので、フィジカルの疲れはほとんどありませんでした。僕のエネルギーのほとんどを消費したのはメンタルによる疲れです。知らない土地、読めない表記、慣れないランナバウト、道を間違える、スーパーチャージャーが見つからない、バッテリーが残り9%と表示されている、後ろで幼児が泣いている、適切な判断ができない、事故を起こすかもしれない・・・こういった精神的な疲れが積み重なると、もう車で長距離移動は無理と思うようになりました。少なくとも子供たちが小さいうちは、後部座席に彼ら3人を縛りつけ、1時間も2時間も移動を続けるというのは、最適解ではないと思うし、それにかわる代替手段はたくさんあると思うようになりました。

カーシェアリングもレンタカーも驚くほど安いし、都市生活において車を使う機会はほぼないので、もともと車を買うという判断はありませんでしたが、今回のフランス旅行でその思いはより強固なものとなりました。テスラみたいな高い車を買っても、子連れでの運転がこんなにもストレスフルなら、絶対にペイせんわ・・・と今は思っています。住む場所が変わったり、子供がもうちょっと大きくなったり、あるいはこのビデオの再生回数が伸びて「テスラ関連のネタは儲かる」となれば、また考え直すかもしれませんが、今のところ、買わという選択肢はありません。何より車を持たないと、運動量が増えて健康でいられます。毎日20kmくらいはチャリ漕いでいるんじゃないかな・・・冗談抜きで。

午前4時にAirbnbで見つけたディズニーランド・パリ横のホテルに到着

ああ、やってしまった。午前0時を過ぎたあたりでまだベルギーにいたので、ああこれからもう3時間ほど運転するなんて辛すぎるし、明日ディズニーランドに行くなんてもっと辛いと思い始めていました。結局到着したのは午前4時。唯一の救いは、ディズニーヴィレッジの中にあるアパートメントホテルを借りたことでした。ディズニーランド・パリの駐車場に隣接するような近場にホテルを借りたので、開園直後でなくとも起きたらすぐにディズニーランドに行けます。それでも、やってしまったなあと思いました。午前4時くらいに荷物を車の前と後ろから出して、子供を起こし、Airbnbで見つけたホテルの中に入っていきます。

フランスの宿泊費

宿泊費は家族5人で24576円です。Airbnbでは0歳から2歳はゲストの数に含まれないようです。二泊三日、ディズニーランドの横のホテルに5人が泊まって2万円って安くないですか?もちろん朝食サービスはついていないし、セルフチェックインですが、部屋にはベビーベッドもあったし、コーヒーも用意されていました。宿泊者が使えるプールもあり、子供たちはプールの中で早速フランス人の子ども達とコミュニケーションをとっていました。

もちろん到着したその日はさっとシャワーを浴びて、みんなすぐベッドで寝ました。先ほども言いましたが、身体的にはまだまだ力残っているのですが、精神的に疲れ果てていました。こういう時って、体が変に興奮して寝たくてもなかなか寝れません。わかります?この感覚。しかもぐっすり眠ることはできません。本当は6時間くらい寝たかったのですが、4時間ほどで目が覚めてしまいました。

朝食のビュッフェを食べました。ビュッフェといっても、パンとヨーグルトとコーヒーだけです。オランダに住む日本人はフランスやドイツの食事は美味しいのにオランダのはまずいと言いますが、二泊三日の中でそれを感じることはありませんでした。少なくともその日食べた朝食を美味しいとは思いませんでした。しかも高いです。家族全員で5000円くらいしたんじゃないかな。5000円あれば牛角でまあまあ美味しく食べれますよね。

ディズニーランド・パリ1日目 – 年間パスポートを発行する

これはディズニーランド・パリのレビューではなくテスラのレビューなので、ディズニーの話は手短に。ディズニーランド・パリにも年間パスポートあります。東京ディズニーランドの年間パスより安いです。

年間パスは4種類あって、僕たちは至れり尽くせりの一番高い年間パスより一個ランクの低い年間パスを買いました。365日のうち350日入園できるそうです。本来3000円を払う必要のある駐車場も無料。パーク内のレストランも10%割引になります。

ディズニーランド・パリ年間パスポート

それで1人€299、おおよそ4万円ほどでしょうか。家族4人分購入して16万円ほど。1年あればまたパリに行く機会あるだろうから、そのときにパークとスタジオに1日ずつ入れば元取れるんじゃないかなという安易な発想です。年間パスあれば、またパリに行こうと思えるようになるから年間パス買ったとも言えます。

眠たい目をこすりながらディズニーランド・パリの園内へ。まず年間パスポートを発行するために列に並びます。係の人はみんな英語を話せます。ここで一つ問題が。問題というほどの問題ではありませんが、印刷された紙が必要と言われました。僕はてっきりiPhoneのウォレットに入れてあるパスだけで事足りると思っていたのですが、どうやれそれだけではダメなようです。

確かに事前に調べているときに、紙で印刷したもの持って行った方がいいと書いてあったような。

印刷した紙がない場合、ID番号とパスワードが記載されたPDFを指定のメールアドレスに転送してと言われました。Gmailで「disney」と検索しても、ID番号とパスワードがなかなか出てこない。10分ほどかけてやっと見つけました。年間パスポート専用のチケットブースにいるフランス人のお兄ちゃんが優しく対応してくれました。

僕たちの前にいる家族も今回が初めての来園ぽくて、年間パスポートの発行に結構時間がかかっていました。同様に僕らも時間かかりました。これだけお客さんいるし、彼らがこれだけ戸惑っているんだから、ウォレットだけで対応するようにシステムを変えればいいのにと思うのですが、ディズニーランドもコロナ対策に追われてまだDXが進んでいないようです。

オランダに住んでいる限りユーロ紙幣を持つこともないし、役所関係を含む全ての手続きをiPhoneだけで完結できるので、それに慣れている僕たちは少々手こずりました。国によって、あるいは企業によって、どの程度までデジタル化するかは異なるようです。

あ、そうだ。パスポートコントロールないです。EU圏内に住んでいると、国境を跨ぐ移動をしてもパスポートを見せる機会はありませんでした。旅行フリークとしてこれまでいろんな国を旅しましたが、いずれの国でもパスポートは必須です。いざEUの圏内に住むとパスポートコントロールがないので拍子抜けするというか、こんな簡単に国を跨いでもいいの?という感じでした。

通貨もユーロを持っているだけでいいし、オランダの銀行口座にお金を入れておけば、Apple Watch でそのまま支払いできます。これも便利。これまでの旅行では、国をまたぐごとに空港で法外な手数料を払い両替していたので、それら手間を省けたのは嬉しい。アメリカにいれば、コロラドでスキーをしても、ニューヨークで地下鉄乗っても、カリフォルニアでケイティペリーのコンサートを見ても、ドルで支払いができます。それと同じような感覚。EU圏内であれば、ユーロさえ持っていれば大丈夫。

ディズニーランドに入園する前に、ワクチンパスポートの提出が求められました。これは事前にディズニーランドのサイトをブラウズしている段階で確認していたので、来園者は全員準備していたはずです。僕と妻はすでにオランダでワクチンを2回接種しており、接種してから2週間経っていたので、条件はクリアしていました。オランダ政府が発行したアプリでQRコードを表示して、それをアフリカ系フランス人のお兄ちゃんがスキャンしていました。そのまま列を進み、というか列にほとんど人はおらず、ゲートに年間パスポートをかざし無事入園。はあ、長かった・・・。

ディズニーランド・パリの混雑状況 – どれも5分待ち(ファストパスはなし)

ほぼ事前に検索することはありませんでした。調べたことといえば、年間パスポートのランクについてだけ。それでもディズニーランド・パリは混んでいないという情報を度々目にしました。ワクチンパスポートによる入場制限をしているせいか、ディズニーランド・パリはガラガラでした。ほとんどの乗り物が5分待ち。人気のアトラクションでも10分待ちでした。

ディズニーランド・パリが混雑していないだろうなということは、駐車場に入った段階でわかっていました。だって、全然車とまってないし。駐車場もガラガラでした。

ほぼ入場ゲートの前に駐車して、そのまま入園した感じです。

駐車したときに思ったのは、テスラの少なさです。少ないというか、見た感じ、僕たちくらいでした、テスラは。ナンバープレートを見ると、近隣のベルギーやドイツからも来ている人はいましたし、もちろんそのほとんどはフランスナンバーでした。でも、テスラは皆無。これがオランダの駐車場であれば、10台に1台はテスラのはずです。国によってもテスラの普及率はこんなにも違うんですね。

そうか、フランスにはフランス車がありますね。プジョー、シトロエン、ルノー。オランダには車のメーカーがありませんから、テスラが普及しやすいのかもしれません。

話を戻しましょう。

1日目はディズニーランド・パークに入園しました。人がいないので、ほぼ並ばずにたくさんのアトラクションに乗れました。ソーシャルディスタンスを保ちながら、たくさんのキャラクターと写真を撮ってもらい、子供たちは喜んでいました。年間パスの最上位プランだとこの写真も追加料金なしでもらえるそうです。

午後6時を回る頃には前日の移動の疲れのせいか、子供たちも退屈そうにしていました。ホテルに帰ってプール入りたいと言い出しました。早速、長男と長女はプールで何をするか画策している様子。どうせ明日も来るんだし、ということでパレードや花火を見ずに、早々に帰ることにしました。

iPhoneアプリのマップで「supermarket」と検索し、一番近いALDIまで移動して夕食と次の日の朝食を買いました。ALDIはドイツに基盤を置くディズカウントストアです。さっきググったらそう出てきました。ALDIはオランダにもあります。

フランスにしかない食材を探しに行くと妻は張り切っていました。僕はフランスのお店で何を売っているかとかあまり興味はないので、車の中でiPhoneを使ってポンドドルとユーロドルの利確をしていました。たまたまプラスになっていたようです。

ホテルに帰ると、早速子供たちは水着に着替えている。彼らをたしなめ、水着のまま夕食を食べ、家族5人でプールにむかいます。フランス人の先客がいました。みんなフレンドリー。英語で色々と話しかけてくる。子供たちは早速友達を作り、身振り手振りのジェスチャーと彼らにしかわからない言語でコミュニケーションをはかり、浮き輪にジャンプする遊びを堪能していました。

プールの水が思ったよりも冷たく、8ヶ月の次女がぶるぶると震えていたので、僕と次女だけ部屋に戻り湯つぼでお風呂に浸かることに。妻と残りの子供たちはプールが閉まるギリギリまで遊んでいたようです。

お風呂から上がり、次女を寝かせてからベッドに入るといつの間にか意識がなくなっていました。

ディズニーランド・パリは2つのパークから構成されています

ディズニーランド・パリはディズニーランド・パークとウォルト・ディズニー・スタジオ・パークの2つのパークがあります。東京ディズニーランドとディズニー・シーの関係と似ていますね。

二日目はウォルト・ディズニー・スタジオに行きました。初日同様、開園時刻ぴったりに行くのではなく、ホテルでゆっくり朝ごはんを適当に部屋を出た感じです。とはいえチェックアウトが午前10時だったので、それまでに荷造りして、午前10時ちょっと前に出ました。

テスラの前と後ろを開けて荷物を詰めていると、中東系の人が近くに寄ってきて「あなた昨日、このテスラをドライブしていましたよね。フランスではなかなか見ないモデルです。少し中を見せてもらっていいですか?」と声をかけてきました。自分の車じゃないけど、どうぞどうぞ好きなだけ見ていってくださいと言ったら、その男性は10歳ばかりの男の子を連れてきて、一緒に歓喜の声をあげていました。きっと車好きの父親とお子さんなんでしょうね。

さて、二日目。昨日よりも混んでいました。体感的にウォルト・ディズニー・スタジオの方がディズニーランド・パークに比べてはるかに狭かった。狭いから面積あたりの人口密度が高くなり込んでいたのか、それともその日はフランスの休日だったのか、あるいは後で分かったことですがスタジオは午後6時に閉園するので閉園まではスタジオの方が混むのか、理由はわかりません。

人気のアトラクション、クラッシュ・コースターは35分待ち、タワー・オブ・テラーは20分待ちくらいでしょうか。ちなみに両方とも吐きそうになりました。乗った後ずっと気分が悪かったです。前日はよく寝たので、エネルギー不足が原因ではないようです。たぶん、もうそういう年齢なんだと思います。昔は乗り物酔いとか一切しなかったのですが、最近になって酔うようになってきたんです。

さておき。ラタトゥイユ(レミーのおいしいレストラン)は5分待ちだけど、面白かったです。8ヶ月の娘も興味深く映像を追っていました。後でググってみたら、ラタトゥイユの乗り物も人気アトラクションに数えられるらしく、スタジオ・パークで1番、2番に待ち時間が長いそうです。そのアトラクションが5分待ちなら、やっぱり混雑状況は大したことなかったのかも。

これまでの人生で混雑を避けるように生きてきたので、もしかしたら僕には混雑に対する耐性がないのかもしれません。特に子供が生まれてからは人混みはより一層避けるようになったのもあるし、オランダにきてからというもの公共の交通機関でもどこでも人混みというものが不思議と存在しません。混雑を避けるだけで幸福度が上がると信じているので、平日でも遊べるような仕事を選びました。

だからタワー・オブ・テラーに20分の待ち時間が表示されるのをみて、ああ超混んでいるなと思ってしまったのです。実際並んでみると20分も待っていないはずです。呪われた館の内装を息子と一緒に見ながら歩いていると、すぐに自分たちの番になりました。僕たちはベイビーがいるので、出口で「Baby Switch, please」と伝えるとファスト・パスの代わりのような手書きのチケットを発券してもらえます。

Baby Switchは他のディズニーランドにもあるのでしょうか、それともディズニーランド・パリ特有の仕組みなのでしょうか。僕たちはその仕組みを知らずに入園しましたが、スタッフが親切に教えてくれて、その存在を知りました。

ちなみにタワー・オブ・テラーの発券されたファスト・パスを妻に渡すと「私、そんな怖いの1人で乗れません」と断られました。息子も同伴でいいらしよと説得しても妻は「怖いの嫌」と。5歳の息子も「あの壊れたエレベーター、2回目はいや」と言っていました。正直いえば、僕も同日に2回も乗れるほどの根性はありません。

テスラの操作にも慣れ帰路は7時間ほどでした

ウォルト・ディズニー・スタジオは午後6時に閉園。いやー、それにしてもよく遊んだ。さあ、もうかえる?と子供たちに聞くと「え、このあとディズニー・パークの船乗るんじゃないの?」とのこと。

そうかぁ。まだ遊ぶんかぁ。確かにしょっちゅう来れる距離じゃないもんね、と妻と簡潔に話し合い、そのままディズニー・パークへ徒歩で移動。ディズニー・パークに入園するとちょうど、クルーズ船がこちらに向かってきている様子。じゃあ、あれ乗ろかと、とみんなで早歩き。こちらも待ち時間5分ほどで、すぐに乗れました。

船に乗り、夕日が沈むディズニーランド・パークを周回しながら子供たちに聞いてみました。パリ旅行どうやった?車の移動大変じゃなかった?って。彼ら最高!って答えてくれました。父親として誇りに思える経験が1つ増えました。妻にも聞いてみました。妻はこう答えました。

「計画を立てる段階で何度も旅行しない方がいい理由たくさん出てきたけど、やっぱりやってよかったね」

ああ、よかった。確かにそうですね。特に子連れの旅行は、やらなくてもいい理由が事前にたくさん思いつきます。お金かかるとか、まだ子供小さいから記憶に残らないとか、楽しさよりも辛さの方が大きいんじゃないとか。でも、やってみると大抵はその事前の予想に反して、トータルでは圧倒的に楽しいことの方が多いってことがほとんどではないでしょうか。

何か人生における大事なものが、ほんの少しですが、前に進んだような気がしました。

周りの入園者も僕らと同じように帰りはじめていました。ほとんどの人が閉園ギリギリまでいるのかと思ったけど、どうやらそうではないよう。午後7時くらいには、たくさんの人が出口のゲートに向かいはじめているようでした。

夜ご飯と飲み物を近くのスーパーで購入して、なんやかんや帰る準備をしていたら、パリを出るのが午後9時ごろになっていました。マップを確認すると、予定到着時刻が午前4時になっている。ああ、やってしまった。今更こんなこと言うのも変だけど、ああ、やっぱり遅い時間に家に着くのはよくないよね、と改めて思いました。

帰りは至って順調。夜ご飯を食べたら子供たち3人はすぐに後部座席で寝息を立てはじめました。助手席に座る妻は眠たくないとのこと。制限速度130km/hに設定して、運転はオートパイロットに任せた。ハンドルに軽く手を添えて、リラックスして帰ることに。あとオランダに何年いるつもりなのか、子供たちの教育はどうするか、移住という1つの小さな目標を達成した今家族としての次のゴールは何かなど色々話し合いました。

もしこれがステアリングやら、ペダル調節やらで忙しかったらここまでゆったりと話すことはできなかったかもしれません。そういう意味では、テスラのオートパイロットはただ単に運転の忙しさを軽減するという表面的な機能だけでなく、車の中でよりリラックスして会話する機会を与えてくれるとも考えられます。

公共の交通機関でこんな風にプライベートな話ってなかなかできませんよね。車という箱の中にいるのは僕たち家族だけ。だから自分たちの大好きなスノーパトロールの音楽を心地の良い音量で流すこともできるし、妻とじっくり話すこともできます。

知らない土地の高速道路で夜中、ポツンと自分たちの車だけが時速130km/hで走り続ける体験はどこか不思議な感覚でした。まるで真夜中、波ひとつない大きな海の真ん中で船が旋回するかのようです。 ベルギーに向かう四車線の高速道路で自分たちの車だけがゴーっと音を立てながら走行している。カフェインをがぶ飲みしたせいもあるでしょう。僕も妻もその不思議な空間で少々ハイな気分になって話し込みました。普通だったら10年かけても結論が出ないような大事なことも、車の中で丁寧にじっくりと話し込むことで、家族に関する大事なことの共通認識を持つことができました。

僕たちが旅行を愛する理由の一つです。日常の忙しさにかまけて先延ばしにしていた大事なことを、非日常の中で再認識する。僕たち家族はどうなりたいのか?何をしたいのか?本当に大切なことは何か?次はどこに向かうのか?テスラの中でしっかりと話し込みました。

まとめ:二泊三日のパリ旅行にかかった費用は…

テスラのオートパイロットを使うとどれほど長距離移動が楽になるか?この1つの疑問を解消するためだけに今回はテスラに乗りました。結論は、片道500kmくらいが限界だと思います。特に小さい子供を連れて移動する場合、500kmが僕たちのリミットです。いくらオートパイロットといえど、1000kmや2000kmを車で移動しようとは思いません。飛行機の方が早いと思います。特に目的地がEU圏内であればパスポートコントロールがないので、ギリシャ、スペイン、イタリアなどの距離であれば飛行機の方がトータルでのコストは小さくなると思います。

テスラでの長距離移動においては必ずスーパーチャージャーの時間を計算に入れないといけません。何度もお伝えしましたが、大抵のスーパーチャージャーは高速道路を降りた場所にあるので、それなりに時間を消費します。

正直言えば、オートパイロットであろうがマニュアル操作であろうが、後ろで赤ちゃんにギャン泣きされれば、どういう状況であろうとも疲れちゃいます。それが全く見知らぬ土地であれば尚更です。

とはいえ旅行に問題はつきもの。良いことにおいても悪いことにおいても想定していなかったことが起こるからこそ旅行は面白いとも言えます。少なくともテスラでのパリ旅行は、僕たちが事前に想像していたものとは全く違ったものになりました。

想像していたより道間違えるし、想像していたよりスーパーチャージャーは早かったです。想像していたよりパリの街並みは綺麗だったし、想像していたよりアフリカ系の移民が多い印象を受けました。想像していたより時速130kmで高速道路を進むのは快適だったし、想像していたよりディズニーランドの待ち時間は短かったです。想像していたよりテスラの操作は直感的だったし、想像していたよりオートパイロットは活躍してくれました。

当たり前のことですが、やってみないとわからないことばかりでした。本やネットで得た知識で頭をパンパンにして満足するよりも、仮に大変だったとしても実際に行動に移してやってみることが重要であることを再認識しました。そのために僕たちは旅行を続けます。

さて、今回、パリの旅行にかかった費用を概算で出してみます。

  • ディズニーランド・パリの年間パスポート x 4:16万円
  • 宿泊費:2万5000円
  • 食費:1万5000円
  • テスラのレンタル費用:4万5000円
  • 合計:24万5000円

ああ、やっぱり二泊三日でも旅行するとお金かかりますね。年間パスポートを買わずに1 day チケットを買っていれば半額くらいに抑えられたかもしれません。

電車で移動しても、飛行機で移動しても、往復で4万5000円以上かかっているはずですから、金銭的なコストの面においてはテスラのレンタカーは良い選択肢でした。ただ移動時間が他の乗り物に比べて2倍くらいかかったので、これをどう考えるかだと思います。仮に時間がかかったとしても、そこで充実した会話を重ねることに成功するのであれば、やはり良い選択肢になるのかもしれません。

実はこのコンテンツを作っている今から2週間後に子供達の秋休みがあり、そこでまたフランスに行くことが決まっています。10日間の休みを使って、パリに半分、洞窟に半分滞在します。Airbnbで洞窟をリノベして作った素敵なおうちがありました。ちょうど紅葉の季節なので、ドローンを飛ばせたら面白いなと考えています。

あれだけ子連れ旅行は大変だと言っていたのに、また出かけることになりました。旅行には不思議な魅力があります。

まずパリまで電車で行きます。4時間ほどで到着するそうです。そこで数日滞在し、またテスラをレンタルします。テスラをパリの繁華街で借りて、そこから片道600km、南へと向かいます。

もし元気があれば、またテスラのレビュー・ビデオを作ることになるかもしれません。

あまり期待しないで待っていてください。

それでは、また。

【3種類あります】成約率の高い動画広告に欠かせない絵コンテの作り方

Last updated on 2022年5月25日 By 石崎力也

僕たちは、常に学習に革命を起こしたいと考えています。 その方法のひとつとして、オンラインクラスをより楽しくするためのさまざまな手法を試しています。 あなたは絵コンテという言葉を聞いたことはありますか?ストーリーボードとも呼ばれています。あなたがこれまで見てきたほぼ全てのプロの映像、例えばNetflixや、テレビ、YouTubeに、絵コンテが用意されています。絵コンテは、発話状況に合わせてどのようなクリップを挟むかを記述した、言わば動画の設計図のようなものです。

これまでに受講したことのあるオンライン講座は、次のようなものだったのではないでしょうか。

  • 教授が何時間もパワーポイントを読み上げて、延々と話をしている。
  • 聞いているこちらが心配になるほど震えた声で、ワードプレスのプラグインの使い方をただ淡々と説明している。
  • 顔が青白く、表情の変化が乏しい引き篭もりのような人間が、貧乏くさい壁紙の前でウェブマーケティングを解説している。

大半のオンラインコースがこのようなものであるため、業界全体の平均修了率が10%であることも不思議ではありません。 そもそも人に何かを教えるに値しないような、実績ゼロの子供部屋おじさんみたいな人が、オンラインコースを作ったところで逆効果なだけです。このようなビデオに耐えられる人には、素直に拍手を送りたいと思います。 上にあげたよくあるオンラインコースの例は受け入れがたいほど退屈な基準であり、僕たちはそれに挑戦するためにここに来ました。

ビデオレクチャーに追加のビジュアルを組み込み動画のクオリティを上げる

退屈なビデオを楽しくする。その方法のひとつが、これまでの僕のレクチャーでお気づきのように、コースにビジュアルを組み込むことです。

21世紀において、何かを伝える際の基本のフォーマットはビデオです。PDF教材は過去の遺物でしょう。テキストコンテンツだけで教えるのには限界があります。以前、書店に行ってサッカー上達の本を発見しましたが、テキストを読みサッカーを上達させるのは容易ではありません。少なくともビデオで学んだ方が効率はいいでしょう。だいたいの場合において、何かを教える際は、テキストコンテンツよりもビデオコンテンツの方が優れています。

僕たちの場合、こんな風に顔出しです。ただカメラに向かって話す映像だけではなく、別のカメラで撮影した関連する映像をBロールとして差し込みます。

見ている人にポジティブな気持ちを抱いてもらうために、土日に撮りためた旅行映像を意図的に挿入することもあります。

僕たち家族は土日や祝日を使ってヨーロッパを旅行しています。ヨーロッパを旅行するためにオランダに拠点を置いたといっても過言ではありません。

既存の収入をオンラインコースに置き換えることをコンセプトとして打ち出しているので、僕自身がたくさん旅をすることで余暇が生まれることをあえて強調している側面もあります。もちろん貧乏旅行がただ単に好きなのも事実なんですが。

実際、僕たちはこのコンセプトに基づいて今あなたが見ている動画を作っています。

例えば、今僕はこうやってカメラに向かって淡々と話しています。この映像をAロールとしましょう。

このまま僕が話し続けていたらあなたは飽きてしまい、セブンイレブンで買った焼きプリンを食べながらYouTubeでぼったくりバーに潜入捜査してきた!とか見てしまうでしょう。

そうならないためにもこんな風にモーショングラフィックを入れたり、あるいはストックビデオのサイトから有料でダウンロードした映像をこんな風に挿入します。

オンラインコースを作ったおかげで時間もお金も増えて、こんな風に北欧を家族で旅行しています、という文脈で実際の映像をこんな風に差し込むことも可能です。

僕たちが使っている三種類の絵コンテ

絵コンテは、次の3種類あります。難しい、あるいは時間がかかる順番に並べておきます。

絵コンテ#1. 絵とスクリプト

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まず1つ目は、ショット番号と絵・ナレーションを含んだパターンです。あまり言ったことはありませんが、過去に僕はアニメーションを集中的に勉強していた時期があります。まだ妻と結婚したばかりの頃で、長男も生まれていませんでした。絵コンテにラフな絵を書いて、スキャナで読み込みます。そこにナレーションを手打ちしていくんです。

イラストレーターとペンタブで絵を再現し、それらをAfter Effectsの読み込みます。Storyboard と検索すれば、テンプレートがたくさん出てくるのでお好きなものをお選びください。

絵コンテ#2. ショット番号とスクリプト・シーン

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2つ目は、ショット番号とナレーション・シーンを文章で記載するパターンです。これも僕たちが実際に書いた絵コンテです。クアラルンプールにある大きな家を借りて、妻と一緒にオンラインコースを作っていました。もう3年以上も前の話ですが、今でもそのコースは毎月のように売れ続けています。

さて、絵コンテと読んでいますが、絵がありません。パターンの1と違って、絵の代わりにどんなシーンを撮影するかを文章でメモしてあります。このパターンで絵コンテを作る場合は、他の編集者に追加の説明が必要になるでしょう。なぜならあなたの頭の中にビジュアルのアイディアはありますが、動画編集者の中にはないからです。

ディレクターのあなたと編集者の頭の差異を埋めるために、scene(シーン)の部分に詳細な記述が必要になります。もちろん編集者とのコミュニケーションを重ねれば重ねるほど、編集パターンが決まっていき、あなたと編集者の頭の中の差異は小さくなっていきます。

絵コンテ#3. スクリプトのみ

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3つ目は、スクリプトのみのパターンです。このスクリプトのみのパターンは、凝った編集をしない場合、例えば最初にロゴを入れるだけとか、決まり切った撮影方法だったり、編集方法の時に使うと良いです。

あなたが見ているこの動画はスクリプトのみで構成されています。しかも編集者は僕ではありません。スクリプトのどのタイミングでモーショングラフィックスを挿入するかは予め決まっています。適宜挿入されるBロールなどは、全て編集者の方にお任せしてあります。

絵コンテ描くの面倒だと思いましたか?僕も最初は面倒だと思いました。でも動画広告のような短時間で効果的なメッセージを伝えるためには、だらだらしゃべったものよりも、絵コンテを描いて制作したものの方がはるかにいい結果を生みます。また絵コンテを描く過程で様々なアイディアも出てきます。

いきなり作り込んだ広告動画は必要ない理由

カメラに向かって淡々と講義をするだけの映像と、モーショングラフィックスやBロールを挿入した映像の違いは明らかだと思います。

さて、僕が言いたいのは、脚本の1秒1秒に超クリエイティブなビジュアルを全力でブレーンストーミングしろということではありません。

僕が言いたいのは、ビデオの面白さや人を引き付ける力は、ビジュアルによって大きく変わるということです。

では、あなたが動画を作るプロセスのどの段階にいるかを考えてみましょう。あなたは素晴らしい脚本を作ったばかりです。 視聴者が耳にするナレーションは、親しみやすく、説得力のあるものだとわかっています。

音声がそんなに魅力的なら、映像も同じように魅力的なものにするのが当然だと思いますか?そうではありません。

脚本のクオリティに合わせて、プロ並みのセットを用意し、俳優を何人も雇い、お金で買える最高のカメラを用意したいと思うかもしれません。

しかし、そんなことはしてはいけません。

その理由はこうです。

今は、ビデオに必要以上のリソースを投入する時期ではありません。 広告の収益性を証明せずにそんなことをすれば、後悔することになるでしょう。

あなたに思い出していただきたいことがある。

あなたは、ミニマムバイアブル広告を作っている。つまり、あなたはそれを生成するために最低限のものを超えて何かをするべきではありません。 派手なセットを借りたり、派手なカメラを買ったり、たくさんの俳優を雇ったりしてはいけません。 使える広告ができたら、本格的なビジュアル広告を作ればいいのです。

それまでは、シンプルであることが大切です。

ナレーションを一行ずつ見ていき対応するビジュアルを想定してみる

では、ミニマムバイアブル広告を作っている状況下で、どのように脚本のビジュアル部分に着手すればよいのでしょうか? ビジュアルのブレーンストーミングのプロセスは、それほど複雑ではありません。 まず、脚本のビジュアル・パスを何度か作りましょう。

これは、一行ずつ見ていき、修正するたびにビジュアルを追加・編集していく作業です。

整理すると、対応するビジュアルをナレーションの上に書くのが一番簡単だと思います。

そうすれば、ビジュアルを読んだ後、ナレーションの時に何を想像すればいいのかがはっきりします。

ビジュアルパスで何を書くかは、制作スタイルによって異なります。

それがVlogスタイルなのか、ドローイングなのか、直接カメラに向かっているのか、間接的にカメラに向かっているのか。

例えば、僕がYouTube広告マスタークラスを作った時のように直接カメラに向かって話す場合は、どの発話状況でどんなビジュアルを挿入するか一行一行見ていきます。

絵を描くスタイルであれば、一行一行、すべての状況を絵で説明します。

各行に何を描きたいのか? 文字とイラストのどちらを描きたいのか? ホワイトボードを消すのはどんなときか? どのようなスタイルであっても、そのスタイルを意識してビジュアルを書いてください。

しかし、実際にビジュアルのアイディアを書く前に、あなたには課題があります。

情報とエンターテインメントのバランスについて学んだ以前のレッスンを思い出してください。

これらの概念を再確認したら、ビジュアルパスを始める準備ができています。

まとめ:行き当たりばったりの動画広告を作らない

さて今日学んだことを復習しましょう。まずあなたはキモい動画を作らない決心をする必要があります。30代のおっさんが実家の子供部屋に寄生して、青白い顔をしながら動画制作をしているようではダメです。あなたはこれまで見てきた既存の動画よりも一段上のクオリティのものを作る覚悟はありますか?

次にやることは絵コンテのタイプを選ぶことです。三種類ありました。絵とスクリプト、ショット番号とスクリプト・シーン、スクリプトのみの3つです。最初は絵とスクリプトのパターンから始めることをお勧めします。もしあなたが撮影から編集まで1人でやるのであれば、ショット番号とスクリプト・シーンのパターンでもいいかもしれません。

最後に、絵コンテの中身を埋めていきます。ナレーションを一行ずつ確認し、このシーンにどんなビジュアルを挿入すると映像が魅力的になるかを考えてください。これらプロセスを経るだけで、動画のクオリティが格段にアップすることをお約束します。

一番ダメなのは、行き当たりばったりの動画広告を作ることです。思いつきで喋り、思いつきで編集する。一日中パソコンの前にいるせいで運動不足になり、たくさん脂肪のついた顔と二重顎を動画に収めることはまだ許容できます。もちろん演者は健康的で引き締まっていた方がいいに決まっています。僕の場合、太っている人の映像を見たらすぐに消します。

でも作り込まれていない動画はもっと見れません。同じことをダラダラと何度も繰り返し説明しているような動画は見るに値しません。仮にそれがミニマムバイアブル広告であったとしても、やっつけ仕事で作ったような動画では反応が出ません。しっかりと準備してから動画を作るようにしてください。

どうですか、思ったよりも動画広告は面倒くさそうですか?この面倒なフェーズを抜けると、あなたは自由自在にトラフィックを操ることができるようになります。頑張って絵コンテ作りましょう。それでは、また。

【失敗を恐れるな】動画広告がオンラインコース・ビジネスの中核となるまでの3ステップ

Last updated on 2021年12月30日 By 石崎力也

今回は、収益性の高い動画広告がオンラインコース・ビジネスの中核となる理由について、詳しくお伝えしていきます。具体的には、僕がどのような体験を通して安定的な成長を得らるようになったのかというお話です。途中、オランダの外食について愚痴を言うのでその点も見逃さずにご視聴ください。

今でこそ僕らは広告をベースに安定したビジネスを作り上げていますが、誰もがそうであるように、始めは沢山の失敗がありました。僕らがその失敗から学び、広告で成果を出すまでの道のりの中に、広告において大事になるポイントが隠れています。これから広告を学ぼうというあなたには、同じ僕と過ちを繰り返して欲しくありません。それをあなたにお伝えします。

動画広告がビジネスの中核となるまでの3つのステップ

僕は当時、すぐに収益性の高いビジネスに着手しなければなりませんでした。ビジネスを立ち上げたあと、成長を求めてコストを度外視してしまったからです。そこで元々手掛けていたオンラインコース事業を次のステップへ昇華させるため、オンラインコースで蓄えてきたセールスの経験を活かそうと思いました。ただし、広告を軌道に乗せるまでのステップは失敗から始まります。少し時間を遡ってみてみましょう。

ステップ#1:最初の失敗経験から成功の鍵を得る

広告の事業を加速させようにも、当時僕は広告を制作した経験はゼロでした。一人でやるのは不安だったので、評判の良い広告代理店と仕事を始めました。この広告代理店は、成功した起業家の方から勧められたものです。この広告代理店の主な戦略は、検索広告を利用することでした。つまり、ある人が西麻布でフレンチレストランを経営していて、見込み客が「西麻布で一番おいしいフレンチ」とGoogleで検索した場合、その広告が一番上に表示させるのです。

ちなみに僕は2013年に西麻布で起業しましたが、当時は毎朝、金森重樹さんのオーディオブックを聞きながら散歩するのが日課だったのですが、西麻布には素敵なレストランがたくさんありました。当時の僕は資本金7万円で設立した零細企業の代表だったので、とてもそんなレストランに行く余裕はありません。よく3人の同僚と、近くの六本木のマクドナルドやスタバに入り浸っていました。ちなみに六本木のマクドナルドのダブルチーズバーガーセットは800円ほどですが、金沢では同じものが600円ほどで売られています。これはオランダでも同じです。

mcdonalds

あれから月日が経って、ビジネスが上手くいき、家族5人で毎週高級フレンチにも入れるくらいの経済状態になりましたが、今でもなぜか家族で出掛けるとマクドナルドに入ります。オランダは外食の値段がとんでもなく高いくせに、出てくる料理は全然美味しくないです。今僕が住んでいるオランダにもマクドナルドがあるので、子供3人を1日中連れ回してグッタリ疲れると世界中どこでも安定した味を提供してくれるマクドナルドが、一番ホッとするみたいです。

当初は、まずこの戦略を使い広告を出しました。しかし結果は散々なものでした。検索広告に数百万円を投じましたが、新しい見込み客の獲得にはあまり効果がなかったのです。リードつまり電子メールアドレスを1件獲得するのにかかった費用は約4500円で、広告費が掛かる割には実際にお客さんの成約率はすごく低かったのです。

これは今思えば、納得するような理由がありました。キーワード検索広告というところに問題がありました。日本では僕らのやっているオンラインコースビジネスは、海外ほどは認知されていません。一般的に検索広告では例えば「ダイエット やり方」など既にそのキーワードが広く認知されていて、ニーズが存在している市場に向けて広告を当てていきます。当然、獲得した見込み客も自分の望んでいるものが明確なので、成約につながりやすいです。

searchkeyword

ですが、僕らの「オンラインコース 作り方」というようなキーワードは月間の検索ボリュームがたったの40くらいです。まずオンラインコースという言葉自体が、日本では市民権を得ていません。仕方がないので僕らは他の少し遠いキーワードで検索した人にも無理矢理に広告を当てていました。そういう人たちから見れば、自分の興味から外れた広告が出てくるのでそれは当然買いません。元々僕らがやっていたブログ経由からのオーガニック集客では成約率がとても高かったので、広告でも同じ成約率が出るだろうと思っていました。あと1週間、あと1週間だけと思って様子を見ているうちに広告費はどんどん膨れ上がっていきました。さすがに代理店の方から「もう検索広告は終わりにしませんか?」と言われ、やっと我に返ることができました。

ステップ#2:自ら広告を作成しコストカットと効果の両立を実現

あまりにも効果が出なかったため、その後は動画広告を作成するようになりました。すると1件あたりのコストをおよそ300円程度に減らすことが出来たんですね。つまり50%の削減に成功したということです。ただしこれは狙ってやったわけではなく、最終的に「もういいや」と言って、自分で動画広告を作ったとき起きた出来事です。

オンラインコースビジネスでお客さんの感情を動かすようなウェビナー、アップセル用の短いビデオセールスレターを作ってきた経験を活かして、シンプルな広告スクリプトを書きました。しかもオフィスでiPhoneを使って、特殊効果や特別な機材を一切使わずに撮影しただけです。

この時点で僕はまだ本格的な広告制作の経験はありませんでしたが、オンラインコースビジネスで培ってきた動画のノウハウが広告に反映されるかどうか試してみたかったんですね。このときは、そういったノウハウが広告成功の鍵となる予感しかありませんでした。

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なぜなら僕は、コースレクチャー、ウェビナー、ビデオセールスレターなどの動画だけでなく、メルマガやセールスレターできちんと人のアテンションを集めて、購買意欲を掻き立てるようなことをしてきた経験があったからです。実際にこのシンプルな動画広告は、プロの広告代理店が作ったものよりもパフォーマンスが高くなりました。

オンラインコースビジネスで培った心理学的な戦略を駆使して、たった1日で広告を制作していました。にも関わらず、広告代理店の広告よりも1件あたりのコストを大幅に削減することができたのです。この広告があまりにも効果的だったので、僕らは何かを掴んだと思いました。

ステップ#3:試行錯誤を重ねて少しずつ利益を増大

そこで僕らはさらに多くの動画広告を作り始めました。それぞれの広告を、それまでの広告よりも良いものにしようとしたんですね。それから数ヶ月も経つと、僕はすぐに動画広告を作るのが上手になりました。そしてその年の残りの期間は、ビジネスを収益性の高いものにするために動画広告を使うことに集中しました。

2021年には、僕は自分が何をしているのかを本当に理解するに至ったんですね。動画広告というのは不思議なもので企業のイメージ広告のような側面も持っています。1つの広告がオファーしている商品の売上という直接的な影響だけではなく、動画の中で「石崎力也」という僕の名前を覚えて帰ってもらうことが出来るので、指名検索などの間接的な影響も得ることができます。月の400万円の広告費を投じていますが、直接的な売上の800万円に対してそれ以上の間接的な影響があり、バックエンドの高額なコンサルが売れたりと管理画面上に現れないインパクトが出ています。

すべては自社で試しに作成した動画広告から、もっと言うと検索広告の失敗を経て、そこから始まったことです。その結果、収益の大幅な増加につながったのです。あなたがもし広告に不慣れでも悲観する必要はありません。だって僕らだって、少し前まで広告の素人だったのですから。いま現在、動画広告を作ることは僕らのビジネスの中核です。そのおかげで僕らは収益を上げることができて、安定的に成長することもできました。これが、僕が動画広告から安定的な広告を得られるようになるまでの道のりです。

さらに洗練された動画広告を作り多くの人と成長をしている

現在僕らは、収益の大半を動画広告を見てコースに申し込んでくれた人たちから得ています。ですが初期のころの苦労を思い出すと、あのときにこの方法を知っていれば…と思わずにはいられません。知っていればもっと早くこのオンラインコースビジネスを成長させることができたかもしれませんし、もっとお金を稼ぐことができたかもしれませんから。

動画広告を成功させる秘訣を学んだらどうなったか。お客さんにコースを購入してもらうための動画広告を作るべく、あらゆることを学ぶことに専念した結果、僕らは想像以上に早く状況を好転させることができました。生命維持装置につながれていたような状態から、非常に高い収益を得られる状態になったのです。

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年収3000万円以上のフリーランサーや法人向けに提供していた個別コンサルティングサービス「いしこん」は、常に満員です。今でも毎日のように新しいお客さんから、いしこん申込書への記入連絡が入りますが、彼らは僕らの活動を見てコンサルに参加したいと思ってくれているのです。僕は過去に戻って、僕が行ったいくつかの間違った決定を直すことはできません。僕ができることは、ただ1つだけです。他の人が僕が作ったビデオを見て、失敗を避けられるようにすること。それがこのレクチャーを作った理由です。

まとめ:動画広告が効果的なら製品やサービスも確実に安定して売れる

僕は動画広告を使って、製品やサービスを販売することがいかに簡単かを学びました。そしてこの知識を使って、あなたが持つ「お金を稼げるかどうか」という不安を解消したいのです。このレクチャーは、すでにビジネスを持っていて、それを次のレベルに引き上げる準備ができている起業家のために作りました。僕らのように同じ苦労をしている人にとっては、あなたのビジネスを救うキッカケにもなれるでしょう。

また、自分の代理店を立ち上げたい人や、他社のビデオ広告を作りたい人にとっても、同様に価値のあるものになるはずです。冒頭で述べたように僕らの目標のひとつは、実社会で成功するための必要なスキルを教える魅力的なビジネスコースを提供することです。これは大学のような教育機関では学べないことですね。別の動画では、僕らの具体的なノウハウをシェアしていきます。動画広告がうまく行くのか?不安になった時にはいつでもこのレクチャーに戻ってきてください。何かあればコメントで教えてくださいね。ではまたお会いしましょう。

動画広告がビジネスにもたらす大きなインパクト

Last updated on 2021年12月30日 By 石崎力也

このレクチャーでは、収益性の高い動画広告がビジネスにもたらすインパクトについて海外のオンラインコースクリエイターであるJumpcutの例をもとに、解説します。Jumpcutは、今や世界一デジタルコンテンツを販売している企業と言っても過言ではありません。僕たちもベンチマークしています。

Jumpcutのたどってきた道を追体験しながら、動画広告のもたらすビジネスへのインパクトについて理解してください。Jumpcutの成功を追いかけるように、僕たちも動画広告に参入しました。2社の広告代理店と契約をしつつ、自分たちでもGoogle広告を回しています。動画広告に参入し僕たちのオンラインコース売上がどのように変わったかについてもお話ししましょう。

収益性の高い動画広告を生み出すに至った6つのストーリー

ここからは6つのストーリーを紹介します。Jumpcutが広告を使ってこのビジネスを軌道に乗せるに至った背景を紹介します。KongとJesseはよくYouTubeの中で「動画広告をやらなければ今の僕たちはなかった」と発言しています。その真意は。それでは早速見ていきましょう。

ストーリー#1:最初のオンラインコースの立ち上げ

Jumpcutの創業者であるKongは過去10年間、バイラルビデオの制作に携わってきました。バイラルビデオとは、まるでウイルスのようにシェアされていく中毒性の高いコンテンツです。彼が作った動画の中でも何億回もの再生回数を記録しているものがあります。また彼が制作を手伝った動画を合わせると、合計の再生回数は10億回を超えます。

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みてください、最近投稿された動画のタイトル。I Love Racists です。ベトナム系アメリカ人のKongは、いってしまえばアメリカで差別を受ける側の人間だったはずです。そのKongが「差別主義者、好きです」というんだから、反社会的と言わずになんと言えばいいでしょうか。チャンネス登録者数は250万人。

内容はデートのアドバイスから、いたずらの方法や慈善活動まで、さまざまなトピックを扱っています。彼は何百万人もの登録者を持つ複数のYouTubeチャンネルを立ち上げて成功させました。そして、その成功をもとにオンラインビジネスを立ち上げたのです。結果としてそのビジネスは、日本円に換算して20億円以上の売上を達成しています。

しかしほんの数年前まで、Kongたちのビジネス状況はあまり良いものではありませんでした。2016年、KongとJesseオンラインコースビジネスを立ち上げました。彼らがオンラインコースを立ち上げるに至ったのは、多くの友人が大学でビジネスを学んでいるにも関わらず、成果を上げられていなかったからです。しかも友人の多くは、多額の借金をして大学に通っていたそうです。Kongは結局、大学を中退しました。なぜなら大学の授業では、現実世界でビジネスを始め、運営する方法についてほとんど何も学べなかったと感じたからです。投資すべきお金を持っていながら、大学で何の成果も得られないまま終わる人をこれ以上増やしたくなかったのです。

ストーリー#2:小さなスタートと最初の成功

Kongたちはこの仕組みを変えることにしました。まずは、自分の時間と少ない自己資金を投じて小さなチームを雇い、そして2016年の半ばには世界最高峰のスタートアップアクセラレーターであるYCombinatorの支援に合格しました。スタートアップアクセラレーターとは、創業間もない企業を支援する組織のことですね。ちなみにYCombinatorは、AirbnbやDropbox、Doordashといった有名企業が事業を成長させ、投資を獲得するために利用した実績があります。

Kongたちの目標は、現在のビジネス教育のシステムを置き換えることでした。僕らは従来のビジネス学位取得のために、時間とお金を無駄にすることなく、ビジネスを成功させるための方法を教えることができるコースを作りたかったのです。YCombinatorの支援終了時には、さまざまな投資家からおよそ2億円の資金を調達することができました。そして画期的なオンラインビジネススクールを作るという目標を、早期に達成できたのです。

この資金のおかげで、彼らは商品の開発に全力を注ぐことができました。具体的にはオンラインコースを作成したり、学生向けのオンラインフォーラムを開設したり。ほかにもコースにブートキャンプと呼ばれる教育・訓練プログラムを組み込んだりもしました。これは、ビデオレクチャーを補完するためにワークシートなどで課題をつけたオンラインの学習環境です。このプログラムを作ったのは彼らにとって大きなことだったようです。

ストーリー#3:初期の成功に勘違いを起こしてしまったキッカケ

しかしその後、彼らは自分たちを誇大広告することに夢中になりすぎてしまいました。彼らと同じように成功しているスタートアップ企業を見てみると、利益が出ていなくても、何が何でも「成長すること」に集中している企業が多いことがわかりました。それを見てKongたちも、自分たちのビジネスの財務的な安全性を重視するのを辞めてしまったのです。成長を重視して結果を出すシリコンバレーの文化についていこうと考えたんですね。シリコンバレーのやり方でみんなうまくいっているのなら、自分たちがあえて違うことをする必要はないと考えたのでしょう。

その考えに基づいて、従業員新たに4人抱えることになりました。公平に見ても彼らは当時、他のスタートアップ企業より稼いでいたと言われています。YouTubeの視聴者もたくさんいましたし、ソーシャルメディアで大きな影響力を持つ友人たちが、自分のチャンネルを使って彼らの活動を宣伝してくれ、月に500万円以上は稼げていたようです。

しかし問題は、できるだけ早く成長したいというシリコンバレーのマインドセットにより、そこで上げた利益のすべてをすぐに再投資で使ってしまったことです。僕らは純粋に「成功するスタートアップとはそういうものだ」と考えていました。そしてそれは方針としては間違っていませんでした。UberやLyftのような企業も利益が出るまで時間が掛かりましたし、Airbnbもつい最近利益を出し始めたばかりです。だから、そういうやり方が間違いないと考えたのです。

確かに僕も振り返ってみれば、彼らと同じことをやった経験があります。僕が提供している「いしこん」というコンサルティングサービスで、毎月のように成約があった年には、僕らはその利益をクラウドワーカーさんたちに対して再投資して、一気にバックオフィス業務を整えました。今思えば、その時の行動が今の僕らの「短時間だけ働く」というワークスタイルを支えてくれています。

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そのおかげあって、デン・ハーグのガラガラの海でサーフィンをしていても、家で妻の作ったインドカレーをすすっていても、空腹でグズる子供たちを乗せてパーキングスポットを探して車でさまよっている時も、僕のサポートデスクに届くメールは担当者によって適切に処理されています。ブログ記事もライターさんたちがどんどん記事を追加してくれます。

僕らは、たまたまうまくいきました。再投資によってバックオフィスをしっかり整えることができ、僕らはもっと大事なことに時間を使いながらも、定期的にコンテンツを作っていく余裕が生まれ、ビジネスがより良い循環で周っていきました。でも、こういった再投資もちゃんと成果を見ながら、少しずつやっていかないといけません。一気にお金だけ使えばといいという発想だと、せっかくの資金の余裕もインパクトの大きなことに使えずに終わってしまいます。

何よりあまりにも多くの会社とコンサルティング契約を結んだことによって、1日20社という信じられないスケジュールに一時期になりました。週4時間しか働かないを掲げている身なのに、あまりの過労に倒れてしまうほどでした。今は、コンサルティングの値段を上げて本当に儲かっている10社とだけお付き合いをさせていただいております。それでもコンサルティングはいつも満席で、ウェイトリストで多くの企業が順番を待っている状態です。

ストーリー#4:コストがかかりすぎた結果、従業員を解雇した

Kongたちにとっても、この利益をほとんど再投資する方法にはいくつかの素晴らしい利点がありました。それはどんどん良い製品を開発でき、彼らのやることを愛してくれる熱心なファンをたくさん得られたことです。しかしこれには大きなコストがかかっていました。約1年後、共同出資者のピーターが僕のところに突然来たんです。何事かと思ったら、「このままのペースでいくと10カ月後には資金が尽きてしまう」と切り出します。

Kongたちはようやく現実を目の当たりにしました。数週間どうすべきかチームで議論しましたが、最終的には生き延びるため、ビジネスをシンプルにすることを決断しました。つまりチームとオペレーションを凝縮し、コストを削減するしかないと悟ったのです。

当時22人の従業員がいましたが、そのうちの半分を解雇しなければなりませんでした。それはこれまでに経験したことのないほど、大変なことでした。なぜなら優秀な人材に「僕をCEOとして信頼してください」「一緒に世界を変えましょう」と言っておきながら、1年後に彼らの目を見て「解雇します」と言わなければならなかったからです。当時は打ちのめされるような気分だったでしょう。しかも、彼らは自分のせいで仕事を失ったわけではありません。失敗したのはビジネスを運営するKongたちの方でした。

半数の従業員を解雇したというショックが薄れたころ、彼らは利益を上げるために何をすべきか考え直しました。その時、毎月1000万円前後の赤字を出していたので、資金が尽きる前に新しい策を打ちたかったのです。

ストーリー#5:すぐに3つの選択肢から選ぶ必要があった

当時の彼らには、3つの選択肢しかありませんでした。1つ目は最も明白なもので、どうすれば利益を出せるかを考えることです。しかし彼らはすでにできる限りのコストを削減していましたが、それでもまだ赤字が続いていました。

2つ目の選択肢は、新たな投資家から資金を調達することです。しかしご存じのように、Jumpcutの財務状況は決して自信に満ちたものではありませんでした。投資家もお金を投資する以上、回収の見込みがないとお金は渡せませんよね。

3つ目の選択肢は冗談ではなく、独自の暗号通貨「Jumpcoin」を始めることでした。Jumpcutを厳しく批判する前に当時、暗号通貨はシリコンバレーで大流行していたことを思い出してください。

当時のシリコンバレーで暗号通貨は大流行しており、初期投資で数十億円以上を稼いでいる人々がいました。しかし彼らにとって暗号通貨はただのお金儲けの道具に見えてしまいました。最初の目的から考えると、それは彼らが望むビジネスではなかったのです。なので、すぐに選択肢から消しました。僕はこのストーリーを彼らの出演しているPodcastで聴いた時、失礼ながら笑ってしまいました。一方で、ishicoinを発行しようかなとふと思いました。冗談です。

ストーリー#6:これまでの経験を総動員して成功へつなげた

Kongたちが新たな投資家を得られる可能性はゼロだったので、残された選択肢は、自分たちだけで収益を上げる方法を考えることでした。そこで目をつけたのが広告です。当時、彼らはFacebookで小さな広告を出していましたが、それほど真剣には取り組んでいませんでした。当時は自分たちが何をしているのか、本当の意味ではわかっていなかったのです。だから広告の内容も非常にベーシックなものでした。

その広告からの収入はせいぜい月に300万円程度で、広告費を差し引いても利益は100万ほどにしかなりません。多そうに聞こえますがそれでも彼らのチームを養っていくには、あまりにも心細い金額です。

しかし少なくともある程度の成功を収めていたので、彼はFacebook広告を次のレベルに引き上げるために何ができるのかを考えました。Kongはまず、これまでの経験をこの新しい問題にどう応用できるかを自問したんですね。

先に述べたように、彼はすでにバイラルビデオのクリエイターとして成功していました。そのビジネスの前には、約5年間かけて何千本ものYouTube動画を制作した経験もあります。複数のチャンネルを立ち上げ、10億回以上の再生回数を記録し、400万人以上の購読者を獲得していました。

つまり、バイラルコンテンツを作るのは得意だったので、そのスキルを活かして本格的な収益につながる動画広告を制作しました。そして、そこからの広告収益は彼らを再びミリオネアへと押し上げてくれたのです。

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僕も動画広告を作る際に、これまで10年間オンラインコースを作ってきてカメラの前に立っていた経験が活きました。良い広告文が出来たらパッと撮影できる環境もノウハウも蓄積できていたからです。でも、もしあなたがカメラの前で話すことに不慣れでも大丈夫です。あなたが出なくても動画広告は作れます。演者を立てたり、ナレーターを雇って後からVyondというアプリでアニメーションを付けてもらったり、方法は沢山あります。

ちなみに僕たちは毎月400万円近くを広告に突っ込み、800万円近くの売上を広告経由だけで計上しています。つまり、100円入れたら200円が出てくる仕組みを動画広告だけで達成したということです。特に英語圏の広告とは違い、日本はライバルが弱いので、いいクリエイティブが完成したらCPAを抑えつつ顧客一人当たりの価値を最大することが容易に可能です。

まとめ:動画広告のインパクトは予想よりも大きい

動画広告はビジネスに大きなインパクトを与えてくれます。ブログ経由のオーガニック集客と違い、うまくチューニングして広告出稿すればオーガニックよりも遥かに速いスピードでお客さんを集めてくれます。ここまで説明した通り、Kongたちは非常に厳しい状況をくぐり抜けてきました。でもあなたはこんな苦労をする必要はありません。僕らが動画広告の公式を作ったので、 あなたはその通りに 動画広告を作ってください。

別のレクチャーで僕らが動画広告づくりをする中で気づいたこと、そしてそれらを1つ1つ拾い集めてフレームワークのようにした公式を解説しています、探して視聴してみてください。それではまたお会いしましょう。

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石崎力也のコンサルティング「いしこん」

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