あなたはフリーランスの広告代理店として常に時間に追われていて、なんとか自分の時間を捻出できないかと悩んでいませんか?もしかすると締め切りに間に合わせるために夜中まで仕事をしているかもしれません。または休日返上で仕事をこなしたり、プライベートな時間を犠牲にしている場合も多いのではないでしょうか。外注を活用することで、業務の一部を他者に任せ、自分の時間を確保する方法をお伝えします。
広告代理店の業務は多岐にわたります。ですがそのすべてを一人でこなすのは非常に大変です。クライアントとのやり取りから広告の企画・制作、運用、効果測定まで、どの工程も手を抜くことはできません。しかし全てを自分でやろうとすると、どうしても時間が足りなくなってしまいます。そこで一部の業務を外注に回すことを検討してみましょう。外注先を上手に活用することで、自分の時間を確保し、重要なタスクに集中することができます。これから外注化のメリットと、実際の外注先の選定方法について詳しく説明していきます。
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フリーランスの広告代理店に必要な時間管理スキルとは?
広告代理店を営むフリーランスにとって、時間管理は常に大きな課題となっています。限られた時間の中で、クライアントとのやり取りから広告の企画・制作、そして運用まで、多岐にわたる業務をこなさなければなりません。特に事業立ち上げ当初は、すべてを一人でこなす必要があるため、時間不足に陥りがちです。これは何も広告代理店に限ったことではありません。
フリーランスというのは案外忙しいです。僕も同じような経験をしました。僕は2013年に西麻布で自分のインターネットビジネスを立ち上げました。当時、僕を含め4人の仲間と一緒に仕事をしていました。でも1日16時間ほどパソコンに向かわないといけないくらいに忙しかったんです。その後チームは解散して、本格的に1人でビジネスを再開しました。今思えば、本当に仕事だけに人生を捧げていたと思います。フィリピンのサーフスポットの眼の前に泊まっていても、憧れていたサーフィンをやる時間すら作れませんでした。
ちょうど30歳くらいになった頃、転機が訪れます。結婚して子供ができたんです。そうするといつまでも自分中心で生活を続けることができなくなります。家族がいるのに16時間もパソコンで仕事する、というのがとても現実的ではなくなったんです。そこで外注を利用しました。慣れてくると色々な仕事を外注さんに依頼しても大丈夫だということが分かりました。外注を使うことで、労働時間を減らし、別のことに使う時間ができました。
もちろん駆け出しのフリーランスや1人起業家には、外注に回すような資金の余裕はありません。しかし売上が安定し、ある程度の資金に余裕ができてきたら、業務の一部を外注に回すことを検討してみてください。外注を活用することで、自分の時間を確保し、業務の効率化を図ることができます。また自分にしかできない重要なタスクに集中することで、仕事の質を高め生産性を最大化させることができるようになります。
また外注化によって生み出された時間を、新しい知識やスキルの習得に充てることもできます。フリーランスにとって、自己投資は非常に重要です。市場の変化に対応し競争力を維持するためには、常に学び続ける姿勢が求められます。外注化によって、自分の勉強や新しいテクノロジーにキャッチアップするという時間を捻出できるようになります。
外注に向いているタスクの選び方
外注を活用することで、自分の時間を確保し業務の効率化を図ることができる。これについて理解してもらえたはずです。でもここで注意してほしいことがあります。全てのタスクが外注に向いているわけではありません。実際に外注に向いてるタスクとそうでないタスクがあります。まず外注する前に、どんなタスクが外注に向いているのかを考えてみましょう。
定型化された仕事や単純作業は、とても外注に向いています。これは難しい知識を必要としないが、面倒なタスクなどが当てはまります。例えば代表例として、文字起こしが挙げられます。文字起こしは音声から文字を書き起こす作業です。高度なスキルが求められないので、誰がやってもだいたい同じような成果物になります。似たものとして、データ入力や事務作業、DMの発送作業などがあります。
逆にクリエイティブな作業は外注する際に注意が必要です。こちらの指示の仕方が明確であったり、コミュニケーションがしっかり取れないと意図した成果物にならないからです。例えばWebページを作ってもらうデザインのタスクであれば、しっかりとした指示出しがないと意図したページになりません。「いやそういう意味じゃなかったんだよな…」という残念な結果になりかねません。
ですが仮に意図通りの成果物でなくても、外注ワーカーは既に仕事を終えて支払いを待っています。今さら大幅に変更してくれとも言えずに、泣く泣く無駄な外注費を払うということになってしまいます。このような失敗をしないためにも、まずは単純なタスクから依頼していくことをオススメします。僕は外注というのも1つのスキルだと考えています。なのでまずは単純なタスクで外注するためのノウハウを蓄積し、徐々にクリエイティブな仕事を外注できるようになっていくのが理想だと思っています。
また、最初にオススメする外注タスクにはもう1つの種類があります。それはすでに自分でやったことのあるタスクです。自分で経験済みのタスクであれば、外注先に的確な指示やフィードバックを与えることができるからです。一方で初めから自分でやった経験がないタスクを外注すると、うまくいかないことが多いです。作業のやり方や注意点などが分からず、適切な指示が出せないからです。このように外注しやすいタスクを見極めることも重要です。まずは外注しやすいタスクから始めて、少しずつ慣れていくことをオススメします。
おすすめの外注先サイト3選
外注先を探す際には、クラウドソーシングサイトがオススメです。クラウドソーシングサイトとは、様々なスキルを持った人材が登録しているWebサービスのことです。登録している外注ワーカーは、副業の会社員、個人事業主、フリーランスなどが中心です。素人からセミプロといったスキルレベルの人が多く集まっている分、割安に外注できるというメリットがあります。ここでは、代表的な3つのクラウドソーシングサイトを紹介します。
サイト1:クラウドワークス
クラウドワークスは、国内最大級のクラウドソーシングサイトです。登録ワーカー数が多く、IT系からデザイン、ライティング、事務作業まで、幅広いジャンルの仕事を依頼できるのが特徴です。初心者向けの簡単なタスクから、高度な専門スキルを要する案件まで、様々な仕事が掲載されています。サイトの使いやすさにも定評があり、初めてクラウドソーシングを利用する方にもおすすめです。またワーカーの評価システムが充実しているため、信頼できる人材を見つけやすいのもポイントです。
サイト2:ランサーズ
ランサーズは、IT系のワーカーが多く登録しているクラウドソーシングサイトです。Webサイト制作やアプリ開発、システム開発などの技術的なタスクに強みがあります。また、デザインやライティングなどのクリエイティブ系の仕事も数多く掲載されています。高いスキルを持ったワーカーが多いため、品質の高い成果物を期待できます。ランサーズには、専門性の高いワーカーが集まっているため、複雑なプロジェクトや高度な技術を要する案件にも適しています。ある程度、クラウドソーシングサイトに慣れてから使うのに最適なサイトです。
サイト3:ココナラ
ココナラは、ライティングやデザイン、イラスト制作などのクリエイティブ系の仕事が多いクラウドソーシングサイトです。他のサイトと比べると、比較的リーズナブルな価格設定が魅力です。ココナラは個人向けのサービスが多いのが特徴で、ちょっとしたデザインの依頼や、個人的な相談事などにも利用できます。またココナラではあらかじめ、ワーカー側で請け負える仕事のメニューと金額を出しています。メニューの中から選ぶということができるので、メッセージで価格交渉するよりも気軽に依頼することができます。
優秀な外注ワーカーの見つけ方
外注を活用する上で、優秀なワーカーを見つけることは非常に重要です。しかし、単に能力の高さだけを基準に選んでしまうと、後々問題が生じる可能性があります。むしろ、コミュニケーション能力を重視することをおすすめします。なぜなら、能力が高くても指示が伝わらなかったり、こちらの意図を理解してもらえなかったりすると、管理の手間が増え、逆に時間を取られてしまうからです。
実際に外注を依頼するための手順
では、実際にどのようにして優秀な外注ワーカーを見つければよいのでしょうか。まず、クラウドソーシングサイトなどでキーワード検索やスキルでワーカーを探します。次にワーカーのプロフィールや過去の実績をチェックし、自分の求める条件に合っているかを確認します。さらに、メッセージを送ってコミュニケーションを取ってみることで、相手の対応力や理解力を判断することができます。
気に入ったワーカーが見つかったら、まずは小さなタスクをテスト的に発注してみましょう。これによって、実際の仕事ぶりや納品物の品質を確認することができます。もし問題がなければ、徐々に依頼する仕事の規模を大きくしていけばよいでしょう。
ワーカーを探す方法としては、こちらから能動的に探しにいく方法の他に、ワーカーを公募する方法もあります。クラウドソーシングサイトに仕事の内容や条件を明記した募集を投稿し、それに応募してきたワーカーの中から選ぶのです。この方法なら、こちらが一人一人のワーカーを探す手間を省くことができます。ただし、応募者の中にはスキルの低い人も含まれている可能性があるため、選定には十分な注意が必要です。
いずれの方法を選ぶにせよ、優秀な外注ワーカーを見つけるためには、時間と労力を惜しまず、慎重に選定を進めることが大切です。コミュニケーション能力を重視し、実際の仕事ぶりを確認しながら、自分に合ったワーカーを見つけていきましょう。信頼できる外注先を確保することで、業務の効率化と生産性の向上を実現することができるはずです。
まとめ:クラウドソーシングサイト上で外注を活用して自分の時間を作る
ここまで、あなたのタスクを外注化することで時間を捻出する方法を解説してきました。最後に要点を7つにまとめました。
- フリーランスは1人で沢山のタスクを抱えていて時間がない。そこで事業が軌道に乗ってきたら外注を活用して時間を作ると良い。
- 自分のための時間を作ることで、スキルアップや新しいノウハウを勉強し自分の価値を高めることができる。
- 定型化されたタスクや単純作業は、教育コストが低く成果物のバラつきも少ないので初心者でも外注しやすい。
- クリエイティブなタスクや高度なスキルが必要なタスクは、指示が難しいので外注に慣れてから依頼すると良い。
- 自分でやったことがあるタスクは、やり方が分かっており指示しやすいので外注化に向いている。
- 外注先を探すためのおすすめのサイトはクラウドワークス、ランサーズ、ココナラである。
- 実際に外注する際には、コミュニケーションのしっかり取れるワーカーを選ぶ。また彼らの働きぶりをチェックしながら、徐々に依頼する量を増やすと良い。