フォトショップって慣れてしまえばそんなもんなんだけど、慣れるまでは「何でこれ動かないんだよ!」「何でここ選択できないんだよ!」の繰り返しです。クラウドソーシングが流行っていますから、デザイン的なことは外注してしまえばいいのかもしれません。僕の場合、学習コストとコミュニケーションコストを比較した時に、誰かに毎回お願いするくらいなら、自分で習得した方が早いと思ったし、今後も使い続けていくスキルだと思ったので、大学生の頃からしばしば本を開いてフォトショップをいじり続けてきました。当時、学生割引でCS5のマスターコレクションを買ったっけ。懐かしいですの。
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フォトショップを学習する順番
フォトショップを勉強してきた過程を思い出すと、3つのプロセスがあったように思えます。多分、これ集中的にやれば3ヶ月ほどで全てマスターできるはず。僕の場合は、本業というか学業があったので、片手間でやった結果、全てを網羅するのに3年ほどかかりました。今仕事で使うフォトショップのスキルって、学んだ量の10%ほどなんだけど、学習って基本的なそんなもんですよね。じゃあ最初からその10%がわかればいいんだけど、わからないからこそ、最初は網羅的に学習する必要があるんです。外交官時代、大統領通訳まで務めた神田昌典さんは「今、仕事で使う英語って中学レベルに落ち着いている」と言っています。そんなイメージです。最初から中学レベルでよかったのか、というとそうではないということです。
- 操作方法を覚える
- 合成、加工、表現を覚える
- レタッチ、描画モードを覚える
多分、このプロセスでうまくいきます。他のサイトやオンラインコースとか見ていると、だいたいこんな感じで初級、中級、上級を教えているし、実際にこれが僕の辿ってきた道でもあります。
1. 操作方法を覚える
さて、使うのは本です。しかも売れている本を使います。売れている本で紹介されているスキルは耐久性があり、ニーズがあります。きっと仕事で使う機会が多いはずです。少なくとも、僕が普段から使っているフォトショップのスキルは、ベストセラー本にそのまま掲載されているものばかりです。まずは基本をしっかりと本で学びます。実は、応用もしっかりと本で学ぶんですけど・・・それは後述。ここで紹介する3つの本は、どれも3日ほどで読破できるものばかりです。読むだけじゃなく、一緒に手を動かしながら、理解して読み進めても、やはり3日くらいで読み終えてしまいます。3日*3冊で合計9日で基本操作を学べます。重複も多いので、もっと早く学べるかもしれませんね。
1-1. Photoshop 操作とデザインの教科書
レッスンデータがあるので、手を動かしながら学習できます。1つ1つを丁寧に説明してあるので、最初の1冊としてオススメです。
1-2. Photoshopしっかり入門
情報が網羅されています。僕がネットビジネスの現場で使うスキルのほとんどが、この1冊で網羅されていると言っても過言ではありません。
1-3. これからはじめるPhotoshopの本
この本を購入した当時、ある程度、DVDなどを見ながら学習していたので、この本は簡単すぎました。でも逆にいうと、それくらい解説が丁寧です。何よりわかりやすい。DVDでわかりにくかった場所は、この本を見て理解を深めました。
2. 合成、加工、表現を覚える
実は、合成、加工、表現はほとんど現場では使いません。使わないけど、合成、加工、表現を行う過程で、これまでの総復習ができるイメージです。あるいは個別の操作方法を連動させて、体系的に理解できると言った方が正しいかもしれません。体系的に理解できるとどうなるか。まず、予想がつきやすくなります。「これってどうやるんだろう?」という疑問が湧いてきたのに、初心者だったら何をググればいいのかすらわかりませんが、中級者になってくると、「おそらくレタッチ関係だな」と予想がつくのでググるキーワードがすぐに頭に思いつきます。「これってどうやるんだろう?」のこれにたどり着くスピードがアップするということです。
2-1. おいしいネタ辞典
ネタを一個一個完成させる過程で、多くの知識が結びつきます。途中まで読み進めると、先ほど説明した「予想」が働くようになります。解説を読む前に、たぶんアクションを使うなとか予想しながら作業を進めるとより一層、楽しんで学習できます。
2-2. 10年使える逆引き手帖
この本、紀伊国屋に行っても、丸善に行っても、ジュング堂に行っても、ほぼ100%の確率で置いてありますよね。そのくらい有名な本で、プロユースでフォトショップを使う人たちならみんな持っているんじゃないかっていうくらい人気の本です。中級者向きの本なので、基本的な知識なしでは読めない本になっています。
3. レタッチ、描画モードを覚える
ここで紹介する2冊は両方とも海外の翻訳本です。海外で活躍するデザイナーオフィスに忍び込み、まるでスパイがじっくりと彼らの仕事内容を観察するかのように、超実践的な表現が散りばめられています。これ、このままパクればフライヤーとしてそのまま使えるよね!みたいなレッスンがたっぷり。解説は丁寧ではありません。でも、もうここまでくるとフォトショップの上級者ですから、手を動かしながらやれば理解できる内容です。
3-1. レタッチ&合成の秘訣
実はUdemyやLyndaなどのオンラインコースにも、レタッチと合成のコツを上手に説明してくれるものがあるんだけど、言語が英語なので、100%完璧に理解するのはちょっと難しい。ということで、翻訳本です。レッスンに含まれている様々な表現がどれもプロフェッショナルで、完成させた暁にはちょっとした満足感があります。
3-2. Photoshopレタッチの超時短レシピ
文字、広告、写真、色、光、テクスチャ、3D、ハリウッドなどのテーマに分かれていて、自分の好きな、あるいは自分のよく使うテーマを集中的に勉強することができます。全てを網羅しようと思うとかなり時間がかかります。たくさんのレクチャーが含まれているので。やりたいテーマから順番に学習していくのが一番です。