ザザっ!
動画の編集中にCamtasiaが発するこの意味不明な雑音。
Boseのノイズキャンセリングを耳に当てながら仕事をしていると、突如耳に飛び込んでくる大きな音。心臓にダメージがあるような音です。耳も痛くなります。それゆえ、これまで5年ほど愛用してきたCamtasiaを手放し英語圏のMacユーザーに好評なScreenFlowに改修しました。いや、ほんと、改修してよかったわ。すごい操作が軽い。
今回お届けするノウハウはこちら
- #01. ScreenFlowを開きDockに追加する
- #02. ScreenFlowの使い方 – デスクトップのアイコンを隠す方法
- #03. ScreenFlowの書類について
- #04_ScreenFlowの使い方 – 新規録画の設定
- #05_ScreenFlowでiPhoneの画面を録画・撮影する方法
- #06_ScreenFlowで自分の顔を撮影する方法
- #07_ScreenFlowに接続するマイクと音質の重要性について
- #08_ScreenFlowでマイクを通さずコンピュータの音源を録音する方法
- #09_ScreenFlowで画面を部分的にスクリーンキャスト録画する方法
- #10_ ショートカットでScreenFlowの録画を開始する方法
- #11_撮影した動画を新規作成するか追加するかを選ぶ
- #12_録画と停止・一時停止のショートカットを割り当てる
- #13_ScreenFlowの使い方 – 表示される画面の大きさを変更する
#01. ScreenFlowを開きDockに追加する
超基本。アプリケーションの起動から。いくつか方法があります。
Spotlight検索から開く方法
control + space でSpotlightを開いて、ScreenFlowと打ち込み開く方法。
Launchpadから開く方法
Launchpadから開く方法。MacBook Proであれば、F4キーに割り当てられているはず。
Dockから開く方法
僕はもっぱらDockから開いています。アプリをDockに追加しておけば、簡単に開けますので。追加方法は、アプリをDockにドラッグ&ドロップ。
#02. ScreenFlowの使い方 – デスクトップのアイコンを隠す方法
僕のように、リアルでもバーチャルでも整理整頓できない人間は、デスクトップをぐちゃぐちゃにしてしまいます。案の定、いつも動画撮影をするときはデスクトップに大量のアイコンがとっちらかっています。だからテンポラリーフォルダを作り、20170920と日付ベースの名前をつけて全てのファイルをそこに突っ込みます。でも、もっといい方法があるんです。画面上部のメニューバーから「デスクトップアイコンを隠す」をクリックするだけ。ファイルが非表示になりました。削除されたわけではないので、安心してください。
#03. ScreenFlowの書類について
ScreenFlow では動画ファイルを書類と呼びます。なんか馴染めない感じ。まあいいや。この記事でも書類で統一して解説します。紙やテキストをイメージしないでくださいね。まずCommand + Nで新規書類を開きます。新規録画の画面が現れますね。赤色のボタンを押すと早速スクリーンキャストが始まります。
新規書類はカンバスサイズを決められます。カンバスサイズと書き出しサイズは違うので、ここは注意です。僕はデフォルトのままです。ここで16:9を意識して1920*1080とか1280*720を選ぶ人がいるんだけど、エクスポートするときに設定できるので基本的に新規書類を触ることはないと思ってください。
最近使った書類は、おなじみの「最近使ったファイル」のことです。スクリーンキャストしたばかりの動画が格納されています。ここもあんまり使わないかな。僕はCommand + Oでファイルを開く癖があるので。それで事足りています。
#04_ScreenFlowの使い方 – 新規録画の設定
では新規録画について説明します。まず一番上のデスクトップを録画、対象:について。これ、HDMIとかで複数のディスプレイを接続している場合、選択できるようになります。例えば1つのディスプレイで喋る内容のスクリプトを表示しておいて、別のディスプレイをスクリーンキャストするなんて方法も考えられますね。僕の場合はiMacのみで作業しているので、選択肢はiMacの一択です。
ちなみにアンチェックすると、音声のみの動画になります。ラジオとかポッドキャストはこのパターンでもいいかもしれません。もちろんmp3データで書き出すことも可能です。
#05_ScreenFlowでiPhoneの画面を録画・撮影する方法
僕の使っているiPhone神アプリ10選・・・みたいなYouTuberの動画を見たことはありますか?僕はあります。確か頭にイワシかカツオの帽子を被っていた人です。まあいいや。iPhoneのスクリーンキャストも簡単です。もちろんデスクトップで撮影した動画と混ぜて書き出すこともできます。iOS8以上じゃないとiPhoneのスクリーンキャストはできません。またLightningケーブルも要件の一つです。LightningのケーブルをデスクトップのUSBに接続すると、画面の録画元:が選択できるようになります。Rickyって・・・。ああそうか。テザリングしている時に「石崎力也のiPhone」と表示されるのが嫌だから、名前を変えたんだった。ちなみに海外で、初対面の人にRikiyaは100%伝わりませんが、Rickyなら100%伝わります。
#06_ScreenFlowで自分の顔を撮影する方法
ビデオを録画、対象:にチェックを入れると自分の顔を録画できます。iMacの内蔵カメラも綺麗に写せるんですけど、ダイナミックレンジが小さいので光量が足りないと黒潰れします。僕はロジクールのc920を使っています。海外のUdemyクリエイター(僕の5倍くらい稼いでいる人たち)も同じモデルを使っていました。
ダイナミックレンジが小さいってのは、こういうことです。FaceTime HDカメラに切り替えます。ほら、僕が黒で潰れている。さらに光量の強すぎる窓際が、今度は白とびしている。ダイナミックレンジが広いと、超明るいところと超暗いところの光量の差が大きくても、しっかりと被写体を捉えることができるんです。まあ一眼レフじゃなくて、たかだか1万円のWebカメラにそこまで求めてないですけどね。
ちなみに被写体の後方(僕の後ろ、下の床)には布団が3つも広げられています。床の材質が硬いと音が響いて、汚くなります。音質はオンライン講師としてキャリアを積む中で僕がもっとも時間をかけて、ある意味「極めた」と言ってもいいくらい研究した分野ですので、信じてください。最強の組み合わせは、BlueのYeti Pro(4万円)と布団3つです。カーテンや枕・布団は音を吸収してくれるので、すごいクリアな音になるんです。え、すぐに寝るために布団を用意しているだけじゃないかって・・・失敬な。フリーランスになってから昼寝をしたことは一度もありません。そもそも夜にしっかりと睡眠をとっているので、仕事中に眠くなることは皆無なのです。ハハハハハ。(本当はコーヒーとレッドブルの助けを借りているだけ)
#07_ScreenFlowに接続するマイクと音質の重要性について
さてオーディオ。#06でも少し触れたんですけど、動画のクオリティは音に左右されます。この法則を初めて知った人は、しっかりとメモしておいてください。単語カードとかに書いて繰り返し見て暗記してください。動画の質は音質で決まります。だから僕は音を極めました。その結果がこれです。
なんか目がイっていますね。クスリをキメているわけではなくて、恥ずかし隠しの顔なんです、コレ。マジで。恥ずかしい時は目を見開いてしまう。なんでだろう。さておき。使うマイクはBlue Yeti Proです。4万円くらいします。でも音がすごい綺麗に撮れます。もちろんプロユースです。プラスで、ポップブロッカーをつけます。ポップブロッカーは、f音(はひふへほ)やp音(パピプペポ)などのブレス音(破裂音とも)を軽減する役割があります。以前、なぜか僕は動画の中で「豆腐」を連呼してて、トウフのフの音が毎回爆発していたんです。何言っているか分からない人は、マイクの前で「はひふへほ」「パピプペポ」と大げさに発生して見てください。それを聞いてください。意味がわかります。
別のオプションは、BlueのSnowball。これもプロユースです。ニューヨークで役者&声優として活躍されてる、Yoshi Amaoさんという方と以前仕事をしたことがあります。最近ではWixの広告に起用されていました。あの深い喉から出ている声の持ち主がYoshiさんです。なんとYoshiさんもこのマイクを使っているんです。覚えておいてください。USBコンデンサーマイクは、予算内で一番高いものを購入してください。初期投資してください。お金を回収できたら、Yeti Proを買ってください。そのくらい大事です、音質は。以前、Amazonでランキング1位の(ニコ生で最も使われているマイク!という触れ込み)3000円のマイクを買ったんだけど、ノイズが多すぎて使い物になりませんでした。Udemyのスタッフからも指摘がありました・・・「雑音が多すぎて視聴の妨げになります、Audacityでノイズキャンセリングして改善してください」と。安物買いの銭失いとはこのことです。
ちなみにオーディオを録音、対象:をアンチェックすると、音無しの動画が完成します。After Effectsの使い方を「喋り無し」でYouTubeにアップロードしているベトナム人がいます。なんとチャンネル登録者数は100万人を超えています。1動画あたり10万円ほどの収入を得ていると推測できます。彼は英語を話せないけど、字幕で英語を表示できるほど英語力がある。そう、動画には夢があります。視覚的な情報さえあればAdobe製品のほとんどは理解できます。彼には突き抜けたAfter Effectsのスキルと、少しだけ英語を理解できるスキルがある。それだけで、YouTube上にキングダムを作れるんです。すげえでしょ。
#08_ScreenFlowでマイクを通さずコンピュータの音源を録音する方法
コンピュータの音源を録音したい場合は、ドライバをダウンロード&インストールする必要があります。Camtasia ではシステム音源と表現されています。パソコンのスピーカーから出るあらゆる音を、マイクを通さずして録音する機能です。いちいちマイクを通していたら音質が下がりますよね。例えば、以前自分が作った別の動画の一部をスクリーンキャストしたい場合、この機能が使えます。音が綺麗に録音できます。もちろんあなたの喋りは、スピーカーから出る音ではないので、ちゃんとマイクを通して録音する必要があります。さてインストールしましょう。
- コンピュータの音源を録音する場合
- Download Now
- Zipファイルを開く
- 続けるをクリックしてインストールする
- 閉じる
- ゴミ箱に入れる
- コンピュータのオーディオを録音にチェックを入れる
#09_ScreenFlowで画面を部分的にスクリーンキャスト録画する方法
僕はこの機能を使いません。でも一部の人にはニーズがあるようです。画面を部分的に録画する方法です。新規録画の画面を開いて、点線で囲まれた四角のアイコンをクリックする。点線が画面上に現れて、点線の外側は暗くなります。説明不要と思いますが、点線内が録画されます。
もしUdemyやYouTubeにアップロードする場合、動画の縦横比率は決まっています16:9です。最近はRetinaディスプレイのおかげでiPhoneですら驚くほどの解像度を持っています。4Kはやりすぎかもしれませんけど、できるだけ解像度を上げて書き出してください。オススメは、1920px * 1080px。あるいは少し妥協して1280*720でしょうか。
少しトリビアな裏技を。部分的に録画する場合、対象画面にピッとフィットさせる方法があります。それはスペースバーをクリックして、点線のホールドをリリースすること。ほら、ピタッと画面にくっついた。
#10_ ショートカットでScreenFlowの録画を開始する方法
録画を開始する方法はいろいろあります。例えば Command + Nで新規書類を開いて、赤色のボタンをクリックするパターン。あるいは、画面右上のScreenFlow アイコンから「録画」をクリックする。停止したい場合は shift + command + 2 が便利です。
僕はもっぱらショートカットの shift + command + 2を使っています。録画の開始と録画の停止を兼ねているショートカットです。
#11_撮影した動画を新規作成するか追加するかを選ぶ
まずテスト01のScreenFlowファイルを作ります。shift + command + 2で録画を開始、録画を停止します。
次。テスト01を開いたまま、新しい録画を開始します(shift + command + 2)。再び停止します(shift + command + 2)。お、さっきまでは見えなかったウィンドウが表示された。録画完了・・・云々。オプションが2つあります。
- 書類を新規作成:新しいScreenFlow ファイルを作ります
- 書類の追加:すでに開いてあるファイルに録画データを追加します
今回は新しく書類を作るので「書類を新規作成」を選択します。選択してOKをクリック。新しいファイルなので、名前の入力を求められます。テスト02という名前にしました。
テスト01とテスト02を開いたまま、3つ目の動画を録画します。同じくshift + command + 2 で録画を開始、停止します。今度は既存の書類に追加してみましょう。「書類の追加」を選択し、ドロップダウンメニューからテスト02を選択してOKします。そうすると、今ほど録画した3つ目の動画がテスト02のメディアライブラリに追加されています。
テスト02の続きとして、3つ目の動画を追加したい場合はメディアライブラリからタイムラインにドラッグ&ドロップします。
いや、実はね、テスト02(左)ではなくてテスト01(右)に3つ目の動画を追加したかったんだ。そんな要望にもお答えします。左右にScreenFlowデータを開いて、今回の場合であればテスト02(左)にある3つ目の動画データをテスト01(右)のタイムラインにドラッグ&ドロップ。テスト01のメディアライブラリにも自動で3つ目の動画が追加されています。便利でしょ!
#12_録画と停止・一時停止のショートカットを割り当てる
ScreenFlowでは録画/停止のショートカットを「録画ホットキー」と読んでいます。shift + command + 2 が嫌なら、自由に変えちゃってください。うちの奥さんは手が小さいので shift + command + 2の操作に苦労していました。例えば option + command + 2 とかでもいいかもしれませんね。
- ScreenFlow > 環境設定
- 録画ホットキー:にショートカットを割り当てる
録画を停止する選択肢以外にも一時停止というものがあります。例えば撮影中に突如、尿意を催した場合。僕は撮影前にコーヒーを飲むので、カフェインの利尿作用が半端ない。しかも大量の水を飲むので(1日に5〜6リットルほど)、オシッコの量も半端ないです。あれ、なんで自分の尿意事情を自慢しているんだろ。まあいいや。オシッコするために録画を停止するのは嫌だし、かといってオシッコしている最中ずっと録画しているとデータ容量が大きくなるし・・・。そんな時に一時停止を使ってください。Play Stationの一時停止と同じ役割です。友達とウィニングイレブンしている時に「ちょっとまって、トイレ行ってくる」とか「腹減ったな、カップ麺でも食う?」のタイミングで使うアレと同じ役割です。ちなみに一時停止ホットキーにもショートカットを割り当てられます。shift + command + 1 や option + command + 2 を割り当てるといいかもしれません。
#13_ScreenFlowの使い方 – 表示される画面の大きさを変更する
編集画面のスクリーンサイズを調節してみましょう。もっと大きくしたい場合は、表示 > ズームイン、小さくしたい場合は、表示 > ズームアウトです。それぞれショートカットも割り当てられていますね。
optionをホールドしながら、マウスをスクロールしてもサイズを変更できます。僕はこれをよく使います。
100%にズームは、文字通り録画データ本来の(100%の)大きさを表示するので、大抵の場合はでかすぎます。僕は5KのiMacを使っているので、明らかに100%表示はデカすぎで、編集しづらいです。ベストなのは「ウィンドウに合わせる」かな。全体が見えるように自動的に表示サイズが調節されます。
チェッカーボードを表示をクリックするとどうなるか。編集画面の背景(スクリーン)がチェッカーボードに変わりました。若干見やすくなりますね。
#14_ScreenFlowのスクラバー(赤色の棒)で動画を編集する方法
AdobeのPremiere Proではタイムインディケーターと呼ばれるこの赤い棒。ScreenFlow ではスクラバーと呼ぶそうです。YouTubeのScreenFlow の解説動画などを見ていると、スクレイバーと発音されています。少なくとも僕にはそう聞こえます。再生したい場所にスクラバーを動かしたり、編集したい場所にスクラバーを動かす。で、やりたいことをやる。ただそれだけです。このスクラバー操作をするには、基本的にマウスを使わなきゃいけないので、操作自体は非効率的です。作業を効率化したければ、なるべくキーボードだけで作業を完結させることを意識しましょう。
ちなみにこのスクラバーの下にある旗みたいなやつ。なにこれ。これはカット編集に使える旗です(旗でいいのか)。クリックすればその場でカットされるし、ホールドしたまま右に移動すればカットして間を空けることができます。
スクラバーを使った4つの削除
スクラバーで便利な機能の一つが、冒頭/末尾のトリムです。ショートカットではWとEが割り当てられていますね。スクリバーより左側を削除したければ「冒頭をトリム」。
右側なら「末尾をトリム」です。メニューの編集からもトリムの選択が可能です。
ただの削除とリップル削除と違い
大事なお話です。削除は左づめをしません。リップル削除は左づめをします。レクチャーを作る場合は、このリップル削除をどのくらい上手に使いこなせるかで作業効率がぐっと変わってきます。例えば波形を見て音声のない部分(しゃべっていない部分)を見つけます。シフトをホールドしながらスクラバーを移動させて選択します。ここで削除(delete)をすれば、選択箇所が抜け落ちたかのようにポカッと間が空きます。ここはやはりリップル削除(command + delete)で、間を詰めて削除した方が効率的です。
#15_ScreenFlowのタイムラインを操作する方法
まず背景色を変えて見ましょう。デフォルトの黒のままで問題ないですが、変えたい人は左側の四角形のようなアイコンをクリックして、時間が表示されている場所の上に現れたバーからカラーを変更していきます。
タイムライン左下のスライダーをいじると、タイムラインに表示される尺の単位を変えられます。細かい編集をしたければバーを右に持っていけばいいし、大雑把な編集をしたければ左に持っていけばいいです。
思い出したかのように話すんだけど、メディアライブラリのズームをいじるとサムネイルの大きさを変更できます。
#16_ScreenFlowのタイムラインを操作する方法 PART2.screenflow
タイムラインにまつわる、ショートカットや小技を紹介していきます。タイムラインを拡大、縮小したければ左下のスライドバーを調節するか、=(拡大)-(縮小)でも調節できます。キーボードの「ほ」の位置ですね。
さて、フレームについて説明します。右矢印をトントンとやると、フレームが増えていきます。これ、2秒01の01はフレームです。2.01秒ではないです。ちなみにデフォルトでは30フレームで1秒なので、2秒29フレームから1フレーム進むと、次は3秒になります。
次。タイムラインの開始位置(一番頭)に移動するには、command + 左矢印。終了位置(一番お尻)に移動するには、command + 右矢印。
開始位置と終了位置への移動は、時間が表示されている場所の左側にある早送りマーク、巻き戻しマーク(みたいなやつ)をクリックしても同じ挙動を得られます。
ここは重要。再生のショートカット。2つあります。
- スペースで再生/停止
- Lで再生
スペースキーは再生と停止を兼ねています。Lは再生だけ。カット編集する際に多用するショートカットです。うちのキーボード、iMacもMacBook Proもスペースバーが若干沈んでいる気がするのです。たぶん、再生/停止で触りまくっているからです。(気のせいだといいけど)
ちなみに、このLを繰り返し叩くと倍速プレビュー再生になります。1倍速で聞いていると、編集時に「遅い」と感じる時があります。その時、Lをトントンと2回押してあげてください。再生速度が上がります。編集スピードも上がります。
#17_タイムラインのレイヤー構造を理解する.screenflow
Photoshop、Illustrator、あるいはAfter Effects、Premiere Proに詳しい人には馴染みのあるレイヤーの概念。僕らは静画を見たとき、すべてのオブジェクトが同じ平面に存在していると思います。でも、よくよく考えてみるとそれだけ編集しにくいんですね。だからAdobe社はレイヤーの概念を発明した(たぶん)。レイヤーは、一言で上下関係です。前後関係と言ってもいいかもしれません。これはシンプルに、レイヤーの上にあるデータが優先されて表示される・・・と、ただそれだけのことです。画像のタイムラインでは、選択された画面録画が優先されています。
選択した画面録画を下のレイヤーに移動させました。プレビュー画面に表示されている絵も変わりましたね。表示されている絵は、上にある(優先されている)レイヤーの絵です。
レイヤーを移動させるために、このでぶっちょな図体を少しだけ細くしたい!細い方が移動しやすい!そう思ったでしょ。細くする方法があるんです。レイヤーの一番左。下向き三角のアイコンをクリックする。ほら、細くなった。これで移動させやすくなったでしょ。
#18_グループと入れ子構造(ネスト化)を使いこなす方法.screenflow
グループ化について。タイムライン上での複数のクリップの位置関係や長さを固定したい場合は、グループ化すると便利です。一旦グループ化すると、文字通り1つの塊になって左に行くも右に行くも一緒に移動します。
グループ化の問題点は、レイヤー構造が複雑になることです。どんどんとレイヤーを追加してグループ化しても、タイムラインはスリムになりません。そこでクリップを入れ子構造にします。タイムライン of タイムラインみたいな構造を作るわけです。Premiere ProやAfter Effectsではネストと呼ばれる機能です。入れ子にすると、複数のグループ化されたレイヤーが1つのレイヤーに統合されます。まあScreenFlow で入れ子にしなきゃいけないほどの複雑な作業なんてのは、僕には想像できないんだけどね・・・。オンラインコースのレクチャーを作る程度であれば、入れ子構造は不要です。僕はいつも2つのレイヤー(録画画面と音声)だけで作業しています。
ちなみに入れ子を再度、編集したくなったら、入れ子をダブルクリック。タイムラインに新しいタブが生成されます。もちろん生成されたタブで編集をすれば、メインのタイムラインにある入れ子レイヤーも編集されます。
#19_動画に音楽を追加する方法(メディアを追加する方法).screenflow
まずインスペクタでメディアライブラリを選びます。
- メディアを追加
- 音楽を選ぶ(mp3ファイル)
- 音楽を挿入したい場所にスクラバー(赤色の棒)を移動させる
- メディアライブラリの音楽ファイルの上でダブルクリック
これで、音楽の挿入ができます。
#20_音楽のある動画を編集する時はロック機能を使う.screenflow
音楽に限らず・・・何ですけど、特に音楽を挿入した時に覚えておいたら便利な機能があります。ロック機能です。ロック機能を適用しないまま、例えばリップル削除をしてみましょう。音楽の途中でリップル削除するなんてありえないことです。音楽がぶつ切りされたら聞くに耐えないものになるのは想像に難くないはず。かといって、音楽トラックの上にあるレイヤーの編集を全くしないわけにはいかない。どうすればいいだろうか。そうです、ロック機能を使うのです。
音楽クリップの上で右クリック。クリップをロック、を選択します。これでクリップを動かすことも、もちろん削除することもできなくなりました。仮にリップル削除をしても、ロックされたクリップには影響はありません。
#21_ScreenFlowのカット編集は3通りある.screenflow
オンラインコースを作る際、スクリーンキャストでレクチャーを作ることが多くなります。レクチャー作成において、基本的な編集作業はカット編集になるかと思います。いくつか方法を紹介するので、あなたに合ったカット編集を見つけてみてください。見つけて、体得してください。まず1つ目、shiftをホールドしながらスクラバーを移動して部分的にクリップを選択します。選択部分をcommand + deleteでリップル削除します。
2つ目。スクラバーに合わせて冒頭をトリム、を使います。ショートカットキーにWが割り当てられていますね。スクラバーより手前(左側)が削られます。リップル削除ではなく、普通の削除になるので、手動で左づめする必要があります。
3つ目。インポイントとアウトポイントです。Premiere Proと同じキーが割り当てられています。
- インポイント(I)
- アウトポイント(O)
選択する開始位置を決めるのがインポイント、終了位置を決めるのがアウトポイント。アウトポイントを押したら選択された部分が青紫色にハイライトされます。リップル削除すると左づめで選択部分が削除されます。僕はもっぱら、インポイント+アウトポイント+リップル削除の組み合わせでカット作業をしています。