(バイク二人乗りでこけて、奥さん怪我してもうた。ごめんなさい。)
奥さんに先立たれて鬱病になった・・・。
そんな本をKindleで読みました。
タイトルは・・・思い出した!やまない雨はない。です。
ドラマ化されたほど有名なストーリーなのでご存知の方も多いかもしれません。
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病気はただの時間ロス
いろいろ感銘を受けたのですが、特に記憶に残ったのは本編のストーリーから少し逸脱した部分です。主人公が尊敬する上司の言葉。
「病気になってロスした時間は戻ってこない。病気のおかげで人生の大切さがわかったとか思わないほうがいい。病気はただの時間ロス」
なるほど、確かに。
僕たちは、病気になって初めて健康の大切さがわかったとか、仲間の大事さがわかったと解釈する傾向にありますよね。病気がXXを教えてくれた・・・の常套句に限らず、なにかネガティブなことがあったおかげで今はこんなにポジティブだという絵コンテを作りたい生き物なんですね、たぶん。
ありがとう、元カノ!
昔の彼女に「いろんなダメ男に人生をズタズタにされたせいで、力也に会えたと思うと、今までの元彼さんたちにも感謝しなくちゃな」と繰り返し言われましたが、ちっとも嬉しくありませんでした。そもそもそんなこと僕に言う必要あんの?ちなみにこの女性は、強烈な浮気魔で、元彼と頻繁にセックスしていることが後で発覚しました。
こんなダメな女性と付き合ったおかげで、良い女性とダメな女性の選別眼が鍛えられました。ありがとう、元カノ!
・・・とはならないでしょ。ならないですよね?
先に挙げた上司の言葉にあるように「病気はただの時間ロス」なんです。ネガティブな事象はネガティブな事象として独立で存在している。そこにどんな解釈を加えるも人間の自由なんだけど、あくまでも変わるのは解釈だけで、ネガティブな事実は何も変わらない。ですよね。
病気したおかげで、時間の大切さに気づき、これまで以上に働くようになった・・・みたいな武勇伝はあくまでも武勇伝。病気でロスした時間を取り戻すべく一生懸命働く、というのもただの詭弁です。そう解釈したい自分がいるだけ。病気でロスした時間は戻ってきません。ロスはロスなんです。
最大のタイムマネジメントは長生きすること
僕は知っているんです。病気があるとキャリアに影響があるってことを。病気ほど大きなものでなくとも、例えばストレスを少しでも抱えたりすると、やはりこれも長期のスパンで考えてキャリアに影響を与えます。僕の師匠がかつてこう言っていました。最も効率的なタイムマネジメントは、長生きすることだって。長く生きれば、その分多くのことができます。
ストレスかけて短期集中的に仕事をするよりも、ストレスフリーで長期間にわたって仕事を続けた方が、トータルでのパフォーマンスは上がると信じています。だからこそ、病気にならないようマネジメントしなきゃいけないし、病気の種みたいなものを決して作っちゃいけない。僕は強くそう思っています。
僕らこんな風に家族単位で世界をぐるぐる回りながら生活しているんですけど、ちょっとした健康管理のミスで航空券をパーにしたことが2回ありました。3人の分のフライトですから、1回パーにするだけで、簡単に数十万円の損失が発生します。そうそう、健康でい続けるってのは、時間だけでなくお金すらも節約できるんですね。
家賃と弁護士
(この安宿は、不動産が高騰している香港でも$40/dayくらいでした)
再度師匠の言葉を紹介します。
「家賃と弁護士だけはケチるな」
地震大国の日本において家賃を節約すると痛い目に会うのは日本人であれば誰もが理解していることです。要はお金でセーフティを買えってことですね。Airbnbでも、家賃とセーフティはトレードオフです。ニューヨークだとマンハッタンでも上の方(ハーレムあたり)は安いけど、ウェストサイド・イーストサイドになると値段が5、6倍高くなります。治安や災害を含めてのセーフティを、金で買えってことですね。よくわかります。
まったくの余談ですが、家賃と年収は、明らかに正の相関があると思うのです。いや、相関というより因果といった方が正しいかもしれません。因が家賃で、果が年収です。年収の高い人ほど家賃の高い場所に住むのはわかりますが、実際はその逆も然りなのかなと思うのです。家賃の高い場所に住めば、自然と年収は上がるんじゃないかな・・・と仮説を立てているところです。サンプル数が非常に少なくて参考にならないかもしれませんが、僕の周りでは引っ越した人から順番に経済的に成功しています。ま、あくまでも仮説ですけどね。誰か証明してください。
家賃と食事代
(ギリ島は、5000円も出せば水上ヴィラでお腹いっぱいシーフードが食べられます)
弁護士に関しては、僕自身訴訟を抱えてないので、なんとも言えません。僕らの場合であれば、弁護士ではなく食事ですね。
「家賃と食事代だけはケチるな」
若い頃は安くてカロリーの高い、ハンバーガーや牛丼でも胃袋は満足するかもしれませんが、20代後半にもなると、そんな生活は続けられなくなります。というか、家庭があるので、ね。個人的に、食事から得られる幸福は、数ある幸福の中でもかなり次元の高いものに属するので、飯代を増やせば自然とメンタル的にもヘルシーになれます。旅行先でも、やっぱり美味しいものを継続的に食べると、その国の印象がぐっと良くなります。なんででしょうね。
メンタルもフィジカルも健康だと、時間もお金もかなり節約できます。うーん、節約というより、稼ぐパフォーマンスが上がるっていった方が正しいのかな。投資するのは、英会話でもなし、本でもなし、人脈でもなし。仮に自己投資という微妙な(個人的には好きではない)言葉を使うのであれば、最大の自己投資は「家賃と食事代」と胸を張って言えます。
まあ胸を張って言うことじゃない気がしますけど。
そして今日、朝マック行ってきました。美味しかった!