こんなメールがきた(ことがある)。
別の言葉で言い換えているだけで、それってダイレクトレスポンスマーケティングのことじゃん。それって微妙にパクリでしょ。
「はい、その通りです」以外の答えが見つかりません。微妙にパクリっていうか、完全にモデルをトレースしています。白状します、100%パクリです。そもそもなんでそんなにパクリに敏感なのか僕には分からないけど。(ってかDRMって言っているし!)
先人がトライアルアンドエラーをして十分な結果を出した。それが体系化された。だから僕はそれをトレースする。別に今の会社で世界一を目指しているわけじゃないしね。そこにプライドもなにも存在しない。どうせDRM(ダイレクトレスポンスマーケティング)のモデルをパクるなら世界一DRMをの知識があり、世界一DRMの本質を理解しており、世界一のDRM実践家であろうとするのが、僕の中のパクリの流儀だ。武道では弟子が師匠超えを果たす時に、守破離のプロセスを経るらしい。でもビジネスは守・守・守で十分。
ちなみに英語学習においても世の中にある英語学習本を読み漁り、一番合理的で腹の底から納得のいくモデルを見つけ、その方法論を完璧にトレースした。そうやって僕は学習してきたから、変なシャドーイング訓練とか、変な音読訓練とか、変な聞き流す系音源とか、変なディクテーション訓練とは一ミリの接点もなかった。ただ辛抱しリスニングして、分かり始めたら今度はそれを使って、とうとう日常の中に6時間以上英語を混ぜた生活スタイルを構築した。それは今でも変わらない。歩けば、Jay AbrahamのThe Sticking Point Solutionが聞こえてくる。
なにより、僕はまだ若い。30歳、40歳になって「お前、パクリかよ」なんて言われる人生を送っていたらそれは少しショックかもしれないけど、まだ24歳だから。僕が1年間どれだけ必死にマーケティングを勉強した所で、先人の知恵を凌駕する方法論が生み出せる気がしない。もしそう思っている人がいるなら、そうとうな天才か、ただの無知ゴリラかのどっちかと思う。だから僕はベンチャーが確実に収益を上げられ、かつ自分の性分とぴったりフィットするモデルを選んで、完全にトレースしている。そこに創造性は存在していません。(ここ。僕の唯一の謙虚が発揮される場所)
もちろん僕の思考法やライフスタイルにも確実に源流がある。かなりの量のリファレンスにあたって、考え抜いて、試してみて今のが確立されたわけだから、そこに「パクリです」と言われても「その通りです」としか言い返せない。それは宮台真司氏が言っていましたよ、それはドラッカーが言っていましたよ、それはニーチェ本に書いてありましたよ、それゲーテ本にありましたよね?それは養老孟司氏の本に書いてありましたよ・・・。「はいそうです」が正直な答えです。(次は仏陀を攻略しようと思っとるけど、どーけ?)
中世の天才で暇な人たちが存分な時間をかけて思考実験したんだから、たった数時間ワタミで酒飲んで語った所でそれを越える人生論が生まれるはずがない。ましてや1日8時間以上働く人に、考える時間は存在するのか。人生を語るほど素養があるのか。5年ぶりに再会した大親友は、自らを社畜と称し、今月の給料をダービーに突っ込むと言っていた。変に人生論を語るおっさんより、彼の方がよっぽど人生を謳歌しているように見えた。
自分より頭のいい人たちが、自分よりも多くの時間をかけて作り上げたものがここにあります。それを採用しますか?しませんか?
「おれはクリエイティブでいたい。オレにはプライドがある。人と違うことがしたいんだ」
あーなるほど。それもたしかに一つの生き方ですよね。でも僕はその分野で自分自身の創造性を発揮したいとは思いませんし、「お前はドラッカーやニーチェに負けている」と言われてもちっともプライドは傷つきませんし、そもそも人と違うことがしたいというその発言自体に大衆性を感じてなりませぬ。
個人的に興味があることは、今のモデルを成功させていかに早く日本を出れるか、ただそれだけっす(一緒に働いている人たちにもそう言っているし)。それが達成されるなら、ビジネスモデルもライフスタイルも仕事術も完全にトレースできる。そこにプライドをはさむ余地なんてないし、はさむ気すらも起こらない。早くThe FrayのLook After Youを生で聞きたいだけです。早く1日中本を読む生活に入りたいだけです。早くマック以外の食べ物を食べる時間が欲しいだけです。で、20代後半にこの業界にカンバックして、人生かけて勝負したいだけです。以上。
石崎力也
追伸:この雨の中、セミナー会場の下見にいっているらしいです。彼らしい・・・
追伸2:『3度の飯よりリスト』だって。すごいなぁ。見習おうっと。さ、飯いくか。