アメリカでの呼び名。
ネットビジネスって言葉はないですね、アメリカには。
僕らが参加している「もっとお金を稼げる」という市場はオポチュニティシーカーズマーケットと呼ばれています。
Opportunity Seekers Market(機会追求市場)
ようは、チャンスがあればもっと儲けたいと思う人に、こうやったら稼げますよいうことを教えて、お金を刈り取るモデルです。コンサルタントやコーチングといえばカッコよく聴こえるかもしれませんが、マーケット的には競馬の情報サイトと同じです。両方とももっと儲けたいと思う人を対象にしている。
競馬やりますか?競艇でも競輪でも構いません。あるいはパチンコでもいいです。やったことのある人は理解できるはずです。周りにいるのは貧乏人ばっかりだと。僕自身、大の競艇ファンなので、自分を責めているようで心痛いのですが、確かに競艇場には貧乏が多い。身なりも汚くて、平気で痰を床に吐くような連中がたくさんいます。僕もジーンズにパーカー姿なので、人のこと言えませんが(痰は吐きません)。
以前神田昌典さんがオーディオセミナーかなんかで、ネットビジネスを教えている人たちは教育者だと発言していました。本来なら競馬場やパチンコ屋にいるような人たちが、ネットビジネスのおかげでアフィリエイトや情報商材の販売などを始めた、と。まあ確かにアフィリエイターやインフォプレナーやっている人たちの顔付を見ると、パチンコ屋さんにいる彼らと同じ顔ですよね。実際に儲かっている人たちは嗅覚が鋭くて、彼らは競馬場にいるような人たちがどんな言葉に反応するかをよく知っています。僕もよく知っています。自分が現役のギャンブラーなので。
群がる人たちはご想像の通り、実際に競馬場にいるような人たちです。
ここに大きなジレンマがあるわけです。競馬場に行く人たちは基本的に貧乏。ゴミ箱にある予想新聞なんかを拾い、友達に無心しながらギャンブルをしています。120円と180円のカップラーメンがあれば、節約のために120円の方を選びます。そんな貧乏な人たちがネットで稼ぐのは意外に難しい。ギャンブルの場合は100円を投下すれば、それが1000円になるポテンシャルがあります。ネットビジネスの場合は、ただ100円投下するだけではダメで、追加で努力や時間なども投資しなきゃいけません。しかも100円を投下したとしても、それが1000円になる可能性が本当にあるのかどうかもわかりません。
そこで初期投資をケチるわけです。ドメイン代を節約する、サーバー代を節約する、教材代を節約する。YouTubeは無料だからが口癖で、YouTubeに落ちている動画を真剣に見ている。YouTubeにノウハウが転がっているわけないのに、節約のために低クオリティの動画を見ている。これ、一番やばいパターンです。お金を稼ぎたいのに、お金にならないことを真剣にやっている。
こういった稼げないことを真剣にやる人を揶揄する意味で、海外の自己啓発ではよくこの言葉が紹介されます。
「この世で最も無駄なことは、無駄なことを効率よくやろうとすることだ」
“YouTube ダウンロード”みたいに乞食みたいな検索をかける。画質が荒く、ノウハウもお粗末で、しゃべりの下手くそな人間の動画をダウンロードする意味が、どこにあるんでしょうか。
ネットビジネスをやる人たちは、貧乏を脱出したいがためにそれをやっているんだけど、ネットビジネスで成功するためには貧乏じゃ無理っていうジレンマがあるんです。最低でも普通よりもちょっと上の経済状況じゃなかったら、成功はおぼつかない。僕はそう思います。初期投資に10万や20万も出せないようなメンタリティの人が、ネットビジネスで成功するなんて想像できません。120円か180円かで悩むような人たちは、そもそも素養がないと言えましょう。