【僕はアメリカの図書館で泣いた、正常でしかブレイクスルーは起きないたった1つの理由】
今日はブレイクスルーについて2つの事例を紹介する。と思ったけど、時間的制約が強いので1つだけ紹介する。今日紹介する「ブレイクスルー」は最近よく僕のブログで登場する、いわばアメリカマーケティングの教祖的な存在であるJay Abrahamが提唱するブレイクスルー。彼の洋書にある一節に若干の解説を加えてブレイクスルーの正体を暴いてみようと思う。
今回お届けするノウハウはこちら
超論理的、そして行動力
Jayいわく、「ブレイクスルーとは、超論理的な思考で導きだされた方法とそれに対する行動力のこと」らしい。彼のセミナー音声やオーディオブック音声を聞けば一発でストーンって入ってくるんだけど、日本語に訳すとなると少し理解が難しくなるかもしれない。さあ頑張って解説してみよう。
まず僕たちの思うブレイクスルーとJayの提唱するブレイクスルーは何が違うかを明確に指し示してから。いざ僕たちがブレイクスルーについて考えてみて下さいなんて言われると、それはそれは超革命的で、人類が全く気づきもしなかった一種の「ひらめき」的な要素を期待してしまう。少なくとも僕はブレイクスルーについてそのような印象を抱いていた。だから「ブレイクスルーを起こせ」なんて言われると、インドの山奥に行って20日間断食をしながらひらめきを得ようとするかもしれない。あるいは音楽を爆音で聞いて神からの教示を得ようとするのかもしれない。
なんていえばいいんだろう。普段から僕たちは正解の選択肢を連続でとっていて、ブレイクスルーたるものはその正解の選択肢の中でも格別に優れている選択肢を取るような感覚。イメージとしてはポジティブなものの中から更にポジティブなものを選ぶような印象。
え?そんなにサラッと聞き流してダメだからね
でもJayのいうブレイクスルーは全く違う。「超論理的な思考で導きだせ」と言っている。この意味、分かる?超論理的っていうのは「フツーに考えたら当たり前すぎるぜ」って意味。もう遠回りにいうのはやめよう。Jayが言いたいのは「あなた方大衆の頭の中にあるものは基本的に間違っていますよ」ってこと。つまり僕たちのデフォルトは「誤り」「ネガティブ」「勘違い」だってこと。ゆえに冷静になって考えて、その誤りを取り除くだけでブレイクスルーは起きちゃうんだよってこと。
え?これやばくない?そんなにサラって聞き流していいところ?僕だったら習字で「その誤りを取り除くだけでブレイクスルーは起きちゃうんだよ」って壁に書いてもいいくらいのインパクトだったんだけど。大事だからあと3回言っていいですか?
その誤りを取り除くだけでブレイクスルーは起きちゃうんだよ
その誤りを取り除くだけでブレイクスルーは起きちゃうんだよ
その誤りを取り除くだけでブレイクスルーは起きちゃうんだよ
ジェットストリームの朱色が長期記憶に変わるまで
ブレイクスルーってのは僕たちが考えているものとは全く違う。ポジティブの中のポジティブがブレイクスルーではない。ネガティブの中から「ふつう」の選択肢を選びなさいってこと。あまりの衝撃に、僕はCSIS458のクラスをぼいこっとしてそのまま図書館に直行し「Don’t go far. Try to control what you have」(遠くに行くな。お前の持っているものをコントロールしろ)とCSIS458の教科書に書きなぐってしまった。何度も何度も。何度も何度も。何度も何度も。オキニのジェットストリームの朱色がなくなるまで。(たまに僕はこういうことをやってしまう。一生覚えておきたいものは手が折れるまで紙に書きなぐってしまう)
[amazonjs asin=”B004AYDUP4″ locale=”JP” title=”ジェットストリーム4&1 ネイビー 0.5 MSXE510005.9″]
ブレイクスルーってのは僕たちから遠くはなれた場所にある手中にない何かだと思っていた。でも違った。ブレイクスルーってのは、既に僕たちの手中にある。脳内にある。ただ、僕たちは正常な判断ができないからそれを見つけることができない。
くそ、なんだ。答えはオレの中にあったのか。確かに振り返ってみてもそうだった。これまでブレイクスルーが起きた瞬間ってのは「ひらめいた!」って感覚じゃなくて、「どうして気づかんかってんて!!!」ってものばかりだった。くそ、答えはオレの中にあったんだ。だけど周囲の声、周りの期待、失敗への恐れ、ゴミのようなSNS上の投稿の閲覧、かっこよくみせたいクソのようなプライドが、正常であるのを妨げていたんだ・・・。(JFケネディを見てたら己のかっこわるさに涙が出てきそう)
勘違いを取り除けば革命になる
悲しいかな。僕たちはデフォルトで勘違いの塊のような生き物。少し冷静になってその勘違いをそっと取り除くだけで世間からは「革命的な」と形容されてしまうものが生まれてしまう。
自分はいつもメタな位置にいて、世間を傍観しているような気分でいた。悔しい。まさか自分が世間の一部だったなんて。いつも世間を第三者として捉えていたつもりなのに。自分が当事者そのものだと気づいたときは相当なショックで嗚咽まじりの涙を流しそうになった。まさか自分が世間の一部だったなんて。
さて、ブレイクスルーの話に戻ろう。ブレイクスルーは遠くにあるものではない。僕たちがコントロールできないものでもない。なんなら少し冷静になって3時間ほど考えてしまえばブレイクスルーの種は生まれてしまう。全て手中にある。ただ、僕たちが勘違いしているから、見えていないだけ。これまで見えていなかったものをほんの少し見えるようにするだけであなたの世界はがらっと変わる。これまで見えていなかったものをちょっぴり見えるようになるだけで文字通りこの世の中がガラっと変わる何かを生み出してしまうのかもしれない。
傲慢さに負けたら今すぐライフネットで最高額の生保をかけろ
正常な状態でしかブレイクスルーは起きない。僕たちは正常な状態でないからブレイクスルーを起こせない。(うちの会社のデザイナーは”正常位じゃないとイけない”といつも土曜日の朝に僕に愚痴をこぼす。これも何か関係あるのか?)
デフォルトで自分が正しいと思うのはやめよう。ブログ上やFacebookで取締役とか代表とか月収いくらとか書くのは自由。それも現代における戦術の一つだから。だけどSNS上で自分をどれだけ盛っていても、このワタクシの内側にあるものは”誤りだらけ”というマインドセットでいる方が健康だと思うけどいかが?特に僕のような傲慢の塊のような人間は、自分の首を絞めながらウチに潜める傲慢さを手なずける必要がある。その傲慢さが自分を襲い、コントロールできなくなるまえに。
過労死するほど行動力のある日本人
最後に。Jay Abrahamは「ブレイクスルーとは、超論理的な思考で導きだされた方法とそれに対する行動力のこと」といった。超論理的(つまり超普通ってこと)な思考で導きだされた方法を見つけた後、それに対して行動しなさい、と。行動する能力もブレイクスルーの一つですよと。・・・・・Jayさん。僕の心配の種は自分の行動力の無さではないのでご心配なく。自分の行動力を疑ったことは人生で一度足りとてありません。過労死しちゃうくらいの勤勉さを持つ高尚な民族に「行動力」を求めるのはおかしいですぜ。生まれた瞬間から日本人は行動力を持っている。戦後60年間、歯を食いしばって行動し続けてきた日本人のスピリッツが僕の遺伝子にはしっかりと刻まれているんだから。
生きているなら少しでもロリポのサーバーに何かを突っ込め!
偉大な行動力という遺伝子を後世に残すためにだけに僕は1988年にこの世の中にやってきたといっても過言じゃない。もしかしたら、日本人が一番ブレイクスルーを起こし易い民族なのかもしれない。行動力すら失われたら、僕たちは沈没する。パーティじゃなくて、オフィスに行け、世の中の日本男児。ワタミじゃなくて、図書館に行け、日本男児。お酒を飲んでも世界は変わらない。だけどブログを書けば・・・・・・・ロリポップのサーバーのbit数が若干増える。(てへ)
石崎力也
追伸1:この閉塞感たっぷりの日本に風穴をあけたいと思っている20代はどのくらいいるんだろう?
追伸2:大学生のみんなも東南アジアに行って貧しそうな子どもと無理矢理写真をとってFacebookにアップして、それでオシマイ?マジで?それでいいの?
追伸3:こーゆー”周りにいたらうざい”日本人スピリッツかぶれの人間になりたければ、まずはこの一冊。
[amazonjs asin=”4884741722″ locale=”JP” title=”修身教授録 (致知選書)”]