ロサンゼルス、ニューヨーク、ネブラスカ・・・アメリカにある程度の期間住んでみて感銘を受けたこと。誰も価値観を押し付けてこない文化がそこには存在していた。「いいスコアとって、いいところに就職して」という概念どころか「クラスに出席しましょう」「早起きしましょう」「ご飯は三食にしましょう」という概念すらない。完璧な自主性に全てが任せされている(アメフト・バスケ推薦のルームメイトは1日に6食で1日全てを彼らの本業=スポーツに投下していた。筋トレ・Xbox(アメフト or バスケ)・朝練・性行為。彼らのセックスは本当に開放的だった)。
にも関わらず、成績評価はものすごくシビアなので勉強をしない人や、クラスでのプレゼンス(存在感)が小さい人はすぐにクビになる。Algebra330(代数学)の初日、生徒は40人近くいた。でもFinal Examを受けていたのはたったの10人だった。全ては自己責任の世界だった。
「クラスに出席しましょう」「でも成績評価は厳しいよ」というアナウンス自体が一切ないため、生活スタイルが確立されていない人はすぐに落ちこぼれていく。とくにTOEFL(ibt)で80点以下の留学生は語学力の問題からもどんどんと落ちこぼれていった。(中国人の友達曰く「6ヶ月集中的に勉強したら簡単に越えられるスコアなのに、どうしてそれをやらずしてアメリカに来てるの?ダメだなー、韓国人と日本人は」)
全ては自己責任の世界。誰も型にはめようとしないし、いちいち目くじらを立てない。周りのご機嫌を伺う日本での生活に辟易した僕にとってあまりにもセンセーショナルな体験。人の目を気にせずに生きることがこんなにも楽なことなんだって。
直近5年のうち半分以上を海外で過ごした。これからも年間180日以上は海外で過ごす。定期的に日本以外の国にいかないと、この閉塞感たっぷりの空気に併呑されてしまうのが恐怖でならない。たった10日間の海外滞在でも”あ、この感覚!”を思い出すのに不足はない。一定のリズムが刻まれ始めたら、それは危険信号だと思え。日本に、日本人に、その文化に、併呑されている可能性があるかもしれない。意図的に外に出ろ。そんな気持ちを喚起してくれるGLOBIS.TVをいつも聞きながら眠りについている。今の生活が決して気持ちいいものだと勘違いしないためにも。
あー、ねむい。今日は新宿でセミナーです。昨日も今日も新宿です。
石崎力也
追伸:貧乏ゆすりする友人に囲まれて、それがうつってしまった。涙
追伸2:5日で7本。残り210本。単純計算30日。んー。6/1,2の幕張セミナー前に全部終わらせたいなぁ。