テレビなどでまことしやかに話しているのは、まあ競馬の予想と一緒のこと。つまり誰にもわからないのでなにを話してもOKなわけです。わかって話している人などは実は一人もいません。
僕は無類のギャンブラーで、小学校3年生の時から今日までずっと麻雀、競艇、競馬、自分の事業(一番利回り悪いw)をやっている。そういえば、かつての賞金王で山崎智也が優勝した。僕は1-4と4-1の2点ばりで、取った。表裏20,000円ずつ張って、あたったお金でヨーロッパの中古ドメインを20個くらいオークションで買った。(って、まあSEOの話だね)
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為替もこれと一緒。(笑)
賞金王当日も、普通に仕事をしていたんだけど、デュアルディスプレイの1つを完全に住之江の実況中継にしていた。(笑)で、解説のおっさんが言うわけ。「智也の顔、今日は元気ないなー。じゃあ外しやなー。松井のインは固そうやし」みたいな。顔色で判断できんやろ、適当なことばっかり言いやがって。(笑)
為替もこれと一緒。(笑)
大学で経済学の入門からケインズあたりを勉強した人はご存知と思うけど、為替のレートを決める決定的な理論は今のところ経済学上ないんだよね。特に短期的な動態は本当に分かってない。ただし長期的には傾向として一定の方向に進むことが知られている。購買力平価とかいうやつで、いわゆるビックマック指数のこと。この話を、インドネシアのバリ島で「N」という日本人教授からアマンダリに向かうバスの中で講義された。たぶん聞いていたの、僕だけ。(笑)
ビックマック指数?
ビックマック指数ってのは世界中で共通的に売られている一つのものを持ってきて、いくらで売られているかを比較するという考え方。別にマクドナルドが未来を予想する力があるわけじゃなくて(だって、彼ら為替で大儲けしていないし)、為替水準がその価格均衡に収斂するよっていうただの傾向。wikipediaによると・・・
基準になるのは、米国での商品価格とUSドルである。理論上は対USドルだけではなく、どの通貨に対しても購買力平価は算出可能である。物やサービスの価格は、通貨の購買力を表し、財やサービスの取引が自由に行える市場では、同じ商品の価格は1つに決まる(一物一価の法則)。
一物一価が成り立つとき、国内でも海外でも、同じ商品の価格は同じ価格で取引されるので、2国間の為替相場は2国間の同じ商品を同じ価格にするように動き、均衡する。この均衡した為替相場を指して、購買力平価ということもある。
ってまあ分かったような分からんような。簡単に説明すると、ビックマックをアメリカでは1ドルで売っていると仮定して、日本で100円なら1ドル=100円って決めますよって、ただそれだけ。 だから為替レートが1ドル=105円なら円安すぎだし、1ドル=95円なら円高過ぎで、この予想は長期的にはかなり正しい。
円高はデフレが原因だよ!違うよアメリカがインフレだからだよ!
もうちょい経済学的な話をすると、1ドル100円の状況に物価上昇率をキャリブレートすると、アメリカのそれが5%ならビックマックは1.05ドルになる(まあ経済学ってそんなもんって理解するしかない)。つまりビックマック指数に照らし合わせると、日本の物価上昇率がゼロだと仮定した場合、日本のビックマックは依然として100円なわけだから、1ドルが約95円になる。これってアメリカのインフレの分だけドルの通貨価値が下がったって言うこともできるし、日本国内だけで見ると、デフレのせいで円高を招いたっていう人も出てくる。
ま、かなりライトに換言すると、ドルを買う人が多ければドルは上がるし、その逆も然り。円も同様。これってケインズの美人投票と全く一緒で「なんとなくあの女性が美人だって投票すればその人が美人になっちゃうよ」ってあれ。細かいファクター(為替なら金利差とか成長率とか)はどうでもいいぜってやつ。
HFTという勝率100%の恐ろしい機会
でもそれでもマネーモンスターな奴がいて、スーパーコンピューターを使って注文からオペレーションまでのタイムラグ約.03秒を利用して、あらゆる注文を先に買っちゃうっていうすんごいことを考えだした。だってみんなが買えば上がるんなら、みんなが買う前に買っちゃえばいいし、みんなが売っちゃうならその前に売ってしまうっていう超スゴイ(卑怯な)技。HFT(high-frequency Trading)って言います。この一銭程度の為替差を短い時間で何万回も行うから金になる。って言っても、相当な金がないとこの設備投資は無理だから、まあサックスあたりじゃないと無理ですね。
文責:石崎力也
参考文献:
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