「日本の国債がデフォルトする、暴落する」と話す人がいる。デフォルトとは、債務不履行のことである。国債は銀行や保険会社保険会社、個人などが買っており、保有者には定期的に決まった利息が支払われるほか、満期には額面の金額が戻ってくる(「償還される」という)。その利払いや償還が約束どおりに行われない状態が、債務不履行である。つまり、デフォルトすると言っている人は、国が利払いや償還のためのお金を用意できなくなる=国の財政が破綻する、と考えている。
破綻するかどうかについては、前からも言っている通り「破綻しないと思いますよ」ってところなんだけど、これまでの説明は「財務省が保身のためにそう言いたいだけ」というくらいに終わっていたよね。ということで、今日は「破綻しないと思いますよ」って意見をサポートする「数字面」からの説明を用意した。それがCDSね。
生命保険を少し考えてみよう。被保険者が高齢であればあるほど保険料は高くなる。また被保険者が危ない仕事についていたら(たとえばレーサーとかJackAssに出てくるようなスタントマンとか)、やはり保険料は高くなる。いずれに死亡する確率が高くなるからだね。
生命保険と同じく、国債が死亡した場合(破綻した場合)にその契約料(保険料)を払っていれば、本来得られるはずだった利息や元本の支払いが受けられる仕組みがある。そうそれがCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)という金融派生商品。
もし日本の国債が、スタントマンやレーサーや高齢者のように死亡直前(破綻寸前)なら、その保険料はかなり高いはず。だけど日本国債の保険料率は1.4%とかなりの低水準。1.4%分を支払い、これを70年続けると、支払い保険料と保険金はほぼ等しくなる。これはつまり日本国債のデフォルトは70年に1度あるかの確率と見られているわけだ。
僕のように小学校3年生の時からギャンブルに勤しんでいる連中からすると、「そんな大穴は狙いたくない」という気分になる。逆に日本のメディアが喧伝するように、もうしばらく、たとえばあと2,3年でデフォルトが来るなら、保険料率の1,4%を2,3年分払うだけで、保険金が丸々手に入る。超大儲けじゃない?まあそーゆーすぐに手を出せるような大儲け話は基本的に、嘘なんだけどね。それは笹川財団を通して僕は身にしみて分かった。
文責:石崎力也
参考文献:
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