私は新聞を読まず、役所の資料などの一次情報をとっている。普通の人がそうするのは大変だが、新聞は二次情報、三次情報であることを知っておいてほしい。たとえば国家予算。一次情報である予算書は2000ページにも及んで数字が羅列され、普通の人にはとても読み切れない。だから新聞を頼るのだが、新聞記者がその予算書を読んでいるかというと、実は読んでいない。新聞用に役所が原稿をつくっており、それをそのまま書いているのが現状である。
よくある論調として「役所は嘘をついている!」というものがあるけど、もちろんあるはあるけど、多くはない。彼らがやっているのは中国共産党と一緒で「情報統制」をやっているだけ。間違えを伝えることはないけど、情報自体を伝えないことは多々ある。役所内で言われているのは「マスコミの脳は小鳥の脳」だから、都合の悪い所は切り取って、彼らのキャパ内におさまる数%だけをギブしよう、みたいなこと。え!うそやん!ってあなたは思うかもしれないけど、実際にマスコミに渡される国家予算の要約資料は50ページなんだなー。2000ページある予算書の50ページだから、省かれた95%以上は隠滅された情報といっても過言ではない。少なくとも新聞をメインの情報チャンネルにしている人にとっては、その95%以上の情報は「存在していない」に等しい。
最近はTwitterやFacebookのような「短いコミュニケーション」を主軸とするSNSが広がりつつある。僕が過去に流した情報をそのままTwitter用に編集し、ひたすら自動でリピート投稿しているんだけど、それに対して「あれは違う」とか「ここはオカシイ」みたいな反論がよくある。でもよく考えてみて欲しい。発信者はまずそこにいない(僕の場合)。さらにその情報は古い可能性だってある(僕の場合)。なにより140字で情報をとろうとしている時点で根本から何かが間違っていることに気付く必要がある。TwitterやFacebookなんて「良い所の寄せ集め」という意味では、役所がマスコミに渡す要約資料と全く一緒。都合の悪い部分なんて完全に削除されている。そういったSNSに対して、真剣になること自体おかしな行為に思えるのだけど、どう?間違った電話番号に何度電話をかけても繋がらないが如く、間違った情報にどうアプローチしてもその行為自体になんの意味も存在しない。もしSNSがあなたの有力な情報源になっているなら、「危ない」の一言では片付けられないくらいヤバい。
そんなヤバい目線で日本経済は読み解けない。
文責:石崎力也
参考文献:
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