今回の一連のトラブル、そして中国でビジネスをすることを考える上では何はともあれまず、中国人と中国人の国家観をよく知ることが大事だと思われます。それなくしては中国及びそこで起きることはなかなか理解できないのではないでしょうか。尖閣諸島が問題になっている今、彼らの国家観についてわかりやすい比較を出しましょう。これは私が日米中で20年にわたりビジネスをやってきたノウハウの一端でもありますぞ(笑)。
シドニーにいけば鬼のような量の中国人に出会う。実際僕がホームステイしていたお家もChatsWoodという半チャイナタウンみたいな場所にあった(ちなみに、ものすごく良い場所。図書館もモールも駅も完璧に整備されている)。オーストラリアの一部のおじいちゃんとかは「中国人、マジで消え失せろ!」みたいな雰囲気を露骨に出しているし、実際に僕とオリビア(中国人女性)がスタバでだべっている時に、オリビアに目の前でコーヒーをかけているジジイを見て唖然としてしまった(オリビアが美人すぎたが故に僕の怒りは最高潮ヒタヒタだった)。
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お前、誰にキレてんの?
うーん、ロスにいってもcentral Station(海外ドラマ24でよく使われる駅)の前には広大なチャイナタウンが広がっていたし、ニューヨークにいたときもボストンへ行くための長距離バスステーションは巨大なチャイナタウンにあった。もちろん横浜にもあるし、マニラにもあるし、それこそ欧州のどこにでもチャイナタウンはある。中国人って・・・国を捨てるんだね。あんな反日運動なんか見ると「中国人ってマジで国のことを心のそこから愛しているペイトリオリズム(愛国心)が完璧にインストされているヤツらやな」って思うけど、実際は違う。データによると、資産1億円以上の中国人のうち80%は「国を捨てたい」と心底から思っているし、50%は既に手続きに着手している。富裕層なんてのは特に中国共産党を信頼していない。あの暴動のさなか「おい、お前(日本人)!そこにいたら危ないぞ!」と言って、中国人が日本人を助けるなんて話はゴロゴロとある。あれは、単なる国への不満であって、日本への不満ではないんだね。ある意味、今日ムカついているから、誰かのブログにネガティブコメントしてやる、えい!みたいな日本人と同じ性質のものだと理解できる。
中国4000年という「ネタ」
中国4000年なんて、ネタ的にしか語られず、実際は一つの王朝が続いた期間が短く、意見や政策がゴロゴロと変わってその度に国民(?)は適応していかねばならず、苦しい思いをしてきた。そんな国にペイトリオリズムが根付くとは思えないね。お!ちなみに、英語の次は中国語だよ!なんてメディアに騙されて中国語を勉強したり、中国語学科とか卒業している人はちょっと気をつけた方がいいかも。まずこういった一連の中国の国民性を問うような事件を網羅的に研究した上で、ビジネスを始めないと、踏み倒されますぞ(笑)。チャイナリスクの本質を理解しなきゃね。
国民は国を信頼していない
チャイナリスクの本質は何かというと、もうさっきからツラツラと書いているように「国民は国を信頼していない」という点に尽きる。だから中国に投資するのではなく、中国人に投資しなきゃならない。かつての日本企業がやったように合弁会社を作るなどの愚行を犯してはなりませぬ。急に法律を変えて「日本人出てけ」みたいな露骨な策が施されかねない。カウンターパート(対等相手)を「中国」として見るのではなく「中国人」として見た方がいい。中国と関係を築くのではなく、中国人と関係を築く。「10億の市場」なんて言葉それ自体が、最初から「国相手にビジネスをしよう」という気概が伝わってきて仕方がない。
文責:石崎力也
参考文献:
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