どうも石崎力也です。
再びバイクを漕ぎながら。
金沢は雨でした。
哲学というか石崎のコンテンツ観
クロックスで梅雨を感じながらジムまでとぼとぼと。ビードルズのHere comes the sunを聴きながら。コンテンツマーケティング、勉強していますか。フリーでお配りしたレクチャーの中でコンテンツは「わかるか、わからないか」の微妙なとこを突けってお話しましたね。(復習も忘れずに)
今日はコンテンツを別の観点から考察してみようと思います。いや考察みたいな難しい哲学ごっこではなく、単純に僕のコンテンツ観みたいなユルいテーマです。
コンテンツには消費と生産という観点があります。日常の中でコンテンツを消費する時間と生産する時間を計算してみて下さい。え、私はコンテンツの生産者じゃないですから・・・って。またまた。冗談はそこまてです。DRMをやる人がコンテンツを制作しないなんて、錬金術師がコンビニのレジ打ちをしているようなものです。
iPadは情報の消費者が使うもの
ついでなのでデバイスのお話をしましょう。以前こんなブログ記事を見かけました。
「iPadがあるからMacBook Airが必要なくなった」
もうこの人の職業は決定ですね。マックの店員かティッシュ配りのスタッフです。或いは佐川急便のドライバーか、フィットネスジムのパーソナルインストラクターです。
情報を生産しない職業についている人ですね。少なくともEclipseでコードを書く人ではないでしょう。情報産業を作ってきたデバイスはパソコンですから。MacBook Airなくしてコードは書けないでしょう。
iPadやiPhoneは情報を消費するためのデバイスです。この違いを理解すると、自分の持つべきデバイスがどちらかわかるはずです。
ニコニコ動画を見てYahoo!ニュースにコメントしAmazonで買い物する程度ならiPadで十分です。コードを書く人はiPadだけじゃ苦しいでしょう。「iPadはパソコンに変わるデバイスです」と素敵なコピーを流布しつつも、社内のプログラマーにはiMacとMacBook Airを渡しています。
PanasonicのGH4で撮影した4KフッテージをAdobeのPremiere Proで編集したければ、最低でも16GBのメモリを積んだパソコンが必要です。iPadは論外。
ブロガーやメルマガライターもパソコンが必要でしょう。15分2000字のペースで文章を作るには、キーボードが必須です。iPadじゃ苦しい。
そろそろ情報の生産者にならないかい?
自分が情報の消費者に甘んじているのか、情報の生産者になってお金を稼いでいるのか。彼らの使っているデバイスを見れば一目瞭然です。情報産業を作ってきたのはパソコンであることを忘れないで下さい。もちろんコンテンツビジネスに従事する人はパソコンが必要です。
もう少しお話を拡大しましょうか。
表現方法というお話です。プログラマーはコードを使って自らの頭の中をマネタイズしています。コードで表現しているとも換言できます。
イラストレーターはベジェ曲線を駆使してaiファイルを作ります。それをアニメーターに渡します。アニメーターは時間軸に沿ってキーフレームを打ちながらエフェクトを加えます。イラストレーターの静止画が活き活きとした動画に変わる瞬間です。彼らの表現手段はベジェ曲線とエフェクトですね。
ミスチルは楽曲を通して表現する。マニーパッキャオ(ボクサー)はパンチを通して表現する。
コードもベジェ曲線もエフェクトも楽曲もパンチも、鍛錬した人でしか繰り出せない表現方法です。
メルマガ発行者のライバルは川端康成と村上春樹
一方、メルマガライターはどうか。ブロガーはどうか。表現方法は「文字」です。この文字市場には巨匠がたくさんいます。川端康成や村上春樹がいます。毎日200冊の本が出版されていますが、本のオーサーは文字を表現手段に選んだ人たちです。
語弊が恐れずに言うと、文字なんて誰でも使えるんです。特に識字率がほぼ100%の日本という国で、文字をマネタイズの手段として使うにはライバルが多すぎると言えましょう。
文字で食っている端くれみたいな僕は、そのポジションの危うさを日に日に肌で感じています。文字しか表現方法を持っていなかったら、文字から金を稼げなくなったら家族は路頭に迷います。
だからスキルを分散させるのです。表現方法を分散させるのです。職業を分散させるのです。
「お金を稼げるレベルの」スキルを複数持っておくわけです。金すら稼げないスキルはスキルと言いません。
英語は金にならない
ちなみに英語はスキルになりえませんからね。
日本語ですらマネタイズできていない人が英語を勉強するのは無意味です。空っぽな頭を翻訳しても出てくるのは5歳児の「ままー」「ぱぱー」「カレー食べたい」と同レベルの文章だからです。
そもそもグローバルな人間になりたいという考え方が彼らのスケールを小さくしているのです。錦織圭やイチローが英語を話せるのは、スキルがグローバルに通用するからであって、国際的に活躍したいからテニスを野球を選んだわけではありません。コレってトンチに聞こえるのかな。そう聞こえて欲しくないな。
じゃあどんなスキルが必要か。
そこで冒頭の話に戻るわけです。
コンテンツを生産するという立場で表現方法を分散させる。
こんな発想は保守的で未来に不安がたっぷりで、自分に自信がないからこそ生まれるわけです。正真正銘のビビリ屋(石崎)が言うんだから間違いない。
ブログすらマネタイズできてない人は焦った方がいいです。メルマガすらマネタイズできていない人はもっと焦った方がいいです。いずれ文字だけでは稼げない時代がやってくるかもしれないんだから。
石崎力也拝