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1. ThinkificやTeachableとClickFunnelsを比較すると
今回はClickFunnelsで会員サイト作る方法をご紹介していきます。まず始めに、2つ念頭に置いて欲しいものがあります。まず1つ目は、ClickFunnelsの会員サイトは、ThinkificやTeachableなどよりも優れてる訳ではないということです。具体的には、サードパーティの動画ホスティングサービスが必要です。だから一旦YouTubeとかVimeo、Wistiaとかに動画を上げて、そのリンクを引っ張ってきて、ClickFunnelsの会員サイトに載せてく必要があります。その点少し面倒ですね。
あとは、使い勝手がそんなに良くありません。会員サイトを作れるサービスとして、ThinkificやTeachableがありますが、今のところTeachableのほうが使いやすいと感じています。例えばGoogleドライブにレクチャーを上げておいたら、ワンクリックで全ての動画をTeachableに移すことができますし、ファイル名にレクチャータイトルをつけておくと、レクチャーに自動的にタイトルが入ってきます。Thinkificはそこが弱くて、タイトルが入りません。あとは一括アップロードの部分も若干Thinkificのほうが弱いです。とは言え、Bulk Uploadと言って、Googleドライブの中にある動画を全部Thinkific、あるいはTeachableにアップすることが出来ます。その点やっぱり楽ですよね。
でも、ClickFunnelsの場合は、それが出来ません。例えば、僕は編集の都合でよくレクチャーの尺を短く区切って1分とか2分で出します。そうすると100リンクを引っ張ってこなくてはいけません。しかもそれだけではなくて、1コースの中で100回もレクチャーを作らなくてはいけません。それがかなり面倒に感じている部分です。だからあくまでも、補助的な会員サイトだと思ってください。とは言え、WordPressのプラグインにあるようなものよりも優れていると思います。でも、先ほどもお伝えしたようにサーバーを貸してくれる訳ではないので、TeachableやThinkificに比べて、使い勝手が悪いです。あとは、「あなたはこのコースを受講しました。」みたいな資格をお客さんに渡すことも出来ないし、インタラクションがないので、講師とやり取りするということも出来ません。その点、覚えといてください。
2つ目は、その商品ごとに会員サイトができてしまうということです。だから、仮に9商品用意すると、9つのログインページができてきます。そうすると、僕の管理がすごく大変になるし、お客さんも、仮に9つの商品全部買ってくれた場合は、それぞれのログインページを覚えておいて、それぞれのメールアドレス、そしてパスワードをセットで覚えておく必要があります。一方で、TeachableやThinkificなら、アカウントは1個で良いので、入口は1つで済みます。パスワード・メールアドレスももちろん1つで、全てのコースにアクセスできるようになります。このような違いがあります。ただ、ClickFunnelsでは2つ目の問題はクリアできます。つまり、1つの商品につき1つのログインページではなく、1つのビジネスにつき1つ作ることができます。
2. ClickFunnelsで会員サイトを作る方法
それでは、実際に会員サイトを作成していきましょう。まずは、「Add New」をクリックします。次の画面で、「Cookbook」を使うのか「Classic」を使うのか聞かれるんですけど、今回は「Classic」を使いましょう。「+ Create New Funnel」をクリックします。そして「Sell Your Product」、「Membership」の順番で「+ choose」ボタンをクリックしていきます。
次に「Name」の欄にファネルの名前、「Select Group Tag」でタグの名前をつけます。入力が完了したら、「Build Funnel」ボタンをクリックします。
「Cookbook」を選べばデザインは既に選択されている状態なんですけど、「Classic」を選んだ場合は、「Membership Access Templates」から自分でテンプレートを選ぶ必要があります。使いたいテンプレートが決まったら、「+ Select Template」ボタンでテンプレートを選択します。ちなみに、選択したテンプレートは後で変えることもできます。
同様にして、「Membership Area」でも、テンプレートを選択します。これはログインした後、つまり会員サイトの中です。
タブに三角のマークが表示されているとテンプレートが表示されている場合は、テンプレートが選択されていないという警告です。テンプレートを選択した後は、表示されなくなります。
3. Membership Access ページとは?
次に「Membership Access」ページの設定について説明していきます。「EDIT PAGE」をクリックして見ていきましょう。
見ていただくとわかりますが、全部英語になっています。これは日本語に直すことができるので安心してください。「Create Your Account」は、サインアップフォームのことです。だから、購入したお客さんにこのページを見せて、アカウントを作ってもらいます。でも、どのページからログインしたかによって、自動的にダイナミックにページが変わります。フォームの下に「Already a member? Login Now!」とありますよね。すでにアカウントを作成してある人に対しては、このページが表示されるようになります。
基本的に「Membership Access」にあるURLは使うことはありませんが、このURLを開いてみると、アカウント作成のページではなく、ログインページに飛ばされます。だからお客さんがどういう風にしてアクセスしてきたかによって、登録ページに飛ばすのか、それともログインページに飛ばすのか判別してくれます。
もう1回「Edit Page」に戻って「Add New Element」エレメントを追加してみると、「USER LOGIN」というエレメントがあります。これは、「Member Access」ページにしか用意されていません。2つを用意する必要はありませんが、アカウント作成ページだけではなく、ログインページも作成できます。
4. Membership ページを日本語に変える
では、「Membership Access」ページを設定していきましょう。一番上に、ロゴがあります。これを変更する場合は、ロゴをクリックして、アップロードして、「IMAGE」の項目でロゴを変更します。こういうロゴを作るのはCanvaがすごく便利です。Photoshopにはない手軽さがあります。
あとは、上のスクショのようにフォームの英語表記を日本語に変えていきましょう。
フォームをクリックすると、画面の右側に文言を変更するタブが表示されますので、ここで変更していきます。次のように変えておくと良いと思います。
- Create Your Account:アカウントを作成する
- Email:Eメールアドレス
- Your email…:あなたのEメールアドレス
- Password:パスワード
- Your password…:あなたのパスワード
- Confirm Your Password:パスワードの確認
- Confirm your password…:あなたのパスワード
- CREATE YOUR ACCOUNT:アカウントを作成する
- YourBrand.com:あなたのドメイン名
- Terms Of Service:利用規約
「Already a member? Login now!」の部分は変えれません。ドメイン名と利用規約には、URLを追加しておきましょう。
日本語化が終了したら、セーブするのを忘れないでください。
最後にSEOのメタデータの設定です。これは、あまり関係ありません。SEOの効果は期待しないほうが良いというか、購入者だけに見せたいものなので、検索エンジン経由で見つかっても意味がありません。後でパーミションの設定をしていくんですけど、購入してない人が、このページにアクセスしてアカウントを作成しても、コンテンツを見れなすることができます。ということで、この欄の設定はあまり関係がないんですけど、分かりやすいように商品名を入れとくと良いですね。例えば、Fast Launchみたいな感じですね。あとは、もう1回セーブして終了です。
5. ClickFunnelsのLogin URLとSecret Sign Upの違い
どのURLをお客さんに渡せば良いのかということなんですけど、実はOrder Confirmationページを挟んだら、そこに自動的に「Membership Access」ページのリンクが挟まれます。しかも、そのリンクは1回しか有効ではありません。つまり、お客さんがアカウントを使ったら、2回目は使えなくなるんですね。だから、お客さんがアカウント作成ページを友だちにシェアしても、そのURLは有効ではなくなるということです。その点は優れてますよね。
2回目以降はどこからログインするかなんですけど、そのときに渡すURLは「Membership Access」ではなく、「Membership Area」にあるURLを渡してください。
一方の「Secret Sign Up URL」は、アカウント作成のページです。これは皆にシェアしてはいけないURLです。これは有効期限がないので、このURLを知ってる人はずっとアカウントを作り続けることができます。でも、あなたの有料コンテンツ全てにアクセスできるのかというと、そうではありません。購入してないけど勝手にアカウント作った人にコンテンツを見せたくない場合は、その有料商品の部分にパーミションをつけていきます。
6. 購入者だけが視聴できるように設定する Restric Section
ここからはちょっとめんどくさいというか、難しい部分に入ってくるので、よく読みながら設定していってください。まず、「Membership Area」のタブにいきましょう。すると、「SECTION」の右側に「RESTRICT ACCESS」というボタンがあります。つまり、アクセスが制限されているということですね。これをクリックすると、これまで僕たちが作った商品が出てきます。
僕の場合、「Product Requirements (Optional)」の欄に「demo」や「Email After Webinar」というものがあります。これは、ファネルの名前です。それらの下に「コンプリートバンドル」などが、インデントされて表示されています。これは、商品名になります。
例えば、このセクションは「コンプリートバンドル」を購入した人だけが見れるようにしたいという場合は、「Product Requirements (Optional)」で「コンプリートバンドル」を選びます。後は、名前も適切な名前に設定しておきましょう。最後に、「UPDATE LESSON SECTION」ボタンをクリックします。そうすると、コンプリートバンドルを購入した人だけが、ここにアクセスできるようになります。
セクションを追加する場合は、「Add New Lesson Section」をクリックします。先ほどと同じように、名前を入力して商品を選択します。そして「CREATE LESSON SECTION」をクリックしましょう。今回は、「コンプリートバンドル + 新商品4つ」を選びました。これは、オーダーバンプしてアップセルするような形でお客さんの単価を上げる為に別商品を購入してもらっています。だから、仮にこのコンプリートバンドルが99,700円の商品だとしたら、この「コンプリートバンドル + 新商品4つ」というアップセルオファーは120,000円とかになります。そうすると、この新商品4つというセクションにアクセスできるのは「コンプリートバンドル + 新商品4つ」を購入した人になります。
ここで1つ分かることがあって、「コンプリートバンドル」のセクションでは、「コンプリートバンドル」と「コンプリートバンドル + 新商品4つ」の2つにおいてパーミションを限定してく必要がありますね。コンプリートバンドルに関しては、どちらを購入したとしてもアクセスできるので。
ということでshiftキーをホールドしながら、2つを選びます。それで、「UPDATE LESSON SECTION」ボタンをクリックすることで、コンプリートバンドルしか買ってない人、あるいはコンプリートバンドルと新商品4つを買った人、両方の人がこのセクション1のコンプリートバンドルにアクセスできることになります。一方で、新商品4つに関しては「コンプリートバンドル + 新商品4つ」ていうアップセルオファーに応じた人しかアクセスできないということになります。この点が若干ややこしいので、覚えといてください。
7. ClickFunnelsで会員サイトのページを作成する
次は会員サイトの中のページを作っていきます。ただし、基本的な操作方法はページビルダーと同じなので詳しくは説明しません。ページビルダーについてはページビルダーの部分を見てください。
「Membership Area」タブから「open editor」ボタンをクリックします。
すると、上のような画面に遷移しますので、ここで動画を追加したり、テキストを変更していきます。
各レクチャーは、デフォルトでイメージになってるんですけど、動画を追加したい場合は、「ADD NEW ELEMENT」で「VIDEO」エレメントを追加します。そして、ビデオをクリックすると、右側に設定画面が表示されます。ここの「VIDEO TYPE」からプラットフォームを選択し、その下の欄にそれぞれのプラットフォームの動画のリンクを入力します。YouTubeやVimeo、Wistiaなどが選べます。YouTubeはブランドのロゴを消せないので、YouTubeのリンクをシェアされてしまったら、誰でも見られるようになってしまいます。一方、VimeoとかWistiaは消せるので、有料なだけあって良いと思います。
あとは細かい設定ができますね。オートプレイにするのかコントロールボタンを表示するのか、ブランディングをどうするのか、ブロックポーズをどうするのかとかですね。その他、ダウンロードボタンは動画を視聴してもらう形式なら、必要がないので消してしまいましょう。
毎回、英語を日本語に変換するような手続きを踏むのは面倒です。特にClickFunnelsの言語は基本的には英語なので、一旦日本語に変えたらそれをテンプレートみたいな感じで使ってしまうのは楽ですよね。だから、上のスクショのようにテンプレートを作成して「SAVING」しましょう。
そして、「Membership Area」に戻って作成したテンプレートの右側に書類アイコンがあるので、それをクリックするとテンプレートを複製できるようになります。
次に、「Add New Lesson」で新しいレッスンを追加していきましょう。「Lesson Section」から適切なセクションを選択し、「Name」でレッスンの名前を記入します。「Page Template」からページのテンプレートを選択します。今回は、「Video Lesson」を選びました。あと「Drip Delay (Days)」というものがあります。これは、例えば2週間後に公開するとか1週間後に公開するという設定ができます。設定が終わったら、「CREATE LESSON」ボタンをクリックします。
「open editor」をクリックしていただくとわかりますが、先ほどとは違い、ビデオメインのものが出てきます。ただし、デフォルトのままだとビデオが1個しか追加できないので、クローンして、動画を複数入れてあげると楽なんじゃないかなと思います。ただし、また日本語で1からやり直さなくてはいけません。
だから日本語に直してテンプレートが完成したら、セーブして、その元となったやつをクローンしてあげれば良いのではないかと思います。そうすると、日本語が引き継がれますから。
8. ClickFunnelsの会員サイト(デモンストレーションとテスト)
ClickFunnelsで作った会員サイトなんですけど、これをもうちょっと深く理解するために、実際にテストしてみようと思います。まずは「Open In Editor」をクリックしてみます。ここでは会員サイトのページそのものが開きます。基本的にこれらは全部ダイナミックに変わってきます。お客さんがどういう風になって見えてくるかというのは、実際にアクセスしてみてください。あと、ページの外観はテキストを日本語に変更するなど、必要に応じて変えていってください。
次に、「Secret Sign Up URL」にアクセスしてみます。すると、アカウント作成画面が表示されます。ここで、Eメールアドレスとパスワードを登録して、アカウントを作成します。そして、「アカウントを作成する」というボタンをクリックすると、会員サイトに飛ばされます。アカウント作成すると、自動的にログインして会員サイトに入っていきます。
ただし、商品を購入してないからメニューは出てきません。もちろん、メニューが出てこなければレクチャーにアクセスすることはできません。だから、仮にアカウント作成のURLがばら撒かれたとしても、見知らぬ人が使ったEメールアドレスと購入者のEメールアドレスが紐づけされてない限り、お客さんは何も見れません。
じゃあ、実際に今作成したアカウントに商品を追加してみます。「Membership Area」でタブを「Member」に切り替えます。そして、「Edit」ボタンをクリックします。次に、「Purchases」にタブを切り替え、「Add Purchase for Product Access」をクリック。「Product」の欄で付与したい商品を選択します。最後に、「SAVE」ボタンをクリックしておきましょう。
それで、もう1回ログインしてみます。すると、今「コンプリートバンドル」を付与したので、コンプリートバンドルだけが見れています。ただし、新商品4つは見れていません。なぜなら、アップセルに応じなかったから、あるいは先程、Admin権限で新商品4つを割り当てていないからです。だから、本当に購入した商品しか見れないという意味で、ダイナミックにページが変わっていくということですね。
仮にアカウント作成のURLがリークされたとしても、各セクションの「RESTRICT ACCESS」でアクセス制限しておけば、本当に購入した人だけしか見れないようになっているので、割としっかりとした会員サイトなのかなと思います。ただしYouTubeを使う場合は、YouTubeのロゴが消えないので、YouTubeに飛ばれ、そのURLを知らされたらおしまいです。それを防ぎたかったらVimeoとかWistiaを使いましょう。あるいは会員サイトはThinkificやTeachableで代用してしまうというのもありだと思います。
9. ClickFunnelsのメンバー会員サイトと商品を紐づける
最後の1番大事なプロセスをしていきましょう。それは商品とメンバーサイトを紐づけていく作業になります。今、独立してメンバーシップサイトがありますが、ClickFunnels側が、誰が何を購入したというのをどういうふうにして判断するのかということですね。
今「Demo Membership」という会員サイトがあるんですけど、商品と接続されていないので、実際に誰が何を買ったのかは分かりません。
ということで、あなたの商品を登録してあるパネルに飛んでください。例えば、僕の場合であれば「Evergreen Webinar」がそうです。「Products」に来てみると、「Fast Launch」や「Fast Launch Dl Ver」という商品があります。どちらでも良いんですけど、「Edit」に行きます。そして、「Fulfillment Email」にタブを切り替えると、下に「Thank You Page or Membership Access」という項目があります。ここで、ようやく最終的な接続ができます。僕が作ったのは「Demo Membership」にある「Membership Area」です。これを選択したら、「UPDATE PRODUCT」をクリックします。そうすると、メンバーシップサイトと商品が接続されます。
同様のプロセスで全ての商品に同じことをやってください。もう1回言いますが、1つの商品ごとに1つのメンバーシップアクセスのページを作っていたら本当に管理が大変になるし、お客さんもを商品9つ買ったけど9つのURLが渡されることになるので、メンバー会員サイトは1つで管理することをお勧めします。