あなたは個人事業主でコンテンツマーケティングを使って集客しようとしているかもしれません。ですが、どこから始めたら良いのか?と迷っているはずです。僕は2013年に起業してからずっと、ネットオンリーで集客を行いビジネスを展開してきました。主に広告を使わない無料の集客コンテンツでお客さんを集めてきました。その経験を活かして、コンテンツマーケティングを始める際の基礎知識をお伝えします。
ブログや動画など無料の集客コンテンツを出し、それを通じて見込み客の信頼を勝ち取りお客さんを増やしていく。これをコンテンツマーケティングと呼びます。継続的に見込み客を集めていくには、継続的な発信活動が必要になります。それはつまり新しいコンテンツを出し続けるということです。ですがこの「出し続ける」という部分が苦手な人が多いのも事実です。そこでこれから、集客コンテンツを出し続けるために必要なコツを5つに分けてお伝えしていきます。
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コツ1:エバーグリーンを前提としてコンテンツを作る
コンテンツマーケティングには、継続的なコンテンツ配信が重要です。その理由は主に2つあります。1つは、コンテンツを増やして集客力を積み上げる必要があるためです。コンテンツマーケティングを行う場合は、SNSのアカウントやブログなどのオウンドメディアを育てる必要があります。そのためにはメディア上のコンテンツの数を増やし、影響力を獲得する必要があります。ブログであれば、特定のキーワードでの検索順位を上げるなどドメインパワーを強化する必要があるからです。
そしてもう1つは、過去のコンテンツの持つ集客力は時間が経つと目減りするためです。コンテンツマーケティングの場合は、1つ1つのコンテンツを積み上げることで集客力を強化します。ですが、1つ1つのコンテンツが持つ集客の力は時間とともに弱くなります。これはアルゴリズムによる評価もありますし、5年前にアップロードされた動画をあまり見たくないと思ってしまう心理からも理解できることです。
またコンテンツマーケティングの場合、時事ネタなどのトレンドばかりではなく時間が経っても通用する普遍的なコンテンツが求められます。例えば僕は、セールスファネルやオンラインコースなどのテーマでブログや動画を出し続けています。仮にAIやNFTなど、その時にトレンド入りするような話題のキーワードがあったとしても、そういったものを取り入れることはほとんどありません。
コンテンツマーケティングを行う場合は、コンテンツの積み上げを意識してください。そしてそのコンテンツを一過性のものにせず、配信して少し時間が経ってから他人に発見されるものだと考えてください。このような考え方をライブの対極として、エバーグリーンと呼びます。エバーグリーンとは1年中葉っぱがある木という意味で、一時的なコンテンツではなく息の長いコンテンツだということを示しています。
コツ2:コンテンツの量はリパーパスで増やす
コンテンツマーケティングをやる上でもう1つコツをお伝えします。コンテンツマーケティングでは良質なコンテンツを多く出した人が有利になります。このコンテンツの量を増やすための裏技が存在します。それがコンテンツのリパーパス、つまり再利用です。1つのプラットフォームで配信したコンテンツを、別のプラットフォームでも配信します。しかもそれぞれのプラットフォームが求める形式に合わせて再編集して配信するのです。
コンテンツの再利用先としては次のようなものが考えられます。
- ブログ記事
- Podcast
- ライブストリーミング
- ウェビナー
- ニュースレターなどのEメール
- YouTube
- Kindle書籍
- Audible
- Udemy
- SNS
- リードマグネット
実際に僕の例をお伝えしましょう。僕のコンテンツマーケティングではまず、ブログ記事が起点になっています。ブログ記事を1つ書きます。これは文字と画像のデータです。それを様々なプラットフォームで再利用します。ブログ記事を読み上げて、YouTube動画を作ります。1つの記事に対して1本のYouTube動画が出来上がります。
次に1つのテーマに沿ったブログ記事がある程度溜まったら、内容を再編集して1冊のKindle書籍にします。そしてブログ記事を読み上げた音声データは、Audibleでオーディオブックとして販売します。ブログ記事やYouTube動画の更新、Kindle書籍の発売などはEメールのニュースレターで見込み客に告知します。動画は一定期間YouTubeで公開した後、ひとまとめにしてUdemyのコースとして発売します。
Podcastは文字起こしをした後で読みやすいように編集し、メルマガとしてリストに配信します。また同じものをnoteなどのメディアにも投稿します。このように1つのコンテンツを作ったら、それを様々なコンテンツ形式に変えて再利用します。コンテンツが1つできるとそれが4つ、5つと一気に増殖し、様々なプラットフォームからお客さんを集めてくれます。
検索経由でコンテンツを消費する人はブログ記事を見ます。書籍の形でまとめて勉強したい人はKindleを、動画で学習したい人は動画でコンテンツを消費してくれます。このようにして、インターネット上で自分のコンテンツが専有する場所を少しずつ増やしていくことが可能です。継続的なコンテンツ配信と合わせて、このリパーパスを行うことであなたのコンテンツマーケティングはどんどん加速していきます。
コツ3:継続のために複数のテーマを繰り返し再利用する
コンテンツマーケティングの一番しんどい部分は、集客コンテンツを継続的に出し続けることです。あなたもブログでオウンドメディアが途中で更新が止まっているのを目にしたことがあるはずです。始めたての頃に思いつきや勢いでコンテンツを作るのは、それなりに熱意があれば出来ます。ですが、そういった熱意というものは時間とともにフェードアウトしていきます。
ここでコンテンツを作り続けるためのコツをお伝えします。それがコンテンツテーマの再利用です。つまり、同じトピックを何度も何度も繰り返し使うのです。例えば「オンラインコースを作るべき3つの理由」「オンラインコース作りでハマる5つの罠」のようなものです。このようなコンテンツは人気があり、しかもここで挙げたオンラインコースの分野以外でも通用します。
その証拠に「不動産投資を始めるべき3つの理由」「不動産投資の初心者がハマる5つの罠」と、分野をズラしてみても十分興味を掻き立てられると感じるはずです。このようないわゆるコンテンツのテンプレートのようなものを持ちましょう。そして、これらのテーマを繰り返し使い、コンテンツを作るのです。
「でもちょっと待ってください、同じテーマを何回も使ったら飽きられるんじゃないですか?」今そう思いましたよね?でも安心してください。ここにもしっかりと理由があります。あなたは半年前に読んだブログ記事を覚えているでしょうか?または半年前に届いたメルマガの内容を覚えているでしょうか?
正直僕は覚えていません。たしかに前に読んだブログ記事を再度読み始めて、途中で気づくことはあります。ですが、内容をすべて覚えている人はごく少数です。ほとんどの人は半年前、1年前に消費したコンテンツの内容を覚えていません。そして仮に内容をうっすら覚えていたとしても、興味があればもう一度読みたいと思うはずです。
僕であれば、ポルトガルのD7ビザという移住ビザがあります。僕は常に色々な国への移住の可能性を考えているので、めぼしい国の移住ビザの情報を集めています。もし僕が過去にD7ビザに関する情報を読んでいたとしても、「ポルトガルのD7を取るための4つのステップ」のような記事を見かけたら迷わずクリックするはずです。
息の長い継続的な発信をしていくためには、ネタのプリセットのようなものを作りそれをグルグルと回していくと良いです。人気のある定番のネタをいくつかストックして使い回すのは悪ではありません。むしろ見込み客が喜び、あなたが継続的にコンテンツを制作していくのを手助けしてくれる優れた手法です。一度そういったテーマのリストを構築してしまえば、コンテンツ制作はグッと楽なものになります。
コツ4:集客コンテンツには必ずCTAを含める
コンテンツマーケティングで重要になるポイントをもう1つ追加させてください。それはすべての集客コンテンツにCTA(Call To Action)を付けるということです。CTAとは見込み客に何らかの行動を促す掛け声のようなものです。よくテレビ通販の最後で「今すぐこちらにお電話ください」と言っているあれです。長々と話をしたあとに、さあ行動してくださいと呼びかける言葉のことを指します。
例えば、ブログ記事であれば記事の最後に「ポルトガル移住のチェックリストをダウンロードしませんか?」とか「サーフボードの選び方完全ガイドを購入しませんか?」という風にCTAを出すことができます。YouTube動画でも概要欄から自社のメルマガに登録してもらったり、商品を販売したりアフィリエイトしている人がいますよね。
コンテンツマーケティングにおいて、ブログや動画などの集客コンテンツの目的は紛れもなくお客さんを集めることです。その集めたお客さんに最終的に取って欲しい行動があるはずです。「今すぐに商品を購入して欲しい」という場合もあれば「商品は買わなくて良いから無料のメルマガに登録して欲しい」という場合もあるでしょう。ですが、最終的に取って欲しい行動をお客さんに促さない限りお客さんはなかなか行動してくれません。
集客コンテンツからしっかりと顧客導線を作る。コンテンツマーケティングを行う際にはこれをしっかりと意識してください。また、CTAを出す場合にはなるべく集客コンテンツの中身や文脈に合わせたCTAを出すことをオススメします。ダイエットの記事には筋トレに関するCTAを出さず、しっかりとダイエットに関するCTAを出す。家のリノベーションのコンテンツであれば、リノベの予算を割り出すスプレッドシートと引き換えにメルマガに登録してもらうなどです。
このように集客コンテンツとCTAは常にセットで考えてください。それはつまりある程度の逆算をしてコンテンツのテーマを設定するということでもあります。オンラインコースの作り方に関する商品を売りたければ、同じテーマに関する集客コンテンツを作るといった具合です。CTAのない集客コンテンツでは、お客さんが情報を取っておしまいになる。そのことを覚えておいてください。
コツ5:作ったコンテンツは記録して管理する
コンテンツマーケティングを継続的に行っていると、日々たくさんのコンテンツが出来上がっていきます。そういったコンテンツを記録し、管理するための方法を早めに確立してください。自分が過去に作ったコンテンツを一覧で見渡せるのが理想です。これはどんなツールを使っても結構です。僕の場合は、無料で使えるGoogleのスプレッドシートを使って集客コンテンツを管理しています。
このスプレッドシートは、そのままチーム全員の作業チェックリストにもなっています。縦列にコンテンツ名を書き込んでいき、その1つ1つについて撮影や編集の進捗度合いをチェックマークで記載しています。またコンテンツをメディアに投稿する日付や、付属するワークシートなどの情報も書き込んでいます。
このように一度作ったコンテンツを記録しておくことで、そのテーマを最後にいつ使ったのかとトラッキングすることができます。先ほど紹介したように複数のテーマのプリセットを使い回すためには、こういった管理表があると便利です。オススメは僕らのように実際の業務で使うものを管理表にしてしまうことです。そうすることで更新のし忘れといったことがなく、管理表を常に最新にしておくことが可能です。
まとめ:様々な工夫を行って継続的に集客コンテンツを制作する
ここまで継続的なコンテンツマーケティングを行うための方法をお伝えしてきました。最後に要点を5つにまとめました。
- コンテンツマーケティングでは、常に新しい集客コンテンツを出し続ける必要がある。
- 集客コンテンツは一過性のものではなく、長い時間軸の中で消費され続けるものを作る。
- 継続的な集客コンテンツ制作のためには、コンテンツテーマのプリセットをいくつか作りそれを繰り返し使い回すと良い。
- コンテンツ量を増やすためには、1つのコンテンツを複数のプラットフォームで再利用すると良い。
- 一度作成したコンテンツは、一覧表のようなものに記録し管理すると良い。