あなたはネットで集客し、有料コンテンツを販売している小さな個人事業の経営者かもしれません。次の商品のプロモーションをしたいけど、どんなことをネタにメルマガやブログ記事を書こうかと悩んでいませんか?ここではビジネスの裏側を公開することで見込み客とのエンゲージメントを高める方法をお伝えします。
コンテンツマーケティングはネタ切れとの戦いです。見込み客の興味を引き、彼らとの信頼関係を作るにはいくつものコンテンツを作る必要があるからです。でも毎回新しいコンテンツのアイデアを出し、見込み客の注目を引き続けることは本当に大変です。だからこそ、ビジネスの裏側を見せるというちょっと違ったアプローチを取り入れましょう。それでは詳しく見ていきましょう。
今自分がやっていることをコンテンツにする
ブログやメルマガに書くネタに困ったら、自分がその日に何をやっているか?自分の仕事を振り返ってみましょう。あなたは特定の分野で詳しい知識を持っています。人よりも上手に筋トレを教えられるかもしれないし、格安の航空券を探すことが上手かもしれません。
そういった知識やスキルを持った人が成功してインタビューなどで注目を浴びることはあります。ですが、彼らが日常的にどんな仕事をしているのか?というのは中々明らかになりません。だからこそ、彼らが普段どんな風に仕事をしているのか?どんな方法やツールを使っているのか?というのは人々の興味を引きます。
これは英語圏ではBehind the scenes(ビハインド・ザ・シーン)と言われるコンテンツです。映画制作の舞台裏やメイキングなどを指した言葉です。映画だけでなくCMのメイキング動画なんかもYouTube上でとても人気がありますよね。あなたもそういうコンテンツを一度はクリックして見たことがあるんじゃないかと思います。
僕は学生の頃からMr.Childrenが好きでよく聴いていました。大人になって世界を旅するようになってからミスチルの曲を定期的に聴いています。YouTubeにはミスチルの桜井さんが曲を書いてるときの動画なんかがあったりします。あなたも自分の好きなミュージシャンがどうやって曲を作っているのか?そんなメイキング動画にすごく興味を持ちますよね?
英語の制作会社もメイキング動画が人気だと分かった上で、DVDの特典に採用したりもしています。また話題になるからというのを知っていて、メイキング動画をわざわざYouTubeに公開しているのです。それによって結果的に、メイキングを通して本編への注目も集まるからです。
苦労や失敗も含めた舞台裏を正直に描く
舞台裏は正直に描けば描くほど、相手にウケます。相手が期待しているのは舞台裏にあるリアリティだからです。つまり製品が綺麗なパッケージに包まれる前の、ゴツゴツした状態を見たいのです。そのため舞台裏をなるべく正直に、リアルな形で見せてください。
それはつまり、自分を常に大きく見せようとする必要がないということです。SNS投稿のほとんどが、人生の一番良いところだけを切り取って行われています。ですが舞台裏を描くときには完璧な姿ばかりを見せる必要はありません。
実際には、苦労していることや失敗していることが最高のネタになります。自分自身の活動をオープンに発信することで、人々は製作過程などの裏側のリアリティを体験できます。そしてそれに伴う感情に共感し、より深い繋がりを感じるようになります。
メイキングやドキュメンタリーでさえ、作者が苦労している時の方が内容が面白いと思いませんか?例えばジブリの宮崎駿さんがうんうん悩みながらアイデアを練っているシーンがあったら、確実に視聴率が上がりますよね。その瞬間は宮崎さんの悩みや苦悩に、視聴者が共感しているんです。ああ彼も同じ人間なんだなって。
綺麗なだけじゃないリアリティのある内容の方が、視聴者にとって価値があると感じられます。彼らは単に完成された作品を楽しむだけでなく、その作品がどのようにして生み出されたのか、その背景にある情熱や苦悩にも関心を持ちます。
だからこそ、あなたのビジネスの舞台裏を紹介するときには良いところも、悪いところも含めてください。その透明性が見込み客との信頼関係の強化にもつながります。苦労している部分を見せることで、あなたの努力と成功の過程に見込み客が共感するかもしれません。そして応援したいとすら感じてくれるかもしれません。成功だけでなく、挑戦や失敗も共に分かち合うことで、あなたのストーリーはよりリアルで魅力的なものになります。
商品の制作過程は最高の販促キャンペーン
ここまで紹介してきた話をあなたのコンテンツで応用してみましょう。具体的にはどうしたら良いでしょうか?あなたの商品の制作過程をコンテンツとして書いてみましょう。商品の制作過程を公開することはただの販促活動を超えて、見込み客との深いエンゲージメントを作ってくれる素晴らしい方法です。
例えば、新しい商品の制作風景を実況中継してみましょう。今どんな商品のアイデアをねっているのか?実際にどこまで制作が進んでいるのか?商品にどんな内容を盛り込もうとしているのか?こういった進捗の共有は、見込み客にとっても一緒に商品制作を体験しているような感覚になります。もちろん、どんな所で苦労しているのかをシェアするのも大事な要素でしたね。
どんなツールや道具を使って仕事をしているのかを紹介しても面白いと思います。実際に映像や音楽がどんなツールや方法を使って作られているのか?どんなソフトで加工しているのか?みたいなことってすごく興味ありますよね。
商品のうち、今日作った部分を紹介しても良いです。僕のように他人に何かを教える商品であれば、今日作ったレクチャーを紹介したりもします。そしてそのレクチャーが商品の中でどんな意味を持っているのかを話すこともできます。そうやって商品制作の裏側を知ることで、見込み客は商品への期待を高めてくれます。徐々にあなたの発信に巻き込まれていくのです。
あなたは何らかの意図をもって商品を作っています。その意図もすべて話してしまっても大丈夫です。なぜこの商品を作っているのか?この商品は購入者のどんな問題を解決するのか?この商品は顧客にどんなベネフィットをもたらしてくれるのか?商品の制作過程をシェアするとなると、そういった商品にまつわる話も自然にできる。嫌らしくない形で宣伝できるんです。
実際に僕もCashLabやSubscribers!という商品を作っているときに同じことをしました。商品の制作状況を毎週、ニュースレターとしてリストに流していったんです。そうしたら本当に反響がすごかった。読者の方が毎回熱心にメールを読んでくれるんです。メールの開封率やクリックを見てもそれは明らかでした。
今週はこういうレクチャーを撮影しましたとか。共同講師との対談レクチャーを撮らせてもらいましたとか。なぜこのレクチャーを撮ったのか?とかそういう話をたくさん入れました。完成したら販売する予定だったので、今何パーセントくらいまで完成しているのか?ということもちょこちょこ報告していました。
これが週1のニュースレターという感じですごくウケたようです。商品制作も3ヶ月ほど続いたので、毎週のようにメールを送りました。商品の制作プロセスを見てるうちに見込み客も、徐々に商品自体への興味を高めてくれたようです。販売時にはたくさんの購入がありました。商品をプロモーションしたければ、ぜひこのように制作プロセスから見せていくことをオススメします。
まとめ:舞台裏を見せるコンテンツは見込み客と深いつながりを作ってくれる
ここまで自分のビジネスの舞台裏をコンテンツにする方法について解説しました。最後に要点を4つにまとめました。
- ビジネスの舞台裏を公開するコンテンツは見込み客の興味を引く良質なコンテンツである。
- 映画やCMのメイキングは多くの人が好む人気のコンテンツである。
- 舞台裏を公開するときには、苦労や失敗なども含めたリアリティのある内容にすると共感を得られやすい。
- 商品の制作過程を明かすコンテンツは、商品の販売を促進するコンテンツとして最適である。