今回は、コンテンツマーケティングを行う上でのSEOキーワードの選び方を取り上げます。SEOのキーワードのアイデアが出なくて困っている時、どうしたら良いでしょうか?今回のレクチャーでは、効果的なブレインストーミングの方法をお伝えします。この方法はチームでコンテンツを作っている場合でも、個人でもやっている場合でも使うことができます。このレクチャーで洗練されたSEOキーワードを出す方法を身に着けてください。
コンテンツマーケティングにおいては、SEOキーワードの選定は重要な作業です。ですが、いざキーワードを選ぼうとすると真っ白なパソコン画面の前で固まってしまうかもしれません。テキストカーソルだけが点滅していて前に進めない状態を、英語圏では “Blinking Cursor Syndrome” つまり点滅カーソル症候群と呼んでいます。このような状態を抜け出すためにアイデアメイキングの方法を3つのステップに分けてお伝えします。
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ステップ#1:ブレインストーミングで数を出す
まずはキーワードのアイデアを選ぶ前に、なるべく多くのアイデアを出すブレインストーミングの作業を行いましょう。後半でアイデアの絞り込みをします。いくつかの方法を紹介するので、この段階でできるだけ多くのアイデアを出すようにしてください。
1人で思いつくアイデアをすべて書き出す
ブレインストーミングで頭の中にあるアイデアをひたすら書き出してみましょう。その際のポイントは、頭の中にあるアイデアを片っ端からすべて書き出すことです。この時点でアイデアの良し悪しを判断する必要はありません。なるべく多くのアイデアが出るよう、頭で思いつくすべてのものを記録してください。
もしチームでコンテンツ制作を行っている場合は、チームメンバーが各自でブレインストーミングを行ってください。チームメンバーには後で見せる機会があるので、この段階では1人で黙々とアイデア出しを行ってください。10分ほど集中して各自でアイデア出しを行う時間を確保してみてください。
SNSや掲示板などでキーワードを探す
自分の頭の中だけではアイデアの数に限界があります。もしも行き詰まってしまった場合には、自分の頭の外側にアイデアを求めましょう。TwitterやInstagramのようなSNSで自分のコンテンツのテーマについて検索してみてください。そこで実際にどんな言葉が使われているのかを見てください。
なぜこんなことをするのかというと、人間は自分の使っている言葉を用いて検索をするからです。例えばオンラインコースのことを「オンライン講座」と呼ぶ人もいれば「動画教材」と呼ぶ人もいます。あなたが普段使っていないような、人々が実際に使ってる言葉からキーワードをもらってくることができます。またYahoo知恵袋やQuoraのような掲示板サービスからもアイデアを得ることができます。
クラウドソーシングでアイデア出しを外注化する
もう1つ、自分の頭の外からアイデアを補給する方法があります。それはブレインストーミングの外注化です。クラウドソーシングサイトなどを使って、他人から言葉を募集するのです。僕のクライアントでオンラインコースクリエイターの中野琴子さんという方がいます。
中野さんは実際にKindle出版の際にクラウドソーシングサイトを利用しました。Kindleの表紙に載せるフレーズを募集するためです。実際に募集してみると、クラウドワーカーたちから沢山のフレーズが集まりました。その中にはご自身が思いつかなかったような言葉がたくさん入っていたと、中野さんは僕に話してくれました。
実際にクラウドワークス上でネーミングやアイデアに関する仕事のカテゴリを見てみると、似たような募集がたくさん行われています。このように特定のテーマを与えて、それに対するキーワードを集めてもらうという作業を外注化することもできるのです。
ステップ#2:キーワードを評価する
キーワードのアイデアをたくさん出すことができたら、それぞれのアイデアを評価していきましょう。それぞれのアイデアには、1・2・3の3段階の評価を与えてください。1は弱いアイデア、2は普通のアイデア、3は優れているアイデアです。
1の弱いアイデアは実行する価値のないアイデアです。2の普通のアイデアは悪くないアイデアです。これは改善することでもう一段上のアイデアに押し上げられそうなものでもあります。3の優れているアイデアは、そのまま文句なしで使うことができる素晴らしいアイデアです。もしチームでコンテンツ制作している場合は、チーム内でお互いのアイデアを見せ合って評価を下してください。ですが評価方法に迷った場合のために、3つの評価方法を紹介します。
方法#1:SNSのフォロワーやEメールリストに聞いてみる
最初の方法はアイデアの良し悪しをあなたの見込み客に聞いてみる方法です。これはSNSのフォロワーでも良いですし、あなたのメルマガの購読者でも良いでしょう。複数のキーワードを並べてみて、どのコンテンツに興味があるか?ということを聞いてみてください。TwitterなどのSNS上の投票機能でも良いですし、Googleフォームなどを使って回答してもらうことも可能です。
方法#2:アイデアに出てきたキーワードで検索してみる
2つ目の方法はアイデアとして上がってきたキーワードで実際に検索してみることです。実際に検索することでユーザーの検索意図に合致したコンテンツが出てくるかどうかを確認することができます。またGoogle検索結果のページ下部に出てくる「関連キーワード」の項目から、さらなるアイデアを得ることもできます。
方法#3:キーワードツールで検索する
3つ目の方法はキーワードツールを使って検索ボリュームなどのデータを確認する方法です。主なキーワードツールとしてGoogleのキーワードプランナー、ラッコキーワード、Ubersuggestなどがあります。キーワードプランナーとラッコキーワードでは検索ボリュームなどの詳しいデータを見るために課金が必要です。
Ubersuggestでは1日3回まで無料で検索することが可能です。キーワードツールを使用すると検索ボリュームの他に、そのキーワードでのSEOの難易度などを調べることできます。直感だけに頼らずデータを元にアイデアの質を判断することが可能です。
ステップ#3:実際に使用するキーワードを決定する
キーワードごとの評価が終わったら、実際に使うキーワードを決めていきましょう。評価の段階で、各キーワードを1・2・3の3つに分けました。1の弱いアイデアに関しては不採用とします。3の優れたアイデアに関しては、文句なく採用にしましょう。
では2の普通のアイデアに関してはどうでしょうか。2のアイデアに関しては、改善を行うことで3の優れたアイデアにできるものがあるはずです。そのためブラッシュアップができるかどうかを見てください。もしも3のアイデアと同じレベルにならないものであれば、不採用とします。
このように一度多くのアイデアを出し、そこから徐々に絞り込んでいく方法を使ってください。アイデアの中で本当に優れているものだけを採用してください。この方法は1人で行う場合にも、チームで行う場合にも有効です。チームで行う場合の方がより多彩なアイデアが得られるはずです。
まとめ:ブレインストーミングからキーワードを絞り込む
ここまで、SEOキーワードのアイデアを出すための方法をお伝えしてきました。最後に要点を3つにまとめました。
- ステップ#1:ブレインストーミングで多くのキーワードを出す。1人で書き出す方法、SNSや掲示板で調べる方法、外注を使う方法が存在する。
- ステップ#2:書き出したキーワードを3段階で評価する。チームの場合はお互いに見せあって評価する。他にもフォロワーやメルマガ購読者の反応を見たり、実際にそのキーワードで検索したり、キーワードツールを使う評価方法が存在する。
- ステップ#3:実際に使用するキーワードを決定する。3段階評価のうちの一番上の評価のものだけを採用する。
今回はここまで、また次回のレクチャーでお会いしましょう。