今回のレクチャーでは、ブログ記事を効果的にSNSでシェアする方法について解説します。ブログ記事のトラフィックを増やすために、SNSは非常に重要です。せっかく良質なブログ記事を書いても、誰にも読まれなければ意味がありません。
とはいえ、人気トピックでSEOで上位を獲得するのは簡単ではありませんよね。特にブログを立ち上げたばかりだと、なかなか自分の記事が表示されず落ち込むこともあるでしょう。しかし、SNSで記事を上手くシェアできれば、トラフィックを大きく増やせます。
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SNS投稿に使えるフレーズアイデア
「ブログ記事をSNSでシェアする」と言っても、ただ「記事を更新しました。読んでください」と投稿しても意味がありません。こんな投稿では、誰もブログに飛んでくれないでしょう。フォロワーの注意を惹きつけ、「読みたい」と思わせるような投稿をすることが大切です。
SNSでシェアされやすいフレーズには、ある程度決まった型があります。クリックされやすい投稿の特徴について、早速見ていきましょう。
アイデア#1:質問形式にする
1つ目の方法は、質問形式のフレーズを入れることです。
このタイプの文章を作る際のポイントは、オープンクエスチョンではなく、クローズドクエスチョンにすることです。つまり、「あなたはどう思いますか?」というような自由に回答できる質問(=オープンクエスチョン)ではなく、「はい/いいえ」で答えられる質問(=クローズドクエスチョン)を作ってください。オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンを比較すると、平均して後者の方が255%多くクリック率を獲得できることがわかっています。
クローズドエンドの質問の場合、頭の中で「はい/いいえ」で答えたとしても、「みんなはどうなんだろう?」「記事を読むことで、新たな情報が得られるかもしれない」と考えてもらえるのです。
良い例としては「ハッシュタグを必要以上に使っていませんか?」とか「まだ説明会集客やっていませんか?」といったフレーズが挙げられます。心当たりがあると、ついクリックして開いてみたくなりますよね。
アイデア#2:常識を覆すキャッチを入れる
2つ目の方法は、常識とは反対のフレーズを入れることです。
この方法では、読者が普段から疑問を抱くことなく続けている行動や信念、所属している集団への帰属意識に疑問を抱かせることができます。
例えば、コンテンツマーケティングについて勉強している時に、「コンテンツマーケティング戦略が必要ない理由」というフレーズが目に飛び込んでくると、「どういうこと?」と疑問に思い、詳しい内容を知りたくなりますよね。
アイデア#3:エピソードを使う
3つ目は、エピソードを使う方法です。
エピソードとは、データの裏付けの必要がない、自分の意見や体験のことです。個人的ないくつかの体験から、一定の法則を導いて提示することができます。
例えば、早起きを習慣化してその時間で1冊の本を執筆した経験を記事化したとします。その場合、「コンスタントに出版する秘訣は、スキルアップと習慣にあり」というフレーズを作れるでしょう。
アイデア#4:名言や格言を使う
4つ目の方法は、名言や格言を使うことです。
自分の主張を証明するような影響力のある人物の言葉を選んで引用するのです。投稿の際には、可能な限りその人たちをタグ付けしましょう。
例えば僕がこの記事をシェアするなら、マーケティングで世界的に有名なJay Baerの「コンテンツは火で、ソーシャルメディアはその燃焼を補助するガソリンだ」という名言を使いますね。
アイデア#5:ブログを読むメリットを強調する
5つ目は、ブログ記事を読むことのメリットを強調する方法です。
フォロワーが投稿をクリックして、貴重な時間を割いてあなたの記事を読むことに、どんなメリットがあるのかを具体的に伝えるのです。
例えば「【6つの事例付き】プロセスを改善することで、時間を節約できるとしたらどうでしょう?」というフレーズは、「時間が足りない」「効率的に物事を進めたい」と考えている人なら必ずクリックしたくなるでしょう。
アイデア#6:ブログ記事の文章を再利用する
6つ目の方法は、コンテンツから小見出し、文章などを引用することです。
ブログを書く際には、タイトルや見出しに設定する文章を25〜30個は作るようにしてください。そこからベストなものを選ぶのです。そして、この作業の中で思いついたフレーズをSNSでシェアする時に流用することができます。もちろん、見出しや本文の文章をそのまま引用しても構いません。
あなたのSNS投稿を目立たせる画像アイデア
日々何百もの新たな投稿がフィードに流れてくる中で、あなたの投稿をフォロワーの目に留めてもらうためには、画像を添えることも重要です。ここからは、シェアされやすい、キャッチーな画像のアイデアを紹介します。
アイデア#1:画像に名言を入れる
1つ目は、画像に名言を盛り込む方法です。
自分を励ましたり、鼓舞したりしてくれるような文章が流れてくるアカウントは、ついフォローしたくなりますよね。文章として本文に名言・格言を使うのも良いですが、画像に入れた方が、より目に留まりやすくなるでしょう。
以下はフロリダのマーケティング会社のツイートです。シンプルな画像に「成功よりも失敗から学ぶことの方が多い。失敗に負けるな。失敗が人格を作る」という名言が書かれていますね。
アイデア#2:笑えるGIFアニメ
2つ目は、笑えるようなGIFアニメを使うことです。
これは特に海外アカウントの投稿でよく見られますね。今やTwitterでもFacebookでも、気軽にショート動画を投稿することができます。GIFアニメーションの良いところは、気軽に再生してもらいやすく、なおかつ印象に残りやすいところです。
アイデア#3:ハウツーや役立つ情報を載せた画像
3つ目は、ハウツーや情報をまとめた画像です。
すぐに役立てられるような情報が流れてくると、思わず保存したり、フォローしたりするでしょう。フォロワーを増やしたり、「いいね!」をたくさん獲得したりすることで、ブログ記事にも興味を持ってもらいやすくなります。
アイデア#4:長めのインフォグラフィックス
4つ目は、長めのインフォグラフィックスを添付することです。
経済ジャーナリストの後藤達也さんは、日々の経済の動きやイベントをまとめ、そこから予測できる今後の見通しについて紹介しています。グラフや表を多用して、ひと目で要点がわかることがポイントですね。すごくSNS向きの画像と言えます。
アイデア#5:コンテンツタイトルを書いたアイキャッチ画像
5つ目は、記事のタイトルを見出しに書き出すことです。
CoScheduleの「2022年、Facebookに投稿するのにベストな日時」という記事です。画像に記事タイトルがそのまま書かれていますね。本文が「ベストな日時を予想できますか?」と質問形式になっていることもポイントです。
アイデア#6:動きで注意を引くために動画を使う
6つ目は、動画を挿入する方法です。
文字や画像での投稿が多いSNSプラットフォームにおいて、動画の投稿があると注意を引くことができます。今やほとんどのSNSで動画の投稿が可能になっています。Twitterでは140秒まで、Instagramでは60分まで、そしてFacebookでは240分までの動画投稿が可能です。文字や画像では伝えきれない場合は、動画にまとめてみるのも良い方法と言えるでしょう。
最適な時間帯にSNSに配信できるように予約投稿する
ここまでご紹介してきた通り、SNSからのクリックを獲得するためには、フレーズと画像が非常に大切です。しかし、もう1つ忘れてはいけないポイントがあります。それは投稿するタイミングです。
いくら良質な文章と画像を作成しても、深夜3時に投稿しては誰の目にも留まりません。多くの人がSNSをチェックするタイミングでシェアしましょう。多くの人が何時にSNSをチェックするのかは、フォロワー層によって異なります。それを知るためには、無料で使えるGoogle Analyticsカスタムレポートを使用しましょう。あなたのブログにおいて、SNSから最も多くのトラフィックを得るタイミングを知ることができます。
まとめ:フレーズ・画像・タイミングを意識してシェアを増やす
SNSからより多くのブログへのトラフィックを得るためには、魅力的なフレーズやキャッチーな画像を作って、アップした記事を複数回共有しましょう。
最初は苦戦するかもしれませんが、何度かタイプの異なる投稿をしていくことで、トラフィックを得やすい文体や画像が見えてくるでしょう。フォロワーの注意を引くフォーマットが明らかになれば、それをテンプレート化して使い回すこともできるようになります。それではまた次回、お会いしましょう。