このレクチャーでは、SNSを使ったブログの宣伝方法について解説します。あなたはブログを成長させるためにSNSを使いたいを考えているかもしれません。しかし、実際にどうSNSを活用して良いのか悩んでいませんか?このレクチャーを学べば、ブログを成長させる上でのSNS活用方法を理解することができるはずです。
SNSを活用するには、SNS上で人気になりやすいコンテンツを選んでシェアすると良いでしょう。あなたが作成した数あるコンテンツの中でも、特に人気の高いものについて、SNSを使って毎日少しずつしかも繰り返し宣伝してください。これを実行することで、より多くの人にリーチしてトラフィックを得ることができます。コンテンツを宣伝する際の投稿スケジュールについてもお話しします。では具体的な方法について見てみましょう。
今回お届けするノウハウはこちら
人気コンテンツを何度も宣伝すべき理由
さて、繰り返しシェアすべきコンテンツの選び方や、投稿スケジュールについてお話しする前に、まずは「なぜ人気コンテンツに絞って、何度も宣伝する必要があるのか」についてお話ししておきましょう。
その理由を一言でいえば「より多くのフォロワーを獲得できるから」です。例えば、あなたがブログを運営しているとしましょう。ただ単に「ブログのPV数を伸ばしたい」と考えているのであれば、全ての記事を何度もSNSでシェアすることも一つの方法です。
しかし、「新規フォロワーを獲得したい」と考えるのであれば話は別です。初見の人が一瞬でファンになるようなコンテンツが必要だからです。初めてあなたの記事を目にする人の数を増やすことも大事ですが、さらにその記事を読んだ人に「面白い」「役に立つ」と思ってもらうことも同時に必要になります。
全ての記事を繰り返しSNSでシェアすれば、前者の「初めてあなたの記事を目にする人の数を増やすこと」は達成できます。しかしその記事の内容が共感を呼ぶものでなかったり、読者にとって有益なものでなかったりすると、わざわざフォロワーになろうとは思ってもらえません。
ですので、既に多くのPV数を獲得していたりする人気の記事に的を絞ってシェアするのです。こうすることで新たな人にリーチし、かつその人がフォロワーになってくれる確率をグッと上げることができます。
SNSで再シェアするコンテンツの選び方
それでは、あなたが作成した数多くのコンテンツのうち、どれを「人気コンテンツ」と判断してシェアすべきなのでしょうか?シェアするコンテンツを選ぶ際にはどうしても特定のコンテンツを選びたくなります。例えばそれはあなた自身が気に入っている記事や、時間をかけて書いた記事かもしれません。
しかし、フォロワーを増やしたいのであれば、データに基づき客観的に評価されている記事をシェアしなければなりません。ここでは「客観的に評価されている記事」を見つける方法をご紹介しましょう。
まずは現時点での人気記事をピックアップしてください。これには数値やデータを使ってください。詳しいデータを見るにはGoogle Analyticsの分析機能が役に立ちます。
- Google AnalyticsでSNSからの流入が多い記事を確認する
- ブログ上で最も多くのPVおよびセッションを獲得している記事を確認する
これらの記事は多くの人に支持されている記事であり、現在あなたのブログにトラフィックをもたらしてくれる記事です。ですので、これらの人気記事を再び共有することは理にかなっています。「上位何%」「上位何記事」など自分の中で基準を設けて、それらを中心に再度SNSでシェアしてください。
Google AnalyticsでSNSからの流入数を記事別に調べる方法
それではGoogle Analyticsを使って、記事ごとにSNSからの流入数を調べる方法を見ていきましょう。Google Analytics 4(GA4)のデータ探索という機能を使います。まず前提として、Google Analyticsでブログのアクセス解析データを蓄積していることが必要になります。もしまだの場合は、Google Analyticsを設定してデータを蓄積してからこの方法を使ってください。
まずはGoogle Analyticsにログインして、左側の「探索」をクリックします。次に「自由形式」というものをクリックしてください。これは旧Google Analyticsにあったカスタムレポートのような機能です。色々なデータを自由に配置して、自分の好きなレポートを作ることができます。今回はこれを使います。
「自由形式」というものを選ぶと、表示する数値を選ぶ画面になります。まずセグメントというのが「どのデータを対象にするか?」ということを意味しています。ここではSNS経由のトラフィックのみを対象とします。そのためSNS経由のトラフィックのみのセグメントを新しく作っていきます。
- 変数の中にあるセグメントのプラスボタンを押して、「ユーザーセグメント」を選びます
- 新しい条件をクリックして、トラフィックソースから「セッションのデフォルト チャネル グループ」を選びます
- 「フィルタを追加」をクリックして「含む」の条件として「Organic Social」を選びます
- 左上のセグメントタイトルに「SNS」などの分かりやすい名前をつけ、セグメントを保存します
- 今作ったセグメントが「セグメントの比較」の部分に自動で入ります。もし入っていない場合は、ドラッグアンドドロップで追加してください
これでSNS経由のトラフィックのデータだけが表示されるようになりました。次にディメンションというものを作っていきます。ディメンションとは表示項目のような意味です。今回は記事ごとのアクセス数を知りたいので、ランディングページというディメンションを用意します。
- ディメンションのプラスボタンを押します
- 検索に「ランディング」と入力して、「ランディング ページ + クエリ文字列」を選びインポートします
- 追加されたディメンションを行のところにドラッグアンドドロップします
- 列に配置されているディメンションは不要なので、バツボタンで削除します
- 値のところに「アクティブ ユーザー数」が入っていることを確認します
そうすると、記事ごとにアクセス数の一覧が表示されるはずです。しかも覚えていますか?今セグメントを使って、SNS経由のトラフィックのデータだけを見ています。そのため、ここに表示されている値は「記事別のSNSからの流入数」ということになります。この数値が大きいものが、SNSからのアクセス数の多い記事ということになります。
過去の記事を再シェアする際のスケジュール
さて、繰り返しシェアする記事を見極められたら、次は投稿スケジュールを立てましょう。過去の記事を使ってフォロワーを獲得するには、単に毎日SNSで記事を宣伝すれば良いわけではありません。各プラットフォームの特性を理解した上で、メッセージを変えて、適切な頻度でシェアすることが重要です。
より効果的に記事をシェアしたいのであれば、事前に月間、もしくは週間での投稿スケジュールを立てることがおすすめです。一度スケジュールを立ててしまえば、予約投稿などを活用して投稿忘れも防げます。
投稿スケジュールは、利用しているプラットフォームと、フォロワーの属性の両方を加味して決めましょう。例えばTwitterなど、多くの人が毎日いくつもの投稿を行うプラットフォームであれば、短期間に何度もシェアしても良いでしょう。
一方でFacebookやLinkedIn、PinterestといったSNSでは、平均的なユーザーの1日あたりの投稿数は1ポストもしくはそれ以下です。こういったSNSで同じコンテンツを何度もシェアしても、効果は薄いです。それどころか宣伝ばかりを繰り返していると受け取られることで、信頼を失ってしまうリスクもあります。
例えばあなたがFacebook、Twitter、LinkedIn、Pinterestを利用している場合、Twitterでは4日ごとにシェアします。FacebookとPinterestでは5日ごとに、LinkedInでは1週間ごとにシェアするなどの方法が考えられます。もちろん上記の投稿スケジュールは一例です。あなたのフォロワーにとって最適と思える投稿頻度でシェアしてください。
まとめ:人気コンテンツをシェアしてフォロワーを増やす
ここまで、あなたが作成した人気のコンテンツをSNSで繰り返しシェアすべき理由と、その具体的な方法についてご紹介してきました。
- ブログの新しい読者を獲得したり、ブログのPV数を伸ばしたい場合には人気のコンテンツをSNSで繰り返しシェアする。
- 人気コンテンツかどうかの判断基準は、主観ではなくデータに基づいて行う。
- Google Analyticsのデータ探索を使うこと記事ごとにSNSからの流入数のデータを確認することができる。
- SNSで過去の人気コンテンツをシェアする間隔はTwitterは4日ごと、Facebook、Pinterestは5日ごと、Linkedinでは1週間ごとを推奨する。
今回のレクチャーはここまでです。また次回、お会いしましょう。