あなたはネットビジネスの経営者としてEメールマーケティングが時代遅れになってしまって、もはや使い物にならないのではないか?と考えているかもしれません。ですが、それは全くの誤解です。確かにEメールマーケティングにはInstagramほどの派手さはありません。ですが、Eメールマーケティングは現在もビジネスの収益の柱となり得るのです。ここではデータを引用して、Eメールマーケティングが価値あるものであることを解説していきます。
TwitterやInstagramなどのSNSの台頭や、LINE@でもステップメールが組めるシステムが開発されたことで、Eメールはいつの間にか随分と地味なツールだと認識されるようになりました。ですが実はEメールマーケティングは投資収益率の高いマーケティング手法です。それにも関わらず多くの企業やプレイヤーがEメールに十分なリソースを割いていません。ここではEメールマーケティングの価値についてのファクトを確認し、なぜEメールマーケティングに力を入れるべきなのかを詳しく見ていきます。
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EメールマーケティングのROIは3600%と非常に高い
Eメールマーケティングは長らくあらゆるビジネスで基盤でした。ですが、SNSやLINEが登場してから僕らはEメールがビジネスの舞台から消えつつあるような錯覚を感じています。あたかもEメールが古くて使えないツールかのように見られています。ですがEメールは今も静かに企業の利益を支えています。
引用:https://www.statista.com/statistics/804656/email-roi-perception/
そのことをふわっとした感覚ではなくしっかりデータで確認してみましょう。2020年にドイツの調査会社であるstatista社が調査したところ次のようなことが分かりました。それはEメールマーケティングの投資収益率ROIが3600%だったという事実です。つまりコストの36倍の利益が得られるということです。
つまり仮にEメールマーケティングに100円のコストを掛けた場合に、リターンとして3600円の利益になるということです。しかもこの3600円というのは、業界平均の数字です。業界によっては4200円、4500円とさらに高くなるデータもあります。
このROIがどれだけすごいか?たとえば、広告費を例にとって考えてみましょう。もしGoogleやFacebookの広告に払った100円ごとに3600円の利益が出たとしたら、これはすごいことです。広告の業界では広告費に対する売上の比率をROASという指標で表します。このROASが100%だと100円の投資で100円の売上、経費を考えなければトントンです。ROASが200%、300%あればもう十分に優秀な広告です。
それを考えるとEメールマーケティングの投資収益率は3600%です。広告の遥か上をいく投資効率であることがわかると思います。つまり、電子メールは現在においても有益なマーケティング手段なのです。メールは簡単に送信できる手軽なプラットフォームであるだけでなく、お金になるのです。
引用:https://www.statista.com/statistics/812060/email-marketing-revenue-worldwide/
もう1つ明るい話題をしましょう。Eメールマーケティングの市場規模の拡大です。statista社によれば、2020年から2027年の間にEメールマーケティングの市場規模は75億ドルから179億ドルにまで伸びると予測されています。約2.3倍です。このように表舞台ではSNSが目立ちながらも、Eメールマーケティングの価値は静かに上昇を続けています。
そうです。僕はここであなたにEメールとWebマーケティングについての考え方をリセットして欲しいのです。つまりあなたが運営しているのはネットビジネスではなく、実はEメールビジネスなのかもしれないということです。「いやいや石崎さん、ちょっとそれは大げさじゃないか?」と思うかもしれません。ですがそのくらいの発想の転換をするくらいでちょうど良いと僕は思っています。
僕らはEメール以外の非効率なことにリソースを使いすぎている
僕たちはついウェビナーを作ったり、セールスページをデザインする作業の方をやりたいと思ってしまいます。実際にClickFunnelsのようなランディングページビルダーを触っている方が楽しいし、ウェビナーを作っていれば自分が何者かになれたような気もします。新しい広告クリエイティブを作ったり、自動化ツールを触る作業であれば延々とできてしまいます。
ですが、正直みなさんEメールを書くとなると急に腰が重くなります。それはあなただけではありません。メルマガを書くなんて退屈だ、と誰もが密かに思っているのです。だからEメールから逃げて、TwitterやFacebookに大量の時間を投下してしまうのです。または8時間かけてブログ記事を執筆し、それをWordPressに週に1回投稿する。そんな時間の使い方がやめられません。
では、僕たちはEメールマーケティングにどれくらいの時間とお金を費やしているのでしょうか?Eメールリストを増やすために新しいClickFunnelsやLeadpagesでオプトインページをせっせと作ります。キレイなデザインのリードマグネットをCanvaで作る。でもメールの開封率を細かく見たりする時間は取っていますか?最後にあなたのメルマガを改善するノウハウに投資をしたのはいつだったでしょうか?
リストの健全性を調べて改善する方法を教えてくれる人にアドバイスを求めたことはありますか?あなたの代わりにメルマガを書いてくれる専門家を雇おうと考えたことはまだ無いかもしれません。そうです、もう一度あなたにさきほどのデータを思い出して欲しいのです。Eメールマーケティングは、100円のコストに対して3600円の利益を上げることができるのです。
Eメールマーケティングは投資効率が良い。ですが、僕らはなぜかEメールに対してほとんど投資を行っていません。お金だけでなく時間もかけていないのです。この傾向は大企業やベンチャーであっても同じです。だからこそあなたには、Eメールマーケティングに投資してほしいのです。ライバルが力を入れていない穴場でこっそりとあなたがパフォーマンスをあげる。僕はそのお手伝いをしたいと思っています。
もう一度本気でEメールマーケティングをやろう
僕はビジネス書の用語を引用して使いまくるのは好きではありません。昔、麻布十番で起業したときによく六本木ヒルズの49階にある六本木ヒルズライブラリーに行っていました。そこは会員制の勉強スペースみたいになっていて、意識高い系の人たちが足繁く通っていました。僕もその中に混ざっていたわけですが、どういう訳か彼らがビジネス書を読んで仕入れた横文字を連発するのを見て嫌悪感を感じていました。
でも言わせてください。Eメールマーケティングはブルーオーシャンです。このブルーオーシャンという言葉も僕が大学生の頃に流行っていました。ブルーオーシャン戦略というのは、競争が熾烈なレッドオーシャンではなくもっと人の少ない穴場で戦おうという戦略のことです。
それはもっとEメールマーケティングにリソースの配分を割り振ることを意味します。例えばランディングページのABテストをするよりも、1通の良いメルマガを書くことに集中する。前回よりも開封率を上げるための施策はどうするか?見込客を温め直すにはどういう話題を入れれば良いのか?そういったことに時間とお金を使うのです。そうすることであなたのビジネスがさらに成長する可能性が非常に高くなります。
もう一度言いましょう。あなたのビジネスはEメールビジネスの可能性が高いのです。つまりEメールを基軸とすることで大きく伸びる可能性が高いビジネスだということです。試しにいつも送っているメルマガの送信レポートをチェックしてみてください。もしかするとメールのほとんどがモバイル環境で開封されているかもしれません。そう、あなたのメールをモバイル向けに最適化する必要があるかもしれないのです。
このようにEメールマーケティングにもう一度取り組むことで、あなたのビジネスをスケールすることができるとしたら?ワクワクしませんか?しかも誰もまだEメールにこんなに価値が残っているとは気づいていません。さて、Eメールマーケティングという隠れた機会を活かすために何をしますか?この先メールを通してどんなコンテンツを読者に届けたいですか?それについてよく考えてみてください。
まとめ:Eメールマーケティングは投資効率の良いビジネス手法である
ここまでEメールマーケティングの可能性について解説してきました。最後に要点を4つにまとめました。
- Eメールマーケティングの投資収益率ROIは3600%と非常に効率が良い。
- Eメールマーケティングは、2020年から2027年の間に2.3倍の市場規模になると推定されている。
- Eメールマーケティングは投資効率が良いにも関わらず、時代遅れのものと見なされそこに十分なリソースが割かれていない。
- Eメールマーケティングに時間やお金を投資することで、ライバルよりも効率よく収益をアップさせることが可能になる。