今回のレクチャーでは、電子書籍のキーワードを明確にする重要性についてお話しします。電子書籍を作る際にも、ブログ記事のようにキーワードの選定が重要になります。このレクチャーでは、選定したキーワードをさらに明確化する方法を解説します。
選定したキーワードが実際にどのように電子書籍の販売で使われるのかについて見ていきます。なぜ僕がキーワードの重要性をこれほどまでに強調するのか、おわかりいただけるはずです。ここでは、キーワードの持つ役割とそのキーワードをさらに最適化する方法をお伝えします。
キーワードの役割:顧客にあなたの本の存在を知らせる
まず始めに電子書籍出版におけるキーワードの重要性についてお伝えしておきましょう。電子書籍におけるキーワードの大きな役割は、誰かがあなたの本が扱うトピックについて検索した時に、検索結果にあなたの本を表示させることです。
例えば、Amazonで「デジタルマーケティング」と検索すると、検索結果のかなり上位に僕の本が出てきます。僕の本には、タイトルや説明文にキーワードを盛り込んでいるからです。
もちろん、全ての人の検索結果に必ず表示されるという保証はありませんが、少なくともAmazonに「このキーワードで検索されたら、僕の本を表示してほしい」という意図を伝えることはできます。これが、以前のレクチャーで購入者キーワードを調査した理由です。
Kindleでの電子書籍は、紙の本よりも圧倒的に手軽ですが、ただ出版しただけでは本が勝手に売れていくことはありません。ブログ記事と同じように、顧客が欲しているキーワードで検索結果に現れて顧客に購入されるというプロセスを繰り返すことで、売上を伸ばしていかなければなりません。
Amazonのキーワード候補を使う
ではどのようにキーワードを選ぶのがベストなのでしょうか?キーワード選定では、Googleの一般検索やGoogleキーワードプランナーで見つけた最も競争力のあるキーワードが良いと思われがちです。
ですが、実際にはAmazonの検索ボックスで提案されるキーワードを使うべきです。これをAmazonのバイヤーキーワードと呼んでいます。なぜなら、Amazonの購入者キーワードは、人々がそのキーワードで検索した結果、表示された商品を購入する可能性の高い言葉だからです。キーワードは、7個から10個用意してください。
それは、電子書籍のタイトル作りの際に、7個から10個のキーワードがすべて使えるからというわけではありません。タイトルの他にサブタイトルや説明文を作る際にも使えます。7個から10個のキーワードを使って、ネット上の掲示板やブログでリサーチをしたり、広告を出したりすることも可能です。
これらのキーワードを中心にして、僕は僕の理想的な顧客が何をしているかを考えます。このキーワードは、Kindleでの出版や広告掲載先のリサーチなど、あらゆる場面ですぐに使えるようにしておきたいものです。そのために、あなたも自分のキーワードが何であるかを考えておくべきなのです。
あなたの電子書籍に最適なキーワードが見つかったら、それらをAmazonの検索ボックスに入力して、関連するキーワードを探してメモしてください。この作業を行う中で、今よりも良いキーワードがあればそちらを採用してみてください。この作業をやっておくことで、あなたの本のキーワードは、どんどん良くなって行くはずです。
まとめ:キーワードを明確にして適切な顧客に本を売る
キーワードを明確にする重要性について、理解できましたか?適切なキーワードを選ぶことで、あなたが狙うターゲット層の検索結果に、あなたの本が表示されるようになるのです。さらにAmazonの検索部分に表示されるキーワードを調べることで、より見込客が購入しやすい書籍にすることが出来ます。キーワードを7個から10個ほど選べたら、あなたの本を必要としている人にKindle電子書籍を届けることが出来るようになります。頑張ってキーワードを揃えてみてください。今回は以上です。また次のレクチャーでお会いしましょう。