今回のレクチャーは、電子書籍を完成させる目標日の設定についてです。執筆完了までの期限を自分で設定することは、非常に重要です。なぜなら、それを行わなければ、いつまで経っても本が完成しない可能性があるからです。このレクチャーを見れば、自分で設定した執筆期限を守り、執筆がきちんと進むようになるはずです。
書籍の執筆を確実に進めるには、期限となる日付の設定が欠かせません。さらに期限を決めたら、それを守るための工夫も重要です。締切を守れなかった場合には自分に罰を与えたり、反対に期限までに執筆できた場合には、自分にご褒美をプレゼントしたりするのです。締切の重要性について、もっと詳しく見てみましょう。
方法#1:期限を決めて周囲の人に宣言する
さて、どうしてKindleの執筆締切を、わざわざ設定する必要があるのでしょうか?このレクチャーで話す期限や締切とは、原稿を書き上げるタイミングを意味しています。ここで重要なのは、期限を決めなければ、人は何も行動を起こさないということです。あなたも人生でこのことに気づいたことがあるかもしれません。
例えば、漠然と頭の中で「本を書こう」などと考えていても、それはなかなか実行されません。一方で、カレンダーに書いた「やらなければならない予定」は、必ず実行されますね。これには理由があります。そう、カレンダーに書きこんだ瞬間に漠然とした予定は、締切に変わるからです。
人間の脳は、本当に現実を都合よく解釈します。例えば「2週間で本を完成させよう」のように、漠然とした予定を頭の中だけで考えてるとします。そうすると書いている途中で、その完成日を伸ばすための色々な言い訳が次々に浮かんできます。
「本業が忙しくなった」「風邪を引いた」「友達が地方から泊まりに来る」「家族が病気になった」「パソコンが壊れた」「株価が下がった」「連休がある」どれも、もっともらしい理由に聞こえます。漠然と「2週間」という期間だけを頭に描いていると、あなたの脳みそは簡単に「あ、でもあと3日だけ」「あと1週間だけ」と、どんどん期限を曖昧にしていきます。
きちんと期限が日付として決まっていると、なかなか動かすことが出来ません。そういう意味でも、きちんと日付をカレンダーに記入してください。
僕の話になりますが、石崎家は習い事を1週間のうちにパンパンに詰め込んでいます。キックボクシング、オランダ語学校、テニス、ギター、ダンス、柔道、水泳、サーフィン、スケボー、絵画教室。例えば、火曜と金曜の朝9時〜12時は、妻のテニスであると同時に、僕のコンテンツ撮影の時間です。
このように強制的に、予定をスケジュールに組み込んでいます。こうすることで、自分たちの怠惰な心をなんとか封じ込めようとしています。
もう1つ、頭で思い描いたことを実現させるコツがあります。それは、社会的なプレッシャーをかけることです。夫や妻、子供、孫、友人に「私は本を作っているんだ」と宣言してみましょう。中には「本当に?できるの?」と言う人もいるかもしれません。
しかし、それでも「いまサブスクに関する本を作っていて、この3月31日までに必ず完成させるんだ」と宣言するのです。すると、もうやるしかなくなります。いわゆるコミットメントです。周囲に宣言することで、自分自身を縛ることができるのです。
良いですか。重要なのは、期限です。本を完成させるためには、期限を決めなければなりません。締切がなければ何も起こらないのです。理想的な締切とは、具体的な日付が設定され、社会的なプレッシャーがあるものです。
方法#2:自分に対する罰とご褒美を設定する
より自分を縛るための工夫も紹介しましょう。それは、達成できなかった場合に罰を用意することです。例えば、何月何日までにやると決めたことを達成できなかったら、誰かに罰金としてお金を渡したり、クレジットカードを1万円分使う権利を与えるということを決めるのです。
もしあなたに、嫌いな政治家や許せない団体がいるならば、逆に彼らを利用することも出来ます。目標達成できなかった場合には、彼らに寄付すると決めてください。英語圏には、自分への罰金を支援するサービスもあります。このように、時には外部からの動機付けも、モチベーション維持には有効です。
反対に、目標を達成したときのご褒美を設定するのも良いですね。ご褒美と言っても「本を書けたらメキシコ旅行を自分にプレゼントしよう」というような、大きなものでなくても構いません。本を完成させても、まだそれが実際に売れたわけではないのですからね。
完成後の大きなご褒美を用意する代わりに、執筆途中に小さなご褒美を自分に与えてみるのも良いでしょう。例えば「来週の金曜日までに本を完成させる」という大きな期限を設ける代わりに、「このページを書き終えたら、コーヒーを飲みに行こう」というように、毎日、小さなご褒美を用意するのです。これは、1日の始まりである早朝や週の始まりなどに、とてもやる気を起こさせてくれます。
もちろん、自分へのご褒美は何でも構いません。僕の場合は、売り上げ目標を達成したときのご褒美を、「少し遠くにあるキャンプ場でのバーベキュー」みたいな小旅行にしていました。実際のところ、それは僕にとって仕事だけでなく、子供3人を育てながら1週間を乗り切ることに対するご褒美になっています。
ご褒美にNintendo Switchを買っても良いし、その日の午後を休みにしても良いですね。何でも良いのですが、ご褒美があるということは、何かを楽しみにするということです。それが目標達成においては、とても大切になります。
まとめ:締切を設定して予定通りに本を完成させる
このレクチャーでは電子書籍を作るにあたって、執筆の締切日を設定することの大切さについてお話ししてきました。締切を設定することで、自分自身にプレッシャーを与えることができ、目標を達成しやすくなります。より自分を縛るためには、周囲の人に宣言したり、罰やご褒美を設定したりすることも効果的です。ご褒美を設定するときは、大きなものの他にも、日常的に自分を褒める仕組みを取り入れてください。あなたの執筆活動が確実に進むことを願っています。もし締切日が決まったら、コメントなどで宣言してください。それは、また次のレクチャーでお会いしましょう。