今回は、電子書籍の出版について紹介します。ここで言う電子書籍とは、デジタル上の文章全てのことです。このレクチャーも、テキスト形式であれば電子書籍として出版することが可能です。また、今回紹介する電子書籍出版のメリットは、Kindleの電子書籍に限らず、紙面の本やオーディオブックにも当てはめることができます。
書籍はこれまで資本力が無かったり、出版社からの誘いがないと作れませんでした。個人がお金をかけずに出版するのは容易ではありませんでした。ですが、今はAmazonのKindleとして誰もが簡単に出版できる道が開かれています。それでは早速、なぜあなたが電子書籍を出版すべきなのか、それは一体どのようなものなのか、基本的なことについて見ていきましょう。
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電子書籍を出版すべき理由:収入と認知度アップ
電子書籍を出版すべきと言える大きな理由は、2つあります。1つは、経済的に自由であるためです。電子書籍は、お金を稼ぐための強力なツールとなります。自分の時間は自分のものであり、好きな人生を送るべきです。電子書籍を出版することで、それが可能になります。
僕は2013年からUdemyでオンラインコースを販売しています。16万人もの顧客、200以上のコースを世に送り出し、そして1000万円以上の収入を得てきました。マーケットプレイスに自分のオンラインコースを載せただけ。
そして2020年、これまでのコンテンツビジネスの集大成として、Kindleを使って電子出版にも参入しました。思いの外、Kindleでの出版が成功し、Udemyのように僕の大きな集客経路になりつつあります。
ビジネスを始めてから10年が経った今、僕が経験してきたことはすべて、電子書籍でのビジネスとして結実しました。また、電子書籍を出版することで、オンラインコースクリエイターだけでなく「売れている作家」としての尊敬と名声も獲得できました。
ネットビジネスをしているとよく、なんか怪しいというイメージを勝手にもたれます。本人はすごく真面目にビジネスしているんですけどね。でも出版を経験すると不思議と、「ネットビジネスの怪しい人」みたいな勝手なイメージは消えていきます。
自分で言うのも変ですが、自分の写真がAmazonの著者ページに載った瞬間に、すごく信頼性があるなと思ったものです。
なぜあなたは、電子書籍の出版に興味を持っているのでしょうか。その理由のひとつは、あなたには独創性があり、何か共有したいメッセージを持っているからでしょう。クリエイティブなあなたにとって、電子書籍は創造的な表現や自分を表現し、そして世界に変化をもたらすメッセージを共有する方法となり得ます。
そしてそれと同時に、出版はあなたを新しい場所に押し上げてくれます。あなたのプロフィールに「著者」とか「作家」と書けることは、あなた自身の権威性をアップしてくれます。同時に認知度を獲得することも容易になっていきます。
電子書籍とは全てのデジタルコンテンツを指す
ここで一度、「電子書籍とは何を指すのか?」という疑問についてはっきりさせましょう。電子書籍とは簡単に言うと、オンライン上のテキストコンテンツのことです。PDFでもHTMLでも、あるいはKindleやiPad、Nookなどの電子書籍リーダーでも読むことができます。
つまり、デジタルコンテンツ全てのことです。もしあなたが、このレクチャーの残りの部分の「電子書籍」を、「書籍」「Kindle」「コース」などに置き換えても構いません。ここで解説する電子書籍のメリットや考え方は、どの媒体においても同じことが言えるのです。
電子書籍、本、オーディオブックの違い
「では、電子書籍と紙媒体の本、オーディオブックの違いとは?」という疑問を持つ人もいるかもしれません。結論を言えば、コンテンツという観点で見れば、これらに違い大きな違いはありません。ただ、コンテンツの形式が異なるだけです。それを紙面で読むのか、Kindleで読むのか、耳で聞くのか。まったく同じコンテンツに対して、異なる方法で提供されるだけなのです。
実際に僕たちは、同じコンテンツを動画、書籍、オーディオブックとして販売しています。コンテンツを、色々なフォーマットで提供するには理由があるんです。それは、人によって消費しやすいコンテンツの形式が異なるからです。運動してる人にはオーディオブックだし、寝る前とかトイレで消費したい人は本、視覚的なイメージが好きな人は動画。というように。
またそのフォーマットを販売する場所に集まってくる客層も違います。本は最も広い客層の目に触れることができ、オーディオブックは情報感度の高い人、そして動画であればすごくその分野の情報に興味がある人。という風に、フォーマットを変えて出版する利点はそれなりにあるのです。
「本物の本」と認められる3つの方法
僕は年間のコンサルティングサービスを提供しています。石崎のコンサルだから「いしこん」なんていう、ちょっとふざけた名前なのですが、ありがたいことに沢山の実業家の方から依頼を受けます。年間13社ほどお受けしています。彼らがコンサルに入ってくれて、最初に1時間のミーティングをするんです。そこでクライアントの方は初めて僕とお話することになります。
そのミーティングの最初に僕は決まって「どこで僕のことを知ってくれたんですか?」と聞いていたんですね。そうすると、ブログだったりYouTubeだったり、ずっとUdemyを見てました。ということを教えてくれます。少し前にそこである方に、「僕の本を読んでいただけましたか?」と聞いたんです。当時、僕はまだKindleでの出版をしていませんでした。
代わりにオプトインしてくれたお客さんに、eBookを配っています。僕はこういうeBookを沢山作って、お客さんに配っているんです。中には有料で提供しているものもありました。Canvaで作ったキレイな表紙もあるし、中身は作り込んでいるし、僕のノウハウをすべて詰め込んだ傑作とも言えるものでした。
しかし彼女の回答は 「あれは本物の本ではない」というものでした。「本物の本?どうしてそう言うのですか?」と聞くと、彼女は「だってAmazonでも探してみたけれど、売られてなかったから」と答えました。なるほど、と思いました。確かにその時点では、個人がAmazonに本を出すのは今よりずっと難しいと思われていました。このとき僕は、あなたの本が多くの人から「本物の本」と認められるためには、3つのことが必要だと気付きました。
- オリジナルコンテンツを出す
- きちんとした表紙を付ける
- Amazonのストアに陳列する
方法#1:オリジナルコンテンツを出す
1番目のオリジナルコンテンツであるとは、あなたの独自のコンテンツだということです。ですが、必ずしも「実際の文章を書いたのがあなたである」という必要はありません。多くのインフルエンサーが他人に書籍を執筆してもらってるのは、よく知られています。あくまでもあなたが情報源であり、著者であればよいのです。
実際に僕の本は、僕のノウハウを元にライターさんが書いてくれた文章で構成されています。自分で文章を書いていないし、出版のプロセスにも関与していません。チームメンバーがすべての工程をやってくれました。ですが、僕のオリジナルなノウハウやストーリーが沢山詰まっています。だから正真正銘、石崎力也の本だと胸を張って言えるんです。
方法#2:きちんとした表紙を付ける
2つ目の表紙もすごく大事です。
Kindleストアを見ていると、「ああこれ素人が作ったな」と思うような表紙の本が沢山あります。あなたも見たことありますよね?第一、なぜか表紙の画像が縦長なので、すごく変な感じがします。こういう本は、よほど興味がない限り、僕自身まず購入することはありません。
逆に表紙がきちんとしているだけで、すごく信頼感のある本に見えてきます。表紙を見るだけで買ってみたくなるようなデザインです。大手出版社のものと並んでも恥ずかしくないレベルのものです。あまり知られていませんがこういったクオリティの表紙は、外注で5000円くらいで作れてしまうんです。
方法#3:Amazonのストアに陳列する
3つ目は、Amazonのストアに並んでいるかどうかです。確かにこれは僕自身も消費者として納得できるところがあります。本に限らずAmazonに並んでいると、きちんとした品質のものだというお墨付きがあるように見えます。それだけで権威性があるし、ちゃんとした感が出てきます。
お客さんがあなたの名前で検索した時に、Amazonにあなたが本が並んでいればやっぱり安心します。Kindle出版であれば、手軽にこの権威性を作ることができます。本物の本かどうかは、これら3つの要素で決まります。これらを、よく頭に叩き込んでおいてください。
まとめ:電子書籍を出版して自由と認知度を獲得する
ここまで、電子書籍の定義と、なぜ電子書籍を製作すべきかについてお話ししてきました。電子書籍の出版で成功すると、経済的な自由に加え、自由に自分を表現する喜びや、作家としての名声も得られます。結果的にあなたとあなたのビジネスの認知度をアップさせることにつながります。
電子書籍とは全てのデジタルテキストを指しますが、それを出版するメリットについては紙の本やオーディオブックと大きな違いはありません。ただし、「本物の本」として認めてもらいたい場合は、オリジナルコンテンツであること、きちんとした表紙をつけること、Amazonで販売することを忘れないようにしてください。それでは、またすぐにお会いしましょう。