あなたはオランダ移住後にジムに通おうかと、色々なジムの情報を調べているかもしれません。これは僕の肌感覚ですが、オランダのジムは安くて設備が良いです。なので、無理に高いジムを契約する必要はないと思っています。そこで僕がオランダで実際に割安のジムに通った感想をお伝えしていこうと思います。
もし僕がオランダ以外の場所に移住していたら今ほど筋トレに熱中していたかわかりません。そのくらいオランダにはたくさんジムがあり、多くの人がボディメイクに勤しんでいます。オランダ人の平均身長は世界一。巨大な身体に筋肉をつけるとさらに迫力が増します。筋骨隆々のオランダ人に囲まれて日々楽しく筋トレをしています。そんなオランダの筋トレ事情と、オススメの格安ジムをお教えしようと思います。
オランダでもジムはブーム
日本のSNSを見ていると筋トレブームが来ていますね。「筋トレが最強のソリューションである」という本まで出たほどです。あなたは筋トレをすることでお金や人間関係など人生のあらゆる問題が解決すると思いますか?きっと全ての問題は解決できないでしょう。でも全く運動もせず筋トレの効用を過小評価している人が想像するより、遥かに多くの問題を解決してくれます。
筋トレのブームは日本だけではありません。オランダでもたくさんの人がジムに通いボディメイクをしています。それこそ僕の筋トレのメンターは60歳を超える男性です。オランダの退役軍人であり合気道の達人でもあります。彼はパーソナルトレーナーではなく僕と同じジムの会員です。ですがすごく親切なので僕に正しいフォームを教えてくれます。彼のおかげで効率よく腕の筋肉をつけることができました。
日本に帰った時に驚いたことがあります。電車に乗っている時に気づきました。それは日本の男性がほぼみんな腹ポコだということです。お腹が出ているんです。オーストラリアやアメリカでよく見かける致命的なほどの肥満はそれほどいませんが、日本には程よくお腹がポコっと出ている男性がすごく多い。真っ直ぐ座っていてもお腹の部分だけが前に出ているんです。
いくら日本で筋トレブームといってもそれはごく一部の人に限った話で、ほとんどの人はジムに行く時間を捻出できていません。そもそもボディメイクをするのが大切だという認識が浸透していません。
一方のオランダはどうか。オランダを含むヨーロッパでは自分たちの格好で自分の地位を示す傾向にあります。例えばオランダでは歯の矯正は保険適用です。だからみんな歯が綺麗です。だからこそ歯が汚いと目立ってしまいます。なのでオランダ人なのに歯がガタガタだったら、あれどうしたんだろう?と思ってしまうんです。
体型も同じです。人を見た目で判断するのがヨーロッパです。太っていると怠惰な人だと判断されます。自己管理できない人だと。実際にかつて僕が通っていたオランダ語会話のクラスの先生は太っていました。100キロを超える女性です。
オランダ語会話クラスにはオンラインと対面の教室の2つの選択肢があります。僕は対面の教室の方を選びました。合計12回のクラスですが半分以上がオンラインで開催されました。全て先生の自己都合です。自分をちゃんとした人だと外に向かって発信したければボディメイクしてお腹をぺったんこにしておく必要があります。
僕は本気で筋トレすると決めて半年で明らかに体が変わりました。
面白いことにジムで頑張っているのはほとんどが移民です。中東系のオランダ人だったり、アフリカ系、アジア系の人が多い。僕もそのうちの1人です。移民というだけで下に見られる傾向があるのに、デブだったら人として扱ってもらえないという強迫観念みたいなものがあるのかもしれません。
オランダでオススメの格安ジム
ジムの値段は日本よりも若干安いです。安いところで毎月4000円ほど。毎月4000円で通えるジムは2つあります。SportCityとBasic-Fitです。日本だともう少し会費が高いと思います。
昔、西麻布に住んでいた頃コナミスポーツに通っていましたが月8000円くらい払っていたと記憶しています。確かにそこには露天風呂もあったし、施設も充実してたと思います。でも僕はもう少し筋トレができてシャワーが浴びられればそれで十分です。
もちろん、オランダにももう少し高いジムはあります。この前エジプトに行ってきたのですが、その時に隣になった男性とたくさん話をしました。オランダからエジプトへは直行便は無いので、トルコ経由になります。彼いわくマッチングアプリで出会った女性に会いにトルコに行くそうです。その彼はオランダで月49ユーロのジムに通っていると言っていました。
ちなみに僕はSportCityの会員です。安いからと言っても不足はありません。トレーニング用の器具は一通り揃っています。不思議なことにこれだけ安くても、ジムが混雑すると言われている午後5時頃でもそれほど混みません。サウナもあるしシャワーもある。トイレもきれいです。
しかも支店の数も多く、オランダ国内に110店舗ほどあります。僕はメインのジムの支店を1つと、サブのジムの支店を2つくらい決めています。予定と予定の合間に筋トレをしているので、その日の出かける方向に応じて使う支店を変えています。
オランダのトレーニーは優しい
日本のジムでは会員同士が交流するということはまずありません。日本でジムに通っている時に誰かとコミュニケーションした覚えがないんです。日本人の国民性なのだと思います。オランダのジムでは会員同士が適度にコミュニケーションをとります。
僕のフォームを見てそれを正してくれる人もいます。Netflixでオススメのシリーズを紹介してくれる人もいます。上半身と下半身のプロポーションを確認して、もう少し脚トレを頑張ったらいいわよと激励してくれる女性もいます。そういうコミュニケーションが自然に起こるんです。
オランダのトレーニーはみんな優しいです。筋トレはサーフィンのように一つの波をみんなで奪い合うわけではありません。空いているマシンを見つけてターゲットとする部位に刺激を与える。マシンを使い終わったらアルコール消毒してサッとその場を去り次の人に譲る。
みんな今よりも一段上の身体を目指して頑張っています。お互いをリスペクトすると言えば大げさですが、みんな共通のゴールに向かって努力しているので自然と一体感のようなものが生まれます。ジムに太りに来ている人はいないし、醜くなるために来ている人はいません。みんな今よりも良くなるためにジムに来ています。
まとめ:オランダのジム環境は快適で気持ちよい
ここまでオランダのジム事情について解説してきました。最後に要点を4点まとめました。
- 欧州では自分たちの地位を身なりで表します。そのため自己管理ができることを暗に示すためにボディメイクが重要である。
- オランダのオススメジムはSportCityとBasic-Fitで、両者とも月の会費が4000円前後と格安である。
- SportCityとBasic-Fitも必要十分な設備が整っており、会費が安いからといって特段の不便は感じない。シャワーやサウナもあり、トイレも清潔である。
- オランダのジムでは会員同士の自然な交流がある。トレーニングのフォームを教えてもらえたり、情報交換ができたりして楽しく利用できる。