今回は、エバーグリーン・ローンチに関する話題を扱います。エバーグリーン・ローンチの中でも、オートウェビナーファネルを構築するために必要なページについて解説します。このレクチャーを見れば、オートウェビナーファネルにどんなページが必要か、迷うことがなくなります。
オートウェビナーファネルは、自動でウェビナーが開催される便利な仕組みですが、その分複雑に感じてしまう部分もあります。そして、いざ実装しようとした時に、どんなページをいくつ用意したら良いのか把握しにくいのです。このレクチャーでは、オートウェビナーファネルに必要なページを1つ1つ解説します。あなたもいずれ、これらのページを作ることになります。各ページの役割を把握しながら、見ていってください。
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ページ#1:オプトインページ
1つ目のページは、オプトインページです。ここはファネルの入り口であり、見込客が訪れるファネルの最初の地点です。このページの役割は、見込客にウェビナーへの参加登録を促すことです。ウェビナーという言葉を直接使う必要はありません。よく使われるのは、ワークショップ、トレーニング、マスタークラスといったフレーズです。
例えば、「オンラインコースをローンチする3つのシンプルなフレームワーク」というウェビナーのタイトルにします。「いますぐ無料のマスタークラスを確認してください」というようなフレーズを使って、見込客に対してオプトインを促してください。
さらに見込客に対して、このマスタークラスで学べることを示してあげれば、見込客のオプトインに対するモチベーションを高めることが出来ます。例えば「追加のストレスなし!追加の混乱なし!追加の無駄な労働なし!本業を維持しながら新たなネット上の収入源を作る方法」といったことを、このオプトインページに書いておきます。
またこのオプトインページで登録したメールアドレスは、MailChimpなどのEメールプラットフォームからメールシーケンスを送る際に使います。ClickFunnelsでは、オプトインページをMailChimpを連携させることが出来るので、その設定も忘れずに行っておきましょう。
ページ#2:カウントダウンページ(LTO)
次はカウントダウンページです。カウントダウンページは、オートウェビナーファネルに特有のページです。他のファネルではほとんどありません。
オートウェビナーファネルでは、ウェビナーの臨場感を高めるために、ウェビナー開始時刻まで少しのあいだ見込客を待たせます。その待ってもらう場所が、このカウントダウンページです。
カウントダウンページでは、ウェビナーの開始に向けてカウントダウンをしていきます。ClickFunnelsで専用のタイマーのエレメントがあるので、それを配置しておきましょう。また、ウェビナー開始までの間にやっておくべきことを書いておきます。ウェビナーの途中でワークが必要なら、紙とペンの用意。トイレに行っておいてもらうのも良いアイデアでしょう。
また別のアイデアとして、カウントダウンページにLTOを仕掛けるのもありです。LTOとは、Limited Time Offerといって、オプトイン直後に15分や30分といった短い時間に限定して、割引オファーをするセールスの方法です。ウェビナー開始までに待ち時間があるのですから、その時間を使ってセールスをしてしまうわけです。
実はオプトイン直後は、見込客の状態に対する渇望が高まっている状態で、商品が売れやすいタイミングです。見込客が待っている間にLTOを仕掛けてみましょう。
ページ#3:LTO決済ページ
カウントダウンページでLTOを仕掛けた場合、クレジットカード情報を入力して決済するためのページが必要になります。これはLTOページとは別に作ってください。理由は、LTOページにはClickFunnelsのカウントダウンのページタイプを使っているため、決済情報を受けられないからです。
このページでは、名前とEメールアドレスを入力するフォームに加えて、決済フォームが必要です。また、時間制限付きのオファーであることをリマインドするためにタイマーを設置しましょう。それから、LTO商品の説明も必要ですね。LTO商品が購入された後に、アップセルオファーを仕掛けることをオススメします。アップセルページについて後ほど解説します。
ページ#4:ウェビナー視聴ページ
もし、見込客がカウントダウンページでLTO商品を購入せず、カウントダウンタイマーがゼロになった場合は、自動的にウェビナー視聴ページにリダイレクトされます。
ここでは、自動的にウェビナーが始まります。ウェビナーとはいえ、エバーグリーンのウェビナーですから、あらかじめ録画されたビデオが流れます。このページでは、ウェビナーのタイトル、ウェビナーの動画、そしてCTA(Call To Action)が必要です。
CTAとは、商品の購入を促すための商品説明や購入ボタンのことです。このCTAは最初から出しているパターンもあるし、時間差で出しても良いです。時間差で出す場合は、ClickFunnelsのAnimation機能を使って、何分後に出すかという設定をすることが出来ます。僕らはウェビナーの半分あたりで出すことを推奨していますが、少なくともウェビナーの中でピッチが始まるタイミングには出ていると良いです。
ウェビナーを視聴して、商品を購入したいと思った場合は、別の決済ページへ飛んでもらいます。これもLTOの決済ページと同様、クレジットカード情報を受けられるページタイプが必要なためです。
ページ#5:決済ページ
2つ目の決済ページですね。これは、LTOではなくウェビナーでオファーしたメイン商品の決済ページです。
基本的にはLTOと変わりません。LTO商品の決済ページと同じデザインを使っても良いでしょう。ここでもカウントダウンタイマーや、商品の説明は必要です。ここで購入があった場合も、またアップセルページにつなげていきます。
ページ#6:ウェビナーリプレイページ
ClickFunnelsでオートウェビナーファネルを作ると、デフォルトでこのウェビナーリプレイページというものが出来ます。これは何のためのページかというと、Eメール経由で再度ウェビナーを視聴したい見込客のためのものです。
オートウェビナーファネルでは、オプトインして初見でウェビナーを見てくれた見込客に対して、ウェビナー終了後の15分オファーといったものをやったりします。これは、ウェビナーを見たあと15分以内に申し込んだ方に限ってボーナスを付与するといったものです。これによって、ウェビナーの成約率を大きくアップさせることが出来ます。
対して、ウェビナーリプレイページは、一度ウェビナーを見たお客さんがEメール経由でアクセスするページです。初回のウェビナーページでオファーしていた、15分オファーなどは抜いてあります。初回のウェビナーの際に購入を決断できなかった方もいるはずです。
もう一度ウェビナーを再生し、CTAが出るまで待てない人もいます。なので、ウェビナーリプレイページでは、CTAを最初から出しておくことをオススメします。もし15分オファーを用意しない場合でも、この「CTAを最初から出しておく」という目的のために、ウェビナーリプレイページを使ってください。
ページ#7:セールスページ
セールスページは、ウェビナーのCTAよりも長く商品の説明を書いておく場所です。Eメールシーケンスの中で、ウェビナーのリプレイページとこのセールスページを併用して、見込客に紹介しても良いでしょう。または、長いセールスページの上部にウェビナービデオを埋め込んでも良いです。
ウェビナーとセールスページを合体させることで、見込客はウェビナーをチェックしつつ、セールスページでも商品の詳細を確認する、ということが出来るようになります。Eメールシーケンスで紹介するURLも、1つにまとめられるのでオススメのやり方です。商品購入時の決済ページは、さきほど作った決済ページを使います。
ページ#8:アップセルページ
「商品を1つ売ったらそれでおしまい」それでは、あまりにも勿体ないです。積極的にアップセルをオファーしましょう。アップセルというのは本当に、あなたの売上を2倍などの控えめな数字ではなく、10倍のように跳ねさせるインパクトを持っています。
アップセルページでは、カウントダウンタイマーで時間制限を設けましょう。また商品の詳細を、短めの説明を使って伝えます。VSL(Video Sales Letter)といって、5分から10分程度の短めのセールスビデオを使うのもとても有効です。
アップセルでは、最安値を提示して、時間限定である緊急性を使って、勢いで買ってもらう必要があります。ここで長いアップセルページを作ってしまうと、締切にも間に合わないし、見込客は即決できません。ページやビデオはなるべくコンパクトに作るように気をつけてください。
ページ#9:注文確認ページ
いよいよ仕上げです。決済ページやアップセルページが完成したら、最後に注文確認ページを作っておきましょう。沢山の商品をオファーするほど、見込客はどの商品を買ったのか分からなくなります。
そのため、アップセルも終わった段階で最後に、購入した商品を一覧できるページを作っておきましょう。これには、ClickFunnelsのOrder Confirmation Pageのページタイプが便利です。あらかじめ、注文の一覧を表示できるエレメントが配置されているので、 それをそのまま使うことができます。
またこのページでは、購入した商品の視聴方法も案内しましょう。購入した顧客の情報は、Zapierを経由してTeachableに送られます。Teachable側でお客さんにコースの視聴権利が付与され、メールに通知が送られます。なので顧客には、メールをチェックしてコースの受講を開始するように案内を出してください。
またここで、別の商品の紹介も入れておくと良いでしょう。沢山の商品を買った直後の顧客は、とても興奮した状態です。あなたの商品をもっと見たいという気持ちが高まっています。アップセルはしなかったけれども、まだ他に商品がある場合は、ここで紹介しておくと良いです。実際に、僕のコンサルを申し込んでくれる多くの方が、購入直後のこういった案内を見て、コンサルへの申込みを決めています。
ページ#10:Missingページ
最後は、Missingページを紹介しておきます。これは、締切後に表示させるためのページです。エバーグリーン・ローンチでは、一般的に締切を設定し、締切前に購入することへのインセンティブを高めています。Deadline Funnelなどのツールを使えば、締切を厳格に管理することが可能です。
締切後は、このMissingページにリダイレクトさせるようにしましょう。Missingページに載せるべきことは2つです。締切前にオファーしていた特別なキャンペーンの終了と、その先のオファーです。その先のオファーとは、次に取ってもらうアクションです。
まずキャンペーンの終了ですが、これは「ああ、買えなかったなぁ」「締切までに決断できなかったなぁ」と思ってもらうのが大事です。こういった経験は、見込客の心の中に悔しい気持ちとなって残ります。これによって、次の機会に購入してもらう確率を上げることが出来ます。
さらに、ここで終わりにせずに、見込客にさらなるアクションをオファーしましょう。それは、再オファーを待つためのウェイトリストへの登録だったり、メルマガへの登録でも良いでしょう。僕らは、YouTubeもやっているので、YouTubeのリンクを貼っておくこともあります。キャンペーン終了後も、見込客に積極的にオファーし、あなたのコンテンツを消費してもらうことが大事です。
まとめ:用意すべきページを把握して、実装に役立てる
今回は、オートウェビナーファネルの実装に必要なページを1つ1つ見てきました。オートウェビナーファネルは複雑なファネルなので、外から見るとなかなか全てを把握することが出来ません。今回沢山のページを解説したので、すぐに頭に入らないかもしれません。その場合は何度もこのレクチャーを見直して、参考にしてください。最後に要点を4つにまとめました。
- オートウェビナーファネルには次のページが必要である。オプトインページ、カウントダウンページ(LTO)、LTO決済ページ、ウェビナー視聴ページ、決済ページ、ウェビナーリプレイページ、セールスページ、アップセルページ、注文確認ページ、Missingページ。
- 特にLTOを行う場合は、カウントダウンページのページタイプでは決済が出来ないため、LTO用の決済ページを別に用意する必要がある。同様の理由で、ウェビナーページとは別にメイン商品を購入してもらうための決済ページも必要となる。
- オートウェビナーファネルでは、ウェビナーを見逃した見込客のためにリプレイページを用意する。リプレイページへは見込客をEメール経由で案内する。
- セールスの手段としてウェビナーだけでなく長めのセールスレターを用意することも推奨する。
今回は以上です。また次のレクチャーでお会いしましょう。