今回は、エバーグリーン・ローンチに関するお話です。エバーグリーン・ローンチの中でも、Eメールファネルを実装する際に用意すべきページについて紹介していきます。このレクチャーを見れば、Eメールファネルを実装する際に必要となるページについて、もう迷うことはありません。
Eメールファネルは、Eメールシーケンスを中心としてセールスをしていくエバーグリーン・ファネルです。実はEメールだけでなく、いくつかのページが必要になります。今回は、それらをすべて紹介しますから、ClickFunnelsなどのページビルダーで実装してください。またそれぞれのページには、目的や役割があります。見込客に対して、潜在的にアプローチするための隠れた目的も存在します。このレクチャーではそれらをすべて公開するので、何度も見返して頭に叩き込んでください。
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ページ#1:オプトインページ
まずは、オプトインページです。早い話がファネルの入り口です。広告やブログから集客したトラフィックは、すべてこのページに呼び込むことになります。
オプトインページでは、見込客に対して「こんなことで困っていませんか?」「その問題を解決するための方法をメール講座にしました」という風に、Eメール講座への登録を促します。Eメール講座と称して、メールシーケンスを送っていき、見込客を教育して、最終的に成約までつなげます。
だから、このEメール講座で何を得られるのか?Eメール講座が魅力的に見えるように、オプトインページを工夫する必要があります。「収益性の高いニッチブログの作り方をお伝えします」「解約率の低い会員制サイトを作って、ビジネスを安定する方法を教えます」といった感じにEメール講座の魅力を伝えてください。
Eメール講座にタイトルをつけるとさらに魅力的になります。例えば「売上通知が鳴り止まないエバーグリーン・ローンチを作る5つのアイデア」「Udemyを使って集客を自動化する方法」などのタイトルです。このページに必要なのは、Eメール講座のタイトル、Eメール講座の詳細、Eメールアドレスを入力するためのフォーム、そして送信ボタンです。
またこのページでオプトインした見込客には、メールシーケンスの配信を開始しなければいけません。オプトインページで、MailChimpやConvertKitなどのEメールプラットフォームとの連携をしましょう。ClickFunnelsであればページエディタ内にIntegrationという部分があるので、その部分から連携が可能です。
ページ#2:登録サンキューページ
次は、オプトイン後のサンキューページです。
このページは、無事にオプトインできたことを見込客に伝える目的があります。既にメールシーケンスが流れ始めているので、見込客にメールのインボックスをチェックするように促しましょう。ここでは、見込客にそれ以外のアクションをとってもらう必要はありません。
もしオプトイン直後にLTO(Limited Time Offer)を使って商品をオファーする場合は、次のLTOページが必要になります。必ずしもLTOページは必須ではありませんが、売上を大きくアップさせるためには重要な方法です。
ページ#3:LTOページ
LTOとは、Limited Time Offerの略で時間限定で、商品を割引価格でオファーするセールスのやり方です。そもそも見込客は、自分の持つ問題への解決策を得るためにEメール講座にオプトインします。オプトインした段階で、「問題を解決したい」「解決方法を早く知りたい」という気持ちが高まっています。
なので、実はオプトイン直後にセールスをすることは理にかなっています。お客さんが勝手にホットな状態になっているからです。
LTOページでは、さらに30分といった短時間での締切に加え、最安値での割引オファーでお客さんの購買意欲を高めます。LTOでオファーするのは、最安値です。Eメール講座の中でオファーされる価格よりも安いわけです。見込客には、この最安値で買えるチャンスは今だけであることをしっかりと伝えましょう。
このページで用意するのは、LTOオファーの詳細と、締切を示すカウントダウンタイマー、そして割引価格の表示です。実際に購入してもらうには、クレジットカードを入力するフォームが必要です。
決済ページを別に作って見込客をそこに飛ばしても良い。ですがもしページ数を少なくしたいのなら、LTOページの中に決済フォームを配置してください。ClickFunnelsでLTOページを作る際に、オーダーフォームのページタイプを選択すれば、クレジットカードを入力する決済フォームを入れることが出来ます。
ページ#4:アップセルページ
オプトイン直後にLTOページを用意するだけでも、成約率をアップさせることが出来ます。さらにここでアップセルも導入しましょう。LTOからのアップセルとEメール経由での購入からのアップセルがありますが、アップセルページを1つ用意しておけば、これら2通りのルートに対応することが出来ます。
アップセルページも基本的には、LTOページと同じ要領で商品をオファーしていきます。カウントダウンタイマーによる締切は必ず設けてください。マーケターの仕事は締切を作ること、とはよく言ったものです。アップセル価格も最安値のものを用意しましょう。中途半端な割引オファーはダメです。やるなら最安値を出して、お客さんにもそのことをしっかり伝えましょう。
LTOページやアップセルページでは「このページで買わなければいけない理由」を、しっかり与えてあげなければいけません。最安値で商品をオファーすることも大きな理由になります。
また「このページは一度しか表示されません」といった文言も効果的です。こういった1度しかないオファーのことを、One Time Offer略してOTOと呼んでいます。そのため、アップセルページのことをOTOページと呼ぶこともあります。
ClickFunnelsの場合は、ボタンをクリックするだけで簡単にアップセルを購入できるワンクリック・アップセルという機能があります。商品を1つ購入した勢いで買ってもらうには、とても便利な機能です。
ページ#5:セールスページ
このセールスページは、Eメールシーケンス経由で商品を購入したい見込客が訪れるページです。ここでは、LTOやアップセルのような最安値ではなく、通常価格に近い価格で商品をオファーします。
Eメールファネルでオファーする価格は、どのくらいにしたら良いのでしょうか?これには2つの選択肢があります。1つは、Eメールの中で通常価格のまま商品をオファーし、締切になった時点で販売を停止するというもの。もう1つは、Eメールの中で割引価格で商品をオファーし、締切になるとともに通常価格に戻すというものです。
僕らはよく後者を選びます。お客さんに通常価格でいつでも買えるチャンスを残しておくためです。また、やはり割引オファーがあった方が購入に対するインセンティブが働きます。
セールスページでは、一般的なセールスページと同じく商品の詳細を記載しておきましょう。セールスページの利点は、メールに比べてビジュアルの要素でアピールすることが出来る点です。商品モックアップや特典の画像を積極的に入れてください。
また一括決済だけでなく、分割決済も選択肢に入れると良いでしょう。分割決済には、回収リスクがあるため合計金額では一括決済よりも高くなります。ですが、分割決済は購入のハードルをグッと下げてくれるので、見込客がどちらか選べるようにしておいてください。
また決済ページを別に用意するか、セールスページの中に決済フォームを埋め込んでしまうかを選んでください。LTOページのところで説明したように、ClickFunnelsでオーダーフォームのページタイプを選べてば、セールスページの中に決済フォームを入れることが可能です。このようにセールスページと決済ページを、1つにまとめることも出来ます。
ページ#6:注文確認ページ
注文確認ページは、ClickFunnelsではOrder Confirmation Pageと呼ばれたりします。ここでは、注文完了のお知らせとともに注文した商品の内容を振り返ることが出来ます。
商品が1つだけであれば、ここでわざわざ注文を確認する意味はあまりありません。ですが、1つのファネルの中にLTOやアップセルなど、複数の商品が用意されている場合では、お客さんも何を買ったのか段々分からなくなってきます。ClickFunnelsを使えば、アップセルもワンクリックで済んでしまいますから、余計に購入した商品の把握が難しくなります。
この注文確認ページでは、購入した商品の名前を一覧表示し、合わせて金額も表示しましょう。ClickFunnelsであれば、専用のエレメントがありますから簡単に実装することが出来ます。
ページ#7:締切後のMissingページ
Missingページとは、見逃してしまったという意味のページです。これはカウントダウンタイマーがゼロになって、締切後に表示するページです。
キャンペーンの終了や、割引価格の終了ということを見込客に伝えてください。ここでの目的は、締切の終了を伝えるだけではありません。迷っていた見込客に「ああ、買えなかった残念」とか「締切までに決断できなかった」と思ってもらうのも、実は大事なことです。
きちんと締切が管理されていることで、あなたの言葉に説得力が出るようになります。どういうことかと言えば、普通は「今だけ9,800円です」とか言っても、ずっとその価格で売っていたりするわけです。お客さん側も良く見ているので「ああこれ、セールスのために言ってるよね」「どうせ期間限定じゃないよね」とか分かってしまいます。
あなたがいくら「これは最安値です」「このオファーはこのページだけです」「終了まであと3時間47分です」と言っても、それが本当だと思ってもらえなければ、効果はありません。締切が厳密に管理されていることが分かれば、信憑性が増します。お客さんも次回はあなたの言葉を本気にしてくれるはずです。締切前に行動するインセンティブになります。
まとめ:それぞれのページに役割がある
今回は、Eメールファネルで用意する必要のある7つのページを紹介しました。Eメールファネルで、どのページを用意すべきかが理解してもらえたと思います。それぞれのページに役割があり、入れるべき要素が存在します。ただページを作るだけでなく、それらを意識してページを組み立てると効果的です。最後に要点を6つにまとめました。
- Eメールファネルにはオプトインページ、登録サンキューページ、セールスページ、注文確認ページ、締切後のMissingページが必要である。
- オプトインページはEメール講座にオプトインしてもらうことを目的とする。
- 登録サンキューページは、見込客にオプトイン完了を伝える目的を持つ。登録サンキューページの代わりに、オプトイン直後のセールスを行うLTOページとすることも可能である。LTOページを配置した場合、LTO購入者向けにアップセルページを用意すると良い。
- セールスページは、Eメールシーケンス経由で商品を購入してもらうことを目的とする。
- 注文確認ページは、顧客に自分が購入した商品を確認してもらうことを目的とする。
- 締切後のMissingページは、カウントダウンタイマーがゼロになりオファーが終了したことを見込客に伝えることを目的とする。
今回のレクチャーはここまで。ではまた次回お会いしましょう。