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石崎力也のコンサルティング「いしこん」

年収1000万円以上のネットビジネス経営者を対象にデジタルコンテンツの販売方法とマーケティングオートメーションの導入方法に関する情報を発信するブログ。

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現在の場所:ホーム / アーカイブ石崎力也(編集者)

石崎力也(編集者)

3-12 会員制サイトを売る時の反論処理の方法【ストーリーを通した販売のメリット】

Last updated on 2021年1月8日 By 石崎力也(編集者)

今回のレクチャーは、ストーリー性を取り入れた販売を行う際、見込み客からの反論を取り入れる大切さについてお伝えしていきます。実はあなたの会員制サイトを売り出そうと考える際、最初にやるべきことがあります。それは会員制サイトに入会したり商品を購入したりするときに、人々が抱くであろう反論をリストアップしておくことですね。営業の世界では、反論処理などと言われますね。

あなたも会員制サイトを売り出した際、どんな反論が出てくるのか想像してみてください。果たしてすべて順調に受け入れてもらえるでしょうか?そういった予想できる反論のリストを作っておくことが、後ほど非常に重要な財産となるのです。

買う前の反論で見られる3つのタイプとそれぞれの特徴

僕らは比較のために、ユーザーからの一般的な反論を紹介しています。一般的とは言っても、当てはまるものもあれば当てはまらないものも出てきます。なぜなら会員制サイトのタイプや見込み客の層により、状況が全く違うからです。ただどんな会員制サイトの市場であっても、出てくる反論のタイプを知っておくのは大事なことです。

あなたも会員制サイトに入会したり、何かしらの商品を購入したり、そういったユーザー側に回ったことがある経験をお持ちでしょう。その際に、販売元のヘルプデスクに連絡したことはありますか?もしあるとすれば、それもまた、今回のレクチャーを受ける際の良い経験となるかもしれません。

僕は自分のストーリーを整理するとき、反論のリストを作るところから始めます。そして僕が語ることのできるストーリーやさまざまなケーススタディに、反論を当てはめてみるのです。そうすると対応すべき事柄が浮かび上がり、見込み客への不安解消に繋がります。それでは実際に僕らへ送られてくる反論と、紹介するケーススタディを紹介していきますね。

反論#1:商品が自分に合っているかどうかわからない

例えば僕らのOnline School Building 2.0 に対して送られてくる最大の反論が、「あなたの商品が私の会員制サイトに合っているかどうか分かりません」というものだとします。この反論を送ってきた人に紹介するケーススタディは、こうです。

キャリーグリーンの会員制サイトの事例

キャリー・グリーンは、最初に起業家をサポートするための会員制サイトをローンチしていました。しかし会員数は伸び悩み、会員制サイトはなかなか規模を増やせずにいました。しかし会員制サイトのための1つの戦略を適用して、1年足らずで3倍もの会員数に増やすことができました。

レビ・クヤラの会員制サイトの事例

他のケーススタディもあります。レビ・クヤラは、ギターをメインにした会員制サイトを運営していました。なんとストゥマクラーレンのオンラインコース、TRIBE入会時には、すでに300万円の年収を稼いでいたのです。しかしそれ以上の収益を増やすことはなかなかできず、売り上げは何年も横ばいでした。

そんな彼もTRIBEで教えている戦略を適用して、年収が520万円、740万円、1,000万円…そして最終的に1億7,000万円に到達することができたのです。これらの成功事例こそ、先ほどの反論を解消する完璧なストーリーです。

たった1つの戦略で、会員数や売上がそこまで大きく変動してしまうんです。すべてを適用させようとするのではなく、学び取れるところや自分の会員制サイトに通じる部分をいいとこ取りしていけばいいわけですね。

山田どうそんさん会員制サイトの事例

日本の事例をいくつか紹介しましょう。

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友人の山田どうそんさんはコンテンツを作ったサブスクリプションの構築方法を会員制サイトで教えています。山田さんは会うたびに収入が倍々ゲームで伸びています。日本とオランダ、離れているので頻度高く会うことはできませんが、それでも会うと確実に収入を伸ばしているのが山田さんの魅力です。

先日会った時は、ちょうど日本を出国する直前でした。いかにも高そうな鰻屋に呼び出され、うちの家族は歩き。山田さんは港区のタワマンからタクシーを乗りつけてきました。もう何もしなくても毎月300万円の収入があるので、やる気もないんですと言っていました。

その前に会った時には毎月200万円、その前は100万円、その前は50万円、その前は30万円と言っていました。じゃあその前は?

越後湯沢で初めて会った時、山田さんは本当に眠たそうな顔をしていました。山田さんは秋田県出身で子供の頃から2Mの長い板を履いて競技スキーをやっていたと言うので、ちょうど湯沢にいるから一緒にやりませんか?とお誘いしても「今はそれどころではありません」とかなり切羽詰まっている様子でした。顔も眠たそうでした。

実はその時、仮想通貨のジャンルでビジネスをやろうとしていたのです。その前は、ブログでWordPressのプラグインの操作方法をひたすら買いていたのです。2つとも当たらなかった。ジャンルをコロコロと変える山田さんをみて、典型的なやばい人だなと僕は思ってすらいました。こんな人がビジネスで成功することなんてできるんだろうかと。

何が言いたいか?

山田さんのストーリーは僕は元気にしてくれます。自分の業界で会員制サイトを試してみて、合わなければもう一回作ればいいのです。訴求や切り口がずれている可能性もあるし、そもそも市場すら存在しない可能性だってあります。

全てのコンテンツを作った後、そしてClickFunnelsでセールスファネルを実装した後、滑っていることに気づいたら、またやり直せばいいじゃないですか。ダメージは大きくありません。

一番ダメなのは、月収30万円にも満たない「割りに合わないサブスクリプション」をいつまでも続けることです。もう顧客がいるので撤退するのも難しい。だけど、たった30万円のためにサブスクリプションのコンテンツを作り続けるのは地獄という状況です。

自分の業界で会員制サイトがマッチしているかどうかあれこれ考える前に、早く会員制サイトをローンチして市場に聞けばいいのです。机上であれこれ空想するより、市場に聞いた方が圧倒的に有益なデータが得られます。

反論#2:忙しくて時間を作れるか不安

他にもさまざまな反論が送られてくるでしょう。例えば「忙しすぎて会員制サイトを構築できるか不安です」といったものです。そんな意見に対して、いつも僕が使うのがマイケル・ハイアットのストーリーです。

具体的にマイケルが行ったのは、6日間でコンテンツを一括作成したということです。年間に2日間のビデオ撮影日を3回設け、コンテンツのほとんどを撮影しました。あとは編集チームにフッテージを丸投げ。それで1年分のコンテンツが完成します。

僕はこれをバッチ作業と呼んでいます。同じフォーマットのコンテンツは、まとめて作りましょう。例えばサクセスパスに沿ったコア・コンテンツなどは一気に作ってしまった方がいいです。僕らもコンプリートバンドルのコア・コンテンツは6日で完成させました。

どんなに忙しくても、年間のうち6日さえも空けられない…という方はいないですよね?もしも空けられないと答える方がいれば、会員制サイトの構築より休息を先に取りましょう。

ちなみにこのマイケル・ハイアットのストーリーを最初に伝えたのは金融系YouTuber でご自身もサブスクリプションを運営されている井上遥介さんです。YouTubeの登録者が最初の100人を超えるまで7ヶ月かかったと言っていました。そこから登録者が5万人に伸びるまで1年もかかりませんでした。

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毎日のように100人、1000人とYouTubeの登録者が増えていく井上さんのチャンネル。当時も今も井上さんとは定期的にZoomを使ってミーティングをしていますが、YouTubeが忙しそうな素振りは一切見せません。実際に聞いてみても、経済的にも時間的にもかなり余裕のある生活をしているようです。僕は井上さんに聞きました。どうやって仕事をしているんですか?と。

井上さんはこう答えてくれました。

マイケル・ハイアットが年間6日で1年分の動画を完成させるストーリーが印象に残っています。僕も月初の2日間で1ヶ月分の動画を撮影しています。

井上さんのYouTubeに登録してみてください。結構な頻度で動画を公開されています。しかも一眼レフカメラを2台設置して2カメで撮影する時もあるくらい映像クオリティに凝っています。あの高品質な動画を高頻度で公開するのはさぞかし大変だろうは視聴者さんは思うかもしれませんが、あの映像を作るのに2日間しかかかっていないんです。

しかし多くの場合、このように忙しすぎる人でも時間は捻出することができます。会員制サイトの構築はもちろんのこと、ローンチ後も継続して取り組まなければならないコンテンツ作成も工夫次第でどうとでもなるのです。

マイケルハイアットや井上さん自身も「忙しすぎる」という意味では、同じ境遇にありました。世間から尊敬されていましたし、講演者として全国を飛び回っていましたから。それに、Podcastやブログもやっていましたし、とにかく会員制サイトだけに集中する時間なんて持っていませんでした。そんな二人がどのように会員制サイトのコンテンツを大量生産したかという話は、忙しい人たちにとっての希望となるはずです。

反論#3:自分の商品は素晴らしいけど結果が出ない

もし、「会員制サイトは素晴らしい仕上がりなんだけど、見込み客自体を増やすことができないんだ」という反論が飛んできたらどうでしょう?僕ならニコラス・ウィルトンのケーススタディを紹介しますね。

ニコラス・ウィルトンの面白いところは、入会できる会員枠数をあえて小さくしたことです。かなり大規模に拡大することができる素晴らしい会員制サイトでしたが、入会できる人数を200枠にしたんですね。すると彼の哲学に共感し、高い能力を持った少数精鋭メンバーだけが集まったんです。

会員制サイトのメンバーが少ないことも、実は大きなメリットがあります。それは、1人1人のメンバーと深い関係を築くことができるということです。そうなればどれくらい見込み客が収益につながったかを表すコンバージョン率が、驚くほど高くなります。つまりニコラス・ウィルトンの事例を見れば、無理に会員数を増やす必要がないということがよく分かりますね。

同じ反論に対して、他にも紹介できるケーススタディがあります。ジョナサン・ミリガンの事例です。彼が会員制サイトをスタートさせる前、600人ほどの見込み客を抱えていました。そして彼はウェビナーを行い、月額2,000円で50人の会員を集めることを目標に設定し、ベータ版をスタートさせました。ちなみにウェビナーとは、Web上で行うセミナーですね。その広告活動のおかげで、目標通り50人の会員を48時間以内に集めることができました。すごいですよね?これは驚くべきコンバージョン率だと言えるでしょう。

実際のところ、見込み客は何万人もいなくてもいいのです。ジョナサン・ミリガンのケーススタディを見ても分かる通り、ごく少数の見込み客からローンチを成功させることはできます。なぜなら見込み客が少なければ、ローンチまでの間に親密な関係を築きやすいからです。そうすれば、ジョナサン・ミリガンのように高いコンバージョン率を実現させることができるでしょう。

まとめ:反論に対するストーリーの提示は見込み客を安心・納得させる

さて、もうやるべきことは分かりましたね?反論は必ず出るものなので、それに対する事例を考えておくべきです。まずは主要な反論のリストを作成しましょう。その後、反論に対応したケーススタディやストーリーを用意します。Q&Aで反論処理をするのが最も簡単な方法ですが、ストーリーで伝えた方がより効果的です。

このプロセスは今後、会員制サイトを運営する上で何度も使うことになるでしょう。ローンチビデオで使ったり、アウェアネス・フェーズに用いたり。またウェビナーやライブなどで、会員制サイトの事例を共有していきましょう。ちなみにアウェアネス・フェーズは会員制サイトを立ち上げる際、会員制サイトでできることをより深く理解してもらう段階を指します。

ストーリーを通して販売をするのはとても簡単なことです。なぜなら誰かを論破したり、納得させたりする必要がないからです。見込み客と同じような人が問題を克服し、見込み客が望むような結果が得られた話をしましょう。それこそが、会員制サイトの魅力となるものです。

最後に、ちょっとしたテクニックをお教えしますね。ストゥマクラーレンがライブキャストを行う際には、必ずホワイトボードを用意します。そして反論が出てきたら、それに対してホワイトボードを使い、分かりやすく説明をします。そうすれば情報が整理できて、視覚的にも訴えやすくなりますよ。

それでは、本レクチャーはここで終わりです。ここまでの流れでわからない点はありますか?質問などがあれば、下記のコメント欄で教えて下さいね。ではまたお会いしましょう。

2-5 会員制サイトを継続してもらうコア・コンテンツの作成【少なければ少ない方がいい】

Last updated on 2020年12月20日 By 石崎力也(編集者)

今回は、あなたの会員制サイトでとても重要になる「コア・コンテンツ」の作成について、詳しくお話しをしていきます。おそらくあなたにとって、今回のレクチャーはとても簡単なものになるかもしれません。しかし油断をせずに気合を入れ、自分の会員制サイトのためにコンテンツへの理解を深めていきましょう。

コア・コンテンツは会員制サイトの受講生がロードマップにしたがって視聴することになる順序立てられた一連のコンテンツのことです。例えばダイエットのサブスクを運営する際、毎月送ることになるニュースレターや毎週のZoom勉強会を除いて、必ず受講生が痩せるために見なければならないコンテンツはなんでしょうか?もしあなたがステップバイステップでコア・コンテンツを渡さないと受講生はどの順番で何をやればいいかわからなくなります。

コア・コンテンツはサクセスパスがベースになっている

コア・コンテンツのベースとなるのは、ゴールまでの道しるべとなる「サクセスパス」です。サクセスパスがないままコア・コンテンツを作っても、お客さんは達成したいビジョンを思い描けないでしょう。明確に達成すべきゴールを提示してくれるのがサクセスパスで、コア・コンテンツは次のステージへ進むためにこなしていくものです。

サクセスパスを元にしたコア・コンテンツは、サクセスパスの各ステージに配置します。そして具体的なレクチャーは、各ステージの前後に作られる流れです。繰り返しになりますが、コア・コンテンツはメンバーがどこに向かっているのか、そのビジョンを明確にしてくれる役割があります。

僕がよく例に使うのは東京寿司アカデミーのサクセスパスです。東京寿司アカデミーの2ヶ月集中コースのカリキュラムは次のようになっています。

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1〜2週目は入門期で包丁の研ぎ方やシャリの切り方、ネタの切り付けなどが学べます。3〜4週目は理解期で塩や酢を使って寿司ネタの仕込み方を学べます。とこんなふうに優れたサクセスパスは、寿司職人でない人でも何をやればいいか簡単に理解できるものになっています。これがポイントです。その分野に詳しくない一般の人でも理解できるのが優れたサクセスパスです。

優れたサクセスパスは人を駆動します。何をやれば明確に理解できるので、見ているだけでやりたくなっちゃうんです。コロナの影響で日本から出国できなかった時、僕と妻は真剣に寿司アカデミーに申し込もうと考えました。「まだ2ヶ月は出国できそうにないから寿司アカデミーの集中コースでも行こうか?」って二人で越後湯沢にある家賃4万円のリゾートマンションで話していました。そうなんです、優れたサクセスパスは簡単に理解できる故、受講生に行動を促すパワーを持っているんです。

2つの手順でコア・コンテンツを形づくっていく

コア・コンテンツの重要ポイントは、3つです。

  1. 「サクセスパスのどのステージに当てはまるのか」
  2. 「サクセスパスの過程でどのように会員をサポートするのか」
  3. 「最終的な目標を達成するために、どうやって成長を促してあげるのか」

の3つです。

あなた自身がこの点を明確にしておかなければ、サクセスパスにふさわしいコア・コンテンツを作ることはできません。では3つの重要ポイントを押さえた上で、具体的に2つの手順でコア・コンテンツを作っていきましょう。

#1:どこに向かっているのか全体像を捉えられるようにまとめる

それではサクセスパスをベースに、コア・コンテンツの構築を始めましょう。サクセスパスの各ステージに合わせて、まずはレクチャーを作っていくところからスタートです。

ここでおすすめしたいのは、会員制サイトの全体が把握できるような内容のレクチャーから始めることですね。会員制サイトがどこに向かっているのか、お客さん自身がどこへ向かっているのか。そのビジョンを示すためにも、各レクチャーの概要や全体像をまとめましょう。

Udemyのベストセラーコースは各コースの最初と各モジュールの最初に「はじめに」や「イントロダクション」を設けています。これらのレクチャーで、受講生が何をどの順番で学ぶべきかを明確に提示しています。僕たちも会員制サイトのカリキュラムを作る際、各コースや各モジュールの最初にこれらイントロダクションを用意しましょう。

やることは簡単です。全体像を説明するだけでいいんです。例えばあなたが「オランダ移住」に関する会員制サイトを作ったとしましょう。モジュール3の名前は「日蘭通商修好条約に基づくビザの申請」だとします。このモジュール3の一番最初のレクチャーをイントロに当てて、次のようなことを話します。

モジュール3へようこそ。このモジュールで実際にビザを申請するプロセスについて説明します。まずレクチャー2で「移民弁護士を雇う方法」を解説します。次のレクチャーでは「外務省で戸籍謄本のアポスティーユを取得します」。アポスティーユを取得すればオランダでの物件探しが始まります。このモジュールでは「インターネットを使って大家さんと交渉する方法」についても詳しく説明しています。

・・・とこんな感じです。あくまでも即興で作ったものですがなんとなく理解していただけるはずです。「移民弁護士」「アポスティーユ」「物件探し」などのキーワードを挙げながら、内容を少しだけ説明する。ただそれだけで全体像は伝わります。

全体像をはっきりさせれば、あとは細かくレクチャーごとに割り当てていけばOKです。ただし、必ずしも最初から細かく解像度を上げる必要はありません。あまりにも細かく書き出しすぎると、逆に全体の把握がしにくい場合もあるからです。ある程度のゆとりは持たせたほうが良いでしょう。

#2:ステージごとに細かくレクチャーを作っていく

次に、ステージごとに個々のレクチャーを作成していきます。これらのレクチャーでは「該当するステージに達した人はどのような景色が見えるのか」「このステージの人がフォーカスすべきことは何か」「次のステージへ進むために行うべき具体的なアクションプラン」について、詳しく説明していきます。

例えば会員制サイトを構築する方法について、まさに今、このレクチャーを見て勉強しているところですね。そして次のステージへ進むため、サクセスパスを基準にしたコア・コンテンツを作ろうとしています。

サクセスパスに則ってコア・コンテンツを作るのであれば、まず土台となるステージ0の「ファウンデーションモジュール」から作るべきです。ファウンデーションモジュールにいる人たちはどんな特徴があるのかについて、詳しく話していきましょう。そして該当する会員がフォーカスすべきこと、取るべきアクションについて説明します。

ファウンデーションモジュールとは「はじめに」の「はじめに」です。あなたのサブスクがどのように運営されているのか、受講生はどのような順番でレクチャーを受ければいいのか、受講生はどのようにして成果を出すべきのなのか、わからないことがあればどこに聞けばいいのか、成果を出すにあたって必ず理解しておかねばならないたった1つのことは何か、などをモジュール0に用意することをお勧めします。

コア・コンテンツがあればメンバーにとって最適な選択を最小限に済ませられる

オンラインコースを作る場合には、必ずしもここまで説明したようなプロセスは踏まなくても構いません。一方、会員制サイトの場合には、全員が同じベースライン上を進む必要があります。そしてコア・コンテンツがあれば、一定の道筋を示すことができるのです。

会員制サイトには、さまざまなレベルの人が、いろいろな場所から集まってくることになるでしょう。十人十色の会員すべてに適用できる会員制サイトを作るためには、基準や構造、ビジョンが必要となります。

基準や構造がわかりやすくなっていれば、「このコンテンツは自分にとって重要だ」「今の自分には必要のないコンテンツかもしれない」と判断することができますよね。そしてコア・コンテンツを用意してあげることで、お客さんは自分にとって最適なレクチャーを選択していけます。

もしかするとあなたは、「関係のないコンテンツを配信したら、会員が退会してしまうのでは?」と心配するかもしれません。しかし、それは違います。基準がしっかりと提示されているなら、会員は「自分がすべきこと」がハッキリわかり無駄な選択をしなくて済むようになるのです。

誰だって関係のないことはやりたくないですよね?でもやるべきことに集中させる道筋が整っていれば、多くの会員がコンテンツを消費し、素早く成長することが可能となるのです。

例えば、僕が今、英語学習アプリを使って英語の勉強を再スタートするとしましょう。たぶん中学英語くらいまでの内容であれば、復習すらしなくてもいいはずです。関係代名詞も理解しているし、中学英語でよく使われる important とか different などの重要単語も覚えています。そうであれば、僕にとって必要のないレクチャーはスキップしてもいいはずです。そして僕が本当に必要としている高校英語レベルの文法を重点的に勉強したり、会話などで使われる口語表現のレクチャーを集中的に見ることになるでしょう。

そうなんです。僕たちサブスクリプションの運営者はついついたくさんの情報を受講生に与えようとしてしまいますし、最初から全部見てもらえることを想定してしまいますが、それだと確実にオーバーウェルムが発生します。あえて英語圏で使われている言葉をそのまま発声しましたが、人がオーバーウェルム、つまりコンテンツ量に圧倒された時、彼らは会員制サイトを去っていきます。

コンテンツ量は少ないければ少ない方がいい。これは直感に反する言葉かもしれませんが真実です。17ステップで10kg痩せられる講座よりも、3ステップで10kg痩せられる講座の方を人は求めているんです。

まとめ:コア・コンテンツがあればメンバーは最適な選択を行えるようになる

今回のレクチャーで覚えておいてほしいのは、「コア・コンテンツ」のコンセプトです。これは全てのメンバーを同じページに集め、彼らがどこに向かっているのか、そしてサクセスパスのどこに当たるのか。そういった方向性を示すものであることを意識しながら、作成するべきものです。

本レクチャーを実際に活かすための、アクションアイテムについても触れておきますね。概要欄のURLから、ワークシートを確認しておいてください。サクセスパスのワークシートにも似ているのですが、全ての欄に記入をしましょう。あなたなら、すぐに書き込めるはずです。各ステージを明確に説明できるように、レクチャーを綿密に組み立てていきましょう。

次のステップへ進もうと考える前に、必ずワークシートを先に完了させておいてくださいね。完成したワークシートは後から大きく役立ちますので、楽しみにしておいてください。そして役立つ際はさまざまなアイディアと気付きを得られるタイミングなので、あなたの会員制サイトにも大きく生かせるかと思います。また不明な点や質問があれば、コメント欄でお知らせください。それでは、またお会いしましょう。

2-4 会員制サイトで提供される2タイプのコンテンツの作り方【コアコンテンツとマンスリーコンテンツ】

Last updated on 2020年12月13日 By 石崎力也(編集者)

今日は会員制サイトで提供されるべき2つのコンテンツの作り方について説明します。1つ目はサクセスパスを元にしたコア・コンテンツです。例えばダイエットをサポートするサブスクリプションを運営している人は「一か月目・食事制限、二ヶ月目・運動、三ヶ月目・サプリメント」といった具合に会員に必ずやってもらうべきことを用意します。これがコアコンテンツ。2つ目のマンスリーコンテンツは、Zoom勉強会やニュースレターなどで最新情報を提供するものです。

これらコアコンテンツとマンスリーコンテンツをコンボで用いることで、今後お話しするサブスクリプションのリテンションを上げることができます。インターネットの世界ではオンラインサロンの平均維持率は4か月と言われていますが、それは体系的に会員制サイトの運営方法を学んだことのない運営者のサブスクリプションです。もしあなたが英語圏で活用されている知見をふんだんに取り入れたサブスクリプションを運用できるようになると1年単位でリテンションを伸ばすことに成功します。

2つのタイプは基本かつ無視できないもの

会員制サイトで提供するコンテンツには、2つのタイプがあります。しかし経験豊富な会員制サイトのオーナーほど、この基本事項を無視してしまっているのです。無視したままコンテンツづくりを進めれば、途中で大きな壁が立ちはだかるでしょう。原因不明なまま、伸びない数字に頭を悩ませてしまうことも、あるかもしれません。

だからもしあなたが会員制サイトの運営に慣れたオーナーだったとしても、今回のレクチャーで学ぶことは頭に置いておいてください。

タイプ#1:1つはサクセスパスを元にしたコア・コンテンツ

1つ目のタイプからお話ししましょう。このタイプのコンテンツには、「コア・コンテンツ」と呼ばれる要素が必要となります。コア・コンテンツとは、コンテンツにとってのベースラインのことです。あなたの会員制サイトをどう定義するのか考える際に役立ちます。

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ここでサクセスパスについてお話をします。サクセスパスは顧客がゴールまでの道筋を思い描けるよう、難易度や行うべきことを示したロードマップのようなものです。このサクセスパスをベースに、コア・コンテンツを作り上げる必要があります。

つまりサクセスパスを基準に、今どのステージなのか、次のステージに進むためにどんなことをすべきなのかを考えなければなりません。そしてサクセスパスに根ざしたコンテンツを作成することによって、達成するまでのビジョンが明確に思い描けるようになります。

毎月提供されるコンテンツを消費することが、サクセスパスとどう関連づけられているのか。ここが分かれば、会員は道に迷うことはありません。

タイプ#2:もう1つは定期的に提供するコンテンツ

2つ目のタイプは、会員から見て定期的に送られてくるコンテンツを指します。例えばオンラインマガジンのように更新を行うパブリッシャーモデルなら、月に4回です。UPSモデルならボックスに入ったコンテンツですね。

僕たちはこれをマンスリーコンテンツと呼んでいます。

毎月どんなものを提供していますか?会員は何にアクセスできるのですか?定期的に送られてくる最新の情報とは?定期的に送られてくるコンテンツとは、このような存在です。

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例えば勝間和代さんは勝間塾の中で月例会を開催しています。ここではオフラインでセミナーを月1で行い、撮影データを後日会員制サイトにアップロードしています。毎月異なるテーマでコンテンツを提供していますので、このマンスリーコンテンツを見たいがために勝間塾に会員としてい続ける人も多いはずです。

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これは一緒に仕事をしている金子さんのサブスクリプションを販売するセールスレター です。KANEKO物販ビジネスアカデミーは主に3つの柱からなっています。1番の動画レッスンと2番のテンプレートはコアコンテンツです。このサブスクリプションはTeachableのドリップ機能を使って運営されていますので、入会日を起算点にして30日ごとにこれらコアコンテンツはドリップ形式で公開されます。

一方のZoom勉強会は、月に1回オンラインで行われるマンスリーコンテンツです。仮にコアコンテンツの動画レッスンを全て視聴しても、Zoom勉強会で金子さんから最新情報をもらいたい人はサブスクリプションを継続します。

そうです。コアコンテンツとマンスリーコンテンツは両方とも用意しておくことで、会員のリテンションを上げることができます。それはまるでNetflixがフォレスト・ガンプ、ショーシャンクの空に、チャーリーとチョコレート工場のような名作をコアコンテンツとして置いておくと同時に、毎週のようにNetflix オリジナルのシリーズ物を公開し続けることでリテンションを高める戦略なのです。

ちなみにオランダのNetflixでは、トトロやもののけ姫などの日本の名作が見れます。確か日本にいるときにはNetflixでこれらジブリ作品を見かけなかったので、国ごとに配給されているコンテンツはきっと違うんでしょうね。

まとめ:基本原則である2タイプのコンテンツは確実に押さえておくこと

それでは、今回の内容をまとめましょう。1つ目は「コア・コンテンツ」と呼ばれるものでした。このタイプは成功までのロードマップ、「サクセスパス」に基づいて作成される必要があります。

サクセスパスを元にしたコア・コンテンツは、目標を達成するためのビジョンを明確に示すことができます。そして、2つ目が定期的に配信されるコンテンツです。新しい情報、アイテムなどを定期的に提供するものです。

以上ですが、ここまでの流れでなにか質問はありますか?なにか疑問があれば、下のコメント欄で教えてください。それでは、またお会いしましょう。

2-3 会員制サイトでさまざまなフォーマットのコンテンツを提供する重要性

Last updated on 2020年12月13日 By 石崎力也(編集者)

今回は、あなたの会員制サイトでどんなコンテンツを提供するのかについて考えていきましょう。本レクチャーでは、あなたが会員制サイトで提供できる全てのコンテンツのタイプについて、より詳しく解説をしていきます。

しかしより良いコンテンツを作成したいのであれば、とても重要な事実に目を向けなければなりません。その事実とは、「さまざまな様式でコンテンツを提供していくべき」だということです。

状況に合った様式はコンテンツの価値を享受しやすい

数年前、僕はトニー・ロビンズのNew Money Mastersという会員制サイトに入っていました。日本ではアンソニー・ロビンズと呼ばれていますね。ここでは彼をトニーと呼んぶことにしましょう。

トニーは、毎月全てのメンバーに複数のコンテンツをパッケージし、提供していたのです。パッケージの中には、DVDやオーディオCD、ワークブックやその他さまざまなコンテンツが入っていました。

もし彼がDVDだけ、オーディオCDだけといったような単一の様式でコンテンツを提供していたとしたら、僕はすぐに会員制サイトを解約していたでしょう。具体的に僕の例を挙げていきますね。

複数の様式はそれぞれ最適な時間に合致する

僕はコンテンツの様式の中でも、特にオーディオ・フォーマットがお気に入りです。当時も今も週に3回ほどスノボをしにいくのですが、山や室内スキー場まで行くのにかなり長い距離を運転しなければなりません。だからその時間を無駄にしないためにも、コンテンツを消化して勉強を進めれば効率がいいですよね。運転中なら、音声を流しながら聞けるオーディオコンテンツが最適なのです。

もし提供されるのが書籍形式だったら?ビデオ形式だったら?車の運転中に見ることはできませんよね。でも、オーディオだったら…つまりCDやMP3の形式だったら、聴覚を使って学びたいことを全部学ぶことができるわけです。

もしトニーの提供しているコンテンツが、全てDVDフォーマットだったら…おそらく彼のコンテンツを使うことはなかったでしょう。それはつまり、会員制サイトの価値を実感することができなかっただろう、ということです。

トニーは自分のコンテンツをテキストだけではなく、CDやDVDにして配布してくれました。だから時間がない時には内容が要約されたテキストを、運転中はオーディオを、時間がある時にはDVDを…といった感じで、その時その時にあった使い方ができたのです。

人それぞれには、学びやすい感覚があります。NLPなんかでは、VAKモデルと説明されていますね。V(ビジュアル)に強い人はビデオ講義やテキスト資料などからたくさんの情報を得られますし、僕のようにA(オーディトリー)に強い人は耳から情報を受け取るのが得意です。一方で自分でやってみるまでわからないという人もいるでしょう。彼らはK(キネスティック)に強いのです。視覚情報や聴覚情報よりも、とにかく自分で触ったり食べたりやってみることで情報を吸収します。K(キネスティック)に強い人は身体感覚優位と言われています。

自分のコンテンツを効率よく消費してもらうにはどうすべきか

あなたの会員制サイトのメンバーの中にも、ビデオフォーマットが好きだという人は一定数いらっしゃるでしょう。反対に、オーディオフォーマットの方がありがたいという人もいるはずです。また時間がない人にとっては、テキスト形式がまとまっていて嬉しいかもしれません。可能な限り多くの人の生活に沿うことができるように、さまざまな様式のコンテンツを提供していきましょう。

ただ当然のことではありますが、全ての会員制サイトのモデルで、様式をたくさん用意できるわけではありません。例えば一般的な会員制サイトのモデルであるパブリッシャーモデルなら、毎月のコンテンツ更新に合わせていろいろなフォーマットを用意しやすいでしょう。

ここで鍵となるのは、「どうすれば自分のコンテンツを消費してもらいやすくなるか」について考えることです。ビデオコンテンツを提供しているのであれば、オーディオのみのバージョンは作りやすいでしょう。話している内容をそのままテキスト化しても分かりにくいかと思うので、時間がある限り、喋った内容を要約したテキストを作ることがおすすめです。

ビデオコンテンツも見方を変えればバリエーションが豊富

クリスティーナ・ピーターズのFood Photography Clubは、まさに今回のレクチャーにうってつけの例だと言って良いでしょう。彼女はウェビナー形式でビデオコンテンツを提供するだけではなく、ウェビナー内で使用したスライドすらも提供しています。ビデオを最後まで見る余裕がない場合には、スライドだけを見て、ウェビナーで教えられている情報の本質だけを把握することもできます。

また、クリスティーナはウェビナーの動画だけではなく、より視聴者が理解しやすいようなアレンジがなされたビデオも提供しています。動画の中で写真をレビューしているので、視聴者はどんな写真が良いのか、悪いのかについて理解しやすくなっています。

ビデオコンテンツと言っても、クリスティーナのようにいろいろなバリエーションで提供することができます。直接カメラに向かって話すこともできますし、パワーポイントを使って授業のような感じでレクチャーをすることもできます。

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これは僕のTeachableアカウントです。このコースの中では、Photoshopでマグカップの商品モックアップを作る方法についてスクリーンキャスト(画面共有の録画)で説明しています。ソフトウェアの操作方法などを伝えるときはスクリーンキャストがベストです。

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これはJVパートナーの竹岡さんと一緒に撮影したコンテンツです。一眼レフカメラを2つ回して、1カメと2カメを切り替えながら自然の中で撮影をしています。スクリーンキャスト同様これもビデオコンテンツのフォーマットの1つです。画面共有だけだと飽きが来るので、適宜このように顔出しの映像を含めることをお勧めします。

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これはスライドをスクリーンキャストしたもの。これもビデオフォーマットです。あらかじめ話す内容をKeynoteに落とし込んでおいて、それをもとに喋るだけなので制作が楽です。編集も楽です。

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こんな風に顔の前にカメラを置いて一人で話すのが最も典型的なビデオタイプですね。

ビデオコンテンツと言ってもいろんなフォーマットがあることにお気づきでしょうか?あなたの持っている機材と、あなたの持っているスキル、さらには受講生が学びやすいフォーマットを総合的に勘案して選択してください。

サッカーの上達方法をテキストで教えるのは、あなたにとっては楽かもしれません。ビデオを回す必要もないし、Premiere Pro で編集するスキルも必要もない。だけど受講生が学びやすいフォーマットとはいえません。「先生、サッカーのやり方をビデオで教えてください」と思っている受講生がほとんどです。

コンテンツのパッケージを郵送するUPSモデルの切り口

では、UPSモデルの会員制サイトの場合はどうでしょうか。UPSモデルはコンテンツのパッケージを、実際に郵送するモデルです。例えばLeader BoxというUPSモデルの会員制サイトは、リーダーシップを育むためのコンテンツをボックスに詰め込んで郵送します。

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Dateboxなども、UPSモデルとしては有名です。これは、デートのために使えるグッズを毎月提供しているサービスです。良いニッチだと思います。ライバルは少ないのに、需要はある。僕もこう言ったニッチをいずれ見つけて物販をしたいと思います。

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僕の子どもが好きなUPSモデルの会員制サイトは、Kindness Ninjaです。四半期ごとにアイテムが届けられるのですが、そのテーマは「子どもが周りの人に優しくなるためのチャレンジ」です。このテーマを題材にしたグッズが届くのを、子どもたちはとても楽しみにしています。

素晴らしい映像なので一度は見てみてください。

会員に届けるものを明確にすれば伝え方も想像できる

あなたが会員に届けるものは何でしょうか?まずは、この点を明確にさせたいところです。TeenLife Ministriesという会員制サイトを運営しているポール・エバンスの場合を例に挙げましょう。

TeenLife Ministriesは、子供がいるお母さんやお父さんが対象です。自分の子供に神様とのつながりを見出してもらえるよう資料を配布したり、いくつかのコンテンツを通して理解の手助けをしたりします。複数のコンテンツはあるものの、会員の75%はポールが提供しているパワーポイントのプレゼンテーション資料に魅力を感じているようです。

とはいえそのスライド資料こそが神様を効率よく知れるコンテンツで、お客さんの目線から見ると明確で正しい伝え方だったのでしょう。そこに気付けたポールはよりプレゼンテーション資料に注力し、量よりも質を高めています。

ほかにもコミュニティモデルやコーチングモデルの会員制サイトの場合、お互いに共有できるコンテンツを提供するケースが多いですね。例えばFacebook Liveを使ったメンバーとの交流、ウェビナー、もしくは対面でのコミュニケーションなどが例として挙げられます。

スージー・ダフニスは会員制サイトのメンバーに対し、四半期ごとに交流する場を設けています。彼女は黒子のように立ち回り、メンバー間での交流をできるだけ活発にしようとしているようです。また、ライブを頻繁に行い、メンバーとのコミュニケーションの場を多く持っています。

しかし必ずしも、複数のフォーマットでコンテンツを提供する必要はありません。ただ、スージーがライブでのコミュニケーションに重きを置きつつも、対面での交流を行なっているのには理由があります。それくらいさまざまな形式でコンテンツを提供するということは、多くの会員を惹きつける要素となるからです。

コンテンツを消費しやすくするために選択肢を提供する

あなたの会員制サイトがどんなモデルであったとしても、考えるべきことは同じです。つまり「どうすれば会員があなたのコンテンツを消費してくれるのか」これをしっかり考えてどんな形式でコンテンツを提供するのかを決めてください。そして会員のために考えることが、会員の離脱を防ぎ、ひいてはあなたの会員制ビジネスを成功に導いてくれます。

単一のフォーマットでコンテンツを提供しても、多くの場合問題はないでしょう。しかしさまざまな形式のコンテンツで提供されていた方が、より多くの人を惹きつけ、会員ごとに適した形でコンテンツを消費してくれるようになるはずです。

僕がサッカーへ行く時にオーディオ版のコンテンツを使っていたように、人それぞれに合ったフォーマットというものがあります。特定のコンテンツしか提供しなければ、そのフォーマットに合わない会員は解約するしかありません。なぜなら、コンテンツの価値を手に入れることができないからです。

もしトニーがDVDバージョンのコンテンツしか提供してくれなかったら、僕はすぐに彼の会員サイトから脱退していたでしょう。もちろん、彼が持つ価値も一切、受け取ることはできませんでした。

だからコンテンツをまとめる時には、他の形式で再パッケージできないかについて常に考えておいてください。コンテンツのフォーマットには、ビデオ、オーディオ、テキスト、ライブなど、さまざまな可能性があります。

そして再パッケージを念頭に置くと、コンテンツづくりの際も非常に効率的です。複数のコンテンツをゼロから作り上げるよりも、形を変えるだけならあなたの手間は最小限ですよね?しかし会員にとって、自分に適したフォーマットが用意されるだけで、価値を最大限に受け取れるようになるのです。

まとめ:それぞれに合ったフォーマットはコンテンツ消費を加速する

今回のレクチャーでは、さまざまな手段であなたのコンテンツを消費してもらう考え方について触れました。あなたがこのレクチャーを修了した後、すぐにするべきことは、「どんな様式でコンテンツを提供できるか考えること」です。

あなたが最も慣れ親しんだコンテンツのフォーマットは何でしょうか?どうすれば同じコンテンツを、他のフォーマットで提供できるでしょうか?これらについて、ぜひ考えてみてください。

ここまでの内容で疑問や不明点、その他質問などはございますか?もしあれば、下のコメント欄で教えてくださいね。あなたのコンテンツが、どんな姿形に変わるのか楽しみです。それでは、またお会いしましょう。

2-2 人はなぜ会員制サイトを「解約」をするのか【たった1つの理由】

Last updated on 2020年12月13日 By 石崎力也(編集者)

あなたも会員制サイトのオーナーとなるのであれば、必ず「ある1つの重要な事項」に頭を悩ませる日がやってくるでしょう。それは、なぜメンバーが会員制サイトを解約するのか…ということです。

僕はこれまで何万もの会員制サイト、さまざまなマーケットを経験してきましたが、解約の理由はほぼ1つの真実に行き着くことに気がつきました。会員制サイトを解約する理由、聞く準備はできていますか?この真実を知った後、ぜひコミュニティなどで解約した経験のある人たちに意見を聞いてみてください。きっと当たっているはずです。

会員制サイトを解約するたった一つの理由

繰り返しになりますが、会員制サイトと言ってもさまざまなマーケットやテーマがあります。ただ、どんなマーケット、テーマであったとしても、解約する理由というのはそれほど大きく変わりません。最初の一文字をお教えするので、答えを考えてみてください。

「あ」です。分かりますか?答えは、「圧倒されてしまうから」です。何に圧倒されてしまうのでしょう?それは、コンテンツの膨大な量です。実はコンテンツから価値を得ることができないから、辞めるんじゃないんです。意外に思われた方も、多いのではないでしょうか。あまりにもコンテンツが多く、やりきれる自信がなくなってしまい解約するという人がかなり多いんですよ。

ダイレクト出版の月刊ビジネス選書は素晴らしいサービスだと思います。僕も日本にいるときに購読していました。ラッセルブランソンのドットコムシークレットが翻訳されたおかげで、うちのビジネスにたくさんのお客さんが流れてきたので、ダイレクト出版には心の底からありがとうと言いたいです。他意はないです。

一方で、海外の翻訳本が毎月のように送られてきて、読まない本が1冊、2冊と増えていよいよ5冊ほど全く読まないビジネス書が平積みになった瞬間、僕たちは彼らのサブスクを解約しようと検討します。それはお金を無駄遣いしたくないという感情であり、コンテンツ量に圧倒されているという感情です。

だから、コンテンツを制作するときにはぜひ覚えておいてほしいのです。僕がコンテンツの「価値」という言葉を使ったとき、その価値を「コンテンツがどれだけあるのか」という量的な基準で測らないでください。では具体的に解説していきましょう。

コンテンツの価値は圧倒的な量よりニーズを満たす質

コンテンツの価値というのは、そのコンテンツから得た情報をどれだけ早く実践に用いることができるか、という観点で測ってください。大事なことなので、もう一度言わせてください。会員制サイトの価値は、コンテンツの量ではありません。提供された情報を実践できるスピードこそが、コンテンツの価値なのです。

一昔前は、商品の販売者は「購入者がどれくらい商品を消費してくれたか」だけを気にしていました。いまだにその点に価値を見出す企業もあるくらいです。例えば350mのジュースを売る会社は、それがどのくらい飲まれたかを気にしています。100mよりも200m飲まれた方がいいに決まっていますよね。たぶん。

でも最近の企業は、そして僕たちもそうなるべきなのですが、「購入者がどれくらい結果を出してくれたか」を気にするようになりました。ジュースを売る会社であれば、飲んでもらった量よりも、そこから得られた効用を計測するようになりました。消費者がどれだけ爽やかな気分になったか、幸福を感じられるようになったか。

これは僕たちのネットビジネスに当てはめて考えるとよくわかります。例えばあなたはサッカーを教えるオンラインサロンを運営しています。あなたが気にすべきは「どれくらいのコンテンツが消費されたか」ではありませんよね。「受講生がどれほど上達したか」だけを気にすべきです。そうであれば、会員サイトの価値はコンテンツ量ではなく結果であることに気づかれるはずです。それがサッカーを教えるオンラインサロンに求められているニーズそのものだからです。

もしあなたがUPSモデルの会員制サイトを運営している場合は、パッケージを発送する場所こそがコンテンツの価値です。UPSモデルは実際にアイテムを郵送することになるので、注文してからどれだけ早くメンバーの元に届くのかが大事ですよね。UPSモデルに登録するメンバーには、一定のニーズがあるはず。そのニーズをいち早く満たすことができる会員制サイトほど、価値があるのです。

コーヒー豆を定期的に発送するサブスクリプションに求められているニーズは、コーヒーが切れたタイミングで可能な限り早く焙煎されたばかりの美味しい豆が家に届くことです。まずいローストされてからかなり時間がたったカビの生えたコーヒー豆が大量に届いても喜ぶ人はいません。あまり知られていませんが、大抵のコーヒーはカビています。

ブラジル産コーヒーの生豆を検査したある研究では、加工前の90%以上の豆がカビ毒に冒されており、また別の研究では、レギュラーコーヒーのほぼ50%がカビていることが判明した。

と説明する本もあります。僕らがコーヒーに求めるのは味であって、量ではありません。味がニーズです。

大量のコンテンツはメンバーが気後れする

もしかするとあなたもすでに会員制サイトを運営し、コンテンツを提供しているかもしれません。そんな人こそ、大量のコンテンツをメンバーに提供しなくて良いということを心に留めておいてください。たくさんのコンテンツを送りつけられてもメンバーは喜ぶどころか、処理に困ってしまって気後れするだけです。

気後れした瞬間、「この会員制サイトのペースにはついていけないかもしれない」というある種の苦手意識が、心の中に植え付けられることになります。その意識が少しずつ成長していき、メンバーの心の中にはある葛藤が生まれます。

「このままメンバーでいるべきだろうか」「処理しきれないような量のコンテンツを送られても、お金の無駄ではないか」という意識が、お金を使うことに対する罪悪感へつながった瞬間、彼らは解約に至ってしまうことでしょう。

言うなれば、トレーニングジムの会員制度のようなものです。心新たに行動すべく年の初めにジムへ登録して、最初のうちは猛烈なやる気を持って通いますよね。しかし時間が経過するにつれ、ジムに通わなくなっていきます。通わないのに会員費用を払うということには、「お金を無駄にしているんじゃないか?」という罪悪感が伴います。そして、解約してしまうのです。

彼らは気づきます。ジムに通わず、家で運動すればいいじゃないか、と。会員費用が毎月クレジットカードから引き落とされることに気づき、トレーニングジムに登録していることは何の意味もないと思うようになるのです。

これは、決してトレーニングジムだけに当てはまることではありません。あなたの会員制サイトにも、僕の会員制サイトにも起こりうることなのです。

ちなみに僕はオランダのフィットネスジムに週3で通っています。うちの息子がキックボクシングをしている間の待ち時間に、マシンでパンプアップしています。僕の目の前には、彼らの胸筋があります。もともと骨格のいいオランダ人がさらに筋トレをすると、とんでもないくら体が肥大します。日本では比較的体の大きかった僕ですが、彼らに囲まれると自分がドワーフにでもなった気分です。インスパイアされないわけがありません。僕もせっせと60kgの重りをマシンで上げ下げしています。

自分よりも体の大きい人たちに囲まれるのはトレーニーとしては最高の環境です。しかも安い!サウナとシャワー付きで、毎月3000円ほど。今はお得と感じているこのフィットネスジムも、何らかのイベントが原因で数週間行かなくなったら、解約を検討するでしょう。お金を払っているのにそのサービスを使ってない時ほど気後れを感じる瞬間はありません。

きちんと消化できる量のコンテンツをお客さんに渡す

もしメンバーが、あなたの会員制サイトのコンテンツを「使いこなすことができない」と感じたとします。すると「このまま会費だけを払い続けているのは無駄じゃないか」と思ってしまいます。コンテンツを大量に提供しても圧倒されるだけで、何のお得感もありません。むしろあなたの努力は報われず、会員にとっても悲しい結果に繋がるわけです。

この事実は、おそらく多くの人の感覚に反することではないでしょうか。なぜならほとんどの人は、こう考えるからです。「会員制サイトの価値は、どれだけ多くのコンテンツを提供するかで決まる」「会員制サイトのオーナーは、知っている情報の全てをコンテンツとして提供しなければならない」と。

確かにあなたが知っている全ての情報を、メンバーが処理することができるのならそれも間違いではないかもしれません。メンバー全員が完璧にコンテンツを消化できるのなら、「コンテンツの価値は提供する量」だと断言してもいいでしょう。

でもよく考えてみれば、そうではないことにあなたも気付けるはずですよね。メンバーの多くは、会員制サイトで扱っているテーマに関して初心者です。なので一歩一歩着実に、かつ計画的にコンテンツを提供してあげなければ、圧倒されてしまうことになります。

重要なのはメンバーが素早く得た情報を実践できること

このレクチャーでは一貫して、多くの人が覚える直感に反することを主張し続けます。メンバーが素早く得た情報を実践・実装できるようにすることこそが、会員制サイトの価値です。そしてこの真実こそが、あなたの会員制サイトを成功に導く鍵の1つです。

重要なことなので、もう一度繰り返し言います。会員制サイトのコンテンツにとって重要なのは、ボリュームではありません。実践に移すまでのスピードです。ではどうすれば、すぐに実践できるコンテンツが作れるのでしょうか。

どんなコンテンツにすればいいのか分からず、不安ですか?大丈夫です。次のレクチャーでは、メンバーが直感的に使用・実践できるようなコンテンツの設計方法をお教えします。まずは成功へのロードマップである「サクセスパス」にしたがって、メンバーが成長できるような構成を心がけましょう。

足し算よりも引き算を意識する

さて、ここまでお話しした事実が本当ならば、会員制サイトのオーナーである僕やあなたにとっては朗報であることに間違いありません。なぜならコンテンツが膨大なせいで解約の原因に至るのであれば、コンテンツをたくさん作る必要がないわけですから。

ここで一つのエピソードを紹介しましょう。ポール・エバンスのTeenLife Ministriesは、その会員制サイトの中でかなり多くのコンテンツを提供しています。ポールは会員制サイト以外にもフォーラムやコミュニティを運営していたので、そちらでも多くのコンテンツをたくさん作らなければなりませんでした。

ある日、彼はメンバーに2つの質問をしたのです。それは「僕の会員制サイトで最も気に入っていることは何ですか?」と、「会員制サイトで絶対に無くしてほしくないものは何ですか?」という質問でした。

それらの質問に対するメンバーからの回答は、非常に衝撃的なものでした。というのは、メンバーのうち75%は、ポールが提供していた大量のコンテンツのほとんどを一切意識していなかったからです。では、メンバーが魅力に感じていたのは一体何だったのでしょうか。それは、パワーポイントを使ったプレゼンテーションでした。この結果を受け、ポールはパワーポイントのプレゼンテーションだけに意識を向けるようになったのです。

彼が大量に用意していたビデオコンテンツも、ワークシートも、オーディオセミナーもたいして重要ではなかったのです。会員が見たかったのは、必要なときにパパパと確認できるスライド資料だけでした。

このエピソードから分かる通り、メンバーが会員制サイトに留まる理由はコンテンツの量ではありません。だから、コンテンツ制作に膨大な時間をかける必要はないのです。実際にポールもコンテンツ制作の時間を減らすことで、メンバーとのコミュニケーションを増やすことができました。結果的により充実したコミュニティを構築できるようになったのです。

コンテンツを減らすとより結果が出る

もう1つ、コンテンツの量に関するエピソードを紹介しましょう。

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これは、アンナ・ラニアンに関する話です。彼女はすでに2つの会員制サイトを運営していました。ただ、それらのサイトのうち1つはメンバーが50人程度、もう1つは100人程度で行き詰まっていました。しかし「会員制サイトを運営している」という自己認識のもと、次のステップへ進もうとしていたのです。

なぜメンバーが一定数以上増えないのか、彼女には理解できませんでした。しかし、ファウンデーションモジュールとコンテンツモジュールをよくよく見返してみると、全体的な戦略に大きな欠陥があることに気づいたのです。

その欠陥の一つは、ポールと同じく膨大な量のコンテンツを提供しているということでした。そこで彼女は、提供するコンテンツの量を減らしてみました。すると、メンバーの多くが以前よりも良い結果を出し始めたのです。

メンバーが結果を出し始めると、アンナの会員制サイトの評判は高まり、自然と会員は増えていきました。それまでどうしてもメンバーを50人、100人以上増やせなかったのに。提供しているコンテンツを減らしただけで、あっさりとそのハードルを超えてしまったのです。

アンナがコンテンツ量を調整した半年後には、500人以上の会員を抱えるようになりました。全てはコンテンツの量を減らしたことで、会員たちが圧倒されなくなったことに起因します。「自分にもできる」と会員に感じさせることで、より多くの進歩を実現させたのです。

まとめ:人が成長するのは教わるからではなく自分で考えるから

このレクチャーで何度も繰り返し伝えてきましたが、人を成長させるのはコンテンツの量ではありません。いかに速く提供された課題を実践できるのか、という観点が成長にとっては最も重要であることを忘れないでください。

人は教えられるだけでは成長しません。教えられたことを実践し、自分のものとして初めて成長するのです。しかし実践する前に、自信をなくしてしまっては意味がないですよね?自分にもできる、そう思わせることが大切です。

ここまでの流れで、わからない点や不明な点はありますか?もしあれば、下のコメント欄で教えてください。それでは、またお会いしましょう。

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