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One Page Funnelとは?
One Page Funnelとは、1日でできる1番簡単なエバーグリーンファネルのことです。なるべく少ない労力で大きな売り上げが欲しいですよね。ビジネスにおいて、簡単やシンプルは手抜きを意味する言葉ではありません。むしろ、いいことであり歓迎すべきことです。だから僕が「簡単な」と言ったときは、ものすごくポジティブに捉えてください。
実際に、このOne Page Funnelは他のエバーグリーンファネルに比べると確かに簡単です。しかし、リターンはものすごく大きいです。あとで紹介しますが、このOne Page Funnelというエバーグリーンファネルだけで、全体の売り上げの80%を占めているパターンがあります。
One Page Funnelは文字通り1ページのファネルです。これはLimited Time Offer(LTO)ファネルとも呼ばれたりします。そして今後、僕はLTOと連呼すると思います。今この瞬間、LTOの意味を覚えてください。LTOはLimited Time Offerです。Limited Timeは、時間が限定されたオファーという意味です。
では、次回以降詳しく見ていきましょう。
Facebookの広告費を回収するために生まれたOne Page Funnel
上の画像はFacebook広告です。Facebook広告とOne Page Funnelはどのように関連しているのでしょうか?One Page Funnelの起源を考えたときに、確実にたどり着くのがこのFacebook広告です。
One Page Funnelには歴史があります。「Facebook広告の費用をなるべく早く回収しよう」という広告主の意図から生まれました。いまだにFacebook広告は有効です。有効であればあるほど、多くの企業がFacebook広告に参入します。当然ながら1クリックあたり、あるいは1リーチあたりの単価は上がっていきます。同じ商品を売っているのに広告費が膨れ上がっていきます。そうすると、利益は圧迫されます。
そこで、セールスサイクルを早めて資金を回収するOne Page Funnelが生まれました。売り上げを回収する1番いいタイミングがオプトイン直後です。
大抵のモデルはオプトインさせてから、ステップメールや、長いセールスレターを見せます。あるいはウェビナー、ビデオシリーズなどを見せてお客さんを教育します。そして、ようやく商品を売ります。例えばビデオシリーズだと1本目の動画、2本目の動画、3本目の動画を見てもらいます。全てのビデオ、セールスレターを見終わり、商品を購入する頃には、Facebook広告でお客さんを取ってからすでに2週間ほど経ちます。このように、セールスサイクルが伸びてしまいます。
複雑なファネルを作るのには時間がかかる
早速、核心に入っていきましょう。One Page Funnelは、ステップメール、ウェビナー、ビデオシリーズ、その他諸々のセールス要素が揃っていなくてもローンチができる手軽なファネルです。最初にも言った通り、簡単やシンプルというのは、ビジネスにおいては全くマイナスなことを意味しません。できれば、少ない労力で大きなリターンを得たいです。その仕組みがシンプルで、その仕組みを構築するまでの時間が短いほどいいに決まっています。
上の画像は、僕のClickFunnelsのページで、オートウェビナーファネルです。左側はランディングページの各ステップです。スクリーンショットなので途中で切れてしまいましたが、左下の「life time order form」の下にも、今見えている倍くらいのステップがあります。この量のステップを作るには、ものすごく時間がかかります。
この画像は今「Broadcast」というオートウェビナーにハイライトがあたっていますが、一つのステップで
- ウェビナーのスクリプトを作る
- ウェビナーのオファーを考える
- ウェビナーのピッチを考える
- ウェビナーの編集をする
このように、かなり時間をかけて作ります。きちんと物を売るには時間がかかります。
オートウェビナーファネルやプロダクトローンチファネルは、特に売りたい商品が高額な場合どんどん作って頂きたいです。しかし、作っている間に何も売り上げがないのは寂しいです。だからこそOne Page Funnelを最初に作ります。お客さんに商品を売って、テストマーケティングしながら利益を回収していきます。そしてバックグラウンドで、プロダクトローンチファネルやオートウェビナーファネルなどの重たいファネルを作りましょう。
実際に海外では、One Page Funnelだけでビジネスを運営している、年収が8桁のプレーヤーがたくさんいます。彼らはステップメール、ウェビナー、ビデオシリーズは用意していません。オプトイン直後にオファーするだけです。手軽でシンプルで簡単だけど効果は抜群です。
One Page Funnelの海外の事例
海外には年収が8桁のプレーヤーがたくさんいると紹介しましたが、どんな結果が出ているか具体的な事例を見ていきましょう。
海外の年収8桁プレーヤー:ケース1
「121のオプトインで600ドルの商品が5つ成約。締め切りは25分間だけ。」
100のオプトインに対して5つの成約だから成約率は5%ぐらいです。およそ20人に1人が購入しているので、すごく高い数字だというのが分かると思います。しかも売っている商品は600ドルで、安くはありません。600ドルの商品で、ステップメール、ウェビナー、プロダクトローンチのビデオシリーズが無くても、オプトインしてから25分以内に購入を決断する人が5人もいたということです。
海外の年収8桁プレーヤー:ケース2
「日曜日の夜11:30にローンチしました。そのLimited Time Offer(LTO)が月曜日の朝に確認すると、3つの成約があった。」
どのくらいのリスト数に投げたかは分かりませんが、日曜日にローンチして月曜日の朝、つまり数時間です。この数時間に3つの成約があったということは、そのくらい早く結果が出るということです。
海外の年収8桁プレーヤー:ケース3
「1週間で3つの成約。Eメールシーケンス(ステップメール)なし、ビデオなし、One Page以外のマーケティング要素はなし。」
簡単に作れるのに、それでも成約があるということです。
海外の年収8桁プレーヤー:ケース4
「90%のエバーグリーン売上げはLTO(Limited Time Offer)だけ。ビデオシリーズやウェビナーに比べて制作コストは小さいけど、商品がポツポツ売れている。」
制作コストというのは、例えばビデオシリーズで言うと、一眼レフカメラなどを用意して、編集者に10分何万円というお金を払って動画を編集してもらいます。それをClickFunnelsやZapierやSamCartなど、色々なマーケティングツールを使って組みます。この一連の作業にかかる費用のことを制作コストと言います。
しかし、One Page Funnelはそんなことせずに、ただ単に1ページ作るだけで商品がポツポツ売れていきます。エバーグリーンは、これだけでいいんじゃないか?というくらいの結果が出ます。
One Page Funnelをホットリストに投げる
いよいよ本題に入っていきましょう。One Page Funnelは最小限の労力で効率的なセールスを生み出すファネルです。これは何度も言った通りです。なるべく小さい労力のほうがいいです。もちろんビデオシリーズやウェビナーの方が大きな売り上げに繋がります。ですが、ビデオシリーズやウェビナーは労力の観点で言えば膨大です。時給に換算すると、もしかしたらOne Page Funnelの方が高いかもしれません。
手段A
最もホットなリストに対してOne Page Funnelをまず投げます。
手段B
残りのコールドなリストに対しては、教育が必要で今からEメールシーケンス(ステップメール)あるいはウェビナー作り込んでいきます。手段Bは作り込んだものをようやく、完成した後に投げます。そうすると、複雑なEメールシーケンス、ウェビナーのファネルが完成するのを待たずに、手段Aで資金を回収することができます。
上のイラストを見てください。左から右に時間が流れています。まず商品が完成します。商品が完成したら、すぐにOne Page Funnelを作ります。オプトインページを用意して、そしてLTOのページを用意します。それでおしまいです。
ただし、まずはメルマガで反応率のいいお客さんや既存顧客などの、ホットリストに投げます。ここでいったん売上げを立てましょう。MailChimpでお客さんのスコアリングを抽出するのは簡単です。誰が開封率が高いか、たくさん読んでいるかは、すぐに分かります。
そしてバックグラウンドでは複雑なファネルを作っていきます。例えば、ビデオ1、ビデオ2、ビデオ3、ビデオ4みたいなスクリプトを作って、撮影、編集をしてそれをClickFunnelsで組みます。そして長いセールスページを作り、ウェビナーを実装し、その後にワンタイムオファー(OTO)あるいはダウンセルをします。さらに後ろの商品があるのなら、OTOの2番目、ダウンセルの2番目など、ものすごく複雑なものを作っていくので時間がかかります。これらが完成するまで売上げが立たないのはつらいです。だから、まずはOne Page Funnelを作ってホットリストに投げます。
良い点は、ホットリストだから当然あなたのことを信頼しています。商品をすぐに購入してくれるでしょう。しかし、思ったよりも反応が悪かった場合は、その商品のコンセプトが悪いかもしれません。商品の作り直しや、コンセプトの練り直しをしたらいいと思います。あるいは、商品が完成してない段階でホットリストに投げるのもアリです。反応が悪かったら全部お金を返せばいいだけです。
ということで、ホットリストにOne Page Funnelを投げるのは、ものすごくマーケティング的な要素が強いです。これで反応が悪かった場合、その後ろの複雑なファネルを作る理由はありません。反応が良かった場合、一生懸命後ろのファネルを作ってください。バックグラウンドで手段Bを作り込むことができます。つまり、簡単なOne Page Funnelを作り、それをリストに投げて資金を回収しつつ、複雑なファネルをバックグラウンドで作っていくということです。
One Page Funnelはセールスサイクルが短い
1つ前のセクションをもう少し丁寧に説明します。Eメールシーケンス(ステップメール)、ウェビナー、ビデオローンチ、ビデオシリーズ、プロダクトローンチなどを作っている間に、One Page Funnelをホットなリストに対して投げて、収益化を図ります。
One Page Funnelは、セールスサイクルが短いと考えることもできます。なぜかというと、オプトインした直後に「この商品を買ってください」と言うわけです。そこでその商品を買ってくれたら、セールスのサイクルはものすごく短いですよね。
例えば、普通の一般家庭で車を買うと決めたとき、セールスサイクルは半年から1年くらいかかると思います。「うーん、そろそろうちのボルボ古くなってきたから新しいのに変えようかな」と、まずは春ぐらいから考え出してCMとか見始めるわけです。この瞬間からセールスサイクルは始まっています。5月、友達のボルボユーザーに聞いてみたり、カタログを見てみたり。
ようやく6月に重い腰を上げてディーラーに行きます。そして「うわ、かっこいい。このボルボ欲しい」となります。それで7月にどうやってお金を工面するか考えます。8月、インターネットで一番安く買えるところはどこかを検索をします。そして9月に成約。このように、セールスサイクルがものすごく長いです。
でも、考えてみてください。中には今すぐボルボの車が欲しいという人もいます。ホットなお客さんは、すぐにマネタイズしなければいけません。デジタルコンテンツはボルボみたいに高くありません。高くても10〜30万円です。「10〜30万円くらいの商品なら」と、ポンポン買う人には、すぐオファーした方がいいです。それがこのOne Page Funnelの裏側のコンセプトでもあるわけです。
ホットな顧客は、セールスサイクルが短いから待たせてはいけません。ビデオシリーズの4本の動画を見終えるのはしんどいですよね。自分で作っておきながら言うのもなんですが、僕も4本も見たことありません。
上の画像は僕のページです。セールスサイクルはこんなに短いです。オプトインページがあります。そしてウェビナーの前にLTOページが来ます。「欲しい人は買ってね」といきなりセールスします。これまで何度か紹介していますが、僕はAランクのお客さんをターゲットにしてビジネスをしています。つまり、このインフォ業界で最低年商1億円を超えているプレーヤーです。
彼らと話すと、皆さん同じことを言います。「15分の時間がもったいないのでウェビナーを見ずに全部買った」と。僕はウェビナーで商品を売っています。そのウェビナーの前に15分間だけセールスします。これがまさにLTOページです。15分の待ち時間すらもったいない人は、そのままLTOページで商品を買います。Aランクの人たちはセールスサイクルがすごく短いです。もう買いたくて仕方ないのです。だからAランクの人たちが欲しいと思う商品をど真ん中で渡せば、すぐに商品を買ってくれるので説明も何も必要ありません。そういう意味合いがOne Page Funnelにはあります。
One Page Funnelは2時間で完成させられる
復習しましょう。これがOne Page Funnelです。2ページありますが、左のオプトインページはカウントしていません。右のLTOページでカウント1とします。この1ページで完結するからOne Page Funnelと呼ぶわけです。
まずはオプトインがあります。「登録してください」と言います。そして普通は登録直後にお客さんにサンキューページを見せます。One Page Funnelでは、ノーマルなサンキューページを見せずに「僕の商品を買ってください」といきなりオファーします。
皆さん、One Page Funnelが魅力的なのは理解してくれたはずです。しかし、果たしてそんなので売れるのだろうか?と疑う方もいると思います。結論から言うと売れます。ですが、売れるのだろうか?という疑いが強いと、皆さんは考えすぎてしまいます。そして、時間をかけてOne Page Funnelを作ってしまいます。One Page Funnelは早く完成させることに価値があります。
考えすぎないでください。作り込みすぎないでください。考えすぎや、作り込みすぎるのはプロダクトローンチファネル、ウェビナーファネルの方でやってください。プロダクトローンチファネル、ウェビナーファネルは、ずっとエバーグリーンで回してくから手抜きのない最高のビデオを作ってください。
一方で、今回のOne Page Funnelはセールスサイクルを短くしてホットリストに投げる用です。あなたのことをよく知っている人たちが買ってくれます。ホットリストに対して、また一から「セールスファネルというのは〜」「ClickFunnelsというのは〜」と説明するのは野暮なくらいです。
考えすぎず作り込みすぎず、パッとオファーを明確に出して買ってもらうシンプルな構造を意識して、素早く手早く作ってください。2~3時間を目安にOne Page Funnelを完成させてください。長くても1日です。1日以上かかると考えすぎです。覚えておいてください。
Deadline Funnelsを使う
One Page Funnelでは、サンキューページでセールスをします。例えば、今まではフリービーという無料のコンテンツを渡す代わりに、Eメールアドレスをもらう取引をしていました。その取引に応じてくれた人に「ありがとう」とお礼のページを見せます。そのサンキューページをLTOに取り替えていきませんか?というのが今回の趣旨です。
そしてDeadline Funnelでカウントダウンタイマーを仕掛けてください。カウントダウンタイマーがなければNo Limited Time Offerになります。今回はLimited Time Offerだから、Limitすることが大事です。短い時間で早く決断してもらうためにはDeadline Funnelがものすごく有効です。これがOne Page Funnelの肝となります。
LTO(Limited Time Offer)の構成要素
古いやり方と新しいやり方を比較しながらLTO、あるいはOne Page Funnelを見ていきましょう。
古いやり方
リードマグネットを作ります。前回のセクションでは、リードマグネットの例でフリービーを挙げました。HubSpotさんの例であればeBookがリードマグネットに該当します。ノウハウを与えるのであれば、ウェビナー、プロダクトローンチのビデオシリーズなどもリードマグネットかもしれません。お客さんに魅力的なものを与え、リードを引きつけるという意味でリードマグネットと呼ばれます。
そして、リードマグネットの受け取りと引き換えに、Eメールアドレスをくださいと言います。LPがメールアドレスを登録した人に、リードマグネットを渡す仲介役をします。大抵の場合、古いモデルはサンキューページを挟んでいました。
新しいやり方
リードマグネットを作ります。ここまでは変わりません。そして、メールアドレスを登録した直後にLimited Time Offerを仕掛けます。ここに大きな違いがあります。「登録してくれてありがとう」の後に「ちょっと待って、今から30分に限り200ドル安くなる特別なオファーがあります」とオファーします。
要素を覚えておいてください。まずは「ありがとうございます」と言います。そして「ちょっと待って、特別な案内があります」と言います。つまり、ここでただ単に閉じていいページではないと一気にアテンションを引きつけます。そしてカウントダウンタイマーを仕掛けます。30〜60分がいいと言われています。
カウントダウンタイマーはDeadline Funnelで運用します。例えば、フローティングバーというスクロールしたらついてくる、カウントダウンタイマーが浮いているように見せるものがあります。そこに割引率とオファーの内容を書きます。例えば「200ドル安くなります」「今から30分以内に購入してくれると、〇〇というあなたの欲しくて仕方ない商品がなんと10万円から8万円で買えます」などです。これがLTOです。これでおしまいだから簡単です。
One Page Funnelで顧客が辿る経路
上の画像は別の事例です。今回リードマグネットで用意しているのは「収益性の高いブログの作り方」です。8通のメールが無料で届くものです。
メールアドレスを登録してくれた人に「ちょっと待ってください!もう一個!」とLTOページが表示され、上のほうにカウントダウンタイマーが現れます。「今から15分限定で、あなたの参入ジャンルを決定する方法を1900円で購入できます。3000円の割引です。通常価格は4900円です」と、特別なオファーをします。これがOne Page Funnelです。とても楽ですよね。
One Page Funnelで顧客がたどる経路を見てみましょう。もうお分かりだと思います。
One Page Funnelで顧客がたどる経路:ステップ1
オプトインページでリードマグネットの受け取りと引き換えに、見込み客はEメールアドレスをあなたに渡します。あなたがリードマグネットとして用意するものは、例えば
- コンテンツアップグレード
- eBook
- ビデオ
- 無料コース
みたいな感じです。見込み客がサインアップボタンを押すと、通常はサンキューページが表示されますが、サンキューページの代わりにLTOページが表示されます。
One Page Funnelで顧客がたどる経路:ステップ2
特定のコースの割引オファーをDeadline Funnelで仕掛けます。カウントダウンタイマーは30〜60分がベストだと言われています。このワンタイムオファーは、あなたのローンチの” early bird “ price(先行販売価格)と同じにします。つまり最安値のオファーです。オプトイン直後に表示されるLTOページは、見込み客が最安値で商品を買えるページです。覚えておいてください。これだけです。とてもシンプルです。
もし締め切り直後にアクセスしたら?これは簡単です。
- 「このキャンペーンは終了しました」
- 通常価格のプライスを出す
- アクセスできない
など。Deadline Funnelは締め切りが強力でリダイレクトされます。タイマーが終われば見続けることはできません。
別の事例で、上の画像は僕の奥さんのコースです。「私が毎月6720ドルをどのようにして稼いでいるか、知りたいですか?」とオファーします。そこでオプトインした人に対して「WAIT ONE MORE THING!(ちょっと待って、もう1個あるんですよ!)」と、画像右下の商品をオファーします。
事例として挙げたスクリーンショットは、実際のオプトインページ、セールスページの一部です。スクリーンショットだと、全てのページは収まりません。だから、実際のオプトインページ、セールスページは事例として挙げたスクリーンショットよりも長いと念頭に置いておいてください。ですが、簡単に作れます。