今回は、エバーグリーン・ローンチを支える2つのツールについて解説します。ペイメントゲートウェイと締切管理ツールです。これらは地味でありながら、エバーグリーン・ローンチをより強固にすべく働いてくれます。 このレクチャーではこの2つのツールを活用することで、盤石なエバーグリーンの仕組みを作る方法をお伝えします。
エバーグリーン・ローンチの仕組みを効率よく回すためには、StripeやPaypalなどのペイメントゲートウェイと、Deadline Funnelなどの締切管理ツールが重要です。StripeとPaypalではどちらがオススメなのかをお伝えします。またエバーグリーン・ローンチの締切管理において、Deadline Funnelがどのように優れているのかを解説します。
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Stripeは汎用性の高い決済ツール
顧客が入力したクレジットカード情報をカード会社に照会し、決済を受けてくれるサービスをペイメントゲートウェイと呼びます。実はClickFunnelsやSamCartといった売りを立ててくれるサービスだけでは、決済は成立しません。それらとペイメントゲートウェイを組み合わせることで初めて、商品の決済が通るのです。代表的なサービスは、StripeやPayPalの2社です。それぞれに特徴があって、メリット・デメリットが存在します。
StripeとPayPalのどっちを選ぶべきか?
ここでよく聞かれる疑問があります。「石崎さん、StripeとPayPalはどちらを使ったらいいんですか?」というものです。まずは、それぞれの特徴について見ていきましょう。
まず、StripeもPayPalもクレジットカードを扱うので決済手数料が発生します。これは売上の中から約3.6%を販売者側が支払います。この手数料はStripeもPayPalも変わりません。
Stripeの良いところは、プログラミングなどでの拡張性が高く、統計機能などが優れている点です。多くの企業がAPIを利用して、自社のシステムにStripeを組み込んでいます。プログラミングさえ出来れば、Stripeの方が柔軟に運用できることは確かです。ただ、個人で導入するにはなかなかプログラミングやAPIの知識のハードルが高い。だからみんなPayPalに逃げてしまいます。
対して、PayPalは少し楽です。プログラミング不要で比較的簡単に設置ができる反面、PayPalは拡張性に乏しい点が挙げられます。PayPalは一時期、永久凍結と売上金の没収で話題になりましたね。特に転売ビジネスの方が、1000万円単位でPayPalから売上を没収されていたとかいないとか。確かにサポートにメールしても、明らかにStripeの方がきちんとした日本語が返ってきます。
Stripeを使う理由:ClickFunnelsで分割払いが作れるから
僕は現在Stripeを使って、 エバーグリーン・ローンチの仕組みを構築しています。ですが、僕もかつてはPayPalの愛用者でした。iTunesカードを転売していたときに使っていたのもPayPal。ペイメントEXというサービスを経由して、アップセルの重要性に目覚めたときに使っていたのもPayPalでした。
じゃあなんでStripeに移行したの?理由は簡単。ClickFunnelsでコーディングの手間が省けたからです。ClickFunnelsで決済を受けるようになってから、ClickFunnelsがStripeへの決済処理を肩代わりしてくれました。
しかもClickFunnelsでは、Stripeと連携させることでPayment Planつまり分割決済の価格を用意することができます。これは元々Stripeが分割決済を用意している訳ではなく、ClickFunnels内の分割決済機能がStripeに処理命令を出すことで実現しています。素晴らしい仕組みです。ちなみにClickFunnelsとPayPalを連携させても、この分割決済の選択肢は出てきません。PayPalで使えるのは、一括決済とサブスクだけなんです。
分割決済が導入できれば、99800円の商品を19800円の5回払いにすることも出来ます。これはあまり教えたくない秘密ですが、同じ金額を支払ってもらうのでも、分割決済にした方が成約率はアップします。そのためにも僕は、PayPalではなくStripeをClickFunnelsに連携させて使っているんです。
ただし、PayPalにも使いどころがあります。たまにエバーグリーン・ファネルの中でStripeだと決済エラーが出るお客さんがいるんです。そういう時は何度やってもダメ。そういう時にはPayPalを救済手段として用意しておきます。Stripeだとダメだけど、PayPalなら上手くいく。その場合にPayPalも用意しておくことで、決済を取りこぼすことを回避できます。
エバーグリーンで必須になる締切管理ツール
エバーグリーン・ファネルでは、商品の購入に締切を設けることが、沢山の売上を計上するために重要になります。もし締切を設定せず、「いつでも買っていいですよ」と言われると誰も見向きもしてくれません。でも、「この価格で買えるのはあと1時間だけ!」と言われた途端に急に商品が欲しくなります。
ライブローンチであれば、「締切は6月30日23分59秒まで」という風に簡単に指定できるのですが、エバーグリーンの場合は少し複雑です。見込客がファネルに入るタイミングが異なるために、締切が動的に変化します。つもり、人によって別の締切を設定する必要があるんです。
また締切後に本当に商品が買えなくなる。というのも重要な要素です。「残り35時間59秒」と表示されているページをリロードすると、また最初からカウントダウンが始まるようなボロボロな仕組みもあります。いつまでもそんなシステム使ってちゃダメです。締切管理には、英語圏で定評のあるDeadline Funnelを使ってください。
Deadline Funnelで出来る4つの機能
ここで必要になってくるのが締切管理ツールです。僕らはDeadline Funnelを使っています。Deadline Funnelがやってくれる機能は次の通りです。
- ページ上にタイマーを表示する
- Eメール内にタイマーを表示する
- 締切後のページへのアクセスを遮断する
- デバイスを超えて締切を管理できる
機能#1:ページ上でタイマーを表示する
Deadline Funnelでは、締切までの時間を表示するために、ページ上にタイマーを表示することが出来ます。
このタイマー機能もすごく優秀で、いろんなデザインや出し方のオプションが用意されています。ClickFunnels単体でもタイマーを設置する機能があります。ですが、Deadline FunnelのタイマーはClickFunnelsのものよりデザインが綺麗ですし、締切の厳格さは抜群に上を行っています。
機能#2:Eメール内にタイマーを表示する
これはメールの中にタイマーを埋め込むことが出来る機能です。
しかもこのタイマー、メールの中にあるのにちゃんと動くんです。 僕も最初見た時は本当に感動しました。 メールに組み込まれたコードがサーバーとやりとりをして、きちんとした締め切りを表示してくれるんです。 本当にこういう海外製のツールはよくできています。
メールの中なのにしっかりとしたタイマーが入っていると、それだけでやっぱり教育されてしまいます。あーこの人はちゃんとしたシステムを使いこなせる販売者なんだなと、見込客も一発で分かってしまうわけです。お客さんもちゃんと販売者のことを見ています。 ページのデザインはどうだろう、動画のクオリティーはどうだろう、ハリボテじゃなくてきちんとした仕組みを持っているか。そういうことを意識的か無意識かに関係なく瞬時に判断しています。
だからあなたには、しっかりとこういう優れたシステムを使えるようになって欲しいんです。 見込み客をあっと言わせて、成約率を底上げしてください。いつまでも、HTMLで作ったミリセカンド単位で闇雲にカウントダウンするタイマーなんか使わないでください。そういった、世界基準から大幅にビハインドしたやり方はもう終わりにして欲しい。そう思ってこのレクチャーを作っているんです。
機能#3:締切後のページへのアクセスを遮断する
Deadline Funnelでは、締切後にページにアクセスした人を別のページにリダイレクトする機能があります。すごく強力なので、設置した僕らでさえ、リセットボタンを押さないとアクセスできなくなるほどです。そこまできちんと締切を管理することで、お客さんに「次回は欲しいときに買わないと、本当に買えなくなりますよ」という教育をすることができます。
このときに僕らは、リダイレクト先にClickFunnelsで作ったフォームを設置しています。締切までに買えずに悔しい思いをした見込客に、時間差で再度商品をオファーしたり、ニュースレターを流したりしています。見込客の持つ「買えなかった」という気持ちが、次の商品の購買意欲につながることがあるからです。
機能#4:デバイスを超えて締切を管理できる
Deadline Funnelを使えば、期限後に見込客が別のデバイスからページにアクセスするのを防止することも可能です。ここまで話した3つの機能は、どのデバイスからアクセスしても同じ挙動になります。Deadline Funnelのサーバー側で、1人の見込客に対して1つの期限を割り当てているからです。
パソコンからオプトインして、メール経由でスマホからアクセスしても、同じ締切時刻に向けてタイマーが動いています。当然、締切後はどのデバイスから見てもページにはアクセスできません。このようにDeadline Funnelを使うとすごく厳格な締切管理の仕組みを作ることが出来ます。
まとめ:エバーグリーンを支える優れたツールを採用する
今回は、決済を受けるためのペイメントゲートウェイと、締切管理ツールについて解説しました。エバーグリーン・ファネルを作る場合は、ClickFunnelsと連携させるペイメントゲートウェイはStripeがオススメです。また、エバーグリーンの場合は締切管理が売上に直結することから、Deadline Funnelの紹介もしました。最後に要点を3つまとめました。
- エバーグリーン・ローンチには決済代行サービスが必要になる。ClickFunnelsとの連携を考えるとStripeとPaypalが推奨される。Stripeの方が分割決済を設定できるなど汎用性が高い。
- エバーグリーン・ファネルでは顧客の購買意欲を高めるためにDeadline Funnelなどの締め切り管理ツールを使用する。これらのツールでは見込客1人ずつに合わせた動的な期限を設定できる。
- Deadline Funnelでは、ページだけでなくメールにもタイマーを表示できる。また他のデバイスでアクセスしても締め切りがズレない強力な締め切り管理を行うことができる。
今回はここまで。では、また次のレクチャーでお会いしましょう。