今回は、エバーグリーン・ローンチについて取り上げます。商品であるデジタルコンテンツを効率的に管理する方法を紹介します。これを見れば、あなたのエバーグリーン・ローンチの中に安定したオンラインスクールの仕組みを取り入れることの重要性を理解することが出来ます。
エバーグリーン・ローンチのツールを選ぶ際に重要になるのは、問題を起こさない優れたシステムを採用することです。仕組みの一部に問題が起こると、仕組み全体が止まったり不具合が起きてしまいます。せっかくClickFunnelsが自動でウェビナーを開催し、Stripeが決済を受けてくれたとします。でも、肝心の商品のコンテンツを見るシステムに不具合があれば、誰かが手動で問題を解決しないといけません。そうならないために、資本母体のしっかりとしたツールを選ぶようにしましょう。
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動画を渡すのにWordPressを使ってはいけない理由
保護中のWordPress記事に、YouTubeやVimeoの限定公開動画を貼って、顧客に記事のパスワードを渡す。僕もかつて、こんな非効率的な方法でお客さんにコンテンツを渡していた時期がありました。売上通知が来るのは嬉しいけど、内心こんな面倒な作業をいつまで続けたらいいんやろって。スケールとは程遠い仕組みでした。せっかく動画コンテンツを販売しているという時間的なアドバンテージがあったのに、売れれば売れるほど忙しくなったんですから。
皆さん最初は「とりあえず、とりあえず」と言って、手っ取り早い仕組みにコンテンツを載せるんです。そのうちコンテンツが増えてきて、いよいよ専用のシステムに移行しようとします。でも、気づいた頃にはコンテンツ量がかなり多いので、乗り換えにかかるスイッチングコストが大きくなってしまっています。乗り換えようにも、なかなか重い腰が上がらないんです。
僕のコンサルに来てくれている金子隆祐さんの例をご紹介します。金子さんは、今では転売と情報発信で成功されている。僕のコンサルに来る前、つまりTeachableを使う前はすごく非効率なことやっていたと、ご自身で回想しています。
いしこんでteachableのオンラインコースを完成できたおかげでAmazonも伸ばすことができてます!なんども言ってますが、手動で会員登録して、手動でメールシーケンス流して、長くて分かりづらい汚いPDFの教材をもとにチャットワークでサポートしていたので毎日問い合わせの嵐でした。
そう、金子さんがやられていたのは以前の僕と同じ。全くスケールしないビジネスモデルだったんです。
仮に自動連携が出来るWordPressプラグインを導入したとして、所詮は1人または数人で開発している小さな開発元です。WordPressはあくまでブログのプラットフォームです。無理やり会員サイトとして使うには無理があるし、
何しろ導入時の設定が複雑です。僕自身、複雑なシステムはいずれどこかでボロが出ると思っています。僕はそういうサステナブルじゃないシステムを無理やり使うのではなく、英語圏で実績を出しているスマートな仕組みを使いたい。ずっとそう思ってきました。
そこで今は、デジタル商品の管理にTeachableをオススメしています。Teachableは250人以上の社員を抱えています。これまで10万人以上の講師がTeachableを利用し、合計500億円以上のオンラインコースを売ってきた実績があります。
現に英語圏のトッププレイヤーが使っています。Pat Flynn、Mariah Coz、Atomic HabitsのJames Clear、そしてあのNew York Timesまで。彼らもTeachableを使ってコースを管理しています。Teachableの持つ優れた特徴に関しては、後ほど解説します。
ThinkificからTeachableに乗り換えた理由
かく言う僕も、途中まではTeachableではなく類似のサービスであるThinkificをメインで使っていました。Teachableも使ってはいたんですが、あくまでJV案件用のサブとして使っていたんです。
当時はThinkificでコンプリートバンドルという、大量のコースが見放題になるサブスクを運営していました。すごく沢山のコンテンツを管理していたんです。
Thinkificにも決済機能があって、ClickFunnelsやStripeを経由しなくても、Thinkific上でコースに課金できるんです。でも、商品購入後にアップセルする機能がない。僕は2013年の起業当初からアップセルをビジネスの根幹に据えてきたので、アップセルが無い状態が続いたのはすごくしんどかったです。
ThinkificとTeachable、両方のサポートにしつこくしつこくメールをし、アップセル機能をつけてくれるようにお願いしました。最初に動いてくれたのがTeachableでした。Teachableが僕の要求に応えて、アップセルを導入してくれたのです。Thinkificがアップセルを導入してくれたのは、それから何年も後のことです。
TeachableもThinkificも同じような事業規模なのですが、どうしてもTeachableの方が開発スピードが早い。しかも、マーケティングのことをしっかり考えているんです。アップセルの導入を機に、Teachableに移行しました。早めに決断して本当に良かったと思っています。
Teachableは売上が一定以上になると担当者が付きます。僕に付いていただいたのは、Cameron Mattisさん。Teachableの公式ウェビナーなんかに登場しているカスタマーサクセス部門のマネージャーです。
すごいのはCameronさんが、「僕たちはユーザーの意見を取り入れたいと思ってるから、定期的に連絡していいですか?」と聞いてくれるんです。彼らが僕らユーザーの意見を取り入れて、もっとプロダクトを改善していこうという意志をすごく感じます。
Teachableの優れた5つの特徴
ここでTeachableの優れた点をいくつか紹介しておきたいと思います。
特徴#1:シンプル
僕はシンプルという言葉が好きです。それは使いやすかったり、問題が起こりにくいことを指します。そしてやるべきことに集中するためには、最も必要なことだと思います。Teachableはそのシンプルさが気に入っています。
まずセットアップが簡単なこと。登録してお金を払えば、すぐに使い始めることができます。WordPressだとこうは行きません。サーバーを用意して、WordPressをインストールし、プラグインを設定する。僕らが時間を使うべきところはもっと他にあります。
そして、管理画面がシンプルで分かりやすい。もちろん英語なのですが、直感的でスッキリした外観なので迷うということがほぼありません。これは素晴らしい点だと思います。
特徴#2:コンテンツ管理が簡単
次にコンテンツ管理が楽というのが挙げられます。Teachableでは、コース単位でコンテンツを管理します。コースの中身には、動画、画像、テキスト、PDF、添付ファイルなどを埋め込むことが出来ます。
動画は、Bulk Uploadといわれる機能を使うことで、ローカルだけでなくクラウドサービスからも一括アップロードが可能です。僕らはGoogle Driveで管理しているレクチャーコンテンツを、そのままTeachableにアップロードしています。
アップロードした動画は、Teachable側でwistiaという動画プレーヤーに変換されるので、動画コンテンツが簡単にダウンロードされてしまうことも防げます。もちろん、PDFなどの資料をダウンロード可能な形式で置いておくことも可能です。
それと僕が好きな機能に、Drip機能というものがあります。これはコース内のセクションごとに、1ヶ月目、2ヶ月目と順次コンテンツを公開していくことが出来る機能です。受講生に、1セクションずつカリキュラムを進めて欲しい場合に設定できます。
僕らは、サブスク商品のCashLabで実際に使っています。取り組んでもらうコンテンツを毎月少しずつ公開しています。こうすることで、受講生が毎月の課題に真剣に取り組んでくれるようになりました。すごく便利な機能です。
特徴#3:決済機能が装備されてる
これは先ほども話題になりましたが、Teachable単体でも決済を受けられます。決済を受けるだけでなく、商品購入者にメールを送り、受講方法の案内やレシートの送付などを自動でしてくれるのです。
クーポンを発行して、特定の人だけに割引をオファーすることも出来ます。
もちろんアップセル機能だってあります。商品購入後のサンキューページはもちろん、商品の中に追加商品のオファーを出すことも出来ます。顧客である僕らのことをよく研究してくれています。こういうTeachableの姿勢を僕が好むの、なんとなく分かってきましたか?
特徴#4:連携機能が豊富
Teachableでは、Zapierにも対応しています。なので、僕らが使うClickFunnelsなどの他のツールと連携することができます。
ClickFunnelsの購入者に、Teachableのコース視聴権利を付与する。Teachableコースの購入者にMailChimpで購入者タグをつける。といった使い方が出来ます。
これはもうエバーグリーンの仕組みになくてはならない機能ですね。もし、これが日本で作られているAPI公開もされていないツールだったらと思うと、ゾッとします。
特徴#5:収益分配
最後は、ジョイントベンチャーなどに便利な収益の分配機能です。ビジネスが大きくなってくると、他人と一緒にコースを作ることが出てきます。ただ、その収益を分配を手動でやると大変です。
すでにTeachableで決済を受けられることを説明しました。Teachableでは売上に対して、共同講師として一緒に作った人にも利益を分配できるのです。しかもTeachableが毎月売上自動で計算し、分配の割合を掛け算して、自動で払い込みまでやってくれます。
分配比率は5:5でもいいし、6:4でも良いです。自分たちで設定することが可能です。いちいち売上の集計作業をする必要がなくて、お互いにフェアなので、すごくJVがやりやすくなりました。素晴らしい機能です。
まとめ:信頼できるシステムにあなたの商品を預ける
今回は、エバーグリーン・ローンチでTeachableを使うことのメリットを説明してきました。エバーグリーン・ローンチでは、いかに信頼できるツールを使うかが大事になってきます。またそのツールは、他のツールときちんと連携できなくてはいけません。その点、Teachableは安心して使うことができます。最後に要点を3つにまとめました。
- エバーグリーン・ローンチにおけるデジタル商品やオンラインコースの管理は専用ツールであるTeachableを使用する。
- Teachableは開発スピードが早くアフターフォローなども充実しており、信頼できるサービスである
- Teachablには、操作がシンプル、コンテンツ管理が簡単、決済機能が付いている、連携機能が豊富、共同講師への収益配分が可能であるといったメリットがある。
Teachableのようなシンプルかつ安定したツールで、購入者に商品を届けてください。Teachableについてのチュートリアルは、僕らのブログやYouTubeでも公開しています。ぜひそれを参考に使ってみてください。それではまた次回のレクチャーでお会いしましょう。