今回は、エバーグリーン・ローンチにおける集客方法を解説します。エバーグリーン・ローンチで作ったファネルは、あなたの代わりに自動でセールスをしてくれるすごく便利な仕組みです。しかし、これらのファネルにお客さんが入って来ないことには、売上は上がりません。このレクチャーでは、僕が実際に使っている5つの集客方法を紹介します。
エバーグリーン・ローンチのことを勘違いしている方がいます。彼らは「エバーグリーンの仕組みを一度作ってしまえば、何もしなくても売上が上がる」そう思っているようです。これは半分正しくて、半分間違っています。ちゃんと前提条件があります。それは「ファネルにトラフィックが流れている限りは」という条件付きになります。だから、しっかりと集客するための仕組みも整える必要があります。今回は、僕が実践の中で使い、最終的に残った5つの方法について、あなたにお伝えしようと思います。
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エバーグリーン・ローンチで集客が重要な理由
ClickFunnelsやDeadline Funnelなどを使って、エバーグリーン・ローンチの仕組みが出来上がりました。でもそれだけで本当に十分でしょうか?ここからは、次のフェーズに移りましょう。集客です。よくエバーグリーン・ローンチというと、ウェビナーやオートメーションツールの話題に注目が集まります。
実を言ってしまうと、エバーグリーンのファネルを作ること自体はそれほど大変ではありません。問題は、そのファネルにコンスタントにトラフィックを流し込めるかどうか。つまり、そのファネルにお客さんが絶えず来てくれるような仕組みを整えることの方が、遥かに重要なのです。このトラフィックの問題は、よく無視されています。
「自動化の専門家」を名乗る人たちは、まるでトラフィックの問題がさほど重要ではないかのように、喜んでツールの話をしたがります。 だけど僕はあえてトラフィックが重要と言い続けています。自動化の専門家を名乗る人たちがトラフィックについて言及しないのは、彼ら自身がトラフィックを 集められていないことに起因しています。
トラフィックが重要と言う事は、考えてみればすぐにわかる話です。あなたがせっかくカフェを開業したとしても、お客さんが入ってこないことには話になりません。トラフィックが大きく分けて2つに分類されます。無料で集客をするオーガニック集客と、お金でトラフィックを買う広告があります。僕が実際に試したものの中で、今も使い続けている集客方法だけを集めたので、1つずつ見ていきましょう。
ワンソース・マルチユースで時間にレバレッジを効かせる
よくお客さんから、「石崎さんの集客コンテンツはものすごい量が出ていますね」と言われます。ブログ、YouTube、Udemy、Kindle、広告。それは僕がこれらのメディアに、沢山の集客コンテンツを出しているからです。
よくお客さんの中には、各メディアごとに 別々のコンテンツを出さなければいけないと思っている人がいます。 これは実は真実ではありません。効率的にコンテンツ量を出すためには、1つの集客コンテンツを複数の場所で公開することが大事になってきます。この方法をワンソース・マルチユースと呼んでいます。
集客コンテンツの再利用ができるメリットのほかに、 ワンソース・マルチユースでは コンテンツのモダリティを変えると言うことが可能になります。モダリティとは、テキスト、画像、動画、音声などのコンテンツの形式のことです。
例えば世の中にはたくさんのタイプの人がいます。 ブログ記事のようなテキストで学ぶのが好きなタイプ、 YouTubeのような動画で学ぶのが好きなタイプ、またはpodcastのような音声で学ぶのが得意なタイプなど様々です。
ワンソース・マルチユースの方法を使えば、1つのコンテンツを色々なモダリティで提供することが出来ます。見込客は自分の好きなモダリティで学ぶことが出来るので、あなたのコンテンツが消費される量が全体として増えることになります。これから紹介する5つの方法の中でも、ワンソース・マルチユースの考えを使って、コンテンツを再利用している部分があります。そのことを頭に入れた上で、先に進んでください。
集客方法#1:ブログ
まずは検索エンジン経由でお客さんを集めてくれる、ブログ記事からご紹介しましょう。 僕は2013年からブログを書き続けています。当時はTOEICの講師をしていました。 ブログはその頃から、今に至るまで常に大きな集客経路です。
ブログの良い点は、今すぐ客を連れてくることができる点です。Googleの検索窓に具体的な検索キーワードを入れて検索行動をする人は、自分が欲しい物が明確に決まっています。「ClickFunnelsの使い方」「MailChimp オーディエンス 作り方」など、今すぐ客の検索キーワードはとても具体的です。
ブログに訪れたお客さんには、ブログ記事の内容に呼応する形で様々な有料商品をオファーしています。 検索キーワードが具体的であればあるほど、お客さんは今すぐに知りたいと言う問題意識を持っています。 これがあなたの有料商品を買うモチベーションにつながっています。自分の分からないこと、知りたいことをたとえお金を払っても、すぐに解決したいと考えているからです。
僕のブログでは、記事の右下に商品をオファーするためのポップアップを表示しています。このポップアップは、その記事の内容に合うものを出すようにしています。こうしておくことで、記事と関連のある商品がきちんと売れていく仕組みが整っています。
集客方法#2:YouTube
2つ目は、YouTubeです。これは動画コンテンツですね。
今やYouTubeはとてもポピュラーな動画プラットフォームになりましたが、 クオリティの高いビデオはまだまだ供給者の数が少ないのが現状です。なぜかといえば、ビデオは圧倒的に作るのが難しいからです。
学校で国語を学んだ僕たちは、テキストを書くことは比較的簡単に出来ます。ですが、動画を作ることに関しては基本的に教わっていないので、誰でも出来るスキルではありません。経験や知識が必要になるスキルです。だから難しいのですが、逆に言えばそれが参入障壁として機能します。だからこそ、あなたにも動画に挑戦して欲しいと思っています。
僕らの場合はこの動画コンテンツも、ブログ記事などのテキストコンテンツから再利用する形を取っています。 ブログ記事をビデオのスクリプトと見立てて、撮影時にプロンプターで記事を読み上げています。
撮影したデータは、チームの内部にいる動画編集者の手に渡って、美しい動画レクチャーになります。僕らはそれを週3回、4回という頻度で予約公開にして、定期的に公開されるようにスケジュールを組んでいます。常に半年以上先のビデオまで、YouTube上で公開予約がされています。
集客方法#3:Udemy
集客方法の3つ目は、Udemyです。Udemyはオンラインコースのマーケットプレイスで、沢山のオンラインコースが販売されています。動画レクチャーがメインになるので、 その部分ではYouTubeに似ています。ただYouTubeには無い、Udemyの特徴が2つあります。それは有料とコースです。
まずUdemyでは、基本的に有料でコースを購入して視聴します。 セールなので割引をされることが多いのですが、無料と有料では大きな差があります。有料で購入してくれるお客さんは、その先も有料の商品を買ってくれる可能性がすごく高いんです。
さらに、Udemyでは 各コースの最後のボーナスレクチャーと言うものを設置できます。 これは、コース内のレクチャー以外にも、自社の有料商品などを紹介できるコーナーです。一度有料のUdemyコースを買ってくれたお客さんですから、自社商品も買ってくれる可能性があります。ボーナスレクチャーであなたの自社商品を宣伝して、直接有料商品を売ってください。
またUdemyでは、YouTubeのような単発の動画は馴染みません。 しっかりとしたカリキュラムのあるオンラインコースという形式が必要になります。僕らの場合は、YouTubeに出した動画を再利用しているのですが、そもそも動画のスクリプトにあるブログ記事を作る段階で、コースを想定しています。
はじめにカリキュラムを書き出し、コースとして1連の集客コンテンツを作っています。こうすることで、YouTubeだけではなく、Udemyなどのコース形式のプラットフォームにも再利用が出来るようになります。
集客方法#4:Kindle
4つ目の方法は、電子書籍のKindleです。 僕もよく専用のKindle端末を使って、お風呂の中で読書をしています。電子書籍はそれほどまでに、ポピュラーなメディアになりました。 Kindleといえども、本を出せばあなたは著者の仲間入りです。自己紹介を書く時も本の著者だと言う権威性を使うことができます。
もちろん、トラフィックと言う観点からもKindle出版は有効です。 Kindle本の中に、あなたの有料商品へのリンクを貼っておきます。僕らの場合は、ClickFunnelsで作ったエバーグリーン・ローンチのファネルへのリンクを書籍の中に貼っています。
電子書籍は1から執筆しても良いのですが、ここでもワンソース・マルチユースの考え方が使えます。Udemyに出した段階でコースになっているコンテンツがありますよね。きちんとカリキュラムになっているはずです。1つのオンラインコースを1冊の本と見立てて、電子書籍の形で発売します。
すでにブログ記事の段階で、テキストが出来上がっているので、それをそのままKindle出版に使いましょう。Kindle出版には、テキストと画像をデザインして配置したePubファイルが必要になります。これはクラウドソーシングサイトでコーディング作業をしてくれる人を見つけてください。
集客方法#5:広告
最後の手段は、オーガニック集客ではありません。
最後に紹介するのは広告です。 オーガニックのメディアが成長にすごく時間がかかるのに対して、広告経由のトラフィックは お金さえ払えば比較的すぐに手に入れることができます。 最初から使えるお金に余裕があるのであれば、とても魅力的な選択肢だと思います。
広告には、検索広告、ディスプレイ広告、動画広告などがあります。 どれを運用する場合であっても、準備しなければいけないのは広告クリエイティブです。
広告クリエイティブと言うのは、実際に広告として使われる文章、画像、動画のような素材を指します。YouTube広告であれば広告として流れる動画自体のことになります。
広告では、まずどんなターゲットに対して、どんな訴求をしていくかを決める必要があります。広告クリエイティブを作る前に、リサーチを行うのが理想です。リサーチを行い、ペルソナを決定した後に広告クリエイティブを制作します。最初はこの広告クリエイティブの作り方も、実際の広告運用の仕方も難しいと感じるかもしれません。始めのうちは、自分で広告運用できなければプロに頼んでください。僕らも広告代理店の方に広告運用をお願いしました。
まとめ:ファネルが完成しても集客は終わらない
今回は、あなたのエバーグリーン・ローンチに見込客を集める方法について紹介してきました。このレクチャーで紹介したワンソース・マルチユースの考え方を使い、少しでも効率的良くコンテンツを出し続けてください。最後に要点を4つにまとめました。
- エバーグリーン・ローンチでは完成したファネルに対してトラフィックを送り込めるかが重要になってくる。
- 集客コンテンツをワンソース・マルチユースの要領でブログ、YouTube、Udemy、Kindleなどモダリティの異なるコンテンツとして再利用する。
- ブログでは記事内容と呼応するオファーを提示すると良い。YouTubeは参入障壁が高いので動画が作れるならばオススメ。UdemyはYouTubeにはない「コース単位のコンテンツ」という差別化が存在する。Kindleでは書籍内からファネルへのリンクを出すと良い。
- オーガニック集客だけではトラフィックが不足する場合、広告を使ってトラフィックを集める。広告費の他に広告クリエイティブの制作にもお金が掛かるが、お金を使って手早く見込み客を集めることができる。
今回はレクチャーは以上です。また次回のレクチャーでお会いしましょう。