今回は、エバーグリーン・ローンチに必要な オートメーションツールについて解説します。 エバーグリーン・ローンチにはどんなツールが必要で、それらがどのように組み合わさって動いているかについて見ていきましょう。これを見れば、エバーグリーン・ローンチの全体像が鮮明にイメージできるようになります。
エバーグリーン・ローンチとは、あなたがライブで売らなくても、システムが商品を自動で売ってくれる仕組みのことを言います。エバーグリーン・ローンチの対義語は、人が手動でセールスを行うライブ・ローンチです。成約率を比べると確かにライブ・ローンチに軍配が上がります。ですがそれはライブ・ローンチに、「場の雰囲気」という強いセールスの武器があるからです。それでも僕たちはライブではなくエバーグリーンで商品を売ります。それは、単に長時間働きたくないというわけではなく、見込客が買いたいタイミングで商品をセールスすることが出来るからです。
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エバーグリーン・ファネルは沢山のツールの組み合わせで動く
ローンチダイエットという言葉を知っていますか?これは、ライブ・ローンチの大変さを表した言葉です。確かにライブ・ローンチは儲かります。短期間にすごい金額のお金が動きます。でも、その裏で運営者たちは寝る間も惜しんで、準備に追われています。毎回アフィリエイターを招いての決起集会、彼らへのお願い回り。それを期限付きでやるんですから、まるでダイエットのように体重はドンドン落ちていきます。
僕はそんな働き方が嫌だったので、今はエバーグリーン・ローンチを採用しています。これをセールスファネルと組み合わせて、オンラインコースを売っています。セールスファネルに、エバーグリーン・ローンチの考え方を取り入れたものを、エバーグリーン・ファネルと呼んでいます。
この画像は、Stripeのスクリーンショットで僕らのエバーグリーン・ファネルからの収益を示しています。このように毎日売上があります。この中にライブ・ローンチからの売上はありません。
僕たちは、ネット上に存在する今すぐ客を相手にビジネスをしています。検索エンジン経由で僕らのブログに辿り着いたときに、適切なタイミングでオファーをします。 そして商品に興味を持っている見込客に、一番ホットなタイミングで買ってもらえるようにしているのです。
今回は、この素晴らしいエバーグリーン・ファネルの仕組みを支えているツールを紹介しましょう。それぞれのツールがどんな役割を持っていて、どの順番でツールが動くのかを大まかに見ていきましょう。 使われているのは、次のような11種類のツールです。
- ブログ
- Eメールプロバイダ
- ページビルダー
- 決済プラットフォーム
- 締め切り管理ツール
- 撮影機材
- 画面収録ツール
- スクール管理ツール
- オートメーションツール
- ソーシャルプルーフ
- ライブチャット
一番最後のソーシャルプルーフとライブチャットは、任意です。最初は無くても構いません。では、それぞれのツールがどんな風に連携して、このエバーグリーンの仕組みが回っているのか。実際に見ていきましょう。
ツール#1:ブログ
1つ目はブログです。近年noteやSNS、YouTubeが盛り上がっていますが、僕らのビジネスにおいてブログは今でも重要なトラフィックソースになっています。
まず見込客が、検索エンジンから僕のブログにランディングします。すると、記事のカテゴリに応じたスクロールボックスや、バナーが出てきます。ここには無料のウェビナーや、商品の購入リンクを貼っておきます。もちろん、そこに出るオファーの内容を、記事の内容に合わせています。見込客の興味のある分野に関連したオファーを当てています。
ここでブログにはWordPress、そしてスクロールボックスにはSUMOというツールを使っています。見込客がバナーをクリックすると、ベージビルダーで作ったランディングページに着地することになります。
ツール#2:ページビルダー
ここがファネルの入り口です。本当の意味でのエバーグリーン・ファネルのスタート地点です。
これは、ファネルのオプトインページです。ここでは、ページを作るツールとしてClickFunnelsを使っています。こういったページを作るツールをページビルダーと呼びます。ClickFunnelsを単なるページビルダーだと思っている人はすごく多いです。でも、ClickFunnelsは元々決済の会社なんです。ファネルを作り、その中でいかに決済をしっかり通せるか?ClickFunnelsはそれを真摯に追求しています。
また、ClickFunnelsではオートウェビナーファネルという特殊なファネルを組むことが出来るんです。これは、15分や30分などの一定間隔ごとに、自動的にウェビナーを開催してくれる機能です。臨場感高くウェビナーを見てもらうための仕組みです。
もちろん、ClickFunnelsではオプトインページだけでなく、ウェビナー視聴ページやセールスページ、決済ページを作ることが出来ます。そして、商品購入後にアップセルやダウンセルを仕掛けられるので、顧客単価を底上げしてくれます。このような機能も、ClickFunnelsでかんたんに実装できるようになっています。
ClickFunnelsで作ったオプトインページから、メールアドレスを登録してもらうと、いよいよファネルが稼働し始めます。見込客は自動で始まるウェビナーを見て、セールスページや決済ページを経て、商品を購入してくれます。
ツール#3:Eメールプロバイダ
Eメールプロバイダーとは、 メルマガやEメールシーケンスなどを送信するためのプラットフォームのことです。英語圏では、Eメールレスポンダーとも呼ばれます。代表例は、MailChimpやConvertKitなどです。
ClickFunnelsでファネルにオプトインすると、見込客のメールアドレスはこのEメールプロバイダに渡されます。Eメールプロバイダは、そのファネルの内容に合ったEメールシーケンスを送信し始めます。
オプトイン後に見込客がページから離脱しても大丈夫。このEメールシーケンスで、毎日見込客を教育しながら、 商品の成立につなげていきます。
ツール#4:決済プラットフォーム
次は決済プラットフォームです。これはClickFunnelsなどのページビルダーと連携して使われることが多いです。 代表的なものにStripeとPayPalがあります。僕らはClickFunnelsとStripeの組み合わせで、商品の決済を管理しています。
また、この決済プラットフォームではサブスク商品の定期課金も管理してくれます。 ClickFunnelsで購入されたサブスク商品は、2ヶ月目以降の支払いに関しても、この決済プラットフォームが自動で管理してくれます。
ツール#5:締め切り管理ツール
次は、締切を管理するツールです。つまりタイマーを出したり、締切後にページにアクセスするのを防止するツールです。
僕らはこの締切管理にDeadline Funnelを使っています。Deadline Funnelはすごく強力な締切を設定できて、デバイスをまたいでアクセスを制限してくれます。あまりにも強力なので、期限後は僕らでさえリセットボタンを押さない限り、ページにアクセスできなくなります。ファネル内のページやEメールにもタイマーを設置でき、それらをすべて同じ締切に同期させることが出来ます。
ツール#6:撮影機材
カメラやマイクなどの動画の撮影に使う機材です。ウェビナーなど顔出しで撮影する場合と、画面収録するだけの場合で、必要なものが異なってきます。
顔出しの場合は、カメラやマイクの他に照明が必要になってきます。スクリプトを読み上げて撮影する場合は、プロンプターがあると便利です。動画のクオリティは、そのまま商品の成約率に直結します。最近ではそれほど、動画のインパクトは重要になってきています。予算内で、なるべくクオリティの高い動画を作れるようにスキルを磨いてください。
画面収録の場合は、動画のインパクトが少ない分、用意する機材がグッとシンプルになります。パソコンとマイクがあれば大丈夫です。さらにパソコン側のソフトウェアが必要なので、次の項目で解説します。
ここで撮影した動画は、ウェビナーや集客コンテンツに使ったり、商品の中身としても使用します。
ツール#7:画面収録ツール
画面収録はスクリーンキャストとも呼ばれます。パソコンのスクリーンを録画するためのもので、主にスライド形式の動画や、ツール操作の解説動画に使われます。代表的なツールは、ScreenFlowやCamtasiaです。
スクリーンの撮影だけでなく、編集機能もついているのですごく便利です。簡単な編集作業であれば、このツール内で済んでしまいます。
ツール#8:スクール管理ツール
商品であるデジタルコンテンツを管理するためのプラットフォームです。Kajabi、Thinkificなどがありますが僕らはTeachableを使っています。
コースごとのコンテンツ管理や、受講生の管理なども可能です。決済機能もついているので、ClickFunnelsを使わなくてもコースを販売することが出来ます。
ツール#9:オートメーションツール
沢山のツールを連携して使っていると、どうしてもお互いに連携できないツールが出てきます。そんな時は、このオートメーションツールを使います。僕らはZapierを使っています。
Zapierを使えば、APIが公開されているウェブサービス同士を連携させることが可能です。実に3,000種類以上のサービスやアプリに対応しています。これを使えば、「ClickFunnelsで決済があったお客さんにTeachableでコース権限を付与し、さらにそのお客さんにMailChimpの購入者タグを付ける。そしてその人だけに特別な案内メールを送る。」といったことが可能になります。
ツール#10:ソーシャルプルーフ
この先の2つは、任意の項目です。もっと売上を伸ばしたいという時に導入を検討してください。ファネルが完成させてからでも十分です。ソーシャルプルーフのツールとは、セールスページなどに「何分前に購入がありましたよ」「今何人がこのページを見ていますよ」と表示するためのツールです。
僕らが使っているのでProofというサービスです。社会的証明の力を使って、ページに活気を与えて、見込客の購買意欲を上げることができます。沢山の人が購入したと分かると、見込客は安心してあなたの商品を購入してくれるようになります。
ツール#11:ライブチャット
これは最近すごく多い機能です。オンライン上で買い物していて、右下のチャットウィンドウから質問をできるみたいなサービスです。オンラインのヘルプページでも使われていますね。これも余力があれば設置してください。
Chatbotという自動応答だけのサービスを利用するならマンパワーは不要ですが、リアルタイムなチャットサポートを提供するとなると、そういったスタッフ部隊が必要になります。ですが、ウェビナーやセールスページで疑問に思ったことを、チャットでリアルタイムに回答するということが出来れば、成約率が上がることは想像できますよね?
まとめ:エバーグリーンでは各ツールの緻密な連携が重要
今回は、エバーグリーン・ローンチに必要な11種類のサービスを紹介しました。どれも必要なサービスです。最後に要点を3つにまとめました。
- エバーグリーン・ローンチではツール同士がきちんと噛み合って、自動化が成立している。
- 必要なツールは次の11種類である。ブログ、Eメールプロバイダ、ページビルダー、決済プラットフォーム、締め切り管理ツール、撮影機材、画面収録ツール、スクール管理ツール、オートメーションツール、ソーシャルプルーフ、ライブチャット
- まずは全体像を頭に叩き入れてから、各ツールの設定や連携方法を習得する。
- エバーグリーン・ファネルを組み上げて、あなたのビジネスに自動的に収益の上がるシステムを取り入れる。
- 実際に実装しはじめて、全体像が分からなくなったらこのレクチャーに戻ってきて確認する。
今回は以上です。また次のレクチャーでお会いしましょう。