今回は、エバーグリーン・ローンチに関する話題を扱います。ワンページファネルを作ったあとの流れについてお話しましょう。このレクチャーを見れば、「ワンページファネルを作ったあとに、何をすべきか?」という具体的なイメージが掴めます。
1日で作れるワンページファネルは、エバーグリーン・ローンチの入り口として最適です。ワンページファネルが完成したら、次はさらに大きなファネルを作っていきましょう。より複雑なファネルでは、ワンページファネルよりも高額な商品を売ることが出来ます。価格別にどんなファネルを作るべきか、という指針もお伝えしていきます。
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ワンページファネルの次に作るファネル
ワンページファネルは、LTOをベースとしたシンプルなファネルです。用意するページ数が極端に少ないので、すぐに実装しやすく、エバーグリーン・ローンチの導入編としては向いています。ワンページファネルを作ったら、そこで満足することなく、バックグラウンドでさらに複雑なファネルを作っていきましょう。
より高単価な商品を売り、顧客1人あたりの価値であるLTV(Life Time Value)をアップさせるためのファネルを紹介していきます。4つのファネルを紹介しますが、メインとなる商品の価格によって最適なファネルは異なります。もちろん、それぞれのファネルに対して、LTOやアップセルといったLTVを上げるための施策を行います。LTOやアップセル商品ではなく、ファネルの中でメインに扱っていく商品の価格別に解説していきます。
ファネル#1:5万円以下ならEメールファネル
まず、メイン商品が5万円以下であれば、Eメールファネルがオススメです。このファネルでは、自動で送られるEメールシーケンスとセールスページだけで商品を売っていきます。なので、5万円以下の比較的安い商品に向いています。
オプトインすると Eメールシーケンスが流れ始め、 Eメールシーケンスの中で見込み客を教育し商品を売っていきます。 Eメールファネルの締め切り期間はだいたい5日間なので、送るメールの数は6通程度です。メールの中で繰り返し、商品を紹介します。
もちろん、Deadline Funnelと連動していて締め切りもしっかり管理されています。Eメールにも、セールスページにも同じ締切に向かってカウントダウンするタイマーが入っています。
ファネル#2:オートウェビナーファネル
次は、オートウェビナーファネルです。僕たちが最も多く持っているファネルです。ここでは、一定時間ごとに自動的にウェビナーが流れ、お客さんにセールスし続けてくれます。ウェビナーでは一部顔出しもしますが、基本的にはスライドを写しながら話すスタイルです。
オプトインすると、15分や30分間隔でウェビナーがスタートします。ウェビナーの尺は、だいたい1時間から1時間半です。ウェビナーの途中で購入ボタンやタイマーを出し、商品の詳細を説明します。オートウェビナーでは、見込客はウェビナー開始まで待たされます。そのため、ウェビナーに対する臨場感が上がります。これによって見込客がよりホットな状態になるので、成約率が高いのです。
また、ウェビナー視聴後に商品を購入しなかった場合も、自動で流れるEメールシーケンスがお客さんを追いかけます。締切日まで毎日Eメールシーケンスが流れるので、ウェビナーで買わなかったお客さんにも商品をオファーし続けることが出来ます。
僕らはこのオートウェビナーファネルで10万円から20万円前後の商品を売っています。実際には、1つのファネルの中にLTOやアップセルなどで複数の商品をオファーしています。本当によく売れます。
ファネル#3:プロダクトローンチファネル
次は、プロダクトローンチファネルです。これは4本のビデオシリーズを見せることで、商品を売っていくファネルです。ライブでも行われますが、もちろんここで紹介しているのはエバーグリーンのファネルです。
見込客がオプトインすると、まず1本目のビデオが視聴できるようになります。毎日メールを送り、2本目、3本目と順番にビデオを見てもらいます。それぞれのビデオごとに異なるテーマで話を進め、4本目の動画でセールスをかけます。オプトインから締切までが、たいだい6日間です。
毎日メールで動画を送り、4本の動画を見てもらいます。5日目、6日目にも締切をリマインドするメールを送って、購入してもらうチャンスを増やします。4本のビデオシリーズを作る必要があります。出来れば顔出しのハイクオリティなビデオが欲しいです。そういった意味で、オートウェビナーファネルのウェビナー動画よりも、少しだけ難易度が上がります。
僕らはこのファネルで20万円の商品を売っています。オートウェビナーファネルと同じような価格帯の商品に使ってください。さらにいうと、僕らはこのファネルをYouTube広告にも使っています。広告のお客さんは、オーガニックよりも成約率が落ちます。それでも、20万円の商品が飛ぶように売れ、気づけば1つのファネルで6000万円以上の売上になりました。プロダクトローンチファネルが、高い商品を売るのに適していることを証明する格好の例です。
ファネル#4:30万円以上ならアプリケーションファネル
オートウェビナーファネル、プロダクトローンチファネルで高い価格帯の商品が売れるようになったら、次の段階に行ってください。そう、アプリケーションファネルです。これは、お客さんに申込書を書いてもらい、お客さん側から申し込みをしてもらうファネルです。
主にコンサルティングなど、30万円以上の高額な商品を売るときに使います。僕らも、コンサルティングサービスのいしこん2.0を売るのに使っています。いしこん2.0の価格は200万円以上なのですが、そういった価格のものでもエバーグリーンで売ることが可能です。
ファネルの流れはこうです。まず、商品に関する簡単なセールスページを作っておきます。
そして、商品に興味を持ってくれたお客さんに商品の申込みフォームに記入してもらいます。ここには名前やメールアドレスの他に、今抱えている悩みや商品の購入に関する熱意を書いてもらいます。
その内容を僕らが審査して、審査結果とともに決済方法をお客さんに返信するという流れです。
普通のファネルと異なり、運営者側がお客さんを選別するような構造になっています。もちろん手動で返信しても良いのですが、僕らは審査部分も含めて、ツールで自動化して処理しています。なので、200万円以上するコンサルの商品が、いつの間にか売れているという状況になっています。こちらからのセールスは一切なし。お客さんの問い合わせベースで商品を売ることが出来ます。もちろん、商品が十分に魅力的でないと、そもそもお客さんの興味を引くことが出来ません。
まとめ:商品の価格別に使うファネルを決定する
今回はワンページファネルを作った後に、どんなファネルを作るべきかについてお話ししてきました。 エバーグリーン・ローンチの良いところは、それぞれのファネルを手放しで運用できる点です。最後に要点を4つにまとめました。
- ワンページファネルを作った後は、扱う商品の価格帯によって次に作るファネルを選ぶと良い。
- メインで販売する商品が5万円以下であれば、Eメールファネルがオススメ。Eメールとセールスページだけで構成されているので、比較的作成が容易である。
- メインで販売する商品が5万円以上30万円未満であれば、オートウェビナーファネルやプロダクトローンチファネルを検討する。動画撮影などEメールファネルよりも手間の掛かる工程が必要になるが、金額の高い商品を成約させる強いエンゲージメントを生み出すことが可能。
- コンサルティングなど商品価格が30万円以上となる場合は、アプリケーションファネルを使用する。先に見込客に申込用紙への記入を促し、その上で審査を行って販売する。高額商品でもセールスを自動化することが可能である。ただし商品に魅力があることが大前提となる。
今回は以上です。また次のレクチャーでお会いしましょう。