あなたは広告運用をマスターし広告代理店で起業したいと考えていませんか?ですが果たして自分にも広告代理業ができるのかと不安になっているかもしれません。でも大丈夫です。まずは広告運用をマスターする上で重要な心構えを6つ解説します。これらを理解すれば自分の力でスキルアップをし、広告代理業を始めることができるようになります。
近年繰り返される検索エンジンの定期的なアップデートなどによって、集客の難しさは年々高まっています。そこで集客のために広告を打つという選択肢に多くの人が興味を持っています。広告運用のスキルを高めていけば、他人の広告運用から対価を得ることも可能になります。ここではそんな広告のスキルを学ぶ上で重要となるマインドセットを紹介します。
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マインドセット1:広告運用のスキルを長期的な資産として捉える
広告運用のスキルを磨くことは、現代のデジタル化されたマーケティングを攻略するようなものです。なぜなら多くのビジネスがトラフィックをどう集めるか?つまり集客の問題に頭を悩ませているからです。素敵な商品やサービスがあっても、それを求める人々に届けられなければ、その価値は半減してしまいます。
広告運用を磨くと、それらの問題を自分の力で解決できるようになります。それがどのくらいの価値を持っているか、想像してください。そのため広告運用のスキルを育むことはただ短期的な成果を追いかけるのではなく、長期的に見て大切な財産になります。まずはそのことをよくよく意識に刻み込んでおいて欲しいのです。
広告運用の技術は将来的にあなたを助ける道具として必ず役立ってくれるはずです。じっくりと時間をかけて築き上げた広告運用のスキルは、ビジネスに安定したトラフィックをもたらしてくれます。さらにこの競争力のあるスキルを他社に提供して対価を受け取ることも可能になります。だからこそ、広告運用のスキルアップ単なる仕事の能力を超えて、自分のキャリアに対する長期的な投資だと考えて頂きたいのです。
マインドセット2:結果が出るまでに時間が掛かることを意識する
さきほど、広告運用スキルの習得は長期で取り組む必要があるとお伝えしました。それに関してもう1つ意識して欲しいことがあります。それは広告で成果が出たり、広告運用のスキルを習得できるまでにはタイムラグがあるということです。他の多くのスキルと同様に広告運用のスキルも習得に時間がかかります。だからこそ、結果がすぐについてこなくても焦らないで欲しいのです。
あなたは広告運用についてこれからたくさんの努力や行動をします。ですが、その結果はなかなか現れません。イメージとしてはコップに水が注がれるところをイメージでしてください。コップに水が注がれているうちは何も起こりません。ですが、コップが一杯になると水が溢れ出します。知識やスキルもこれに似た特徴があります。
スキルというのはある一定量の努力や作業量を超えたところから一気に伸びます。そして具体的な成果が現れ始めます。でもその性質を理解していないと、すぐに結果が出ないことに対して不安になります。ですが行動と結果の間にタイムラグがあることを知っていれば、途中で不安になることも少なくなります。
マインドセット3:行動の積み重ねが結果を作る
行動から結果までにタイムラグがある。それはつまり、ある程度結果に関わらず努力できたり作業量を出せる人というのが有利になるということを意味します。成功が行動の積み重ねであるという言葉はちょっと説教臭くてあまり好きではありません。たぶん他の人からアドバイスされたら、ちょっとイラッとすると思います。
ですが僕も10年以上オンラインでビジネスをやってきて、積み重ねが大事であることを実感しています。努力を積み重ねるとか毎日コツコツやるというのは、日本人がすごく好きな思考でもあります。努力とかコツコツというと、ちょっと意識が高すぎる感じでしんどいと感じます。
それならばこう考えるのはどうでしょうか?何かの行動を習慣とかルーティンに取り込んでしまうのです。僕はこの考え方が好きです。実際に仕事もプライベートも時間割を作って、その通りに行動しています。例えば、撮影の仕事は月曜の午後1時から3時、そして土曜日の午前中はコンサルと決めています。執筆の仕事は毎月旅行に行く際の飛行機の中でやります。
いつどの仕事をやるか?というのをあらかじめ決めているんです。他にも木曜の午前中はサーフィンに行く、午後は子供の送迎の合間に筋トレをするといった具合です。こうするとただスケジュール通りにこなしていくだけで、仕事も趣味も前に進んでいきます。行動を習慣に取り込み、なるべく平坦に長く続ける。そうすることで振り返ったときに、たくさんの行動ができていたという状態を作ることができます。
マインドセット4:フィードバックサイクルを早く回す
行動の積み重ねが大事とわかっていてもモチベーションが続かなくなるときもあるでしょう。その場合はどうしたら良いでしょうか?そこで有効なのが細かい目標を設定してそれを一つずつ達成していくことです。この方法は脳のドーパミンを「ハックする」ようなやり方です。ドーパミンは報酬や満足感に関連する神経伝達物質で、小さな成功を経験することで分泌が促されます。
広告スキルをマスターするという大きな目標を達成するには、それを細かな目標に分けて実践していきます。ここでオススメなのがフィードバックサイクルを早く回すという考え方です。具体的には、毎週測定可能な小さな目標を立て、週末にはその目標達成度を数値で評価するのです。例えば、週に特定の数の広告キャンペーンを立ち上げる、特定の広告セットのクリックスルーレートを向上させるなど、明確な基準を持つことが重要です。
もしその週の目標が達成できたら、それは自分自身に対する良いご褒美になります。この習慣を続けることで、小さな成功の積み重ねが大きなモチベーションへとつながります。また数値化することで、自分の進捗を明確に把握できます。そのため方向性を見失わずに次の目標に向けて効率よく行動を続けることができます。このようにフィードバックサイクルを短くすることで、長期的な目標達成に向けたモチベーションの維持と成果の最大化が期待できます。
マインドセット5:ピンチはチャンスである
次の紹介するマインドセットはピンチはチャンスというものです。多くの人は、何かを学ぶ過程で犯す間違いとして失敗や困難を避けようとします。これはとても人間らしい反応です。ですが失敗や困難は避けようがないもの、むしろ成長の機会だと捉えて欲しいのです。
失敗や困難に直面した時、僕たちは心が折れそうになります。でもそこで踏ん張って解決策を考えることで、スキルが向上するのです。またそのようなマインドセットを持っていることで行動も変わります。例えば広告アカウントがいきなり停止されてしまったとします。ですがピンチがチャンスだと考える人は、そこで対応策を冷静に考えることができます。
もしそういったマインドセットを持っていなければ、頭が真っ白になり次の対応策も考えられなくなります。いわばピンチは自分の成長にとって欠かせない要素なのだと考えるようにしてください。実際はそう思っていてもピンチの時に慌てるはずです。しかしこのマインドセットを持っているだけであなた自身が消極的にならずに、挑戦しているようになります。
マインドセット6:全部を1人でやろうとしない
広告運用をしようというときには、全部を1人でやろうとするのは辞めてください。これは何についても言えることですが、広告運用は特に孤独な作業です。毎日毎日、管理画面上に表示されるデータと向き合うような日々が続きます。1人でずっとパソコンに向かっているというのは案外しんどいものです。
また自分の頭の中だけでしか物事を考えられないので新しいアイデアも湧きにくくなります。解決策を相談したり一緒に新しいアイデアについて話し合えるような仲間を見つけてください。もし可能であればスキルアップやビジネスを一緒にやるためのパートナーを見つけてください。このような相談できる相手の存在は必ずあなたを助けてくれるはずです。
個人的な強い動機を持つ
ここまで紹介したマインドセットの他にも、広告運用を本格的に学ぶためにやって欲しいことがあります。1つは広告運用を学ぶための強い動機を持つことです。目的や理由と言い換えても良いでしょう。1つの事業を立ち上げるのは大変な作業であり、広告運用も例外ではありません。成功には多くの時間や作業量が必要です。そのため強力な動機がなければ、途中で挫折してしまう可能性が高まります。
だからこそ広告運用を学ぶ際にはなぜそれを学びたいのか、どのような目標を達成したいのか、自分自身に問いかけてみてください。実は早く学び始めたいがために、こういったWhy?の部分をおろそかにする人が多いのです。
僕は大学生の頃からインターネットでビジネスをしています。最初にビジネスを始めたきっかけは恐らく、閉鎖的だった地元の石川県から外に出たいというものだったと思います。僕はずっとばあちゃんに「お前は長男だから金沢から出てはダメだ。石川県庁に勤めて日本人と結婚をし、石崎の名前を金沢に残すことが大事だ」と教えられて育ちました。
金沢にいる人達はまるでそこが世界のすべてかのような振る舞いをしていました。みんな金沢から出ないし、どこに行っても知り合いばかりです。本当に息苦しかったのを覚えています。だからこそ大学には金沢から遠く離れた札幌を選びました。そこからシドニーとネブラスカにも留学をしました。そして金沢に帰らずに生きていけるように自分のビジネスを始めたんです。
ビジネスがそこそこ上手くいったので、今度は世界中を旅したいと思うようになりました。インド、タイ、シンガポール、ベトナム、台湾、韓国、インドネシア、バンクーバー、ニューヨーク。それこそ、3ヶ月に1回住む場所を変えながら生活をしていました。そうすると徐々に目標を変わっていきます。「旅をずっと続けるライフスタイルがやりたい」というのがモチベーションになっていきました。
おっと少し自分のことを語りすぎたかもしれません。でも僕はこういう動機があったからこそ頑張れた。それこそ1日16時間パソコンに向かうみたいな時でも、心が折れることはなかったんだと思います。ぜひあなたも一度立ち止まって自分の心に聞いてみて欲しいのです。あなたは何のために広告運用をマスターしたいのでしょうか?
自分の成長を可視化するために毎日ログを取る
最後にもう1つやって欲しいことがあります。それは自分の行動や作業、仕事を毎日トラッキングすることです。つまり記録をつけて管理するということです。「今日はこれをやった」というログを自分の頭の中ではなく、外側に記録して欲しいのです。そして自分の行っているすべての行動を目標に対する達成度で評価してください。
これをやる理由は2つある。1つは自分自身に責任をもたせるためです。あなたは広告スキルをマスターするために取り組んでいます。その1つ1つの行動が確実に目標につながっていることを毎日確認してほしいのです。これを行うことで、目標からズレた行動を取ることを減らすことができます。
もう1つはログを取らないと、あなたの行動を正確に捉えられないからです。人間は事実を都合の良いように解釈します。これは人間の脳の性質上しかたのないことです。そのため自分がこれだけやったと思っていても、実際に記録してみると全然できていなかったりするのです。ちょうど人間が数字をおぼろげに覚えたりして間違うのと同じです。
自分がなんとなく感じている仕事の量や質と、実際のそれは異なるのです。そこで自分の外側に記録として書き留めることで、物事を正確に評価することができるようになります。まずは広告運用のスキルを高めるために、目標に対する自分の行動や結果を週次ベースでトラッキングするようにしてください。
またログを取ることの効果は他にもあります。それは不安や恐怖などのマイナスの要素を書くことで、それらを小さく抑える事ができるからです。これは日記を書くと気持ちが収まるのと同じ原理です。不安や恐怖といった感情を一旦書き出し、自分の頭から切り離します。そうすることで改めて物事を客観的に捉えられるようになります。
また記録するのは自分の行動だけではありません。今後あなたが広告運用をしてあげる見込み客や顧客もリストとして記録して管理しましょう。誰にいつ連絡をしたか?いつフォローアップをしなきゃいけないのか?誰に何回営業メールを送ったのか?そういったことをメモに残しておきます。そうすることで事実に対する正確な認識もできるようになります。広告代理店業は顧客対応も重要なので、これらの習慣があなたの助けになる。
さて最後に提案です。まずあなたが広告代理店や広告運用業をやりたい動機を探しましょう。メモ帳とペンを持って、自分のお気に入りのカフェに行きましょう。そこであなたの個人的な動機を探す作業を半日ほどやってみてください。
まとめ:広告代理店を起業するにはマインドセットが重要
ここまで広告代理店を起業したい人が理解しておくべきマインドセットを解説しました。最後に要点を7つにまとめました。
- 広告運用スキルは非常に価値があるため長期的な資産として捉えて習得する。
- 長期的な視点でスキル習得に取り組む場合、行動と結果の間にあるタイムラグの存在を理解する必要がある。
- 広告運用スキルは長期的な取り組みにより向上するため、継続的な行動の積み重ねが重要である。
- モチベーションの維持のためには自分の動機を明らかにし、週次ベースのフィードバックサイクルを回す。
- ピンチはチャンスという考え方を取り入れると、困難を乗り越えてスキルを向上させるための力が備わる。
- スキル習得において、相談できる仲間や一緒に取り組めるパートナーを見つけることを推奨する。
- 自分の行動を正確に分析するために毎日の仕事や学習のログを取ることを推奨する。